JP7269020B2 - 二次電池 - Google Patents

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Description

本実施の形態は、二次電池に関する。
従来の二次電池として、電解液を用いないこと、及び薄膜化可能であるため、第1電極/絶縁物・n型酸化物半導体層/p型酸化物半導体層/第2電極が積層された二次電池が提案されている。
又、この二次電池に類似した構造として、酸化ニッケルなどを正極活物質として含む正極活物質膜を備える正極と、含水多孔質構造を有する固体電解質と、酸化チタンなどを負極活物質として含む負極活物質膜を備える負極とを備える二次電池が提案されている。
更に、正極活物質に酸化ニッケル、負極活物質にスパッタで成膜した酸化チタン、固体電解質に酸化シリコンなどに金属酸化物を添加した二次電池も提案されている。
例えば、固体電解質の材料としては、吸湿性又は水和物等の特性を持つ材料である二酸化ケイ素(SiO2)や酸化アルミニウム(Al23)等を使用し、更に、スズ(Sn)やチタン(Ti)等の金属を上記酸化物固体電解質中に添加したものを適用して、導電性及び膜厚の調整を行っていた。
特許第5508542号公報 特許第5297809号公報 特開2015-82445号公報 特開2016-82125号公報 特開2017-147186号公報
本実施の形態は、自己放電を改善することによって蓄電性能を向上した二次電池を提供する。
本実施の形態の一態様によれば、酸化タンタルを固体電解質として含む固体電解質層と、前記固体電解質層の上面に配置され、水酸化ニッケル(Ni(OH)2)を正極活物質として含む正極活物質層と、前記正極活物質層に対向して、前記固体電解質層の下面に配置され、酸化チタン(TiOx)を、又は酸化チタン(TiOx)と酸化シリコン(SiOx)とを負極活物質として含む負極活物質層とを備える二次電池が提供される。
本実施の形態の他の態様によれば、前記正極活物質層と前記固体電解質層との間に界面改善用のバッファ層を挿入した二次電池が提供される。
本実施の形態の他の態様によれば、前記正極活物質層と前記固体電解質層との間及び/又は前記負極活物質層と前記固体電解質層との間に界面改善用のバッファ層をそれぞれ挿入した二次電池が提供される。
本実施の形態によれば、自己放電を改善することによって蓄電性能を向上した二次電池を提供することができる。
第1の実施の形態に係る二次電池の模式的断面構造図。 図1に例示した二次電池の模式的断面構造における負極活物質層、固体電解質層、正極活物質層の部分を示す模式的断面構造図であって、(a)負極活物質層にTiOxを備え、正極活物質層にNi(OH)2を備える例、(b)負極活物質層にTiOxとSiOxとを備え、正極活物質層にNi(OH)2を備える例。 図2に例示した二次電池の模式的断面構造において、正極活物質層と固体電解質層との間にバッファ層を挿入した例を示す模式的断面構造図であり、(a)負極活物質層にTiOを備え、正極活物質層にNi(OH)2を備える例、(b)負極活物質層にTiOxとSiOxとを備え、正極活物質層にNi(OH)2を備える例。 図3に例示した二次電池の模式的断面構造において、負極活物質層と固体電解質層との間にもバッファ層を挿入した例を示す模式的断面構造図であり、(a)負極活物質層にTiOxを備え、正極活物質層にNi(OH)2を備える例、(b)負極活物質層にTiOxとSiOxとを備え、正極活物質層にNi(OH)2を備える例。 図2に例示した二次電池の模式的断面構造において、負極活物質層と固体電解質層との間にバッファ層を挿入した例を示す模式的断面構造図であり、(a)負極活物質層にTiOxを備え、正極活物質層にNi(OH)2を備える例、(b)負極活物質層にTiOxとSiOxとを備え、正極活物質層にNi(OH)2を備える例。 図2に例示した二次電池の模式的断面構造において、(a)正極活物質層と固体電解質層との間に金属酸化物を含むバッファ層を挿入し、負極活物質層にTiOを備え、正極活物質層にNi(OH)2を備える例、(b)負極活物質層と固体電解質層との間に更に金属酸化物を含むバッファ層を挿入し、負極活物質層にTiOxとSiOxとを備え、正極活物質層にNi(OH)2を備える例。 