JP7071495B2 - 材料除去操作を行うための組成物及びその形成方法 - Google Patents

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Description

以下は、研磨微粒子及び担体を含む組成物、より詳細には研磨微粒子が少なくとも10%のセリウムを含む組成物に関する。
材料除去操作で使用するための組成物が既知である。そのような研磨組成物は、研磨粒子の集合体が本体又は基材に付着した固定研磨組成物を含み得る。又は、ある研磨組成物は、遊離研磨剤を含むことができ、研磨粒子は、本体又は基材に付着していないが、スラリー又は混合物として液体担体内に含有されている。材料除去操作の種類に応じて、固定研磨剤又は遊離研磨剤の使用が選択され得る。
従来の研磨スラリーは、化学的機械的平坦化(CMP)などにおける、材料(ガラス、金属など)の研磨に最もよく使用される。代表的なCMP工程では、基板(例えばウェーハ)を移動研磨パッド、例えばプラテンに付着させた回転研磨パッドと接触させて配置する。通例、研磨性及び化学反応性混合物であるCMPスラリーは、基板のCMP処理中にパッドに供給される。通例、金属CMPスラリーは、酸化性の水性媒体に懸濁したシリカやアルミナなどの研磨材料を含有する。基板に対するスラリーの相対的な移動は、基板に対するパッドの移動の効果により、平坦化される基板フィルムとの化学的及び機械的相互作用によって、平坦化(研磨)工程を補助する。基板上の所望の膜が除去されるまで研磨がこのように継続され、通常の目的は基板を効果的に平坦化することである。研磨剤スラリーの効率をさらに改善する必要が存在する。
一態様において、材料除去操作を行う方法は、シリコンを含む基板に対して物体を移動させること、物体と基板との間にスラリーを供給することを含み、スラリーは液体を含む担体と、担体に含有される研磨微粒子とを含み、研磨微粒子は、少なくとも1のセリウム3+比(Ce3+/総セリウム)を含む。
別の態様において、組成物は、液体を含む担体と、担体に含有される研磨微粒子とを含み、研磨微粒子は、研磨微粒子中に平均で少なくとも10%のセリウムを含み、研磨微粒子は少なくとも0.1のセリウム3+比(Ce3+/総セリウム)を含む。
図と組合せた以下の説明は、本明細書で提供する教示の理解を助けるために提供される。以下の開示は、特定の教示の実装及び実施形態に焦点を当てる。この焦点は、教示の説明を助けるために提供され、教示の範囲又は適用性を制限するものとして解釈されるべきでない。しかし、本出願では、もちろんの他の教示を使用することができる。
本明細書で使用する場合、「含む(comprises)」、「含む(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」という用語又はその他の任意の変形は、非排他的包含を含むものとする。例えば、特徴のリストを含む方法、物品又は装置は、それらの特徴だけに必ずしも限定されないが、そのような方法、物品又は装置に明示的に列挙されない又は固有の他の特徴を含み得る。さらに、それとは反対に明示的に記述されない限り、「又は」は、包括的論理和(or)を示し、排他的論理和(or)を示さない。例えば、条件A又はBは、次のいずれか1つによって満足される:Aは真である(又は存在する)及びBは偽である(又は存在しない)、Aは偽である(又は存在しない)及びBは真である(又は存在する)、並びにA及びBの両方が真である(又は存在する)。
また、「a」又は「an」の使用は、本明細書で説明される要素及び構成要素を説明するために用いられる。これは単に便宜のために、及び本発明の範囲の一般的な意味を与えるために行われる。この説明は、1つ又は少なくとも1つを含むことが読み取られるべきであり、別途それが意味していることが明確ではない限り、単数形は複数形も含むか、逆もまた同様である。例えば、本明細書において単一の項目が説明される場合、1を超える項目が、単一の項目の代わりに使用され得る。同様に、本明細書において1を超える項目が説明される場合、単一の項目は、その1を超える項目に置換され得る。
別途定義しない限り、本明細書において使用されるすべての技術用語及び科学用語は、本発明が属する分野の当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。材料、方法、及び例は例示にすぎず、限定することを意図するものではない。特定の材料及び処理行為に関する特定の詳細事項が記載されていない範囲で、そのような詳細事項は、製造技術の範囲内の参考図書及び他の情報源に見出され得る、従来の手法を含み得る。
本明細書に開示する実施形態は、材料除去操作を行うために構成された組成物に関する。例えば、組成物は、研磨などの材料除去操作で使用されるスラリーであることができる。より詳細には、組成物は、無機材料のワークピースの材料除去操作に使用され得る。いくつかの好適な無機材料は、セラミック材料を含むことができる。無機材料は、アモルファス、単結晶、多結晶又はその組合せであり得る。詳細な一実施形態により、本明細書の実施形態の組成物又はスラリーは、シリコン含有体の仕上げ及び研磨に好適であり得る。これに限定されないが、金属、顔料、ボライド、カーバイド、ニトリドなどを含む他の無機材料がワークピース内に存在し得ることが認識される。ある例において、ワークピースは、単結晶シリコン又はポリシリコンシリコンなどのシリコン含有ワークピースであり得る。ワークピースは、金属及びシリコン含有部分を有する複数の電子デバイスを含むウェーハであり得て、以下の組成物は、そのようなワークピースの化学的機械的平坦化での使用に特に好適であり得る。以下は、研磨微粒子の形成、研磨微粒子を含む組成物の形成及び組成物の使用方法にも関する。
組成物を形成する工程は、本明細書の実施形態に従って研磨微粒子を生成することにより開始できる。特定の一実施形態により、研磨スラリーで使用するための研磨微粒子を形成する方法は、第1前駆体材料と第2保存前駆体材料を組合せて混合物を形成することを含むことができる。本明細書において第1前駆体材料及び第2前駆体材料という場合、最終的に形成された研磨微粒子を生成するために使用できる1つ以上の所望の種(即ち、元素又は化合物)を含む材料を含むことができる。ある例において、第1前駆体材料又は第2前駆体材料は、研磨微粒子での使用に好適な1つ以上の種の選択的除去を促進する処理によって、化学変化物理変化を受けてもよい。
一実施形態により、第1前駆体材料はセリウムを含むことができる。例えば、第1前駆体材料は、セリウムを含む塩を含み得る。セリウム塩を含む第1前駆体材料のいくつかの好適な例としては、ニトラート、クロリド、アセタート、サルファート、カーボナート又はその任意の組合せを挙げることができる。例えば、第1前駆体材料は、セリウムニトラート、セリウムアセタート、セリウムカーボナート又はその任意の組合せを含み得る。別の実施形態において、第1前駆体材料は、例えば、これに限定されないが、酸化セリウム(例えばCe又はCeO)を含む、セリウムを含む酸化物化合物を含み得る。
いくつかの例において、第1前駆体材料は、3+原子価状態のセリウムを含むセリウム含有化合物を含み得る。そのような第1前駆体材料を利用すると、セリウム又は3+原子価状態のセリウム含有化合物の好適な含有量を有する研磨微粒子の形成が促進され得る。特定の理論に縛られることを望まないが、3+原子価状態のセリウムを有する酸化セリウム(即ちCe)は、4原子価状態の酸化セリウム(即ちCeO)を主に含む研磨微粒子と比較して、シリカ含有ワークピースに対する材料除去能力を改善することが主張されている。さらに、本明細書の実施形態によって、4+原子価状態(即ちCe4+)のセリウムの含有量と比較して、3+原子価状態(即ちCe3+)のセリウムの(即ち、微粒子の表面における及びバルク中の)総含有量がより大きい、研磨微粒子の形成が促進され得る。最後に、本明細書の実施形態により、材料除去操作の改善を促進し得る、Ce3+の含有量が増加した研磨微粒子の形成が促進され得る。
第2前駆体材料は、セリウム以外の少なくとも1つの金属元素を含み得る。例えば、第2前駆体材料は、少なくとも1つの遷移金属元素又は希土類元素を含み得る塩を含み得る。ある例において、第2前駆体材料は、2つ以上の遷移金属元素又は希土類元素を含み得る。ある例において、第2前駆体材料は、ジルコニウム、チタン、イットリウム、プラセオジム、ランタン、ハフニウムの群からの少なくとも1つの元素又はその任意の組合せを含み得る。別の実施形態において、第2前駆体材料は、塩、例えばニトラート、ヒドロキシド、クロリド、アセタート、サルファート、カーボナート又はその任意の組合せであり得る。特定の一実施形態において、第2前駆体材料は、ジルコニウムオキシクロリド、ジルコニウムニトラート、ジルコニウムアセタート、ジルコニウムヒドロキシド、酸化ジルコニウム、ジルコニウムカーボナート、チタンオキシクロリド、チタンサルファート、チタンヒドロキシド、酸化チタン、チタンカーボナート、イットリウムニトラート、イットリウムオキシクロリド、イットリウムヒドロキシド、酸化イットリウム、イットリウムカーボナート、プラセオジムニトラート、プラセオジムオキシクロリド、プラセオジムヒドロキシド、酸化プラセオジム、プラセオジムカーボナート、ランタンニトラート、ランタンオキシクロリド、ランタンヒドロキシド、酸化ランタン、ランタンカーボナート、ハフニウムニトラート、ハフニウムオキシクロリド、ハフニウムヒドロキシド、酸化ハフニウム、ハフニウムカーボナートの群からの材料又はその任意の組合せを含み得る。
第1前駆体材料と第2前駆体材料を組合せる工程は、混合物の形成を含み得る。混合物は、乾燥混合物又は湿潤混合物であり得る。特定の例において、混合物は、第1前駆体材料と第2前駆体材料が粉末材料として混合される乾燥混合物であり得る。乾燥混合物を利用するこのような実施形態において、第1前駆体材料と第2前駆体材料を乾燥状態で組合せ、さらに処理して、第1前駆体材料及び第2前駆体材料からの1つ以上の元素の(例えば、物理的又は化学的)組合せを促進して、所望の化合物が形成され得る。そのような工程の一例としては、粉砕、破砕、混合、加熱又はその任意の組合せによって促進され得る固体反応を挙げることができる。特定の一実施形態において、第1前駆体材料はセリウム含有材料を含み得て、第2前駆体材料はセリウム以外の少なくとも1つの元素を含む化合物を含み得て、第1前駆体材料と第2前駆体材料を組合せて、第2前駆体材料からの少なくとも1つの種(例えばジルコニウム)及び第1前駆体材料からのセリウムを含む化合物の形成が促進され得る。そのような化合物は、さらなる処理によって混合物から除去され得る。
