JP7036536B2 - フレキソ印刷原版 - Google Patents

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Description

本発明は、フレキソ印刷原版に関するものである。
凸版印刷の一種であるフレキソ印刷に使用されるフレキソ印刷版は、一般的に、樹脂フィルムを支持体とし、かかる支持体上に感光性樹脂層が積層されている。感光性樹脂層に凹凸を形成、すなわち製版することによって、フレキソ印刷版が得られる。フレキソ印刷版の作製は、例えば以下のように行われる。
まず、樹脂フィルムを通して、紫外線を感光性樹脂層の全面に照射するバック露光によって、均一な硬化層を設ける。次に、感光性樹脂層上のブラックフィルムにレーザーを照射して描画することによって、ブラックレイヤーの除去を行う。さらに、ブラックレイヤーを通して感光性樹脂層に紫外線を照射するレリーフ露光を行うことで、ブラックレイヤーが除去された箇所が光硬化される。その後、感光性樹脂層における露光されていない部分(すなわち、光硬化されていない部分)を除去し、所望の画像であるレリーフ画像を形成し、フレキソ印刷版を得ることができる。
レリーフ画像は、複数の印刷ドットを含み、印刷ドットの形状及びレリーフの深度は、印刷された画像の品質に影響を及ぼす。また、レリーフ露光時に酸素が存在することによって、かかる酸素から発生する酸素ラジカルが光硬化反応を阻害し、感光性樹脂層の光硬化が不十分なものとなる。
そこで、特許文献1、及び特許文献2には、印刷ドットの形状を調整することや、印刷ドットの構造を平坦な頂上であり、急峻なショルダーとすることを目的に、光硬化性層上にレーザー融除可能なマスク層を積層することが開示されている。
また、特許文献3には、粘着性のある光重合性層の表面をカバーすることと、大気中の酸素を遮断することを目的に、フレキソ印刷版にバリア層を1層以上設けることが開示されている。
さらに、引用文献4には、感光性樹脂と感熱マスク層を含む感光性樹脂印刷版原版において、感熱マスク層が剥がれることや、かかる層に傷やシワが入ることを防止するために、感光性樹脂と感熱マスク層との間に、ケン化度60モル%以上の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを含有する接着力調整層を設けることが開示されている。
特表2014-512576号公報 特表2014-507677号公報 特表平7-506201号公報 特開2005-326442号公報
一般的に、感光性樹脂層における露光されていない部分を除去してレリーフ画像を形成する際、水を使用する水現像、溶剤を使用する溶剤現像、熱による熱現像等の方法によって感光性樹脂層における露光されていない部分が除去される。溶剤現像では溶剤によって、レリーフ露光を行った感光性樹脂版を洗浄する。そのため、ガスバリア層は、ガスバリア性は十分に有しながらも、溶剤で容易に除去できることが求められる。
引用文献1には、バリア層の酸素拡散係数を6.9×10-92/秒未満とすることが開示され、該バリア層が酸素を遮断できるとされているものの、レリーフ画像を形成するとき、バリア層を含む感光性樹脂層における露光されていない部分を溶剤現像による除去が十分にできない。
また、引用文献2~4に開示された、光重合性層の表面に設けられた層もまた、十分にガスバリア性を有しながら、溶剤で十分に除去できるものではない。
本発明は上記問題に鑑み、ガスバリア性と溶剤分散性とのバランスに優れるガスバリア層を有するフレキソ印刷原版を提供することを目的とするものである。
本発明者は、前記課題を解決するため鋭意検討した結果、特定の酸素透過度であり、且つ特定の溶解度パラメータであるガスバリア層は、ガスバリア性と溶剤分散性のバランスに優れることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、下記の態様を含むものである。
[1]
酸素透過度が2000cc・20μm/m2・24hr・atm以下であり、且つ溶解
度パラメータが10.0~24.0MPa1/2である層(A)を有し、
さらに感光性樹脂組成物を含む層(B)を含み、前記層(A)と感光性樹脂組成物を含
む層(B)の接着力が50gf/inch以上であり、
前記層(A)が、ポリビニルアルコール、及びポリウレタンを含
前記ポリウレタンは、有機溶剤及び/又は水に溶解する、
フレキソ印刷原版。
[2]
前記ポリビニルアルコールが、カルボン酸ビニル重合体のケン化物であって、
前記ポリビニルアルコールのケン化率が50%以上である、[1]に記載のフレキソ印刷原版。
[3]
前記ケン化率が80%以下である、[2]に記載のフレキソ印刷原版。
[4]
前記ポリビニルアルコール(PVA)及びポリウレタン(PU)の質量比(PVA:P
U)が、60:40~90:10である、[1]~[3]のいずれかに記載のフレキソ印刷原版。
[5]
前記層(A)が、1μm~20μmである、[1]~[4]のいずれかに記載のフレキソ印刷原版。
[6]
[1]~[5]のいずれかに記載のフレキソ印刷原版から製版されたフレキソ印刷版。
[7]
前記[1]~[5]のいずれかに記載のフレキソ印刷原版を用いたフレキソ印刷版の製造方法であって、
前記感光性樹脂組成物を含む層(B)に対し、前記層(A)とは反対側から露光する露光工程(a)と、前記層(A)側から露光する露光工程(b)と、前記露光工程(a)と前記露光工程(b)で光硬化されていない部分を洗浄する現像工程とを備える、フレキソ印刷版の製造方法。
本発明のフレキソ印刷原版は、製版することによってフレキソ印刷版を提供することができる。また、本発明のフレキソ印刷原版におけるガスバリア層は、ガスバリア性と溶剤分散性のバランスに優れる。
本実施形態のフレキソ印刷原版の構成を示す概略図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、単に「本実施形態」と表記する。)について詳細に説明する。なお、本発明は、下記の本実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
[フレキソ印刷原版]
本実施形態のフレキソ印刷原版は、酸素透過度が2000cc・20μm/m2・24hr・atm以下であり、且つ溶解度パラメータが10.0~24.0MPa1/2である層(A)を有する。
