JP2010021494A - チューナ装置 - Google Patents

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Masashi Imai
正志 今井
Hiroyuki Takahashi
寛之 高橋
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Abstract

【課題】グランド端子、回路基板及び鉛フリー半田の温度変化に伴う機械的なストレスを軽減させ、鉛フリー半田を使用しても当該鉛フリー半田のクラックを防止できるようにする。
【解決手段】チューナケース101の一部位から延在するグランド端子105Aの一部分である湾曲部110Aを、順送プレス加工を施して半田接合部108近傍のグランド端子の幅より狭い幅又はコイニング加工を施して半田接合部108近傍のグランド端子の板厚より薄い板厚にする。これにより、チューナ装置の駆動時にグランド端子105A、回路基板102及び鉛フリー半田の熱膨張係数の差によって生じる応力を当該湾曲部110Aで吸収することができ、当該鉛フリー半田のクラックを防止することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、地上波放送や衛星放送等のテレビジョン放送用のチューナ装置に関するものである。
詳しくは、チューナケースの一部位から延在するグランド端子の一部分である湾曲部が、半田接合部近傍のグランド端子の幅より狭い幅又は半田接合部近傍のグランド端子の板厚より薄い板厚を有する。その湾曲部を有したグランド端子が、鉛フリー半田を介して回路基板と接続される。これにより、チューナ装置の駆動時に生じるグランド端子、回路基板及び鉛フリー半田の熱膨張係数の差による応力を湾曲部で吸収し、グランド端子、回路基板及び鉛フリー半田の温度変化に伴う機械的なストレスを軽減させるようにしたものである。
現在、地球の環境汚染を防止するために電子・電気機器における特定有害物質の使用制限について、RoHS(Restriction of Hazardous Substances)規制が2006年7月より施行されている。そのため、近年、錫を主成分として鉛を含有しない鉛フリー半田を使用した電子・電気機器等の開発が急速に進んでいる。
その電子・電気機器において、地上波放送や衛星放送等を受信するチューナ装置を備えているテレビジョン装置だけでも年間1億数千台も生産されており、ビデオレコーダ、DVDレコーダ及びハードディスクレコーダ等の録画装置に備えられているチューナ装置を含めると膨大な数のチューナ装置が生産されている。
それらのチューナ装置内は回路基板を収容しており、その回路基板は各種電子部品等と半田で接続されている。その半田を鉛フリー半田に代替することは地球の環境汚染を防止するためには非常に有効なことである。
チューナ装置には一般にチューナケースと一体のグランド端子が設けられており、当該グランド端子は当該チューナ装置を構成している回路基板と半田を介して電気的に接続される。グランド端子は電気的なグランド接合の役割を果たし、特にチューナケースにおいては接地電位を回路基板上に導く非常に重要な接続になる。
そのグランド端子と回路基板及び半田の熱膨張係数はそれぞれ異なるため、温度サイクル試験等(例えば、−40℃〜85℃の温度サイクル)の環境試験において、半田がクラックし、グランド端子と回路基板との接触性が低下するということがあった。
特に、近年のチューナ装置は、地上波放送のVHF(Very High Frequency)波やUHF(Ultra High Frequency)波を扱うのみならず、BS(Broadcasting Satellite;放送衛星)やCS(Communication Satellite;通信衛星)のマイクロ波も扱うため、チューナ装置のON/OFFによる当該チューナ装置の温度変化が大きい。
また、鉛フリー半田は、鉛含有の半田に比べ熱膨張係数が半分しかないので、熱膨張係数の差を吸収することが完全にはできず、当該鉛フリー半田がクラックしてグランド端子と回路基板が接触不良になる可能性が高かった。グランド端子と回路基板が接触不良になった場合、各種ノイズの発生原因になってしまうことがある。
