JP7251736B2 - チューナモジュール及び受信装置 - Google Patents

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Description

本技術は、テレビジョン放送(地上波放送、衛星放送、ケーブルテレビ等)の受信のために使用されるチューナモジュール及び受信装置に関する。
チューナモジュールとは、チューナを構成する回路部分が実装された回路基板と、回路基板を収納する金属シールドケース(チューナケースと適宜称する)と、チューナケースに取り付けられたアンテナ信号入力コネクタを有するものである。かかるチューナモジュールの一例として特許文献1に記載のものが提案されている。
特許文献1に記載のチューナモジュールは、チューナケースと一体のグランド端子が回路基板とはんだを介して電気的に接続される構成とされている。特許文献1に記載のチューナモジュールは、かかる構成において、グランド端子と回路基板及びはんだの熱膨張係数が互いに異なるため、はんだがクラックし、グランド端子と回路基板との接触性が低下する問題点を解決するものである。すなわち、回路基板の外周部にあってはスルーホールのための貫通穴を設けることが加工上難しいので、グランド端子構造はチューナケースの外周で用いられることが多い。
特開2010-021494号公報
特許文献1に記載の構成では、グランド端子を回路基板のスルーホールに貫通させてはんだ付けしていないので、接合の強度が不十分となる欠点があった。また、はんだ接合点の強度を保ち、温度に対する柔軟性を持たせるためにコイニング加工をする等の複雑な加工方法を必要としていた。しかしながら、このことは、チューナの全体形状やグランド端子の位置等によってモデル別の詳細設計が必要となり、設計の工数が増加する要因になっていた。
したがって、本技術の目的は、グランド端子と回路基板の間の接合強度を十分に確保することができ、また、加工方法が簡単で、設計の工数の増加を防止することができるチューナモジュールを提供することにある。
本技術は、入力コネクタとチューナケースと回路基板と補助ピースを有し、
チューナケースは、底面板、前面板、背面板、側面板を有し、チューナケースの開放面に回路基板が取り付けられ、
補助ピースは、L字状に折り曲げられて基部と立ち上げ部を有し、
基部が底面板と機械的及び電気的に接続され、立ち上げ部が前面板と近接又は接続され、
入力コネクタの中心電極と接続された端子部が前面板及び立ち上げ部にそれぞれ形成されている開口を通じてチューナケース内に導入され、
立ち上げ部の開口の上部から内側に2つの脚部分が突出され、
端子部の脚部分と立ち上げ部の2つの脚部分が回路基板の近接した位置に対して接続されるようにしたチューナモジュールである。
少なくとも一つの実施形態によれば、入力コネクタとその付近のチューナケースと回路基板のグランド間の直流及び高周波抵抗を非常に小さくし、また、チューナケースと回路基板の接合を強固とすることができる。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本技術中に記載されたいずれかの効果又はそれらと異質な効果であっても良い。また、以下の説明における例示された効果により本技術の内容が限定して解釈されるものではない。
図1は本技術の第1の実施の形態の斜視図である。 図2は本技術の第1の実施の形態の斜視図である。 図3は本技術の第1の実施の形態の斜視図である。 図4は本技術の第1の実施の形態の斜視図である。 図5A乃至図5Dは従来のチューナモジュールの組み立て工程の説明に使用する略線図である。 図6A乃至図6Dは本技術の説明に用いる略線図である。 図7A及び図7Bは本技術の説明に用いる略線図である。 図8は本技術の第2の実施の形態の斜視図である。 図9は本技術の第2の実施の形態の斜視図である。 図10は本技術の第2の実施の形態の斜視図である。 図11は本技術の第3の実施の形態の斜視図である。 図12は本技術の第3の実施の形態の斜視図である。 図13本技術の第3の実施の形態の斜視図である。 図14は本技術の効果を測定するための構成を示す略線図である。 図15は本技術の変形例の斜視図である。 図16は本技術の変形例の斜視図である。 図17は本技術の変形例の斜視図である。 図18は本技術の変形例の斜視図である。
以下に説明する実施の形態は、本技術の好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定が付されている。しかしながら、本技術の範囲は、以下の説明において、特に本技術を限定する旨の記載がない限り、これらの実施の形態に限定されないものとする。
なお、本技術の説明は、下記の順序にしたがってなされる。
<1.本技術の第1の実施の形態>
<2.本技術の第2の実施の形態>
<3.本技術の第3の実施の形態>
<4.応用例>
<5.変形例>
<1.本技術の第1の実施の形態>
