JP7066585B2 - 記憶装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、記憶装置に関する。
強誘電体を用いた記憶装置が不揮発性記憶装置として注目されている。例えば、トランジスタのゲート絶縁層を強誘電体層とするMFS(Metal Ferroelectrics Semiconductor)構造の3端子型の記憶装置がある。また、例えば、FTJ(Ferroelectric Tunnel Junction)メモリのように2つの電極間に強誘電体層を設ける2端子型の記憶装置がある。
強誘電体を用いた記憶装置は、強誘電体の分極反転を利用して、メモリセルへのデータの書き込みを行う。強誘電体に外部から電場を印加することで、分極反転が生じる。分極反転が生じる電場の強さを「抗電界」と称する。
本発明が解決しようとする課題は、強誘電体を備え安定した動作が可能な記憶装置を提供することにある。
実施形態の記憶装置は、第1の導電層と、第2の導電層と、前記第1の導電層と前記第2の導電層との間に設けられ、マグネシウム(Mg)、シリコン(Si)、ハフニウム(Hf)、タングステン(W)、及び、ルテニウム(Ru)から成る群から選ばれる少なくとも一つの第1の元素を含む酸化アルミニウムを含み、前記酸化アルミニウムは強誘電体である第1の層と、を備え、前記第1の層の中の前記酸化アルミニウムのc軸の方向が、前記第1の導電層と前記第2の導電層とを結ぶ方向に対し、±10度の範囲に入る
第1の実施形態の記憶装置の模式断面図。 第2の実施形態の記憶装置のブロック図。 第2の実施形態の記憶装置のメモリセルアレイの回路図。 第2の実施形態の記憶装置のメモリストリングの模式断面図。 第3の実施形態の記憶装置の模式断面図。 第4の実施形態の記憶装置の模式断面図。
本明細書中、同一又は類似する部材については、同一の符号を付し、重複する説明を省略する場合がある。
本明細書中、「強誘電体」とは、外部から電場を印加せずとも自発的な分極(自発分極)があり、外部から電場を印加すると分極が反転する物質を意味する。また、本明細書中、「常誘電体」とは電場を印加すると分極が生じ、電場を除去すると分極が消滅する物質を意味する。
本明細書中の記憶装置を構成する部材の化学組成の定性分析及び定量分析は、例えば、二次イオン質量分析法(Secondary Ion Mass Spectroscopy:SIMS)、エネルギー分散型X線分光法(Energy Dispersive X-ray Spectroscopy:EDX)、電子エネルギー損失分光(Electron Energy-Loss Spectroscopy: EELS)、ラザフォード後方散乱分光(Rutherford backscattering spectrometry:RBS)、原子探針法(atom probe tomography)などにより行うことが可能である。また、記憶装置を構成する部材の厚さ、部材間の距離等の測定には、例えば、透過型電子顕微鏡(Transmission Electron Microscope:TEM)を用いることが可能である。また、記憶装置を構成する部材の結晶構造の同定には、例えば、上記TEMの他、収束電子線回折法(convergent-beam electron diffraction:CBED)、放射光やSACLA(SPring-8 Angstrom Compact Free Electron Laser)などの自由電子レーザーを使ったX線回折法や、フーリエ変換赤外分光法(Fourier transform infrared Spectroscopy:FT-IR)、X線光電分光分析(X-ray Photoelectron Spectroscopy:XPS)を用いることが可能である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態の記憶装置は、第1の導電層と、第2の導電層と、第1の導電層と第2の導電層との間に設けられ、マグネシウム(Mg)、シリコン(Si)、ハフニウム(Hf)、タングステン(W)、及び、ルテニウム(Ru)から成る群から選ばれる少なくとも一つの第1の元素を含む酸化アルミニウムを含み、酸化アルミニウムは強誘電体である第1の層と、を備える。
図1は、第1の実施形態の記憶装置の模式断面図である。第1の実施形態の記憶装置は、不揮発性半導体記憶装置である。第1の実施形態の記憶装置は、MFS構造を有するトランジスタを備えた1トランジスタ型(1T型)の記憶装置である。MFS構造を有するトランジスタがメモリセルを構成する。またここで用いるMFS構造といった用語は、MFIS(Metal Feroelectric Insulator Semiconductor)構造、MIFIS(Metal Insulator Feroelectric Insulator Semiconductor)構造などといった、絶縁膜を介在させる構造を排除するものではなく、強誘電体がトランジスタのチャネルに変調を加える構造であることを意味する。
第1の実施形態の記憶装置は、半導体層10(第1の導電層)、ソース領域12、ドレイン領域14、ゲート電極16(第2の導電層)、強誘電体層18(第1の層)、界面層20(第2の層)、ソース線22、ビット線24、第1のコンタクトプラグ26、第2のコンタクトプラグ28、層間絶縁層30を備える。
半導体層10は、例えば、単結晶シリコンである。
ソース領域12は、半導体層10の中に設けられる。ソース領域12は、n型の不純物領域である。ドレイン領域14は、半導体層10の中に設けられる。ドレイン領域14は、n型の不純物領域である。
ゲート電極16は、金属又は半導体である。ゲート電極16は、例えば、窒化チタンである。ゲート電極16は、例えば、n型不純物又はp型不純物を含む多結晶シリコンである。ゲート電極16は、記憶装置のワード線として機能する。
強誘電体層18は、半導体層10とゲート電極16との間に設けられる。強誘電体層18は、ゲート絶縁層の一部として機能する。
強誘電体層18は、強誘電体の酸化アルミニウムを含む。強誘電体層18は、強誘電体の酸化アルミニウムを主成分とする。
酸化アルミニウムは、κ(カッパ)-酸化アルミニウムを含む。我々は平面波基底におけるPAW(Projector Augmented Wave)ポテンシャルを用いた第一原理計算により、κ-酸化アルミニウムが強誘電体であることを見出した。
