JP2014119594A - 赤外線アブレーション層を有するフレキソ印刷版用感光性樹脂積層体 - Google Patents

赤外線アブレーション層を有するフレキソ印刷版用感光性樹脂積層体 Download PDF

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純 吉田
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Abstract

【課題】感光性樹脂層との優れた密着性、製版時の取り扱い性、良好な赤外線レーザー描画性、フレキソ印刷版用現像溶剤への溶解性等の特性を有する、赤外線レーザーで除去可能な赤外線アブレーション層を備えたフレキソ印刷版用感光性樹脂積層体を提供する。
【解決手段】支持体層(A)と、前記支持体層(A)上に設けられた、熱可塑性エラストマー、重合性不飽和単量体および光重合開始剤を含有する感光性樹脂層(B)と、前記感光性樹脂層(B)上に設けられた、赤外線レーザーで除去可能であり、かつ非赤外放射線を遮蔽する赤外線アブレーション層(C)と、を有する感光性樹脂積層体において、前記赤外線アブレーション層(C)が、シンジオタクチック1,2−ポリブタジエン(c1)と、数平均分子量500以上5,000以下で軟化点60℃以上200℃以下の樹脂(c2)と、赤外線吸収物質(c3)とを含有するフレキソ印刷版用感光性樹脂積層体。
【選択図】なし

Description

本発明は、ネガフィルムを用いることなく、コンピューター上のデジタル化された画像情報を赤外線レーザーを用いて直接描画する製版方法を適用することが可能な、フレキソ印刷版用感光性樹脂積層体に関する。
従来のフレキソ印刷版用感光性樹脂積層体は、ポリエステルフィルム等からなる支持体と、その上に形成された熱可塑性エラストマー、重合性不飽和単量体および光重合開始剤を含有する感光性樹脂層とを有する積層体が一般的である。
このような積層体からフレキソ印刷版を製造する手順としては、例えば以下のとおりである。まず支持体を通して感光性樹脂層の全面に紫外線露光を施し(バック露光)、薄い均一な硬化層を設ける。ついで感光性樹脂層上にネガフィルムを配置し、その上からバキュームシートを被せて真空引きをすることでネガフィルムと感光性樹脂層とを密着させてから、ネガフィルムを通して感光性樹脂層の面に画像露光(レリーフ露光)を行う。ついで感光性樹脂層の未露光部分を現像溶剤で洗い流して所望の画像、すなわちレリーフ像を得て、フレキソ印刷版となる。
ここで感光性樹脂層の上にはネガフィルムと感光性樹脂層の接触をなめらかにし、ネガフィルムと感光性樹脂層との間のエア抜け性を向上させ、レリーフ露光後にネガフィルムと感光性樹脂層とが接着して剥離除去時にネガフィルムが傷むことを避ける目的で、スリップコート層または保護層と呼ばれる薄膜が設けられている。
一方、ネガフィルムを用いず、デジタル化された画像情報を直接描画することができるフレキソ版用感光性樹脂積層体およびその製版方法についての技術も知られている。その手法は、非赤外放射線に対して感応性の感光性樹脂層上に設けられた、赤外線レーザーで除去可能であり、かつ非赤外放射線を遮蔽する層(赤外線アブレーション層)を、コンピューターでデジタル化された画像情報に基づいて赤外線レーザーで選択的に除去することによって、所望の画像を得るものである。これは、一般にLAMS(レーザーアブレーションマスク)方式とも呼ばれる製版方式である。
感光性樹脂層上に設けられた赤外線アブレーション層に画像を描画した後は、従来の製版方法をそのまま適用することができる。すなわち既存の露光装置を用いて支持体側からバック露光を、赤外線レーザーで描かれた画像側からレリーフ露光をそれぞれ施し、その後現像工程を経てフレキソ印刷版となる。
