JP2022048832A - 半導体装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】半導体装置の信頼性及び生産性を向上する。【解決手段】半導体装置は、交互に積層された絶縁層とモリブデンを含む導電層と、前記絶縁層と前記導電層との間に設けられる酸化アルミニウム層と、前記酸化アルミニウム層に接し、前記酸化アルミニウム層中のアルミニウムと結合した炭素、窒素または硫黄のいずれかを含み、前記導電層に接する保護層と、を含む積層体を備える。前記積層体は、前記絶縁層および前記導電層に内に設けられ、前記絶縁層の一部と、前記酸化アルミニウム層の一部と、前記保護層の一部と、前記導電層の一部とに接する絶縁体を有する。【選択図】図3
Description
本開示の実施形態は半導体装置及び半導体装置の製造方法に関する。
複数のメモリセルを3次元配置して構成された3次元メモリデバイスが提案されている。3次元メモリデバイスは、絶縁膜と導電膜とを交互に積層した積層体、及び積層体の積層方向に設けられた柱状の半導体層を有する。メモリセルは、積層体の導電膜と柱状の半導体層との間に設けられる。
本開示の実施形態に係る半導体装置及び半導体装置の製造方法を用いて、半導体装置の信頼性及び生産性を向上する。
一実施形態に係る半導体装置は、交互に積層された絶縁層とモリブデンを含む導電層と、前記絶縁層と前記導電層との間に設けられる酸化アルミニウム層と、前記酸化アルミニウム層に接し、炭素と前記酸化アルミニウム層中のアルミニウムと結合した炭素、窒素または硫黄のいずれかを含み、前記導電層に接する保護層と、を含む積層体を備える。
一実施形態に係る半導体装置の製造方法は、基板上に絶縁層を形成し、前記絶縁層上に酸化アルミニウム層を形成し、前記酸化アルミニウム層に、炭素、窒素または硫黄のいずれかを含む第1のガスを供給し、前記第1のガスを供給後に、モリブデンを含む材料ガスと、前記材料ガスを還元する還元ガスをさらに供給し、前記モリブデンを含む導電層を形成する。
以下、本実施形態に係る半導体装置及び半導体装置の製造方法を、図面を参照して具体的に説明する。以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する要素について、同一符号又は同一符号の後にアルファベットが追加された符号(数字の後にa、b、A、Bなどを付した符号)が付されており、詳細な説明を適宜省略することがある。また、各要素に対する「第1」、「第2」と付記された文字は、各要素を区別するために用いられる便宜的な標識であり、特段の説明がない限りそれ以上の意味を有さない。以下に示す各実施形態は、この実施形態の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、構成要素の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。実施形態の技術的思想には、特許請求の範囲に記載されたものに対して、種々の変更を加えたものが含まれる。
また、本実施形態に係る半導体装置及び半導体装置の上下方向は、基板に対してメモリセルが設けられる面を上とした場合の相対的な方向を示す。このように、説明の便宜上、上方又は下方という語句を用いて説明するが、例えば、基板とメモリセルとの上下関係が図示と逆になるように配置されてもよい。また、以下の説明で、例えば基板上のメモリセルという記載は、上記のように基板とメモリセルとの上下関係を説明しているに過ぎず、基板とメモリセルとの間に他の部材が配置されてもよい。
以下の各実施形態では、半導体装置として複数のメモリセルを含む不揮発性メモリに適用する例を示す。本開示の技術を不揮発性メモリ以外の半導体装置(例えば、CPU、ディスプレイ、インターポーザなど)に適用してもよい。
<半導体装置100の全体構成>
図1から図5を用いて、本実施形態に係る半導体装置100の全体構成を説明する。図1は、本実施形態に係る半導体装置100を示す斜視図である。図2は、図1に示す半導体装置100のY方向とZ方向に沿った断面を示す断面図である。図3は、図2に示す半導体装置100に含まれる積層体2を拡大した断面を示す断面図である。図4は、図2に示す半導体装置100に含まれるメモリホールMHのX方向とY方向に沿った断面を示す断面図である。図5は、図3に示す領域110を拡大した断面を示す断面図である。本実施形態において、積層体2の積層方向をZ方向とし、Z方向と直交する方向をY方向とし、Z方向およびY方向のそれぞれと直交する方向をX方向とする。本実施形態に係る半導体装置100の構成は、図1から図5に示す構成に限定されない。
図1から図5を用いて、本実施形態に係る半導体装置100の全体構成を説明する。図1は、本実施形態に係る半導体装置100を示す斜視図である。図2は、図1に示す半導体装置100のY方向とZ方向に沿った断面を示す断面図である。図3は、図2に示す半導体装置100に含まれる積層体2を拡大した断面を示す断面図である。図4は、図2に示す半導体装置100に含まれるメモリホールMHのX方向とY方向に沿った断面を示す断面図である。図5は、図3に示す領域110を拡大した断面を示す断面図である。本実施形態において、積層体2の積層方向をZ方向とし、Z方向と直交する方向をY方向とし、Z方向およびY方向のそれぞれと直交する方向をX方向とする。本実施形態に係る半導体装置100の構成は、図1から図5に示す構成に限定されない。
図1に示すように、半導体装置100は複数のメモリセルMC(図3)を3次元配置して構成された3次元メモリデバイスを有する不揮発性メモリである。例えば、不揮発性メモリは、NAND型フラッシュメモリである。
半導体装置100は、基体部1と、積層体2と、複数の柱状部CLとを含む。
基体部1は、基板10と、絶縁層11と、導電層12と、半導体部13とを含む。絶縁層11と、導電層12と、半導体部13とは、基板10の上方に、この順に設けられる。
基板10は、半導体基板、例えば、シリコン基板である。基板10の表面領域は、例えば、素子分離領域10iと、アクティブ領域AAと、を含む。素子分離領域10iは、例えば、シリコン酸化物を含む絶縁領域である。アクティブ領域AAは、トランジスタTrのソースおよびドレイン領域を含む。素子分離領域10iは、複数のアクティブ領域AAを互いに絶縁する。
絶縁層11は、基板10に接し、基板10上に設けられる。絶縁層11は、例えば、トランジスタTrのゲート電極とゲート絶縁層とを含む。絶縁層11は、層間絶縁層であり、複数のトランジスタTrを互いに絶縁する。絶縁層11内には、例えば、配線11aaと、配線11abと、絶縁層11dとが、絶縁層11に対して下方(基板10が設けられる側)から上方(導電層12設けられる側)に、この順に積層される。すなわち、絶縁層11は絶縁層と配線層とが交互に積層された多層配線構造を含む。図2では、2層の配線層と3層の絶縁層を含む多層配線構造を示すが、多層配線構造は図2に示す例に限定されず、本実施形態の主旨を逸脱しない範囲の数の層を積層した構造である。配線11aaは、トランジスタTrと電気的に接続された配線である。配線11abは、配線11aaと電気的に接続された配線である。
導電層12は、絶縁層11に接し、絶縁層11上に設けられる。半導体部13は、導電層12に接し、導電層12上に設けられる。複数のトランジスタTrは、不揮発性メモリの周辺回路を構成する。