κ-酸化アルミニウムは、斜方晶の結晶構造を備える。κ-酸化アルミニウムは、空間群Pna2(空間群番号33番)の結晶構造を備える。強誘電体層18に含まれる酸化アルミニウムの結晶構造は、例えば、放射光を用いたX線回折法や、フーリエ変換赤外分光法や、電子線回折法、透過型電子顕微鏡による格子縞を撮影した写真のフーリエ変換による解析方法などで判定することが可能である。
κ-酸化アルミニウム薄膜は、無偏光のX線の波長λがλ=1.420nm(銅のKα線の波長)であるX線回折法により得られるX線回折パターンが、2θ=35度±1度に第1のピーク、2θ=43度±1度に第2のピーク、2θ=32度±1度に第3のピークを有する。さらに2θ=15度±1度、2θ=20度±1度、2θ=29度±1度、2θ=37度±1度、2θ=38度±1度、2θ=40度±1度、2θ=47度±1度、2θ=52度±1度、2θ=55度±1度、2θ=57度±1度、2θ=60度±1度、2θ=62度±1度などといったピークも有する。なお、第1のピーク、第2のピーク、及び、第3のピークの相対強度は、結晶の配向状態や入射X線の波長や試料の形状によって変わりうる。
κ-酸化アルミニウムは単結晶でも多結晶でも構わない。κ-酸化アルミニウムからなる強誘電体結晶は、無配向でも構わないが、配向があるほうがより好ましい。κ-酸化アルミニウムは、強誘電自発分極軸であるc軸がゲート電極とチャネルとを結ぶ方向すなわち膜厚方向に配向していることが、抗電界を大きくできるため好ましい。
また、κ-酸化アルミニウムは、赤外分光法により得られる赤外線吸収スペクトルの131.5cm-1に強誘電体のソフトモードに対応する吸収ピークが存在する。ただし赤外吸収スペクトルとしては160cm-1±15cm-1、280cm-1±15cm-1、340cm-1±15cm-1、380cm-1±15cm-1、480cm-1±15cm-1、520cm-1±15cm-1、540cm-1±15cm-1、570cm-1±15cm-1、600cm-1±15cm-1、680cm-1±15cm-1、760cm-1±15cm-1、780cm-1±15cm-1、800cm-1±15cm-1といった付近のピーク強度の方が強い。特に540cm-1~600cm-1、340cm-1~380cm-1付近のピークが強いといった特徴がある。
強誘電体層18の酸化アルミニウムは、マグネシウム(Mg)、シリコン(Si)、ハフニウム(Hf)、タングステン(W)、及び、ルテニウム(Ru)から成る群から選ばれる少なくとも一つの第1の元素を含む。第1の元素の酸化アルミニウム中の含有量は、例えば、1原子%以上9原子%以下である。
強誘電体層18の酸化アルミニウムは、例えば、マンガン(Mn)、クロム(Cr)、バナジウム(V)、及び、コバルト(Co)から成る群から選ばれる少なくとも一つの第2の元素を含む。第2の元素の酸化アルミニウム中の含有量は、例えば、1原子%以上10原子%以下である。
強誘電体層18の酸化アルミニウムは、例えば、イオウ(S)、塩素(Cl)、炭素(C)、及び、窒素(N)から成る群から選ばれる少なくとも一つの第3の元素を含む。第1の元素の酸化アルミニウム中の含有量は、例えば、1原子%以上5原子%以下である。
強誘電体層18のκ-酸化アルミニウムは、例えば、a軸長及びb軸長が、標準軸長の97%以上99.5%以下である。なお、ここで標準軸長とは、例えば、ICDD(International Centre for Diffraction Data)のデータベースに記載されたκ-酸化アルミニウムのa軸長及びb軸長である。
強誘電体層18のκ-酸化アルミニウムは、例えば、強誘電体の分極方向であるc軸が、強誘電体層18の厚さ方向に配向している。言い換えれば、強誘電体層18のκ-酸化アルミニウムは、例えば、強誘電体の分極方向であるc軸が、半導体層10とゲート電極16とを結ぶ方向に配向している。強誘電体の分極方向であるc軸が、半導体層10とゲート電極16とを結ぶ方向に配向しているとは、例えば、強誘電体層18の中のκ-酸化アルミニウムのc軸の方向が、半導体層10とゲート電極16とを結ぶ方向に対し、±10度の範囲に入ることを意味する。
κ-酸化アルミニウムの複数の結晶粒のc軸の方向がばらつく場合には、例えば、複数の結晶粒のc軸の方向と、半導体層10とゲート電極16とを結ぶ方向とがなす角度の値の分布の中央値が、±10度の範囲に入る否かで判定することが可能である。
強誘電体層18の厚さは、例えば、1nm以上15nm以下である。
界面層20は、半導体層10と強誘電体層18との間に設けられる。界面層20は、ゲート絶縁層の一部として機能する。界面層20は、常誘電体を含む。界面層20は、半導体層10との間の界面準位を低減する機能を有する。
界面層20は、例えば、酸化物又は酸窒化物である。界面層20は、例えば、酸化シリコン、酸窒化シリコン、酸窒化アルミニウム、又は、酸窒化シリコンと酸窒化アルミニウムの混合物である。
なお、界面層20を省略した構造とすることも可能である。
ソース線22は、第1のコンタクトプラグ26を介してソース領域12に電気的に接続される。ビット線24は、第2のコンタクトプラグ28を介してドレイン領域14に電気的に接続される。ソース線22、ビット線24、第1のコンタクトプラグ26、及び、第2のコンタクトプラグ28は、例えば、導電性の金属、又は、金属化合物で形成される。
層間絶縁層30は、半導体層10、ゲート電極16、ソース線22、ビット線24、第1のコンタクトプラグ26、及び、第2のコンタクトプラグ28の電気的分離のために設けられる。層間絶縁層30は、例えば、酸化シリコンである。
記憶装置のメモリセルは、半導体層10、強誘電体層18、及び、ゲート電極16で構成される。
記憶装置は、書き込み時には、ワード線であるゲート電極16と、半導体層10との間に電圧を印加することで、強誘電体層18の分極方向を変化させる。読み出し時には、ソース線22とビット線24との間に流れる電流値、すなわち、メモリセルのトランジスタのオン電流値で記憶されたデータを判定する。
記憶装置は、強誘電体層18に含まれる強誘電体の分極状態を、ゲート電極16と半導体層10との間に印加する電圧によって制御する。強誘電体層18の分極状態により、メモリセルのトランジスタの閾値電圧が変化する。メモリセルのトランジスタの閾値電圧が変化することで、メモリセルのトランジスタのオン電流が変化する。