この製版方法は従来のネガフィルムを用いる方法に比べて、感光性樹脂層とネガフィルムとの間への異物の混入やネガフィルムの密着不良による製版ミス等の問題が発生せず、また画像の修正が生じた際に新しいネガフィルムを作る必要がなく、デジタル化された画像情報をコンピューター上で修正することで対応できるため、コスト面で優れるという長所がある。また、この製版方法は従来のネガフィルムを用いる方法に比べて、寸法安定性においても利点があり、このことはレリーフ像の再現性、ひいては印刷品質の向上につながるものである。
例えば、特許文献1では、赤外線アブレーション層について、赤外線吸収物質や非赤外放射線遮蔽物質と共に用いるバインダーポリマーが、感光性樹脂層中の少なくとも一つの低分子量物質と実質的に非相溶であることが記されている。このような特性を実現する目的で用いられるバインダーポリマーの例として、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール/ポリエチレングリコールのグラフト共重合体等、およびこれらの組み合わせ等を挙げている。
しかしながら、前記ポリマーを使用した赤外線アブレーション層は、感光性樹脂層中の低分子量物質との相溶性が乏しいことに起因する不具合が生じることがある。例えば、赤外線アブレーション層と感光性樹脂層との親和性が良好でない組み合わせにならざるを得ないため、赤外線アブレーション層と感光性樹脂層との密着力が小さく、レーザー描画前にカバーフィルムを剥離する際に赤外線アブレーション層が部分的に感光性樹脂層から剥離して、カバーフィルムの方に付着したまま剥ぎとられてしまうことが起こる場合がある。また、近年デジタルフレキソ印刷版用現像溶剤として主に用いられる、ソルベントナフサを主成分とするような極性が低いタイプの溶剤は前記ポリマー等との相溶性が低く、溶剤現像時に赤外線アブレーション層の溶け残りが発生し、版や現像機のブラシに再付着するなどの問題点がある。
また、特許文献2では、感光性樹脂層中の熱可塑性エラストマーの少なくとも一つが、モノビニル置換芳香族炭化水素と共役ジエンとの重合体であり、赤外線アブレーション層に用いられるバインダーポリマーが、モノビニル置換芳香族炭化水素と共役ジエンとからなる共重合体または当該共重合体に水素添加処理をしたものである場合、赤外線アブレーション層と感光性樹脂層との密着力が良好で、カバーフィルム剥離時等に起こりうる赤外線アブレーション層のはがれが解消され、加えて広い範囲での現像溶剤の選択が可能であることが開示されている。
しかしながら、特許文献2で開示されている赤外線アブレーション層を有するフレキソ印刷版用感光性樹脂積層体は、その赤外線アブレーション層の可とう性が充分ではなく、製版中に赤外線アブレーション層に微細なシワやクラック等の発生がしばしば起こる。また、赤外線アブレーション層とカバーフィルムとの密着力が高く、すなわちカバーフィルム剥離時の剥離抵抗が大きく、特に大きいサイズの版の場合はカバーフィルムの剥離が困難となり、製版作業に支障をきたす。さらにはカバーフィルムの剥離を断続的に少しずつ行わざるをえなくなるため、赤外線アブレーション層の表面に剥離痕が残ることや、誤って感光性樹脂層を持ち上げて、感光性樹脂層に傷をつけてしまうことがしばしば起こる。
また、特許文献3では、感光性樹脂層中の熱可塑性エラストマーの少なくとも一つが、モノビニル置換芳香族炭化水素と共役ジエンとの重合体であり、赤外線アブレーション層に用いられるバインダーポリマーとして、モノビニル置換芳香族炭化水素と共役ジエンとからなる共重合体に、分子末端にヒドロキシル基を有する、数平均分子量が300〜10,000であるポリエステルポリオールを1〜20重量%加える方法が開示されている。
しかしながら、前記ポリエステルポリオールは比較的極性が高い材料であり、近年デジタルフレキソ版用現像溶剤として主に用いられる、ソルベントナフサを主成分とするような極性が低いタイプの溶剤との相溶性が低下する傾向にある。したがって、溶剤現像時に赤外線アブレーション層が完全には溶解せずに溶け残りが発生し、版や現像機のブラシに再付着するなどの不具合が発生する場合がある。