本明細書に記載するように、第1前駆体材料と第2前駆体材料を組合せる工程は、湿潤混合物の形成を含み得る。本明細書の目的のために、湿潤混合物は、液相中の固体粒子のスラリー、又は溶媒に含有されるイオン性種を含む溶液などの、2つの異なる相中の材料の混合物を含み得る。湿潤混合物を形成する工程は、第1前駆体材料又は第2前駆体材料の少なくとも1つが液体溶媒に可溶性である、溶液の形成を含み得る。次いで、溶液を処理して、混合物中の1つ以上の種の化学反応及び/又は物理的分離を促進し得る。いくつかの好適な分離方法としては、沈殿工程及び水熱合成並びに含浸が挙げられる。例えば、ある例において、溶液を処理して、混合物から選択的に除去可能な沈殿物を生成し得る。別の実施形態において、第1前駆体材料及び第2前駆体材料からの1つ以上の種は、互いに化学的に反応して化合物を形成し得て、そのような化合物は液体混合物から選択的に除去され得る。
1つの手法により、第1前駆体材料はセリウム含有塩を含むことができ、第2前駆体材料は、金属がセリウムではない金属含有塩を含み得て、第1前駆体材料及び第2前駆体材料の両方が溶媒(例えば水)に溶解される。第1前駆体材料及び第2前駆体材料からの1つ以上のイオン性種は、沈殿によって混合物から選択的に除去され得る。沈殿は、pHの変化、温度の変化、圧力の変化又はその任意の組合せによって促進され得る。特定の一実施形態により、沈殿工程を利用して、混合物からセリウム含有種(例えばCe3+)又は化合物を選択的に除去することができる。
別の実施形態において、混合物から1つ以上の種を選択的に除去する工程は、水熱処理を含むことができ、溶液の温度は変更され得る。温度の変化は、混合物からの1つ以上の種の選択的除去を可能にする化学反応又は物理的変化を促進し得る。例えば、一実施形態において、セリウム含有種(例えばCe3+)は、第2前駆体材料の種と組合されて、混合物から選択的に除去され得る化合物を形成し得る。一実施形態において、化合物は、沈降又は沈殿及び濾過により分離され得る。
また別の実施形態において、混合物から1つ以上の種を選択的に除去する工程は、含浸工程を含むことができる。含浸では、可溶性材料からの種が不溶性材料に含浸できるように、液体混合物中で組合され得る1つの可溶性材料及び1つの不溶性材料が使用され得る。特定の一実施形態において、工程は、ジルコニウム含有種のセリウム含有第1前駆体材料中への含浸を含み得る。例えば、第1前駆体材料は、選択された液体材料に不溶性であり得る、酸化セリウム(Ce)などの不溶性セリウム含有材料を含み得る。この工程は、液体材料(即ち溶媒)に可溶性である、ジルコニウム含有第2前駆体材料の使用をさらに含み得る。そのようなジルコニウム含有第2前駆体材料は、液体内でカチオン種とアニオン種に解離し得る。ジルコニウム含有種(例えばジルコニウムカチオン)は、不溶性セリウム含有第1前駆体材料中に含浸され得る。含浸工程は、混合物のpH、温度及び/又は圧力を制御及び変更することにより促進され得る。セリウム含有前駆体材料にジルコニウム含有種を含浸させた後、含浸材料を混合物から選択的に除去して、さらなる処理を行ってよい。
第1前駆体材料と第2前駆体材料を組合せた後、工程は、混合物又は混合物から選択的に除去される成分を処理して研磨微粒子を生成することを含み得る。一実施形態により、混合物又は選択的に除去された成分などの混合物の一部に、研磨微粒子の形成を促進する1つ以上の処理工程を行うことができる。いくつかの好適な処理工程としては、乾燥、洗浄、粉砕、ふるい分け、加熱又はその任意の組合せを挙げることができる。
一実施形態により、処理工程は加熱を含むことができる。より特定の例において、処理の工程はか焼を含むことができる。か焼とは、水及び化合物内で化学的に結合している他の揮発性物質を含む化合物から水を除去する工程を示す。ある例において、か焼は、少なくとも800℃から1300℃以下の範囲内のか焼温度で行われ得る。
さらに、混合物又は混合物から選択的に除去された化合物の処理は、非酸化性雰囲気中での処理を含むことができる。非酸化性雰囲気のいくつかの好適な例としては、不活性雰囲気又は還元性雰囲気を挙げることができる。より詳細には、処理の工程は、窒素を含む還元性雰囲気中での混合物から抽出された1つ以上の選択化合物のか焼を含み得る。例えば、一実施形態において、処理は、流動する水素及び窒素を含む雰囲気中で1つ以上の選択種を加熱することを含むことができる。特定の例において、処理は、非酸化性雰囲気中でのか焼を含むことができる。好適な非酸化性雰囲気としては、不活性雰囲気又は還元性雰囲気を挙げることができる。
別の実施形態において、処理の工程は、特定の酸素分圧を有する雰囲気中で加熱することによって行うことができる。例えば、加熱時の酸素分圧は、100Pa以下、又は50Pa以下、又は20Pa以下、又は10Pa以下、又は5Pa以下、又は1Pa以下、又は0.1Pa以下、又は0.01Pa以下であり得る。このような酸素分圧は、セリウム3+種などのある種の制限された酸化を促進し得る。
非酸化性雰囲気、還元性雰囲気及び/又は特定の酸素分圧を有する雰囲気は、例えば本明細書の実施形態に記載するような3+原子価状態を有するセリウムを含む、ある種の好適な含有量を有する研磨微粒子の形成に有用であり得る。さらに、第2前駆体材料からの1つ以上の種などの2次種の使用によって、3+原子価状態を有するセリウムの含有量の上昇が促進され得ることが注目されている。特定の理論に縛られることを望まないが、セリウム含有種と好適な2次種(例えばジルコニウム、チタン、イットリウム、プラセオジム、ランタン、ハフニウムなど)の組合せが、セリウム含有種の酸化の前に、2次種酸化を促進し、このため、セリウムが3+原子価状態から、異なる酸化状態のセリウム含有種(例えば、CeOなどの4+原子価状態のセリウム)に酸化される可能性を低下できるということが主張されている。したがって、材料除去操作の改善を促進し得る、バルクで及び研磨微粒子の表面における3+原子価状態のセリウムの好適な含有量を有する研磨微粒子を形成することが可能である。
ある態様において、非酸化性雰囲気、還元性雰囲気及び/又は特定の酸素分圧を有する雰囲気中で酸化セリウム粒子のみを処理することも、3+原子価状態のセリウムの好適な含有量を有する研磨微粒子の形成に有用であり得る。
先行する実施形態から形成された研磨微粒子は、材料除去操作、特にシリカ含有ワークピースのための材料除去作業の改善を促進する特徴を有し得る。一態様において、研磨微粒子は、研磨微粒子中に3+原子価状態(即ちCe)を有する酸化セリウムを少なくとも10%含むことができ、研磨微粒子(abrasive particular)は1μm以下の平均粒径(D50)を含む。
スラリーを形成するために研磨微粒子を液体中に投入する前に、他の工程を利用できることが認識される。例えば、これに限定されないが、好適な粒径分布を得るための粉砕、破砕及びふるい分けが含まれる。
研磨微粒子は、液体を含む担体内に投入されて、材料除去操作で使用するために顧客に提供され得るスラリーの形成が促進され得る。ある例において、担体は水を含むことができ、より詳細には、水から本質的になり得る。なお一実施形態において、担体は脱イオン水から本質的になり得る。
担体及び研磨微粒子を含む組成物は、研磨微粒子の含有量に対して特定の含有量の担体を有するように形成され得る。例えば、担体は、組成物(即ち、スラリー)の総重量に対して少なくとも45重量%の量で存在し得る。他の実施形態において、スラリー内の担体の含有量は、より大きいこと、例えば少なくとも50重量%、又は少なくとも55重量%、又は少なくとも60重量%、又は少なくとも65重量%、又は少なくとも70重量%、又は少なくとも75重量%、又は少なくとも80重量%であることができる。なお、別の非限定的な実施形態において、担体は、組成物の総重量に対して97重量%以下、例えば95重量%以下、又は90重量%以下、又は85重量%以下、又は80重量%以下、又は75重量%以下、又は70重量%以下の量で存在し得る。液体担体の含有量は、上記の最小値及び最大値のいずれも含む範囲内であり得ることが認識される。
別の実施形態において、研磨微粒子は、ある材料除去操作、特に研磨作業を促進し得る平均粒径(D50)を有する特定の粒径を有し得る。例えば、研磨微粒子は、20μm以下、例えば15μm以下、又は10μm以下、又は5μm以下、又は2μm以下、又1μm以下、又は900nm以下、又は800nm以下、又は700nm以下、又は600nm以下、又は500nm以下、又は400nm以下、又は300nm以下、又は200nm以下、又は100nm以下、又は90nm以下、又は80nm以下、又は70nm以下、又は60nm以下、又は50nm以下、又は40nm以下、又は30nm以下、又は20nm以下、又は10nm以下の平均粒径(D50)を有し得る。なお別の非限定的な実施形態において、研磨微粒子は、少なくとも1nm、又は少なくとも5nm、又は少なくとも10nm、又は少なくとも20nm、又は少なくとも50nm、又は少なくとも100nm、又は少なくとも200nm、又は少なくとも500nm、又は少なくとも1ミクロンの平均粒径(D50)を有し得る。研磨微粒子は、上記の最小値及び最大値のいずれも含む範囲内の平均粒径(D50)を有し得ることが理解される。研磨微粒子の平均粒径(D50)は、Malvern Nanosizer動的光散乱装置でレーザー回折法を使用して測定できる。
別の実施形態において、研磨微粒子は、研磨材料としての使用を促進できる、ある密度を有することができる。例えば、研磨微粒子の密度は、少なくとも90%の理論密度、又は少なくとも95%の理論密度、又は少なくとも98%の理論密度、又は少なくとも99%の理論密度であり得る。
