JP2008133096A - エレベータ - Google Patents

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Abstract

【課題】エレベータのブレーキ装置の異常判定にかかる安全性や利便性を向上させる。
【解決手段】乗りかご7が乗客や荷物の無い無負荷状態である場合に、ブレーキ制御装置31は、ブレーキ装置2を作動させる。電流制御装置4は、インバータ3が巻上機1に電流i1を供給するように制御する。この電流i1は、この電流の供給により発生する巻上機トルクTmとアンバランストルクTuの和がブレーキ装置2の作動が正常である場合のブレーキトルクTbと等しくなる電流である。ブレーキ保持力判定器10は、巻上機用位置・速度検出器5により検出した巻上機回転角の変化分や巻上機回転速度が基準値を超え、かご用位置・速度検出器8により検出したかご位置の変化分、かご昇降速度が基準値を超えている場合、ブレーキ装置2の作動が異常であると判定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ブレーキ装置の異常判定機能を有するエレベータに関する。
エレベータの停止中の乗りかごは、ある一定の積載荷重に対して保持(静止)する必要があり、この保持力の測定方法は2通りある。一つは、例えば特許文献1に開示されるように、乗りかご内に人為的におもりを載せ、この乗りかごが動き始めるおもりの量を計測し、この計測結果をもとに保持力を計算する方法である。
もう一つは、乗りかごの走行中にブレーキを強制的に閉じ、乗りかごが停止するまでの走行した距離を測定し、その走行した距離によって保持力を計算する方法である。
特開昭53−128377号公報
前述したように、乗りかご内におもりを載せる方法では、乗りかごの積載荷重相当の1.5倍程度以上のおもりが必要となるとともに、万が一おもりを載せている状態でブレーキ保持力が不足した場合には乗りかごが動き始めるため、その操作はエレベータの最下階で実施しなくてはならない。
また、前述したように乗りかごの走行中にブレーキを強制的に閉じる方法では、ブレーキの保持力測定をする前に乗りかごを走行させる必要があり、保持力が不足している場合には乗りかごを所定の位置で停止させることが困難になる。
そこで、本発明の目的は、ブレーキ装置の異常判定にかかる安全性や利便性を向上させることが可能になるエレベータを提供することにある。
すなわち、本発明に係わるエレベータは、ロープを介してつり合いおもりと連結されて吊り下げられる乗りかごと、巻上機と、乗りかごの移動を機械的に制動するブレーキ装置とを備え、乗りかごの停止時にブレーキ装置の作動を指示して巻上機に当該巻上機の駆動電流を供給し、電流の供給にともなう乗りかごの動作状態をもとにブレーキ装置の作動の異常の有無を判定することを特徴とする。
本発明によれば、エレベータのブレーキ装置の異常判定にかかる安全性や利便性を向上させることができる。
以下図面により本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータの構成例を示す図である。
この実施形態にしたがったエレベータは、巻上機1、ブレーキ装置2、インバータ3、電流制御装置4、巻上機用位置・速度検出器5、つり合いおもり6、乗りかご7、かご用位置・速度検出器8、位置・速度判定装置9、ブレーキ保持力判定器10及びブレーキ制御装置31を備える。
乗りかご7は、図示しないシーブに巻き掛けられたロープを介してつり合いおもり6と連結されて吊り下げられる。巻上機1は、シーブを回転させることで乗りかご7を昇降させる。ブレーキ装置2は乗りかご7の移動を機械的に制動する装置である。電流制御装置4は巻上機1に所定の駆動電流を供給するための指令をインバータ3に出力する。
これにより巻上機1は、駆動電流値に応じた回転力である巻上機トルクTmを発生する。また、乗りかご7の重量とつり合いおもり6の重量の不平衡から生じる力であるアンバランストルクTuが常に発生している。
巻上機トルクTmとアンバランストルクTuの総和が、ブレーキ装置2のブレーキ保持力であるブレーキトルクTb以下である場合には、巻上機1は回転することなく乗りかご7は停止している。
逆に、巻上機トルクTmとアンバランストルクTuの総和がブレーキトルクTbを超える場合には、巻上機1は回転し、乗りかご7が動き始めることとなる。
巻上機用位置・速度検出器5は、巻上機1の回転角の変化分である巻上機回転角θmや巻上機1の回転速度である巻上機回転速度ωmを検出するセンサである。かご用位置・速度検出器8は、乗りかご7の現在位置の変化分であるかご位置θcや乗りかご7の昇降速度であるかご速度ωcを検出するセンサである。
位置・速度判定装置9は、巻上機用位置・速度検出器5やかご用位置・速度検出器8による検出結果が予め定められた条件を満たしているか否かを判定する。