一方、特許文献4では、赤外線アブレーション層として脂肪族ジエステルを含む感光性印刷素子を用いることで、赤外線アブレーション層の可とう性向上と高感度化とを実現している。しかしながら、カバーフィルムと赤外線で切除可能な層との剥離を容易にする手段についての記述はない。
赤外線アブレーション層の形成に用いることのできる組成物は多岐にわたるが、この層に求められる感光性樹脂層との密着性や機械的物性、製版時の取り扱い性、さらには良好な赤外線レーザー描画性や画像再現性等の特性を備えた組成を選定することは極めて困難なことであった。
特開平8−305030号公報 特開平11−153865号公報 特許第4590142号公報 特開2001−80225号公報
本発明は、ネガフィルムを用いることなく、デジタル化された画像情報を赤外線レーザーを用いて直接描画する製版方法を適用することが可能なフレキソ印刷版用感光性樹脂積層体において、感光性樹脂層との優れた密着性、製版時の取り扱い性、良好な赤外線レーザー描画性、フレキソ印刷版用現像溶剤への溶解性等の特性を有する、赤外線レーザーで除去可能な赤外線アブレーション層を備えたフレキソ印刷版用感光性樹脂積層体を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記の課題について鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は例えば以下の[1]〜[8]である。
[1]支持体層(A)と、前記支持体層(A)上に設けられた、熱可塑性エラストマー、重合性不飽和単量体および光重合開始剤を含有する感光性樹脂層(B)と、前記感光性樹脂層(B)上に設けられた、赤外線レーザーで除去可能であり、かつ非赤外放射線を遮蔽する赤外線アブレーション層(C)と、を有する感光性樹脂積層体において、前記赤外線アブレーション層(C)が、シンジオタクチック1,2−ポリブタジエン(c1)と、数平均分子量500以上5,000以下で軟化点60℃以上200℃以下の樹脂(c2)と、赤外線吸収物質(c3)とを含有するフレキソ印刷版用感光性樹脂積層体。
[2]前記シンジオタクチック1,2−ポリブタジエン(c1)が、1,2−ビニル結合含有量が70モル%以上、結晶化度が10〜50%であり、重量平均分子量(Mw)が50,000以上300,000以下である、前記[1]に記載のフレキソ印刷版用感光性樹脂積層体。
[3]前記樹脂(c2)が、テルペン系樹脂、脂環族飽和炭化水素系樹脂、ロジン系樹脂、ケトン系樹脂、C5系脂肪族石油樹脂、C9系芳香族石油樹脂、C5系脂肪族石油樹脂とC9系芳香族石油樹脂の共重合体、C5系脂肪族石油樹脂とC9系芳香族石油樹脂の共重合体の水素添加物、ジシクロペンタジエン系樹脂、スチレン系樹脂、キシレン系樹脂、フェノール系樹脂、ポリアマイド系樹脂、エポキシ系樹脂、マレイン酸系樹脂およびアクリル系樹脂から選ばれる少なくとも1種を含む、前記[1]または[2]に記載のフレキソ印刷版用感光性樹脂積層体。
[4]前記シンジオタクチック1,2−ポリブタジエン(c1)と前記樹脂(c2)との質量比((c1):(c2))が、10:90〜90:10の範囲内である、前記[1]〜[3]のいずれか一項に記載のフレキソ印刷版用感光性樹脂積層体。
[5]前記赤外線吸収物質(c3)の含有量が、前記赤外線アブレーション層(C)100質量%に対して10〜70質量%の範囲内である、前記[1]〜[4]のいずれか一項に記載のフレキソ印刷版用感光性樹脂積層体。
[6]さらに、前記赤外線アブレーション層(C)上にカバーフィルム(D)を有する、前記[1]〜[5]のいずれか一項に記載のフレキソ印刷版用感光性樹脂積層体。
[7]前記カバーフィルム(D)が、ポリエステルフィルムである、前記[6]に記載のフレキソ印刷版用感光性樹脂積層体。
[8]前記支持体層(A)が、ポリエステルフィルムである、前記[1]〜[7]のいずれか一項に記載のフレキソ印刷版用感光性樹脂積層体。