研磨微粒子は、研磨微粒子内の総セリウムのある含有量を有し得る。本明細書における総セリウムへの言及は、例えば、これに限定されないが、Ce及びCeOを含む、任意の形態及び任意の原子価状態のセリウムの量である。例えば、一実施形態において、研磨微粒子は、平均で少なくとも10重量%の総セリウムを含み得る。さらなる例において、研磨微粒子内の総セリウムの平均含有量は、少なくとも15重量%、又は少なくとも20重量%、又は少なくとも25重量%、又は少なくとも30重量%、又は少なくとも40重量%、又は少なくとも50重量%、又は少なくとも60重量%、又は少なくとも70重量%、又は少なくとも80重量%、又は少なくとも85重量%であることができる。
特定の一実施形態において、研磨微粒子は酸化セリウム(Ce)から本質的になり得る。なお1つの非限定的な実施形態において、研磨微粒子は、研磨微粒子に対して平均で85重量%以下の総セリウム、例えば83重量%以下、又は80重量%以下、又は70重量%以下、又は60重量%以下、又は50重量%以下、又は40重量%以下、又は30重量%以下、又は20重量%以下の総セリウムを有し得る。研磨微粒子は、上記のパーセンテージのいずれも含む範囲内の総セリウムの平均含有量を有し得ることが認識される。
特定の例において、セリウムは、酸化物化合物又は混合複合酸化物、例えば酸化ジルコニウムと酸化セリウムの混合酸化物の形態であり得る。そのような実施形態では、研磨微粒子は、少なくとも10重量%の酸化セリウム及び100重量%以下の酸化セリウム、例えば少なくとも10重量%及び90重量%以下の範囲内、又は少なくとも20重量%及び80重量%以下の範囲内の酸化セリウムを含み得る。
一実施形態により、研磨微粒子は、研磨微粒子の総重量に対して少なくとも10重量%の酸化セリウム、又は研磨微粒子の総重量に対して少なくとも10重量%の酸化セリウム、又は少なくとも15重量%の酸化セリウム、又は少なくとも20重量%の酸化セリウム、又は少なくとも30重量%の酸化セリウム、又は少なくとも40重量%の酸化セリウム、又は少なくとも50重量%の酸化セリウム、又は少なくとも60重量%の酸化セリウム、又は少なくとも70重量%の酸化セリウム、又は少なくとも80重量%の酸化セリウム、又は少なくとも90重量%の酸化セリウム、又は少なくとも95重量%の酸化セリウムを含み得る。別の非限定的な実施形態において、研磨微粒子は、研磨微粒子の総重量に対して99重量%以下の酸化セリウム、例えば研磨微粒子の総重量に対して90重量%以下の酸化セリウム、又は80重量%以下の酸化セリウム、又は70重量%以下の酸化セリウム、又は60重量%以下の酸化セリウム、又は55重量%以下の酸化セリウム、又は50重量%以下の酸化セリウム、又は45重量%以下の酸化セリウム、又は40重量%以下の酸化セリウム、又は35重量%以下の酸化セリウム、又は30重量%以下の酸化セリウム、又は25重量%以下の酸化セリウム、又は20重量%以下の酸化セリウム、又は15重量%以下の酸化セリウム、又は10重量%以下の酸化セリウムを含み得る。酸化セリウムの量は、上記の最小パーセンテージ及び最大パーセンテージのいずれも含む範囲内であり得ることが認識される。
別の実施形態において、研磨微粒子は、研磨微粒子内に特定の原子価状態、例えば3+原子価状態(例えばCe)のセリウムの特定の含有量を有し得る。例えば、一実施形態において、研磨微粒子は、粒子中のセリウムの総量に対して、平均で少なくとも10重量%の3+原子価状態のセリウムを含み得る。他の例において、研磨微粒子は、少なくとも25重量%、又は少なくとも30重量%、又は少なくとも40重量%、又は少なくとも50重量%、又は少なくとも60重量%、又は少なくとも70重量%、又は少なくとも80重量%、又は少なくとも90重量%、又はさらに少なくとも95重量%の3+原子価状態のセリウムの平均含有量を有し得る。特定の一実施形態において、研磨微粒子に含有されるセリウムは、3+原子価状態のセリウムから本質的になり得る。別の非限定的な実施形態において、研磨微粒子は、研磨微粒子内に平均で99重量%以下の3+原子価状態のセリウム、例えば95重量%以下、又は90重量%以下、又は80重量%以下、70重量%以下、又は60重量%以下、又は50重量%以下の3+原子価状態のセリウムを有し得る。研磨微粒子に含まれるセリウムは、上記のパーセンテージのいずれも含む範囲内のセリウムの総量に対する、3+原子価状態のセリウムの平均含有量を有し得ることが認識される。さらに、上記のパーセンテージは、3+原子価状態のセリウムの含有量を測定するために利用される方法に応じて、重量パーセント又は体積パーセントで測定され得る。
ある例において、セリウムの含有量、特に3+原子価状態のセリウムの含有量は制御され、材料除去操作の改善が促進され得る。例えば、一実施形態において、研磨微粒子は、少なくとも0.1、例えば少なくとも0.15、又は少なくとも0.2、又は少なくとも0.25、又は少なくとも0.3、少なくとも0.35、又は少なくとも0.4、又は少なくとも0.45、又は少なくとも0.5、又は少なくとも0.55、又は少なくとも0.6、又は少なくとも0.65、又は少なくとも0.7、又は少なくとも0.75、又は少なくとも0.8、又は少なくとも0.85、又は少なくとも0.9、又は少なくとも0.95、又は少なくとも0.99のセリウム3+比(Ce3+/総セリウム)を有することができる。なお別の実施形態において、セリウム3+比(Ce3+/総セリウム)は1、又は0.99以下、又は0.95以下、又は0.9以下、又は0.85以下、又は0.8以下、又は0.75以下、又は0.70以下、又は0.65以下、又は0.6以下、又は0.55以下、又は0.5以下、又は0.45以下、又は0.4以下、又は0.35以下、又0.3以下、又は0.25以下、又は0.2以下であり得る。研磨微粒子は、上記の値のいずれも含む範囲内のセリウム3+比を有し得ることが認識される。
特定の一態様により、研磨微粒子は、研磨微粒子内の4+原子価状態のセリウムの含有量に対して、3+原子価状態のセリウムのある含有量を有し得る。4+原子価状態のセリウムに対する3+原子価状態のセリウムの相対含有量の制御により、ある材料除去操作における研磨微粒子及び関連するスラリー組成物の性能の改善が促進され得る。一実施形態において、研磨微粒子はCe及びCeOを含むことができ、研磨微粒子は少なくとも0.2の比(Ce3+/Ce4+)を有することができる。他の例において、比(Ce3+/Ce4+)は、少なくとも0.3、例えば少なくとも0.4、少なくとも0.5、少なくとも0.7、少なくとも0.9、少なくとも1、少なくとも1.1、例えば少なくとも1.2、又は少なくとも1.3、又は少なくとも1.4、又は少なくとも1.5、又は少なくとも1.6、又は少なくとも1.7、又は少なくとも1.8、又は少なくとも1.9、又は少なくとも2、又は少なくとも2.1、又は少なくとも2.2、又は少なくとも2.5、又は少なくとも2.7、又は少なくとも3、又は少なくとも3.2、又は少なくとも3.5、又は少なくとも3.7、又は少なくとも4、又は少なくとも4.5、又は少なくとも5、又は少なくとも6、又は少なくとも7、又は少なくとも8、又は少なくとも9、又は少なくとも10であることができる。なお別の非限定的な実施形態において、比(Ce3+/Ce4+)は、1000以下、例えば500以下、又は100以下、又は50以下であることができる。比(Ce3+/Ce4+)は、例えば少なくとも1及び1000以下、又は少なくとも1.1及び500以下、又は少なくとも1.5及び50以下の範囲内を含む、上記の最小値と最大値のいずれも含む範囲内であることができる。
粒子中のセリウムの総含有量は、誘導結合プラズマ(ICP)質量分析を使用して測定できる。研磨微粒子の好適なサンプルサイズについてICPを実施して研磨微粒子中のセリウムの統計的に関連する平均値を得た後、研磨微粒子中に含まれるセリウムの原子価状態を決定するためにさらなる分析が完了され得る。研磨微粒子に含有されるセリウムの原子価状態を分析するいくつかの好適な方法は、熱重量分析(TGA)、温度プログラム酸化(TPO)又はX線光電子分光法(XPS)であることができる。TGAは空気中で最高800℃にて完了し、一定量の酸化セリウムの重量変化を測定する。3+原子価状態のセリウム(即ちCe)を含む酸化セリウムは、4+原子価状態のセリウム(即ちCeO)を含む酸化セリウムとは異なるモル質量を有するため、TGAを使用して研磨微粒子サンプルの重量の変化を測定することができ、任意の重量の増加は、酸化によるCeからCeOへの酸化からの重量の変化(即ち1/2O)であると推定できる。したがって、3+原子価状態のセリウムの重量パーセントは、TGAによって求めることができる。
TPOが酸化セリウム含有サンプルの酸化及びCeからCeOへの酸化の間に大気中の酸素消費量を測定することを除いて、TPOはTGAと同様に使用され得る。消費された酸素を使用して、元の研磨微粒子サンプル中の3+原子価状態のセリウムの量を計算することができる。さらに、このような情報をICPデータとともに使用して、研磨微粒子サンプル中のセリウムの総含有量に対する3+原子価状態のセリウムの含有量を評価することもできる。さらに、酸化セリウムを含む研磨微粒子サンプルの文脈において、前述の方法を使用して、4+原子価状態のセリウムの含有量を分析することができ、3+原子価状態ではないすべての酸化セリウムが4+原子価状態であると仮定すると、このような情報を使用してセリウム比を計算することができる。
XPSを使用して、3+原子価状態のセリウム及び4+原子価状態のセリウムの量が同時に測定され得る。分析は、Marrero-Jerez,J.ら、“TPR,XRD and XPS characterization of ceria-based materials synthesized by freeze-drying precursor method.”Ceramics International,40,(2014)6807-6814.に開示されている方法に従って完了することができる。
