JP7037919B2 - マスクブランク、ハーフトーンマスクおよびその製造方法 - Google Patents

マスクブランク、ハーフトーンマスクおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7037919B2
JP7037919B2 JP2017219237A JP2017219237A JP7037919B2 JP 7037919 B2 JP7037919 B2 JP 7037919B2 JP 2017219237 A JP2017219237 A JP 2017219237A JP 2017219237 A JP2017219237 A JP 2017219237A JP 7037919 B2 JP7037919 B2 JP 7037919B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
transmittance
film
chemical resistant
resistant layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017219237A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019090911A (ja
Inventor
成浩 諸沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ulvac Coating Corp
Original Assignee
Ulvac Coating Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ulvac Coating Corp filed Critical Ulvac Coating Corp
Priority to JP2017219237A priority Critical patent/JP7037919B2/ja
Priority to TW107131462A priority patent/TWI805612B/zh
Priority to KR1020180109668A priority patent/KR102606709B1/ko
Priority to CN201811099364.4A priority patent/CN109782526B/zh
Publication of JP2019090911A publication Critical patent/JP2019090911A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7037919B2 publication Critical patent/JP7037919B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/26Phase shift masks [PSM]; PSM blanks; Preparation thereof
    • G03F1/32Attenuating PSM [att-PSM], e.g. halftone PSM or PSM having semi-transparent phase shift portion; Preparation thereof
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/66Containers specially adapted for masks, mask blanks or pellicles; Preparation thereof
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/708Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
    • G03F7/7095Materials, e.g. materials for housing, stage or other support having particular properties, e.g. weight, strength, conductivity, thermal expansion coefficient
    • G03F7/70958Optical materials or coatings, e.g. with particular transmittance, reflectance or anti-reflection properties

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)