例えば、閾値電圧が高くオン電流が低い状態をデータ“0”、閾値電圧が低くオン電流が高い状態をデータ“1”と定義すると、メモリセルは“0”と“1”の1ビットのデータを記憶することが可能となる。また、例えば、強誘電体がレベルの異なる4個以上の分極状態を保つように、ゲート電極16に印加する電圧を制御することで、メモリセルのトランジスタに複数の閾値電圧を保持させることが可能となる。複数の閾値電圧を保持させることで、メモリセルに複数ビットのデータを記憶させる多値化が実現できる。
なお、図1では、ソース線22とビット線24との間に、1個のメモリセルがある場合を例示しているが、例えば、ソース線22とビット線24との間に、複数のメモリセルを直列に接続することで、NAND型フラッシュメモリのNANDストリングを形成することが可能となる。
次に、第1の実施形態の記憶装置の製造方法の一例について説明する。
最初に、半導体層10の一例であるp型の単結晶シリコン層に、熱酸化法により酸化シリコン層を形成する。酸化シリコン層は界面層20の一例である。
次に、界面層20の上に反応性スパッタ法により強誘電体層18を形成する。反応性スパッタ法のターゲットには、第1の元素を含む酸化アルミニウムを用いる。ここで用いる酸化アルミニウムのターゲットは、必ずしも、κ構造でなくても構わない。第1の元素は、マグネシウム(Mg)、シリコン(Si)、ハフニウム(Hf)、タングステン(W)、及び、ルテニウム(Ru)から成る群から選ばれる少なくとも一つの元素である。
ターゲットにマンガン(Mn)、クロム(Cr)、バナジウム(V)、及び、コバルト(Co)から成る群から選ばれる少なくとも一つの第2の元素を含有させてもかまわない。
強誘電体層18を形成する際に、チャンバー内に、イオウ(S)、塩素(Cl)、水素(H)、及び、炭素(C)から成る群から選ばれる少なくとも一つの元素を含むガスを流してもよい。上記ガスを流すことで、κ-酸化アルミニウムの形成が促進されるため、上記ガスのいずれかを流すことが好ましい。
次に、強誘電体層18の上に、例えばスパッタ法により例えば窒化チタン層を形成する。窒化チタン層は、ゲート電極16の一例である。窒化チタンに変えて、窒化チタンアルミニウム、窒化チタンシリコン、窒化タンタル、窒化タングステン、酸化ルテニウム、イリジウムなどといったゲート電極を用いることも可能である。これらの電極と酸化アルミニウムの熱膨張率の違いにより、電極からの圧縮応力が基板に加わっていてもよい。
この場合、電極からの圧縮応力により、κ-酸化アルミニウムの格子定数がab面内に0.5%以上3.0%以下の範囲で小さくなることで強誘電特性における抗電界が広がる。したがって、記憶装置のメモリウィンドウを開くことができるといった利点がある。
次に、リソグラフィ法及び反応性イオンエッチング法により、ゲート電極16、強誘電体層18、及び、界面層20をパターニングする。
次に、単結晶シリコン層の中に、ソース領域12及びドレイン領域14を形成する。単結晶シリコン層にイオン注入法により、n型不純物を導入する。次に、熱処理によりn型不純物を活性化する。熱処理の温度は、例えば、800℃である。
その後、ゲート電極16、強誘電体層18、界面層20などを保護するような保護膜、例えば窒化シリコンなどからなる膜を形成してもよい。保護膜は、強誘電体層18に圧縮応力が加わるような公知のプロセスによって作られた窒化シリコンであることが好ましい。すでに述べたように、強誘電体に圧縮応力が加わることで強誘電特性が向上するといった利点がある。
その後、公知のプロセス技術により、ソース線22、ビット線24、第1のコンタクトプラグ26、第2のコンタクトプラグ28、層間絶縁層30を形成する。
以上の製造方法により、図1に示す記憶装置が形成される。
次に、第1の実施形態の記憶装置の作用及び効果について説明する。
図1に示すような、MFS構造の1トランジスタ型のメモリセルは、例えば、NAND型フラッシュメモリへの適用が期待される。NAND型フラッシュメモリは、メモリ容量を増加させるためにメモリセルの多値化が進められている。MFS構造のメモリセルにも多値化の実現が望まれる。
強誘電体の抗電界が小さいと、例えば、強誘電体の分極で強誘電体内に生じる電界により、分極状態が消滅してしまう。したがって、強誘電体の抗電界が小さいと、強誘電体内にレベルの高い分極状態を維持することが困難となる。このため、強誘電体内にレベルの異なる多数の分極状態を保つことができず、メモリセルの多値化が困難となる。
強誘電体の抗電界を大きくすることにより、メモリセルにレベルの異なる複数の分極状態を安定して保持することができる。したがって、メモリセルの多値化の実現が容易となる。
第1の実施形態の記憶装置は、強誘電体層18に強誘電体の酸化アルミニウムを適用する。強誘電体の酸化アルミニウムにおける主たる結晶構造は、κ-酸化アルミニウムである。ここで主たる結晶構造とは、κ以外の結晶構造であるような、例えばαやθなどといった他の酸化アルミニウムの結晶構造のいずれの結晶構造よりも、存在割合が大きい結晶構造であることを意味する。存在割合の大小は、例えば、X線回折法により得られるX線回折パターンのピーク強度を比較したり、赤外分光法により得られる吸収ピークパターンを比較したりすることにより判定することが可能である。
発明者の第一原理計算を用いた検討により、κ-酸化アルミニウムは大きな抗電界を有することが明らかになった。すなわち、強誘電体の酸化ハフニウムに比べ、約1.5倍の抗電界を有することが明らかになった。
したがって、強誘電体層18にκ-酸化アルミニウムを適用することにより、メモリセルの多値化の実現が容易となる。
発明者の第一原理計算を用いた検討により、κ-酸化アルミニウムは、400℃から500℃の熱処理で、α(アルファ)-酸化アルミニウムなどの他の結晶構造へ転移する可能性があることが明らかになった。κ-酸化アルミニウムが他の結晶構造へ転移すると、強誘電体層18の強誘電性が失われる。
記憶装置を製造する際に、強誘電体層18の形成後の熱処理により、強誘電体層18の強誘電性が失われるおそれがある。例えば、強誘電体層18の形成後に、行われるソース領域12及びドレイン領域14のn型不純物の活性化の熱処理により、強誘電体層18の強誘電性が失われるおそれがある。
発明者の第一原理計算を用いた検討により、κ-酸化アルミニウムが、マグネシウム(Mg)、シリコン(Si)、ハフニウム(Hf)、タングステン(W)、及び、ルテニウム(Ru)から成る群から選ばれる少なくとも一つの第1の元素を含むことにより、κ-酸化アルミニウムの耐熱性が向上することが明らかになった。