研磨微粒子の粒径分布は、組成物及び/又はスラリーの性能の改善を促進し得る、D90-D10範囲値によってさらに定義され得る。D90は、分布内の粒径の90%を含む粒径値を表すことができ、分布内の粒子の10%未満がD90値を超える粒径を有する。D10は、分布内の粒子の10%のみがD10粒径値より小さい粒径値を表すことができる。D90~D10範囲値は、D90値とD10値の間の粒径分布の幅を示す。一実施形態により、D90-D10値範囲は、20ミクロン以下、例えば18ミクロン以下、又は16ミクロン以下、又は14ミクロン以下、又は12ミクロン以下、又は10ミクロン以下、又は8ミクロン以下、又は6ミクロン以下、又は4ミクロン以下、又は2ミクロン以下、又は1ミクロン(1000nm)以下、又は900nm以下、又は800nm以下、又は700nm以下、又は600nm以下、又は500nm以下、又は400nm以下、又は300nm以下、又は200nm以下、又は100nm以下、又は80nm以下、又は60nm以下、又は40nm以下、又は20nm以下、又は10nm以下であることができる。なお別の非限定的な実施形態において、D90-D10範囲値は、少なくとも5nm、例えば少なくとも10nm、又は少なくとも20nm、又は少なくとも40nm、又は少なくとも60nm、又は少なくとも80nm、又は少なくとも100nm、又は少なくとも200nm、又は少なくとも300nm、又は少なくとも400nm、又は少なくとも500nm、又は少なくとも600nm、又は少なくとも700nm、又は少なくとも800nm、又は少なくとも900nm、又は少なくとも1000nm、又は少なくとも2ミクロン、又は少なくとも3ミクロン、又は少なくとも4ミクロン、又は少なくとも5ミクロン、又は少なくとも6ミクロン、又は少なくとも8ミクロン、又は少なくとも10ミクロン、又は少なくとも12ミクロン、又は少なくとも14ミクロン、又は少なくとも16ミクロンであるはずがない(can’t be)。D90-D10範囲値は、例えば少なくとも5nm及び20ミクロン以下の範囲内を含む、上記の最小最大値のいずれも含む範囲内であり得ることが認識される。
研磨微粒子の粒径分布は、スパン値によってさらに定義され得て、スパン値は、範囲値を平均粒径で割った範囲値であることができるか、又はさもなければ((D90-D10)/D50)として表すことができる。スパン値は、少なくとも0.1、例えば少なくとも0.2、又は少なくとも0.3、又は少なくとも0.4、又は少なくとも0.5、又は少なくとも0.8、又は少なくとも1、又は少なくとも2、又は少なくとも3、又は少なくとも4、又は少なくとも5、又は少なくとも6、又は少なくとも7、又は少なくとも8、又は少なくとも8、又は少なくとも10、又は少なくとも11、又は少なくとも12、又は少なくとも13、又は少なくとも14、又は少なくとも15、又は少なくとも16、又は少なくとも17、又は少なくとも18、又は少なくとも19であり得る。なお非限定的な一実施形態において、スパン値((D90-D10)/ D50)は20以下、例えば19以下、又は18以下、又は17以下、又は16以下、又は15以下、又は14以下、又は13以下、又は12以下、又は11以下、又は10以下、又は9以下、又は8以下、又は7以下、又は6以下、又は5以下、又は4以下、又は3以下、又は2以下、又は1以下であることができる。スパン値は、上記の最小値と最大値のいずれも含む範囲内にあり得ることが認識される。
研磨微粒子は、少なくとも1つの他の金属元素を含むことができる。金属元素は、セリウム含有種と同じ粒子内で組合され得る、より詳細には、セリウム含有種と同じ相内で組合され得る、なおより詳細には、セリウム含有種を含む個別の微結晶中の同じ結晶構造の一部であり得る。少なくとも1つの他の元素は、遷移金属元素又は希土類元素を含み得る。より詳細には、少なくとも1つの他の元素は、ジルコニウム、チタン、イットリウム、プラセオジム、ランタン、ハフニウムの群からの元素又はその任意の組合せを含み得る。
研磨微粒子は、研磨微粒子の総含有量に対して少なくとも1つの他の金属元素(例えばジルコニウム、チタン、イットリウム、プラセオジム、ランタン、ハフニウム)のある含有量を有し得る。少なくとも1つの他の金属元素は、任意の添加物であり得る。
一実施形態において、研磨微粒子は、研磨微粒子の総重量に対して、平均で少なくとも10重量%の少なくとも1つの他の元素を含み得る。さらなる例において、少なくとも1つの他の元素の含有量は、研磨微粒子の総重量に対して少なくとも15重量%、又は少なくとも20重量%、又は少なくとも25%、又は少なくとも30%、又は少なくとも40%、又は少なくとも50%、又は少なくとも60%、又は少なくとも70%、又は少なくとも80%であることができる。なお別の非限定的な実施形態において、研磨微粒子は、平均で85重量%以下の研磨微粒子のための少なくとも1つの他の金属元素の総含有量、例えば75重量%以下、又は70重量%以下、60重量%以下、又は50重量%以下、又は40重量%以下、又は30重量%以下、又は20重量%以下の他の金属元素の総含有量を有し得る。研磨微粒子は、上記のパーセンテージのいずれも含む範囲内で他の金属元素の平均総含有量を有することができることが認識される。さらに、上記のパーセンテージは、セリウムの含有量を測定するために利用される方法に応じて、重量パーセント又は体積パーセントで測定することができる。
少なくとも一実施形態において、研磨微粒子は、各研磨微粒子内に含有される複数の結晶粒からなる多結晶材料を含むことができ、この結晶粒は粒界によって互いに分離することができる。一実施形態により、多結晶材料の結晶粒は、例えば酸化セリウム及び少なくとも1つの他の金属酸化物化合物を有する複合酸化物を含む、特定の複合酸化物を含み得る。特定の例において、複合酸化物は、酸化セリウム及び少なくとも1つの他の金属酸化物化合物を含む固溶体であり得る。固溶体は、同じ結晶構造中に組み入れられた酸化セリウム及び少なくとも1つの他の金属酸化物材料を含む単相材料であることができる。ある例において、研磨微粒子は、結晶粒の少なくとも一部が立方晶又は正方晶の結晶構造を含む、多結晶材料を含み得る。特定の例において、結晶粒の少なくとも大部分が立方晶又は正方晶の結晶構造を有し得る。さらに、そのような立方晶又は正方晶の結晶構造は、酸化ジルコニウムなどの少なくとも1つの他の金属酸化物化合物と組合せたセリウム―酸化セリウム材料の固溶体の結果であり得る。
例えば、特定の一実施形態において、個々の結晶粒内の複合酸化物は、酸化物化合物中のセリウム及びジルコニウムの固溶体であることができる。そのような実施形態において、結晶粒の少なくとも10%は、少なくとも1つの他の金属酸化物化合物との固溶体の一部として、3+原子価状態(即ちCe)で存在する酸化セリウムを含むことができる。他の実施形態において、固溶体中の酸化セリウム及び他の1つの金属酸化物組成物を含む結晶粒の含有量は、結晶粒の少なくとも30%、例えば少なくとも40%、又は少なくとも50%、又は少なくとも60%、又は少なくとも70%、又は少なくとも80%、又は少なくとも90%、又は少なくとも95%であることができる。一実施形態において、本質的にすべての結晶粒及び多結晶研磨微粒子は、酸化セリウム(Ce)及び少なくとも1つの他の金属酸化物化合物、例えば酸化ジルコニウムを含む固溶体を含むことができる。パーセンテージが記載の化合物の含有量を測定する方法に応じて、体積パーセント又は重量パーセントとして測定され得ることが認識される。
本明細書の実施形態に記載するように、研磨微粒子は、ジルコニウム、ある例において、酸化ジルコニウムを含む複合酸化物組成物を含むことができる。そのような場合、ジルコニウムの含有量が制御されて、材料除去操作の改善が促進され得る。例えば、一実施形態において、研磨微粒子は、研磨微粒子の総重量に対して少なくとも5重量%の酸化ジルコニウム、例えば研磨微粒子の総重量に対して少なくとも10重量%、又は少なくとも15重量%、又は少なくとも20重量%、又は少なくとも30重量%、又は少なくとも40重量%、又は少なくとも50重量%、又は少なくとも60重量%、又は少なくとも65重量%、又は少なくとも70重量%、又は少なくとも80重量%の酸化ジルコニウムを含むことができる。なお別の非限定的な実施形態において、研磨微粒子は、研磨微粒子の総重量に対して90重量%以下の酸化ジルコニウム、例えば研磨微粒子の総重量に対して85重量%以下、又は80重量%以下、又は75重量%以下、又は70重量%以下、又は65重量%以下、又は60重量%以下、又は55重量%以下、又は50重量%以下、又は45重量%以下、又は40重量%以下、又は35重量%以下、又は30重量%以下、又は25重量%以下、又は20重量%以下、又は15重量%以下、又は10重量%以下の酸化ジルコニウムを含み得る。研磨微粒子内の酸化ジルコニウムの量が、上記の最小及び最大パーセンテージのいずれも含む範囲内であり得ることが認識される。
また別の実施形態において、研磨微粒子は、酸化セリウム及び酸化ジルコニウムを含み、少なくとも0.2の総セリウム対ジルコニウム比((総セリウム)/総ジルコニウム))をさらに含む複合酸化物を含み得る。セリウムは、3+原子価状態又は4+原子価状態を有するセリウムを含む、すべてのセリウムを含むことができる。別の実施形態において、総セリウム対ジルコニウム比は、少なくとも0.3、例えば少なくとも0.4、又は少なくとも0.5、又は少なくとも0.6、又は少なくとも0.8、又は少なくとも0.9、又は少なくとも1、又は少なくとも1.1、又は少なくとも1.2、又は少なくとも1.3、又は少なくとも1.4、又は少なくとも1.5、又は少なくとも1.6、又は少なくとも1.7、又は少なくとも1.8、又は少なくとも1.9、又は少なくとも2、又は少なくとも2.1、又は少なくとも2.2、又は少なくとも2.5、又は少なくとも2.7、又は少なくとも3、又は少なくとも3.2、又は少なくとも3.5、又は少なくとも3.7、又は少なくとも4、又は少なくとも4.5、又は少なくとも5、又は少なくとも6、又は少なくとも7、又は少なくとも8、又は少なくとも9、又は少なくとも10であることができる。なお少なくとも1つの非限定的な実施形態において、総セリウム対ジルコニウム比は、1000以下、例えば500以下、100以下、又は50以下であり得る。総セリウム対ジルコニウム比は、上記の最小値及び最大値のいずれも含む範囲内であり得ることが認識される。
ある例において、担体及び研磨微粒子を含む組成物は、材料除去操作の改善を促進し得る、あるpHを有し得る。例えば、組成物は、少なくとも1及び12以下の範囲内のpHを有することができる。他の例において、組成物のpHは少なくとも3及び11.5以下であり得る。特定の態様において、pHは少なくとも9及び11以下であることができる。