本発明によれば、ネガフィルムを用いることなく、デジタル化された画像情報を赤外線レーザーを用いて直接描画する製版方法を適用することが可能なフレキソ印刷版用感光性樹脂積層体において、感光性樹脂層との優れた密着性、製版時の取り扱い性、良好な赤外線レーザー描画性、フレキソ印刷版用現像溶剤への溶解性等の特性を有する、赤外線レーザーで除去可能な赤外線アブレーション層を備えたフレキソ印刷版用感光性樹脂積層体を提供することができる。
図1は、10:支持体層(A)(例:ポリエステルフィルム)、20:感光性樹脂層(B)、30:赤外線アブレーション層(C)、および40:カバーフィルム(D)(例:ポリエステルフィルム)からなる感光性樹脂積層体の層構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について好適形態も含めて説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、以下の実施の形態に対し適宜変更、改良等が加えられたものも本発明の範囲に入ることが理解されるべきである。
〔フレキソ印刷版用感光性樹脂積層体〕
本発明のフレキソ印刷版用感光性樹脂積層体(以下「本発明の積層体」ともいう。)は、支持体層(A)と、支持体層上(A)上に設けられた感光性樹脂層(B)と、感光性樹脂層(B)上に設けられた赤外線アブレーション層(C)とを有し、好ましくはさらに、赤外線アブレーション層(C)上に設けられたカバーフィルム(D)を有する。
本発明の積層体は、例えば、支持体層(A)と、支持体層(A)上に設けられた感光性樹脂層(B)と、感光性樹脂層(B)の支持体層(A)とは反対側に設けられた赤外線アブレーション層(C)とを有し、好ましくはさらに、赤外線アブレーション層(C)の感光性樹脂層(B)とは反対側に設けられたカバーフィルム(D)を有する。
図1に、本発明の積層体の一実施形態を示す。図1の積層体は、支持体層10と、支持体層10の面上に設けられた感光性樹脂層20と、感光性樹脂層20の支持体層10とは反対側の面上に設けられた赤外線アブレーション層30と、赤外線アブレーション層30の感光性樹脂層20とは反対側の面上に設けられたカバーフィルム40とからなり、10/20/30/40という層構成を有する。
〈支持体層(A)〉
支持体層(A)としては、例えば、ポリエステルフィルムや、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等のポリオレフィンフィルムが挙げられる。寸法安定性、機械的強度、耐熱性等を有することから、ポリエステルフィルムが好ましい。支持体層(A)の厚みは、通常75μm〜300μmである。
また、支持体層(A)と感光性樹脂層(B)との密着性向上のため、必要に応じて支持体層(A)と感光性樹脂層(B)との間に接着剤層を設けてもよい。接着剤層を形成する接着剤としては、支持体層(A)と感光性樹脂層(B)との密着性を向上させることができるものであれば特に限定されず、例えば、アクリル系、エポキシ系、ポリエステル系、ポリウレタン系の接着剤が挙げられる。接着剤は一種単独で用いてもよいし、二種類以上を組み合わせて用いてもよい。
〈感光性樹脂層(B)〉
感光性樹脂層(B)は、赤外線レーザーによって画像情報に基づく形状に除去された赤外線アブレーション層(C)にて選択的に遮蔽された非赤外放射線によって露光される層である。
感光性樹脂層(B)としては、厚紙や軟質プラスチックフィルム等の被印刷体に対しても、良好な印刷性能を発揮できる層であれば特に制限されず、本発明では、熱可塑性エラストマーと、重合性不飽和単量体と、光重合開始剤とを含有する構成が採用される。
熱可塑性エラストマーとしては、例えば、スチレン等のモノビニル置換芳香族炭化水素と、ブタジエン、イソプレン等の共役ジエンとの共重合体が例示される。具体例としては、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソプレン/ブタジエン−スチレンブロック共重合体が挙げられる。熱可塑性エラストマーは一種単独で用いてもよいし、二種類以上を組み合わせて用いてもよい。