上記第1の元素をκ-酸化アルミニウムに元素を加えると、κ-酸化アルミニウムの標準生成自由エネルギーの絶対値が大きくなり、熱的に安定になる。上記第1の元素を加えることで、約800℃まで、κ-酸化アルミニウムが他の結晶構造に転移せず、安定となる。したがって、上記第1の元素を加えることで、メモリセルの耐熱性の向上が実現される。
上記第1の元素の酸化アルミニウム中の含有量は、1原子%以上9原子%以下であることが好ましく、3原子%以上9原子%以下であることがより好ましい。
κ-酸化アルミニウムは、マンガン(Mn)、クロム(Cr)、バナジウム(V)、及び、コバルト(Co)から成る群から選ばれる少なくとも一つの第2の元素を含むことが好ましい。κ-酸化アルミニウムが、上記第2の元素を含むことにより、メモリセルの動作がさらに安定する。
強誘電体層18に、電荷のトラップ準位が存在すると、電荷がトラップ準位に出入りすることでメモリセルの動作が不安定となる。κ-酸化アルミニウムに上記第2の元素を添加することで、電荷のトラップ準位が減少する。したがって、メモリセルの動作が安定する。
上記第2の元素の酸化アルミニウム中の含有量は、1原子%以上10原子%以下であることが好ましく、3%以上5%以下であることがより好ましい。
κ-酸化アルミニウムは、イオウ(S)、塩素(Cl)、炭素(C)、及び、窒素(N)から成る群から選ばれる少なくとも一つの第3の元素を含むことが好ましい。κ-酸化アルミニウムに上記第3の元素を添加することで、メモリセルの信頼性が向上する。上記第3の元素の酸化アルミニウム中の含有量は、1原子%以上5原子%以下であることが好ましい。
強誘電体層18の中のκ-酸化アルミニウムは、a軸長及びb軸長が、標準軸長よりも短いことが好ましい。発明者の第一原理計算を用いた検討により、a軸長及びb軸長が短くなることで、標準生成自由エネルギーが高くなり、κ-酸化アルミニウムの耐熱性が向上することが明らかとなった。
a軸長及びb軸長は、標準軸長の97%以上99.5%以下であることが好ましく、98%以上99%以下であることがより好ましい。上記範囲を上回ると、十分な耐熱性が得られないおそれがある。また、上記範囲を下回ると、κ-酸化アルミニウムに印加すべき応力が、1GPa以上となり記憶装置の信頼性が低下するおそれがある。
なお、例えば、MFS構造を形成した後の熱処理の際、高温から低温に急冷することにより、強誘電体層18に応力を印加することが可能となる。この応力により、κ-酸化アルミニウムのa軸長及びb軸長を短くすることが可能となる。
強誘電体層18中のκ-酸化アルミニウムのc軸が、強誘電体層18の厚さ方向に配向していることが好ましい。言い換えれば、κ-酸化アルミニウムは、c軸が、半導体層10とゲート電極16とを結ぶ方向に配向していることが好ましい。例えば、複数のκ-酸化アルミニウムの結晶粒のc軸方向を測定し、その中央値が、半導体層10とゲート電極16とを結ぶ方向に対し、±10度の範囲に入ることが好ましく、±5度の範囲に入ることがより好ましい。
強誘電体層18中のκ-酸化アルミニウムのc軸が、強誘電体層18の厚さ方向に配向していることにより、広いレベルの分極状態を強誘電体層18に実現することが可能となる。したがって、メモリセルに広い閾値電圧の分布を実現することが可能となる。よって、メモリセルの多値化の実現が容易となる。
強誘電体層18の厚さは、1nm以上15nm以下であることが好ましく、3nm以上10nm以下であることがより好ましい。上記範囲を下回ると、十分な分極が得られないおそれがある。また、上記範囲を上回ると、メモリセルの微細化が困難になる。
また、酸化アルミニウムは、例えば、従来、強誘電体として適用されてきた酸化ハフニウムに比べ、バンドギャップが広い。したがって、酸化ハフニウムに比べ、高い絶縁破壊耐圧を有する。したがって、強誘電体層18に酸化アルミニウムを適用することで、高い信頼性を備える記憶装置が実現される。
第1の実施形態の記憶装置は界面層20を備えることが好ましい。界面層20を備えることにより、半導体層10とゲート絶縁層との間の界面準位を低減することが可能となる。
酸化アルミニウムは、例えば、従来、強誘電体として適用されてきた酸化ハフニウムに比べ、比誘電率が低い。酸化アルミニウムの比誘電率は8から9程度であり、酸化ハフニウムは、15~25程度である。このため、例えば、記憶装置が界面層20を備える場合、界面層20に印加される電界を緩和することが可能となる。したがって、界面層20の絶縁破壊が抑制される。よって、高い信頼性を備える記憶装置が実現される。
以上、第1の実施形態の記憶装置によれば、抗電界の大きい強誘電体を備えることで、多値化の実現が容易となる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態の記憶装置は、絶縁層と導電層とが第1の方向に交互に積層された積層体と、積層体の中に設けられ、第1の方向に延びる半導体層と、導電層と半導体層との間に設けられ、マグネシウム(Mg)、シリコン(Si)、ハフニウム(Hf)、タングステン(W)、及び、ルテニウム(Ru)から成る群から選ばれる少なくとも一つの第1の元素を含む酸化アルミニウムを含み、酸化アルミニウムは強誘電体である第1の層と、を備える。
第2の実施形態の記憶装置は、第1の実施形態のメモリセルと同様の構造を、3次元NANDフラッシュメモリに適用する点で、第1の実施形態と異なる。例えば、強誘電体層については第1の実施形態と同様である。以下、第1の実施形態と重複する内容については、一部記述を省略する。
図2は、第2の実施形態の記憶装置のブロック図である。図3は、第2の実施形態の記憶装置のメモリセルアレイの回路図である。図4は、第2の実施形態の記憶装置のメモリストリングの模式断面図である。図4は、図3のメモリセルアレイ100の中の、例えば点線で囲まれる一個のメモリストリングMSの中の複数のメモリセルトランジスタMTの断面を示す。図4中、点線で囲まれる領域が1個のメモリセルトランジスタMTに相当する。
3次元NANDフラッシュメモリは、メモリセルアレイ100、第1の周辺回路101、第2の周辺回路102、制御回路110を備える。
第2の実施形態の3次元NANDフラッシュメモリのメモリセルアレイ100は、図3に示すように複数のワード線WL、共通ソース線CSL、ソース選択ゲート線SGS、複数のドレイン選択ゲート線SGD、複数のビット線BL、複数のメモリストリングMSを備える。図3において、x方向(第2の方向)、y方向(第3の方向)、及び、z方向(第1の方向)は、それぞれ互いに交差する方向、例えば直交する方向である。第2の実施形態の3次元NANDフラッシュメモリは、いわゆる、BiCS(bit-cost scalable)構造を備える。