Description

本発明はマスクブランク、ハーフトーンマスクおよびその製造方法に関して好適な技術に関する。
FPD(flat panel display,フラットパネルディスプレイ)用のアレイ基板は複数のマスクを用いることで製造されているが、工程削減のために半透過性のハーフトーンマスクを用いてマスク枚数を削減することができる。また、有機ELディスプレイ等では有機絶縁膜に開口部を形成するために有機絶縁膜の膜厚を多段階に制御することが必要となる。このためにハーフトーンマスクの重要度が高まってきている。
特許第4516560号公報 特開2008―052120号公報
これらのハーフトーンマスクにおいては、露光時に多波長露光に対応すること、つまり、透過率の波長依存性の小さい特性が求められている。しかしながら、透過率の波長依存性の小さいハーフトーンマスクに用いられる膜は酸化や窒化が進んでいない金属的な膜が望ましいことがわかった。
一方、マスクは光学特性に影響を与える汚染物質を取り除くために酸性やアルカリ性の薬液を用いて洗浄することが必要である。この洗浄工程において、酸化や窒化が進んでいない金属的な膜はアルカリ溶液に対する耐性に劣ることがわかった。
しかし、ハーフトーンマスクに用いられる金属的な膜として、膜の酸化や窒化を進めることと、アルカリ溶液に対する耐性(薬液耐性)とは、トレードオフとなっていることがわかった。
ハーフトーンマスクにおいて、透過率の波長依存性が小さいことと、薬液耐性の強いことを両立させたハーフトーン膜が求められている。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、透過率の波長依存性が小さいことと、薬液耐性の強いことを両立させたハーフトーン膜を実現するという目的を達成しようとするものである。
本発明のマスクブランクは、ハーフトーンマスクとなる層を有するマスクブランクであって、
耐薬品性を高めた耐薬層と、
i線からg線に渡る波長帯域において半透過率の変動幅が所定の範囲内となるように制御された均透過率層と、を有し、これらの層における窒素含有率が異なり、
前記耐薬層と前記均透過率層とにおいて、前記半透過率の変動幅が前記耐薬層の膜厚に対して、下凸となるプロファイルを有することにより上記課題を解決した。
本発明のマスクブランクは、ハーフトーンマスクとなる層を有するマスクブランクであって、
耐薬品性を高めた耐薬層と、
i線からg線に渡る波長帯域において半透過率の変動幅が所定の範囲内となるように制御された均透過率層と、を有し、これらの層における窒素含有率が異なり、
前記耐薬層と前記均透過率層とにおいて、405nmにおける透過率が28~29%とされることにより上記課題を解決した。
本発明において、前記耐薬層のほうが前記均透過率層よりも外側に位置していることがより好ましい。
本発明の前記耐薬層のほうが前記均透過率層よりも窒素濃度が高く設定されることが可能である
た、前記耐薬層と前記均透過率層とが、シリサイドからなることができる。
また、前記耐薬層の窒素濃度が36atm%以上とされることが好ましい。
本発明においては、前記均透過率層の窒素濃度が35atm%以下とされることができる。
また、本発明において、前記耐薬層の膜厚が20nm以下とされることができる。
また、本発明のハーフトーンマスクは、上記のいずれか記載のマスクブランクから製造されることができる。
また、本発明のマスクブランクの製造方法は、上記のいずれか記載のマスクブランクの製造方法であって、
前記耐薬層と前記均透過率層との成膜時において、窒素ガスの分圧を異ならせることができる。
また、本発明のハーフトーンマスクの製造方法は、前記耐薬層と前記均透過率層との成膜時において、窒素ガスの分圧を異ならせることができる。
本願発明者らは、ハーフトーンマスクとして用いられているハーフトーン膜においては、鋭意検討の結果、薬液耐性を高めるために窒素濃度が高いことが重要であることがわかった。一方、透過率の波長依存性の少ないハーフトーン膜を形成するためには窒素濃度が低い方が好ましいことを見出した。これらにより、本願発明者らは本発明を完成した。
本発明本発明のマスクブランクは、ハーフトーンマスクとなる層を有するマスクブランクであって、
耐薬品性を高めた耐薬層と、
i線からg線に渡る波長帯域において半透過率の変動幅が所定の範囲内となるように制御された均透過率層と、を有し、これらの層における窒素含有率が異なることにより、洗浄等の工程において使用される薬剤耐性と、i線からg線に渡る波長帯域において半透過率の変動を抑制したマスク層を有するハーフトーンマスクとすることのできるマスクブランクを提供することが可能となる。
ここで、薬剤としては、アルカリ性のもの、あるいは、酸性のものを適用でき、例として、現像液、剥離液、洗浄液などがあり、例えば水酸化ナトリウム(NaOH)、水酸化カリウム(KOH)、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)、硫酸(HSO)、硫酸と過酸化水素(H)の混合液等を挙げることができるが、特に、水酸化ナトリウム溶液を挙げることができる。
また、本願発明のマスクブランクとして、FPD製造の多色波露光に用いられる大型のマスクを想定することができる。
本発明において、前記耐薬層のほうが前記均透過率層よりも外側に位置していることにより、製造途中などにおいて薬剤に接触する可能製のある外側位置(表層側)に耐薬層が設けられることで、薬剤による膜厚の減少を防止して、マスク層として、g線(436nm)からi線(365nm)に渡る波長帯域において半透過率の変動を抑制することが可能となる。
ここで、外側とは、例えばガラスとされる透明基板にマスク層が形成される際に、この基板と反対側、つまり、積層工程として後の工程で積層される側を外側と称する。
本発明の前記耐薬層のほうが前記均透過率層よりも窒素濃度が高く設定されることにより、透過率の波長依存性を更に低減することが可能である。
また、本発明において、前記耐薬層と前記均透過率層とにおいて、前記半透過率の変動幅が前記耐薬層の膜厚に対して、下凸となるプロファイルを有することにより、薬液耐性を高め、透過率の波長依存性の少ないハーフトーン膜を形成することができる。
また、前記耐薬層と前記均透過率層とが、シリサイドからなることにより、透過率の波長依存性の少なく薬液耐性の強い膜を得ることが可能となる。
ここで、ハーフトーンマスクとして適応可能なシリサイド膜としては、MoとSiで構成されるMoSi系材料に限らず、金属及びシリコン(MSi、M:Mo、Ni、W、Zr、Ti、Cr等の遷移金属)、酸化窒化された金属及びシリコン(MSiON)、酸化炭化された金属及びシリコン(MSiCO)、酸化窒化炭化された金属及びシリコン(MSiCON)、酸化された金属及びシリコン(MSiO)、窒化された金属及びシリコン(MSiN)、などが挙げられ、また、Ta、Ti、W、Mo、Zrなどの金属や、これらの金属どうしの合金又はこれらの金属と他の金属との合金(他の金属としてはCr、Niが挙げられる)や、これらの金属又は合金とシリコンとを含む材料、が挙げられる。特に、MoSi膜を挙げることができる。
また、前記耐薬層の窒素濃度が36atm%以上とされることにより、所望の耐薬性を実現することができ、例えば洗浄工程における膜厚の変動を抑制して、半透過率の変動幅が当初設定した範囲からずれてしまうことを防止できる。
本発明においては、前記均透過率層の窒素濃度が35atm%以下とされることにより、半透過率の変動幅を所望の範囲に設定することを防止できる。
また、本発明において、前記耐薬層の膜厚が20nm以下とされることにより、所望の耐薬性を実現しつつ、前記均透過率層によって設定された半透過率の変動幅が当初設定した範囲からずれてしまうことを防止できる。
また、本発明のハーフトーンマスクは、上記のいずれか記載のマスクブランクから製造されることにより、薬剤耐性と半透過率の変動抑制とを両立することが可能となる。
また、本発明のマスクブランクの製造方法は、上記のいずれか記載のマスクブランクの製造方法であって、
前記耐薬層と前記均透過率層との成膜時において、窒素ガスの分圧を異ならせることにより、前記耐薬層における耐薬性と、前記均透過率層における半透過率の変動抑制とを有するマスクブランクを製造可能とすることができる。
また、本発明のハーフトーンマスクの製造方法は、
前記耐薬層と前記均透過率層との成膜時において、窒素ガスの分圧を異ならせることにより、それぞれの層で、所望の膜特性を有するマスクブランクを製造することができる。
本発明によれば、薬剤耐性と半透過率の変動抑制とを両立したマスクブランク、ハーフトーンマスクを提供ことができるという効果を奏することが可能となる。