以下、図面を参照しながら、本技術に係るチューナモジュールの第1の実施の形態について説明する。図1は、本技術の第1の実施の形態に係るチューナモジュールの構成例を示す斜視図である。図2は、回路基板を取り外した状態の斜視図である。図3は、回路基板及び補助ピースを取り外した状態の斜視図である。図4は、回路基板及び補助ピースを取り外した状態で、図3に対して上下反対とした斜視図である。
チューナモジュールは、チューナケース11、回路基板12、入力コネクタ13及び補助ピース14によって構成されている。回路基板12の一面又は両面には、チューナモジュールを構成する回路部品が実装されている。チューナケース11は、シールドケースとして機能する金属製のケースである。なお、回路基板12の一部又は全面を蓋(図示せず)が覆うようになされている。蓋は、チューナケース11と同様の材質からなるものである。
チューナケース11は、矩形の底面板11aと、底面板11aの前後左右のエッジからそれぞれ立ち上げられた前面板11b、背面板11cと側面板11d及び側面板11eからなる箱状のもので、一面が開放とされている。また、穴部11g及び11hは、チューナモジュールを例えばテレビジョン受像機の筐体に固定するためのねじ穴である。チューナケース11の開放面を覆うように回路基板12が取り付けられる。入力コネクタ13の外部導体は、鉄、真鍮、亜鉛等の金属からなる。一例として、入力コネクタ13の外部導体の基部がカシメ、ネジ止め等によってチューナケース11の前面板11bに取り付けられる。
入力コネクタ13は、例えばアンテナの出力をチューナに供給するために使用される同軸コネクタであり、例えばIEC(International Electrotechnical Commission) コネクタである。但し、入力コネクタ13は、他の構成例えばF型コネクタであってもよい。F型コネクタの一つのタイプは、同軸ケーブルの一端に接続されるものであり、F型コネクタプラグ等と呼ばれる。他のタイプは、F型コネクタプラグから突出している同軸ケーブルの中心導体(以下、芯線と称する)を受け入れるF型コネクタであり,F型コネクタレセプタクル等と呼ばれる。
入力コネクタ13に挿入された同軸ケーブルの芯線が2枚の内部のバネ接点(挟持片)により挟み込まれる。このバネ接点が中心電極を構成し、中心電極と接続された端子部13aが入力コネクタ13の後部からチューナケース11の前面板11bに形成された穴を通じてチューナケース11内に導入される(図3参照)。
チューナケース11の側面板の端面から上方に複数本の脚部分211 , 212 ,213 ,...,217 (これらの脚部分を区別する必要がない場合は脚部分21と称する)が突出されている。脚部分21が回路基板12に形成されている穴を貫通するようになされている。当該貫通穴の内壁は回路基板12上で銅箔をメッキしたスルーホール構造とされ、グランド端子と接続され、チューナケース11を均一なグランド電位とする。このように、チューナケース11の脚部分21が回路基板12のスルーホール穴に内接する全周で接合を取ることができ、接合の機械的強度を確保することができる。なお、チューナケース11から上方に突出された脚部分の全てが回路基板12に形成されている穴と接合することが好ましい。
入力コネクタ13の端子部13aが途中から上方に折り曲げられ、脚部分31とされる。脚部分31が回路基板12に形成されている穴を貫通するようになされている。穴がスルーホールの構成とされ、回路基板12上の信号端子とされる。
補助ピース14は、チューナケース11と同様の材料の金属板をL字状に折り曲げたもので、基部14aと立ち上げ部14bを有する。基部14a及び立ち上げ部14bの中心部分が切り抜かれて開口14cが形成される。補助ピース14の基部14aがチューナケース11の底面板11aと機械的及び電気的に接続される。なお、基部14aと立ち上げ部14bの両者をチューナケース11と機械的及び電気的に接続してもよい。開口14cは、前面板11bの穴と同様の位置に形成されており、穴及び開口14cを通じて端子部13aがチューナケース11内に導入される。チューナケース11と補助ピース14の接続方法としては、ネジ止め、カシメ、溶接、はんだ付け等を使用することができる。
端子部13aは、入力コネクタ13に接続される同軸ケーブルの芯線と接続されており、端子部13aから輻射される電波を抑えるためには、端子部13aの長さが短い方が好ましい。一方、端子部13aの先端の脚部分31が回路基板12上に形成されたスルーホールを貫通するようになされるので、端子部13aの長さを短くすると、回路基板12の端部にスルーホールを形成することが難しくなる。したがって、端子部13aの長さは、回路基板12の端部にスルーホールを形成することが可能な範囲で短いものとされる。
補助ピース14の立ち上げ部14bの開口14cの上部から内側に2つの脚部分32及び33が平行して突出されている。脚部分32及び33は、途中から上方に折り曲げられたほぼ同様の形状のものである。図2に示すように、端子部13aの脚部分31の両側に近接して脚部分32及び33が位置する配置とされる。したがって、回路基板12に対してこれらの脚部分31,32及び33が接続された場合に、回路基板12上の接続箇所が比較的近接した位置となされる。このことによって不要な輻射の発生を抑えることができる。