熱可塑性エラストマーの含有量は、感光性樹脂層(B)100質量部に対して、通常30.0〜95.0質量部、好ましくは40.0〜90.0質量部である。含有量が前記範囲にあると、保管時の固形保持性、製版作業性、画像再現性、印刷時の耐刷性などで好ましい性能を持つフレキソ印刷版が得られる。
重合性不飽和単量体としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸等のエステル類、アクリルアミドやメタクリルアミドの誘導体、アリルエステル、スチレン、スチレン誘導体、N置換マレイミド化合物が挙げられる。具体的には、エタンジオール、プロパンジオール、ブタンジオール、ヘキサンジオール、ノナンジオール等のアルカンジオールのジアクリレートおよびジメタクリレート;ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のジアクリレートおよびジメタクリレート;トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジメチロールトリシクロデカンジ(メタ)アクリレート、イソボロニル(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ペンタエリトリットテトラ(メタ)アクリレート、ジアクリルフタレート;フマル酸ジエチルエステル、フマル酸ジブチルエステル、フマル酸ジオクチルエステル、フマル酸ジステアリルエステル、フマル酸ブチルオクチルエステル、フマル酸ジフェニルエステル、フマル酸ジベンジルエステル、フマル酸ビス(3−フェニルプロピル)エステル、フマル酸ジラウリルエステル、フマル酸ジベヘニルエステル;マレイン酸ジブチルエステル、マレイン酸ジオクチルエステル;N,N’−ヘキサメチレンビスアクリルアミドおよびメタクリルアミド;トリアリルシアヌレート;ビニルトルエン、ジビニルベンゼン;N−ラウリルマレイミド;が挙げられる。重合性不飽和単量体は一種単独で用いてもよいし、二種類以上を組み合わせて用いてもよい。
感光性樹脂層(B)中の重合性不飽和単量体の含有量は、感光性樹脂層(B)100質量部に対して、通常1.0〜30.0質量部、好ましくは1.0〜15.0質量部である。含有量が前記範囲にあると、画像再現性、印刷時の耐刷性、耐インキ性、耐溶剤性などで好ましい性能を持つフレキソ印刷版が得られる。
光重合開始剤としては、非赤外放射線に感応して重合性不飽和単量体の重合を開始する能力を有する限り特に制限はなく、目的とする感光性樹脂層(B)の物性に応じて適宜選択することができる。例えば、ベンゾフェノン等の芳香族ケトン類、ベンジルジメチルケタール、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル等のベンゾインエーテル類、α−ヒドロキシケトン類、α−アミノケトン類、オキシムエステル類、アシルホスフィンオキサイド系化合物が挙げられる。光重合開始剤は一種単独で用いてもよいし、二種類以上を組み合わせて用いてもよい。
感光性樹脂層(B)中の光重合開始剤の含有量は、重合性不飽和単量体100質量部に対して、通常0.1〜30.0質量部、好ましくは1.0〜25.0質量部である。含有量が前記範囲にあると、製版時の露光時間や画像再現性などで好ましい性能を持つフレキソ印刷版が得られる。
感光性樹脂層(B)には、上記成分以外に、可塑剤、加工安定剤、液状ゴム、熱重合禁止剤、増感剤、着色剤、紫外線吸収剤、ハレーション防止剤、耐オゾン劣化剤、無機フィラー、難燃剤等の添加剤を、要求される性能に応じて、1種または2種以上配合してもよい。
感光性樹脂層(B)は、種々の方法で形成することができ、例えば、熱可塑性エラストマーと、重合性不飽和単量体と、光重合開始剤とを含有する感光性樹脂組成物から形成される。例えば上述のような組成であれば、配合される原料を適当な溶媒、例えばクロロホルム、テトラクロルエチレン、メチルエチルケトン、トルエン等の溶媒に溶解させて混合し、型枠の中に流延して溶媒を蒸発させ、そのまま感光性樹脂板とすることができる。また溶媒を用いず、ニーダーあるいはロ−ルミルで混練し、押出機、射出成形機、プレス等により、所望の厚さの感光性樹脂板に成形することができる。