積層体2は、基板10の上方に設けられ、半導体部13に対してZ方向に位置する。積層体2は、Z方向に、複数の導電層21および複数の絶縁層22を交互に積層して構成される。Z方向が積層体2の積層方向である。絶縁層22は、Z方向に隣接する複数の導電層21間を電気的に絶縁する。導電層21および絶縁層22のそれぞれの積層数は任意である。絶縁層22は、例えば、空間(ギャップ)であってもよい。積層体2と、半導体部13との間には、例えば、絶縁層2gが設けられる。
導電層21は、少なくとも1つのソース側選択ゲートSGSと、複数のワード線WLと、少なくとも1つのドレイン側選択ゲートSGDとを構成する。ソース側選択ゲートSGSは、ソース側選択トランジスタSTSのゲート電極である。ワード線WLは、メモリセルMCのゲート電極である。ドレイン側選択ゲートSGDは、ドレイン側選択トランジスタSTDのゲート電極である。ソース側選択ゲートSGSは、積層体2の下部領域(積層体2に対して半導体部13が設けられる側の領域)に設けられる。ドレイン側選択ゲートSGDは、積層体2の上部領域(積層体2に対して半導体部13が設けられる側と反対側の領域)に設けられる。ワード線WLは、ソース側選択ゲートSGSとドレイン側選択ゲートSGDとの間に設けられる。本実施形態において、例えば、メモリセルMCのゲート電極、及び、ワード線WLはコントロールゲートとして機能する。
積層体2は、さらに半導体部14を含む。半導体部14は、積層体2と半導体部13との間に位置する。半導体部14は、半導体部13に最も近い絶縁層22と絶縁層2gとの間に設けられる。半導体部14は、例えば、ソース側選択ゲートSGSとして機能する。
半導体装置100は、ソース側選択トランジスタSTSとドレイン側選択トランジスタSTDとの間に直列に接続された複数のメモリセルMCを有する。ソース側選択トランジスタSTS、複数のメモリセルMCおよびドレイン側選択トランジスタSTDが直列に接続された構造は、メモリストリング、又は、NANDストリングと呼ばれる。メモリストリングは、例えば、コンタクトCbを介してビット線BLに接続される。ビット線BLは、積層体2の上方(積層体2に対して半導体部13が設けられる側と反対側の方向)に設けられ、Y方向に延伸する。
図2から図5を用いて、半導体装置100の断面構造を説明する。図2から図4を用いた半導体装置100の断面構造の説明では、主に図1と異なる点について説明し、図1と同一、又は類似する構成の説明は省略されることがある。
図2に示すように、半導体装置100は、半導体層131と、半導体層132と、半導体層133とを含む。半導体部13(図1)は、半導体層131と、半導体層132と、半導体層133とを含む。半導体層131は、導電層12に接し、導電層12上に設けられる。半導体層132は、半導体層131に接し、半導体層131上に設けられる。半導体層133は、半導体層132に接し、半導体層132上に設けられる。なお、図2では、図1に示した素子分離領域10iと、アクティブ領域AAと、トランジスタTrと、配線11aaと、配線11abと、絶縁層11dとを省略する。
図2から図5を用いて、半導体装置100に含まれる積層体2と、メモリホールMHと、スリットSTとを、より詳細に説明する。
図2から図5に示すように、複数の柱状部CLの各々は、メモリホールMHの内部に設けられる。メモリホールMHは、積層体2の上端から積層体2を貫通するようにZ方向に設けられる。メモリホールMHの内部には、半導体ボディ210、メモリ膜220およびコア層230が設けられる。半導体ボディ210、メモリ膜220およびコア層230は、メモリホールMHに沿ってZ方向に延伸する。半導体柱(半導体層)としての半導体ボディ210は、半導体部13と電気的に接続される。Y方向に配列された複数の柱状部CLは、コンタクトCb(図1)を介して1本のビット線BL(図1)に共通に接続される。X-Y平面におけるメモリホールMHの形状(図4)は、例えば、円状又は楕円状である。
導電層21と絶縁層22との間には、メモリ膜220の一部を構成するブロック絶縁層21aと、保護層21bとが設けられる。ブロック絶縁層21aは、導電層21と半導体ボディ210との間、導電層21と絶縁層22との間に設けられる。
ブロック絶縁層21aは、導電層21の周囲に設けられ、導電層21と半導体ボディ210との間、導電層21と絶縁層22との間に設けられる。
保護層21bは、ブロック絶縁層21aに接するように、ブロック絶縁層21aの周囲に設けられ、導電層21と半導体ボディ210との間、導電層21と絶縁層22との間に設けられる。
半導体ボディ210の形状は、例えば、筒状である。半導体ボディ210は、ドレイン側選択トランジスタSTD、メモリセルMCおよびソース側選択トランジスタSTSのそれぞれのチャネル領域として機能する。
メモリ膜220は、ブロック絶縁層21aと、保護層21bと、カバー絶縁層221と、電荷捕獲層222と、トンネル絶縁層223とを含む。メモリ膜220は、メモリホールMHの内壁に沿ってZ方向に延伸するように筒状に設けられる。また、メモリ膜220は、半導体ボディ210と導電層21又は絶縁層22との間に設けられる。複数のメモリセルMCは、半導体ボディ210と導電層21との間のメモリ膜220を記憶領域として有する。複数のメモリセルMCは、Z方向に配列される。導電層21は、ワード線WLであってよく、ワード線WLと電気的に接続される配線であってもよい。半導体ボディ210、電荷捕獲層222およびトンネル絶縁層223の各々は、メモリホールMHの内壁に沿って成膜され、Z方向に延伸する。
カバー絶縁層221は、絶縁層22と電荷捕獲層222との間に設けられる。カバー絶縁層221は、犠牲層23(図18)を導電層21にリプレースするとき(リプレース工程において)、電荷捕獲層222を保護する。その結果、カバー絶縁層221は、電荷捕獲層222がエッチングされることを抑制する。絶縁層22に接していないカバー絶縁層221は、犠牲層23と共に除去されてもよい。また、図示は省略するが、絶縁層22に接していないカバー絶縁層221の一部は、犠牲層23と共に除去されずに、残されてもよい。絶縁層22に接していないカバー絶縁層221の一部が残されるとき、カバー絶縁層221は導電層21と電荷捕獲層222との間に設けられる。
電荷捕獲層222は、ブロック絶縁層21a又はカバー絶縁層221と、トンネル絶縁層223との間に設けられる。電荷捕獲層222のうち、導電層21(ワード線WL)と半導体ボディ210との間に挟まれた部分又は領域は、メモリセルMCの電荷捕獲部又は記憶領域である。電荷捕獲部又は記憶領域には、例えば、電荷をトラップするトラップサイトが存在する。メモリセルMCのしきい値電圧は、電荷捕獲部中にトラップされた電荷の電荷量に応じて変化する。すなわち、電荷捕獲層222は、注入される電荷を蓄積又は格納する記憶層として機能する。その結果、メモリセルMCは、データを保持することができる。
トンネル絶縁層223は、半導体ボディ210と電荷捕獲層222との間に設けられる。半導体ボディ210から電荷捕獲部へ電子を注入するとき(書き込み動作)、および、半導体ボディ210から電荷捕獲部へ正孔を注入するとき(消去動作)、電子および正孔が、それぞれトンネル絶縁層223の電位障壁を通過(トンネリング)する。