図1に例示した二次電池の模式的断面構造における負極活物質層、固体電解質層、正極活物質層の部分を示す模式的断面構造図であって、(a)負極活物質層にTiOxを備え、正極活物質層にNi(OH)2とSiOxとを備える例、(b)負極活物質層にTiOxとSiOxとを備え、正極活物質層にNi(OH)2とSiOxとを備える例。 実施の形態に係る二次電池の効果を検証するために用いた二次電池の部分的な模式的断面構造であって、(a)構造1(比較例)、(b)構造2(実施例)、(c)構造3(実施例)、(d)構造4(実施例)、(e)構造5(実施例)、(f)構造6(比較例)。 (a)電気化学インピーダンス測定による固体電解質層の抵抗値のデータの一例(構造1(比較例)と構造2(実施例)との対比)を示す図、(b)図9(a)に示すグラフ曲線の円弧部分の説明図。 (a)電気化学インピーダンス測定による固体電解質層の抵抗値のデータの一例(構造2(実施例)と構造4(実施例)との対比)を示す図、(b)図10(a)に示すグラフ曲線の円弧部分の説明図。 電気化学インピーダンス測定による固体電解質層の単膜(SiO2、Al23、SiOx+SnO、Ta25、Ta25/SiOx)での抵抗値のデータの一例を示す図。 構造2と構造4の二次電池の放電特性(放電曲線)の一例を示す図。 構造1~構造4の二次電池の構造毎の自己放電残率の一例(対比)を示す図。 構造4、構造5、構造1、構造6の二次電池の構造毎の放電容量と自己放電残率の一例(対比)を示す図。 単膜での抵抗値と電池としての抵抗値との一例であって、(a)構造2(実施例)の例、(b)構造4(実施例)の例。 第2の実施の形態に係る二次電池の模式的断面構造図。 第3の実施の形態に係る二次電池の模式的断面構造図。
次に、図面を参照して、本実施の形態について説明する。以下に説明する図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、各構成部品の厚さと平面寸法との関係などは現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚さや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面の相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
又、以下に示す実施の形態は、技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、各構成部品の材質、形状、構造、配置などを特定するものではない。この実施の形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
又、以下に示す実施の形態において、n型酸化物半導体層をn型半導体層、p型酸化物半導体層をp型半導体層と略記して説明する。
又、以下の説明において、Ta25という表現には、五酸化タンタル、及び酸素欠損した酸化タンタルTa24-5が含まれているものとする。
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態に係る二次電池30の模式的断面構造は、図1に示すように表される。第1の実施の形態に係る二次電池30は、第1電極(E1)(負極)12/n型半導体層14/負極活物質層16/固体電解質層18/正極活物質層22/第2電極(E2)(正極)26の構成を備える。
第1の実施の形態に係る二次電池30は、図1に示すように、水(H2O)及び水酸基(-OH)のうち少なくとも1つを有する酸化タンタルを固体電解質として含む固体電解質層18と、固体電解質層18の上面に配置され、水酸化ニッケル(Ni(OH)2)を正極活物質として含む正極活物質層22と、正極活物質層22の上面に配置された第2電極(正極)26と、正極活物質層22に対向して、固体電解質層18の下面に配置され、水(H2O)及び水酸基(-OH)のうち少なくとも1つを有する酸化チタン(TiOx)を負極活物質として含む負極活物質層16と、第2電極(正極)26に対向して、負極活物質層16の下面に配置された第1電極(負極)12とを備える。
ここで、固体電解質層18の固体電解質のイオン伝導度を上げることで、二次電池30の内部抵抗が下がり、充放電の効率が向上する。固体電解質層18のイオン伝導度を上げるためには、正極活物質層22又は負極活物質層16の活物質と電解質との間の界面抵抗を下げることが必要である。正極活物質層22又は負極活物質層16の活物質とは、電子の受け渡しに直接関与する物質であって、図1に示す例においては、正極活物質層22の活物質はNi(OH)2であり、負極活物質層16の活物質はTiOxである。