ブレーキ保持力判定器10は、位置・速度判定装置9による判定結果をもとに、ブレーキ装置2が予め定められたブレーキ保持力を有するか否かを判定する。ブレーキ制御装置31は、ブレーキ装置2の作動または当該作動の停止を制御する。つまり、ブレーキ制御装置31はブレーキ装置2の作動または当該作動の停止を指示する指示手段である。
次に、このエレベータによるブレーキ装置2の異常判定処理について説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータによるブレーキ装置の異常判定処理の一例を示すフローチャートである。図3および図4は、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータによるブレーキ装置の異常判定処理における各種特性を示す図である。
ここでは、停止している乗りかご7が乗客や荷物の無い無負荷状態であるとする(ステップS1)。ブレーキ保持力判定器10は、時刻t1のタイミングでブレーキ制御装置31にブレーキ装置2の作動指令信号を出力する。ブレーキ制御装置31は、ブレーキ保持力判定器10からの信号を入力するとブレーキ装置2を作動させる(ステップS2)。
図3に示すように、時刻t1からt2の期間はインバータ3から巻上機1に供給される電流は零のため、巻上機1にかかるトルクはアンバランストルクTuとブレーキトルクTbであり、アンバランストルクTuはブレーキトルクTb以下のため、巻上機1は回転することなく乗りかご7は動くことはない。
また、ブレーキ保持力判定器10は、ブレーキ制御装置31への信号出力後の時刻t2に電流制御装置4に電流供給指令信号を出力する。電流制御装置4は、ブレーキ保持力判定器10からの信号を入力すると、インバータ3が巻上機1に電流i1を供給するように制御する(ステップS3)。
時刻t2からt3の期間はインバータ3から巻上機1に供給される電流がi1となり、この電流i1によって巻上機トルクTmが発生する。
電流i1は、この電流の供給により発生する巻上機トルクTmとアンバランストルクTuの和がブレーキ装置2の作動が正常である場合のブレーキトルクTbと等しくなる電流である。つまり、ここでは、巻上機トルクTmの方向はアンバランストルクTuの方向と同じである。
この場合、巻上機1への電流i1の供給により発生する巻上機トルクTmは以下の式(1)で示される。
Tm=正常時ブレーキトルクTb−無負荷時アンバランストルクTu ・・・式(1)
巻上機用位置・速度検出器5は、巻上機回転角θmや巻上機回転速度ωmを検出する。また、かご用位置・速度検出器8は、かご位置θcやかご速度ωcを検出し、この検出結果を位置・速度判定装置9に出力する(ステップS4)。
図3に示すように、アンバランストルクTuと巻上機トルクTmの和である総トルクがブレーキトルクTb以下の場合には、巻上機1は回転することなく乗りかご7は動くことはない。
一方、図4に示すように、ブレーキ装置2の異常によるブレーキトルクTbの低下により、総トルクがブレーキトルクTbを超えている場合には、巻上機回転角θmや巻上機回転速度ωm、かご位置θcやかご速度ωcに変化が現れる。
位置・速度判定装置9は、巻上機用位置・速度検出器5により検出した巻上機回転角θmが基準値θs1を超えているか否かを判定し、巻上機用位置・速度検出器5により検出した巻上機回転速度ωmが基準値ωs1を超えているか否かを判定する。
また、位置・速度判定装置9は、かご用位置・速度検出器8により検出したかご位置θcが基準値θs2を超えているか否かを判定し、かご速度ωcが基準値ωs2を超えているか否かを判定する。
位置・速度判定装置9は、時刻t3となった時点でそれぞれの判定結果を示す信号をブレーキ保持力判定器10に出力する。
ブレーキ保持力判定器10は、位置・速度判定装置9からの信号で示される判定結果が、巻上機回転角θm、巻上機回転速度ωm、かご位置θc、かご速度ωcがいずれも基準値を超えているとの判定結果である場合(ステップS5のYES)、ブレーキ装置2のブレーキ保持力が、電流供給により発生する巻上機トルクTmおよびアンバランストルクTuの和を下回っているとして、ブレーキ装置2の作動が異常であると判定する(ステップS6)。
また、ブレーキ保持力判定器10は、巻上機回転角θm、巻上機回転速度ωm、かご位置θc、かご速度ωcのいずれか一つが基準値以下であるとの判定結果である場合には(ステップS5のNO)、ブレーキ装置2の作動が異常でないと判定する(ステップS7)。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータは、乗りかご7が停止している状態でブレーキ装置2を作動させ、巻上機1に電流供給を行なって巻上機トルクTmを発生させ、この発生にともなって巻上機1の回転や速度が変化して乗りかご7の位置や速度が変化した際に、ブレーキ装置2の作動が異常であると判定する。よって、乗りかご7におもりを載せたり乗りかご7の走行中にブレーキ装置2を作動させたりする必要がないので、ブレーキ装置2の異常判定にかかる安全性および利便性を向上させることができる。