感光性樹脂層(B)の厚みは、通常0.1mm〜10.0mmの範囲内である。
〈赤外線アブレーション層(C)〉
赤外線アブレーション層(C)は、赤外線レーザーで除去可能な層であり、かつ非赤外放射線を遮蔽する層である。「非赤外放射線」とは、赤外線以外の放射線であって、例えば、可視光線、紫外線、X線、γ線が挙げられ、好ましくは紫外線である。
赤外線アブレーション層(C)は、以下のシンジオタクチック1,2−ポリブタジエン(c1)および樹脂(c2)等のバインダーポリマーと、赤外線吸収物質(c3)とを含有する。
バインダーポリマーとしては、様々な種類のポリマーが使用可能であるが、本発明では、シンジオタクチック1,2−ポリブタジエン(c1)と、数平均分子量500以上5,000以下で軟化点60℃以上200℃以下の樹脂(c2)(以下「ハードレジン(c2)」ともいう。)とを少なくとも用いる。これらをバインダーポリマーとして用いてなる赤外線アブレーション層(C)は、感光性樹脂層(B)との密着性が良好で可とう性に優れ、カバーフィルム(D)の剥離性に優れ、更に一般的に使用されているフレキソ現像溶剤への溶解性が良好である。
シンジオタクチック1,2−ポリブタジエン(c1)は、1,2−ビニル結合含有量が70モル%以上であることが好ましく、より好ましくは85モル%以上であり、さらに好ましくは90モル%である。1,2−ビニル結合含有量が前記範囲にあると、成型加工性を維持し、赤外線アブレーション層(C)に微細なシワやクラックが入る不具合を抑制する観点から好ましい。
「1,2−ビニル結合含有量」とは、シンジオタクチック1,2−ポリブタジエン(c1)中に1,2結合および1,4結合の結合様式で組み込まれているブタジエン単位のうち、1,2結合で組み込まれている単位の合計割合(モル%基準)である。1,2−ビニル結合含有量は、赤外吸収スペクトル法(モレロ法)によって求めることができる。
シンジオタクチック1,2−ポリブタジエン(c1)は、結晶化度が10〜50%であることが好ましく、より好ましくは12〜40%であり、さらに好ましくは15〜35%である。充分な機械物性を得る観点からは、結晶化度が前記下限値以上であることが好ましく、フレキソ現像溶液への溶解性を得る観点からは、結晶化度が前記上限値以下であることが好ましい。
シンジオタクチック1,2−ポリブタジエン(c1)は、ブタジエン由来の構成単位の含有量が、通常80質量%以上、好ましくは90質量%以上、より好ましくは95質量%以上である。
シンジオタクチック1,2−ポリブタジエン(c1)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法により測定される、ポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)が50,000以上300,000以下であることが好ましく、より好ましくは100,000以上300,000以下である。成形加工性の観点からは、Mwが前記範囲にあることが好ましい。
ハードレジン(c2)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法により測定される、ポリスチレン換算の数平均分子量が500以上5,000以下であることが好ましい。ハードレジン(c2)は、軟化点が60℃以上200℃以下であることが好ましく、100℃以上180℃以下であることがより好ましい。
赤外線アブレーション層(C)に粘着特性が現れることを防止し、加工適性を維持する観点からは、数平均分子量が500以上および軟化点60℃以上の樹脂を使用することが好ましく、数平均分子量が500以上および軟化点100℃以上の樹脂を使用することがより好ましい。一方、シンジオタクチック1.2−ポリブタジエン(c1)との相溶性を確保し、アブレーション適性を維持する観点からは、数平均分子量が5000以下の樹脂を用いることが好ましい。さらに、赤外線アブレーション層(C)の可とう性を維持し、赤外線アブレーション層(C)に微細なシワやクラックが入る不具合を抑制する観点からは、軟化点200℃以下の樹脂を用いることが好ましく、軟化点180℃以下の樹脂を用いることがより好ましい。
