JP7238299B2 - 水中油型乳化組成物を含有する食品及びその製造方法 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明は以下の通りである。
[2]トランスグルタミナーゼ及びたん白質の、水中油型乳化組成物との混合を、トランスグルタミナーゼとたん白質とを混合し、得られた混合物を水中油型乳化組成物と混合することによって行う、[1]記載の製造方法。
[3]増粘剤を水中油型乳化組成物に加えることを更に含む、[1]又は[2]記載の製造方法。
[4]前記たん白質が、ゼラチン又はカゼイン若しくはその塩である、[1]~[3]のいずれか一つに記載の製造方法。
[5]ゼラチンの量が、水中油型乳化組成物100重量部に対して5重量部以上30重量部以下である、[4]記載の製造方法。
[6]カゼイン若しくはその塩の量が、水中油型乳化組成物100重量部に対して1重量部以上15重量部以下である、[4]記載の製造方法。
[7]水性液を水中油型乳化組成物に加えることを更に含む、[1]~[6]のいずれか一つに記載の製造方法。
[8]トランスグルタミナーゼ及びたん白質と、水中油型乳化組成物との混合物を加熱することを更に含む、[1]~[7]のいずれか一つに記載の製造方法。
[9]前記食品が、冷凍食品である、[1]~[8]のいずれか一つに記載の製造方法。
[10]水中油型乳化組成物の分離が抑制されている、[1]~[9]のいずれか一つに記載の製造方法。
[11]トランスグルタミナーゼ処理されたたん白質及び水中油型乳化組成物を含有する食品。
[12]前記食品が、増粘剤を更に含有する、[11]記載の食品。
[13]前記たん白質が、ゼラチン又はカゼイン若しくはその塩である、[11]又は[12]記載の食品。
[14]トランスグルタミナーゼ処理されたゼラチンの含有量が、水中油型乳化組成物100重量部に対して5重量部以上30重量部以下である、[13]記載の食品。
[15]トランスグルタミナーゼ処理されたカゼイン若しくはその塩の含有量が、水中油型乳化組成物100重量部に対して1重量部以上15重量部以下である、[13]記載の食品。
[16]前記食品が、水性液を更に含有する、[11]~[15]のいずれか一つに記載の食品。
[17]前記食品が、加熱済み食品である、[11]~[16]のいずれか一つに記載の食品。
[18]前記食品が、冷凍食品である、[11]~[17]のいずれか一つに記載の食品。
[19]水中油型乳化組成物の分離が抑制されている、[11]~[18]のいずれか一つに記載の食品。
[20]トランスグルタミナーゼ及びたん白質を、水中油型乳化組成物と混合することを含む、水中油型乳化組成物の分離抑制方法。
[21]トランスグルタミナーゼ及びたん白質の、水中油型乳化組成物との混合を、トランスグルタミナーゼとたん白質とを混合し、得られた混合物を水中油型乳化組成物と混合することによって行う、[20]記載の方法。
[22]増粘剤を水中油型乳化組成物に加えることを更に含む、[20]又は[21]記載の方法。
[23]前記たん白質が、ゼラチン又はカゼイン若しくはその塩である、[20]~[22]のいずれか一つに記載の方法。
[24]ゼラチンの量が、水中油型乳化組成物100重量部に対して5重量部以上30重量部以下である、[23]記載の方法。
[25]カゼイン若しくはその塩の量が、水中油型乳化組成物100重量部に対して1重量部以上15重量部以下である、[23]記載の方法。
[26]水性液を水中油型乳化組成物に加えることを更に含む、[20]~[25]のいずれか一つに記載の方法。
[27]トランスグルタミナーゼ及びたん白質と、水中油型乳化組成物との混合物を加熱することを更に含む、[20]~[26]のいずれか一つに記載の方法。
[28]トランスグルタミナーゼ及びたん白質と、水中油型乳化組成物との混合物を凍結することを更に含む、[20]~[27]のいずれか一つに記載の方法。