この実施形態では、巻上機回転角θm、巻上機回転速度ωm、かご位置θc、かご速度ωcがいずれも基準値を超えている場合に、ブレーキ装置2の作動が異常であると判定したが、これに限らず、例えば巻上機回転角θm、巻上機回転速度ωm、かご位置θc、かご速度ωcのいずれか一つが基準値を超えているとの判定結果である場合にブレーキ装置2の作動が異常であると判定してもよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、以下の各実施形態に係るエレベータの構成のうち、図1に示したものと同様の部分の説明は省略する。
図5は、本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータの構成例を示す図である。
この実施形態にしたがったエレベータは、第1の実施形態と異なり、ブレーキ装置2の作動が異常である場合のブレーキトルクを演算する演算装置32をさらに備える。
図6は、本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータによるブレーキ装置の異常判定処理の一例を示すフローチャートである。図7は、本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータによるブレーキ装置の異常判定処理における各種特性を示す図である。
この第2の実施形態では、停止している乗りかご7が乗客や荷物の無い無負荷状態であるとする(ステップS11)。ブレーキ保持力判定器10は、時刻t1のタイミングでブレーキ制御装置31にブレーキ装置2の作動指令信号を出力する。ブレーキ制御装置31は、ブレーキ保持力判定器10からの信号を入力するとブレーキ装置2を作動させる(ステップS12)。
図7に示すように、時刻t1からt2の期間はインバータ3から巻上機1に供給される電流は零のため、巻上機1にかかるトルクはアンバランストルクTuとブレーキトルクTbであり、アンバランストルクTuはブレーキトルクTb未満のため、巻上機1は回転することなく乗りかご7は動くことはない。
また、ブレーキ保持力判定器10は、ブレーキ装置2の作動後の時刻t2に電流制御装置4に電流制御指令信号を出力する。電流制御装置4は、ブレーキ保持力判定器10からの信号を入力すると、インバータ3が巻上機1に電流を0から所定値になるまで徐々に上げて供給するように制御する(ステップS13)。この所定値は第1の実施形態で説明した電流i1である。
図7に示すように、時刻t2からt3の期間はインバータ3から巻上機1に供給される電流が0から徐々に増加する(ステップS14)。
巻上機1への電流値が所定値以下である状態で、巻上機用位置・速度検出器5は巻上機回転角θmや巻上機回転速度ωmを検出する。また、かご用位置・速度検出器8がかご位置θcやかご速度ωcを検出し、この検出結果を位置・速度判定装置9に出力する(ステップS15)。
図7に示すように、時刻t2からt5の期間ではアンバランストルクTuと巻上機トルクTmの和である総トルクがブレーキトルクTb以下のため、巻上機1は回転することなく乗りかご7は動くことはない。一方、時刻t5からt3の期間では、総トルクがブレーキトルクTbを超え、位置・速度判定装置9で計算される巻上機回転角θm、巻上機回転速度ωm、かご位置θcやかご速度ωcには変化が現れる。
位置・速度判定装置9は、巻上機用位置・速度検出器5により検出した巻上機回転角θmが変化したか否かを逐次判定し、巻上機用位置・速度検出器5により検出した巻上機回転速度ωmが変化したか否かを逐次判定する。
また、位置・速度判定装置9は、かご用位置・速度検出器8により検出したかご位置θcが変化したか否かを逐次判定し、かご速度ωcが変化したか否かを逐次判定する。
位置・速度判定装置9は、時刻t2以降にそれぞれの判定結果を示す信号をブレーキ保持力判定器10に逐次出力する。この実施形態では、時刻t5において巻上機回転角θm、巻上機回転速度ωm、かご位置θcやかご速度ωcが変化するので、位置・速度判定装置9は、当該時刻t5において、巻上機回転角θm、巻上機回転速度ωm、かご位置θcやかご速度ωcがそれぞれ変化したことを示す信号を出力する。
ブレーキ保持力判定器10は、位置・速度判定装置9からの信号で示される判定結果が、巻上機回転角θm、巻上機回転速度ωm、かご位置θc、かご速度ωcがいずれも変化したとの判定結果である場合(ステップS16のYES)、ブレーキ装置2の作動が異常であると判定する(ステップS17)。