ハードレジン(c2)としては、例えば、テルペン系樹脂(例:α−ピネン、β−ピネン、ジペンテン、芳香族変性テルペン、水添変性テルペン、フェノール変性テルペン)、脂環族飽和炭化水素系樹脂、ロジン系樹脂(例:生ロジン、重合ロジン、水添ロジン、ロジンフェノール、ロジンエステル)、ケトン系樹脂、C5系脂肪族石油樹脂(例:シクロペンタジエン、イソプレン、ピペリレン)、C9系芳香族石油樹脂(例:インデン、クマロン・インデン共重合体、クマロン・インデン・スチレン共重合体)、C5系脂肪族石油樹脂とC9系芳香族石油樹脂の共重合体(C5系脂肪族石油樹脂の単量体とC9系芳香族石油樹脂の単量体との共重合体)、C5系脂肪族石油樹脂とC9系芳香族石油樹脂の共重合体の水素添加物、ジシクロペンタジエン系樹脂、スチレン系樹脂(α−メチルスチレン、β−メチルスチレン、ビニルトルエン)、キシレン系樹脂(例:キシレン、アルキルフェノール変性キシレン)、フェノール系樹脂(例:レゾール型、ノボラック型フェノール)、ポリアマイド系樹脂、エポキシ系樹脂、マレイン酸系樹脂(例:スチレンマレイン酸、ロジンマレイン酸)およびアクリル系樹脂が挙げられる。ハードレジン(c2)は一種単独で用いてもよいし、二種類以上を組み合わせて用いてもよい。
なお、本発明において、C5系脂肪族石油樹脂とは、石油類の分解や精製の際に得られる不飽和炭化水素含有留分を、触媒の存在下に重合して製造される炭化水素含有留分の、沸点範囲が20〜110℃のC5留分から得られる脂肪族樹脂のことを指し、C9系芳香族石油樹脂とは、前記炭化水素含有留分における、沸点範囲が140〜280℃のC9留分から得られる芳香族樹脂のことを指す。
また、本発明において、C9系芳香族石油樹脂は、スチレン系樹脂を含まない。
シンジオタクチック1,2−ポリブタジエン(c1)およびハードレジン(c2)の合計含有量は、バインダーポリマー100質量%に対して、通常80〜100質量%、好ましくは90〜100質量%である。含有量が前記範囲にあると、赤外線アブレーション層(C)の機械物性、可とう性、さらには感光性樹脂層(B)と赤外線アブレーション層(C)との密着性などの点で好ましい。
シンジオタクチック1,2−ポリブタジエン(c1)とハードレジン(c2)とは、赤外線アブレーション層(C)に求められる諸物性を損ねない比率で混合して用いることができる。その質量比((c1):(c2))は、好ましくは10:90〜90:10の範囲内、より好ましくは20:80〜80:20の範囲内で組み合わせる。この範囲内であれば、赤外線アブレーション層(C)の可とう性、フレキソ現像溶剤への溶解性、機械物性、赤外線レーザー描画性等の諸物性を損ねず、製版作業時に赤外線アブレーション層(C)表面に発生する微細なシワやクラックの発生を解消することができる。
赤外線アブレーション層(C)は、赤外線レーザーで除去可能な層であり、赤外線吸収物質(c3)(ただし、上記(c1)および(c2)を除く。)を含有する。赤外線吸収物質(c3)としては、通常750〜2000nmの範囲で強い吸収をもつ単体あるいは化合物を使用することができる。具体例としては、カーボンブラック、グラファイト、亜クロム酸銅、酸化クロム等の無機顔料、ポリフタロシアニン化合物、シアニン色素、金属チオレート色素等の色素類が挙げられる。赤外線吸収物質(c3)は一種単独で用いてもよいし、二種類以上を組み合わせて用いてもよい。
赤外線アブレーション層(C)は、非赤外放射線を遮蔽する層であり、非赤外放射線の遮蔽物質を含有することができる。非赤外放射線の遮蔽物質としては、例えば、紫外線等の非赤外放射線を反射または吸収する物質を用いることができ、具体的には、紫外線吸収剤やカーボンブラック、グラファイトが挙げられる。カーボンブラック、グラファイト等は赤外線吸収物質(c3)として例示した物質であって、非赤外放射線の遮蔽物質としても作用する物質である。このように、非赤外放射線の遮蔽物質としては、非赤外放射線の遮蔽作用を有する赤外線吸収物質(c3)を用いることができる。