脚部分32及び33は、チューナケース11と接続されているので、グランド端子となる。このようなグランド端子を設けるために、補助ピース14を使用しないで、入力コネクタ13の例えば外部導体を板金加工によって切り起こすことが考えられる。この方法は、入力コネクタ13の強度の劣化が大きくなり、実際の使用時に入力コネクタ13に接続される同軸ケーブルによって荷重がかかると、入力コネクタ13が破損するおそれがある。また、入力コネクタ13の芯線が貫通する穴を設けるため、脚部分が入力コネクタ13側に近づいてしまい、回路基板12の端部近傍に脚部分の挿入される穴を形成する必要が生じ、回路基板12が破損するおそれがある。さらに、チューナケース11自体を切り起こし加工して脚部分を形成する方法は、チューナケース11に穴を形成することになり、穴からの輻射を生じさせる問題がある。
このような問題点を回避するために、補助ピース14が使用される。補助ピース14によって、グランド電位となるチューナケース11と回路基板12の間の接続を補助する。補助ピース14の基部14aがチューナケース11の底面板11aと面接触することによって、低い接触抵抗を実現している。面接触を確実とするために、図4に示すように、基部14aから突出する複数の突起22a,22b,22c,22dが形成され、これらの突起22a~22dと対応する底面板11aの位置に、穴23a,23b,23c,23dが形成される。穴23a~23dに対して突起22a~22dが嵌合することによって、面接触を確実とすることができる。
上述した本技術の第1の実施の形態は、チューナケース11と回路基板12のグランド接続部は全てスルーホール穴部の全周をはんだ接続とすることができるので、入力コネクタとその付近のチューナケースと回路基板のグランド間の直流及び高周波抵抗が非常に小さくできるはんだ接合を実現することができ、また、強固な接続とすることができる。また、スルーホールの内壁と、挿入されたチューナケース11の脚部分の間隔は極めて狭く、リフロー炉内で溶解したはんだが毛細管現象を起こして引き込まれる事で簡便に強固な接合を実現することができる。
参考のため、従来のチューナの組み立て工程について説明する。回路基板に面実装部品がマウントされたチューナの半完成品が作成される。一般的に回路基板に溶融前のはんだを印刷した後、面実装部品を吸着するノズルを有するロボットマシンによって印刷されたはんだに接触する形で面実装部品がマウントされ、1回目のリフロー炉による加熱によってはんだが溶融して面実装部品と接合される。その後、チューナのチューナケースを回路基板が有するスリット部に挿入して2回目のリフロー炉による加熱によって接合される。上記のはんだ印刷は一般的なアルミニウムの0.1mm前後のスクリーンを用いて印刷を行う工法(スクリーン印刷法)で、多くの電気部品を回路基板上に導通を確保しつつ固定することができる。
図5は、2回目のリフロープロセスを説明するものである。まず、図5Aに示すように、チューナケースを挿入する前に回路基板101を反転し、面実装部品102の反対側にいわゆる謄写版印刷の原理に従い横方向にスライドするスキージ103によってノズル104に押し込まれたはんだ105が基板101に塗布される(はんだ一括塗布)。
次に、図5Bに示すように、溶融前のはんだ105が飛散したり、垂れ落ちたりしないように留意しながら再度反転(基板反転)する。参照符号106a及び106bは、銅箔を示す。そして、図5Cに示すように、チューナケース等のメカ部品107をマウントし、図5Dに示すように、2度目のリフローによってメカ部品107が接合される。
かかる従来のチューナの製造工程においては、ノズル104を個別チューナに最適化した専用設備として設計、製造しておかなければならず、そのノズル104を通過して塗布されるはんだ105の硬化前の粘性、粒度も留意しなければならない。また少なくとも工程上で2回のリフロー炉による加熱が行われるので面実装部品102への熱ストレスにも留意しなければならない。これらの課題は、試作後の検証実験や、製造試作テスト、信頼性確認のための試験などを行うことによって完成度の検証を行う必要を生み、ノウハウや技術、費用、時間の面で大きな負担となっていた。
一方、本技術によれば、スルーホール穴を充填するはんだを塗布する方法はスクリーンによる塗布によって面実装部品102がマウントされる面からの印刷で行うことができるので、ノズル104を不要とでき、上述した問題点を解決することができる。
上述した本技術の第1の実施の形態において、入力コネクタ13の近傍は、UHF帯の信号や、衛星放送のIF信号などの所謂高周波信号が同軸線路から回路基板12上の平面回路に変換される部分となる。このような部分では、伝送路の形態の変化、すなわち、同軸線による閉路から基板上に開放されることによって、高周波信号のインピーダンスが大きく変化しやすい。そこで、一般的な同軸線路の特性インピーダンス75Ωに対して、グランド層を持つ両面基板の一方の線路幅によって75Ωのマイクロストリップ線路を形成するように設計する際、変換点のグランド電位を等しくする目的で、脚部分32及び33が設けられている。