すると、ブレーキ保持力判定器10は演算装置32に演算指令信号を出力する。演算装置32は、ブレーキ保持力判定器10からの信号を入力すると、前述した時刻t5におけるインバータ3からの電流iをもとに現在の巻上機トルクTmを演算し、この巻上機トルクTmと乗りかご7の無負荷時のアンバランストルクTuとの和を演算することで、ブレーキ装置2の現在のブレーキトルクTbを演算する(ステップS18)。
一方、ブレーキ保持力判定器10は、位置・速度判定装置9からの信号で示される判定結果が、巻上機1の巻上機回転角θm、巻上機回転速度ωm、かご位置θc、かご速度ωcのいずれか一つが変化していないとの判定結果である場合で(ステップS16のNO)、インバータ3からの電流iが所定値である電流i1となった場合には(ステップS19のYES)、ブレーキ装置2の作動が異常でないと判定する(ステップS20)。
以上説明したように、本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータは、第1の実施形態で説明した効果に加え、ブレーキ装置2の作動が異常である場合のブレーキトルクを演算することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図8は、本発明の第3の実施形態にしたがったエレベータの構成例を示す図である。図9は、本発明の第3の実施形態にしたがったエレベータの各種特性を示す図である。図9では、巻上機回転速度の速度パターンおよび当該速度パターンに乗りかご7の速度をあわせるためのインバータ電流の指令値の時間変化を示している。
図10は、本発明の第3の実施形態にしたがったエレベータによるブレーキ装置の異常判定処理の一例を示すフローチャートである。
この実施形態では、第1の実施形態と異なり、かご用位置・速度検出器8、位置・速度判定装置9を用いず、速度制御器33をさらに備える。
また、この実施形態では、ブレーキ保持力判定器10は、乗りかご7の走行時のインバータ電流iをもとに巻上機トルクTmを演算して、ブレーキトルクTbを演算する。
以下、この演算を行なうための手順を説明する。まず、停止している乗りかご7が乗客や荷物の無い無負荷状態であるとする(ステップS31)。そしてブレーキ保持力判定器10はブレーキ制御装置31にブレーキ装置2の作動指令信号を出力する。ブレーキ制御装置31は、ブレーキ保持力判定器10からの信号を入力するとブレーキ装置2を作動させる(ステップS32)。
そして、速度制御器33は、巻上機回転速度の図9に示した速度パターンにしたがった速度指令値を演算した上で、巻上機用位置・速度検出器5が検出する巻上機回転速度が指令値と一致するように、図9に示した電流指令値を示す電流指令信号を電流制御装置4へ出力する。電流制御装置4は、速度制御器33からの電流指令信号にしたがってインバータ3の電流iが指令値と一致するように制御する(ステップS33)。
このとき、アンバランストルクTuと巻上機トルクTmの和は、ブレーキトルクTbと走行損失トルクTkの和と一致している。走行損失トルクTkとは、乗りかご7と図示しないガイドレールとの間の摩擦により生じるトルクである。
ブレーキ保持力判定器10は、インバータ3の電流iをもとに巻上機トルクTmを演算する(ステップS34)。ブレーキ保持力判定器10は、無負荷時のアンバランストルクTuの値を図示しない内蔵メモリに記憶している。
ブレーキ保持力判定器10は、速度制御器33から出力される速度指令値をもとに、乗りかご7の無負荷時の走行損失トルクTkを演算する(ステップS35)。
そして、ブレーキ保持力判定器10は、以下の式(2)にしたがって、ブレーキ装置2のブレーキトルクTbを演算する(ステップS36)。
Tb=無負荷時アンバランストルクTu+巻上機トルクTm−走行損失トルクTk …式(2)
つまり、小さい巻上機トルクTmで乗りかご7の速度が速度パターンに沿っている場合にはブレーキトルクTbも小さいことを意味し、大きい巻上機トルクTmで乗りかご7の速度が速度パターンに沿っている場合にはブレーキトルクTbも大きいことを意味する。
ブレーキ保持力判定器10は、内蔵メモリにブレーキ装置2の作動が正常である場合のブレーキトルクの値を記憶しており、この値とステップS36の処理で計算したブレーキトルクTbとを比較することで、ブレーキ装置2の作動が正常であるか否かを判定する。
以上説明したように、本発明の第3の実施形態にしたがったエレベータは、乗りかご3走行時のブレーキトルクTbを容易に演算できる。しかも、先に乗りかご7を走行させてブレーキ装置2を強制的に閉じるものではないため、安全性も保たれる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。図11は、本発明の第4の実施形態にしたがったエレベータの構成例を示す図である。図12は、本発明の第4の実施形態にしたがったエレベータによるブレーキ装置の異常判定処理の一例を示すフローチャートである。
この実施形態では、第1の実施形態と異なり、単一のブレーキ装置2の代わりに、第1ブレーキ装置2Aと第2ブレーキ装置2Bを備える。