本発明に係るマスクブランクの第1実施形態を示す断面図である。 本発明に係るハーフトーンマスクの第1実施形態を示す断面図である。 本発明に係るマスクブランク、ハーフトーンマスクの製造方法の第1実施形態における成膜装置を示す模式図である。 本発明に係るマスクブランク、ハーフトーンマスクの製造方法の第1実施形態における成膜装置を示す模式図である。 本発明に係るマスクブランク、ハーフトーンマスクおよびその製造方法の第1実施形態における分光透過率のN分圧依存性を示すグラフである。 本発明に係るマスクブランク、ハーフトーンマスクおよびその製造方法の第1実施形態における透過率変化(g線-i線)の窒素濃度依存性を示すグラフである。 本発明に係るマスクブランク、ハーフトーンマスクおよびその製造方法の第1実施形態におけるNaOH処理後の透過率変化、N/Arガス比依存性を示すグラフである。 本発明に係るマスクブランク、ハーフトーンマスクおよびその製造方法の第1実施形態におけるNaOH処理後透過率変化の窒素濃度依存性を示すグラフである。 本発明に係るマスクブランク、ハーフトーンマスクおよびその製造方法の第1実施形態における屈折率の波長依存性を示すグラフである。 本発明に係るマスクブランク、ハーフトーンマスクおよびその製造方法の第1実施形態における消光係数の波長依存性を示すグラフである。 本発明に係るマスクブランク、ハーフトーンマスクおよびその製造方法の第1実施形態における分光透過率を示すグラフである。 本発明に係るマスクブランク、ハーフトーンマスクおよびその製造方法の第1実施形態における分光反射率を示すグラフである。 本発明に係るマスクブランク、ハーフトーンマスクおよびその製造方法の第1実施形態におけるg線-i線の透過率差を示すグラフである。 本発明に係るマスクブランク、ハーフトーンマスクおよびその製造方法の第1実施形態におけるg線-i線の反射率差を示すグラフである。 本発明に係るマスクブランク、ハーフトーンマスクおよびその製造方法の第1実施形態における分光透過率を示すグラフである。 本発明に係るマスクブランク、ハーフトーンマスクおよびその製造方法の第1実施形態における分光反射率を示すグラフである。 本発明に係るマスクブランク、ハーフトーンマスクおよびその製造方法の第1実施形態におけるg線-i線の透過率差を示すグラフである。 本発明に係るマスクブランク、ハーフトーンマスクおよびその製造方法の第1実施形態におけるg線-i線の反射率差を示すグラフである。
以下、本発明に係るマスクブランク、ハーフトーンマスクおよびその製造方法の第1実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態におけるマスクブランクを示す断面図であり、図2は、本実施形態におけるハーフトーンマスクを示す断面図であり、図において、符号10Bは、マスクブランクである。
本実施形態に係るマスクブランク10Bは、露光光の波長が365nm~436nmの範囲で使用されるハーフトーンマスクに供されるものとされ、図1に示すように、ガラス基板(透明基板)11と、このガラス基板11上に形成された均透過率層12と、均透過率層12上に形成された耐薬層13と、で構成される。均透過率層12と耐薬層13とは、ハーフトーン型位相シフトマスク層を構成している。
なお、本実施形態に係るマスクブランク10Bは、均透過率層12と耐薬層13以外に、反射防止層、遮光層、エッチングストッパー層、等を積層した構成とされてもよい。
透明基板11としては、透明性及び光学的等方性に優れた材料が用いられ、例えば、石英ガラス基板を用いることができる。透明基板11の大きさは特に制限されず、当該マスクを用いて露光する基板(例えばLCD(液晶ディスプレイ)、プラズマディスプレイ、有機EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイなどのFPD用基板等)に応じて適宜選定される。
均透過率層12と耐薬層13としては、窒素を含有するシリサイド膜、例えば、Ta、Ti、W、Mo、Zrなどの金属や、これらの金属どうしの合金とシリコンとを含む膜や、特に、MoSi(X≧2)膜(例えばMoSi膜、MoSi膜やMoSi膜など)が挙げられる。
鋭意検討の結果、MoSi膜の組成に関してはMoとSiの組成比において、Moの比率が高い程、MoSi膜の金属的な性質が高まるために、透過率の波長依存性が低減することがわかった。そのためにMoSi膜におけるXの値は3以下が望ましく、更に望ましくはXの値は2.5以下にすることが望ましいことがわかった。そのために本検討においてはXの値が2.3のターゲットを用いている。
本実施形態においては、均透過率層12の窒素濃度が35atm%以下とされてよく、均透過率層12の窒素濃度が30atm%以下がより好ましく、耐薬層13の窒素濃度が36atm%以上とされてよく、耐薬層13の窒素濃度が40atm%以上がより好ましく、耐薬層13の膜厚が20nm以下とされることができる。また、耐薬層13の膜厚が5nm以上、好ましくは10nm以上とされることもできる。
本実施形態におけるマスクブランクの製造方法は、ガラス基板(透明基板)11に均透過率層12を成膜した後に、耐薬層13を成膜するものとされる。マスクブランク製造方法は、均透過率層12と耐薬層13以外に、反射防止層、遮光層、エッチングストッパー層、等を積層する場合には、これらの積層工程を有することができる。
一例として、例えば、クロムを含む遮光層を挙げることができる。
本実施形態におけるハーフトーンマスク10は、図2に示すように、マスクブランク10Bの均透過率層12と耐薬層13とにパターンを形成したものとされる。
以下、本実施形態のマスクブランク10Bからハーフトーンマスク10を製造する製造方法について説明する。
マスクブランクス10Bの最外面上にフォトレジスト層を形成する。フォトレジスト層は、ポジ型でもよいしネガ型でもよい。フォトレジスト層としては、液状レジストが用いられる。
続いて、フォトレジスト層を露光及び現像することで、耐薬層13よりも外側にレジストパターンが形成される。レジストパターンは、均透過率層12と耐薬層13とのエッチングマスクとして機能し、均透過率層12と耐薬層13とのエッチングパターンに応じて適宜形状が定められる。一例として、位相シフト領域においては、形成する位相シフトパターンの開口幅寸法に対応した開口幅を有する形状に設定される。
次いで、このレジストパターン越しにエッチング液を用いて均透過率層12と耐薬層13とをウェットエッチングしてハーフトーンパターン12P,13Pを形成する。エッチング液としては、均透過率層12と耐薬層13とがMoSiである場合には、エッチング液として、フッ化水素酸、珪フッ化水素酸、フッ化水素アンモニウムから選ばれる少なくとも一つのフッ素化合物と、過酸化水素、硝酸、硫酸から選ばれる少なくとも一つの酸化剤とを含むものを用いることが好ましい。
さらに、遮光層等他の膜を成膜してあるマスクブランクス10Bの場合には、この膜を対応するエッチング液を用いたウェットエッチング等により、ハーフトーンパターン12P,13Pに対応した所定の形状にパターンニングする。遮光層等他の膜のパターンニングは、その積層順に対応して均透過率層12と耐薬層13とのパターンニングの前後所定の工程としておこなわれることができる。
以上により、ハーフトーンパターン12P,13Pを有するハーフトーンマスク10が、図2に示すように得られる。
以下、本実施形態におけるマスクブランクの製造方法について、図面に基づいて説明する。
図3は、本実施形態におけるマスクブランクの製造装置を示す模式図であり、図4は、本実施形態におけるマスクブランクの製造装置を示す模式図である。
本実施形態におけるマスクブランク10Bは、図3または図4に示す製造装置により製造される。
図3に示す製造装置S10は、インターバック式のスパッタリング装置とされ、ロード・アンロード室S11と、ロード・アンロード室S11に密閉手段S13を介して接続された成膜室(真空処理室)S12とを有するものとされる。
ロード・アンロード室S11には、外部から搬入されたガラス基板11を成膜室S12へと搬送するか成膜室S12を外部へと搬送する搬送手段S11aと、この室内を粗真空引きするロータリーポンプ等の排気手段S11bが設けられる。
成膜室S12には、基板保持手段S12aと、成膜材料を供給する手段として、ターゲットS12bを有するカソード電極(バッキングプレート)S12cと、バッキングプレートS12cに負電位のスパッタ電圧を印加する電源S12dと、この室内にガスを導入するガス導入手段S12eと、成膜室S12の内部を高真空引きするターボ分子ポンプ等の高真空排気手段S12fと、が設けられている。
基板保持手段S12aは、搬送手段S11aによって搬送されてきたガラス基板11を、成膜中にターゲットS12bと対向するようにガラス基板11を保持するとともに、ガラス基板11をロード・アンロード室S11からの搬入およびロード・アンロード室S11へ搬出可能とされている。
ターゲットS12bは、ガラス基板11に成膜するために必要な組成を有する材料からなる。
図3に示す製造装置S10においては、ロード・アンロード室S11から搬入したガラス基板11に対して、成膜室(真空処理室)S12においてスパッタリング成膜をおこなった後、ロード・アンロード室S11から成膜の終了したガラス基板11を外部に搬出する。
成膜工程においては、ガス導入手段S12eから成膜室S12にスパッタガスと反応ガスとを供給し、外部の電源からバッキングプレート(カソード電極)S12cにスパッタ電圧を印加する。また、マグネトロン磁気回路によりターゲットS12b上に所定の磁場を形成してもよい。成膜室S12内でプラズマにより励起されたスパッタガスのイオンが、カソード電極S12cのターゲットS12bに衝突して成膜材料の粒子を飛び出させる。そして、飛び出した粒子と反応ガスとが結合した後、ガラス基板11に付着することにより、ガラス基板11の表面に所定の膜が形成される。
この際、均透過率層12の成膜と、耐薬層13の成膜とで、ガス導入手段S12eから異なる量の窒素ガスを供給してその分圧を制御するように切り替えて、その組成を設定した範囲内にする。
なお、均透過率層12の成膜と、耐薬層13の成膜とで、ターゲットS12bを交換することもできる。
さらに、これら均透過率層12と耐薬層13との成膜に加え、他の膜を積層する場合には、対応するターゲット、ガス等のスパッタ条件としてスパッタリングにより成膜するか、他の成膜方法によって該当膜を積層して、本実施形態のマスクブランク10Bとする。
また、図4に示す製造装置S20は、インライン式のスパッタリング装置とされ、ロード室S21と、ロード室S21に密閉手段S23を介して接続された成膜室(真空処理室)S22と、成膜室S22に密閉手段S24を介して接続されたアンロード室S25と、を有するものとされる。