トンネル絶縁層223は、導電層21と半導体ボディ210との間に設けられ、電荷捕獲層222はトンネル絶縁層223と導電層21との間に設けられ、ブロック絶縁層21a及び保護層21bは電荷捕獲層222と導電層21との間に設けられる。その結果、電荷捕獲層222は、トンネル絶縁層223を介して半導体ボディ210から電荷を取り込む、又は、トンネル絶縁層223を介して半導体ボディ210から電荷を放出する。一方、ブロック絶縁層21a及び保護層21bは、電荷捕獲層222に蓄積された電荷を導電層21へ通過させず、また、導電層21からの電荷を電荷捕獲層222へ通過させない。その結果、メモリセルMCは、電荷捕獲層222にデータを格納することができ、又は、メモリセルMCは、電荷捕獲層222からデータを消去することができる。
筒状の半導体ボディ210の内部空間は、コア層230を用いて埋め込まれる。コア層230の形状は、例えば、柱状である。
ワード線WL及びコントロールゲートとして機能する導電層21は、Z方向に互いに隣接する複数の絶縁層22間に設けられる。導電層21は、Y方向において、スリットSTに面し、スリットSTに接する。詳細は後述するが、スリットSTは、導電層21を形成する際に、形成される。スリットSTを用いて、犠牲層23(図18)を、導電層21を形成する材料に置換(リプレース)する。導電層21を形成する材料をスリットST内および絶縁層22間に埋め込んだ後、スリットST内の導電層21の材料を除去する。このとき、図3及び図5に示すように、絶縁層22間に埋め込まれた導電層21を形成する材料は残置される。スリットST内の導電層21を形成する材料は除去され、絶縁層22間に残置された導電層21の各々は互いに電気的に分離される。その結果、導電層21の各々はワード線WLとして機能することができる。その後、スリットSTの内部には、絶縁層3が設けられる(充填される)。なお、図5は図3の領域110を拡大した図であり、複数の導電層21(複数のワード線WL)のうちの1つの導電層21が示される。
図3及び図5に示すように、メモリセルMCは、積層体2の積層方向(Z方向)と交差する方向(X方向及びY方向)において、導電層21と、チャネル領域(半導体層)と、トンネル絶縁層223と、電荷捕獲層222、カバー絶縁層221と、絶縁層22(第1の絶縁層)と、ブロック絶縁層21a(第2の絶縁層)と、保護層21bとを用いて、構成される。また、複数のメモリセルMCは、複数の導電層21の積層方向(Z方向)に並んでおり、交互に積層された絶縁層22および導電層21のうち、複数の導電層21の各々に対して設けられる。すなわち、複数の導電層21の各々は、複数のメモリセルMCに接続される。
上記のように、メモリセルMCにおいて、半導体ボディ210はチャネル領域として機能し、導電層21はワード線WL及びコントロールゲートとして機能する。電荷捕獲層222はチャネル領域から注入される電荷を蓄積する記憶層として機能する。複数のメモリセルMCは複数の導電層21の積層方向(Z方向)に並んでおり、複数の導電層21は、それぞれ複数のメモリセルMCに接続される。本実施形態に係る半導体装置は、メモリセルMCに接続された導電層21への電圧を制御し、当該メモリセルMCへの書き込み動作又は消去動作を制御することができる。
<半導体装置100の導電層21の製造方法>
図6から図12を用いて、本実施形態に係る半導体装置100の導電層21の製造方法を説明する。図6は、本実施形態に係る半導体装置100の導電層21の製造方法を示すフローチャートである。図7から図12は、本実施形態に係る半導体装置100の導電層21の製造方法を説明するための図である。本実施形態に係る半導体装置100の製造方法は、図6から図12に示す構成に限定されない。図1から図5と同一、又は類似する構成の説明は省略されることがある。
図6から図12を用いて、本実施形態に係る半導体装置100の導電層21の製造方法を説明する。図6は、本実施形態に係る半導体装置100の導電層21の製造方法を示すフローチャートである。図7から図12は、本実施形態に係る半導体装置100の導電層21の製造方法を説明するための図である。本実施形態に係る半導体装置100の製造方法は、図6から図12に示す構成に限定されない。図1から図5と同一、又は類似する構成の説明は省略されることがある。
上述のように、本実施形態に係る半導体装置100の導電層21の製造方法では、スリットSTを用いて、犠牲層23(図18)を、導電層21を形成する材料に置換(リプレース)する。犠牲層23(図18)を除去したのち、導電層21の形成を開始する。
図6及び図7に示すように、ステップ11(S11)において、ブロック絶縁層21aを形成する。ブロック絶縁層21aは、熱CVD(Chemical Vapor Deposition)法またはALD(Atomic Layer Deposition)法等を用いて、スリットSTを介して、空間S2の内壁に形成される。より具体的には、ブロック絶縁層21aは、絶縁層22の表面22aa及び表面22abの上と、カバー絶縁層221の一部と、電荷捕獲層222の一部に形成される。ブロック絶縁層21aは、導電層21からメモリ膜220側への電荷のバックトンネリングを抑制する。また、ブロック絶縁層21aは、導電層21を形成する際に、第1の金属元素の積層(導電層21の形成)を促進するシード層としても機能する。本実施形態において、絶縁層22は第1の絶縁層と呼ばれ、絶縁層22の表面22aa及び表面22abは第1の面と呼ばれ、ブロック絶縁層21aは酸化アルミニウム層又は第2の絶縁層と呼ばれることがある。
ブロック絶縁層21aを形成する材料として、例えば、第2の金属元素を含む絶縁性材料が用いられる。本実施形態では、例えば、第2の金属元素はアルミニウム(Al)であり、第2の金属元素を含む絶縁性材料は酸化アルミニウム(Al2O3)である。酸化アルミニウムの厚さは、例えば、1nm以上5nm以下である。
次に、図6及び図8に示すように、ステップ13(S13)において、保護層21bを形成する。保護層21bは、例えば、ブロック絶縁層21aの表面21aa、表面21ab、及び表面21acの上に形成される。保護層21bは、熱CVD法等を用いて、スリットSTを介して、第3の元素を含む第1のガス21cを供給し、形成される。第3の元素は、例えば、炭素(C)、窒素(N)、又は硫黄(S)である。保護層21bは、第3の元素を含んでよく、第3の元素と第2の金属元素とを含んでよく、第3の元素と第2の金属元素との結合を含んでもよく、第3の元素と第2の金属元素との結合を含む層を含んでよい。本実施形態において、例えば、保護層21bは、炭素とアルミニウムとの結合を含む層を含む。保護層21bは、酸素(O)を含んでもよい。保護層21bの厚さは、1原子層レベルであり、例えば、約0.03nmである。図8では、本実施形態の製造方法の理解の促進のため、第1のガス21cを1つにまとめて記載しているが、第1のガス21cはスリットST及びブロック絶縁層21aが形成された空間に分布する。
第1のガス21cを供給し、保護層21bを形成する条件は、例えば、第1のガス21cを供給する際の温度は摂氏300度以上650度以下、第1のガス21cを供給する際の圧力は100パスカル(Pa)以上10000Pa以下、第1のガス21cを供給する時間は3分以下である。