また別の実施形態において、研磨微粒子は、ある材料除去操作における性能の改善を促進し得る比表面積を有するように形成され得る。例えば研磨微粒子は、100m/g以下、例えば90m/g以下、80m/g以下、又は70m/g以下、又は60m/g以下、又は50m/g以下、又は40m/g以下、又は30m/g以下、又は20m/g以下、又は10m/g以下、又は1m/g以下、又は0.9m/g以下、又は0.8m/g以下、又は0.7m/g以下、又は0.6 m/g以下、又は0.5m/g以下、又は0.4m/g以下、又は0.3m/g以下、又は0.2m/g以下の比表面積を有することができる。なお別の非限定的な実施形態において、研磨微粒子の比表面積は、少なくとも0.1m/g、例えば少なくとも0.2m/g、又は少なくとも0.3m/g、又は少なくとも0.4m/g、又は0.5m/g、又は少なくとも0.6m/g、又は少なくとも0.7m/g、又は少なくとも0.8m/g、又は少なくとも0.9m/g、又は少なくとも1 m/g、又は少なくとも10m/g、又は少なくとも20m/g、又は少なくとも30m/g、又は少なくとも40m/g、又は少なくとも50m/g、又は少なくとも60m/g、又は少なくとも70m/g、又は少なくとも80m/gであることができる。比表面積は、例えば少なくとも0.1m/gから100m/g以下の範囲内を含む、上記の最小最大値のいずれも含む範囲内であリ得ることが認識される。
別の実施形態において、組成物は、分散剤、界面活性剤、潤滑剤の群からの添加剤又はその任意の組合せを含む、ある任意の添加剤を含み得る。分散剤のいくつかの好適な例としては、ナトリウムヘキサメタホスファート、ポリビニルピロリドン、ナトリウムポリナフタレンスルホナート、ナトリウムポリメタクリラート、アンモニウムポリメタクリラート、ナトリウムポリアクリラート、アンモニウムポリアクリラート、ナトリウムリグノスルホナートが挙げられる。界面活性剤のいくつかの好適な例としては、オレイン酸、セチルトリメチルアンモニウムブロミド、ドデカンチオール、オレイルアミン、ナトリウムドデシルサルファート、ヒドロキシルホスホノ酢酸又はその任意の組合せを挙げることができる。潤滑剤のいくつかの好適な例としては、フルオロ界面活性剤、亜鉛ステアラート、二酸化マンガン、モリブデンジスルフィド、アルミノシリカート、有機シリコーンコポリマー又はその任意の組合せを挙げることができる。
なお別の実施形態において、研磨微粒子は、ある種の制限された含有量を有し得る。例えば、研磨微粒子は、研磨微粒子の総重量に対して、1重量%以下のカーバイド、ニトリド、ボライド、ダイヤモンドの少なくとも1つ、又はその任意の組合せを有し得る。別の実施形態において、研磨微粒子は、0.5重量%以下、例えば0.1重量%以下、0.01重量%以下、又は0.001重量%以下のカーバイド、ニトリド、ボライド、ダイヤモンドの少なくとも1つ又はその任意の組合せを有し得る。特定の一実施形態において、研磨微粒子は、カーバイド、ニトリド、ボライド、ダイヤモンド又はその組合せを含まないことができる。
さらなる例において、研磨微粒子は、研磨微粒子の総重量に対して、例えば1重量%以下のシリカ、アルミナ、酸化ボロン又はその任意の組合せを含む、あるオキシド含有種の制限された含有量を含むように形成され得る。別の実施形態において、研磨微粒子は、研磨微粒子の総重量に対して0.5重量%未満、例えば0.1重量%以下、又は0.01重量%以下、又は0.001重量%以下のシリカ、アルミナ、酸化ボロン又はその任意の組合せを有し得る。
なお代替実施形態において、スラリーは、研磨微粒子及び研磨微粒子とは異なる第2微粒子を含むことができる。第2微粒子は、研磨微粒子と配合されて性能の向上を促進する研磨粒子であり得る。第2微粒子としての使用に好適な種類の材料としては、オキシド、カーバイド、ニトリド、ダイヤモンド又はその任意の組合せが挙げられる。より具体的には、第2微粒子としての使用に好適な材料のいくつかの例としては、アルミナ、シリカ、ダイヤモンド、立方晶ボロンニトリド、シリコンカーバイド、ボロンカーバイド、ジルコニア含有粒子(例えば純粋なジルコニア粒子)又はその任意の組合せが挙げられる。
なお他の例において、研磨微粒子は、アルカリ及び/又はアルカリ土類含有種の制限された含有量を有し得る。アルカリ及びアルカリ土類元素は、元素周期表の第1族及び第2族に見出される元素である。そのような種の制限された含有量は、ある用途に好適であり得る。研磨微粒子は、研磨微粒子の総重量に対して1重量%以下の任意のアルカリ及び/又はアルカリ土類含有種を含むように形成され得る。他の例において、研磨微粒子中の1つ以上のアルカリ又はアルカリ土類含有種の総含有量は、研磨微粒子の総重量に対して0.5重量%以下、又は0.1重量%以下、又は0.01重量%以下、又は0.001重量以下であり得る。
別の態様において、ジルコニア-セリア二重オキシド粒子を含有する本開示の組成物は、従来のセリア含有スラリーよりも優れている、セリウムイオンをCe3+段階に維持する特定の安定性を有し得る。例えば、組成物は、研磨粒子として酸化セリウムのみを含むスラリーと比較して、少なくとも10%高い、例えば少なくとも15%高い、又は少なくとも20%高い、又は少なくとも25%高い、又は少なくとも30%高い、又は少なくとも40%高い、又は少なくとも50%高い、又は少なくとも75%高い、又は少なくとも90%高い、Ce3+の酸化に耐える安定性を有し得る。
別の実施形態により、研磨微粒子は、研磨微粒子中の材料の種類を示し得る、ある色を有し得る。例えば、研磨微粒子は、3+の原子価状態のセリウムのある量を含む場合、緑色又は緑色様の色を有し得る。少なくとも一実施形態において、研磨微粒子は、Thermo Scientific Evolution 300分光光度計を使用した紫外可視分光法(吸光度又は透過率)によって測定すると、31,000cm-1に吸収帯を有し得る。研磨微粒子の紫外可視は反射状態で完了するが、スラリーの測定は透過モードで完了する。別の実施形態において、研磨微粒子は、CIELab分光光度計を用いた比色分析で分析されるような色を有することができる。研磨微粒子は、-10以下、又はさらに-20以下の負の「a」成分値を有し得る。研磨微粒子は、90以下又は80以下のL”値成分も有し得る。測定では、粉末10gを20MPaでプレスして直径30mmのペレットにする。測定値は、Hunterlab MiniScan EZ分光光度計で完了され、サンプルで得た10個の値の平均値である。
組成物は、材料除去操作での使用に好適なスラリーの形態であることができる。組成物を使用するための1つの工程は、シリコンを含む基板に対して物体を移動させることを含むことができる。そのような物体としては、研磨パッド又は材料除去操作で使用される他の好適な物体を挙げることができる。スラリー組成物は、物体と基板の間に配置することができ、本明細書の実施形態の特徴のいずれも含むことができる。スラリー組成物を物体とワークピースの間に配置して、物体とワークピースを互いに相対的に移動させて、材料除去工程、例えば研磨工程、より詳細には化学的機械的研磨(CMP)操作を行うことができる。
別の実施形態において、本開示の組成物は、水を含む液体担体、研磨微粒子としての酸化セリウム及び遊離シリカートイオンを含むスラリーであることができる。驚くべきことに、スラリー組成物中に遊離シリカートイオンが存在すると、遊離シリカートイオンを含まないスラリー組成物と比較して、酸化シリコンウェーハを研磨するときの材料除去速度を少なくとも3%上昇できることが認められている。別の態様において、材料除去速度は、遊離シリカートイオンの存在によって、少なくとも5%、例えば少なくとも7%、又は少なくとも10%上昇させることができる。理論に縛られないが、スラリー組成物に含有される遊離シリカートイオンは、酸化セリウム粒子の表面上のCe3+イオンと相互作用することができ、それによりシリカ含有基板を研磨するときのスラリー組成物の研磨効率を上昇させることができると考えられる。
一態様において、スラリーに含有される遊離シリカートイオンは、シリカート化合物、例えばナトリウムシリカート塩又はカリウムシリカート塩を溶解することにより得ることができる。スラリーは、例えばNaSiO、NaSiO、NaSi、KSiOから選択されるシリカート化合物又はその任意の組合せを含むことができる。
特定の実施形態において、スラリー組成物は、酸化セリウム、水及びシリカート化合物から本質的になることができる。本明細書で使用する場合、酸化セリウム、水及びシリカート化合物から本質的になるとは、スラリーに含有される他の化合物の合計が、スラリー組成物の総重量に対して0.01重量%以下であり得ることを意味する。
特定の実施形態において、スラリー組成物は酸化剤を本質的に含まないことができる。酸化剤は、酸化セリウム粒子表面上でCe3+をCe4+に酸化し得る任意の化合物であることができる。酸化剤の非限定的な例としては、過酸化物化合物(例えば過酸化水素)、ペルサルファート化合物(例えばペルサルファートナトリウム)、ペルイオダート塩(例えばKIO)、過ヨウ素酸、ペルブロマート塩、過臭素酸、イオダート塩(例えばKIO)、ヨウ素酸、ブロマート塩、臭素酸、ペルマンガナート化合物又はキノンが挙げられる。本明細書で使用する場合、酸化剤を本質的に含まないとは、酸化剤の量がスラリー組成物の総重量に対して0.01重量%以下であり得ることを意味する。例でさらに示されるように、異なる種類の酸化剤が存在すると、二酸化シリコン含有材料を研磨するときのスラリー組成物の研磨効率を大幅に低下させ得ることが認められている。理論に縛られないが、酸化セリウム系スラリーの研磨効率に対する酸化剤の負の影響は、Ce3+の量を減らすことを意味する、酸化セリウム粒子表面上のCe3+のCe4+への酸化により、酸化セリウム粒子の研磨活性に対する悪影響を有し得る、間接的な証拠となり得る。
別の態様において、スラリー組成物は、不可避の不純物を除いて、水、酸化セリウム、シリカート化合物及びpH調整剤以外の成分を含まないことができる。