ロード室S21には、外部から搬入されたガラス基板11を成膜室S22へと搬送する搬送手段S21aと、この室内を粗真空引きするロータリーポンプ等の排気手段S21bが設けられる。
成膜室S22には、基板保持手段S22aと、成膜材料を供給する手段として、ターゲットS22bを有するカソード電極(バッキングプレート)S22cと、バッキングプレートS22cに負電位のスパッタ電圧を印加する電源S22dと、この室内にガスを導入するガス導入手段S22eと、成膜室S22の内部を高真空引きするターボ分子ポンプ等の高真空排気手段S22fと、が設けられている。
基板保持手段S22aは、搬送手段S21aによって搬送されてきたガラス基板11を、成膜中にターゲットS22bと対向するようにガラス基板11を保持するとともに、ガラス基板11をロード室S21からの搬入およびアンロード室S25へ搬出可能とされている。
ターゲットS22bは、ガラス基板11に成膜するために必要な組成を有する材料からなる。
アンロード室S25には、成膜室S22から搬入されたガラス基板11を外部へと搬送する搬送手段S25aと、この室内を粗真空引きするロータリーポンプ等の排気手段S25bが設けられる。
図4に示す製造装置S20においては、ロード室S21から搬入したガラス基板11に対して、成膜室(真空処理室)S22においてスパッタリング成膜をおこなった後、アンロード室S25から成膜の終了したガラス基板11を外部に搬出する。
成膜工程においては、ガス導入手段S22eから成膜室S22にスパッタガスと反応ガスとを供給し、外部の電源からバッキングプレート(カソード電極)S22cにスパッタ電圧を印加する。また、マグネトロン磁気回路によりターゲットS22b上に所定の磁場を形成してもよい。成膜室S22内でプラズマにより励起されたスパッタガスのイオンが、カソード電極S22cのターゲットS22bに衝突して成膜材料の粒子を飛び出させる。そして、飛び出した粒子と反応ガスとが結合した後、ガラス基板11に付着することにより、ガラス基板11の表面に所定の膜が形成される。
この際、均透過率層12の成膜と、耐薬層13の成膜とで、ガス導入手段S22eから異なる量の窒素ガスを供給してその分圧を制御するように切り替えて、その組成を設定した範囲内にする。
なお、均透過率層12の成膜と、耐薬層13の成膜とで、ターゲットS22bを交換することもできる。
さらに、これら均透過率層12と耐薬層13との成膜に加え、他の膜を積層する場合には、対応するターゲット、ガス等のスパッタ条件としてスパッタリングにより成膜するか、他の成膜方法によって該当膜を積層して、本実施形態のマスクブランク10Bとする。
以下、本実施形態における均透過率層12と耐薬層13との膜特性について説明する。
図5は、本実施形態のハーフトーン膜における分光透過率のN分圧依存性を示すグラフであり、図6は、本実施形態のハーフトーン膜における透過率変化(g線-i線)の窒素濃度依存性を示すグラフである。
ここで、均透過率層12と耐薬層13とは、説明のため、MoSiからなる膜とするが、これに限定されるものではない。
本実施形態の均透過率層12と耐薬層13とにおいては、均透過率層12に比べて、耐薬層13における窒素濃度が高くなるように設定される。
具体的には、均透過率層12は、スパッタリングによる成膜時のN分圧を変化させて、例えば、窒素濃度30%以下のMoSi膜として成膜される。
耐薬層13は、スパッタリングによる成膜時のN分圧を変化させて、例えば、窒素濃度40%以上のMoSi膜として成膜される。
ここで、窒素含有量変化による透過率変化について検証する。
例として、スパッタリングによる成膜時のN分圧を変化させた際におけるMoSi膜単層の組成比変化を表1に示す。
Figure 0007037919000001
表1に示すように、窒素の組成比が変化すると、これにともなって透過率が変化することがわかる。本実施形態の均透過率層12と耐薬層13とにおいては、これを用いて、所定の反透過率を有するように、ハーフトーン膜を設定することができる。
このように、スパッタリングによる成膜時のN分圧を変化させた際におけるMoSi膜単層は、図5に示す分光透過率のN分圧依存性を有する。
上述した成膜時のN分圧を変化させた際におけるMoSi単層膜において、g線(436nm)-i線(365nm)における透過率変化も、図6に示すように窒素濃度依存性を有する。窒素濃度が30atm%より小さいと、g線(436nm)とi線(365nm)とにおける透過率が4%以下に抑えられていることがわかる。
したがって、g線(436nm)とi線(365nm)とにおける透過率変化を抑制しようとした場合、窒素濃度を低くすればよいことがわかる。
次に、耐薬性について検証する。
図7は、本実施形態のハーフトーン膜におけるNaOH処理後の透過率変化、N/Arガス比依存性を示すグラフであり、図8は、本実施形態のハーフトーン膜におけるNaOH処理後透過率変化の窒素濃度依存性を示すグラフである。
例として、上述したスパッタリングによるN分圧を変化させて成膜時したMoSi膜単層において、アルカリ液処理前後での405nmでの透過率変化を調べた。
ここで、処理条件は、NaOH濃度は5%、温度40℃、浸漬時間15~60minとして変化させた。なお、成膜時のガス条件として、表1のN分圧に対応して、N:Arの流量比として示してある。
この結果から、図7に示すように、窒素分圧100%から窒素分圧0%まで変化させた際、NaOH処理後の膜厚変化によって、窒素分圧が小さくなるに従って、405nmでの透過率変化が大きくなるような窒素分圧依存性を有することがわかる。
同様に、図8、表2に示すように、窒素濃度が40atm%以上であれば、405nmでの透過率変化がほぼ無視しうるような膜厚変化および窒素濃度依存性を有することがわかる。
Figure 0007037919000002
次に、波長依存性について検証する。
図9は、本実施形態のハーフトーン膜における屈折率の波長依存性を示すグラフであり、図10は、本実施形態のハーフトーン膜における消光係数の波長依存性を示すグラフである。
例として、上述したスパッタリングによるN分圧を変化させて成膜時したMoSi膜単層において、屈折率と消光係数の波長依存性を調べた。
この結果から、図9に示すように、窒素分圧100%から窒素分圧0%まで変化した際、窒素分圧が大きくなるに従って、それぞれの波長での屈折率変化が小さくなるとともに、図10に示すように、消光係数が小さくなるような窒素分圧依存性を有することがわかる。
次に、分光透過率、分光反射率について検証する。
図11は、本実施形態のハーフトーン膜における分光透過率を示すグラフであり、図12は、本実施形態のハーフトーン膜における分光反射率を示すグラフである。
例として、MoSiからなる均透過率層12と耐薬層13とにおいて、表3に示すように膜厚を変化させた際の405nmにおける分光透過率、分光反射率の膜厚依存性を調べた。
なおこのときの窒素濃度は、均透過率層12が29.5atm%(成膜時N分圧30%)、耐薬層13が49.5atm%(成膜時N分圧100%)である。
これらのMoSi膜の積層では、窒素濃度のみを切り替えつつガスを連続供給するか、異なるスパッタ工程として、供給ガスの窒素濃度を高くすることができる。
また、均透過率層12と耐薬層13とを積層した状態において、各膜厚で透過率が29%程度に等しくなるように、それぞれの膜厚を調整した。
Figure 0007037919000003
表3に示すように、均透過率層12と耐薬層13とにおいて、それぞれの膜厚を調整することで、図11に示すように、分光透過率における波長依存性がほぼなくなるように制御することが可能となることがわかる。
また、このとき、図12に示すように、分光反射率は、波長が500nm付近と大きい場合には変化が小さいが、波長が400~350nm付近で小さくなると大きく変化することがわかる。
次に、薬剤耐性について検証する。
図13は、本実施形態のハーフトーン膜におけるg線-i線の透過率差を示すグラフであり、図14は、本実施形態のハーフトーン膜におけるg線-i線の反射率差を示すグラフである。
例として、MoSiからなる均透過率層12と耐薬層13とにおいて、表3に示すように膜厚を変化させた際のg線(436nm)とi線(365nm)とにおける透過率差、反射率差の膜厚依存性を調べた。
図13に示すように、均透過率層12と耐薬層13とにおいて、それぞれの膜厚を調整することで、耐薬層13の膜厚変化に対して、g線(436nm)とi線(365nm)とにおける透過率差が、耐薬層13の膜厚20nm付近を頂点とするように下凸のプロファイルを有すること、つまり、耐薬層13の膜厚10nm~20nm付近が最もg線とi線とにおける透過率差が小さくなることがわかる。
また、このとき、図14に示すように、反射率差は、耐薬層13の膜厚が50nmから0nmまで小さくなるに従って大きくなるように変化することがわかる。
次に、分光透過率、分光反射率について検証する。
図15は、本実施形態のハーフトーン膜における分光透過率を示すグラフであり、図16は、本実施形態のハーフトーン膜における分光反射率を示すグラフである。
例として、MoSiからなる均透過率層12と耐薬層13とにおいて、表4に示すように膜厚を変化させた際の405nmにおける分光透過率、分光反射率の膜厚依存性を調べた。
なおこのときの窒素濃度は、均透過率層12が7.2atm%(成膜時N分圧0%)、耐薬層13が49.5atm%(成膜時N分圧100%)である。また、均透過率層12と耐薬層13とを積層した状態において、各膜厚で透過率が29%程度に等しくなるように、それぞれの膜厚を調整した。
Figure 0007037919000004