第3の元素が炭素であるとき、第1のガス21cは、例えば、CO、CO2、CH4、C2H2、C2H4、C3H6、C3H8、C4F6、C4F8またはCH3OHのうち、少なくとも1つを含むガスであり、保護層21bは、炭素を含んでよく、炭素とアルミニウムとを含んでよく、炭素とアルミニウムとの結合を含んでもよく、炭素とアルミニウムとの結合を含む層を含んでよい。
第3の元素が窒素であるとき、第1のガスは、例えば、NH3を含むガスであり、保護層21bは、窒素を含んでよく、窒素とアルミニウムとを含んでよく、窒素とアルミニウムとの結合を含んでもよく、窒素とアルミニウムとの結合を含む層を含んでよい。
第3の元素が硫黄であるとき、第1のガスは、例えば、H2Sを含むガスであり、保護層21bは、保護層21bは、硫黄を含んでよく、硫黄とアルミニウムとを含んでよく、硫黄とアルミニウムとの結合を含んでもよく、硫黄とアルミニウムとの結合を含む層を含んでよい。
保護層21bは、ブロック絶縁層21aに接し形成される。その結果、後述する導電層21を形成する際に、保護層21bは、第1の金属元素の積層(導電層21の形成)に含まれる塩素などによる、ブロック絶縁層21aの腐食を抑制する。また、保護層21bは、導電層21を形成する際に、第1の金属元素の積層(導電層21の形成)を促進するシード層としても機能する。すなわち、保護層21bを用いることで、第1の金属元素は、保護層21b上に積層されやすくなる。また、保護層21bの厚さは1原子層レベルと極めて薄いため、保護層21bの厚さが厚くなり導電層21の厚さが薄くなることに伴い導電層21の抵抗が増大することを抑制可能である。
次に、図6、図9、図10及び図11に示すように、ステップ15(S15)において、導電層21を形成する。導電層21は、例えば、保護層21bの表面21ba、表面21bb、表面21bc、及びスリットSTの表面(内壁)の上に形成される。導電層21は、熱CVD法またはALD法等を用いて、温度は摂氏500度から600度の雰囲気中にて、スリットSTを介して、第1の金属元素を含む原料ガス21dと、還元ガス21fとを交互に供給し、形成される。図9では、本実施形態の製造方法の理解の促進のため、原料ガス21dを1つにまとめて記載している。また、図10では、本実施形態の製造方法の理解の促進のため、還元ガス21fを1つにまとめて記載している。しかし、原料ガス21d及び還元ガス21fはスリットST及びブロック絶縁層21aが形成された空間に分布する。本実施形態において、原料ガスは材料ガスと呼ばれる。
導電層21を形成する材料として、例えば、第1の金属元素を含む導電性材料が用いられる。例えば、第1の金属元素はモリブデン(Mo)である。また、第1の金属元素を含む原料ガスは、モリブデンと塩素(Cl)とを含むガスであり、例えば、MoCl5、MoOCl4、MoO2Cl2等のガスである。塩素は原料ガスに含まれる不純物である。導電層21中の塩素の体積密度は、1×1015atoms/cm3以上1×1020atoms/cm3以下である。還元ガス21f、例えば、水素(H2)ガス、又は、アンモニア(NH3)等である。
また、本実施形態において、例えば、第2の金属元素はアルミニウムであり、第3の元素は炭素であり、保護層21bは、炭素とアルミニウムとの結合を含む層を含み、第1の金属元素はモリブデンであり、第1の金属元素を含む原料ガスは、モリブデンと塩素とを含むガスであり、還元ガスは水素ガスであり、導電層21はモリブデンと塩素を含む。図9及び図10に示すように、導電層21を形成する過程で、モリブデンと塩素とを含むガスと水素ガスとを交互に供給すると、原料ガスに含まれる塩素又は導電層21に含まれる塩素と、水素ガスと、保護層21bに含まれる炭素とが化学的に反応し、塩素を含むガス21eが、ブロック絶縁層21aの表面21aa、表面21ab、及び表面21ac、保護層21bの表面21ba、表面21bb、及び表面21bcから脱離する。その結果、導電層21に含まれる塩素が脱離した部分にモリブデンが吸着し、導電層21において、モリブデンを含む層の形成が促進される。すなわち、空間S2における保護層21bの内側に、モリブデンが徐々に堆積され、モリブデンを含む層が形成される。
次に、図6に示すように、ステップ17(S17)において、導電層21の膜厚が所望の膜厚でない場合(NO)、図9及び図10に示すように、導電層21は、空間S2における保護層21bの内側を埋めきっていない。その結果、導電層21の膜厚が所望の膜厚に達するまで、ステップ15(S15)が繰り返し実行される。一方、図6に示すように、ステップ17(S17)において、導電層21の膜厚が所望の膜厚である場合(YES)、図11に示すように、導電層21は、空間S2における保護層21bの内側を埋めきっているため、空間S2における保護層21bの内側への導電層21の形成が完了する。
次に、図12に示すように、絶縁層22間の空間S2における保護層21bの内側に設けられた導電層21を残置させたまま、スリットST内における絶縁層22の側壁に設けられた導電層21を除去する。例えば、スリットSTを介して、ウエットエッチングを用いて、導電層21がエッチングされる。ウエットエッチングに用いられるエッチング液は、例えば、リン酸を含む混合液である。以上説明したように、スリットST内の絶縁層22の側壁に設けられた導電層21が除去(エッチバック)される。その結果、例えば、図2に示すように、Z方向に配列される複数の空間S2における保護層21bの内側に設けられた導電層21は互いに電気的に切り離される。よって、互いに電気的に切り離された各々の導電層21が、ワード線WL及びコントロールゲートとして機能することができる。
本実施形態において、ブロック絶縁層21aの表面21aa、表面21ab及び表面21acは第2の面と呼ばれ、保護層21bの表面21ba、表面21bb、及び表面21bcは第3の面と呼ばれる。なお、本実施形態では、図示は省略するが、導電層21は粒界を含んでいてもよい。
図6から図12を用いて説明した半導体装置100の導電層21の製造方法において、図13から図17を用いて導電層21形成の仕組み(メカニズム)の一例を説明する。図13は、各材料の表面に吸着するガスの吸着エネルギー、及び、各材料の表面から脱離するガスの脱離エネルギーの第1原理計算結果を示す図である。図14は、水素を含むガスを供給した場合の絶縁層の結晶状態の計算結果を示す図である。図15は、本実施形態に係る半導体装置100のブロック絶縁層21aから脱離するガスの脱離エネルギーの第1原理計算結果を示す図である。図16は、本実施形態に係る半導体装置100の製造方法において、炭素を含むガスを供給した場合の結晶状態の計算結果、及び、原料ガスを供給した場合の結晶状態の計算結果を示す図である。図17は、本実施形態に係る半導体装置100の導電層21の製造方法と、本実施形態に係る半導体装置100の導電層21の製造方法を用いない場合の製造方法における成膜サイクルと膜厚の関係を説明するための図である。本実施形態に係る半導体装置100の製造方法の仕組みは、図13から図17に示す構成に限定されない。図1から図12と同一、又は類似する構成の説明は省略されることがある。