本技術の第1の実施の形態において、同軸ケーブル及び入力コネクタ13を通じて回路基板12上の信号処理部(平面回路と称する)に対して高周波信号が供給される。すなわち、同軸ケーブルから平面回路に信号が伝送されることになる。この点について検討する。
同軸ケーブルでは、図6に示すように、中心導体(芯線)51と誘電体52を介在させて被覆される外部導体53を有する。外部導体53の周囲が保護カバー(図示しない)で覆われている。電流が中心導体51及び外部導体53の内側を流れる。同軸ケーブルの一端の信号源からの電流が中心導体51を通って他端側の負荷に流れ、さらに、外部導体53を通って一端側の信号源に戻ってくる。
図6Bに示すように、同軸ケーブルの中心導体51の外径をd、外部導体53の内径をD、誘電体52の誘電率をεとすると、同軸ケーブルのインピーダンスZは、下記の式で表される。
Figure 0007251736000001
かかる同軸ケーブルでは、図6C及び図6Dに示すように、電気力線(矢印で示す)が中心導体51から放射状に誘起され、それに直交する磁束線(点線)とが伝送路を形成し外部に漏洩しない。一方、図7A及び図7Bは、誘電体基板54の一面上に導体線路55が設けられ、誘電体基板54の他面に接地導体面56が設けられたマイクロストリップラインの構成を示す。マイクロストリップラインに代表される表面回路に対して、同軸ケーブルからの高周波信号が伝送され、図7Bに示すように、磁束線と電気力線の形状に変換される。
図7Bから明らかなように、同軸ケーブルにおいては放射状の電気力線を、ほぼ上下関係の導体線路55と接地導体面56の間に閉じ込めることになる。この変換の過程で放射状の電気力線の半分近くが伝送されないことになる。高周波信号は所謂導体線路と接地部分との距離を接近させて配置することで輻射を防ぎ、減衰も少ない伝送が可能になる。入力コネクタ13を回路基板12に接続するときも、上述した条件にすることが必要であり、従来はカットアンドトライのノウハウによって実現されていた。
近年になってパーソナルコンピュータの性能が向上し、計算能力が格段に上がったことで、このような不連続点のシミュレーションが可能になっている。表面回路に効率よく伝送するためにはコネクタの形状よりも、基板との接地部の接続を十分に広くとり、導体線路と同じ層に配される接地部とのギャップも狭くすることが有効だと分かる。定性的にはこの不連続部分において輻射してしまう信号がロスの一部になる。
本技術においては、上述した基本的な理論に則ってコネクタ接続部近傍の設計を行い、補助ピース14による接地電位との接続が最も効果的であることを発見した。
<2.本技術の第2の実施の形態>
次に、本技術に係るチューナモジュールの第2の実施の形態について説明する。図8は、本技術の第2の実施の形態に係るチューナモジュールの構成例を示す斜視図である。図9は、回路基板を取り外した状態の斜視図である。図10は、回路基板及び補助ピースを取り外した状態の斜視図である。
第2の実施の形態は、第1の実施の形態の構成に対して、入力コネクタ113が追加された2軸の構成である。例えば入力コネクタ13に地上デジタル放送の受信信号が供給され、入力コネクタ113に衛星放送のIF信号が供給される。チューナモジュールは、チューナケース111、回路基板112、入力コネクタ13,113及び補助ピース114によって構成されている。回路基板112の一面又は両面には、チューナモジュールを構成する回路部品が実装されている。チューナケース111は、シールドケースとして機能する金属製のケースである。なお、回路基板112の一部又は全面を蓋(図示せず)が覆うようになされている。蓋は、チューナケース111と同様の材質からなるものである。
チューナケース111は、矩形の底面板111aと、底面板111aの前後左右のエッジからそれぞれ立ち上げられた前面板111b、背面板111cと側面板111d及び側面板111eからなる箱状のもので、一面が開放とされている。また、穴部111g及び111hは、チューナモジュールを例えばテレビジョン受像機の筐体に固定するためのねじ穴である。チューナケース111の開放面を覆うように回路基板112が取り付けられる。入力コネクタ13及び113の外部導体は、鉄、真鍮、亜鉛等の金属からなる。入力コネクタ13及び113の外部導体の基部がカシメ、ネジ止め等によってチューナケース111の前面板111bに取り付けられる。
入力コネクタ13及び113は、例えばアンテナの出力をチューナに供給するために使用される同軸コネクタである。入力コネクタ113は、例えばF型コネクタである。但し、入力コネクタ13と同様に、入力コネクタ113は、IECコネクタであってもよい。