一般的にフレキソ印刷原版は、支持体上に、感光性樹脂組成物を含む層(B)を有し、版の性質に応じて、かかる層(B)の上にさらに赤外レーザーで切除可能なブラックレイヤー層等を有する。本実施形態のフレキソ印刷版は、上記一般的なフレキソ印刷原版においてさらに層(A)を有するものであることが好ましい。
(層(A))
本実施形態における層(A)は、感光性樹脂組成物を含む層(B)のレリーフ露光時の不十分な硬化を防ぐため、酸素を遮断する性能を有し、また溶剤現像時に除去されるため、現像溶剤への分散性を有する。
酸素を遮断する性能は、一般的に酸素透過度、すなわち常温、常圧状態において一定面積を一定時間内に通過する酸素の体積によって表される。より酸素を遮断できる材料は、低い酸素透過度をもつ。
酸素透過度は、JIS-K-7126等の方法によって測定することができる。
感光性樹脂組成物を十分に硬化させる観点から、層(A)の酸素透過度は、理想としては0cc・20μm/m2・24hr・atmであるが、2000cc・20μm/m2・24hr・atm以下であり、好ましくは1500cc・20μm/m2・24hr・atm以下であり、より好ましくは1000cc・20μm/m2・24hr・atm以下ある。
本実施形態における層(A)の酸素透過度は、具体的には後述の実施例に記載の方法によって測定することができる。
また、本実施形態における層(A)の酸素透過度は、材料を適宜選択することにより調整することができる。さらに、同一の化学式を有する材料であっても、種々の方法によって、酸素透過度をより低く制御することもできる。種々の方法としては、例えば、ある化学式を有する材料を含む、層(A)を構成する材料をフィルム状に加工する際に、延伸することでフィルムの結晶構造を変化させ、酸素透過度を低下させる手法等を挙げることができる。
溶解度パラメータとは、溶媒及び溶質の親和性を推測するために導入された物質固有のパラメータであり、より近い溶解度パラメータをもつ溶媒と溶質の組合せにより良好な溶解性が得られる。溶解度パラメータはHildebrand、Hansenなどが知られており、本明細書内での溶解度パラメータはHildebrand溶解度パラメータを指す。Hildebrand溶解度パラメータの詳細は「POLYMER HANDBOOK」(Fourth Edition、pp.675-714、Joh Wiley & Sons,Inc.1999)等に記載されている。
本実施形態における層(A)の溶解度パラメータとは、該層(A)を構成する材料から求めることができる。また、本実施形態における層(A)が、複数の材料によって構成されている場合、各材料の溶解度パラメータにその材料の層(A)全質量に対する質量割合を乗じた値の総和をその層(A)の溶解度パラメータとする。
本実施形態のフレキソ印刷原版における層(A)は、酸素透過度を維持し、溶剤分散性とのバランスに優れた層とする観点から、溶解度パラメータは10.0~24.0MPa1/2であり、13.0~24.0MPa1/2であることが好ましく、15.0~24.0MPa1/2であることがより好ましく、20.0~24.0MPa1/2であることがよりさらに好ましい。
本実施形態において層(A)は、感光性樹脂組成物を含む層(B)に隣接して積層されている。製版時に層(A)が感光性樹脂組成物を含む層(B)から剥離することや、層(A)にシワ等が生じることを防止する観点から、層(A)と層(B)との接着力は、50gf/inch以上であることが好ましく、100gf/inch以上であることがより好ましく、150gf/inch以上であることがさらに好ましい。また、層(A)と層(B)との接着力は、現像時における層(A)の洗浄性の観点から、2000gf/inch以下であることが好ましく、1500gf/inch以下であることがより好ましく、1000gf/inch以下であることがさらに好ましい。
層(A)を構成する材料としては、酸素透過度及び溶解度パラメータが上記の範囲に入るものであれば特に制限されず、例えば、エチレン-ビニルアルコール共重合体、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルピロリドン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリメチルメタクリレート、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、セルロース誘導体、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリウレタン、シリコンゴム、ブチルゴム、及び、イソプレンゴム等が挙げられる。これらの材料は、単独で用いてもよく、複数を組み合わせて用いてもよい。
これらの材料の中でも、ポリビニルアルコール及びポリウレタンが好ましく、ポリビニルアルコール及びポリウレタンの組合せがより好ましい。
上記ポリビニルアルコールは、ポリ酢酸ビニルをケン化することによって製造されるものであることが好ましい。ケン化とはポリ酢酸ビニルのアセチル基を加水分解反応することを意味し、ポリ酢酸ビニルのアセチル基が水素に置換された割合をケン化率またはケン化度と呼ぶ。
一般的にケン化率が98%以上のポリビニルアルコールを完全ケン化ポリビニルアルコール、ケン化率が98%未満のポリビニルアルコールを部分ケン化ポリビニルアルコールと呼ぶ。本明細書におけるポリビニルアルコールは、完全ケン化ポリビニルアルコール、及び、部分ケン化ポリビニルアルコールのいずれも含む。
ポリビニルアルコールはケン化率が高くなるほど酸素遮断性に優れるため、ポリビニルアルコールのケン化率は50%以上であることが好ましい。また、ポリビニルアルコールのケン化率は、現像液への溶解性の観点から、60%以上であることがより好ましく、65%以上であることがさらに好ましい。
ポリビニルアルコールのケン化率は、現像液への溶解性の観点から、100%以下であることが好ましく、85%以下であることがより好ましく、80%以下であることがさらに好ましい。
上記ポリウレタンとしては、ウレタン結合を有するポリマーであれば特に限定されず、例えば、ポリオール化合物とポリイソシアネートとを反応させて得られるポリウレタン等が挙げられる。
上記ポリウレタンを安定的に有機溶剤及び/又は水に、溶解又は分散させるため、ポリオール化合物及びポリイソシアネートに加えて、重合成分として親水基含有化合物を添加することも好ましい。