図3に示すように、メモリストリングMSは、共通ソース線CSLとビット線BLとの間に直列接続されたソース選択トランジスタSST、複数のメモリセルトランジスタMT、及び、ドレイン選択トランジスタSDTで構成される。ビット線BLとドレイン選択ゲート線SGDにより1本のメモリストリングMSが選択され、ワード線WLにより1個のメモリセルトランジスタMTが選択可能となる。
メモリセルアレイ100は、図4に示すように、複数のワード線WL(導電層)、半導体層10、複数の層間絶縁層11(絶縁層)、コア絶縁層15、強誘電体層18(第1の層)、界面層20(第2の層)を備える。複数のワード線WLと複数の層間絶縁層11が積層体50を構成する。
ワード線WL及び層間絶縁層11は、例えば、図示しない半導体基板上に設けられる。
ワード線WLと層間絶縁層11は、半導体基板の上に、z方向(第1の方向)に交互に積層される。複数のワード線WLと複数の層間絶縁層11が積層体50を構成する。
ワード線WLは、板状の導電体である。ワード線WLは、例えば、金属又は半導体である。ワード線WLは、例えば、タングステン(W)である。ワード線WLは、メモリセルトランジスタMTの制御電極として機能する。ワード線WLは、ゲート電極層である。
層間絶縁層11は、ワード線WLとワード線WLを分離する。層間絶縁層11は、例えば、酸化シリコンである。
ワード線WLは導電層の一例である。
コア絶縁層15は、積層体50の中に設けられる。コア絶縁層15は、z方向に延びる。コア絶縁層15は、積層体50を貫通して設けられる。コア絶縁層15は、半導体層10に囲まれる。コア絶縁層15は、例えば、酸化シリコンである。
半導体層10は、積層体50の中に設けられる。半導体層10は、z方向に延びる。半導体層10は、積層体50を貫通して設けられる。半導体層10は、コア絶縁層15の周囲に設けられる。半導体層10は、例えば、円筒形状である。
半導体層10は、例えば、多結晶シリコン、多結晶シリコンゲルマニウム、多結晶酸化インジウムガリウム亜鉛、又は、多結晶酸化亜鉛スズである。半導体層10は、メモリセルトランジスタMTのチャネルとして機能する。
強誘電体層18は、半導体層10とゲート電極16との間に設けられる。強誘電体層18は、ゲート絶縁層の一部として機能する。
強誘電体層18は、強誘電体の酸化アルミニウムを含む。強誘電体層18は、強誘電体の酸化アルミニウムを主成分とする。
酸化アルミニウムは、κ(カッパ)-酸化アルミニウムを含む。κ-酸化アルミニウムは強誘電体である。
界面層20は、半導体層10と強誘電体層18との間に設けられる。界面層20は、ゲート絶縁層の一部として機能する。界面層20は、常誘電体を含む。界面層20は、半導体層10との間の界面準位を低減する機能を有する。
メモリセルトランジスタMTは、ワード線WL、強誘電体層18、及び、半導体層10で構成される。メモリセルトランジスタMTは、強誘電体層18の分極状態のレベルに基づくデータを保持する機能を備える。
メモリセルトランジスタMTに保持されるデータは、例えば、強誘電体層18の分極状態のレベルに応じたメモリセルトランジスタMTの閾値電圧である。メモリセルトランジスタMTは、例えば、異なる閾値電圧を用いて2値以上のデータを記憶することが可能である。
ビット線BLは、半導体層10に電気的に接続される。ビット線BLは、メモリセルトランジスタMTから読み出されたデータを伝達する機能を有する。また、ビット線BLは、メモリセルトランジスタMTに書き込むデータを伝達する機能を有する。ビット線BLは、例えば、金属である。
ソース選択トランジスタSSTは、ソース選択ゲート線SGSに与えられる信号に基づきメモリストリングMSを選択する機能を有する。ドレイン選択トランジスタSDTは、ドレイン選択ゲート線SGDに印加される信号に基づきメモリストリングMSを選択する機能を有する。
共通ソース線CSLには、例えば、グラウンド電位が印加される。
第1の周辺回路101は、複数のワード線WLに接続される。第1の周辺回路101は、所望のワード線WLを選択する機能を有する。第1の周辺回路101は、選択されたワード線に、指令された電圧を印加する機能を有する。
第2の周辺回路102は、複数のビット線BLに接続される。第2の周辺回路102は、所望のビット線BLを選択する機能を有する。また、第2の周辺回路102は、選択されたビット線BLから読み出されたメモリセルトランジスタMTのデータをセンスする機能を有する。また、第2の周辺回路102は、選択されたビット線BLに、メモリセルトランジスタMTに書き込むデータを転送する機能を有する。第2の周辺回路102は、例えば、センスアンプ回路を含む。
制御回路110は、第1の周辺回路101の動作、及び、第2の周辺回路102の動作を制御する。制御回路110は、メモリセルトランジスタMTに対する、書き込みシークエンス、読み出しシークエンス、及び、消去シークエンスを、第1の周辺回路101及び第2の周辺回路102に実行させる機能を有する。
以上、第2の実施形態の記憶装置によれば、抗電界の大きい強誘電体を備えることで、多値化の実現が容易となる。また、3次元構造となることで、記憶装置のメモリ容量を増加させることが可能となる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態の記憶装置は、強誘電体層を誘電体層とするキャパシタと、メモリセル選択用のトランジスタとを組み合わせた1トランジスタ1キャパシタ型(1T1C型)の記憶装置である点で、第1の実施形態の記憶装置と異なっている。例えば、強誘電体層については第1の実施形態と同様である。以下、第1の実施形態と重複する内容については、一部記述を省略する。
図5は、第3の実施形態の記憶装置の模式断面図である。
第3の実施形態の記憶装置は、半導体層10、ソース領域12、ドレイン領域14、ゲート電極16、強誘電体層18(第1の層)、ゲート絶縁層21、ソース線22、プレート線25、第1のコンタクトプラグ26、第2のコンタクトプラグ28、層間絶縁層30、下部キャパシタ電極40(第1の導電層)、上部キャパシタ電極42(第2の導電層)を備える。
半導体層10は、例えば、単結晶シリコンである。
ソース領域12は、半導体層10の中に設けられる。ソース領域12は、n型の不純物領域である。ドレイン領域14は、半導体層10の中に設けられる。ドレイン領域14は、n型の不純物領域である。