また、自己放電を抑制するためには、固体電解質層18の固体電解質の電子リークをなくす(電子絶縁性を上げる)ことが必要である。
後述する比較例(図8(a)の構造1や図8(f)の構造6の固体電解質層18SS)では、SnやTi等の金属をSiOxの酸化物固体電解質中に添加することで、イオン伝導度を高くし、固体電解質層18SSの膜厚を厚く形成している。膜厚を厚くする理由は、自己放電対策(電子リーク対策)のためや、ショートする確率を下げた膜の信頼性を保つためである。
しかし、このSnやTi等の金属を酸化物固体電解質中に添加すると、電子伝導性が発生し、蓄電の容量の保持が悪くなるという問題がある。
固体電解質としてのSiO2、Al23は、電子絶縁性は高いが、イオン伝導性が低いため、必要となる充放電特性を得るためには固体電解質層18SSの膜厚を薄くする必要がある。固体電解質の膜厚を薄くすると、イオン伝導を上げることができるため、充放電特性を得ることはできる。ところが、膜厚が薄くなると、ショートする確率が上がるなど膜の信頼性が低下するため、製造上の安定性やサイクル特性での劣化の懸念がある。
そこで、本実施形態では、固体電解質層18に含まれる固体電解質として、SiO2やAl23よりもイオン伝導の高いTa25を採用している。
また、後述するように、正極活物質層22と固体電解質層18との間の電荷の授受をスムーズにするために、SiO2をベースとしたバッファ層19(図3等を参照)を界面改善のために挿入しても良い。固体電解質層18(Ta25)と正極活物質層22(Ni(OH)2)との間の内部抵抗は比較的高いため、電荷授受がスムーズに行えないことが考えられる。そこで、放電実績のあるSiO2をベースとしたバッファ層19を、正極活物質層22と固体電解質層18との間に挿入することで、電荷の授受を改善する。
正極活物質層22は、水酸化ニッケル(Ni(OH)2)を直接成膜することで形成することができる。尚、正極活物質層22の正極活物質としては、水酸化ニッケル以外にも、酸化ニッケル(NiO)も適用可能であるが、その場合、酸化ニッケル(NiO)の一部を電気的に水酸化ニッケル(Ni(OH)2)に変化させる処理が必要となる。
正極活物質層22は、酸化ニッケル(NiO)、金属ニッケル(Ni)、水酸化コバルト(Co(OH)2)等を備えても良い。
正極活物質層22は、少なくとも水酸化ニッケル(Ni(OH)2)を有し、プロトン、水酸化物イオン(OH-)、及びヒドロニウムイオン(H3+)のうち少なくとも1つが移動可能な構造とし、充放電時にニッケル原子の価数の変化を伴う。
負極活物質層16は、水(H2O)及び水酸基(-OH)のうち少なくとも1つを有する酸化チタン化合物(TiOx)又は、酸化チタン化合物(TiOx)及び酸化シリコン(SiOx)を備え、プロトン、水酸化物イオン(OH-)、及びヒドロニウムイオン(H3+)のうち少なくとも1つを移動可能とし、充放電時にチタン原子の価数の変化を伴う。
又、上記の酸化チタン化合物は、脂肪酸チタンを塗布、焼成して形成しても良い。
又、上記の酸化チタン化合物は、価数3価と4価のチタン原子を混在して備え、更にチタン原子の周辺に水(H2O)又は水酸基(-OH)を備えていても良い。更に、上記の酸化チタン化合物は、アモルファス構造又は微結晶構造を備えていても良い。
固体電解質層18の膜厚と添加する金属酸化物の量を適正化することで、イオンの移動を維持しつつ、電子に対する高抵抗層若しくは絶縁層を形成することも可能である。
n型半導体層14は、ルチル型若しくはアナターゼ型の結晶構造のうち少なくとも1つを有する酸化チタン(IV)である。また、n型半導体層14は、ルチル型の結晶構造、及びアナターゼ型の結晶構造のうち少なくとも1つの結晶構造を有し、且つ水(H2O)又は水酸基(-OH)の少ない金属酸化物半導体を有することが望ましい。
又、第2電極(正極)は、Al、Ti、ITO、Niのいずれかを備えていても良い。
又、第1電極(負極)は、W、Ti、ITOのいずれかを備えていても良い。
正極活物質層22は、水酸化ニッケルをウェットプロセスで堆積させても良い。
(負極活物質層、固体電解質層、正極活物質層の構成例)
図2~図7は、図1に例示した二次電池30の模式的断面構造における負極活物質層16、固体電解質層18、正極活物質層22の部分の模式的断面構造を例示している。