スラリー組成物中の遊離シリカートイオンの量は、少なくとも0.01mol/l、例えば少なくとも0.02mol/l、少なくとも0.03mol/l、少なくとも0.05mol/l、少なくとも0.1mol/l、又は少なくとも0.15mol/lであることができる。別の態様において、遊離シリカートイオンの量は、2mol/l以下、例えば1.5mol/l以下、1.0mol/l以下、0.8mol/l以下、又は0.5mol/l以下、又は0.3mol/l以下、又は0.2mol/lスラリー以下であり得る。スラリー組成物中の遊離シリカートイオンの量は、上記の最小値及び最大値のいずれの範囲内の値であることができる。
ある態様において、遊離シリカートイオン及び酸化セリウム粒子を含むスラリー組成物のpHは、少なくとも8.5、例えば少なくとも9.0、少なくとも9.5又は少なくとも10.0であり得る。別の態様において、スラリー組成物のpHは12以下、例えば11.5以下、11.0以下、又は10.5以下であり得る。スラリー組成物のpHは、上記の最小値と最大値のいずれの間の値であってもよい。ある態様において、pHは少なくとも9及び11.0以下であることができる。
さらなる実施形態において、遊離シリカートイオンを含むスラリー組成物の酸化セリウム粒子の平均径(D50)は、少なくとも少なくとも50nm、例えば少なくとも80nm、少なくとも100nm、少なくとも150nm、少なくとも200nm、又は少なくとも230nmであることができる。別の態様において、酸化セリウム粒子径は、1500nm以下、例えば1300nm以下、1000nm以下、800nm以下、500nm以下、300nm以下、又は260nm以下であり得る。酸化セリウム粒子径は、上記の最小値と最大値のいずれの間の値でもよい。
多くの各種の態様及び実施形態が可能である。その態様及び実施形態のいくつかは、本明細書に記載されている。本明細書を読んだ後、当業者は、これらの態様及び実施形態が例示にすぎず、本発明の範囲を限定しないことを認識する。実施形態は、以下に挙げる実施形態のうちのいずれか1つ以上に従い得る。
実施形態
実施形態1.液体を含む担体、及び
前記担体に含有される研磨微粒子を含む組成物であって、
前記研磨微粒子が、前記研磨微粒子中に平均で少なくとも10%のセリウムを含み、
前記研磨微粒子が少なくとも0.1のセリウム3+比(Ce3+/総セリウム)を含む、組成物。
実施形態2.前記担体が水を含み、前記担体が水から本質的になり、前記担体が脱イオン水から本質的になる、実施形態1に記載の組成物。
実施形態3.前記担体が、前記組成物の総重量に対して少なくとも45重量%、少なくとも50重量%、又は少なくとも55重量%、又は少なくとも60重量%、又は少なくとも65重量%、又は少なくとも70重量%、又は少なくとも75重量%、又は少なくとも80重量%の量で存在する、実施形態1に記載の組成物。
実施形態4.前記担体が、前記組成物の総重量に対して99重量%以下、又は95重量%以下、又は90重量%以下、又は85重量%以下、又は80重量%以下、又は75重量%以下、又は70重量%以下の量で存在する、実施形態1に記載の組成物。
実施形態5.前記研磨微粒子が、20ミクロン以下、又は15ミクロン以下、又は10ミクロン以下、又は5ミクロン以下、又は2ミクロン以下、又1ミクロン以下、又は900nm以下、又は800nm以下、又は700nm以下、又は600nm以下、又は500nm以下、又は400nm以下、又は300nm以下、又は200nm以下、又は100nm以下、又は90nm以下、又は80nm以下、又は70nm以下、又は60nm以下、又は50nm以下、又は40nm以下、又は30nm以下、又は20nm以下、又は10nm以下の平均粒径(D50)を含む、実施形態1に記載の組成物。
実施形態6.前記研磨微粒子が、少なくとも1nm、又は少なくとも5nm、又は少なくとも10nm、又は少なくとも又は少なくとも20nm、又は少なくとも30nm、又は少なくとも50nm、又は少なくとも80nm、又は少なくとも100nm、又は少なくとも200nm、又は少なくとも500nm、又は少なくとも1ミクロンの平均粒径(D50)を含む、実施形態1に記載の組成物。
実施形態7.前記研磨微粒子が前記研磨微粒子中に平均で少なくとも10%の総セリウムを含み、前記研磨微粒子が少なくとも1nm及び20ミクロン以下の範囲内の平均粒径(D50)を含み、又は前記研磨微粒子が平均で少なくとも15%の総セリウム、若しくは少なくとも30%の総セリウム、若しくは少なくとも40%の総セリウム、若しくは少なくとも50%の総セリウム、若しくは少なくとも60%の総セリウム、若しくは少なくとも70%の総セリウム、若しくは少なくとも80%の総セリウム、若しくは少なくとも90%の総セリウム、若しくは少なくとも95%の総セリウムを含む、実施形態1に記載の組成物。
実施形態8.前記研磨微粒子が酸化セリウムから本質的になる、実施形態1に記載の組成物。
実施形態9.前記研磨微粒子が酸化セリウムからなり、不純物含有量を除いて他の酸化物化合物を含まない、実施形態1に記載の組成物。
実施形態10.前記研磨微粒子が少なくとも5nmから20ミクロン以下のD90-D10範囲値を含む、実施形態1に記載の組成物。
実施形態11.前記研磨微粒子が少なくとも0.1から20以下の範囲内のスパン値((D90-D10)/D50)を含む、実施形態1に記載の組成物。
実施形態12.前記研磨微粒子が、セリウム及び少なくとも1つの他の元素を含む複合酸化物を含み、前記少なくとも1つの他の元素が遷移金属元素又は希土類元素を含む、実施形態1に記載の組成物。
実施形態13.前記少なくとも1つの他の元素が、ジルコニウム、チタン、イットリウム、プラセオジム、ランタン、ハフニウムからなる群又はその任意の組合せから選択される、実施形態12に記載の組成物。
実施形態14.前記複合酸化物がセリウム及び別の金属元素を含む、実施形態12に記載の組成物。
実施形態15.前記複合酸化物が、酸化セリウム及び少なくとも1つの他の金属酸化物化合物を含む固溶体を含む、実施形態12に記載の組成物。
実施形態16.前記複合酸化物が、セリウム及びジルコニウムを含む単相材料を含む固溶体を含む、実施形態12に記載の組成物。
実施形態17.前記研磨微粒子が、粒界によって互いに分離された複数の結晶粒を含む多結晶材料を含み、前記結晶粒の少なくとも10%が、酸化セリウム及び酸化ジルコニウムの固溶体を含む、実施形態12に記載の組成物。
実施形態18.前記結晶粒の少なくとも30%、又は少なくとも40%、又は少なくとも50%、又は少なくとも60%、又は少なくとも70%、又は少なくとも80%、又は少なくとも90%、又は少なくとも95%が、酸化セリウム及び酸化ジルコニウムの固溶体を含む、実施形態17に記載の組成物。
実施形態19.前記研磨微粒子が、酸化セリウム及び酸化ジルコニウムを含む複合酸化物組成物を含む、実施形態1に記載の組成物。
実施形態20.前記研磨微粒子が、前記研磨微粒子の総重量に対して少なくとも5重量%の酸化ジルコニウム、又は前記研磨微粒子の総重量に対して少なくとも10重量%の酸化ジルコニウム、又は少なくとも15重量%の酸化ジルコニウム、又は少なくとも20重量%の酸化ジルコニウム、又は少なくとも30重量%の酸化ジルコニウム、又は少なくとも40重量%の酸化ジルコニウム、又は少なくとも50重量%の酸化ジルコニウム、又は少なくとも60重量%の酸化ジルコニウム、又は少なくとも70重量%、又は少なくとも80重量%を含む、実施形態19の組成物。
実施形態21.前記研磨微粒子が、前記研磨微粒子の総重量に対して90重量%以下の酸化ジルコニウム、又は前記研磨微粒子の総重量に対して85重量%以下の酸化ジルコニウム、又は80重量%以下の酸化ジルコニウム、又は75重量%以下の酸化ジルコニウム、又は70重量%以下の酸化ジルコニウム、又は以下の又は65重量%以下の酸化ジルコニウム、又は60重量%以下の酸化ジルコニウム、又は55重量%以下の酸化ジルコニウム、又は50重量%以下の酸化ジルコニウム、又45重量%以下の酸化ジルコニウム、又は40重量%以下の酸化ジルコニウム、又は35重量%以下の酸化ジルコニウム、又は30重量%以下の酸化ジルコニウム、又は25重量%以下の酸化ジルコニウム、又は20重量%以下の酸化ジルコニウム、又は15重量%以下の酸化ジルコニウム、又は10重量%以下の酸化ジルコニウムを含む、実施形態19の組成物。
実施形態22.少なくとも0.2、又は少なくとも0.3、又は少なくとも0.4、又は少なくとも0.5、又は少なくとも0.6、又は少なくとも0.8、又は少なくとも0.9、又は少なくとも1、又は少なくとも1.1、又は少なくとも1.2、又は少なくとも1.3、又は少なくとも1.4、又は少なくとも1.5、又は少なくとも1.6、又は少なくとも1.7、又は少なくとも1.8、又は少なくとも1.9、又は少なくとも2、又は少なくとも2.1、又は少なくとも2.2、又は少なくとも2.5、又は少なくとも2.7、又は少なくとも3、又は少なくとも3.2、又は少なくとも3.5、又は少なくとも3.7、又は少なくとも4、又は少なくとも4.5、又は少なくとも5、又は少なくとも6、又は少なくとも7、又は少なくとも8、又は少なくとも9、又は少なくとも10の総セリウム対ジルコニウムモル比(総セリウム)/ジルコニウム)をさらに含む、実施形態19に記載の組成物。
実施形態23.前記総セリウム対ジルコニウムモル比(総セリウム)/ジルコニウム)が、1000以下、又は500以下、又は100以下、又は50以下である、実施形態22に記載の組成物。
実施形態24.前記研磨微粒子が、少なくとも10重量%の酸化セリウム及び100重量%以下の酸化セリウム、又は少なくとも10重量%及び90重量%以下の範囲内、若しくは少なくとも20重量%及び80重量%以下の範囲内の酸化セリウムを含む、実施形態1に記載の組成物。
実施形態25.前記研磨微粒子が、前記研磨微粒子の総重量に対して少なくとも10重量%の酸化セリウム、又は研磨微粒子の総重量に対して少なくとも10重量%の酸化セリウム、又は少なくとも15重量%の酸化セリウム、又は少なくとも20重量%の酸化セリウム、又は少なくとも30重量%の酸化セリウム、又は少なくとも40重量%の酸化セリウム、又は少なくとも50重量%の酸化セリウム、又は少なくとも60重量%の酸化セリウム、又は少なくとも70重量%の酸化セリウム、又は少なくとも80重量%の酸化セリウム、又は少なくとも90重量%の酸化セリウム、又は少なくとも95重量%の酸化セリウムを含む、実施形態1に記載の組成物。