ゲート電極16は、金属又は半導体である。ゲート電極16は、例えば、窒化チタンである。ゲート電極16は、例えば、n型不純物又はp型不純物を含む多結晶シリコンである。
ゲート絶縁層21は、半導体層10とゲート電極16との間に設けられる。ゲート絶縁層21は、例えば、酸化シリコンである。
半導体層10、ゲート絶縁層21、ゲート電極16、ソース領域12、及び、ドレイン領域14により、メモリセル選択用のトランジスタが構成される。ゲート電極16は、記憶装置のワード線として機能する。
強誘電体層18は、下部キャパシタ電極40と上部キャパシタ電極42との間に設けられる。下部キャパシタ電極40、上部キャパシタ電極42、及び、強誘電体層18により、メモリデータを記憶するキャパシタが構成される。キャパシタは、いわゆるMFM(metal/ferroelectrics/metal)型の構造である。
下部キャパシタ電極40は、ドレイン領域14上に設けられる。下部キャパシタ電極40は、ドレイン領域14に電気的に接続される。
強誘電体層18は、強誘電体の酸化アルミニウムを含む。強誘電体層18は、強誘電体の酸化アルミニウムを主成分とする。
酸化アルミニウムは、κ(カッパ)-酸化アルミニウムを含む。κ-酸化アルミニウムは強誘電体である。
下部キャパシタ電極40及び上部キャパシタ電極42は、例えば、導電性の金属、又は、金属化合物で形成される。下部キャパシタ電極40及び上部キャパシタ電極42は、例えば、TiN(窒化チタン)である。
ソース線22は、第1のコンタクトプラグ26を介してソース領域12に電気的に接続される。プレート線25は、第2のコンタクトプラグ28を介して上部キャパシタ電極42に電気的に接続される。ソース線22、プレート線25、第1のコンタクトプラグ26、及び、第2のコンタクトプラグ28は、例えば、導電性の金属、又は、金属化合物で形成される。
層間絶縁層30は、半導体層10、ゲート電極16、ソース線22、プレート線25、第1のコンタクトプラグ26、及び、第2のコンタクトプラグ28の電気的分離のために設けられる。層間絶縁層30は、例えば、酸化シリコンである。
第3の実施形態の記憶装置は、書き込み時には、ワード線でメモリセルを選択し、ソース線22とプレート線25との間に電圧を印加することで、強誘電体層18の分極方向を変化させる。例えば、読み出し時には、パルス電圧を印加し、分極反転による誘導電流が流れたか否かでデータの“1”、“0”を判定する。
例えば、強誘電体がレベルの異なる4個以上の分極状態を保つように、ソース線22とプレート線25との間に印加する電圧を制御する。これにより、メモリセルのキャパシタの強誘電体層18に、複数ビットのデータを記憶させる多値化が実現できる。
以上、第3の実施形態の記憶装置によれば、抗電界の大きい強誘電体を備えることで、多値化の実現が容易となる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態の記憶装置は、強誘電体を利用したFTJ(ferroelectric tunnel junction)構造を用いたFTJメモリである点で、第1の実施形態の記憶装置と異なっている。例えば、強誘電体層については第1の実施形態と同様である。以下、第1の実施形態と重複する内容については、一部記述を省略する。
図6は、第4の実施形態の記憶装置の模式断面図である。
第4の実施形態の記憶装置は、半導体層10、絶縁層13、強誘電体層18(第1の層)、常誘電体層19、下部電極52(第1の導電層)、上部電極54(第2の導電層)、第1の電極配線62、第2の電極配線64を備える。
半導体層10は、例えば、単結晶シリコンである。
絶縁層13は、半導体層10の上に設けられる。絶縁層13は、例えば、酸化シリコンである。
強誘電体層18は、下部電極52と上部電極54との間に設けられる。常誘電体層19は、下部電極52と強誘電体層18との間に設けられる。
強誘電体層18は、強誘電体の酸化アルミニウムを含む。強誘電体層18は、強誘電体の酸化アルミニウムを主成分とする。
酸化アルミニウムは、κ(カッパ)-酸化アルミニウムを含む。κ-酸化アルミニウムは強誘電体である。
常誘電体層19は、常誘電体を含む。常誘電体は、例えば、酸化物又は酸窒化物である。常誘電体は、例えば、酸化シリコンである。
下部電極52及び上部電極54は、例えば、導電性の金属、金属化合物で形成される。例えば、TiN(窒化チタン)である。
第1の電極配線62は、絶縁層13と下部電極52との間に設けられる。第1の電極配線62は、下部電極52に接する。
第2の電極配線64は、上部電極54の上に設けられる。第2の電極配線64は、上部電極54に接する。
FTJメモリは、第1の電極配線62と第2の電極配線64とで挟まれる2端子のFTJ構造を含む。FTJ構造は、強誘電体の分極反転に伴う、トンネル電流の電流量の変化を利用してメモリセルとして機能する。
第1の電極配線62と、第2の電極配線64が交差する領域に、メモリセルが設けられる。第4の実施形態のFTJメモリは、いわゆる、クロスポイント構造を備える。
第4の実施形態のFTJメモリでは、データの書き込み時には、第1の電極配線62と、第2の電極配線64との間に電圧を印加して、強誘電体層18の分極を反転させる。そして、データの読み出し時に、メモリセルのデータは、第1の電極配線62と、第2の電極配線64との間に流れる電流量として読み出される。強誘電体層18の分極方向に依存する電流量を判定して、データの極性が判断される。例えば、データの“0”、“1”を判定する。
強誘電体層18の強誘電体の抗電界が高いことにより、強誘電体層18の分極状態が変動しにくくなる。したがって、FTJメモリの動作が安定する。
以上、第4の実施形態の記憶装置によれば、抗電界の大きい強誘電体を備えることで、安定した動作が実現できる。
例えば、P-BiCS(pipe-shaped bit-cost scalable)、TCAT(terabit cell array transistor)、VG(vertical gate)-NAND、VC(vertical channel)-NAND、cross-point-NAND、VSAT(vertical stacked array transistor)、VRAT(vertical-recess-array-transistor),VG-TFT(vertical gate-thin film transistor)-NAND、DC-SF(dual control-gate with surrounding floating-gate)、PNVG(PN diode decoded vertical gate)、Hybrid 3D(hybrid stacked 3d)、Si Pillar 3D NAND、Stacked NAND、Multi TFT S-SGT(stacked-surrounding gate transistor)などの3次元構造の記憶装置に本発明を適用することが可能である。