上記ポリオール化合物としては、例えば、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリアクリルポリオール等が挙げられる。これらの中でも、ポリエーテルポリオールが好ましい。ポリエーテルポリオールとしては、例えば、多価アルコールにイオン重合性環状化合物を開環共重合させて得られるポリエーテルポリオール、すなわち、多価アルコールとイオン重合性環状化合物との反応物が挙げられる。
上記多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリヘキサメチレングリコール、ポリヘプタメチレングリコール、ポリデカメチレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ビスフェノールA、ビスフェノールF、水添ビスフェノールA、水添ビスフェノールF、ハイドロキノン、ナフトハイドロキノン、アントラハイドロキノン、1,4-シクロヘキサンジオール、トリシクロデカンジオール、トリシクロデカンジメタノール、ペンタシクロペンタデカンジオール、及びペンタシクロペンタデカンジメタノール等が挙げられる。これらは単独でまたは二種以上を組み合わせて用いることができる。
上記イオン重合性環状化合物としては、例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、1,2-ブチレンオキシド、ブテン-1-オキシド、イソブテンオキシド、3,3-ビスクロロメチルオキセタン、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、3-メチルテトラヒドロフラン、ジオキサン、トリオキサン、テトラオキサン、シクロヘキセンオキシド、スチレンオキシド、エピクロルヒドリン、グリシジルメタクリレート、アリルグリシジルエーテル、アリルグリシジルカーボネート、ブタジエンモノオキシド、イソプレンモノオキシド、ビニルオキセタン、ビニルテトラヒドロフラン、ビニルシクロヘキセンオキシド、フェニルグリシジルエーテル、ブチルグリシジルエーテル、安息香酸グリシジルエステル等の環状エーテル類が挙げられる。これらは単独でまたは二種以上を組み合わせて用いることができる。
また、上記イオン重合性環状化合物と、エチレンイミン等の環状イミン類、β-プロピオラクトン、グリコール酸ラクチド等の環状ラクトン酸またはジメチルシクロポリシロキサン類とを開環共重合させたポリエーテルポリオールを使用することもできる。これらのイオン重合性環状化合物の開環共重合体はランダムに結合していてもよいし、ブロック状に結合をしていてもよい。
上記ポリイソシアネートとしては、ポリウレタンの製造に一般的に用いられるポリイソシアネートを特に制限なく使用できる。たとえば、2,4-トリレンジイソシアネート、2,6-トリレンジイソシアネート、1,3-キシリレンジイソシアネート、1,4-キシリレンジイソシアネート、1,5-ナフタレンジイソシアネート、m-フェニレンジイソシアネート、p-フェニレンジイソシアネート、3,3’-ジメチル-4,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート、3,3’-ジメチルフェニレンジイソシアネート、4,4’-ビフェニレンジイソシアネート、1,6-ヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、メチレンビス(4-シクロヘキシルイソシアネート)、2,2,4-トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ビス(2-イソシアネートエチル)フマレート、6-イソプロピル-1,3-フェニルジイソシアネート、4-ジフェニルプロパンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、2,5(または6)-ビス(イソシアネートメチル)-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン等が挙げられる。これらのポリイソシアネートは、単独であるいは二種類以上を組み合わせて用いることができる。
本実施形態で用いられるポリウレタン樹脂の数平均分子量は、1,000~200,000であることが好ましく、30,000~100,000であることがより好ましい。
後述する層(A)の形成においてポリウレタンの溶媒として水系を使用する場合は、分散剤を用いたり、ポリウレタン樹脂にカルボキシル基、スルホニル基、アンモニウム基等の官能基を導入したりしてもよい。また、上記水系とは、水が含まれる溶媒を意味する。
また、層(A)には、ガスバリア性及び洗浄性を損なわない範囲でその他の成分、例えば、界面活性剤、ブロッキング防止剤、離型剤等が添加されていてもよい。
製版において、感光性樹脂組成物を含む層(B)は、層(A)を通してレリーフ露光されるため、層(A)はレリーフ露光に使用される光源の波長を透過できるものであることが好ましい。
層(A)の厚さの下限値は、1μm以上が好ましく、2μm以上がより好ましい。層(A)が、1μmより薄くなることによって形成性のばらつきが大きくなり、十分な効果が得られなく傾向にある。
また、層(A)の厚さの上限値は、20μm以下が好ましく、10μm以下がより好ましい。層(A)の厚さは、20μmより厚くなることによって印刷版の画像再現性の低下を起こす傾向にある。
(層(B))
感光性樹脂組成物を含む層(B)は、少なくとも1種の感光性樹脂組成物を含む。感光性樹脂組成物としては、公知の材料を使用することができる。フレキソ印刷原版に用いられる感光性樹脂組成物としては、バインダー、モノマー、及び重合開始剤を含む樹脂組成物である。層(B)には、バインダー、モノマー、及び重合開始剤に加え、感光性を損なわない範囲でその他の成分が添加されていてもよい。
前記感光性樹脂組成物におけるバインダーとは、感光性樹脂組成物の主体となるポリマーである。バインダーの特性は、製版後のフレキソ印刷版の特性に大きな影響を与えるため、エラストマーであることが好ましい。具体的なバインダーとしては、共役ジエン炭化水素の天然又は合成のポリマー;ビニル芳香族炭化水素のポリマー;等が挙げられる。これらのポリマーは、単独であるいは二種類以上を組み合わせて用いることができる。
バインダーとしては、共役ジエン炭化水素を主体とする重合体ブロック及びビニル芳香族炭化水素を主体とする重合体ブロックを含むブロック共重合体が好ましい。