特許文献1にはグランド端子に切欠き部及び折り曲げ部を有したチューナ装置が開示されている。このチューナ装置によれば、チューナケースに切欠き部及び折り曲げ部を形成したグランド端子を設け、そのグランド端子と回路基板が半田を用いて接続されている。
これを前提にして、チューナ装置の駆動時、チューナケースに設けられているグランド端子、回路基板及び半田の熱膨張係数の差によって生じる応力を低減させるように、切欠き部及び折り曲げ部を形成したグランド端子に弾性効果を持たせることで、グランド端子と回路基板間の半田のクラックを防止できるというものである。
特許文献2にはプリント基板固定装置が開示されている。このプリント基板固定装置によれば、プリント基板の周辺部にスリットを設け、そのスリットの断面部に垂直方向に接続されチューナケースと一体のバネ性を持った形状のグランド端子と半田を用いて接触することで接続及び固定されている。
これにより、半田付け後のヒートショックにおいて、グランド端子とプリント基板の熱膨張係数が異なっていてもその差異を吸収し、半田のクラックを防止するというものである。
また、図10は従来のグランド端子105の形状例を示す斜視図であり、図11はその断面図、図12はその正面図である。図10に示すように、グランド端子105はチューナケース101の一部位(グランド端子他端部106)から延在する所定の幅と所定の板厚を有している。
そのグランド端子105を円弧形状に湾曲させ、グランド端子先端部107を下方にして、チューナケース101に収容されている回路基板102の所定の箇所に設けられた半田接合部108に向かって当該グランド端子105を貫通させている。
回路基板102の裏側の半田接合部108には、フロー半田、リフロー半田及びコテ半田等の半田付け方法で塗布された鉛フリー半田(図示せず)を介して、当該回路基板102とグランド端子105が接続されている。
図11に示すように、回路基板102の板厚は1.2mmであり、グランド端子105の板厚及びチューナケース101の板厚は0.6mmである。また、回路基板102下方面からグランド端子先端部107までの距離及び鉛フリー半田109の厚みは1.5mmである。また、図12に示すように、グランド端子105の幅は0.9mmである。
図14(1)は応力がかかる前の応力の計算に係る構成例を示す斜視図であり、図14(2)は応力がかかっているときの応力の計算に係る構成例を示す斜視図である。図14(1)に示すように、上辺の幅をbo、下辺の幅をb、高さをlとした台形を底面にもつ厚みhの板を考える。図14(2)に示すように、その板の下辺b側を固定し、上辺bo側に応力σがかかったときのたわみをδとする。以上の構成により、応力σは数1のようになる。
Figure 2010021494
ここで、Eはヤング率であり、αはb>boのときの台形バネ係数である。
図13は、グランド端子105の応力の計算に係る展開寸法例を示す断面図である。図13に示すように、図10乃至図12で湾曲していたグランド端子105を展開してある。グランド端子先端部107からグランド端子他端部106までの距離を6.0mmとし、グランド端子他端部106から回路基板102の裏側までの距離(以下グランド端子の高さlと称す)を4.5mmとしてある。また、グランド端子の板厚hを0.6mmとし、回路基板102の板厚を1.2mmとしてある。
ここで、図13に示すような寸法の、例えば鉛フリー環境適用型電子部品用の鋼板であるエコトリオ(登録商標)の応力を計算する。エコトリオ(登録商標)のヤング率Eは21000(kg/mm2)である。グランド端子の幅bを0.9mm、台形バネ係数αを1.0、グランド端子の高さlを4.5mm、グランド端子の板厚hを0.6mmとして、グランド端子他端部106に応力がかかったと考え、それらの値を数1に代入して応力の計算を行うと、その応力σは11.2δ(kg/mm2)となる。
図15は、温度サイクル試験の温度変化例を示すグラフである。温度サイクル試験とは電子部品や電子装置等各種試料の温度変化の信頼性を確認する試験である。図15に示すように、例えば、環境温度が始め85℃として、その1時間後に−40℃となり、そのまた1時間後に85℃となるような温度サイクルを有する恒温槽内に試料を入れ、当該試料の温度変化の信頼性を確認する。ここでは1サイクルを2時間としている。