ブレーキ制御装置31は、第1ブレーキ装置2Aと第2ブレーキ装置2Bのうち、一方を作動させて、他方を開放するよう制御する。
この実施形態では、第1の実施形態と同様、停止している乗りかご7が乗客や荷物の無い無負荷状態であるとする(ステップS41)。ブレーキ保持力判定器10は、予め定められたタイミングでブレーキ制御装置31に第1ブレーキ装置2Aの異常有無の判定を行なうためのブレーキ作動指令信号を出力する。
ブレーキ制御装置31は、ブレーキ保持力判定器10からの信号を入力すると第1ブレーキ装置2Aを作動させ、第2ブレーキ装置2Bを開放させる(ステップS42)。つまり、この場合、第1ブレーキ装置2Aが異常有無の判定対象のブレーキ装置となる。
また、ブレーキ保持力判定器10は、第1ブレーキ装置2Aの作動後の予め定められたタイミングで電流制御装置4に電流供給指令信号を出力する。電流制御装置4は、ブレーキ保持力判定器10からの信号を入力すると、インバータ3が巻上機1に電流i1を供給するように制御する(ステップS43)。
巻上機用位置・速度検出器5は、巻上機回転角θmや巻上機回転速度ωmを検出する。また、かご用位置・速度検出器8は、かご位置θcやかご速度ωcを検出し、この検出結果を位置・速度判定装置9に出力する(ステップS44)。
位置・速度判定装置9は、巻上機用位置・速度検出器5により検出した巻上機回転角θmが基準値θs1を超えているか否かを判定し、巻上機用位置・速度検出器5により検出した巻上機回転速度ωmが基準値ωs1を超えているか否かを判定する。
また、位置・速度判定装置9は、かご用位置・速度検出器8により検出したかご位置θcが基準値θs2を超えているか否かを判定し、かご速度ωcが基準値ωs2を超えているか否かを判定する。
位置・速度判定装置9は、予め定められたタイミングでそれぞれの判定結果を示す信号をブレーキ保持力判定器10に出力する。
ブレーキ保持力判定器10は、位置・速度判定装置9からの信号で示される判定結果が、巻上機回転角θm、巻上機回転速度ωm、かご位置θc、かご速度ωcがいずれも基準値を超えているとの判定結果である場合(ステップS45のYES)、ブレーキ装置2の作動が異常であると判定する(ステップS46)。
また、ブレーキ保持力判定器10は、巻上機回転角θm、巻上機回転速度ωm、かご位置θc、かご速度ωcのいずれか一つが基準値以下であるとの判定結果である場合(ステップS45のNO)、異常有無の判定対象のブレーキ装置の作動が異常でないと判定する(ステップS47)。
ブレーキ制御装置31は、第1ブレーキ装置2Aを開放しているか否かを示す信号をブレーキ保持力判定器10に出力している。ブレーキ保持力判定器10は、ブレーキ制御装置31からの信号が、第1ブレーキ装置2Aを開放していないことを示す信号である場合には(ステップS48のNO)、第2ブレーキ装置2Bの異常有無の判定を行なっていないとみなし、ブレーキ制御装置31に第2ブレーキ装置2Bの異常有無の判定を行なうためのブレーキ作動指令信号を出力する。
ブレーキ制御装置31は、ブレーキ保持力判定器10からの信号を入力すると第2ブレーキ装置2Bを作動させ、第1ブレーキ装置2Aを開放させる(ステップS49)。つまり、この場合、第2ブレーキ装置2Bが異常有無の判定対象のブレーキ装置となる。以後は、ステップS43以降の処理が再度なされる。
また、ブレーキ保持力判定器10は、ブレーキ制御装置31からの信号が、第1ブレーキ装置2Aを開放していることを示す信号である場合には(ステップS48のYES)、第1ブレーキ装置2Aおよび第2ブレーキ装置2Bの異常有無の判定を行なったとみなし、処理を終了する。
以上説明したように、本発明の第4の実施形態にしたがったエレベータは、ブレーキ装置が複数ある場合でも、それぞれのブレーキ装置の作動の異常有無の判定を行なうことができる。ここではブレーキ装置を2つ備える構成としたが、この数は限定されない。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。この実施形態にしたがったエレベータの構成は第4の実施形態と同様であるが、第1ブレーキ装置2Aおよび第2ブレーキ装置2Bのそれぞれのブレーキ保持力が第4の実施形態と比較して半分であり、これらのブレーキ装置がともに正常に作動した場合に、乗りかご7の移動を制動することができる構成である。
このような構成の場合、第1ブレーキ装置2Aおよび第2ブレーキ装置2Bのうち作動していないブレーキ装置があり、巻上機1への電流供給を行なっていない場合には、乗りかご7はアンバランストルクにより動いてしまう。
図13は、本発明の第5の実施形態にしたがったエレベータの構成例を示す図である。図14は、本発明の第5の実施形態にしたがったエレベータによるブレーキ装置の異常判定処理の一例を示すフローチャートである。図15は、本発明の第5の実施形態にしたがったエレベータによるブレーキ装置の異常判定処理における各種特性を示す図である。