上記共役ジエン炭化水素としては、以下に限定されるものではないが、例えば、1,3-ブタジエン、イソプレン、2,3-ジメチル-1,3-ブタジエン、2-メチル-1,3-ペンタジエン、1,3-ヘキサジエン、4,5-ジエチル-1,3-オクタジエン、3-ブチル-1,3-オクタジエン、及びクロロプレン等の単量体が挙げられる。これらの中でも、耐磨耗性の観点から、イソプレン及び1,3-ブタジエンが好ましい。
これらの単量体は、1種のみを単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
上記ビニル芳香族炭化水素としては、以下に限定されるものではないが、例えば、スチレン、t-ブチルスチレン、ジビニルベンゼン、1,1-ジフェニルスチレン、N,N-ジメチル-p-アミノエチルスチレン、N,N-ジエチル-p-アミノエチルスチレン、ビニルピリジン、p-メチルスチレン、第三級ブチルスチレン、α-メチルスチレン、1,1-ジフェニルエチレン等の単量体が挙げられる。これらの中でも、印刷版用感光性樹脂構成体を比較的低温で平滑に成型できる観点から、スチレンが好ましい。
これらの単量体は、1種のみを単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
前記感光性樹脂組成物におけるモノマーとは、ラジカル重合可能な不飽和二重結合を有する化合物である。
モノマーとしては、以下に限定されるものではないが、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸等のエステル類;アクリルアミドやメタクリルアミドの誘導体;アリルエステル、スチレン及びその誘導体;N置換マレイミド化合物;等が挙げられる。
具体的なモノマーとしては、ヘキサンジオール、ノナンジオール等のアルカンジオールのジアクリレート及びジメタクリレート;エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ブチレングリコールのジアクリレート及びジメタクリレート;トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジメチロールトリシクロデカンジ(メタ)アクリレート、イソボロニル(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ペンタエリトリットテトラ(メタ)アクリレート、N,N’-ヘキサメチレンビスアクリルアミド及びメタクリルアミド、スチレン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼン、ジアクリルフタレート、トリアリルシアヌレート、フマル酸ジエチルエステル、フマル酸ジブチルエステル、フマル酸ジオクチルエステル、フマル酸ジステアリルエステル、フマル酸ブチルオクチルエステル、フマル酸ジフェニルエステル、フマル酸ジベンジルエステル、マレイン酸ジブチルエステル、マレイン酸ジオクチルエステル、フマル酸ビス(3-フェニルプロピル)エステル、フマル酸ジラウリルエステル、フマル酸ジベヘニルエステル、N-ラウリルマレイミド等が挙げられる。
これらは1種のみを単独で用いてもよく、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
前記感光性樹脂組成物における重合開始剤は、光エネルギーを吸収し、ラジカルを発生する化合物であり、公知の各種重合開始剤を用いることができる。重合開始剤としては、例えば、各種の有機カルボニル化合物が挙げられ、中でも芳香族カルボニル化合物が好適である。
重合開始剤としては、以下に限定されるものではないが、具体的には、ベンゾフェノン、4,4-ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、t-ブチルアントラキノン、2-エチルアントラキノン、2,4-ジエチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、2,4-ジクロロチオキサントン等のチオキサントン類;ジエトキシアセトフェノン、2,2-メトキシ-フェニルアセトフェノン、2-ヒドロキシ-2-メチル-1-フェニルプロパン-1-オン、ベンジルジメチルケタール、1-ヒドロキシシクロヘキシル-フェニルケトン、2-メチル-2-モルホリノ(4-チオメチルフェニル)プロパン-1-オン、2-ベンジル-2-ジメチルアミノ-1-(4-モルホリノフェニル)-ブタノン等のアセトフェノン類;ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル等のベンゾインエーテル類;2,4,6-トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,6-ジメトキシベンゾイル)-2,4,4-トリメチルペンチルホスフィンオキサイド、ビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)-フェニルホスフィンオキサイド等のアシルホスフィンオキサイド類;メチルベンゾイルホルメート;1,7-ビスアクリジニルヘプタン;9-フェニルアクリジン;等が挙げられる。
これらは1種のみを単独で用いてもよく、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
上述した感光性樹脂組成物には、前記バインダー、前記モノマー、及び前記重合開始剤の他に、感光性を損なわない範囲で、種々の補助添加成分である、例えば、可塑剤、熱重合防止剤、紫外線吸収剤、ハレーション防止剤、光安定剤等を添加することができる。
可塑剤としては、以下に限定されるものではないが、例えば、ナフテン油、パラフィン油等の炭化水素油;液状アクリルニトリル-ブタジエン共重合体、液状スチレン-ブタジエン共重合体等液状のジエンを主体とする共役ジエンゴム;数平均分子量2,000以下のポリスチレン、セバチン酸エステル、フタル酸エステル等が挙げられる。
これらの可塑剤には、光重合性の反応基が付与されていてもよく、1種のみを単独で用いてもよく、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
感光性樹脂組成物は、前記バインダー、前記モノマー、及び前記重合開始剤に、必要に応じて上記補助添加成分を添加し、ニーダーにて、混合することによって調製することができる。
感光性樹脂組成物の合計質量を100質量部としたとき、バインダーの配合量は、30~90質量部であることが好ましく、50~70質量部であることがより好ましい。