入力コネクタ13及び113に挿入された同軸ケーブルの芯線が2枚の内部のバネ接点(挟持片)により挟み込まれる。このバネ接点が中心電極を構成し、中心電極と接続された端子部13a及び113aが入力コネクタ13及び113の後部からチューナケース111の前面板111bに形成された穴を通じてチューナケース111内に導入される(図10参照)。
チューナケース111の側面板111d,111e及び背面板111cの端面から上方に複数本の脚部分が突出されている。さらに、チューナケース111の底面板111aに複数の板状体が設けられ、その上部端面に脚部分が設けられている。これらの脚部分が回路基板112のグランド端子として設けられたスルーホールに挿入され、はんだ付けされる。複数の板状体の一部は、入力コネクタ13及び113のそれぞれが設けられているチューナケース111のコーナー部の領域を囲むように設けられている。板状体は、チューナケース111と同様の金属からなり、シールド部材として機能する。なお、補助ピース114が同様の機能を有する板状体を一体に有するようにしてもよい。
このように脚部分が回路基板112に形成されている穴を貫通するようになされている。当該貫通穴の内壁は回路基板112上で銅箔をメッキしたスルーホール構造とされ、グランド端子と接続され、チューナケース111を均一なグランド電位とする。このように、チューナケース111の脚部分が回路基板112のスルーホール穴に内接する全周で接合を取ることができ、接合の機械的強度を確保することができる。なお、チューナケース111から上方に突出された脚部分の全てが回路基板112に形成されている穴と接合することが好ましい。
入力コネクタ13及び113のそれぞれの端子部13a及び113aが途中から上方に折り曲げられ、脚部分31及び131とされる。脚部分31及び131が回路基板112に形成されている穴を貫通するようになされている。穴がスルーホールの構成とされ、回路基板112上の信号端子とされる。
補助ピース114は、チューナケース111と同様の材料の金属板をL字状に折り曲げたもので、基部114aと立ち上げ部114bを有する。基部114a及び立ち上げ部114bの中心部分が切り抜かれて開口114cが形成される。補助ピース114の基部114aがチューナケース11の底面板111aと機械的及び電気的に接続される。なお、基部114aと立ち上げ部114bの両者をチューナケース111と機械的及び電気的に接続してもよい。開口114cは、前面板111bの穴と同様の位置に形成されており、この穴及び開口114cを通じて端子部13aがチューナケース111内に導入される。チューナケース111と補助ピース114の接続方法としては、ネジ止め、カシメ、溶接、はんだ付け等を使用することができる。
端子部13aは、コネクタ13に接続される同軸ケーブルの芯線と接続されており、端子部13aから輻射される電波を抑えるためには、端子部13aの長さが短い方が好ましい。一方、端子部13aの先端の脚部分31が回路基板112上に形成されたスルーホールを貫通するようになされるので、端子部13aの長さを短くすると、回路基板112の端部にスルーホールを形成することが難しくなる。したがって、端子部13aの長さは、回路基板112の端部にスルーホールを形成することが可能な範囲で短いものとされる。
補助ピース114の立ち上げ部114bの開口114cの上部から内側に2つの脚部分32及び33が平行して突出されている。脚部分32及び33は、途中から上方に折り曲げられたほぼ同様の形状のものである。図10に示すように、端子部13aの脚部分31の両側に近接して脚部分32及び33が位置する配置とされる。したがって、回路基板112に対してこれらの脚部分31,32及び33が接続された場合に、回路基板112上の接続箇所が比較的近接した位置となされる。このことによって不要な輻射の発生を抑えることができる。
脚部分32及び33は、チューナケース111と接続されているので、グランド端子となる。このようなグランド端子を設けるために、補助ピース114を使用しないで、入力コネクタ13の例えば外部導体を板金加工によって切り起こすことが考えられる。この方法は、入力コネクタ13の強度の劣化が大きくなり、実際の使用時に入力コネクタ13に接続される同軸ケーブルによって荷重がかかると、入力コネクタ13が破損するおそれがある。また、入力コネクタ13の芯線と接続された脚部分が入力コネクタ13側に近づいてしまい、回路基板112の端部近傍に脚部分の挿入される穴を形成するときに、回路基板112が破損するおそれがある。さらに、チューナケース111自体を切り起こし加工して脚部分を形成する方法は、チューナケース111に穴を形成することになり、穴からの輻射を生じさせる問題がある。
このような問題点を回避するために、補助ピース114が使用される。補助ピース114によって、グランド電位となるチューナケース111と回路基板112の間の接続を補助する。補助ピース114の基部114aがチューナケース111の底面板111aと面接触することによって、低い接触抵抗を実現している。かかる第2の実施の形態も、第1の実施の形態と同様に、入力コネクタとその付近のチューナケースと回路基板のグランド間の直流及び高周波抵抗が非常に小さくできるはんだ接合を実現することができ、また、強固な接続とすることができる。なお、入力コネクタ113の端子部113aの近傍にグランド端子と接続用の脚部分132が設けられている。
