JP7161819B2 - エレベータ装置 - Google Patents

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Description

本開示は、昇降路内を上方向へ移動させることが可能な機械室を有しているエレベータ装置に関するものである。
従来の工事用エレベータでは、ビルの建築工事の進行に応じて、機械室が段階的に引き上げられる。機械室を引き上げる場合、機械室を引き上げる前に、かご及び釣合おもりのいずれか一方が機械室に吊り下げられる。また、かご及び釣合おもりの他方は、建築物に対して固定される。そして、巻取装置に巻き取られている懸架体が昇降路内に繰り出される。この後、懸架体の弛みがなくなるまで、機械室が引き上げられる(例えば、特許文献1参照)。
特公昭59-34633号公報
上記のような従来の工事用エレベータでは、懸架体の繰り出しを行った後に、機械室が引き上げられる。このため、工事用エレベータの利用停止期間が長くなり、ビルの建築工事期間が延びてしまう。
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、機械室の上方向への移動による利用停止期間を短縮することができるエレベータ装置を得ることを目的とする。
本開示に係るエレベータ装置は、昇降路内を上方向へ移動させることが可能な機械室、駆動シーブを有しており、機械室に設けられている巻上機、駆動シーブに巻き掛けられている懸架体、昇降路内に吊り下げられている、又は支持されている第1昇降体、駆動シーブに対して第1昇降体とは反対側で、昇降路内に吊り下げられている、又は支持されている第2昇降体、懸架体を巻き取る巻き取り装置、及び巻上機を制御する制御装置を備え、制御装置は、機械室の上方向への移動時に、巻上機を制御することによって、懸架体を巻き取り装置から昇降路に送り出す。
本開示のエレベータ装置によれば、機械室の上方向への移動による利用停止期間を短縮することができる。
実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。 図1のエレベータ装置の要部を示すブロック図である。 図1の機械室の上方向への移動時における制御装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1によるエレベータ装置の変形例を示す構成図である。 実施の形態2によるエレベータ装置の要部を示すブロック図である。 機械室の上方向への移動時における図5の制御装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態3によるエレベータ装置を示す構成図である。 図7のエレベータ装置の要部を示すブロック図である。 実施の形態4によるエレベータ装置の巻上機を示す構成図である。 実施の形態5によるエレベータ装置の巻上機を示す構成図である。 実施の形態6によるエレベータ装置を示す構成図である。 図11のエレベータ装置の要部を示すブロック図である。 実施の形態6によるエレベータ装置の変形例を示す構成図である。 実施の形態7によるエレベータ装置を示す構成図である。 実施の形態7によるエレベータ装置の変形例を示す構成図である。 実施の形態8によるエレベータ装置を示す構成図である。 図16のエレベータ装置の要部を示すブロック図である。 実施の形態8によるエレベータ装置の第1変形例を示す構成図である。 実施の形態8によるエレベータ装置の第2変形例を示す構成図である。 実施の形態8によるエレベータ装置の第3変形例を示す構成図である。 実施の形態1~8の制御装置の各機能を実現する処理回路の第1例を示す構成図である。 実施の形態1~8の制御装置の各機能を実現する処理回路の第2例を示す構成図である。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。図において、建築中の建物1には、昇降路2が設けられている。建物1の上部には、機械室揚重装置であるクレーン装置3が設置されている。クレーン装置3は、クレーン本体4と、クレーンロープ5とを有している。
エレベータ装置10は、機械室11、巻上機12、懸架体13、かご14、釣合おもり15、巻き取り装置16、及び制御装置17を有している。
機械室11は、クレーンロープ5の下端部に接続されており、昇降路2内に吊り下げられている。また、機械室11は、クレーン装置3によって昇降路2内を上下方向へ移動させることが可能となっている。機械室11は、建物1の建築工事の進行に応じて、段階的に引き上げられる。
巻上機12は、機械室11に設けられている。また、巻上機12は、駆動シーブ18と、図示しない巻上機モータと、一対の巻上機ブレーキ19とを有している。巻上機モータは、駆動シーブ18を回転させる。一対の巻上機ブレーキ19は、駆動シーブ18の静止状態を保持する。また、一対の巻上機ブレーキ19は、駆動シーブ18の回転を制動する。
懸架体13は、駆動シーブ18に巻き掛けられている。懸架体13としては、複数本のロープ又は複数本のベルトが用いられている。
懸架体13は、図1では図示されていない第1端部13aと、第2端部13bとを有している。第1端部13aは、懸架体13の長さ方向の一端部であり、巻き取り装置16内に位置している。第2端部13bは、懸架体13の長さ方向の他端部であり、機械室11に接続されている。