この実施形態にしたがったエレベータの構成は第4の実施形態とほぼ同様であるが、異常判定対象のブレーキ装置のブレーキトルクを演算するための演算装置32をさらに備える。
この実施形態では、第1の実施形態と同様、停止している乗りかご7が乗客や荷物の無い無負荷状態であるとする(ステップS51)。ブレーキ保持力判定器10は、時刻t1でブレーキ制御装置31に第1ブレーキ装置2Aの異常有無の判定を行なうためのブレーキ作動指令信号を出力する。
ブレーキ制御装置31は、ブレーキ保持力判定器10からの信号を入力すると第1ブレーキ装置2Aおよび第2ブレーキ装置2Bをともに作動させる(ステップS52)。ここでは、図15に示すように、第1ブレーキ装置2AのブレーキトルクTb1と第2ブレーキ装置2bのブレーキトルクTb2がそれぞれ発生する。
また、ブレーキ保持力判定器10は、第1ブレーキ装置2Aおよび第2ブレーキ装置2Bの作動後の時刻t2で電流制御装置4に電流供給指令信号を出力する。電流制御装置4は、ブレーキ保持力判定器10からの信号を入力すると、インバータ3が巻上機1に電流i2を供給するように制御する(ステップS53)。
ここで供給される電流i2は、この電流の供給により発生する巻上機トルクTmがアンバランストルクTuを超え、当該アンバランストルクTuを打ち消す電流である。つまり、ここでは、巻上機トルクTmの方向はアンバランストルクTuの方向と反対である。
そして、ブレーキ保持力判定器10は、ブレーキ制御装置31へ第2ブレーキ装置2Bの開放指令信号を出力する。ブレーキ制御装置31は、開放指令信号を入力すると、第1ブレーキ装置2Aの作動を維持したまま第2ブレーキ装置2Bを開放する(ステップS54)。つまり、この場合、作動している第1ブレーキ装置2Aが異常有無の判定対象のブレーキ装置となる。
そして、電流制御装置4は、インバータ3からの電流値を徐々に減少させる(ステップS55)。
巻上機1への電流値が減少している状態で、巻上機用位置・速度検出器5は巻上機回転角θmや巻上機回転速度ωmを検出する。また、かご用位置・速度検出器8がかご位置θcやかご速度ωcを検出し、この検出結果を位置・速度判定装置9に出力する(ステップS56)。
図15に示すように、巻上機トルクTmと第1ブレーキトルクTb1の和である総トルクがアンバランストルクTu以上である場合には、巻上機1は回転することなく乗りかご7は動かない。
一方、総トルクがアンバランストルクTu未満となった場合には、位置・速度判定装置9で計算される巻上機回転角θm、巻上機回転速度ωm、かご位置θcやかご速度ωcには変化が現れる。
位置・速度判定装置9は、巻上機用位置・速度検出器5により検出した巻上機回転角θmが変化したか否かを逐次判定し、巻上機用位置・速度検出器5により検出した巻上機回転速度ωmが変化したか否かを逐次判定する。
また、位置・速度判定装置9は、かご用位置・速度検出器8により検出したかご位置θcが変化したか否かを逐次判定し、かご速度ωcが変化したか否か否かを逐次判定する。
位置・速度判定装置9は、時刻t2以降にそれぞれの判定結果を示す信号をブレーキ保持力判定器10に逐次出力する。
ブレーキ保持力判定器10は、位置・速度判定装置9からの信号で示される判定結果が、巻上機回転角θm、巻上機回転速度ωm、かご位置θc、かご速度ωcがいずれも変化しているとの判定結果である場合に(ステップS57のYES)、演算装置32に演算指令信号を出力する。
演算装置32は、ブレーキ保持力判定器10からの信号を入力すると、時刻t4におけるインバータ3からの電流iをもとに巻上機トルクTmaを演算し、乗りかご7の無負荷時のアンバランストルクTuと巻上機トルクTmaの差分を演算することで、異常有無の判定対象のブレーキ装置のブレーキトルクを演算する(ステップS58)。この結果、図15に示す第1ブレーキ装置2AのブレーキトルクTb1が計算できる。
ブレーキ保持力判定器10は、内蔵メモリにブレーキ装置2の作動が正常である場合のブレーキトルクの値を記憶しており、この値とステップS58の処理で計算したブレーキトルクとを比較することで、異常有無の判定対象のブレーキ装置の作動が正常であるか否かを判定する(ステップS59)。
ブレーキ制御装置31は、第1ブレーキ装置2Aを開放させているか否かを示す信号をブレーキ保持力判定器10に出力している。ブレーキ保持力判定器10は、ブレーキ制御装置31からの信号が、第1ブレーキ装置2Aを開放していないことを示す信号である場合には(ステップS60のNO)、第2ブレーキ装置2Bの異常有無の判定を行なっていないとみなし、ブレーキ制御装置31に第2ブレーキ装置2Bの異常有無の判定を行なうためのブレーキ作動指令信号を出力する。
ブレーキ制御装置31は、ブレーキ保持力判定器10からの信号を入力すると、第1ブレーキ装置2Aの作動を維持したまま、第2ブレーキ装置2Bをさらに作動させる(ステップS61)。