その温度サイクル試験を、鉛フリー半田109を用いてグランド端子105と回路基板102を接続させたチューナケース101で行ったところ、500サイクルで鉛フリー半田109がクラックし、グランド端子105と回路基板102が接触不良となった。
つまり、上述のグランド端子他端部106にかかる応力が11.2δ(kg/mm2)以上であると、グランド端子105と回路基板102及び鉛フリー半田109の熱膨張係数の差を吸収できず、鉛フリー半田109がクラックしてしまい、グランド端子105と回路基板102が接触不良を起こす。
特開昭63−185096号公報(第2頁、第1図、第2図) 特開平07−142882号公報(第2頁、第1図)
特許文献1、特許文献2及び図10乃至図13に示したグランド端子の形状は、グランド端子、回路基板及び半田の熱膨張差を吸収するように、当該グランド端子にバネ性を持たせて、半田のクラック防止を図っているが、鉛フリー半田を使用した場合には適用できないという問題がある。特に、図10乃至図13に示したグランド端子は、当該グランド端子にかかる応力を11.2δ(kg/mm2)より減少させる必要がある。
本発明はこのような課題を解決したものであって、従来に比べてグランド端子、回路基板及び半田の温度変化に伴う機械的なストレスを軽減させ、半田に鉛フリー半田を使用しても当該鉛フリー半田のクラックを防止し、環境汚染の防止に寄与した長寿命のチューナ装置を提供することを目的とする。
上述の課題は、チューナケースと、チューナケースに収容された回路基板と、回路基板と鉛フリー半田を介して接続され、チューナケースの一部位から延在する所定の幅と所定の板厚を有し、回路基板の所定箇所に設けられている半田接合部に向かって円弧形状に湾曲させた湾曲部を有したグランド端子とを備え、湾曲部は、半田接合部近傍のグランド端子の幅より狭い幅又は半田接合部近傍のグランド端子の板厚より薄い板厚を有するチューナ装置によって解決される。
本発明に係るチューナ装置によれば、チューナケースの一部位から延在するグランド端子の一部分である湾曲部は、半田接合部近傍のグランド端子の幅より狭い幅又は半田接合部近傍のグランド端子の板厚より薄い板厚にすることで、当該チューナ装置の駆動時にグランド端子、回路基板及び鉛フリー半田の熱膨張係数の差によって生じる応力を当該湾曲部で吸収することができる。
本発明に係るチューナ装置によれば、グランド端子の一部分である湾曲部を半田接合部近傍のグランド端子の幅より狭い幅又は半田接合部近傍のグランド端子の板厚より薄い板厚にすることで、当該チューナ装置の駆動時にグランド端子、回路基板及び鉛フリー半田の熱膨張係数の差によって生じる応力を当該湾曲部で吸収することができる。
これにより、グランド端子、回路基板及び鉛フリー半田の温度変化に伴う機械的なストレスを軽減させることができる。この結果、半田に鉛フリー半田を使用しても当該鉛フリー半田のクラックを防止することができ、環境汚染の防止に寄与した長寿命のチューナ装置を提供することができる。
[第1の実施の形態]
以下、図面を参照しながら、本発明に係るチューナ装置について説明する。図1は、本発明に係るチューナ装置100の構成例を示す斜視図である。図1に示すように、チューナ装置100は、チューナケース101、回路基板102、入力コネクタ103、インタフェース端子104及びグランド端子105Aで構成されている。
チューナケース101には回路基板102が収容されている。回路基板102の所定の面にインタフェース端子104や各種電子部品(図示せず)が、フロー半田、リフロー半田及びコテ半田等の半田付け方法で塗布された鉛フリー半田(図示せず)を介して実装されている。
フロー半田の半田付け方法は、インタフェース端子104や各種電子部品を回路基板102に搭載して当該回路基板102にフラックスを塗布し、棒状の鉛フリー半田を高温で溶かし込んだ半田槽にフラックスが塗布された回路基板102を入れ、半田槽からその回路基板102を取り出すことで、鉛フリー半田を介してインタフェース端子104や各種電子部品と回路基板102を接続させる方法である。