かご14及び釣合おもり15は、機械室11の下方に位置している。かご14は、かご本体20と、回転可能なかご吊り車21とを有している。釣合おもり15は、おもり本体22と、回転可能な釣合おもり吊り車23とを有している。
懸架体13は、巻き取り装置16側から順に、かご吊り車21、駆動シーブ18、及び釣合おもり吊り車23に巻き掛けられて、第2端部13bに至っている。エレベータ装置10のローピング方式は、2:1ローピング方式である。
かご14は、懸架体13によって昇降路2内に吊り下げられている。釣合おもり15は、駆動シーブ18に対してかご14とは反対側で、懸架体13によって昇降路2内に吊り下げられている。
かご14の通常運転時には、かご14及び釣合おもり15は、駆動シーブ18を回転させることによって、昇降路2内を昇降する。即ち、エレベータ装置10は、トラクション式エレベータである。但し、図1は、かご14の通常運転時ではなく、機械室11の上方向への移動時の状態を示している。
昇降路2内には、図示しない一対のかごガイドレールと、図示しない一対の釣合おもりガイドレールとが設置されている。一対のかごガイドレールは、かご14の昇降を案内する。一対の釣合おもりガイドレールは、釣合おもり15の昇降を案内する。
巻き取り装置16は、機械室11に設けられている。巻き取り装置16には、懸架体13の一部が巻き取られている。
制御装置17は、巻上機12を制御する。かご14の通常運転時には、制御装置17は、巻上機12を制御することによって、かご14の運行を制御する。
機械室11の上方向への移動時には、かご14は、昇降体揚重装置であるウインチ6を介して、機械室11から吊り下げられている。図1のエレベータ装置10における第1昇降体は、かご14である。
また、機械室11の上方向への移動時には、昇降路2内に支持台7が設置されており、釣合おもり15が支持台7に支持されている。図1のエレベータ装置10における第2昇降体は、釣合おもり15である。
機械室11の上方向への移動時には、制御装置17は、巻上機12を制御することによって、駆動シーブ18を回転駆動させる。このとき、駆動シーブ18は、図1の時計方向へ回転され、駆動シーブ18に対して釣合おもり15側へ懸架体13が供給される。懸架体13は、機械室11の移動量に応じた長さだけ、巻き取り装置16から昇降路2内に引き出される。
巻き取り装置16又は機械室11には、図示しない引出阻止機構が設けられている。引出阻止機構は、かご14の通常運転時に、巻き取り装置16からの懸架体13の引き出しを阻止する。
機械室11の上方向への移動時には、引出阻止機構が解除される。引出阻止機構が解除された状態において、懸架体13に対する巻き取り装置16の保持力は、駆動シーブ18と懸架体13との間のトラクション力よりも小さい。
図2は、図1のエレベータ装置10の要部を示すブロック図である。制御装置17は、機能ブロックとして、駆動制御部17a、トルク検出部17b、及び報知部17cを有している。
駆動制御部17aは、巻上機モータの駆動、及び巻上機ブレーキ19の動作を制御する。トルク検出部17bは、巻上機12からの信号に基づいて、駆動シーブ18にかかるトルク負荷を検出する。
駆動制御部17aは、機械室11の上方向への移動時に、トルク検出部17bからの信号に基づいて、巻上機12のトルク負荷が設定範囲内となるように、巻上機12を制御する。これによって、駆動制御部17aは、機械室11の上方向への移動時に、懸架体13の張力が設定範囲内となるように、巻上機12を制御する。
駆動制御部17aには、トルク負荷の第1設定値Ts1、トルク負荷の第2設定値Ts2、トルク負荷の下限値Tmin、及びトルク負荷の上限値Tmaxが設定されている。
第1設定値Ts1は、下限値Tminよりも大きく、第2設定値Ts2よりも小さい値である。第2設定値Ts2は、上限値Tmaxよりも小さい値である。即ち、Tmin<Ts1<Ts2<Tmaxの関係が成り立っている。
また、第1設定値Ts1は、懸架体13の張力の設定範囲の最低値に対応する値である。第2設定値Ts2は、懸架体13の張力の設定範囲の最高値に対応する値である。下限値Tminは、懸架体13の張力の下限値に対応する値である。上限値Tmaxは、懸架体13の張力の上限値に対応する値である。
機械室11の上方向への移動時にトルク負荷の検出値Tdが第1設定値Ts1よりも小さくなると、駆動制御部17aは、駆動シーブ18の回転速度を低下させる。これにより、昇降路2内への懸架体13の送り出し速度が低くなる。
機械室11の上方向への移動時にトルク負荷の検出値Tdが第2設定値Ts2よりも大きくなると、駆動制御部17aは、駆動シーブ18の回転速度を高くする。これにより、昇降路2内への懸架体13の送り出し速度が高くなる。
機械室11の上方向への移動時にトルク負荷の検出値Tdが下限値Tminよりも小さくなると、駆動制御部17aは、駆動シーブ18の回転を停止させる。これにより、昇降路2内への懸架体13の送り出しが停止される。
機械室11の上方向への移動時にトルク負荷の検出値Tdが上限値Tmaxよりも大きくなると、報知部17cは、機械室11の移動を中止させるための作業中止指令を外部へ出力する。
作業中止指令は、クレーン装置3を直接停止させる指令である。また、作業者がクレーン装置3を即座に停止させることが可能であれば、作業中止指令は、機械室11の移動を中止すべき旨を作業者に伝える指令であってもよい。