また、第4の実施形態で示したFTJ構造を、多段に積層する構造を採用することも可能である。FTJ構造を多段に積層することにより、記憶装置の集積度が向上する。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。例えば、一実施形態の構成要素を他の実施形態の構成要素と置き換え又は変更してもよい。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 半導体層(第1の導電層)
11 層間絶縁層(絶縁層)
16 ゲート電極(第2の導電層)
18 強誘電体層(第1の層)
20 界面層(第2の層)
40 下部キャパシタ電極(第1の導電層)
42 上部キャパシタ電極(第2の導電層)
50 積層体
52 下部電極(第1の導電層)
54 上部電極(第2の導電層)
WL ワード線(導電層)

Claims (24)

  1. 第1の導電層と、
    第2の導電層と、
    前記第1の導電層と前記第2の導電層との間に設けられ、マグネシウム(Mg)、シリコン(Si)、ハフニウム(Hf)、タングステン(W)、及び、ルテニウム(Ru)から成る群から選ばれる少なくとも一つの第1の元素を含む酸化アルミニウムを含み、前記酸化アルミニウムは強誘電体である第1の層と、
    を備え
    前記第1の層の中の前記酸化アルミニウムのc軸の方向が、前記第1の導電層と前記第2の導電層とを結ぶ方向に対し、±10度の範囲に入る、記憶装置。
  2. 前記酸化アルミニウムはκ(カッパ)-酸化アルミニウムである請求項1記載の記憶装置。
  3. 第1の導電層と、
    第2の導電層と、
    前記第1の導電層と前記第2の導電層との間に設けられ、マグネシウム(Mg)、シリコン(Si)、ハフニウム(Hf)、タングステン(W)、及び、ルテニウム(Ru)から成る群から選ばれる少なくとも一つの第1の元素を含む酸化アルミニウムを含み、前記酸化アルミニウムはκ(カッパ)-酸化アルミニウムである第1の層と、
    を備え
    前記第1の層の中の前記酸化アルミニウムのc軸の方向が、前記第1の導電層と前記第2の導電層とを結ぶ方向に対し、±10度の範囲に入る、記憶装置。
  4. 前記第1の導電層と前記第1の層との間に、酸化物又は酸窒化物を含む第2の層を、更に備える請求項1ないし請求項いずれか一項記載の記憶装置。
  5. 複数の導電層が第1の方向に配列された積層体と、
    前記積層体の中に設けられ、前記第1の方向に延びる半導体層と、
    前記導電層と前記半導体層との間に設けられ、マグネシウム(Mg)、シリコン(Si)、ハフニウム(Hf)、タングステン(W)、及び、ルテニウム(Ru)から成る群から選ばれる少なくとも一つの第1の元素を含む酸化アルミニウムを含み、前記酸化アルミニウムは強誘電体である第1の層と、
    を備え、
    前記第1の層の中の前記酸化アルミニウムのc軸の方向が、前記導電層と前記半導体層とを結ぶ方向に対し、±10度の範囲に入る、記憶装置。
  6. 前記酸化アルミニウムはκ(カッパ)-酸化アルミニウムである請求項5記載の記憶装置。
  7. 複数の導電層が第1の方向に配列された積層体と、
    前記積層体の中に設けられ、前記第1の方向に延びる半導体層と、
    前記導電層と前記半導体層との間に設けられ、マグネシウム(Mg)、シリコン(Si)、ハフニウム(Hf)、タングステン(W)、及び、ルテニウム(Ru)から成る群から選ばれる少なくとも一つの第1の元素を含む酸化アルミニウムを含み、前記酸化アルミニウムはκ(カッパ)-酸化アルミニウムである第1の層と、
    を備え、
    前記第1の層の中の前記酸化アルミニウムのc軸の方向が、前記導電層と前記半導体層とを結ぶ方向に対し、±10度の範囲に入る、記憶装置。
  8. 前記半導体層と前記第1の層との間に、酸化物又は酸窒化物を含む第2の層を、更に備える請求項ないし請求項いずれか一項記載の記憶装置。
  9. 前記酸化アルミニウムのa軸長及びb軸長は、標準軸長の99.5%以下である請求項1ないし請求項いずれか一項記載の記憶装置。
  10. 前記酸化アルミニウムは、マンガン(Mn)、クロム(Cr)、バナジウム(V)、及び、コバルト(Co)から成る群から選ばれる少なくとも一つの第2の元素を含む請求項1ないし請求項いずれか一項記載の記憶装置。
  11. 前記酸化アルミニウムは、イオウ(S)、塩素(Cl)、炭素(C)、及び、窒素(N)から成る群から選ばれる少なくとも一つの第3の元素を含む請求項1ないし請求項10いずれか一項記載の記憶装置。
  12. 第1の導電層と、
    第2の導電層と、
    前記第1の導電層と前記第2の導電層との間に設けられ、マグネシウム(Mg)、シリコン(Si)、ハフニウム(Hf)、タングステン(W)、及び、ルテニウム(Ru)から成る群から選ばれる少なくとも一つの第1の元素を含む酸化アルミニウムを含み、前記酸化アルミニウムは強誘電体である第1の層と、
    を備え、
    前記酸化アルミニウムのa軸長及びb軸長は、標準軸長の99.5%以下である記憶装置。
  13. 第1の導電層と、
    第2の導電層と、
    前記第1の導電層と前記第2の導電層との間に設けられ、マグネシウム(Mg)、シリコン(Si)、ハフニウム(Hf)、タングステン(W)、及び、ルテニウム(Ru)から成る群から選ばれる少なくとも一つの第1の元素を含む酸化アルミニウムを含み、前記酸化アルミニウムはκ(カッパ)-酸化アルミニウムである第1の層と、
    を備え、
    前記酸化アルミニウムのa軸長及びb軸長は、標準軸長の99.5%以下である記憶装置。
  14. 複数の導電層が第1の方向に配列された積層体と、
    前記積層体の中に設けられ、前記第1の方向に延びる半導体層と、