表4に示すように、均透過率層12と耐薬層13とにおいて、それぞれの膜厚を調整することで、図15に示すように、分光透過率における波長依存性がほぼなくなるように制御することが可能となることがわかる。
また、このとき、図16に示すように、分光反射率は、波長が500nm付近と大きい場合には変化が小さいが、波長が400~350nm付近で小さくなると大きく変化することがわかる。
次に、薬剤耐性について検証する。
図17は、本実施形態のハーフトーン膜におけるg線-i線の透過率差を示すグラフであり、図18は、本実施形態のハーフトーン膜におけるg線-i線の反射率差を示すグラフである。
例として、MoSiからなる均透過率層12と耐薬層13とにおいて、表4に示すように膜厚を変化させた際のg線(436nm)とi線(365nm)とにおける透過率差、反射率差の膜厚依存性を調べた。
図17に示すように、均透過率層12と耐薬層13とにおいて、それぞれの膜厚を調整することで、耐薬層13の膜厚変化に対して、g線(436nm)とi線(365nm)とにおける透過率差が、耐薬層13の膜厚15nm付近を頂点とするように下凸のプロファイルを有すること、つまり、耐薬層13の膜厚10nm~20nm付近が最もg線とi線とにおける透過率差が小さくなることがわかる。
また、このとき、図18に示すように、反射率差は、耐薬層13の膜厚が40nmから0nmまで小さくなるに従って大きくなるように変化することがわかる。
本実施形態においては、MoSiからなる均透過率層12と耐薬層13との成膜時N分圧を制御するとともに、その膜厚を制御して、透過率の波長依存性が小さく、薬剤耐性の高いハーフトーン膜を有するマスクブランク10B、ハーフトーンマスク10を製造することが可能となる。
また、洗浄工程において光学特性に影響を与える汚染物質を取り除くために酸性やアルカリ性の薬液を用いてマスクブランク10B、ハーフトーンマスク10を洗浄する際に、耐性が高く、膜厚変動と、それにともなった透過率の変動の少ないマスクブランク10B、ハーフトーンマスク10を製造することが可能となる。
本実施形態に係るFPDデバイスを製造するためのマスクブランク10Bおよびハーフトーンマスク10において、ハーフトーン膜とされるMoSiからなる均透過率層12と耐薬層13とは、成膜時N分圧と膜厚を切り替えて制御するだけで、超高圧水銀灯から放射される少なくともi線からg線に渡る波長帯域において、MoSiからなる均透過率層12と耐薬層13との半透過率の変動幅が4.5%未満の範囲内となるように制御することができ、これによって、i線,h線,g線に対するハーフトーンマスク膜の半透過率が波長によらずほぼ同等(例えば半透光性膜の半透過率の差異が5%未満)であることができる。
本実施形態に係るFPDデバイスを製造するためのマスクブランク10Bおよびハーフトーンマスク10において、ハーフトーン膜とされるMoSiからなる均透過率層12と耐薬層13とは、MoとSiで構成されるMoSi系材料に限らず、金属及びシリコン(MSi、M:Mo、Ni、W、Zr、Ti、Cr等の遷移金属)、酸化窒化された金属及びシリコン(MSiON)、酸化炭化された金属及びシリコン(MSiCO)、酸化窒化炭化された金属及びシリコン(MSiCON)、酸化された金属及びシリコン(MSiO)、窒化された金属及びシリコン(MSiN)、などが挙げられ、また、Ta、Ti、W、Mo、Zrなどの金属や、これらの金属どうしの合金又はこれらの金属と他の金属との合金(他の金属としてはCr、Niが挙げられる)や、これらの金属又は合金とシリコンとを含む材料、が挙げられる。
本実施形態に係るFPDデバイスを製造するためのマスクブランク10Bおよびハーフトーンマスク10において、遮光層を有することができ、その際、遮光層の材料としては、例えば、ハーフトーン膜のエッチング特性と異なる材料がよく、ハーフトーン膜を構成する金属がモリブデンの場合、クロムや、クロムの酸化物、クロムの窒化物、クロムの炭化物、クロムのフッ化物、それらを少なくとも1つ含む材料が好ましい。同様に、半透光性膜がクロム窒化膜系材料で構成される場合、クロムや、クロムの酸化物、クロムの炭化物、クロムのフッ化物、それらを少なくとも1つ含む材料が好ましい。
遮光層は、ガラス基板11に対して、ハーフトーン膜よりも外側となる上置きタイプ、またはハーフトーン膜よりも内側となる下置きタイプとすることができる。さらに、このとき、遮光層とハーフトーン膜との間に、エッチングストップ層を設けることもできる。
本実施形態に係るFPDデバイスを製造するためのマスクブランク10Bおよびハーフトーンマスク10においては、ハーフトーン膜となる均透過率層12と耐薬層13との窒素濃度を変化させるだけで製造できるため、あらかじめ、所定濃度(所定流量比)に設定された雰囲気ガスをスパッタリング時に供給するだけで製造でき、これにより、ハーフトーン膜における面内方向での窒素濃度を均一にすることが容易にでき、透過率の面内方向での変動を抑制することが可能となる。
なお、本実施形態においては、均透過率層12と耐薬層13との窒素濃度が膜厚方向に変化する構成とすることもできる。この場合、耐薬性を維持するために最表面(外側位置)で高い窒素濃度を維持していれば、膜厚および窒素濃度は、所定の透過率を維持するように適宜変動させることができる。
以下、本発明にかかる実施例を説明する。
<実施例1>
大型ガラス基板(合成石英(QZ)10mm厚、サイズ850mm×1200mm)上に、大型インラインスパッタリング装置を使用し、ハーフトーンマスク膜の成膜を行った。具体的には、Xの値が2.3のMoSiターゲットを用い、ArとNガスをスパッタリングガスとしてMoSi膜を、窒素ガス分圧を変化させて、窒素濃度を44.9atm%(実験例1)、40.8atm%(実験例2)、29.5atm%(実験例3)、7.2atm%(実験例4)、と段階的に変化させて、複数の試料を作製した。
この実験例1~4の分光透過率線を図5に、g線とi線の透過率差を図6に示す。ここで、分光透過率は分光光度計(日立製作所社製:U-4100)により測定した。
<実施例2>
さらに、上記の実験例1~4の膜に対し、NaOH液処理前後での405nmでの透過率変化を調べた結果を図7,図8に示す。
ここで、処理条件は、NaOH濃度は5%、温度40℃、浸漬時間15~60minとして変化させた。なお、成膜時のガス条件として、表1のN分圧に対応して、N:Arの流量比として示してある。
さらに、上記の実験例1~4の膜に対し、屈折率と消光係数の波長依存性を調べた結果を図9,図10に示す。
これらの結果から、MoSi膜内の窒素濃度によって、耐薬性および、透過率、屈折率が変化することがわかる。
<実施例3>
次に、実施例1と同様にして、膜厚方向に窒素濃度が29.5atm%,49.5atn%の異なる二層を積層した。このとき、ガラス基板側の層の窒素濃度が低くなるように、成膜開始後、MoSi膜が所定の膜厚となった後に、導入ガスの窒素分圧を切り替えて、上側層の窒素ガス濃度が、実施例2における耐薬性を有するように窒素分圧を高くしてさらに成膜した。
また、窒素濃度が異なるMoSi膜を積層した状態において、上側の高窒素濃度膜の膜厚が、0.0nm(実験例5)、5.0nm(実験例6)、10.0nm(実験例7)、15.0nm(実験例8)、20.0nm(実験例9)、30.0nm(実験例10)、40.0nm(実験例11)、50.0nm(実験例12)として変化させた。
また、積層状態で透過率が29%程度に等しくなるように、それぞれの実施例5~12で下側の低窒素濃度膜の膜厚を表3に示すように調整した。
さらに、上記の実験例5~12の積層膜に対し、透過率と反射率とを調べた結果を図11,図12に示す。
さらに、実験例5~12のg線とi線の透過率差を図13に示す。
さらに、実験例5~12のg線とi線の反射率を図14に示す。
これらの結果から、MoSi膜内の窒素濃度を厚さ方向に変化させるとともに、その膜厚を調整することによって、上側の高窒素濃度膜の膜厚に対して、積層膜における透過率プロファイルが、下凸となることがわかる。
<実施例4>
実験例3と同様にして、膜厚方向に窒素濃度が7.2atm%,49.5atn%の異なる二層を積層し、高窒素濃度膜の膜厚に応じて実験例13~20とした。
また、積層状態で透過率が29%程度に等しくなるように、それぞれの実施例13~20で下側の低窒素濃度膜の膜厚を表4に示すように調整した。
さらに、上記の実験例13~20の積層膜に対し、透過率と反射率とを調べた結果を図15,図16に示す。
さらに、実験例5~12のg線とi線の透過率差を図17に示す。
さらに、実験例5~12のg線とi線の反射率を図18に示す。
これらの結果から、MoSi膜内の窒素濃度を厚さ方向に変化させるとともに、その膜厚を調整することによって、上側の高窒素濃度膜の膜厚に対して、積層膜における透過率差(透過率の変動幅)のプロファイルが、下凸となることがわかる。
本発明の活用例として、LCDや有機ELディスプレイの製造に必要なすべてのマスクに活用することができる。例えばTFTやカラーフィルターなどを製造するためのマスクに活用することを挙げることができる。
10…ハーフトーンマスク
10B…マスクブランク
11…ガラス基板(透明基板)
12…均透過率層
13…耐薬層
12P,13P…ハーフトーンパターン
S10,S20…成膜装置(スパッタ装置)
S11…ロード・アンロード室
S21…ロード室
S25…アンロード室
S11a,S21a,S25a…搬送装置(搬送ロボット)
S11b,S21b,S25b…排気手段
S12,S22…成膜室(チャンバ)
S12a,S22a…基板保持手段
S12b,S22b…ターゲット
S12c,S22c…バッキングプレート(カソード電極)
S12d,S22d…電源
S12e,S22e…ガス導入手段
S12f,S22f…高真空排気手段