図13に示すように、材料の表面(下地)は、Mo(110)面、γ-Al2O3(100)面、又は窒化チタン(TiN)(110)面であり、吸着するガスは、MoO2Cl2、又はH2を含むガス、脱離するガスは、H2O、又はHClを含むガスである例を示す。各数値は、吸着するガスの吸着し易さ、又は脱離するガスの脱離し易さを示す。吸着するガスにおいては、数値が小さいと吸着し易く脱離し難く、脱離するガスにおいては、数値が大きいと脱離し難く吸着し易い。特に、Clの脱離エネルギーは、Mo(110)面に対しては2.76eV、γ-Al2O3(100)面に対しては4.38eV、窒化チタン(TiN)(110)面に対しては2.20eVであり、Clは材料の表面に吸着し易く、脱離し難いことがわかる。
水素を含むガスを供給した場合、例えば、塩素21gと水素21hがAl2O3表面に吸着し、塩素21g、水素21h、アルミニウム21i、酸素21jは、図14の左図に示すように結合している。図14の右図に示すように、Al2O3では、Al2O3表面に吸着された塩素21gと水素21hとが結合し脱離する。しかし、図13に示すように、Clは材料の表面に吸着し易く、脱離し難い。例えば、Al2O3は、塩素を含んだままでは、腐食し易い。図13に示すように、Al2O3上に導電層を形成する場合、導電層を形成する原料ガスに含まれるClがAl2O3上に吸着し易く脱離し難い。その結果、ClがAl2O3に残ってしまうため、Al2O3は腐食してしまう。また、ClがAl2O3に残ってしまうため、導電層を形成する金属元素がAl2O3上に吸着又は堆積され難い。その結果、Al2O3上に導電層を形成するためには、時間を要する。
本実施形態においては、材料の表面に含まれるClを脱離させるため、図15に示すようなガスの種類に記載されるガスを用いて、金属元素を含む絶縁膜(例えば、Al2O3)の表面を改質する。図15に示すように、ガスの種類は、炭素を含むガス(例えばCH4を含むガス)、窒素を含むガス(例えばNH3を含むガス)、硫黄を含むガス(例えばH2Sを含むガス)であり、脱離するガス(XClHn脱離(XはC、N、Sの何れか))は、CClH3を含むガス(CClH3脱離)、NClH2を含むガス(NClH2脱離)、NClH2を含むガス(SClH脱離)である例を示す。図15においても、図13と同様に、脱離するガスにおいては、数値が大きいと脱離し難く吸着し易い。図15に示すCH4を含むガスを用いて材料の表面に含まれるClとCとを反応させClを脱離させる場合の脱離エネルギーは、0.11eVであり、図15に示すNH3を含むガスを用いて材料の表面に含まれるClとNとを反応させClを脱離させる場合の脱離エネルギーは1.60eVである。図15に示すCH4を含むガスを用いて材料の表面を改質した場合の脱離エネルギーは、図13に示す材料の表面に対するClの脱離エネルギーと比較して、大幅に改善される。また、H2Sを含むガスを用いて材料の表面を改質した場合の脱離エネルギー(3.49eV)は、図13に示すAl2O3からの脱離エネルギー(4.38eV)と比較して、改善される。
本実施形態では、図16の左図(CH4フロー(C吸着、C被覆))に示すように、例えば、図6及び図8を用いて説明したステップ13(S13)において、ブロック絶縁層21aであるAl2O3の上に、CH4を含む第1のガスを供給し、AlとCとを含む層(保護層21b)を形成する。例えば、ブロック絶縁層21aであるAl2O3の上に保護層21bであるAlとCとを含む層が形成され、アルミニウム21i、酸素21j、炭素21kは、図16の左図に示すように結合している。その結果、AlとCとを含む層が、Al2O3の表面を保護(被覆)することができる。すなわち、ステップ13(S13)によって、Al2O3の表面を改質することができる。
本実施形態では、図16の右図(MoO2Cl2フロー(Mo吸着))に示すように、例えば、図6、図9及び図10を用いて説明したステップ15(S15)において、保護層21bの上に、MoとClを含むガス(原料ガス、例えば、MoO2Cl2)と還元ガス(H2)とを交互に供給し、Moを含む導電層21を形成する。例えば、ブロック絶縁層21aであるAl2O3の上に保護層21bであるAlとCとを含む層が形成され、塩素21g、アルミニウム21i、酸素21j、炭素21k、モリブデン21mは、図16の右図に示すように結合している。さらに、図16の右図に示す結晶状態から、MoとClを含むガス(MoO2Cl2)と還元ガス(H2)と保護層21bであるAlとCとを含む層とが反応し、例えば、CClH3を含むガスが脱離し、モリブデン21mが保護層21b上に吸着又は堆積する。その結果、保護層21b上にモリブデン21mを含む層(導電層21)が形成される。
例えば、本実施形態の製造方法を用いない場合、上述のように、ClがAl2O3上に吸着し易く脱離し難いため、ClがAl2O3上に残っていることから、導電層を形成する金属元素がAl2O3上に吸着又は堆積され難い。例えば、図17に示すように、本実施形態の製造方法を用いない場合、ブロック絶縁層21a上へ導電層21の形成を0.09[nm/cycle](1サイクル当たり0.09nm成膜)の形成速度で形成すると、成膜サイクルで約50サイクル遅れて、導電層21が形成される。本実施形態において、成膜開始の遅れは、例えば、インキュベーションサイクル有りと呼び、成膜開始の遅れ無しは、例えば、インキュベーションサイクル無しと呼ぶ。
一方、本実施形態の製造方法を用いる場合、上述のように、例えば、ブロック絶縁層21aであるAl2O3の上に、CH4を含む第1のガスを供給し、AlとCとを含む層(保護層21b)を形成する。ブロック絶縁層21aであるAl2O3の上に保護層21bであるAlとCとを含む層が形成され、さらに、金属原子とClを含む原料ガスと還元ガス(H2)と保護層21bであるAlとCとを含む層とが反応し、例えば、CClH3を含むガスが脱離し、金属原子を含む導電層21が形成される。本実施形態の製造方法を用いることで、ClがAl2O3上から脱離し、導電層21を形成する金属元素がAl2O3上に吸着又は堆積することを促進することができる。例えば、図17に示すように、本実施形態の製造方法を用いる場合、ブロック絶縁層21a上へ導電層21の形成を0.09[nm/cycle](1サイクル当たり0.09nm成膜)の形成速度で形成すると、インキュベーションサイクル無しで、導電層21が形成される。また、インキュベーションサイクル無しで、金属原子を含む導電層21を形成することができる。そのため、導電層21がAl2O3上に一様に形成される。その結果、本実施形態に係る製造方法を用いることで、導電層21の膜厚が一様に形成されない場合と比較して、導電層21の段差に対する被覆性を改善することができる。また、インキュベーションサイクル無しで、導電層21を形成することができるため、成膜サイクル数に対して形成された膜厚(層の厚さ)を算出することができる。
本実施形態の半導体装置100及び半導体装置100の製造方法を用いることで、ブロック絶縁層21aの上に保護層21bを形成することができる。その結果、保護層21bに含まれる、例えば、アルミニウム(Al)と炭素(C)の結合を含む層が、ブロック絶縁層21aを保護することができるため、ブロック絶縁層21aの腐食を抑制することができる。