    前記導電層と前記半導体層との間に設けられ、マグネシウム(Mg)、シリコン(Si)、ハフニウム(Hf)、タングステン(W)、及び、ルテニウム(Ru)から成る群から選ばれる少なくとも一つの第1の元素を含む酸化アルミニウムを含み、前記酸化アルミニウムは強誘電体である第1の層と、
    を備え、
    前記酸化アルミニウムのa軸長及びb軸長は、標準軸長の99.5%以下である記憶装置。
  15. 複数の導電層が第1の方向に配列された積層体と、
    前記積層体の中に設けられ、前記第1の方向に延びる半導体層と、
    前記導電層と前記半導体層との間に設けられ、マグネシウム(Mg)、シリコン(Si)、ハフニウム(Hf)、タングステン(W)、及び、ルテニウム(Ru)から成る群から選ばれる少なくとも一つの第1の元素を含む酸化アルミニウムを含み、前記酸化アルミニウムはκ(カッパ)-酸化アルミニウムである第1の層と、
    を備え、
    前記酸化アルミニウムのa軸長及びb軸長は、標準軸長の99.5%以下である記憶装置。
  16. 第1の導電層と、
    第2の導電層と、
    前記第1の導電層と前記第2の導電層との間に設けられ、マグネシウム(Mg)、シリコン(Si)、ハフニウム(Hf)、タングステン(W)、及び、ルテニウム(Ru)から成る群から選ばれる少なくとも一つの第1の元素を含む酸化アルミニウムを含み、前記酸化アルミニウムは強誘電体である第1の層と、
    を備え、
    前記酸化アルミニウムは、マンガン(Mn)、クロム(Cr)、バナジウム(V)、及び、コバルト(Co)から成る群から選ばれる少なくとも一つの第2の元素を含む、記憶装置。
  17. 第1の導電層と、
    第2の導電層と、
    前記第1の導電層と前記第2の導電層との間に設けられ、マグネシウム(Mg)、シリコン(Si)、ハフニウム(Hf)、タングステン(W)、及び、ルテニウム(Ru)から成る群から選ばれる少なくとも一つの第1の元素を含む酸化アルミニウムを含み、前記酸化アルミニウムはκ(カッパ)-酸化アルミニウムである第1の層と、
    を備え、
    前記酸化アルミニウムは、マンガン(Mn)、クロム(Cr)、バナジウム(V)、及び、コバルト(Co)から成る群から選ばれる少なくとも一つの第2の元素を含む、記憶装置。
  18. 複数の導電層が第1の方向に配列された積層体と、
    前記積層体の中に設けられ、前記第1の方向に延びる半導体層と、
    前記導電層と前記半導体層との間に設けられ、マグネシウム(Mg)、シリコン(Si)、ハフニウム(Hf)、タングステン(W)、及び、ルテニウム(Ru)から成る群から選ばれる少なくとも一つの第1の元素を含む酸化アルミニウムを含み、前記酸化アルミニウムは強誘電体である第1の層と、
    を備え、
    前記酸化アルミニウムは、マンガン(Mn)、クロム(Cr)、バナジウム(V)、及び、コバルト(Co)から成る群から選ばれる少なくとも一つの第2の元素を含む、記憶装置。
  19. 複数の導電層が第1の方向に配列された積層体と、
    前記積層体の中に設けられ、前記第1の方向に延びる半導体層と、
    前記導電層と前記半導体層との間に設けられ、マグネシウム(Mg)、シリコン(Si)、ハフニウム(Hf)、タングステン(W)、及び、ルテニウム(Ru)から成る群から選ばれる少なくとも一つの第1の元素を含む酸化アルミニウムを含み、前記酸化アルミニウムはκ(カッパ)-酸化アルミニウムである第1の層と、
    を備え、
    前記酸化アルミニウムは、マンガン(Mn)、クロム(Cr)、バナジウム(V)、及び、コバルト(Co)から成る群から選ばれる少なくとも一つの第2の元素を含む、記憶装置。
  20. 第1の導電層と、
    第2の導電層と、
    前記第1の導電層と前記第2の導電層との間に設けられ、マグネシウム(Mg)、シリコン(Si)、ハフニウム(Hf)、タングステン(W)、及び、ルテニウム(Ru)から成る群から選ばれる少なくとも一つの第1の元素を含む酸化アルミニウムを含み、前記酸化アルミニウムは強誘電体である第1の層と、
    を備え、
    前記酸化アルミニウムは、イオウ(S)、塩素(Cl)、炭素(C)、及び、窒素(N)から成る群から選ばれる少なくとも一つの元素をさらに含む、記憶装置。
  21. 第1の導電層と、
    第2の導電層と、
    前記第1の導電層と前記第2の導電層との間に設けられ、マグネシウム(Mg)、シリコン(Si)、ハフニウム(Hf)、タングステン(W)、及び、ルテニウム(Ru)から成る群から選ばれる少なくとも一つの第1の元素を含む酸化アルミニウムを含み、前記酸化アルミニウムはκ(カッパ)-酸化アルミニウムである第1の層と、
    を備え、
    前記酸化アルミニウムは、イオウ(S)、塩素(Cl)、炭素(C)、及び、窒素(N)から成る群から選ばれる少なくとも一つの元素をさらに含む、記憶装置。
  22. 複数の導電層が第1の方向に配列された積層体と、
    前記積層体の中に設けられ、前記第1の方向に延びる半導体層と、
    前記導電層と前記半導体層との間に設けられ、マグネシウム(Mg)、シリコン(Si)、ハフニウム(Hf)、タングステン(W)、及び、ルテニウム(Ru)から成る群から選ばれる少なくとも一つの第1の元素を含む酸化アルミニウムを含み、前記酸化アルミニウムは強誘電体である第1の層と、
    を備え、
    前記酸化アルミニウムは、イオウ(S)、塩素(Cl)、炭素(C)、及び、窒素(N)から成る群から選ばれる少なくとも一つの元素をさらに含む、記憶装置。
  23. 複数の導電層が第1の方向に配列された積層体と、
    前記積層体の中に設けられ、前記第1の方向に延びる半導体層と、
    前記導電層と前記半導体層との間に設けられ、マグネシウム(Mg)、シリコン(Si)、ハフニウム(Hf)、タングステン(W)、及び、ルテニウム(Ru)から成る群から選ばれる少なくとも一つの第1の元素を含む酸化アルミニウムを含み、前記酸化アルミニウムはκ(カッパ)-酸化アルミニウムである第1の層と、
    を備え、
    前記酸化アルミニウムは、イオウ(S)、塩素(Cl)、炭素(C)、及び、窒素(N)から成る群から選ばれる少なくとも一つの元素をさらに含む、記憶装置。
  24. 前記第1の層の厚さは1nm以上15nm以下である請求項1ないし請求項23いずれか一項記載の記憶装置。
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