[29]トランスグルタミナーゼ処理されたたん白質を含有する、水中油型乳化組成物の分離抑制剤。
[30]増粘剤を更に含有する、[29]記載の分離抑制剤。
[31]前記たん白質が、ゼラチン又はカゼイン若しくはその塩である、[29]又は[30]記載の分離抑制剤。
[32]トランスグルタミナーゼ処理されたゼラチンの添加量が、水中油型乳化組成物100重量部に対して5重量部以上30重量部以下となるように水中油型乳化組成物に添加される、[31]記載の分離抑制剤。
[33]トランスグルタミナーゼ処理されたカゼイン若しくはその塩の添加量が、水中油型乳化組成物100重量部に対して1重量部以上15重量部以下となるように水中油型乳化組成物に添加される、[31]記載の分離抑制剤。
[34]水性液を加えられた水中油型乳化組成物の分離抑制剤である、[29]~[33]のいずれか一つに記載の分離抑制剤。
[35]加熱された水中油型乳化組成物の分離抑制剤である、[29]~[34]のいずれか一つに記載の分離抑制剤。
[36]凍結された水中油型乳化組成物の分離抑制剤である、[29]~[35]のいずれか一つに記載の剤。
本発明によれば、水中油型乳化組成物が水性液(例、水等)を加えられた場合にも、水中油型乳化組成物の分離が抑制されている食品及びその製造方法を提供できる。
本発明によれば、水中油型乳化組成物が加熱された場合にも、水中油型乳化組成物の分離が抑制されている食品及びその製造方法を提供できる。
本発明によれば、水中油型乳化組成物が凍結され、解凍された場合にも、水中油型乳化組成物の分離が抑制されている食品及びその製造方法を提供できる。
本発明によれば、水中油型乳化組成物が水性液(例、水等)を加えられた場合、水中油型乳化組成物が加熱された場合、水中油型乳化組成物が凍結され、解凍された場合のいずれにおいても、水中油型乳化組成物の分離が抑制されている食品及びその製造方法を提供できる。
また本発明によれば、水中油型乳化組成物の分離抑制方法及び水中油型乳化組成物の分離抑制剤を提供できる。
本発明における、水中油型乳化組成物を含有する食品の製造方法(本明細書において「本発明の製造方法」と称する場合がある)は、トランスグルタミナーゼ及びたん白質を、水中油型乳化組成物と混合することを含むことを、特徴の一つとする。
すなわち、温度37℃、pH6.0のトリス緩衝液中、ベンジルオキシカルボニル-L-グルタミルグリシン及びヒドロキシルアミンを基質とする反応系で、トランスグルタミナーゼを作用せしめ、生成したヒドロキサム酸をトリクロロ酢酸存在下で鉄錯体を形成させた後、525nmにおける吸光度を測定し、ヒドロキサム酸量を検量線により求め、1分間に1μモルのヒドロキサム酸を生成せしめる酵素量を1ユニット(1U)とする(特開昭64-27471号公報参照)。
本発明において、水中油型乳化組成物の油脂含有率は、ドレッシングの日本農林規格に規定される、油脂含有率の測定方法によって測定される。
本発明において、水中油型乳化組成物の水分は、ドレッシングの日本農林規格に規定される、水分の測定方法によって測定される。
本発明において、たん白質に「トランスグルタミナーゼを作用させること」を、「トランスグルタミナーゼ処理」と称する場合がある。
本発明において「食品」は、経口で摂取し得るものを広く包含する概念であり、飲料や調味料等も包含される。
本発明において「水中油型乳化組成物の分離が抑制されている」とは、水中油型乳化組成物を構成する水相原料と油相原料とが分離することなく、水中油型の乳化状態が維持されていることをいう。水中油型乳化組成物の分離が抑制されているか否かは、目視によって確認すればよい。
本発明は、トランスグルタミナーゼ処理されたたん白質及び水中油型乳化組成物を含有する食品(本明細書において「本発明の食品」と称する場合がある)も提供する。
本発明の食品に含有され得る増粘剤は、本発明の製造方法(上述)に用いられ得るものと同様のものを用いることができ、好ましい態様も同様である。