<3.本技術の第3の実施の形態>
次に、本技術に係るチューナモジュールの第3の実施の形態について説明する。図11は、本技術の第3の実施の形態に係るチューナモジュールの構成例を示す斜視図である。図12は、回路基板を取り外した状態の斜視図である。図13は、回路基板及び補助ピースを取り外した状態の斜視図である。
第3の実施の形態は、第2の実施の形態の構成に対して、入力コネクタ13と入力コネクタ113の間に、入力コネクタ213が追加された3軸の構成である。例えば入力コネクタ13に地上デジタル放送の受信信号が供給され、入力コネクタ113及び213に衛星放送のIF信号が供給される。チューナモジュールは、チューナケース211、回路基板212、入力コネクタ13,113,213及び補助ピース214によって構成されている。回路基板212の一面又は両面には、チューナモジュールを構成する回路部品が実装されている。チューナケース211は、シールドケースとして機能する金属製のケースである。なお、回路基板212の一部又は全面を蓋(図示せず)が覆うようになされている。蓋は、チューナケース211と同様の材質からなるものである。
チューナケース211は、矩形の底面板211aと、底面板211aの前後左右のエッジからそれぞれ立ち上げられた前面板211b、背面板211cと側面板211d及び側面板211eからなる箱状のもので、一面が開放とされている。また、穴部211g及び211hは、チューナモジュールを例えばテレビジョン受像機の筐体に固定するためのねじ穴である。チューナケース211の開放面を覆うように回路基板212が取り付けられる。入力コネクタ13,113及び213の外部導体は、鉄、真鍮、亜鉛等の金属からなる。入力コネクタ13,113及び213の外部導体の基部がカシメ、ネジ止め等によってチューナケース211の前面板211bに取り付けられる。
入力コネクタ13,113及び213は、例えばアンテナの出力をチューナに供給するために使用される同軸コネクタである。入力コネクタ113及び213は、例えばF型コネクタである。但し、入力コネクタ13と同様に、入力コネクタ113及び213は、IECコネクタであってもよい。
入力コネクタ13,113及び213に挿入された同軸ケーブルの芯線が2枚の内部のバネ接点(挟持片)により挟み込まれる。このバネ接点が中心電極を構成し、中心電極と接続された端子部13a,113a及び213aが入力コネクタ13,113及び213の後部からチューナケース211の前面板211bに形成された穴を通じてチューナケース211内に導入される(図12参照)。
チューナケース211の側面板211d,211e及び背面板211cの端面から上方に複数本の脚部分が突出されている。さらに、チューナケース211の底面板211aに複数の板状体が設けられ、後述する補助ピース214に板状体214dが設けられている。これらの板状体の上部端面に脚部分が設けられている。これらの脚部分が回路基板112のグランド端子として設けられたスルーホールに挿入され、はんだ付けされる。複数の板状体の一部は、入力コネクタ13,113及び213のそれぞれが設けられているチューナケース211の領域を囲むように設けられている。板状体は、チューナケース211と同様の金属からなり、シールド部材として機能する。
このように脚部分が回路基板212に形成されている穴を貫通するようになされている。当該貫通穴の内壁は回路基板212上で銅箔をメッキしたスルーホール構造とされ、グランド端子と接続され、チューナケース211を均一なグランド電位とする。このように、チューナケース211の脚部分が回路基板212のスルーホール穴に内接する全周で接合を取ることができ、接合の機械的強度を確保することができる。なお、チューナケース211から上方に突出された脚部分の全てが回路基板212に形成されている穴と接合することが好ましい。
入力コネクタ13,113及び213のそれぞれの端子部13a,113a及び213aが途中から上方に折り曲げられ、脚部分31,131及び231とされる。脚部分31,131及び231が回路基板212に形成されている穴を貫通するようになされている。穴がスルーホールの構成とされ、回路基板212上の信号端子とされる。
補助ピース214は、チューナケース211と同様の材料の金属板をL字状に折り曲げたもので、基部214aと立ち上げ部214bを有する。基部214a及び立ち上げ部214bの中心部分が切り抜かれて開口214cが形成される。また、入力コネクタ113及び213間のシールド部材としての板状体214dを有する。補助ピース214の基部214aがチューナケース211の底面板211aと機械的及び電気的に接続される。なお、基部214aと立ち上げ部214bの両者をチューナケース211と機械的及び電気的に接続してもよい。開口214cは、前面板211bの穴と同様の位置に形成されており、この穴及び開口214cを通じて端子部13aがチューナケース211内に導入される。チューナケース211と補助ピース214の接続方法としては、ネジ止め、カシメ、溶接、はんだ付け等を使用することができる。