感光性樹脂組成物の合計質量を100質量部としたとき、モノマーの配合量は、1~30質量部であることが好ましく、3~15質量部であることがより好ましい。
感光性樹脂組成物の合計質量を100質量部としたとき、重合開始剤の配合量は、0.1~5.0質量部であることが好ましく、0.5~3.0質量部であることがより好ましい。
また、感光性樹脂組成物が補助添加成分として可塑剤を含む場合、上記可塑剤の配合量は、10~40質量部であることが好ましく、15~35質量部であることがより好ましい。さらに、感光性樹脂組成物が補助添加成分として熱重合防止剤を含む場合、上記熱重合防止剤の配合量は、0.1~5.0質量部であることが好ましく、0.5~3.0質量部であることがより好ましい。
(支持体)
本実施形態のフレキソ印刷原版は、支持体上に感光性樹脂組成物層を積層した構成を有していることが好ましい。
本実施形態のフレキソ印刷原版に用いる支持体としては、以下に限定されるものではないが、例えば、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリエチレンテレフタレート、及びポリエチレンナフタレート等のポリエステルフィルム;ポリアミドフィルム;等が挙げられる。これらの中でもポリエステルフィルムが好ましい。
また、支持体としては、厚みが75~300μmの範囲の寸法安定なポリエステルフィルムが好ましい。
支持体上には、かかる支持体と感光性樹脂組成物層との接着を良好なものとするために接着剤層が設けられていてもよい。
接着剤層の形成材料としては、以下に限定されるものではないが、例えば、ポリウレタンやポリアミド、熱可塑性エラストマー等のポリマーと、イソシアネート化合物やエチレン性不飽和化合物等の接着有効成分とを有する組成物が挙げられる。
接着剤層には、種々の補助添加成分である、例えば、可塑剤、熱重合防止剤、紫外線吸収剤、ハレーション防止剤、光安定剤、光重合開始剤、光重合性モノマー、染料等が含有されていてもよい。
(ブラックレイヤー)
ブラックレイヤーは、赤外レーザーで切除可能であり、洗浄溶液として用いられる溶剤に可溶な物質を含み、薄くてたわみ性のあるブラックレイヤーが好ましい。赤外レーザーで切除可能なブラックレイヤーを形成する材料としては、以下に限定されるものではないが、例えば、結晶性1,2-ポリブタジエン、可溶性のポリアミド、ポリビニルアルコール、セルロースエステル等が挙げられる。これらの中でも、可溶性のポリアミドが好ましい。これらの物質は適当な溶剤に溶かしてその溶液を直接、フレキソ印刷原版の表面にコーティングしてもよく、ポリエステル、ポリプロピレン等のフィルムにコーティングして、このフィルムごとフレキソ印刷原版にラミネートして転写してもよい。
赤外レーザーで切除可能なブラックレイヤーはフレキソ印刷原版の製版時、未露光部を洗い出しする際に、溶解等により同時に除去される。
(カバーレイヤー)
本実施形態のフレキソ印刷原版は、ブラックレイヤーを保護してフレキソ印刷原版の取り扱いをしやすくする観点から、ブラックレイヤーの上にカバーレイヤーが積層されていることが好ましい。
本実施形態のフレキソ印刷原版に用いるカバーレイヤーとしては、以下に限定されるものではないが、例えば、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリエチレンテレフタレート、及びポリエチレンナフタレート等のポリエステルフィルム;ポリアミドフィルム;等が挙げられる。これらの中でもポリエステルフィルムが好ましい。
また、カバーレイヤーとしては、厚みが75~300μmの範囲の寸法安定なポリエステルフィルムが好ましい。
本実施形態のフレキソ印刷原版の好ましい一形態は、図1に示すフレキソ印刷原版1で表すことができる。
フレキソ印刷原版1は、赤外レーザーで描画可能な原版である場合、カバーレイヤー2、ブラックレイヤー3、層(A)4、層(B)5、接着剤層6、支持体7を含み、
接着剤層6は、支持体7の第一の面に積層され、
層(B)5は、接着剤層6が接着した支持体7の第一の面とは反対側であり、且つ、該接着剤層6に隣接して積層され、
層(A)4は、層(B)5が積層した接着剤層6の面とは反対側であり、且つ、該層(B)5に隣接して積層され、
ブラックレイヤー3は、層(A)4が積層した層(B)5の面とは反対側であり、且つ、該層(A)4に隣接して積層され、
カバーレイヤー2は、ブラックレイヤー3が積層した層(A)4の面とは反対側であり、且つ、該ブラックレイヤー3に隣接して積層される。
[フレキソ印刷原版の製造方法]
本実施形態のフレキソ印刷原版は、例えば、赤外レーザーで描画可能な原版である場合、以下の工程を含む製造方法によって製造することができる。
支持体上に接着剤層を積層する工程;
カバーシートにブラックレイヤーを積層する工程;
ブラックレイヤーが積層されたカバーシートの該ブラックレイヤーの上に層(A)を積層する工程;
前記接着剤層の上に感光性樹脂組成物を積層し、前記カバーシートに積層された層(A)が該感光性樹脂組成物と面するように、該感光性樹脂組成物を支持体とカバーシートとで挟み込む工程;
支持体上に接着剤層を積層する工程では、接着剤層の形成材料が支持体にナイフコーター等によって塗布される。接着剤層の形成材料は、塗布の作業性の観点から、トルエン等の有機溶媒に溶解された溶液であることが好ましく、固形分が5~40%である、有機溶媒に溶解された溶液であることがより好ましい。接着剤層の形成材料を塗布した後、乾燥することによって、接着剤層を有する支持体を得ることができる。
カバーシートにブラックレイヤーを積層する工程では、ブラックレイヤーを形成する材料がカバーシートにナイフコーター等によって塗布される。ブラックレイヤーの形成する材料は、塗布の作業性の観点から、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等の有機溶媒に溶解された溶液であることが好ましく、固形分が5~30%である、有機溶媒に溶解された溶液であることがより好ましい。ブラックレイヤーを形成する材料を塗布した後、乾燥することによって、ブラックレイヤーを有するカバーシートを得ることができる。