Claims (11)

  1. ハーフトーンマスクとなる層を有するマスクブランクであって、
    耐薬品性を高めた耐薬層と、
    i線からg線に渡る波長帯域において半透過率の変動幅が所定の範囲内となるように制御された均透過率層と、を有し、これらの層における窒素含有率が異なり、
    前記耐薬層と前記均透過率層とにおいて、前記半透過率の変動幅が前記耐薬層の膜厚に対して、下凸となるプロファイルを有す
    ことを特徴とするマスクブランク。
  2. ハーフトーンマスクとなる層を有するマスクブランクであって、
    耐薬品性を高めた耐薬層と、
    i線からg線に渡る波長帯域において半透過率の変動幅が所定の範囲内となるように制御された均透過率層と、を有し、これらの層における窒素含有率が異なり、
    前記耐薬層と前記均透過率層とにおいて、405nmにおける透過率が28~29%とされ
    ことを特徴とするマスクブランク。
  3. 前記耐薬層のほうが前記均透過率層よりも外側に位置している
    ことを特徴とする請求項1または2記載のマスクブランク。
  4. 前記耐薬層のほうが前記均透過率層よりも窒素濃度が高く設定される
    ことを特徴とする請求項1または2記載のマスクブランク。
  5. 前記耐薬層と前記均透過率層とが、シリサイドからなる
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか記載のマスクブランク。
  6. 前記耐薬層の窒素濃度が36atm%以上とされる
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか記載のマスクブランク。
  7. 前記均透過率層の窒素濃度が35atm%以下とされる
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか記載のマスクブランク。
  8. 前記耐薬層の膜厚が20nm以下とされる
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか記載のマスクブランク。
  9. 請求項1から8のいずれか記載のマスクブランクから製造される
    ことを特徴とするハーフトーンマスク。
  10. 請求項1から8のいずれか記載のマスクブランクの製造方法であって、
    前記耐薬層と前記均透過率層との成膜時において、窒素ガスの分圧を異ならせる
    ことを特徴とするマスクブランクの製造方法。
  11. 請求項9記載のハーフトーンマスクの製造方法であって、
    前記耐薬層と前記均透過率層との成膜時において、窒素ガスの分圧を異ならせる
    ことを特徴とするハーフトーンマスクの製造方法。
JP2017219237A 2017-11-14 2017-11-14 マスクブランク、ハーフトーンマスクおよびその製造方法 Active JP7037919B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017219237A JP7037919B2 (ja) 2017-11-14 2017-11-14 マスクブランク、ハーフトーンマスクおよびその製造方法
TW107131462A TWI805612B (zh) 2017-11-14 2018-09-07 光罩基底、半調光罩、光罩基底之製造方法、及半調光罩之製造方法
KR1020180109668A KR102606709B1 (ko) 2017-11-14 2018-09-13 마스크 블랭크, 하프톤 마스크, 마스크 블랭크의 제조 방법, 및 하프톤 마스크의 제조 방법
CN201811099364.4A CN109782526B (zh) 2017-11-14 2018-09-20 掩模坯及其制造方法、半色调掩模及其制造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017219237A JP7037919B2 (ja) 2017-11-14 2017-11-14 マスクブランク、ハーフトーンマスクおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019090911A JP2019090911A (ja) 2019-06-13
JP7037919B2 true JP7037919B2 (ja) 2022-03-17