また、導電層21を形成するための原料ガスが、炭素(C)及び不純物である塩素(Cl)と反応することで、例えば、保護層21bから塩素を含むガスを脱離させることができる。その結果、原料ガスに含まれる導電層21を形成する金属原子が保護層21bに堆積され、堆積された金属原子を核として、導電層21の形成を開始することができる。よって、導電層21の形成が遅れることなく、インキュベーションサイクルを低減することができる。その結果、本実施形態に係る半導体装置100及び半導体装置100の製造方法を用いることで、段差に対する被覆性を損ねることなく、段差上に導電層21を形成することができる。
以上説明したように、本本実施形態に係る半導体装置100及び半導体装置100の製造方法を用いることで、交互に積層された絶縁層と導電層の信頼性及び生産性を向上することができる。
上記のように、本実施形態に係る半導体装置100は、導電層21と、絶縁層22(第1の絶縁層)と、ブロック絶縁層21a(酸化アルミニウム(Al2O3)層)と、保護層21bとを有する積層体2を有する。導電層21と絶縁層22とは交互に積層される。導電層21はモリブデン(Mo、第1の元素)を含む。絶縁層22は表面22aa及び表面22ab(第1の面)を有する。ブロック絶縁層21aは、表面22aa及び表面22abに接し、表面22aa及び表面22abと導電層21との間に設けられる。すなわち、ブロック絶縁層21aは、絶縁層22及び導電層21に接する。また、ブロック絶縁層21aは、アルミニウム(Al、第2の元素)を含み、表面21aa、表面21ab及び表面21ac(第2の面)を有する。保護層21bは、表面21aa、表面21ab及び表面21acに接する。また、保護層21bは、炭素(C、第3の元素)とアルミニウムとの結合を含み、表面21ba、表面21bb、及び表面21bc(第3の面)を有する。表面21ba、表面21bb、及び表面21bcは、導電層21に接する。すなわち、保護層21bは、ブロック絶縁層21a及び導電層21に接する。本実施形態では、便宜上、面、表面と定義している場合があるが、表面、面は、例えば、第1の膜または第1の層と、第2の膜または第2の層とが接する部分である。
また、積層体2は、複数のメモリホールMH(第2の開口部)と、半導体ボディ210(半導体層)と、カバー絶縁層221と、電荷捕獲層222と、トンネル絶縁層223と、を有する。複数のメモリホールMHは、積層体2の積層方向(Z方向)に延伸し、絶縁層22及び導電層21に内に設けられる。複数のメモリホールMHは、複数のスリットST(第1の開口部)とは異なる開口部である。半導体ボディ210は、複数のメモリホールMHの内側に沿って、積層体2の積層方向(Z方向)に延伸するように筒状に設けられる。カバー絶縁層221は、電荷捕獲層222と絶縁層22又は導電層21との間に設けられる。電荷捕獲層222は、トンネル絶縁層223と導電層21との間に設けられる。トンネル絶縁層223は、導電層21と半導体ボディ210との間に設けられる。本実施形態では、例えば、ストッパ層3s(絶縁体、図22)が、複数のスリットSTの内側に沿って、積層体2の積層方向(Z方向)に延伸するように設けられる。
また、本実施形態に係る半導体装置100の製造方法では、表面22aa及び表面22ab(第1の面)を有する絶縁層22(第1の絶縁層)を形成し、表面22aa及び表面22abに表面21aa、表面21ab及び表面21ac(第2の面)を有するブロック絶縁層21a(酸化アルミニウム(Al2O3)層)を形成し、表面21aa、表面21ab及び表面21ac(第2の面)に表面21ba、表面21bb、及び表面21bc(第3の面)を有する保護層21bを形成し、表面21ba、表面21bb、及び表面21bc(第3の面)に導電層21を形成する。すなわち、基板上に絶縁層22を形成し、絶縁層22上にブロック絶縁層21a(酸化アルミニウム層)を形成し、ブロック絶縁層21a(酸化アルミニウム層)上に保護層21bを形成し、保護層21b上に導電層21を形成する。ブロック絶縁層21aはアルミニウム(Al、第2の元素)を含み、保護層21bは炭素(C、第3の元素)とアルミニウム(Al、第2の元素)との結合を含み、導電層21はモリブデン(Mo、第1の元素)を含む。保護層21bを形成するとき、炭素、窒素(N、第3の元素)または硫黄(S、第3の元素)の何れかを含むガス(第1のガス)を供給する。導電層21を形成するとき、モリブデン(Mo、第1の元素)を含む材料ガスを供給し、材料ガスを還元する水素を含むガス(H2、還元ガス)を供給する。
また、本実施形態に係る半導体装置100の製造方法では、基板10の上方に、複数の絶縁層22(第1の絶縁層)と複数の犠牲層23とを交互に積層して積層体2を形成し、複数の絶縁層22および複数の犠牲層23に共通に、積層体2の積層方向(Z方向)に延伸する複数のスリットST(第1の開口部)を形成し、複数のスリットSTを介して複数の犠牲層23を除去し、複数の絶縁層22の間に複数の犠牲層23を除去した複数の空間S2を形成し、第1のガス、材料ガスおよび還元ガスをスリットSTを介して複数の空間S2に供給し、複数のスリットSTを介して、複数の空間S2の各々に、ブロック絶縁層21a(酸化アルミニウム(Al2O3)層)と、保護層21bと、導電層21と、を形成し、複数の空間S2の各々に設けられたブロック絶縁層21aと、保護層21bと、導電層21とを残置させたまま、複数のスリットSTに設けられた導電層21を除去する。
<半導体装置100の製造方法>
図1、図2、及び図18から図25を用いて本実施形態に係る半導体装置100の製造方法を説明する。図18から図25は、本実施形態に係る半導体装置100の製造方法を説明するための図である。本実施形態に係る半導体装置100の製造方法は、図18から図25に示す製造方法に限定されない。図1から図17と同一、又は類似する構成の説明は省略されることがある。なお、図2と同様に、図18から図25では、図1に示した素子分離領域10iと、アクティブ領域AAと、トランジスタTrと、配線11aaと、配線11abと、絶縁層11dとを省略する。
図1、図2、及び図18から図25を用いて本実施形態に係る半導体装置100の製造方法を説明する。図18から図25は、本実施形態に係る半導体装置100の製造方法を説明するための図である。本実施形態に係る半導体装置100の製造方法は、図18から図25に示す製造方法に限定されない。図1から図17と同一、又は類似する構成の説明は省略されることがある。なお、図2と同様に、図18から図25では、図1に示した素子分離領域10iと、アクティブ領域AAと、トランジスタTrと、配線11aaと、配線11abと、絶縁層11dとを省略する。
図1に示すように、素子分離領域10iを基板10内に形成し、トランジスタTrをアクティブエリアAA内に形成する。次に、絶縁層11を、基板10上に形成する。絶縁層11は、例えば、トランジスタTrのゲート電極と、ゲート絶縁層と、配線11aaと、配線11abと、絶縁層11dとを含む。すなわち、絶縁層11は絶縁層と配線層とが交互に積層された多層配線構造を含む。絶縁層11を形成する材料は、例えば、シリコン酸化物を用いることができる。次に、導電層12を、絶縁層11d上に形成する。導電層12を形成する材料として、例えば、タングステン等の導電性金属が用いられる。