実施形態26.前記研磨微粒子が、前記研磨微粒子の総重量に対して99重量%以下の酸化セリウム、又は研磨微粒子の総重量に対して90重量%以下の酸化セリウム、又は80重量%以下の酸化セリウム、又は70重量%以下の酸化セリウム、又は60重量%以下の酸化セリウム、又は55重量%以下の酸化セリウム、又は50重量%以下の酸化セリウム、又は45重量%以下の酸化セリウム、又は40重量%以下の酸化セリウム、又は35重量%以下の酸化セリウム、又は30重量%以下の酸化セリウム、又は25重量%以下の酸化セリウム、又は20重量%以下の酸化セリウム、又は15重量%以下の酸化セリウム、又は10重量%以下の酸化セリウムを含む、実施形態1に記載の組成物。
実施形態27.前記研磨微粒子が、立方晶構造を有する結晶粒を含む多結晶材料を含む、実施形態1に記載の組成物。
実施形態28.前記研磨微粒子が、正方晶構造を有する結晶粒を含む多結晶材料を含む、実施形態1に記載の組成物。
実施形態29.少なくとも1及び12以下のpHをさらに含む、実施形態1に記載の組成物。
実施形態30.少なくとも3及び10以下のpHをさらに含む、実施形態1に記載の組成物。
実施形態31.前記研磨微粒子がCe3+及びCe4+を含み、前記研磨微粒子が少なくとも0.30の比(Ce3+/Ce4+)を含む、実施形態1に記載の組成物。
実施形態32 前記比(Ce3+/Ce4+)が、少なくとも0.35、又は少なくとも0.4、又は少なくとも0.45、又は少なくとも0.5、又は少なくとも0.6、又は少なくとも0.7、又は少なくとも0.8、又は少なくとも0.9、又は少なくとも1.0、又は少なくとも1.1、又は少なくとも1.2、又は少なくとも1.3、又は少なくとも1.4、又は少なくとも1.5、又は少なくとも1.6、又は少なくとも1.7、又は少なくとも1.8、又は少なくとも1.9、又は少なくとも2、又は少なくとも2.1、又は少なくとも2.2、又は少なくとも2.5、又は少なくとも2.7、又は少なくとも3、又は少なくとも3.2、又は少なくとも3.5、又は少なくとも3.7、又は少なくとも4、又は少なくとも4.5、又は少なくとも5、又は少なくとも6、又は少なくとも7、又は少なくとも8、又は少なくとも9、又は少なくとも10である、実施形態31に記載の組成物。
実施形態33.前記比(Ce3+/Ce4+)が、1000以下、又は500以下、又は100以下、又は50以下である、実施形態1に記載の組成物。
実施形態34.前記セリウム3+比(Ce3+/総セリウム)が、少なくとも0.15、又は少なくとも0.2、又は少なくとも0.25、又は少なくとも0.3、又は少なくとも0.35、又は少なくとも0.4、又は少なくとも0.45、又は少なくとも0.5、又は少なくとも0.55、又は少なくとも0.6、又は少なくとも0.65、又は少なくとも0.7、又は少なくとも0.75、又は少なくとも0.8、又は少なくとも0.85、又は少なくとも0.9、又は少なくとも0.95、又は少なくとも0.99である、実施形態1に記載の組成物。
実施形態35.前記セリウム3+比(Ce3+/総セリウム)が、1、又は0.99以下、又は0.95以下、又は0.9以下、又は0.85以下、又は0.8以下、又は0.75以下、0.70以下、又は0.65以下、又は0.6以下、又は0.55以下、又は0.5以下、又は0.45以下、又は0.4以下、又は0.35以下、又0.3以下、又は0.25以下、又は0.2以下である、実施形態1に記載の組成物。
実施形態36.前記研磨微粒子が、少なくとも0.1m2/gから100m2/g以下の範囲内、又は少なくとも5m2/gから50m2/g以下の範囲内の比表面積を含む、実施形態1に記載の組成物。
実施形態37.酸化剤、分散剤、界面活性剤、潤滑剤からなる群から選択される少なくとも1つの添加剤又はその任意の組合せをさらに含む、実施形態1に記載の組成物。
実施形態38.前記研磨微粒子が、前記研磨微粒子の総重量に対して1重量%以下、又は0.5重量%以下、又は0.1重量%以下、又は0.01重量%以下、又は0.001重量%以下のカーバイド、ニトリド、ボライド、ダイヤモンド又はその任意の組合せを含む、実施形態1に記載の組成物。
実施形態39.前記担体中で前記研磨微粒子と混合された二次粒子をさらに含み、前記二次粒子が、ダイヤモンド、cBN、シリカ、アルミナ、シリコンカーバイド、ボロンカーバイド、ジルコニア含有粒子からなる群から選択される少なくとも1つの材料又はその任意の組合せを含む、実施形態1の組成物。
実施形態40.前記研磨微粒子が、前記研磨微粒子の総重量に対して1重量%以下、又は0.5重量%以下、又は0.1重量以下、又は0.01重量%以下、又は0.001重量%以下のシリカ、アルミナ、酸化ボライド又はその任意の組合せを含む、実施形態1に記載の組成物。
実施形態41.従来の酸化セリウム含有スラリーよりも少なくとも10%高い、又は少なくとも15%高い、又は少なくとも20%高い、又は少なくとも25%高い、又は少なくとも30%高い、又は少なくとも40%高い、又は少なくとも50%高い、又は少なくとも75%高い、又は少なくとも90%高い安定性をさらに含む、実施形態1の組成物。
実施形態42.研磨スラリーで使用するための研磨微粒子を形成する方法であって、
セリウムを含む第1前駆体材料と、セリウム以外の少なくとも1つの金属元素を含む第2前駆体材料を組合せて混合物を形成すること、及び
前記混合物を非酸化性雰囲気中で処理して、少なくとも0.1のセリウム3+比(Ce3+/総セリウム)を含む研磨微粒子を生成すること、
を含む、方法。
実施形態43.前記第1前駆体材料がセリウムを含む塩を含む、実施形態42に記載の方法。
実施形態44.前記第1前駆体材料がセリウムを含む酸化物を含む、実施形態42に記載の方法。
実施形態45.前記第1前駆体材料が、ニトラート、クロリド、アセタート、サルファート、カーボナートの少なくとも1つ又はその任意の組合せを含む、実施形態42に記載の方法。
実施形態46.前記第1前駆体材料がセリウムニトラートを含む、実施形態42に記載の方法。
実施形態47.前記第2前駆体材料が、少なくとも1つの遷移金属元素又は希土類元素を含む塩を含む、実施形態42に記載の方法。
実施形態48.前記第2前駆体材料が、ジルコニウム、チタン、イットリウム、プラセオジム、ランタン、ハフニウムからなる群から選択される少なくとも1つの元素又はその任意の組合せを含む、実施形態42に記載の方法。
実施形態49 前記第2前駆体材料が、ニトラート、ヒドロキシド、クロリド、アセタート、サルファート、カーボナートの少なくとも1つ又はその任意の組合せを含む、実施形態42の方法。
実施形態50.前記第2前駆体材料が、ジルコニウムオキシクロリド、ジルコニウムニトラート、ジルコニウムアセタート、ジルコニウムヒドロキシド、酸化ジルコニウム、ジルコニウムカーボナート、チタンクロリド、チタンサルファート、チタンヒドロキシド、酸化チタン、チタンカーボナート、イットリウムニトラート、イットリウムクロリド、イットリウムヒドロキシド、酸化イットリウム、イットリウムカーボナート、プラセオジムニトラート、プラセオジムクロリド、プラセオジムヒドロキシド、酸化プラセオジム、プラセオジムカーボナート、ランタンニトラート、ランタンクロリド、ランタンヒドロキシド、酸化ランタン、ランタンカーボナート又はその任意の組合せからなる群から選択される材料を含む、実施形態42に記載の方法。
実施形態51.前記混合物からの前記第1前駆体材料からの少なくとも1つの元素又は前記第2前駆体材料からの少なくとも1つの元素の沈殿をさらに含む、実施形態42に記載の方法。
実施形態52.前記混合物からのセリウム含有種の沈殿をさらに含む、実施形態42に記載の方法。
実施形態53.沈殿又は水熱処理からなる群から選択される少なくとも1つの工程を使用する、前記混合物からのセリウム含有種の抽出をさらに含む、実施形態42に記載の方法。
実施形態54.沈殿又は水熱処理からなる群から選択される少なくとも1つの工程を使用する、前記混合物からのCe3+含有種の抽出をさらに含む、実施形態42に記載の方法。
実施形態55.前記第2前駆体材料への前記第1前駆体材料の含浸をさらに含む、実施形態42に記載の方法。
実施形態56.ジルコニウム含有第2前駆体材料への、セリウム含有第1前駆体材料から形成された酸化セリウムの含浸をさらに含む、実施形態42に記載の方法。
実施形態57.処理が加熱を含む、実施形態42に記載の方法。
実施形態58.処理がか焼を含む、実施形態42に記載の方法。
実施形態59.か焼が少なくとも800℃から1300℃以下の範囲内のか焼温度で行われる、実施形態58に記載の方法。
実施形態60.処理が、希ガス、窒素又はその組合せを含む還元性雰囲気中での加熱を含む、実施形態42に記載の方法。
実施形態61.処理が、流動する水素及び窒素を含む雰囲気中での加熱を含む、実施形態42に記載の方法。
実施形態62.処理が、10Pa以下、又は5Pa以下、又は1Pa以下、又は0.1Pa以下の酸素分圧を有する雰囲気中での加熱を含む、実施形態42に記載の方法。
実施形態63.前記混合物からセリウム含有種を抽出すること、
前記セリウム含有種を乾燥させること、及び
前記セリウム含有種を還元性雰囲気中でか焼して、少なくとも0.3、又は少なくとも0.4、又は少なくとも0.5、又は少なくとも0.6のCe3+対Ce4+の比を有する研磨微粒子を生成すること、
をさらに含む、実施形態42の方法。
実施形態64.材料除去操作を行う方法であって、
シリコンを含む基板に対して物体を移動させること、
前記物体と前記基板との間にスラリーを供給すること、を含み、前記スラリーが液体を含む担体と、前記担体に含有される研磨微粒子とを含み、前記研磨微粒子が、少なくとも0.1、例えば少なくとも0.2、少なくとも0.3、又は少なくとも0.35のセリウム3+比(Ce3+/総セリウム)を含む、方法。
実施形態65.水を含む液体担体、酸化セリウム粒子及び遊離シリカートイオンを含むスラリー組成物であって、酸化シリコンウェーハを研磨するときの材料除去速度が、遊離シリカートイオンを含まないスラリー組成物と比較して少なくとも3%上昇している、スラリー組成物。
実施形態66.前記材料除去速度が少なくとも5%、例えば少なくとも7%、又は少なくとも10%上昇している、実施形態65のスラリー組成物。
実施形態67水、酸化セリウム粒子及びシリカート化合物から本質的になるスラリー組成物であって、前記シリカート化合物が遊離シリカートイオン及び対カチオンに解離する、スラリー組成物。