図2(a)に例示する二次電池30は、Ta25を固体電解質として含む固体電解質層18と、固体電解質層18の上面に配置され、Ni(OH)2を正極活物質として含む正極活物質層22と、正極活物質層22に対向して、固体電解質層18の下面に配置され、TiOxを負極活物質として含む負極活物質層16とを備える。
また、図2(b)に例示する二次電池30は、Ta25を固体電解質として含む固体電解質層18と、固体電解質層18の上面に配置され、Ni(OH)2を正極活物質として含む正極活物質層22と、正極活物質層22に対向して、固体電解質層18の下面に配置され、TiOxとSiOxとを負極活物質として含む負極活物質層16Sとを備える。
図3~図5は、正極活物質層22と固体電解質層18との間に、界面改善用のバッファ層19を、あるいは、負極活物質層16と固体電解質層18との間に、界面改善用のバッファ層17を挿入した例を示している。バッファ層17、19は、例えば、酸化シリコン(SiOx)を含んで構成される。
図3(a)は、図2(a)に例示した二次電池30において、正極活物質層22と固体電解質層18との間に界面改善用のバッファ層19を挿入した例を示し、図3(b)は、図2(b)に例示した二次電池30において、正極活物質層22と固体電解質層18との間に界面改善用のバッファ層19を挿入した例を示す。
図4(a)は、図3(a)に例示した二次電池30において、負極活物質層16と固体電解質層18との間にも界面改善用のバッファ層17を挿入した例を示し、図4(b)は、図3(b)に例示した二次電池30において、負極活物質層16Sと固体電解質層18との間にも界面改善用のバッファ層17を挿入した例を示す。
図5(a)は、図2(a)に例示した二次電池30において、負極活物質層16と固体電解質層18との間に界面改善用のバッファ層17を挿入した例を示し、図5(b)は、図2(b)に例示した二次電池30において、負極活物質層16Sと固体電解質層18との間に界面改善用のバッファ層17を挿入した例を示す。
また、図6は、正極活物質層22と固体電解質層18との間に、金属酸化物を含む界面改善用のバッファ層(金属酸化物含有バッファ層)19MOを、あるいは、負極活物質層16と固体電解質層18との間に、金属酸化物を含む界面改善用のバッファ層(金属酸化物含有バッファ層)17MOを挿入した例を示している。(金属酸化物含有バッファ層)17MO、19MOは、金属酸化物を含む酸化シリコン(SiOx)を備えて構成される。(金属酸化物含有バッファ層)17MO、19MOに含まれる金属酸化物としては、酸化スズ(SnO)、酸化アルミニウム(Al23)、ジルコニア(ZrO2)、酸化マグネシウム(MgO)、酸化リン(Pxy)などを適用することができる。
図6(a)は、図2(b)に例示した二次電池30において、正極活物質層22と固体電解質層18との間に界面改善用の金属酸化物含有バッファ層19MOを挿入した例を示し、図6(b)は、図2(b)に例示した二次電池30において、負極活物質層16Sと固体電解質層18との間に界面改善用の金属酸化物含有バッファ層17MOを挿入した例を示す。尚、図6(a)及び図6(b)の負極活物質層16S(TiOx+SiOx)を、負極活物質層16(TiOx)にそれぞれ置き換えても良い。
また、図7は、SiOx(バッファ層材料)を内部に含む正極活物質層22Sと、SiOx(バッファ層材料)を内部に含む負極活物質層16Sの例を示す。
図7(a)に例示する二次電池30は、Ta25を固体電解質として含む固体電解質層18と、固体電解質層18の上面に配置され、Ni(OH)2を正極活物質として含むと共にSiOxをバッファ層材料として含む正極活物質層22Sと、正極活物質層22Sに対向して、固体電解質層18の下面に配置され、TiOxを負極活物質として含む負極活物質層16とを備える。
図7(b)に例示する二次電池30は、Ta25を固体電解質として含む固体電解質層18と、固体電解質層18の上面に配置され、Ni(OH)2を正極活物質として含むと共にSiOxをバッファ層材料として含む正極活物質層22Sと、正極活物質層22Sに対向して、固体電解質層18の下面に配置され、TiOxを負極活物質として含むと共にSiOxをバッファ層材料として含む負極活物質層16Sとを備える。
図2~図7に例示した実施の形態による二次電池30によれば、自己放電を改善することによって蓄電性能を向上することができる。