Family

ID=66496317

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017219237A Active JP7037919B2 (ja) 2017-11-14 2017-11-14 マスクブランク、ハーフトーンマスクおよびその製造方法

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP7037919B2 (ja)
KR (1) KR102606709B1 (ja)
CN (1) CN109782526B (ja)
TW (1) TWI805612B (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6998181B2 (ja) * 2017-11-14 2022-02-04 アルバック成膜株式会社 マスクブランク、位相シフトマスクおよびその製造方法
JP7238469B2 (ja) * 2019-02-28 2023-03-14 凸版印刷株式会社 ハーフトーンマスクを用いたパターン形成方法
JP6987912B2 (ja) * 2020-03-16 2022-01-05 アルバック成膜株式会社 マスクブランクス、位相シフトマスク、製造方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007271891A (ja) 2006-03-31 2007-10-18 Hoya Corp マスクブランク及びフォトマスク
JP2008052120A (ja) 2006-08-25 2008-03-06 Hoya Corp マスクブランク及びフォトマスク並びにこれらの製造方法
JP2009244350A (ja) 2008-03-28 2009-10-22 Hoya Corp 多階調フォトマスク及びその製造方法、並びにパターン転写方法
JP2016045233A (ja) 2014-08-20 2016-04-04 Hoya株式会社 位相シフトマスクブランク及びその製造方法、並びに位相シフトマスクの製造方法