次に、図18に示すように、半導体層131を、導電層12上に形成する。次に、中間層13aを、半導体層131上に形成する。中間層13aを形成する材料として、例えば、シリコン酸化膜が用いられる。次に、犠牲層13bを、中間層13a上に形成する。犠牲層13bを形成する材料として、例えば、不純物をドープしたシリコン、又は、不純物をドープしないシリコンが用いられる。次に、中間層13cを、犠牲層13b上に形成する。中間層13cを形成する材料として、例えば、シリコン酸化膜が用いられる。次に、半導体層133を、中間層13c上に形成する。半導体層131と、中間層13aと、犠牲層13bと、中間層13cと、半導体層133とで、例えば、半導体部13が形成される。半導体部13を形成する材料として、例えば、シリコン等の半導体材料が用いられる。半導体層131、半導体層132、及び半導体層133を形成する材料として、例えば、不純物をドープしたシリコン、又は、不純物をドープしないシリコンが用いられる。以上説明したように、基体部1が形成される。
続いて、図18に示すように、絶縁層2gを、半導体層133上に形成する。次に、半導体層134を、絶縁層2g上に形成する。絶縁層2gを形成する材料として、例えば、シリコン酸化物、シリコン酸化物の比誘電率より高い比誘電率の誘電体、金属酸化物などが用いられる。以上説明したように、半導体部14が形成される。次に、半導体層134上に、絶縁層22bを形成する。さらに、絶縁層22b上に、犠牲層23と絶縁層22とを交互に積層する。絶縁層22を形成する材料として、例えば、シリコン酸化物が用いられる。絶縁層22は、例えば、TEOS層である。TEOS層は、TEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate)を原料とした酸化シリコン層である。TEOS層は、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いて形成される。絶縁層22bを形成する材料は、上述した絶縁層22を形成する材料と同様の材料が用いられる。犠牲層23を形成する材料として、例えば、シリコン窒化膜が用いられる。以上説明したように、半導体部13の上方に積層体2が形成される。
続いて、図19に示すように、基体部1の一部及び積層体2に含まれるセル領域(図示は省略)において、積層体2と、半導体層134と、絶縁層2gと、半導体層133と、中間層13c、犠牲層13b、中間層13aおよび半導体層131を異方性エッチングし、メモリホールMHを形成する。メモリホールMHは、開口部である。メモリホールMHは、積層体2の積層方向に延伸するように形成され、積層体2の上端から半導体層131の途中まで設けられる。
続いて、図20に示すように、メモリ膜220を、メモリホールMH内に形成する。このとき、図2から図5で説明したカバー絶縁層221、電荷捕獲層222、トンネル絶縁層223がメモリホールMH内にこの順番で形成される。カバー絶縁層221を形成する材用として、例えば、シリコン酸化物が用いられる。電荷捕獲層222を形成する材料として、例えば、シリコン窒化物が用いられる。トンネル絶縁層223を形成する材料として、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物等の絶縁性材料が用いられる。次に、半導体ボディ210を、メモリ膜220上に形成する。半導体ボディ210を形成する材料として、例えば、ポリシリコン等の半導体材料が用いられる。次に、コア層230を、半導体ボディ210上に形成する。コア層230を形成する材料として、例えば、シリコン酸化物等の絶縁性材料が用いられる。以上説明したように、メモリホールMHの内壁に、メモリ膜220(カバー絶縁層221、電荷捕獲層222、トンネル絶縁層223)、半導体ボディ210、コア層230をこの順に成膜する。メモリホールMHは、メモリ膜220、半導体ボディ210およびコア層230を用いて埋め込まれる。
次に、図21に示すように、積層体2を異方性エッチングし、スリットSTを形成する。スリットSTは、積層体2内をZ方向に延伸し、積層体2の上端から積層体2を貫通して犠牲層13bの途中まで形成され、絶縁層22及び犠牲層13bに共通に設けられる。スリットSTは、メモリホールMHとは異なる開口部であり、X方向にも延伸する開口部として形成される。スリットSTは、積層体2を貫通する限り、任意の深さに形成されてよい。本実施形態において、メモリホールMHはスリットSTより前(先)に形成される。本実施形態において、例えば、スリットSTは第1の開口部とよばれ、メモリホールMHは第2の開口部と呼ばれ、開口部は溝とも呼ばれる。
続いて、図22に示すように、ストッパ層3sを、スリットSTの側壁上に形成する。ストッパ層3sを形成する材料として、例えば、シリコン窒化物が用いられる。本実施形態において、例えば、ストッパ層3sは絶縁体とも呼ばれる。
続いて、図23に示すように、スリットSTを介して、中間層13c、犠牲層13b、中間層13aを除去(エッチング)し、半導体層132を埋め込む。このとき、ストッパ層3sがスリットSTの内壁を被覆しているため、絶縁層22はエッチングされない。半導体層132を形成する材料は、上述した半導体層131及び半導体層133を形成する材料と同様の材料を用いることができる。例えば、半導体層132を形成する材料として、不純物をドープしたシリコン、又は、不純物をドープしないシリコンが用いられる。
続いて、図24に示すように、熱リン酸溶液を用いて、スリットSTを介して、ストッパ層3sと共に、犠牲層23を等方的にエッチングする。熱リン酸溶液は、シリコン酸化膜およびシリコンに対して、シリコン窒化膜を選択的にエッチングする。従って、図24に示すように、絶縁層22を残置させたまま、犠牲層23が選択的に除去(エッチング)され、Y方向およびX方向に空間S2が形成される。このとき、犠牲層23のエッチングは、Y方向において、スリットSTからメモリホールMHに向かって進行する。カバー絶縁層221がシリコン酸化膜で形成されているため、犠牲層23のエッチングは、カバー絶縁層221でストップする。従って、空間S2は、Z方向に隣接する複数の絶縁層22間に、スリットSTからメモリホールMHのカバー絶縁層221まで設けられる。カバー絶縁層221は、電荷捕獲層222を保護するために設けられるため、絶縁層22に接していないカバー絶縁層221は、エッチングされる犠牲層23と共に除去されてもよく、絶縁層22に接していないカバー絶縁層221の一部は犠牲層23と共に除去されずに残されてもよい。
次に、図25に示すように、導電層21を形成する。導電層21の形成は、図7から図11を用いて詳細に説明したため、ここでは簡単に説明する。図7から図11、及び図12を用いて説明したように、熱CVD法又はALD法等を用いて、スリットSTを介して、空間S2の内壁に酸化アルミニウム(Al2O3)をブロック絶縁層21aとして薄く形成する。次に、熱CVD法等を用いて、スリットSTを介して、例えば、炭素(C)を含む第1のガス(CH4を含むガス)を供給し、アルミニウム(Al)と炭素(C)との結合を含む層を含む保護層21bをブロック絶縁層21a上に薄く形成する。次に、熱CVD法等を用いて、スリットSTを介して、モリブデン(Mo)を含む原料ガス(MoO2Cl2を含むガス)と、還元ガス(水素(H2)ガス)とを交互に供給し、導電層21をブロック絶縁層21a上に形成する。このとき、導電層21は、スリットST内における絶縁層22の側壁にも形成される。また、スリットSTは、積層体2内をZ方向に延伸し、積層体2の上端から積層体2を貫通し、絶縁層22及び導電層21に共通に設けられている。積層体2に含まれるスリットSTは、絶縁層22の一部と、ブロック絶縁層21a(図9から図11)の一部と、保護層21b(図9から図11)の一部と、導電層21の一部とに接する。