実施形態68.酸化シリコンウェーハを研磨するときの材料除去速度が、などの遊離シリカートイオンを含まないスラリー組成物と比較して、少なくとも3%、例えば少なくとも5%、例えば少なくとも7%、又は少なくとも10%上昇している、実施形態67に記
実施形態69.前記スラリー組成物が、Na2SiO3、Na4SiO4、Na6Si2O7、K2SiO3又はその任意の組合せを含む、実施形態65~68に記載のスラリー組成物。
実施形態70.遊離シリカートイオンの量が少なくとも0.002mol/l及び2.0mol/l以下である、実施形態65~69のいずれかに記載のスラリー組成物。
実施形態71.前記スラリー組成物のpHが少なくとも7.5及び11.5以下である、実施形態65~70のいずれかに記載のスラリー組成物。
実施形態72.前記酸化セリウムの量が、前記スラリーの総重量に対して少なくとも0.5重量%、例えば少なくとも1重量%、少なくとも3重量%、又は少なくとも5重量%である、実施形態65~71のいずれかに記載のスラリー組成物。
実施形態73.前記酸化セリウムの量が、前記スラリーの総重量に対して30重量%以下、例えば20重量%以下、又は10重量%以下、又は5重量%以下である、実施形態65~72のいずれかに記載のスラリー組成物。
実施形態74.前記スラリー組成物が酸化剤を本質的に含まない、実施形態65~73のいずれかに記載のスラリー組成物。
実施形態75.前記スラリー組成物が、過酸化物化合物、ペルサルファート化合物、ペルイオダート塩、過ヨウ素酸、ペルブロマート塩、過臭素酸、イオダート塩、ヨウ素酸、ブロマート塩、臭素酸、ペルマンガナート化合物又はキノンの群から選択される酸化剤を本質的に含まない、実施形態65~73のいずれかに記載のスラリー組成物。

例1:
研磨スラリーで使用するための研磨剤のサンプルを、2つの前駆体材料を使用して生成した。第1前駆体材料はセリウムニトラートであり、第2前駆体はジルコニウムヒドロキシドであり、ZirPro Handanから市販されていた。残りの量の脱イオン水と組合せた、20重量%の第2前駆体を使用して、混合物を生成した。セリウムの化学量論量を標的とするセリウムニトラート(Ce(NO)の1mol/l溶液を、50重量%の酸化セリウムの量が結果として形成されるように、混合物に添加した。
その後、濃度5mol/Lのアンモニア溶液をゆっくりと混合物に加えてpH9として、それにより酸化セリウムが第2前駆体(ジルコニウムヒドロキシド)上に沈殿した。混合物を濾過して、含浸粉末を除去した。粉末を蒸留水で洗浄し、600℃にて5時間乾燥させた後、1150℃にて3時間か焼した。か焼は、3つの異なる条件:(a)空気下(サンプルA)、b)アルゴン下(サンプルB)、及びc)Cabot製の1重量%カーボンブラックを使用した真空下(サンプルC)で行い、表1にまとめるように、3つの異なるサンプルを生成した。か焼中のサンプルAの酸素分圧は、サンプルBでは20,000Paであった。か焼中のサンプルBの酸素分圧は2Paであった。か焼中のサンプルCの酸素分圧は1Paであった。
Figure 0007071495000001
か焼後、所望の径の研磨微粒子が得られるまで、高純度アルミナ媒体を用いる水平ビーズミル(Netzschミル)を使用して、4.5の一定pHの湿潤条件下で各サンプルを粉砕した。研磨微粒子の平均粒径は、Malvern Nanosizer 動的光散乱装置を使用して測定した。粉砕工程後の研磨微粒子サンプルに関する詳細事項を表2に示す。
Figure 0007071495000002
サンプルBのセリウム3比(Ce 3+/総セリウム)は、誘導結合プラズマ質量分析(ICP)を温度プログラム酸化(TPO)と組合せて分析した。得られたCe 3+/全セリウムの比は0.38であった。
例2:
セリア含有スラリーのTEOSウェーハ除去速度に対するシリカートイオンの影響
a)1重量%セリア及び0.026mol/lナトリウムシリカート、並びに各種のpH:pH8.1、pH10.3、pH12.2、並びにb)セリア1重量%、ナトリウムシリカートなし、並びにpH8.2及び10.0を含む一連のセリアスラリーを調製した。
セリアスラリーの材料除去速度の試験を、テトラエチルオルトシリカート(TEOS)から生成したシリカウェーハに対して行った。次の試験方法を実施した。
試験を行ったサンプル及び得られた材料除去速度のまとめを表3に示す。
Figure 0007071495000003
表3に示すデータは、シリカートイオンをセリア含有スラリー組成物に添加することによって、MRRをさらに改善できることを示す。この効果は、10付近のpHにて最良となるように思われる。NO イオンなどの別の種類のアニオンを添加しても、MRRの改善にはつながらなかった。シリカートイオンの添加によって、ゼータ電位が正の値から負の値に大きく変化したこともわかる。
例3:
セリアスラリーのTEOSウェーハ材料除去速度に対する酸化剤の影響
異なる種類及び量の酸化剤を含む一連のセリアスラリーを調製した。すべてのスラリーに250nmの平均粒径を有するセリア(Saint-Gobain製セリア9280)を1重量%の量で使用した。試験を行った酸化剤は、過酸化水素(H)、アンモニウムペルサルファート(APS)、HIO+KIO及びKIOである。スラリーサンプルと得られた材料除去速度のまとめを表4に示す。
Figure 0007071495000004
表4にまとめた実験は、酸化剤は試験を行ったセリアスラリーのMRRに補助的な影響を及ぼさず、スラリーの唯一の成分として1%のセリアを使用し、HNOによってpH4.2に調整したブランクサンプルと比較して、MRRを高いパーセンテージで低下させることを示している。理論に縛られないが、MRRに対する酸化剤の悪影響の説明は、Ce3+イオンがセリア粒子の研磨効率に重要性を有し得るという間接的な証拠である、セリア粒子の表面上のCe3+のCe4+への酸化であることができる。
スラリーの材料除去速度を求めるための研磨試験の実施:
研磨試験には、Strasbaugh 6EC研磨ツールを使用した。研磨は、丸形TEOSウェーハ(テトラエチルオルトシリカートから生成した酸化シリコンウェーハ)に対して行った。TEOSウェーハは、直径6インチ、厚さ10,000~20,000Åの丸形状を有していた。以下の研磨条件を使用した。
ダウンフォース:4.5psi
流量:150ml/分
背圧:1psi
プラテン速度:93rpm
担体速度:43rpm
研磨時間:30秒。
研磨前後のウェーハの重量は、少なくとも0.0001グラムの読み取りが可能で、少なくとも200グラムの容量を有する精密天秤によって測定した。材料除去速度は、試験期間中のウェーハの重量損失に基づいて計算し、単位Å/minに変換した。各研磨試験を3回反復し、平均値を計算した。
上記で開示した主題は、限定的ではなく例示的と見なされるべきであり、添付の特許請求の範囲は、本発明の真の範囲内に含まれる、すべてのそのような修正、拡張及び他の実施形態を網羅するものである。このため、法律で許される最大限の範囲まで、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲及びその均等物の最も広い許容可能な解釈によって決定されるものであり、前述の詳細な説明によって限定又は制限されないものとする。
開示の要約は、特許法を遵守するために提供され、特許請求の範囲又は意味を解釈又は制限するために使用されないという理解の下に提出される。さらに、前述の詳細な説明では、開示を合理化する目的で、各種の特徴が共にグループ化され得るか、又は単一の実施形態で説明され得る。この開示は、請求された実施形態が各請求項で明示的に示されたよりも多くの特徴を要するという意図を反映するものとして解釈されるべきではない。むしろ、添付の特許請求の範囲が反映するように、発明の主題は、開示された実施形態のいずれの特徴すべてよりも少ない特徴を対象にし得る。したがって、以下の請求項は詳細な説明に組み入れられ、各請求項は、個別に請求される主題を定義するものとして独立している。

Claims (9)

  1. 液体を含む担体、及び
    前記担体に含有される研磨微粒子を含む組成物であって、
    前記研磨微粒子が、前記研磨微粒子中に平均で少なくとも10%のセリウムを含み、
    前記研磨微粒子が少なくとも0.1のセリウム3+比(Ce3+/総セリウム)を含み、
    前記研磨微粒子が、酸化セリウム及び酸化ジルコニウムを含む複合酸化物組成物を含み、
    前記複合酸化物組成物が、少なくとも10重量%の酸化ジルコニウムを含む、組成物。
  2. 前記研磨微粒子が少なくとも30重量%の酸化セリウムを含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記研磨微粒子が、立方晶構造を有する結晶粒を含む多結晶材料を含む、請求項1に記載の組成物。
  4. 前記研磨微粒子がCe3+及びCe4+を含み、前記研磨微粒子が少なくとも0.30の比率(Ce3+/Ce4+)を含む、請求項1に記載の組成物。
  5. 研磨スラリーで使用するための研磨微粒子を形成する方法であって、
    セリウムを含む第1前駆体材料と、ジルコニウムを含む第2前駆体材料を組合せて混合物を形成すること、及び
    前記混合物を非酸化性雰囲気中で処理して、少なくとも0.1のセリウム3+比(Ce3+/総セリウム)を含む研磨微粒子を生成すること、
    を含み、
    前記研磨微粒子が、酸化セリウム及び酸化ジルコニウムを含む複合酸化物組成物を含み、
    前記複合酸化物組成物が、少なくとも10重量%の酸化ジルコニウムを含む、方法。
  6. 前記第1前駆体材料がセリウムを含む塩を含む、請求項5に記載の方法。
  7. ジルコニウム含有第2前駆体材料への、セリウム含有第1前駆体材料から形成された酸化セリウムの含浸をさらに含む、請求項5に記載の方法。
  8. 処理がか焼を含み、及びか焼が希ガス、窒素又はその組合せを含む還元性雰囲気中で、少なくとも800℃から1300℃以下の範囲内のか焼温度で行われる、請求項5に記載の方法。
  9. 処理が、5Pa以下の酸素分圧を有する雰囲気中で加熱することを含む、請求項5に記載の方法。
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