Family Cites Families (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3748989B2 (ja) * 1997-06-23 2006-02-22 Hoya株式会社 ハーフトーン型位相シフトマスク及びハーフトーン型位相シフトマスクブランクの製造方法
JP2003195474A (ja) * 2001-12-28 2003-07-09 Shin Etsu Chem Co Ltd 位相シフトマスクブランク及び位相シフトマスク並びにこれらの製造方法
US7011910B2 (en) * 2002-04-26 2006-03-14 Hoya Corporation Halftone-type phase-shift mask blank, and halftone-type phase-shift mask
JP4049372B2 (ja) * 2002-10-23 2008-02-20 Hoya株式会社 ハーフトーン型位相シフトマスクブランクスの製造方法
JP2005292192A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Toppan Printing Co Ltd ハーフトーン型位相シフトマスク用ブランクス及びハーフトーン型位相シフトマスク並びにパターン転写方法。
US7651823B2 (en) * 2004-06-16 2010-01-26 Hoya Corporation Optically semitransmissive film, photomask blank and photomask, and method for designing optically semitransmissive film
KR100630692B1 (ko) * 2004-07-22 2006-10-02 삼성전자주식회사 포토마스크 및 포토마스크의 투과율 보정 방법
JP2006078953A (ja) * 2004-09-13 2006-03-23 Ulvac Seimaku Kk ハーフトーン型位相シフトマスク及びその製造法
JP4695732B2 (ja) * 2004-12-27 2011-06-08 Hoya株式会社 ハーフトーン型位相シフトマスクブランク及びハーフトーン型位相シフトマスクの製造方法
JP4766507B2 (ja) * 2005-03-30 2011-09-07 Hoya株式会社 位相シフトマスクブランク及び位相シフトマスクの製造方法
JP4516560B2 (ja) 2005-12-26 2010-08-04 Hoya株式会社 マスクブランク及びフォトマスク
JP2007271696A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Hoya Corp グレートーンマスクブランク及びフォトマスク
KR101253482B1 (ko) * 2006-04-07 2013-04-11 주식회사 에스앤에스텍 하프톤형 위상반전 블랭크 마스크와 하프톤형위상반전마스크 및 그의 제조방법
KR101471358B1 (ko) * 2007-03-12 2014-12-10 주식회사 에스앤에스텍 하프톤형 위상반전 블랭크 마스크, 하프톤형 위상반전포토마스크 및 그의 제조방법
WO2009057660A1 (ja) * 2007-11-01 2009-05-07 Ulvac Coating Corporation ハーフトーンマスク、ハーフトーンマスクブランクス、及びハーフトーンマスクの製造方法
JP5101541B2 (ja) * 2008-05-15 2012-12-19 信越化学工業株式会社 パターン形成方法
JP5702920B2 (ja) * 2008-06-25 2015-04-15 Hoya株式会社 位相シフトマスクブランク、位相シフトマスクおよび位相シフトマスクブランクの製造方法
JP2012527639A (ja) * 2009-05-21 2012-11-08 エルジー イノテック カンパニー リミテッド ハーフトーンマスク及びその製造方法
DE102009024311A1 (de) * 2009-06-05 2011-01-05 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Halbleiterbauelement und Verfahren zu seiner Herstellung
JP5739375B2 (ja) * 2012-05-16 2015-06-24 信越化学工業株式会社 ハーフトーン位相シフトマスクブランク及びハーフトーン位相シフトマスクの製造方法
JP6005530B2 (ja) * 2013-01-15 2016-10-12 Hoya株式会社 マスクブランク、位相シフトマスクおよびこれらの製造方法
JP6264238B2 (ja) * 2013-11-06 2018-01-24 信越化学工業株式会社 ハーフトーン位相シフト型フォトマスクブランク、ハーフトーン位相シフト型フォトマスク及びパターン露光方法
JP6266322B2 (ja) * 2013-11-22 2018-01-24 Hoya株式会社 表示装置製造用の位相シフトマスクブランク、表示装置製造用の位相シフトマスク及びその製造方法、並びに表示装置の製造方法
JP6418035B2 (ja) * 2015-03-31 2018-11-07 信越化学工業株式会社 位相シフトマスクブランクス及び位相シフトマスク
JP6500791B2 (ja) * 2016-01-22 2019-04-17 信越化学工業株式会社 ハーフトーン位相シフト型フォトマスクブランク及びその製造方法
US10678125B2 (en) * 2016-03-02 2020-06-09 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Photomask blank and method for preparing photomask

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007271891A (ja) 2006-03-31 2007-10-18 Hoya Corp マスクブランク及びフォトマスク
JP2008052120A (ja) 2006-08-25 2008-03-06 Hoya Corp マスクブランク及びフォトマスク並びにこれらの製造方法
JP2009244350A (ja) 2008-03-28 2009-10-22 Hoya Corp 多階調フォトマスク及びその製造方法、並びにパターン転写方法
JP2016045233A (ja) 2014-08-20 2016-04-04 Hoya株式会社 位相シフトマスクブランク及びその製造方法、並びに位相シフトマスクの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN109782526A (zh) 2019-05-21
TWI805612B (zh) 2023-06-21
CN109782526B (zh) 2023-12-01
KR20190054908A (ko) 2019-05-22
TW201935127A (zh) 2019-09-01
JP2019090911A (ja) 2019-06-13
KR102606709B1 (ko) 2023-11-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6101646B2 (ja) 位相シフトマスクブランク及びその製造方法、位相シフトマスク及びその製造方法、並びに表示装置の製造方法
JP7037919B2 (ja) マスクブランク、ハーフトーンマスクおよびその製造方法
JP6998181B2 (ja) マスクブランク、位相シフトマスクおよびその製造方法
CN111025840B (zh) 掩模坯、半色调掩模、掩模坯的制造方法及半色调掩模的制造方法
TWI761942B (zh) 光罩基底、光罩基底之製造方法、光罩、及光罩之製造方法
JP2020016845A (ja) フォトマスクおよびその製造方法
JP7366810B2 (ja) マスクブランクス、ハーフトーンマスク、製造方法、製造装置
TWI841739B (zh) 光罩基底、半調光罩、製造方法、製造裝置
JP7254599B2 (ja) マスクブランクスの製造方法および位相シフトマスクの製造方法
JP7356857B2 (ja) マスクブランクス及びフォトマスク
CN112015044A (zh) 掩模坯、半色调掩模、制造方法、制造装置
TWI785529B (zh) 光罩基底、相位移光罩、光罩基底之製造方法、及相位移光罩之製造方法
JP2023082515A (ja) マスクブランクス、ハーフトーンマスク
JP2023166182A (ja) マスクブランクス、ハーフトーンマスク、製造方法
JP2022118976A (ja) マスクブランクス及びフォトマスク
JP2021047298A (ja) マスクブランクス、位相シフトマスク、製造方法
JP2020086087A (ja) マスクブランクスおよびマスク

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200910

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210803

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211004

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220215

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220307

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7037919

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150