また、図3~図7に例示した実施の形態による二次電池30によれば、正極活物質層22と固体電解質層18との間、あるいは負極活物質層16と固体電解質層18との間の電荷の授受を改善することができ、蓄電性能を更に向上することができる。
(二次電池の構造毎の対比)
図8(a)~図8(f)は、実施の形態に係る二次電池30の効果を検証するために用いた二次電池の部分的な模式的断面構造である。図8(a)は構造1(比較例)、図8(b)は構造2(実施例)、図8(c)は構造3(実施例)、図8(d)は構造4(実施例)、図8(e)は構造5(実施例)、図8(f)は構造6(比較例)をそれぞれ示す。
図8(a)は、二次電池30の構造1(比較例)を示しており、SiOとSnOとを固体電解質として含む固体電解質層18SSと、固体電解質層18SSの上面に配置され、Ni(OH)2を正極活物質として含む正極活物質層22と、正極活物質層22に対向して、固体電解質層18の下面に配置され、TiOx+SiOxを負極活物質として含む負極活物質層16Sとを備える。
図8(b)は、二次電池30の構造2(実施例)を示しており(図2(b)に例示した構造に対応)、Ta25を固体電解質として含む固体電解質層18と、固体電解質層18の上面に配置され、Ni(OH)2を正極活物質として含む正極活物質層22と、正極活物質層22に対向して、固体電解質層18の下面に配置され、TiOx+SiOxを負極活物質として含む負極活物質層16Sとを備える。
図8(c)は、二次電池30の構造3(実施例)を示しており(図6(a)に例示した構造に対応)、Ta25を固体電解質として含む固体電解質層18をと、固体電解質層18の上面に配置され、Ni(OH)2を正極活物質として含む正極活物質層22と、正極活物質層22に対向して、固体電解質層18の下面に配置され、TiOx+SiOxを負極活物質として含む負極活物質層16Sと備え、正極活物質層22と固体電解質層18との間に界面改善用の金属酸化物含有バッファ層19MO(SiOx+SnO)が挿入されている。
図8(d)は、二次電池30の構造4(実施例)を示しており(図3(b)に例示した構造に対応)、Ta25を固体電解質として含む固体電解質層18と、固体電解質層18の上面に配置され、Ni(OH)2を正極活物質として含む正極活物質層22と、正極活物質層22に対向して、固体電解質層18の下面に配置され、TiOx+SiOxを負極活物質として含む負極活物質層16Sとを備え、正極活物質層22と固体電解質層18との間に界面改善用のバッファ層19(SiOx)が挿入されている。
図8(e)は、二次電池30の構造5(実施例)を示しており(図3(a)に例示した構造に対応)、Ta25を固体電解質として含む固体電解質層18と、固体電解質層18SSの上面に配置され、Ni(OH)2を正極活物質として含む正極活物質層22と、正極活物質層22に対向して、固体電解質層18の下面に配置され、TiOxを負極活物質として含む負極活物質層16とを備え、正極活物質層22と固体電解質層18との間に界面改善用のバッファ層19(SiOx)が挿入されている。
図8(f)は、二次電池30の構造6(比較例)を示しており、SiOとSnOとを固体電解質として含む固体電解質層18SSと、固体電解質層18SSの上面に配置され、Ni(OH)2を正極活物質として含む正極活物質層22と、正極活物質層22に対向して、固体電解質層18の下面に配置され、TiOxを負極活物質として含む負極活物質層16とを備える。
図8(b)~図8(e)の固体電解質層18に用いる酸化タンタルは、水和物としての水を適度に含んだ誘電体であり、図8(a)及び図8(f)の固体電解質層18SSに用いているSiO+SnOよりも高いイオン伝導度が得られていると考えられる。一方で、含水量の増減により、電子伝導性及びイオン伝導性の特性を変動させるため、含水性を有する膜が必要と考えられる。水分量は、スパッタ工程時の圧力を高くする方が多くなるため、図8(b)~図8(e)の固体電解質層18は、高圧(2.4Pa程度)でスパッタして形成した。その結果、形成された固体電解質層18に用いるTa25膜の水素の量は、約36%である。本実施の形態に適用する固体電解質層18に用いる酸化タンタル膜は、X線反射率法(XRR: X-ray Reflectivity)の結果から、Ta24.6が含まれており、含水性の例としては、二次イオン質量分析(SIMS:Secondary Ion Mass Spectrometry)の結果から、SiOx+SnOと同等のH濃度を確認している。