ブラックレイヤーが積層されたカバーシートの該ブラックレイヤーの上に層(A)を積層する工程では、層(A)を構成する材料が、上記ブラックレイヤーを有するカバーシートのブラックレイヤー側にナイフコーター等によって塗布される。層(A)を構成する材料は、塗布の作業性の観点から、有機溶媒に溶解された溶液であることが好ましく、固形分が5~30%である、有機溶媒に溶解された溶液であることがより好ましい。また、上記溶液には水が含まれていてもよい。層(A)を構成する材料を塗布した後、乾燥することによって、層(A)及びブラックレイヤーを有するカバーシートを得ることができる。
感光性樹脂組成物を支持体とカバーシートとで挟み込む工程では、接着剤層を有する支持体と、層(A)及びブラックレイヤーを有するカバーシートとを、該接着剤層と該層(A)が感光性樹脂組成物と面するように、該感光性樹脂組成物を支持体とカバーシートで挟み込み、加熱、及び圧縮成型し、フレキソ印刷原版を得る。
[フレキソ印刷版]
本実施形態のフレキソ印刷版は、本実施形態のフレキソ印刷原版を加工することによって製造することができる。以下、製造方法の一例を示す。
まず、支持体を通して露光を行って、感光性樹脂組成物層を光硬化させ、薄い均一な硬化層を設ける(バック露光)。
次いで、ブラックレイヤー層をレーザー描画した後、ブラックレイヤー層の上から直接、感光性樹脂層の面に画像露光(レリーフ露光)を行う。
その後、露光されていない部分(すなわち、光硬化されていない部分)を現像溶液で洗浄し、所望の画像、すなわちレリーフ画像を形成し、フレキソ印刷版を得る。
フレキソ印刷原版を光硬化させるため用いられる光源としては、以下に限定されるものではないが、例えば、高圧水銀灯、紫外線蛍光灯、カーボンアーク灯、キセノンランプ、太陽光等が挙げられる。
ブラックレイヤー層の上からの露光と、支持体側からの露光は、どちらを先に行ってもよいが、画像再現性の観点からは、支持体側からの露光を先に行うことが好ましい。
現像溶剤としては、以下に限定されるものではないが、例えば、1,1,1-トリクロロエタン、テトラクロルエチレン等の塩素系有機溶剤;ヘプチルアセテート、3-メトキシブチルアセテート等のエステル類溶剤;石油留分、トルエン、デカリン等の炭化水素類溶剤;等が挙げられる。さらに、現像溶剤としては、上記溶剤にプロパノール、ブタノール、ペンタノール等のアルコール類を混合したものを使用することもできる。これらの溶剤の溶解度パラメータは12~20MPa1/2の範囲であることが好ましい。
以下実施例などを用いて、本実施形態を更に詳細に説明するが、本実施形態はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
〔評価方法〕
以下に、表1における評価項目の評価方法を示す。
(1)形成性の評価
後述する〔実施例〕、〔比較例〕において得られた印刷版の120lpi、2%の網点部分の走査型電子顕微鏡(SEM)観察を行い、酸素が十分に遮断され、表面まで硬化形成していた場合を○、形成しているが表面の硬化形成が不十分であった場合を△、形成していなかった場合を×とした。成形性が優れることは、ガスバリア性に優れることを意味する。
(2)洗浄性の評価
後述する〔実施例〕、〔比較例〕において得られた印刷版を目視で観察し、層Aが全く残っていなかった場合を○、未露光部の樹脂層は除去できているが、露光部にわずかに層(A)が残っていなかった場合を△、未露光部の樹脂層を除去できていなかった場合を×とした。
(3)接着性の評価
後述する〔実施例〕、〔比較例〕において得られた印刷原版を10cm×2.54cmにカットし、支持体側を試験版に両面テープで固定したのち、層(A)を、感光性樹脂組成物を含む層(B)から長辺方向に剥がし、層(A)を折り返して180度方向に50mm/分の速度で引張し、接着力を測定した。接着力が0以上50gf/inch未満であった場合を×、接着力が50gf/inch以上、100gf/inch未満であった場合を△、接着力が100gf/inch以上、150gf/inch未満であった場合を○、接着力が150gf/inch以上であった場合を◎とした。
(4)耐久性の評価
後述する〔実施例〕、〔比較例〕において得られた印刷版を用いて、下記条件にて印刷を行った。なお、〔比較例2〕は洗浄性が不十分であり、評価可能なサンプルを得ることができなかったため、評価は行わなかった。
印刷版の120lpi、5%の網点の面積率を、印刷前と印刷後に画像処理解析装置LuzexAP(株式会社ニレコ)にて測定し、印刷前後での面積率の変化率を算出した。面積率の変化が0%以上5%未満の場合を○、5%以上の場合を×とした。
印刷はインキに、プロセスXシアン(東洋インキ製造株式会社製、商品名)を用い、被印刷体には、Kライナー紙を用いた。アニロックスロールは、250lpi、クッションテープには、3M1020(住友スリーエム株式会社製、商品名)を使用し、印刷速度は200m/分で4000m印刷を行った。
(5)酸素透過度の測定
後述する〔実施例〕、〔比較例〕の(層(A)とブラックレイヤーを具備するカバーシートの製造)において得られたカバーシートから層(A)剥離し、酸素透過度の測定を行った。酸素透過度の測定にはOX-TRAN2/22(MOCON社、商品名)を使用した。酸素透過度が0cc・20μm/m2・24hr・atm以上、1000cc・20μm/m2・24hr・atm未満であった場合をA、1000cc・20μm/m2・24hr・atm以上、1500cc・20μm/m2・24hr・atm未満であった場合をB、1500cc・20μm/m2・24hr・atm以上、2000cc・20μm/m2・24hr・atm未満であった場合をC、2000cc・20μm/m2・24hr・atm以上であった場合をDとした。
〔実施例1〕
(感光性樹脂組成物の製造)
感光性樹脂組成物を、下記に示す原料をニーダー(株式会社パウレック、FM-MW-3型)に投入し、140℃で60分間混合する条件により製造した。
バインダーとしてスチレン-ブタジエンのブロック共重合体である熱可塑性エラストマーTR2787(JSR株式会社製、商品名)を60質量部、モノマーとして1,9-ノナンジオールアクリレートを10質量部、重合開始剤として2,2-ジメトキシ-フェニルアセトフェノンを2質量部、また、その他の成分に可塑剤として液状ポリブタジエンであるPolyvest P130(Degussa社製、製品名)を27質量部、熱重合防止剤としてジブチルヒドロキシトルエンを1質量部、上記条件にて混練し、感光性樹脂組成物を得た。
(接着剤層を有する支持体の製造)