端子部213aは、入力コネクタ213に接続される同軸ケーブルの芯線と接続されており、端子部213aから輻射される電波を抑えるためには、端子部213aの長さが短い方が好ましい。一方、端子部213aの先端の脚部分231が回路基板212上に形成されたスルーホールを貫通するようになされるので、端子部213aの長さを短くすると、回路基板212の端部にスルーホールを形成することが難しくなる。したがって、端子部213aの長さは、回路基板212の端部にスルーホールを形成することが可能な範囲で短いものとされる。
補助ピース214の立ち上げ部214bの開口214cの上部から内側に2つの脚部分32及び33が平行して突出されている。脚部分32及び33は、途中から上方に折り曲げられたほぼ同様の形状のものである。図12に示すように、端子部213aの脚部分31の両側に近接して脚部分32及び33が位置する配置とされる。したがって、回路基板212に対してこれらの脚部分31,32及び33が接続された場合に、回路基板212上の接続箇所が比較的近接した位置となされる。このことによって不要な輻射の発生を抑えることができる。
脚部分32及び33は、チューナケース211と接続されているので、グランド端子となる。このようなグランド端子を設けるために、補助ピース214を使用しないで、入力コネクタ13の例えば外部導体を板金加工によって切り起こすことが考えられる。この方法は、入力コネクタ13の強度の劣化が大きくなり、実際の使用時に入力コネクタ13に接続される同軸ケーブルによって荷重がかかると、入力コネクタ13が破損するおそれがある。また、入力コネクタ13の芯線と接続された脚部分が入力コネクタ13側に近づいてしまい、回路基板212の端部近傍に脚部分の挿入される穴を形成するときに、回路基板212が破損するおそれがある。さらに、チューナケース211自体を切り起こし加工して脚部分を形成する方法は、チューナケース211に穴を形成することになり、穴からの輻射を生じさせる問題がある。
このような問題点を回避するために、補助ピース214が使用される。補助ピース214によって、グランド電位となるチューナケース211と回路基板212の間の接続を補助する。補助ピース214の基部214aがチューナケース211の底面板211aと面接触することによって、低い接触抵抗を実現している。なお、入力コネクタ113及び213の端子部113a及び213aのそれぞれの近傍にグランド端子と接続用の脚部分132及び232が設けられている。
上述した本技術は、チューナケース211と回路基板212のグランド接続部は全てスルーホール穴部の全周はんだ接続とすることができるので、入力コネクタとその付近のチューナケースと回路基板のグランド間の直流及び高周波抵抗が非常に小さくできるはんだ接合を実現することができる。今後受信帯域が拡張され3.2GHzに及ぶ周波数範囲を受信する高度BS受信装置(4K,8Kテレビテレビとして発売予定)のチューナモジュールに好適である。また、スルーホールの内壁と、挿入されたチューナケース211の脚部分の間隔は極めて狭く、リフロー炉内で溶解したはんだが毛細管現象を起こして引き込まれる事で簡便に強固な接合を実現することができる。
さらに、第2及び第3の実施の形態の例でも明らかなように入力コネクタ間のアイソレーションを改善させる目的で切り起しによりシールド壁を設置するとチューナケースの開口部が増えた。これによってチューナモジュール外部への信号、及び局部発信器出力の漏洩が発生しやすくなる。このことへの対策として補助ピースをチューナケースの開口部を塞ぐように配置することで、グランドパターンの接続を改善する効果と共に不要な輻射を低減する効果も有している。
一方、ノズルによるはんだ一括塗布を廃止して簡便なアルミニウムのスクリーンによるはんだ印刷法による製造工程にできるので、例えばはんだ接続点が異なる1軸のチューナと3軸のチューナの製造向けにそれぞれ専用に用意していたノズルが不要になるので、製造工程に必要な技術、ノウハウが不要になる。そして、はんだ一括塗布のために必要な特殊な設備も不要になるので、製造工場の立ち上げ、移転、変更も容易になるため、ビジネス面で莫大な費用抑制効果が期待できる。さらに、はんだ一括塗布によるリフロー工程を削除できることは、モジュールに使用される部品の熱ストレス回数を減らすことになり、部品の信頼性向上に寄与する。すなわち、リフロー時の加熱回数が減るのでモールド等の劣化が進みにくくなるためである。
図14は、本技術の効果を測定するための装置の一例を示す。すなわち、この構成は、欧州のCenelecと言う欧州電気標準化委員会が定めたEN55020と云う標準に示されたS4と言う同軸線遮蔽効果の測定系を示している。被測定チューナ41、希望信号発生器42、測定プローブ43、EMI(Electro-Magnetic Interference:電磁妨害)測定器44が備えられている。