また、報知部17cから作業中止指令が出力されると、駆動制御部17aは、駆動シーブ18の回転を停止させる。
図3は、図1の機械室11の上方向への移動時における制御装置17の動作を示すフローチャートである。機械室11を上昇させる作業が開始されると、制御装置17は、ステップS101において、予め設定された速度で駆動シーブ18を回転させる。
続いて、制御装置17は、ステップS102において、トルク負荷の検出値Tdが上限値Tmax以下であるかどうかを判定する。
検出値Tdが上限値Tmax以下であれば、制御装置17は、ステップS103において、トルク負荷の検出値Tdが下限値Tmin以上であるかどうかを判定する。
検出値Tdが下限値Tmin以上であれば、制御装置17は、ステップS104において、トルク負荷の検出値Tdが、第1設定値Ts1以上、第2設定値Ts2以下であるかどうかを判定する。
検出値Tdが第1設定値Ts1以上、第2設定値Ts2以下である場合、制御装置17は、懸架体13の張力が設定範囲内であると判定し、ステップS105において、機械室11の移動作業を終了するかどうかを判定する。移動作業を終了するかどうかは、制御装置17への作業終了信号の入力の有無によって判定される。
検出値Tdが第1設定値Ts1よりも小さい場合、及び検出値Tdが第2設定値Ts2よりも大きい場合、制御装置17は、ステップS106において、駆動シーブ18の速度を修正する。
検出値Tdが第1設定値Ts1よりも小さい場合、制御装置17は、予め設定された速度だけ駆動シーブ18の速度を低下させる。検出値Tdが第2設定値Ts2よりも大きい場合、制御装置17は、予め設定された速度だけ駆動シーブ18の速度を上昇させる。
制御装置17は、ステップS105において、作業を終了しないと判定した場合、ステップS102からステップS106までの処理を繰り返し実行する。
ステップS103において、検出値Tdが下限値Tminよりも小さい場合、制御装置17は、ステップS107において、駆動シーブ18の回転を停止させる。この後、制御装置17は、ステップS105において、機械室11の移動作業を終了するかどうかを判定する。
駆動シーブ18の回転を停止させたまま機械室11の上方向への移動が継続されると、トルク負荷は上昇することになる。そして、トルク負荷の検出値Tdが下限値Tmin以上となると、制御装置17は、ステップS106において、駆動シーブ18の回転速度を修正する。
制御装置17は、ステップS105において、機械室11の移動作業を終了すると判定した場合、ステップS108において、駆動シーブ18の回転を停止させ、図3の処理を終了する。
また、制御装置17は、ステップS102において、トルク負荷の検出値Tdが上限値Tmaxよりも大きいと判定した場合、ステップS109において、作業中止指令を外部へ出力し、駆動シーブ18の回転を停止させ、図3の処理を終了する。
このようなエレベータ装置10では、クレーン装置3によって機械室11を上方向へ移動させることが可能となっている。このため、建物1の建築初期からエレベータ装置10を建物1に設置し、建物1の高さが高くなるのに対応して、機械室11を段階的に引き上げてエレベータの昇降行程を高くすることができる。
また、機械室11の上方向への移動時に、制御装置17によって巻上機12が制御されることによって、懸架体13が昇降路2内に送り出される。このため、機械室11の上方向への移動によるエレベータ装置10の利用停止期間を短縮することができる。これによって、建物1の建築工事期間を短縮して、早期の工事完了を実現することができる。
また、機械室11の上方向への移動時に、制御装置17は、巻上機12のトルク負荷に基づいて、懸架体13の張力が設定範囲内となるように、巻上機12を制御する。このため、機械室11の移動速度に応じて、適切な量だけ懸架体13を昇降路2内に自動的に送り出すことができる。即ち、懸架体13の送り出し作業を自動化することができる。
これにより、懸架体13が昇降路2内に余分に送り出されることが抑制され、余分な懸架体13の巻き戻し作業の発生を防止することができる。また、懸架体13の昇降路2内への送り出しが遅れて懸架体13の張力が過大になることが抑制され、クレーン装置3の負担が過大になることを抑制することができる。
図4は、実施の形態1によるエレベータ装置10の変形例を示す構成図である。この変形例では、機械室11の上方向への移動時に、かご14が支持台7に支持されている。図4のエレベータ装置10における第2昇降体は、かご14である。
また、機械室11の上方向への移動時に、釣合おもり15が、ウインチ6を介して、機械室11から吊り下げられている。図4のエレベータ装置10における第1昇降体は、釣合おもり15である。
懸架体13の第2端部13bは、巻き取り装置16内に位置している。懸架体13は、第1端部13a側から順に、かご吊り車21、駆動シーブ18、及び釣合おもり吊り車23に巻き掛けられて、巻き取り装置16に至っている。
機械室11の上方向への移動時には、駆動シーブ18は、図4の反時計方向へ回転され、駆動シーブ18に対してかご14側へ懸架体13が供給される。他の構成及び制御方法は、図1~3に示した例と同様である。
このように、釣合おもり15が機械室11から吊り下げられ、かご14が支持台7に支持されている構成においても、図1~3に示した例と同様の効果を得ることができる。
実施の形態2.