リフロー半田の半田付け方法は、鉛フリー半田を各種溶剤でクリーム状にして、そのクリーム状の鉛フリー半田を印刷機等で回路基盤102に塗布し、インタフェース端子104や各種電子部品を回路基板102に搭載後、その回路基板102をリフロー炉(高温炉)でクリーム状の鉛フリー半田に含まれる各種溶剤をとばすことで、鉛フリー半田を介してインタフェース端子104や各種電子部品と回路基板102を接続させる方法である。
コテ半田の半田付け方法は、インタフェース端子104や各種電子部品を回路基板102に搭載後、充分に温められたコテ先に鉛フリー半田で形成された糸半田を供給し、その供給された半田を回路基板102に当接させることで、鉛フリー半田を介してインタフェース端子104や各種電子部品と回路基板102を接続させる方法である。
本発明に係る鉛フリー半田は、鉛を含まない半田であり、例えば、錫・銀・銅系、錫・亜鉛・ビスマス系、錫・銅系、錫・銀・インジウム・ビスマス系、錫・亜鉛・アルミニウム系及び錫・銅・ニッケル・ゲルマニウム系等が用いられる。
インタフェース端子104は、図示しない映像信号処理部や音声信号処理部等と接続する端子である。入力コネクタ103は、当該チューナケース101の所定の面でグランド端子105A近傍にかしめ加工によって固定されており、放送電波を受信するアンテナから受信信号が伝送される同軸ケーブル(例えば、特性インピーダンスが75Ω)と接続可能なコネクタである。
チューナケース101の一部位から延在する所定の幅と所定の板厚を有しているグランド端子105Aは、上述の回路基板102と鉛フリー半田によって結合されており、電気的なグランド接合の役割を果たす。
図2は、第1の実施の形態に係るグランド端子105Aの形状例を示す斜視図であり、図3は、その断面図であり、図4は、その正面図である。前述の図10乃至図12の従来のグランド端子105と同様な部分の説明は省略する。
図2に示すように、グランド端子105Aは半田接合部108近傍の当該グランド端子105Aの所定の幅より狭い幅の湾曲部110Aを有している。ここで幅とは、グランド端子105Aが延在しているチューナケース101の所定の面と平行な面にある当該グランド端子105Aの横方向の距離を意味する。
図3に示すように、グランド端子105Aの形状例を示す断面図は、図11の断面図と同様となる。図4に示すように、湾曲部110Aのグランド端子105Aの幅は0.6mmとなっている。
グランド端子105Aの湾曲部110Aを作製する順送プレス加工は、チューナケース101に使用される部材にプレス加工を行う。まず当該部材をプレス機でプレスし箱型に成形する。その後、各種端子を作製するために余分な箇所を切り落としたり、所定箇所に凹凸をつけたり、グランド端子105Aを円弧形状に湾曲させたり、くびれ部分を切り出したりするため、複数回プレス機でプレスを行う。
この順送プレス加工は、チューナケース101に使用される部材をプレス機入口のフィーダにより各工程に移動させることにより、当該部材を連続的に加工できる。
これにより、グランド端子105Aの一部分である湾曲部110Aは、順送プレス加工を施すことで安価に半田接合部108近傍のグランド端子105Aの幅より狭い幅にすることができる。
図5は、グランド端子105Aの応力の計算に係る展開寸法例を示す断面図である。図13に示した従来例と同様に、図5に示すように湾曲していたグランド端子105Aを展開し、グランド端子先端部107からグランド端子他端部106までの距離を6.0mmとし、グランド端子他端部106から回路基板102の裏側までの距離lを4.5mmとしてある。また、グランド端子の板厚hを0.6mmとし、回路基板102の板厚を1.2mmとしてある。
ここで、図5に示すような寸法の、前述のエコトリオ(登録商標)の応力を計算する。ヤング率Eは21000(kg/mm2)であり、グランド端子の幅bを0.6mm、グランド端子の高さlを4.5mm、グランド端子の板厚hを0.6mmとする。また、湾曲部110Aにおけるグランド端子105Aの幅が0.6mmとなっていることから数1に示した台形バネ係数αが関与してくる。ここではα=1.1とした。