また、SiOxは、オルトケイ酸テトラエチル(TEOS)を原料としたゾルゲル法などによって成膜することができる。
固体電解質層18に用いるTa25膜は、スパッタ及びイオンプレーティングにより、成膜条件を変えて成膜して比較した。成膜条件からは、酸素の流量とガス圧、成膜時の電力の適正範囲で充放電を確認できた。Ta25をターゲットとした今回のスパッタデポジションの成膜条件は、O2流量をAr流量の1%とし、成膜時の電力は3.19W/cmとした。
更に、二次電池30にTa25を挿入しただけでは、図8(a)及び図8(f)の固体電解質層18SSに用いている固体電解質(SiOx+SnO)より、固体電解質層18と負極活物質層16との界面での界面抵抗が高く、放電容量が小さくなったと考えられる。以下、界面抵抗と、放電容量の関係について考察する。
図9(a)は、電気化学インピーダンス測定による構造1(比較例)の固体電解質層18SSと構造2(実施例)の固体電解質層18のナイキストプロットの対比を示しており、図9(b)は、図9(a)に示すグラフ曲線の円弧部分を追記した説明図である。
図9から明らかなように、固体電解質層18(Ta25)の円弧18Cの方が固体電解質層18SS(SiOx+SnO)の円弧よりも大きく、円弧部分が固体電解質を含んだ箇所であると推測すると、固体電解質層18(Ta25)の抵抗値A21よりも固体電解質層18SS(SiOx+SnO)の抵抗値A11の方が低くなっている。図9における具体的な値としては、例えば、固体電解質層18SS(SiOx+SnO)の抵抗値A11が約670Ωであるのに対して、固体電解質層18(Ta25)の抵抗値A21は約13000Ω前後と、19倍以上高い抵抗を示した。
一方、二次電池30にTa25を挿入した構造ではTa25自体のイオン伝導度は高いにもかかわらず放電容量が小さいことから、固体電解質層18と正極活物質層22との界面や固体電解質層18と負極活物質層16との界面抵抗が高くなっていると推測し、界面の状態を変えるために、固体電解質層18と正極活物質層22との間にSiOxをバッファ層19として挿入し、評価を行った。
バッファ層(SiOx)を、固体電解質層18と正極活物質層22との界面に挿入して評価した結果、充放電特性の改善が見られ、また、電気化学インピーダンス測定を実施した結果からも、Ta25/SiO構造(図3)、及びTa25/SiO+SnO構造(図6)の双方で内部抵抗の減少を確認できた。それぞれの構造でのイオン伝導度は、固体電解質層18SS(SiOx+SnO)のイオン伝導度と同等となっている。
図10(a)は、電気化学インピーダンス測定による構造2(実施例)の固体電解質層18(バッファ層なし)と構造4(実施例)の(正極活物質層22との間にSiOxをバッファ層19として挿入した)固体電解質層18+19の抵抗値の対比を示しており、図10(b)は、図10(a)に示すグラフ曲線の円弧部分をプロットした(ナイキストプロット)説明図である。
図10から明らかなように、構造2の固体電解質層18(Ta25)の円弧18Cの方が構造4の固体電解質層+バッファ層18+19(Ta25/SiOx)の円弧よりも大きく、円弧部分が固体電解質を含んだ箇所であると推測すると、構造2の固体電解質層18(Ta25)より構造4の固体電解質層+バッファ層(18+19)(Ta25/SiOx)の抵抗値の方が低くなっている。図10における具体的な値としては、例えば、固体電解質層18+19(Ta25/SiOx)の抵抗値A12が約8000Ωであるのに対して、固体電解質層18(Ta25)の抵抗値A22は約13000Ω前後である。
図11は、電気化学インピーダンス測定による固体電解質層の単膜でのイオン伝導度のデータの一例(SiO2、Al23、SiOx+SnO、Ta25、Ta25/SiOx)を示す。Ta25のイオン伝導が高いということがわかる。また、図12は、構造2と構造4の二次電池30の放電特性(放電曲線)の一例(構造2と構造4との対比)を示す。
図12は、充放電特性の違いの例を加えた、特性の改善例を示す。図12に示す放電特性(放電曲線)からも抵抗の低減が確認できた。また、このことから、固体電解質層18(Ta25)と正極活物質層22(Ni(OH)2)の界面にバッファ層19(SiOx)を挿入することで、抵抗が下がることがわかった。より具体的には、図12の放電曲線では、構造4(Ta25/SiOx構造)の放電開始電圧の方が構造2の放電開始電圧よりも高いからである。抵抗値が大きいと、放電開始時のドロップが大きくなり、低電圧から放電が始まるからである。