次に、図5は、実施の形態2によるエレベータ装置10の要部を示すブロック図である。実施の形態2の制御装置17は、機能ブロックとして、駆動制御部17a、情報取得部17d、追従判定部17e、及び報知部17cを有している。
情報取得部17dは、機械室11の上方向への移動時に、機械室11の移動に関する情報である移動情報を外部から取得する。移動情報は、例えば、機械室11の移動量及び移動速度の少なくともいずれか1つの情報を含んでいる。
また、移動情報は、駆動状態信号、クレーン制御信号、クレーン検出信号、及び機械室検出信号の少なくとも1つの信号から得ることができる。
駆動状態信号は、クレーン装置3の駆動状態に応じた信号であり、クレーン装置3の駆動部から出力される。クレーン制御信号は、クレーン装置3を制御する信号である。クレーン検出信号は、クレーン装置3の実際の動作を検出するセンサからの信号である。機械室検出信号は、機械室11の移動を直接検出するセンサからの信号である。
駆動制御部17aは、機械室11の上方向への移動時に、情報取得部17dからの情報に基づいて、機械室11の移動に追従するように、巻上機12を制御して、懸架体13を昇降路2内に供給させる。
追従判定部17eは、機械室11の上方向への移動時に、情報取得部17dからの情報と、駆動制御部17aからの情報とに基づいて、懸架体13の供給が機械室11の移動に追従可能であるかどうかを判定する。
機械室11の上方向への移動時に、懸架体13の供給が機械室11の移動に追従不可であると判定されると、報知部17cは、機械室11の移動を中止させるための作業中止指令を外部へ出力する。
図5に示した制御装置17の機能を除く、エレベータ装置10の全体構成は、図1又は図4と同様である。
図6は、機械室11の上方向への移動時における図5の制御装置17の動作を示すフローチャートである。機械室11を上昇させる作業が開始されると、制御装置17は、ステップS201において、移動情報を取得する。
続いて、制御装置17は、ステップS202において、機械室11の移動に追従する駆動指令を演算し、演算した駆動指令を巻上機12に出力する。
この後、制御装置17は、ステップS203において、演算した駆動指令が機械室11の移動に追従可能なものであるかどうかを判定する。
ステップS203における判定結果が「追従可能」である場合、制御装置17は、ステップS204において、機械室11の移動作業を終了するかどうかを判定する。移動作業を終了するかどうかは、制御装置17への作業終了信号の入力の有無によって判定される。
制御装置17は、ステップS204において、作業を終了しないと判定した場合、ステップS201からステップS204までの処理を繰り返し実行する。
制御装置17は、ステップS204において、機械室11の移動作業を終了すると判定した場合、ステップS205において、駆動シーブ18の回転を停止させる指令を巻上機12に出力し、図6の処理を終了する。
クレーン装置3による機械室11の移動速度が、巻上機12による懸架体13の供給能力を超えた場合、制御装置17は、ステップS203において、「追従不可」と判定する。この場合、制御装置17は、ステップS206において、作業中止指令を外部へ出力し、駆動シーブ18の回転を停止させ、図6の処理を終了する。
このように、クレーン装置3による機械室11の引上動作に合わせて、巻上機12を制御する構成によっても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
次に、図7は、実施の形態3によるエレベータ装置10を示す構成図である。実施の形態3では、機械室11に張力検出装置51が設けられている。張力検出装置51は、第2端部13bにおいて懸架体13の張力を検出し、懸架体13の張力に応じた信号を出力する。
図8は、図7のエレベータ装置10の要部を示すブロック図である。制御装置17は、駆動制御部17a、張力監視部17g、及び報知部17cを有している。
張力監視部17gは、張力検出装置51からの信号に基づいて、懸架体13の張力が設定範囲内にあるかどうかを監視する。駆動制御部17aは、機械室11の上方向への移動時に、張力監視部17gからの信号に基づいて、懸架体13の張力が設定範囲内となるように、巻上機12を制御する。
報知部17cは、機械室11の上方向への移動時に、懸架体13の張力の検出値が上限値よりも大きくなると、機械室11の移動を中止させるための作業中止指令を外部へ出力する。
制御装置17の具体的な動作は、図3と同様である。但し、実施の形態3では、図3のTdを張力の検出値、Tmaxを張力の上限値、Tminを張力の下限値、Ts1を張力の第1設定値、Ts2を張力の第2設定値とする。
張力検出装置51によって検出された懸架体13の張力に基づいて巻上機12を制御する点を除いて、エレベータ装置10の構成及び制御方法は、実施の形態1と同様である。
このように、懸架体13の張力を張力検出装置51によって直接検出する構成によっても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
なお、実施の形態3の構成は、図4に示した変形例にも適用できる。その場合、張力検出装置51は、第1端部13aにおいて懸架体13の張力を検出する。
実施の形態4.