それらの値を数1に代入して、グランド端子他端部106に応力σがかかったときの当該応力σの計算を行うと、その応力σは6.8δ(kg/mm2)となり、従来例のグランド端子形状の応力(11.2δ(kg/mm2))を比較すると、約61%の応力に減少する。
前述の温度サイクル試験を湾曲部110Aを有するグランド端子105Aを備えるチューナ装置100で行ったところ、1000サイクルまでチューナ装置100に異常はみられず、グランド端子105Aと回路基板102及び鉛フリー半田109の熱膨張係数の差で、鉛フリー半田109がクラックすることはなかった。
また、BSやCSのマイクロ波を受信したチューナ装置100のON/OFFによる当該チューナ装置100の温度変化においても鉛フリー半田109がクラックすることはなかった。
これにより、グランド端子105A、回路基板102及び鉛フリー半田109の温度変化に伴う機械的なストレスを軽減させることができ、鉛フリー半田109を使用しても当該鉛フリー半田109のクラックを防止することができる。
[第2の実施の形態]
図6は、第2の実施の形態に係るグランド端子105Bの形状例を示す斜視図であり、図7は、その断面図であり、図8は、その正面図である。前述の図10乃至図12の従来のグランド端子105と同様な部分の説明は省略する。
図6に示すように、グランド端子105Bは半田接合部108近傍の当該グランド端子105Bの所定の板厚より薄い板厚の湾曲部110Bを有している。ここで板厚とは、前述のグランド端子の幅と垂直方向の面において、当該グランド端子の横方向の距離を意味する。
図7に示すように、湾曲部110Bのグランド端子105Bの板厚は0.4mmとなっている。その他の構成は図11と同様である。図8に示すように、グランド端子105Bの形状を示す正面図は、図12の正面図と同様である。
前述の順送プレス加工を施して作製されたチューナケース101のグランド端子105の所定部分にコイニング加工を施すことで、湾曲部110Bを有したグランド端子105Bを作製することができる。
これにより、グランド端子105Bの一部分である湾曲部110Bは、コイニング加工を施すことで安価に半田接合部108近傍のグランド端子105Bの板厚より薄い板厚にすることができる。
図9は、グランド端子105Bの応力の計算に係る展開寸法例を示す断面図である。図13に示した従来例と同様に、図9に示すように、湾曲していたグランド端子105Bを展開し、グランド端子先端部107からグランド端子他端部106までの距離を6.0mmとしてある。
グランド端子他端部106から回路基板102の裏側までの距離lは4.7mmとなっている。これは、順送プレス加工を施してチューナケース101を作製した後、湾曲部110Bにコイニング加工を施したため、従来のチューナケースのグランド端子他端部106から回路基板102の裏側までの距離である4.5mmより0.2mm長くなっている。また、湾曲部110Bの板厚hは、コイニング加工を施して薄くしたため0.4mmとしてある。
ここで、図9に示すような寸法を有するグランド端子105Bの応力を計算する。板材は前述のようにエコトリオ(登録商標)を使用する。ヤング率Eは21000(kg/mm2)であり、グランド端子の幅bを0.9mm、台形バネ係数αを1.0、グランド端子の高さlを4.7mmとする。また、グランド端子の板厚hを0.4mmとした。
上記の値を数1に代入して、グランド端子他端部106に応力がかかったときの応力σの計算を行うと、その応力σは2.9δ(kg/mm2)となり、従来例のグランド端子形状の応力(11.2δ(kg/mm2))を比較すると、約26%の応力に減少する。
前述の温度サイクル試験を湾曲部110Bを有するグランド端子105Bを備えるチューナ装置で行ったところ、1000サイクルまでチューナ装置に異常はみられず、グランド端子105Bと回路基板102及び鉛フリー半田109の熱膨張係数の差で、鉛フリー半田109がクラックすることはなかった。
また、BSやCSのマイクロ波を受信したチューナ装置のON/OFFによる当該チューナ装置の温度変化においても鉛フリー半田109は全くクラックしなかった。