図13は、構造1~構造4の二次電池30の構造毎の自己放電残率の一例を示す。
図13に示すように、自己放電の効果を確認したところ、構造3(Ta25/SiOx+SnO構造)及び構造4(Ta25+SiOx構造)において、比較例である構造1(SiOx+SnO)より大幅な改善が見られた。具体的には、図13に示すように、一定期間放置後の自己放電に残存率は、構造1では10%程度であるのに対し、構造3では33%程度、構造4では60%に改善されている。
次に、負極側の放電容量と自己放電残率についても確認した。
図14は、構造4、構造5、構造1、構造6のぞれぞれの二次電池30の構造毎の放電容量と自己放電残率の一例(対比)を示す。それぞれの負極活物質は、酸化チタン(TiOx)をベースにしたものである。固体電解質層18(Ta25)と正極活物質層22との間にSiOxをバッファ層19として挿入し、負極活物質層16Sの負極活物質をTiOx+SiOxにした構造(構造4)と、固体電解質層18と正極活物質層22との間にバッファ層19を挿入せずに固体電解質層18(Ta25)のみにした構造(構造5)とを比較すると、前者の放電容量の方が後者の放電容量よりも高くなった。比較例である構造1や構造6(固体電解質をSiOx+SnOとした構造)の場合には、このような現象は見られない。
固体電解質層18(Ta25)の正極側及び/又は負極側にSiOxが存在することで、放電容量を悪化させることなく、自己放電の改善が見られている。
尚、図9~図10に示した電気化学インピーダンス測定のナイキストプロットから各界面の分離はできていないが、一連の実験結果から、固体電解質層18と正極活物質層22との間にSiOxのバッファ層19を挿入することによって、固体電解質層18と正極活物質層22との界面抵抗を下げることができると考えられる。
図15は、二次電池30の抵抗成分の一例であって、図15(a)は構造2の例であり、図15(b)は構造4の例である。
構造2の固体電解質層18(Ta25)のみ(バッファ層なし)の抵抗値R2は、構造4のバッファ層19を挿入した固体電解質層18(Ta25/SiOx)の抵抗値R4よりも低い。例えば、図15において、抵抗値R2は、33Ω(3.0E-6[S/cm])程度であり、抵抗値R4は、255Ω(2.0E-7[S/cm])程度である。
しかし、二次電池30として見ると、その傾向は逆転し、構造4の抵抗値R5の方が構造2の抵抗値R1よりも低くなる。例えば、図15において、抵抗値R5は、250Ω程度であり、抵抗値R1は、1600Ω程度である(抵抗値R5及びR1は、図9のナイキストプロットから導出した)。
このように傾向が逆転する理由は、構造2の固体電解質層18と正極活物質層22の界面抵抗R3がR1に近い値であるのに対して、構造4のバッファ層19と正極活物質層22の界面抵抗R6はR5に対して無視できるほど小さいためと推測される。
これより、固体電解質層18と正極活物質層22との間にSiOxのバッファ層19を挿入することによって、固体電解質層18と正極活物質層22との界面抵抗を下げることができると考えられる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態に係る二次電池30の模式的断面構造は、図16に示すように表される。
第2の実施の形態に係る二次電池30は、第1電極(E1)(負極)12/負極活物質層16/固体電解質層18/正極活物質層22/p型半導体層24/第2電極(E2)(正極)26の構成を備える。
第2の実施の形態に係る二次電池30は、正極活物質層22上にp型半導体層24を挿入した構造を有する。
第2の実施の形態に係る二次電池30は、図16に示すように、正極活物質層と第2電極(正極)との間に配置されたp型半導体層24を備える。
p型半導体層24は、導電性のホール輸送層として機能し、例えば、結晶構造を有する酸化ニッケル(NiO)を備えていても良い。その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態に係る二次電池30の模式的断面構造は、図17に示すように表される。第3の実施の形態に係る二次電池30は、第1電極(E1)(負極)12/n型半導体層14/負極活物質層16T/固体電解質層18/正極活物質層22/p型半導体層24/第2電極(E2)(正極)26の構成を備える。第2の実施の形態との違いは、負極活物質層16Tが酸化チタン化合物(TiOx)を有し、酸化シリコンを有さない点である。