次に、図9は、実施の形態4によるエレベータ装置10の巻上機12を示す構成図である。実施の形態4の巻上機12には、複数の摩擦力増大機構31が設けられている。複数の摩擦力増大機構31は、駆動シーブ18の径方向外側に配置されている。また、複数の摩擦力増大機構31は、駆動シーブ18の周方向に互いに等間隔をおいて配置されている。図9では、3つの摩擦力増大機構31が用いられている。
各摩擦力増大機構31は、駆動シーブ18の中心へ向かって、懸架体13を駆動シーブ18に押し付けている。これにより、各摩擦力増大機構31は、懸架体13と駆動シーブ18との間の摩擦力を増大させている。また、各摩擦力増大機構31は、ローラ保持部32、押付ローラ33、及び環状の接触部材34を有している。
押付ローラ33は、ローラ保持部32に回転可能に支持されている。ローラ保持部32は、押付ローラ33を懸架体13に押し付ける力を発生している。接触部材34は、押付ローラ33の外周に設けられており、懸架体13に接触している。接触部材34の材料としては、例えば、ゴム又は樹脂が用いられている。
図9に示した巻上機12の構成を除くエレベータ装置10の全体構成及び制御装置17の機能は、実施の形態1、2又は3と同様である。
ここで、トラクション式のエレベータ装置10では、懸架体13と駆動シーブ18との間に働く摩擦力によって、懸架体13が送り出される。このため、摩擦力よりも大きな荷重が懸架体13にかかると、意図した通りに懸架体13を送り出すことができない。
例えば、図1の構成では、駆動シーブ18からかご吊り車21までの懸架体13の長さよりも、駆動シーブ18から釣合おもり吊り車23までの懸架体13の長さが長い。このため、懸架体13の偏った荷重が、駆動シーブ18に作用する。
この懸架体13の偏った荷重は、機械室11が上方向へ移動する程大きくなる。そして、懸架体13の偏った荷重が、懸架体13と駆動シーブ18との間に働く摩擦力よりも大きくなると、懸架体13は、駆動シーブ18の回転動作によらず、釣合おもり15側へ送り出されることになる。
その結果、懸架体13が巻き取り装置16から過剰に繰り出され、機械室11を引き上げた後に懸架体13が緩んだ状態となり、余分な懸架体13の巻き戻し作業が必要となる。
これに対して、実施の形態4では、複数の摩擦力増大機構31によって、懸架体13が駆動シーブ18に押し付けられており、懸架体13と駆動シーブ18との間の摩擦力が増大されている。このため、駆動シーブ18からかご14までの距離と、駆動シーブ18から釣合おもり15までの距離との差が大きくなっても、懸架体13が意図せず送り出されることを抑制することができる。
なお、懸架体13に対する摩擦力増大機構31の押付力は、駆動シーブ18に作用する懸架体13の偏った荷重が最大になったときにも、駆動シーブ18上に懸架体13を保持できる最低限の力とすることが好ましい。これにより、摩擦力増大機構31による懸架体13及び駆動シーブ18の摩耗損傷を抑制することができる。
駆動シーブ18に作用する懸架体13の偏った荷重は、建物1が完成し、昇降路2の上下方向寸法が最大となったときに最大となる。このため、例えば、建物1の完成時に駆動シーブ18に作用する懸架体13の偏った荷重を想定して、必要最小限のトラクション能力が確保できるように、各摩擦力増大機構31の押付力を設計すればよい。
なお、摩擦力増大機構の数は、1つ又は2つであっても、4つ以上であってもよい。
実施の形態5.