これにより、グランド端子105B、回路基板102及び鉛フリー半田109の温度変化に伴う機械的なストレスを軽減させることができ、鉛フリー半田109を使用しても当該鉛フリー半田109のクラックを防止することができる。
表1に従来例と本発明に係るチューナ装置に備えられているグランド端子にかかる応力をまとめる。
Figure 2010021494
ひずみδを一定として、それぞれの応力σを比較すると、従来例は11.2δ(kg/mm2)、第1の実施の形態は6.8δ(kg/mm2)、第2の実施の形態は2.9δ(kg/mm2)となった。また、従来例の応力を100%としたときに、第1の実施の形態は約61%に低下し、第2の実施の形態は約26%に低下した。
第1の実施の形態及び第2の実施の形態のチューナ装置は、当該チューナ装置の駆動時にグランド端子105A,105B、回路基板102及び鉛フリー半田109の熱膨張係数の差によって生じる応力を、半田接合部108近傍の所定の幅より狭い幅又は半田接合部108近傍の所定の板厚より薄い板厚の湾曲部110A,110Bで吸収することで、グランド端子105A,105B、回路基板102及び鉛フリー半田109の温度変化に伴う機械的なストレスを軽減させることができる。
この結果、鉛フリー半田109を使用しても当該鉛フリー半田109のクラックを防止することができ、環境汚染の防止に寄与した長寿命のチューナ装置を提供することができる。
本発明は、地上波放送や衛星放送等の各種テレビジョン放送用のチューナ装置に適用して極めて有効である。
本発明に係るチューナ装置100の構成例を示す斜視図である。 第1の実施の形態に係るグランド端子105Aの形状例を示す斜視図である。 グランド端子105Aの形状例を示す断面図である。 グランド端子105Aの形状例を示す正面図である。 グランド端子105Aの応力の計算に係る展開寸法例を示す断面図である。 第2の実施の形態に係るグランド端子105Bの形状例を示す斜視図である。 グランド端子105Bの形状例を示す断面図である。 グランド端子105Bの形状例を示す正面図である。 グランド端子105Bの応力の計算に係る展開寸法例を示す断面図である。 従来のグランド端子105の形状例を示す斜視図である。 従来のグランド端子105の形状例を示す断面図である。 従来のグランド端子105の形状例を示す正面図である。 グランド端子105の応力の計算に係る展開寸法例を示す断面図である。 (1)は、応力がかかる前の応力の計算に係る構成例を示す斜視図である。(2)は、応力がかかっているときの応力の計算に係る構成例を示す斜視図である。 温度サイクル試験の温度変化例を示すグラフである。
符号の説明
100・・・チューナ装置、101・・・チューナケース、102・・・回路基板、103・・・入力コネクタ、104・・・インタフェース端子、105,105A,105B・・・グランド端子、106・・・グランド端子他端部、107・・・グランド端子先端部、108・・・半田接合部、109・・・鉛フリー半田、110A,110B・・・湾曲部

Claims (3)

  1. チューナケースと、
    前記チューナケースに収容された回路基板と、
    前記回路基板と鉛フリー半田を介して接続され、前記チューナケースの一部位から延在する所定の幅と所定の板厚を有し、前記回路基板の所定箇所に設けられている半田接合部に向かって円弧形状に湾曲させた湾曲部を有したグランド端子とを備え、
    前記湾曲部は、
    前記半田接合部近傍のグランド端子の幅より狭い幅又は前記半田接合部近傍のグランド端子の板厚より薄い板厚を有するチューナ装置。
  2. 前記チューナケースにコイニング加工を施し、前記半田接合部近傍の前記グランド端子の板厚より薄い板厚を有する前記湾曲部を備えた請求項1記載のチューナ装置。
  3. 前記チューナケースに使用される部材に順送プレス加工を施し、前記半田接合部近傍の前記グランド端子の幅より狭い幅を有する前記湾曲部を備えた請求項2記載のチューナ装置。
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