本発明は、トランスグルタミナーゼ及びたん白質を、水中油型乳化組成物と混合することを含む、水中油型乳化組成物の分離抑制方法(本明細書において「本発明の分離抑制方法」と称する場合がある)も提供する。
本発明の分離抑制方法におけるトランスグルタミナーゼ及びたん白質と、水中油型乳化組成物との混合は、上述の本発明の製造方法と同様に行うことができ、好ましい態様も同様である。
本発明は、トランスグルタミナーゼ処理されたたん白質を含有する、水中油型乳化組成物の分離抑制剤(本明細書において「本発明の分離抑制剤」と称する場合がある)も提供する。
本発明の分離抑制剤に含有され得る増粘剤は、本発明の製造方法(上述)に用いられ得るものと同様のものを用いることができ、好ましい態様も同様である。
下表1に示す量の水、ゼラチン、トランスグルタミナーゼ製剤(味の素株式会社製、比活性:0.002U/g)及びキサンタンガムをビーカーに入れ、30~40℃で泡立て器にて10分間混ぜ、その後、ビーカーごと湯煎で加熱しながら、下表1に示す量のマヨネーズ(日本農林規格適合品、味の素株式会社製「味の素KK加工用LL惣菜用マヨネーズ」)を加えて混合し、85℃に達温後、得られた混合物をパウチに充填して、業務用冷凍庫で緩慢凍結し、凍結状態で3日間保管した。
下表2に示す量の水及びマヨネーズ(日本農林規格適合品、味の素株式会社製「味の素KKマヨネーズライトタイプ」)を混合した後、下表2に示す量のトランスグルタミナーゼ製剤(味の素株式会社製、比活性:0.002U/g)、カゼインナトリウム及びキサンタンガムを加えて泡立て器で15~20分間混合した。ここでキサンタンガムは、微量のアルコールで溶解させたものを用いた。得られた混合物を湯煎で85℃、10分間加熱した後、パウチに充填して、業務用冷凍庫で緩慢凍結し、凍結状態で3日間保管した。
下表2に示す量の水及びマヨネーズ(日本農林規格適合品、味の素株式会社製「味の素KKマヨネーズライトタイプ」)を混合した後、下表2に示す量のトランスグルタミナーゼ製剤(味の素株式会社製、比活性:0.002U/g)、カゼインナトリウム及びキサンタンガムを加えて泡立て器で15~20分間混合した。ここでキサンタンガムは、微量のアルコールで溶解させたものを用いた。得られた混合物をパウチに充填して、業務用冷凍庫で緩慢凍結し、凍結状態で3日間保管した。
マヨネーズ(日本農林規格適合品、味の素株式会社製「味の素KKマヨネーズライトタイプ」)を、湯煎で85℃、10分間加熱した後、パウチに充填して、業務用冷凍庫で緩慢凍結し、凍結状態で3日間保管した。
マヨネーズ(日本農林規格適合品、味の素株式会社製「味の素KKマヨネーズライトタイプ」)をパウチに充填して、業務用冷凍庫で緩慢凍結し、凍結状態で3日間保管した。
また試験区2~4のサンプル(凍結物)を、それぞれパウチから取り出して容器に移した後、電子レンジ加熱(600W)し、その変化を経時的に観察した。
一方、試験区2及び3のサンプルは、自然解凍させた場合及び電子レンジ加熱した場合のいずれにおいても分離しなかった。食感は、試験区2のサンプルのほうが、試験区3のサンプルに比べて、若干なめらかであった。
試験区2及び3のサンプルは、電子レンジ加熱して完全に解凍した後、更に加熱し続けて過加熱状態としても、マヨネーズに近い物性(とろみ)、食感(なめらかさ)を維持していた。過加熱状態とした試験区2及び3のサンプルに、物性、食感の差違は、ほぼ無かった。
また試験区1で使用したマヨネーズ(日本農林規格適合品、味の素株式会社製「味の素KK加工用LL惣菜用マヨネーズ」)は、試験区2~5で使用したマヨネーズ(日本農林規格適合品、味の素株式会社製「味の素KKマヨネーズライトタイプ」)に比べて耐熱性を有するが、本発明によれば、いずれのマヨネーズを用いた場合も分離を抑制し得、本発明の効果は水中油型乳化組成物の性質に拠らないものであることが示唆された。