次に、図10は、実施の形態5によるエレベータ装置10の巻上機12を示す構成図である。実施の形態5の巻上機12には、摩擦力増大機構41が設けられている。摩擦力増大機構41は、駆動シーブ18の中心に向かって、懸架体13を駆動シーブ18に押し付けている。これにより、摩擦力増大機構41は、懸架体13と駆動シーブ18との間の摩擦力を増大させている。
また、摩擦力増大機構41は、第1ローラ42、第2ローラ43、第3ローラ44、及び無端状の押付ベルト45を有している。第1ローラ42及び第2ローラ43は、駆動シーブ18の左右に配置されている。第3ローラ44は、駆動シーブ18の真上に配置されている。
押付ベルト45は、第1ローラ42、第2ローラ43、及び第3ローラ44に巻き掛けられている。押付ベルト45における第1ローラ42と第2ローラ43との間の部分は、懸架体13に接触している。
押付ベルト45には、第1ローラ42、第2ローラ43、及び第3ローラ44によって張力が付与されている。これにより、押付ベルト45は、懸架体13に押し付けられている。摩擦力増大機構41以外のエレベータ装置10の構成及び制御方法は、実施の形態4と同様である。
このような摩擦力増大機構41によっても、実施の形態4と同様の効果を得ることができる。
また、押付ベルト45が懸架体13に押し付けられるため、懸架体13及び駆動シーブ18に加わる力を駆動シーブ18の周方向に分散させることができる。このため、懸架体13及び駆動シーブ18の摩耗損傷を抑制することができる。
なお、ローラの数は、2つ又は4つ以上であってもよい。
実施の形態6.
次に、図11は、実施の形態6によるエレベータ装置10を示す構成図である。実施の形態6では、機械室11に保持装置52が設けられている。保持装置52は、2つの保持部材によって懸架体13を挟むことによって、懸架体13を保持する。また、懸架体13に対する保持装置52の保持力は、調整可能となっている。また、保持装置52は、巻き取り装置16とかご吊り車21との間において、懸架体13を保持する。
図12は、図11のエレベータ装置10の要部を示すブロック図である。制御装置17は、機能ブロックとして、駆動制御部17a、トルク検出部17b、報知部17c、及び保持力制御部17hを有している。
保持力制御部17hは、懸架体13に対する保持装置52の保持力を制御する。また、保持力制御部17hは、駆動シーブ18からかご14までの距離と、駆動シーブ18から釣合おもり15までの距離との差に応じて、懸架体13に対する保持装置52の保持力を制御する。
また、保持力制御部17hは、駆動シーブ18に作用する懸架体13の偏った荷重の少なくとも一部を支えるように、懸架体13に対する保持装置52の保持力を制御する。
保持装置52及び保持力制御部17h以外のエレベータ装置10の構成及び制御方法は、実施の形態1~5のいずれか1つと同様である。
このようなエレベータ装置10では、懸架体13の偏った荷重が、駆動シーブ18と懸架体13との間の摩擦力よりも大きくなった場合でも、懸架体13を駆動シーブ18上に保持することができる。また、保持装置52の保持力を調整することによって、巻上機12を駆動した場合にだけ巻き取り装置16から懸架体13を繰り出すことも可能である。
なお、図13は、実施の形態6によるエレベータ装置10の変形例を示す構成図である。この変形例は、図4のエレベータ装置に、保持装置52を追加した例である。この例では、保持装置52は、巻き取り装置16と釣合おもり吊り車23との間において、懸架体13を保持する。
保持装置52は、駆動シーブ18と巻き取り装置16との間において懸架体13を保持すればよい。このため、図11の構成において、保持装置52は、駆動シーブ18とかご吊り車21との間において、懸架体13を保持してもよい。また、図13の構成において、保持装置52は、駆動シーブ18と釣合おもり吊り車23との間において、懸架体13を保持してもよい。
実施の形態7.
次に、図14は、実施の形態7によるエレベータ装置10を示す構成図である。図14のエレベータ装置10では、機械室11の上方向への移動時に、第1昇降体であるかご14が支持台7に支持されている。また、機械室11の上方向への移動時に、第2昇降体である釣合おもり15が、ウインチ6を介して、機械室11から吊り下げられている。他の構成は、図11と同様である。
この構成では、機械室11の上方向への移動時に、駆動シーブ18と巻き取り装置16との間に懸架体13が供給される。このため、制御装置17は、機械室11の上方向への移動時に、駆動シーブ18の速度が0となるように、巻上機12を制御する。
保持力制御部17hは、機械室11の上方向への移動時に、予め設定された保持力で懸架体13を保持するように、保持装置52を制御する。
クレーン装置3が機械室11を引き上げることによって、懸架体13の張力は高くなる。そして、懸架体13の張力が保持装置52の保持力を超えると、巻き取り装置16から懸架体13が引き出される。即ち、適当な張力を与えられた状態で懸架体13が巻き取り装置16から自動的に引き出される。
このようなエレベータ装置10によっても、機械室11の上方向への移動時に、制御装置17によって巻上機12が駆動制御されることによって、懸架体13が昇降路2内に送り出される。このため、機械室11の上方向への移動によるエレベータ装置10の利用停止期間を短縮することができる。これによって、建物1の建築工事期間を短縮して、早期の工事完了を実現することができる。
なお、図15は、実施の形態7によるエレベータ装置10の変形例を示す構成図である。図15のエレベータ装置10では、機械室11の上方向への移動時に、第1昇降体である釣合おもり15が支持台7に支持されている。また、機械室11の上方向への移動時に、第2昇降体であるかご14が、ウインチ6を介して、機械室11から吊り下げられている。他の構成は、図13と同様である。
このような変形例によっても、図14のエレベータ装置10と同様の効果を得ることができる。
実施の形態8.