また、ブレーキ保持力判定器10は、第2ブレーキ装置2Bの作動後の予め定められたタイミングで電流制御装置4に電流供給指令信号を出力する。電流制御装置4は、ブレーキ保持力判定器10からの信号を入力すると、インバータ3が巻上機1に電流i2を供給するように制御する(ステップS62)。
そして、ブレーキ保持力判定器10は、ブレーキ制御装置31へ第1ブレーキ装置2Aの開放指令信号を出力する。ブレーキ制御装置31は、開放指令信号を入力すると、第2ブレーキ装置2Bの作動を維持したまま第1ブレーキ装置2Aを開放する(ステップS63)。以後は、ステップS55以降の処理が再度なされる。
また、ブレーキ保持力判定器10は、ブレーキ制御装置31からの信号が、第1ブレーキ装置2Aを開放していることを示す信号である場合には(ステップS60のYES)、第1ブレーキ装置2Aおよび第2ブレーキ装置2Bの異常有無の判定を行なったとみなし、処理を終了する。
以上説明したように、本発明の第5の実施形態にしたがったエレベータは、ブレーキ装置が複数あって、かつ、これらのブレーキ装置が全て正常に作動した場合に乗りかご7の移動を制動する構成である場合でも、アンバランストルクを打ち消すように巻上機1に電流を供給することにより、それぞれのブレーキ装置の作動の異常有無の判定を行なうことができる。ここではブレーキ装置を2つ備える構成としたが、この数は限定されない。
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を省略してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータの構成例を示す図。 本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータによるブレーキ装置の異常判定処理の一例を示すフローチャート。 本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータによるブレーキ装置の異常判定処理における各種特性を示す図。 本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータによるブレーキ装置の異常判定処理における各種特性を示す図。 本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータの構成例を示す図。 本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータによるブレーキ装置の異常判定処理の一例を示すフローチャート。 本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータによるブレーキ装置の異常判定処理における各種特性を示す図。 本発明の第3の実施形態にしたがったエレベータの構成例を示す図。 本発明の第3の実施形態にしたがったエレベータの各種特性を示す図。 本発明の第3の実施形態にしたがったエレベータによるブレーキ装置の異常判定処理の一例を示すフローチャート。 本発明の第4の実施形態にしたがったエレベータの構成例を示す図。 本発明の第4の実施形態にしたがったエレベータによるブレーキ装置の異常判定処理の一例を示すフローチャート。 本発明の第5の実施形態にしたがったエレベータの構成例を示す図。 本発明の第5の実施形態にしたがったエレベータによるブレーキ装置の異常判定処理の一例を示すフローチャート。 本発明の第5の実施形態にしたがったエレベータによるブレーキ装置の異常判定処理における各種特性を示す図。
符号の説明
1…巻上機、2,2A,2B…ブレーキ装置、3…インバータ、4…電流制御装置、5…巻上機用位置・速度検出器、6…つり合いおもり、7…乗りかご、8…かご用位置・速度検出器、9…位置・速度判定装置、10…ブレーキ保持力判定器、31…ブレーキ制御装置、32…演算装置、33…速度制御器。

Claims (12)

  1. シーブに巻き掛けられたロープを介してつり合いおもりと連結されて吊り下げられる乗りかごと、
    前記シーブを回転させる巻上機と、
    前記乗りかごの移動を機械的に制動するブレーキ装置と、
    前記乗りかごの停止時に、前記ブレーキ装置の作動を指示する指示手段と、
    前記指示手段が前記ブレーキ装置の作動を指示した場合に前記巻上機に当該巻上機の駆動電流を供給する電流供給手段と、
    前記電流供給手段による電流の供給にともなう前記乗りかごの動作状態をもとに前記ブレーキ装置の作動の異常の有無を判定する判定手段と
    を備えたことを特徴とするエレベータ。
  2. 前記電流供給手段が供給する駆動電流値は、前記電流供給手段による電流供給により発生する前記巻上機の回転力および前記乗りかごとつり合いおもりの不平衡により発生する力の和が前記ブレーキ装置の作動が正常である場合のブレーキ保持力と等しくなる駆動電流値である