p型半導体層24は、導電性のホール輸送層として機能し、例えば、酸化ニッケル(NiO)を有していても良い。その他の構成は、第2の実施の形態と同様である。
尚、図2~図15に例示した実施形態に係る二次電池30について、第1の実施の形態と同様に、第2及び第3の実施の形態にも適用することができる。
以上説明したように、第1~第3の実施の形態によれば、自己放電を改善することによって蓄電性能を向上した二次電池を提供することができる。
また、高イオン伝導度の膜の適用による、膜厚の制御、適正化が可能となり、サイクル特性や製造上の安定性の向上が期待できる。
[その他の実施の形態]
上記のように、いくつかの実施の形態について記載したが、開示の一部をなす論述及び図面は例示的なものであり、限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
このように、本実施の形態は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含む。
本実施の形態の二次電池は、様々な民生用機器、産業機器に利用することができ、通信端末、無線センサネットワーク向けの二次電池など、各種センサ情報を低消費電力伝送可能なシステム応用向けの二次電池など、幅広い応用分野に適用可能である。
12…第1電極(E1)(負極)
14…n型半導体層(TiO2
16…負極活物質層(TiOx又はTiOx及びSiOx
16S…負極活物質層(TiOx及びSiOx
16T…負極活物質層(TiOx
17…バッファ層(SiOx
17MO…金属酸化物含有バッファ層(金属酸化物を含むSiOx
18…固体電解質層(Ta25
18SS…固体電解質層(SiOx+SnO)
19…バッファ層(SiOx
19MO…金属酸化物含有バッファ層(金属酸化物を含むSiOx
22…正極活物質層(Ni(OH)2
22S…正極活物質層(Ni(OH)2+SiOx
24…p型半導体層(NiO)
26…第2電極(E2)(正極)
30…二次電池

Claims (11)

  1. 酸化タンタルを固体電解質として含む固体電解質層と、
    前記固体電解質層の上面に配置され、水酸化ニッケル(Ni(OH)2)を正極活物質として含む正極活物質層と、
    前記正極活物質層に対向して、前記固体電解質層の下面に配置され、酸化チタン(TiOx)を、又は酸化チタン(TiOx)と酸化シリコン(SiOx)とを負極活物質として含む負極活物質層とを備え
    前記正極活物質層と前記固体電解質層との間に界面改善用のバッファ層を備える、二次電池。
  2. 前記酸化タンタルは、Ta2x(x=4-5)を備える、請求項1に記載の二次電池。
  3. 前記バッファ層は、酸化シリコン(SiOx)を含んで構成される、請求項1又は2に記載の二次電池。
  4. 前記バッファ層は、金属酸化物を更に含んで構成される、請求項3に記載の二次電池。
  5. 前記金属酸化物は、酸化スズ(SnO)、酸化アルミニウム(Al23)、ジルコニア(ZrO2)、酸化マグネシウム(MgO)、酸化リン(Pxy)の群から選ばれるいずれかを備える、請求項4に記載の二次電池。
  6. 前記正極活物質層の上面に配置された第2電極と、
    前記第2電極に対向して、前記負極活物質層の下面に配置された第1電極と、を備える、請求項1~5のいずれか1項に記載の二次電池。
  7. 前記正極活物質層と前記第2電極との間に、p型酸化物半導体層を更に備える、請求項6に記載の二次電池。
  8. 前記p型酸化物半導体層は、結晶構造を有する酸化ニッケルで構成される、請求項7に記載の二次電池。
  9. 前記負極活物質層と前記第1電極との間に、n型酸化物半導体層を更に備える、請求項8に記載の二次電池。
  10. 前記n型酸化物半導体層は、ルチル型の結晶構造、及びアナターゼ型の結晶構造のうち少なくとも1つの結晶構造を有する酸化チタンで構成される、請求項9に記載の二次電池。
  11. 前記酸化チタン(TiO x )は、アモルファス構造又は微結晶構造を備える、請求項1に記載の二次電池。
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