次に、図16は、実施の形態8によるエレベータ装置10を示す構成図である。図16のエレベータ装置10では、図11の構成に加えて、実施の形態3と同様の張力検出装置51が機械室11に設けられている。張力検出装置51は、第2端部13bにおいて懸架体13の張力を検出する。
図17は、図16のエレベータ装置10の要部を示すブロック図である。制御装置17は、機能ブロックとして、駆動制御部17a、トルク検出部17b、報知部17c、張力監視部17g、及び保持力制御部17hを有している。
張力監視部17gは、張力検出装置51からの信号に基づいて、懸架体13の張力が設定範囲内にあるかどうかを監視する。
保持力制御部17hは、機械室11の上方向への移動時に、張力監視部17gからの信号に基づいて、懸架体13の張力が設定範囲内となるように、保持装置52の保持力を制御する。
また、保持力制御部17hには、懸架体13の張力の設定値が設定されている。保持力制御部17hは、機械室11の上方向への移動時に、懸架体13の張力が設定値よりも低くなるように、懸架体13に対する保持装置52の保持力を制御する。設定値は、機械室11の上方向への移動前における懸架体13の張力を基準として、予め設定されている。
張力検出装置51、保持装置52、張力監視部17g、及び保持力制御部17h以外のエレベータ装置10の構成及び制御方法は、実施の形態1と同様である。
このようなエレベータ装置10では、機械室11の上方向への移動による懸架体13の張力変化に応じて、保持装置52の保持力が制御されるため、懸架体13の張力をより精度良く制御することができる。
なお、図18は、実施の形態8によるエレベータ装置10の第1変形例を示す構成図である。第1変形例では、図13の構成に加えて、張力検出装置51が機械室11に設けられている。張力検出装置51には、懸架体13の第1端部13aが接続されている。
また、図19は、実施の形態8によるエレベータ装置10の第2変形例を示す構成図である。第2変形例では、図14の構成に加えて、張力検出装置51が機械室11に設けられている。張力検出装置51には、懸架体13の第2端部13bが接続されている。
また、図20は、実施の形態8によるエレベータ装置10の第3変形例を示す構成図である。第3変形例では、図15の構成に加えて、張力検出装置51が機械室11に設けられている。張力検出装置51には、懸架体13の第1端部13aが接続されている。
これら第1、第2及び第3変形例によっても、懸架体13の張力をより精度良く制御することができる。
ここで、実施の形態1~8の制御装置17の各機能は、処理回路によって実現される。図21は、実施の形態1~8の制御装置17の各機能を実現する処理回路の第1例を示す構成図である。第1例の処理回路100は、専用のハードウェアである。
また、処理回路100は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、又はこれらを組み合わせたものが該当する。また、制御装置17の各機能は、個別の処理回路100によって実現されてもよい。また、制御装置17の複数の機能のうち、2つ以上の機能が、共通の処理回路100によって実現されてもよい。
また、図22は、実施の形態1~8の制御装置17の各機能を実現する処理回路の第2例を示す構成図である。第2例の処理回路200は、プロセッサ201及びメモリ202を備えている。
処理回路200では、制御装置17の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェア及びファームウェアは、プログラムとして記述され、メモリ202に格納される。プロセッサ201は、メモリ202に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各機能を実現する。
メモリ202に格納されたプログラムは、上述した各部の手順又は方法をコンピュータに実行させるものであるとも言える。ここで、メモリ202とは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)等の、不揮発性又は揮発性の半導体メモリである。また、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等も、メモリ202に該当する。
なお、上述した各部の機能について、一部を専用のハードウェアによって実現し、一部をソフトウェア又はファームウェアによって実現するようにしてもよい。
このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせによって、上述した各部の機能を実現することができる。
なお、機械室11を上方向へ移動させる装置は、クレーン装置に限定されない。
また、ローピング方式は、2:1ローピング方式に限定されるものではなく、例えば1:1ローピング方式であってもよい。1:1ローピング方式の場合、巻き取り装置は、かご又は釣合おもりに設けることができる。
また、エレベータ装置は、建築工事期間のみ使用される専用のエレベータ装置であってもよい。この場合、建物の建築後に、エレベータ装置が撤去され、新たなエレベータ装置が建物に設置される。
また、エレベータ装置の全体、又は少なくとも一部の機器は、建物の建築後に残されて使用されてもよい。