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
  3. 前記巻上機の特性値を検出する検出手段をさらに備え、
    前記判定手段は、前記電流供給手段による電流供給後に前記検出手段により検出した特性値が予め定められた条件を満たしたか否かにより前記ブレーキ装置の作動の異常の有無を判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
  4. 前記乗りかごの移動に関わる特性値を検出する検出手段をさらに備え、
    前記判定手段は、前記電流供給手段による電流供給後に前記検出手段により検出した特性値が予め定められた条件を満たしたか否かにより前記ブレーキ装置の作動の異常の有無を判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
  5. 前記電流供給手段は、前記巻上機に供給する駆動電流値を時間経過にしたがって増加させ、
    前記電流供給手段により供給された駆動電流値を検出する検出手段と、
    前記判定手段が前記ブレーキ装置の作動が異常であると判定した場合に前記検出手段により検出した駆動電流値と前記乗りかごとつり合いおもりの不平衡により発生する力とをもとに前記ブレーキ装置のブレーキ保持力を演算する演算手段とをさらに備えた
    ことを特徴とする請求項2または3に記載のエレベータ。
  6. 前記巻上機の特性値は当該巻上機の回転速度であることを特徴とする請求項2に記載のエレベータ。
  7. 前記巻上機の特性値は当該巻上機の回転角であることを特徴とする請求項2に記載のエレベータ。
  8. 前記乗りかごの移動に関わる特性値は当該乗りかごの速度であることを特徴とする請求項3に記載のエレベータ。
  9. 前記乗りかごの移動に関わる特性値は当該乗りかごの昇降距離であることを特徴とする請求項3に記載のエレベータ。
  10. 前記ブレーキ装置が複数あり、
    前記指示手段は、複数のブレーキ装置のうち異常有無判定対象の作動を指示して、当該判定対象と異なるブレーキ装置の作動の停止を指示し、
    前記電流供給手段は、前記指示手段による指示後に前記電流供給を行ない、
    前記判定手段は、電流供給手段による電流の供給にともなう前記乗りかごの動作状態をもとに前記異常有無判定対象のブレーキ装置の作動の異常の有無を判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
  11. シーブに巻き掛けられたロープを介してつり合いおもりと連結されて吊り下げられる乗りかごと、
    前記シーブを回転させる巻上機と、
    前記乗りかごの移動を機械的に制動するブレーキ装置と、
    前記乗りかごの停止時に、前記ブレーキ装置の作動を指示する指示手段と、
    前記指示手段が前記ブレーキ装置の作動を指示している場合に前記巻上機に当該巻上機の駆動電流を供給する電流供給手段と、
    前記電流供給手段により供給された駆動電流値を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出した駆動電流値と前記乗りかごとつり合いおもりの不平衡により発生する力とをもとに、前記ブレーキ装置のブレーキ保持力を演算する演算手段と
    を備えたことを特徴とするエレベータ。
  12. シーブに巻き掛けられたロープを介してつり合いおもりと連結されて吊り下げられる乗りかごと、
    前記シーブを回転させる巻上機と、
    前記巻上機の駆動を制動する複数のブレーキ装置と、
    前記乗りかごの停止時に、前記乗りかごの移動を制動するよう前記複数のブレーキ装置の作動を指示する指示手段と、
    前記指示手段による指示を行なった場合に、前記巻上機に当該巻上機の駆動電流を供給する電流供給手段と、
    前記電流供給手段による電流供給後に、前記複数のブレーキ装置のうち異常有無判定対象のブレーキ装置の作動の指示を維持し、当該判定対象と異なるブレーキ装置の作動の停止を指示する再指示手段と、
    前記再指示手段による指示後に、前記電流供給手段により供給された駆動電流値を時間経過にしたがって減少させる電流制御手段と、
    前記電流制御手段による電流制御後に前記乗りかごの昇降に関わる動作状態が変化した際の前記電流供給手段による駆動電流値を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出した駆動電流値と前記乗りかごとつり合いおもりの不平衡により発生する力とをもとに前記異常有無判定対象のブレーキ装置のブレーキ保持力を演算する演算手段と
    を備えたことを特徴とするエレベータ。
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