次に、絶縁層22間の空間S2内に充填されたモリブデンを残置させたまま、スリットST内における絶縁層22の側壁に設けられた導電層21を除去する。例えば、リン酸を含む混合液を用いて、スリットSTを介してウエットエッチングで絶縁層22の側壁に設けられた導電層21をエッチングする。その結果、Z方向に配列される複数の空間S2における保護層21bの内側に設けられた導電層21は互いに電気的に切り離され複数の導電層21(ワード線WL)が形成される。
次に、図2に示すように、スリットST内に絶縁層3が充填される。絶縁層3を形成する材料として、例えば、シリコン酸化膜等の絶縁材料が用いられる。その後、図1に示すように、コンタクトCb(図1)、ビット線BL(図1)、配線等を形成される。以上説明したように、本実施形態に係る半導体装置100(図1)が形成される。
本実施形態を不揮発性メモリ以外の半導体装置に適用する場合、例えば、X方向、Y方向、Z方向の何れかに隣接する複数の絶縁層間に、導電層(例えば、モリブデン)を形成する。この導電層は、例えば、配線として用いることができる。
以上、本開示のいくつかの実施形態の構成、製造方法などを説明したが、これらの構成、製造方法などは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜組み合わせて実施してもよく、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態、実施形態の構成、製造方法など、または、その変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1:基体部、2:積層体、2g:絶縁層、3:絶縁層、3s:ストッパ層、10:基板、10i:素子分離領域、11:絶縁層、11a:配線、11aa:配線、11ab:配線、11d:絶縁層、12:導電層、13:半導体部、13a:中間層、13b:犠牲層、13c:中間層、14:半導体部、21:導電層、21a:ブロック絶縁層、21b:保護層、22:絶縁層、22b:絶縁層、23:犠牲層、100:半導体装置、100a:半導体装置、110:領域、131:半導体層、132:半導体層、133:半導体層、134:半導体層、210:半導体ボディ、220:メモリ膜、221:カバー絶縁層、222:電荷捕獲層、223:トンネル絶縁層、230:コア層
Claims (14)
- 交互に積層された絶縁層とモリブデンを含む導電層と、
前記絶縁層と前記導電層との間に設けられる酸化アルミニウム層と、
前記酸化アルミニウム層に接し、前記酸化アルミニウム層中のアルミニウムと結合した炭素、窒素または硫黄のいずれかを含み、前記導電層に接する保護層と、
を含む積層体を備えた、半導体装置。 - 前記積層体は、前記絶縁層および前記導電層に内に設けられ、前記絶縁層の一部と、前記酸化アルミニウム層の一部と、前記保護層の一部と、前記導電層の一部とに接する絶縁体を有する、請求項1に記載の半導体装置。
- 前記積層体は、
前記絶縁層および前記導電層に内に設けられ、前記積層体の積層方向に延伸する半導体層と、
前記導電層と前記半導体層との間に設けられたトンネル絶縁層と、
前記トンネル絶縁層と前記導電層との間に設けられた電荷捕獲層と、
前記電荷捕獲層と前記導電層との間に設けられたカバー絶縁層と、を有する、請求項2に記載の半導体装置。 - 前記積層体の積層方向と交差する方向において、前記導電層と前記半導体層と前記トンネル絶縁層と前記電荷捕獲層と前記カバー絶縁層と前記絶縁層と前記酸化アルミニウム層とを用いて、メモリセルを構成し、
前記メモリセルは、前記交互に積層された前記絶縁層および前記導電層のうち、複数の前記導電層の各々に対して設けられる、請求項3に記載の半導体装置。 - 複数の前記メモリセルの各々は、前記メモリセルへの書き込み又は消去を制御するコントロールゲートを含み、
複数の前記導電層の各々は、複数の前記コントロールゲートに接続される、請求項4に記載の半導体装置。 - 前記導電層は塩素を不純物として含む、請求項1に記載の半導体装置。
- 基板上に絶縁層を形成し、
前記絶縁層上に酸化アルミニウム層を形成し、
前記酸化アルミニウム層に、炭素、窒素または硫黄のいずれかを含む第1のガスを供給し、
前記第1のガスを供給後に、モリブデンを含む材料ガスと、前記材料ガスを還元する還元ガスをさらに供給し、
前記モリブデンを含む導電層を形成する、半導体装置の製造方法。 - 複数の前記絶縁層と複数の犠牲層とを交互に積層し、
前記複数の前記絶縁層および前記複数の前記犠牲層を積層方向に延伸する第1の開口部を形成し、
前記前記第1の開口部を介して前記複数の前記犠牲層を除去し、前記複数の前記絶縁層の間に前記複数の前記犠牲層を除去した複数の空間を形成し、
前記第1のガス、前記材料ガスおよび前記還元ガスは、前記第1の開口部を介して前記複数の空間に供給される
、請求項7に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記第1の開口部を形成する前に、
前記複数の前記絶縁層および前記複数の前記犠牲層を前記積層方向に延伸する第2の開口部を形成し、
前記第2の開口部の内側に沿って、カバー絶縁層と、電荷捕獲層と、トンネル絶縁層と、半導体層と、をこの順に形成する、請求項8に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記積層方向と交差する方向において、前記導電層と前記半導体層と前記トンネル絶縁層と前記電荷捕獲層と前記カバー絶縁層と前記絶縁層と前記酸化アルミニウム層とを用いて、メモリセルを構成し、
前記メモリセルは、前記交互に積層された前記複数の前記絶縁層および複数の前記導電層のうち、前記複数の前記導電層の各々に対して設けられる、請求項9に記載の半導体装置の製造方法。 - 複数の前記メモリセルの各々は、前記メモリセルへの書き込み又は消去を制御するコントロールゲートを含み、
複数の前記導電層の各々は、複数の前記コントロールゲートに接続される、請求項10に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記導電層は塩素を不純物として含む、請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記第1のガスは、C2H2、C2H4又はC3H6のうち、少なくとも1つを含む、請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記導電層を形成することは、CVD法又はALD法を用いる、請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
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