2 昇降路、7 支持台、10 エレベータ装置、11 機械室、12 巻上機、13 懸架体、14 かご(第1昇降体、第2昇降体)、15 釣合おもり(第2昇降体、第1昇降体)、16 巻き取り装置、17 制御装置、18 駆動シーブ、21 かご吊り車、23 釣合おもり吊り車、31,41 摩擦力増大機構、33 押付ローラ、45 押付ベルト、51 張力検出装置、52 保持装置。

Claims (14)

  1. 昇降路内を上方向へ移動させることが可能な機械室、
    駆動シーブを有しており、前記機械室に設けられている巻上機、
    前記駆動シーブに巻き掛けられている懸架体、
    記昇降路内に吊り下げられている、又は支持されている第1昇降体、
    前記駆動シーブに対して前記第1昇降体とは反対側で、前記昇降路内に吊り下げられている、又は支持されている第2昇降体、
    前記懸架体を巻き取る巻き取り装置、及び
    前記巻上機を制御する制御装置
    を備え、
    前記制御装置は、前記機械室の上方向への移動時に、前記巻上機を制御することによって、前記懸架体を前記巻き取り装置から前記昇降路に送り出すエレベータ装置。
  2. 前記第1昇降体及び前記第2昇降体は、それぞれ吊り車を有しており、
    前記巻き取り装置は、前記機械室に設けられており、
    前記懸架体は、前記巻き取り装置側から順に、前記第1昇降体の前記吊り車、前記駆動シーブ、及び前記第2昇降体の前記吊り車に巻き掛けられており、
    前記第1昇降体は、前記機械室の上方向への移動時に、前記機械室から吊り下げられており、
    前記第2昇降体は、前記機械室の上方向への移動時に、前記昇降路に設置されている支持台に支持されている請求項1記載のエレベータ装置。
  3. 前記制御装置は、前記機械室の上方向への移動時に、前記懸架体の張力が設定範囲内となるように、前記巻上機を制御する請求項1又は請求項2に記載のエレベータ装置。
  4. 前記制御装置は、前記機械室の上方向への移動時に、前記巻上機のトルク負荷が設定範囲内となるように前記巻上機を制御する請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のエレベータ装置。
  5. 前記懸架体の張力に応じた信号を出力する張力検出装置
    をさらに備え、
    前記制御装置は、前記機械室の上方向への移動時に、前記張力検出装置からの信号に基づいて、前記巻上機を制御する請求項3記載のエレベータ装置。
  6. 前記制御装置には、前記懸架体の張力の下限値が設定されており、
    前記制御装置は、前記機械室の上方向への移動時に、前記懸架体の張力が前記下限値よりも小さくなると、前記駆動シーブの回転を停止させる請求項3から請求項5までのいずれか1項に記載のエレベータ装置。
  7. 前記制御装置は、前記機械室の上方向への移動時に、前記機械室の移動に関する情報を外部から取得し、前記情報に基づいて、前記機械室の移動に追従するように、前記巻上機を制御する請求項1又は請求項2に記載のエレベータ装置。
  8. 前記第1昇降体及び前記第2昇降体は、それぞれ吊り車を有しており、
    前記巻き取り装置は、前記機械室に設けられており、
    前記懸架体は、前記巻き取り装置側から順に、前記第1昇降体の前記吊り車、前記駆動シーブ、及び前記第2昇降体の前記吊り車に巻き掛けられており、
    前記第1昇降体は、前記機械室の上方向への移動時に、前記昇降路に設置されている支持台に支持されており、
    前記第2昇降体は、前記機械室の上方向への移動時に、前記機械室から吊り下げられており、
    前記制御装置は、前記機械室の上方向への移動時に、前記駆動シーブの速度が0となるように、前記巻上機を制御する請求項1記載のエレベータ装置。
  9. 前記巻上機には、前記懸架体を前記駆動シーブに押し付け摩擦力増大機構が設けられている請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のエレベータ装置。
  10. 前記摩擦力増大機構は、前記懸架体に押し付けられる押付ローラを有している請求項9記載のエレベータ装置。
  11. 前記摩擦力増大機構は、前記懸架体に押し付けられる押付ベルトを有している請求項9記載のエレベータ装置。
  12. 前記駆動シーブと前記巻き取り装置との間において前記懸架体を保持する保持装置
    をさらに備え、
    前記懸架体に対する前記保持装置の保持力は、調整可能となっている請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載のエレベータ装置。
  13. 前記制御装置は、前記機械室の上方向への移動時に、前記懸架体に対する前記保持装置の保持力を制御する請求項12記載のエレベータ装置。
  14. 前記制御装置には、前記懸架体の張力の設定値が設定されており、
    前記制御装置は、前記機械室の上方向への移動時に、前記懸架体の張力が前記設定値よりも低くなるように、前記懸架体に対する前記保持装置の保持力を制御する請求項13記載のエレベータ装置。
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