本発明によれば、水中油型乳化組成物が水性液(例、水等)を加えられた場合にも、水中油型乳化組成物の分離が抑制されている食品及びその製造方法を提供できる。
本発明によれば、水中油型乳化組成物が加熱された場合にも、水中油型乳化組成物の分離が抑制されている食品及びその製造方法を提供できる。
本発明によれば、水中油型乳化組成物が凍結され、解凍された場合にも、水中油型乳化組成物の分離が抑制されている食品及びその製造方法を提供できる。
本発明によれば、水中油型乳化組成物が水性液(例、水等)を加えられた場合、水中油型乳化組成物が加熱された場合、水中油型乳化組成物が凍結され、解凍された場合のいずれにおいても、水中油型乳化組成物の分離が抑制されている食品及びその製造方法を提供できる。
また本発明によれば、水中油型乳化組成物の分離抑制方法及び水中油型乳化組成物の分離抑制剤を提供できる。
Claims (11)
- トランスグルタミナーゼ、並びに、ゼラチン又はカゼイン若しくはその塩を、水中油型乳化組成物と混合すること、及び
水性液を水中油型乳化組成物に加えること
を含む、水中油型乳化組成物を含有する食品の製造方法であって、
水中油型乳化組成物が、マヨネーズ又はマヨネーズ様組成物であり、
ゼラチン又はカゼイン若しくはその塩の量が、水中油型乳化組成物100重量部に対して5重量部以上であり、
前記食品が、凍結及び解凍されるものである、製造方法。 - トランスグルタミナーゼ、並びに、ゼラチン又はカゼイン若しくはその塩の、水中油型乳化組成物との混合を、トランスグルタミナーゼとゼラチン又はカゼイン若しくはその塩とを混合し、得られた混合物を水中油型乳化組成物と混合することによって行う、請求項1記載の製造方法。
- 増粘剤を水中油型乳化組成物に加えることを更に含む、請求項1又は2記載の製造方法。
- ゼラチンの量が、水中油型乳化組成物100重量部に対して30重量部以下である、請求項1~3のいずれか一項に記載の製造方法。
- カゼイン若しくはその塩の量が、水中油型乳化組成物100重量部に対して15重量部以下である、請求項1~4のいずれか一項に記載の製造方法。
- トランスグルタミナーゼ、並びに、ゼラチン又はカゼイン若しくはその塩と、水中油型乳化組成物との混合物を加熱することを更に含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記食品が、冷凍食品である、請求項1~6のいずれか一項に記載の製造方法。
- 水中油型乳化組成物の分離が抑制されている、請求項1~7のいずれか一項に記載の製造方法。
- トランスグルタミナーゼ処理されたゼラチン又はカゼイン若しくはその塩、並びに、水性液を加えられた水中油型乳化組成物を含有する食品であって、
水中油型乳化組成物が、マヨネーズ又はマヨネーズ様組成物であり、
ゼラチン又はカゼイン若しくはその塩の量が、水中油型乳化組成物100重量部に対して5重量部以上であり、
前記食品が、凍結及び解凍されるものである、食品。 - トランスグルタミナーゼ、並びに、ゼラチン又はカゼイン若しくはその塩を、水中油型乳化組成物と混合すること
を含む、水性液を加えられて凍結及び解凍された水中油型乳化組成物の分離抑制方法であって、
水中油型乳化組成物が、マヨネーズ又はマヨネーズ様組成物であり、
ゼラチン又はカゼイン若しくはその塩の量が、水中油型乳化組成物100重量部に対して5重量部以上である、方法。 - トランスグルタミナーゼ処理されたゼラチン又はカゼイン若しくはその塩を含有する、水性液を加えられて凍結及び解凍された水中油型乳化組成物の分離抑制剤であって、
水中油型乳化組成物が、マヨネーズ又はマヨネーズ様組成物であり、
トランスグルタミナーゼ処理されたゼラチン又はカゼイン若しくはその塩の量が、水中油型乳化組成物100重量部に対して5重量部以上となるように水中油型乳化組成物に添加される、剤。
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