支持体にコートする接着剤層用の溶液としては、スチレンと1,3-ブタジエンとのブロック共重合体であるタフプレン912(旭化成ケミカルズ株式会社製、商品名)を55質量部、パラフィンオイル(平均炭素数33、平均分子量470)を38質量部、1,9-ノナンジオールジアクリレートを2.5質量部、2,2-ジメトキシ-フェニルアセトフェノンを1.5質量部、エポキシエステル3000M(共栄社化学株式会社製、商品名)を3質量部、及びバリファストイエロー3150(オリエント化学工業製、商品名)を1.5質量部の割合で、トルエンに溶解させ固形分25%の溶液を得た。
その後、ナイフコーターを用いて、厚さ100μmポリエステルフィルムの片側に紫外線透過率30%となるように塗布し、80℃で1分間乾燥して、接着剤層を有する支持体を得た。
(ブラックレイヤーを具備するカバーシートの製造)
熱可塑性ポリアミド樹脂であるマクロメルト6900(ヘンケル社製、商品名)65質量部と、赤外線感受物質としてのカーボンブラック35質量部とを、ニーダーで混練し、ペレット状に断裁した。
その後、このペレット90質量部と1,6-ヘキサンジオールアジペート10質量部とを、酢酸エチル/酢酸ブチル/プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート=50/30/20の質量比で調製した混合溶剤に、超音波を利用して溶解し、固形分12質量%の均一な溶液を調製した。
この溶液を100μmの厚みのカバーシートとなるポリエステルフィルム上に、乾燥後の塗布量が4~5g/m2となるようにナイフコーターを用いて塗布し、80℃で1分間乾燥して、レーザー描画可能なブラックレイヤーを具備するカバーシートを得た。
(層(A)とブラックレイヤーを具備するカバーシートの製造)
ケン化率が80%のポリビニルアルコールであるJMR-10H(日本酢ビ・ポバール株式会社製、商品名)を75質量部、及び、ポリエステル系ウレタン樹脂であるスーパーフレックスE-2000(第一工業株式会社製、商品名)25質量部を水とエタノールを混合した混合溶媒に溶解し、固形分濃度10%の均一な溶液を調製した。
この溶液を上述のようにして製造した「ブラックレイヤー層を具備するカバーシート」のブラックレイヤー上に、乾燥後の厚さが3μmとなるようにナイフコーターを用いて塗布し、90℃で4分間乾燥して、ブラックレイヤー上にJMR-10HとスーパーフレックスE-2000の比率が75:25である層(A)を有するカバーシートを形成した。
(層(A)有するフレキソ印刷原版の製造)
次に、上述のようにして製造した感光性樹脂組成物、接着剤層を有する支持体、層(A)とブラックレイヤーを具備するカバーシートを用いて、層(A)有するフレキソ印刷原版を製造した。
前記支持体の接着材層側を、上述のようにして製造した感光性樹脂組成物に合わせ、また、前記カバーシートの層(A)側を感光性樹脂組成物に面するように、支持体とカバーシートで挟み込み、全体が1.5mmになるように、加熱及び圧縮成型し、フレキソ印刷原版を得た。
〔実施例2〕
上記〔実施例1〕の(層(A)とブラックレイヤーを具備するカバーシートの製造)においてJMR-10Hのかわりにケン化率が65%のポリビニルアルコールであるJMR-10M(日本酢ビ・ポバール株式会社製、商品名)を使用した。
その他の条件は、上記〔実施例1〕と同様の方法で、フレキソ印刷原版を得た。
〔実施例3〕
上記〔実施例1〕の(層(A)とブラックレイヤーを具備するカバーシートの製造)においてJMR-10Hのかわりにケン化率が35%のポリビニルアルコールであるJMR-10L(日本酢ビ・ポバール株式会社製、商品名)を使用した。
その他の条件は、上記〔実施例1〕と同様の方法で、フレキソ印刷原版を得た。
〔実施例4〕
上記〔実施例1〕の(層(A)とブラックレイヤーを具備するカバーシートの製造)においてケン化率が98%のポリビニルアルコールであるRS4104(クラレ株式会社製、商品名)を60質量部、スーパーフレックスE-2000を40質量部、水とエタノールを混合した混合溶媒に溶解し、固形分濃度10%の均一な溶液を調製し、層(A)を得た。
その他の条件は、上記〔実施例1〕と同様の方法で、フレキソ印刷原版を得た。
〔実施例5〕
上記〔実施例1〕の(層(A)とブラックレイヤーを具備するカバーシートの製造)においてスーパーフレックスE-2000のかわりにポリエーテル系ポリウレタンであるハイドランWLS―202(DIC株式会社、商品名)を使用した。
その他の条件は、上記〔実施例1〕と同様の方法で、フレキソ印刷原版を得た。
〔実施例6〕
上記〔実施例1〕の(層(A)とブラックレイヤーを具備するカバーシートの製造)においてスーパーフレックスE-2000のかわりにカーボネート系ウレタン樹脂であるスーパーフレックス460(第一工業株式会社製、商品名)を使用した。
その他の条件は、上記〔実施例1〕と同様の方法で、フレキソ印刷原版を得た。
〔実施例7〕
上記〔実施例1〕の(層(A)とブラックレイヤーを具備するカバーシートの製造)においてJMR-10Hを60重量部、スーパーフレックスE-2000を25質量部、ポリビニルピロリドンであるピッツコールK-30(第一工業株式会社製、商品名)を15質量部使用し、層(A)を得た。
その他の条件は、上記〔実施例1〕と同様の方法で、フレキソ印刷原版を得た。
〔実施例8〕
上記〔実施例1〕の(層(A)とブラックレイヤーを具備するカバーシートの製造)においてJMR-10Hを40重量部、JMR-10Lを40質量部、スーパーフレックス460を20質量部使用し、層(A)を得た。
その他の条件は、上記〔実施例1〕と同様の方法で、フレキソ印刷原版を得た。
〔実施例9〕
上記〔実施例1〕の(層(A)とブラックレイヤーを具備するカバーシートの製造)において、乾燥後の層(A)の厚さが1μmとなるように塗布したこと以外は上記〔実施例1〕と同様の方法で、フレキソ印刷原版を得た。
〔実施例10〕
上記〔実施例1〕の(層(A)とブラックレイヤーを具備するカバーシートの製造)において、乾燥後の層(A)の厚さが2μmとなるように塗布したこと以外は上記〔実施例1〕と同様の方法で、フレキソ印刷原版を得た。
〔実施例11〕
上記〔実施例1〕の(層(A)とブラックレイヤーを具備するカバーシートの製造)において、乾燥後の層(A)の厚さが5μmとなるように塗布したこと以外は上記〔実施例1〕と同様の方法で、フレキソ印刷原版を得た。
〔比較例1〕
上記〔実施例1〕の(層(A)とブラックレイヤーを具備するカバーシートの製造)を行わず、(層(A)有するフレキソ印刷原版の製造)において、ブラックレイヤーを具備するカバーシートのブラックレイヤー側を感光性樹脂組成物に面するように、支持体とカバーシートで挟み込み、圧縮成型することで、層(A)を有さないフレキソ印刷原版を得た。