被測定チューナ41のアンテナ信号入力コネクタ41aと測定プローブ43の間が同軸ケーブル(75Ω)45で接続され、希望信号発生器42と測定プローブ43の間がインピーダンス整合器46及び同軸ケーブル47で接続されている。インピーダンス整合器46は、(50Ω→75Ω)のインピーダンス変換を行う。希望信号発生器42によって発生した高周波信号を被測定チューナ41に対して供給し、測定プローブ43によって同軸ケーブル45の外被(グランド線)に誘起する漏れ信号をEMI測定器44によって測定する。被測定チューナ41の入力回路によって同軸ケーブル45の遮蔽効果が劣化しないことを判断するために測定がなされる。
測定結果の一例を表1に示す。表1は、最も遮蔽効果が少なかった950MHzでの測定値である。補助ピースなしのサンプルが従来のチューナモジュールの測定結果を示し、補助ピースを追加したサンプルA及びサンプルBは、本技術が適用されたチューナモジュールを示している。この表1から分かるように、本技術によれば、遮蔽量を改善することができる。
Figure 0007251736000002
<4.応用例>
上述した第1の実施の形態、第2の実施の形態及び第3の実施の形態として記載されたチューナモジュールの回路基板には、例えば地上テレビジョン放送(TV)チューナモジュール機能部としてのIC(回路)や、衛星放送(BS)チューナモジュール機能部としてのIC(回路)、電子部品が形成(搭載)されている。チューナモジュール基板は、一例としてテレビジョン受像機の回路基板上に実装される。
かかるチューナモジュールを使用して受信装置が構成される。この受信装置は、例えば地上テレビジョン放送波信号及び衛星放送波信号を受信可能に構成される。受信装置は、放送波信号を受信する受信アンテナ、周波数変換機能を含むチューナモジュール、及び復調部を有する。
受信装置の第1系統は、受信アンテナ、アンテナコネクタ、フィルタ、低雑音増幅器(Low Noise Amplifier:LNA)、チューナ部、復調部から構成される。また、受信装置の第2系統は、受信アンテナ、アンテナコネクタ、フィルタ、低雑音増幅器(LNA)、チューナ部、復調部から構成される。
<5.変形例>
以上、本技術の実施の形態について具体的に説明したが、上述の各実施の形態に限定されるものではなく、本技術の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。また、上述の実施の形態の構成、方法、工程、形状、材料及び数値などは、本技術の主旨を逸脱しない限り、互いに組み合わせることが可能である。
例えば上述した第1の実施の形態では、入力コネクタ13がIECコネクタであったが、入力コネクタ13がF型コネクタであってもよい。図15,図16,図17及び図18は、F型コネクタ113を使用した場合の構成を示す。図1,図2,図3及び図4と同様の構成であるので、その詳細な説明を省略するが、脚部分131、補助ピース114の脚部分132及び133を有する。
11,111,211・・・チューナケース、12,112,212・・・回路基板、
13,113,213・・・入力コネクタ、14,114,214・・・補助ピース、
13a,113a,213a・・・端子部、31,131,231・・・脚部分、
32,132,232・・・脚部分、33,133,233・・・脚部分

Claims (6)

  1. 入力コネクタとチューナケースと回路基板と補助ピースを有し、
    前記チューナケースは、底面板、前面板、背面板、側面板を有し、前記チューナケースの開放面に前記回路基板が取り付けられ、
    前記補助ピースは、L字状に折り曲げられて基部と立ち上げ部を有し、
    前記基部が前記底面板と機械的及び電気的に接続され、前記立ち上げ部が前記前面板と近接又は接続され、
    前記入力コネクタの中心電極と接続された端子部が前記前面板及び前記立ち上げ部にそれぞれ形成されている開口を通じて前記チューナケース内に導入され、
    前記立ち上げ部の前記開口の上部から内側に2つの脚部分が突出され、
    前記端子部の脚部分と前記立ち上げ部の2つの脚部分が前記回路基板の近接した位置に対して接続されるようにしたチューナモジュール。
  2. 前記チューナケースの前記前面板に対して複数の入力コネクタが固定されるようにした請求項1に記載のチューナモジュール。
  3. 前記補助ピースの前記2つの脚部分が前記回路基板のグランド電位として接続される穴がスルーホール加工されている請求項1に記載のチューナモジュール。
  4. 前記補助ピースの前記基部と前記チューナケースの前記底面板の接続部分に固定用の穴と突起の嵌合を用いるようにした請求項1に記載のチューナモジュール。
  5. 前記補助ピースの前記基部が前記チューナケースの前記底面板とはんだ接合によって結合された請求項1に記載のチューナモジュール。
  6. 請求項1に記載のチューナモジュールを有する受信装置。
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