〔比較例2〕
上記〔実施例1〕の(層(A)とブラックレイヤーを具備するカバーシートの製造)においてケン化率が98%のポリビニルアルコールであるRS4104を100質量部、水とエタノールを混合した混合溶媒に溶解し、固形分濃度10%の均一な溶液を調製し、層(A)を得た。その他の条件は、上記〔実施例1〕と同様の方法で、フレキソ印刷原版を得た。
〔比較例3〕
上記〔実施例1〕の(層(A)とブラックレイヤーを具備するカバーシートの製造)においてハイドランWLS―202を100質量部、水とエタノールを混合した混合溶媒に溶解し、固形分濃度10%の均一な溶液を調製し、層(A)を得た。その他の条件は、上記〔実施例1〕と同様の方法で、フレキソ印刷原版を得た。
〔特性評価用の印刷版の製造〕
上述した〔実施例〕及び〔比較例〕で得た印刷原版において、ブラックレイヤー層が感光性樹脂組成物を含む層に転写するようにポリエステルフィルムのみを剥ぎ取り、ブラックレイヤー層を外側にして、「CDI-Spark4260」(Esko-Graphics社製、商品名、1064nmのYAGレーザー)上のドラムに装填した。
レーザーパワーを20W、ドラム回転スピードを200rpmとし、印刷原版上のブラックレイヤー層にレーザー描画を行い、ブラックレイヤー層の一部を切除した。
次に、「AFP-1216E」露光機(旭化成株式会社製、商品名)上で、下側紫外線ランプ(PHILIPS社製UVランプTL80W/10R、商品名)を用いて、まず支持体側から印刷版のレリーフ深度が0.7mmになるように300mJ/cm2で全面に露光を行った。
続いて、上側ランプ(PHILIPS社製UVランプTL80W/10R、商品名)にてブラックレイヤー側から8000mJ/cm2の紫外線を照射した。なお、このときの露光強度はオーク製作所製のUV照度計MO-2型機(オーク製作所製、商品名、UV-35フィルター)にて測定した。
次いで、3-メトキシブチルアセテートを現像液として、「AFP-1321P」現像機(旭化成株式会社製、商品名)で、液温30℃で100mm/分の速度で現像を行い、60℃で2時間乾燥させた。
その後、後露光処理として、AFP-1216LF(旭化成株式会社製、商品名)を用いて254nmを中心波長に持つ殺菌灯(東芝社製、GL-30、商品名)を用いて、乾燥後の感光性樹脂版表面全体に2000mJ/cm2の露光を行った。ここでの殺菌灯による後露光量は、「UV-MO2」機のUV-25フィルターを用いて測定した照度から算出したものである。
Figure 0007036536000001
〔実施例1~11〕では、層(A)によって形成性が向上し、かつ洗浄性も両立していることが分かった。さらに層(A)は十分な接着性を有していた。すなわち、〔実施例1~11〕のフレキソ印刷原版は、ガスバリア性と溶剤分散性のバランスに優れる。
また、〔実施例1~11〕のフレキソ印刷原版から得られたフレキソ印刷版は、印刷前後の網点面積率の変化も小さく、耐久性が向上するという予期せぬ効果も確認できた。フレキソ印刷原版がガスバリア性と溶剤分散性のバランスに優れることから、十分に光樹脂組成物を硬化でき、且つ、現像時に未露光部の樹脂層や層(A)等の夾雑物が十分に除去でき、該夾雑物の摩擦による、フレキソ印刷版中の印刷ドットの形状の変化を防止できたため、耐久性が向上したと考えられる。また、耐久性が向上した理由としては、層(A)におけるポリビニルアルコール及び/又はポリウレタンの一部が感光性樹脂組成物層(B)の表層に取り込まれ、現像して得られた印刷ドット表面を保護したことによって、印刷による摩擦を繰り返しても形状が維持されたことも考えられる。
層(A)を有さない〔比較例1〕では形成性が悪く、十分な耐久性も有していなかった。
〔比較例2〕では形成性が向上したものの、未露光部の多くが洗浄できずに残っていた。また、感光性樹脂組成物を含む層(B)との接着も著しく低かった。
〔比較例3〕では十分な洗浄性、接着性を示したものの、形成性の向上は得られなかった。
本発明のフレキソ印刷原版は、該原版が有する層(A)がガスバリア性と溶剤分散性のバランスに優れる。また、該原版を製版することによって得られるフレキソ印刷版は耐久性が高いため、印刷の生産性が向上する。
1 :フレキソ印刷原版
2 :カバーレイヤー
3 :ブラックレイヤー
4 :層(A)
5 :層(B)
6 :接着剤層
7 :支持体

Claims (7)

  1. 酸素透過度が2000cc・20μm/m2・24hr・atm以下であり、且つ溶解
    度パラメータが10.0~24.0MPa1/2である層(A)を有し、
    さらに感光性樹脂組成物を含む層(B)を含み、前記層(A)と感光性樹脂組成物を含
    む層(B)の接着力が50gf/inch以上であり、
    前記層(A)が、ポリビニルアルコール、及びポリウレタンを含
    前記ポリウレタンは、有機溶剤及び/又は水に溶解する、
    フレキソ印刷原版。
  2. 前記ポリビニルアルコールが、カルボン酸ビニル重合体のケン化物であって、
    前記ポリビニルアルコールのケン化率が50%以上である、請求項1に記載のフレキソ印刷原版。
  3. 前記ケン化率が80%以下である、請求項2に記載のフレキソ印刷原版。
  4. 前記ポリビニルアルコール(PVA)及びポリウレタン(PU)の質量比(PVA:P
    U)が、60:40~90:10である、請求項1~3のいずれか一項に記載のフレキソ
    印刷原版。
  5. 前記層(A)が、1μm~20μmである、請求項1~4のいずれか一項に記載のフレ
    キソ印刷原版。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載のフレキソ印刷原版から製版されたフレキソ印刷版。
  7. 請求項1~5のいずれか1項のフレキソ印刷原版を用いたフレキソ印刷版の製造方法で
    あって、
    前記感光性樹脂組成物を含む層(B)に対し、前記層(A)とは反対側から露光する露
    光工程(a)と、前記層(A)側から露光する露光工程(b)と、前記露光工程(a)と前
    記露光工程(b)で光硬化されていない部分を洗浄する現像工程とを備える、
    フレキソ印刷版の製造方法。
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