赤外線アブレーション層(C)には、上記成分(c1)〜(c3)や非赤外放射線の遮蔽物質以外にも、離型剤、分散剤、着色剤、表面調整剤、増粘剤、滑剤、湿潤剤、帯電防止剤、架橋剤、脱泡剤、消泡剤、接着付与剤等の添加剤を、要求される性能に応じて、1種または2種以上配合してもよい。
赤外線の吸収物質と非赤外放射線の遮蔽物質との両方をかねるカーボンブラックを使用する場合の赤外線アブレーション層(C)の形成方法を例に挙げると、適当な溶媒を用いてバインダーポリマー溶液を調製し、前記バインダーポリマー溶液にカーボンブラックを分散させてから、得られた分散液をポリエステルフィルム等のカバーフィルム上にコ−ティングし、その後このカバーフィルムを感光性樹脂層にラミネートまたはプレス圧着して、赤外線アブレーション層を転写させる方法などが有効である。
バインダーポリマー溶液にカーボンブラックを分散させる方法としては、ビーズミル、ロールミル、高速攪拌ミルおよび超音波を利用する分散方法が効果的である。あるいは、バインダーポリマーとカーボンブラックとを、押出機やニーダーを用いて予備混練してから溶剤に溶解する方法も、カーボンブラックの良好な分散に有効である。また、カーボンブラックの分散性を向上させる目的で、諸物性を損ねない程度の分散剤を併用してもよく、カーボンブラック表面への表面処理を行ってもよい。
赤外線吸収物質(c3)は、赤外線アブレーション層(C)にレーザー光線で切除可能な感度を付与する範囲で添加される。例えば、赤外線アブレーション層(C)中の赤外線吸収物質(c3)の含有量は、赤外線アブレーション層(C)100質量%に対して、10〜70質量%であることが好ましく、20〜50質量%であることがより好ましい。赤外線吸収物質(c3)の含有割合が上記範囲にあると、赤外線アブレーション層(C)の赤外線レーザーによる描画感度、非赤外放射線の遮蔽効果、可とう性および機械物性のバランスが良好である。
非赤外放射線の遮蔽物質の添加量は、赤外線アブレーション層(C)が所要の光学濃度を達成できるように設定することが好ましい。非赤外放射線の遮蔽物質は、一般的には2.5以上、好ましくは3.5以上の光学濃度となるように添加することができる。
赤外線アブレーション層(C)の乾燥塗布重量は、赤外線レーザーによる描画感度と非赤外放射線の遮蔽効果とを考慮して決定すべきであるが、通常0.1g/m2〜20g/m2の範囲、好ましくは1g/m2〜5g/m2の範囲である。
〈カバーフィルム(D)〉
本発明の積層体では、赤外線アブレーション層(C)上にカバーフィルム(D)を設けることができる。カバーフィルム(D)は、感光性樹脂積層体を保護できるものであれば特に限定されないが、例えば、ポリエステルフィルムや、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等のポリオレフィンフィルムが挙げられる。カバーフィルム(D)は赤外線アブレーション層(C)を保護する目的で存在し、赤外線レーザーで描画される前には除去されるが、フィルムの強度や寸法安定性の観点からは、ポリエステルフィルムを用いることが好ましい。
カバーフィルム(D)の厚みは、フィルムの強度や寸法安定性の観点から、50〜200μmであることが好ましく、更に好ましくは75〜150μmである。
〔フレキソ印刷版用感光性樹脂積層体の製造〕
本発明のフレキソ印刷版用感光性樹脂積層体の製造方法については特に限定されず、上記(c1)〜(c3)を含有する赤外線アブレーション層の塗工液をカバーフィルムに塗工して、赤外線アブレーション層付きカバーフィルムを作成し;熱可塑性エラストマー、重合性不飽和単量体および光重合開始剤を含有する感光性樹脂組成物を用いて、感光性樹脂版を成形し;感光性樹脂版の一方の面に、支持体層としてのフィルムを熱ラミネートし;感光性樹脂版の他方の面に、赤外線アブレーション層付きカバーフィルムを、感光性樹脂版と赤外線アブレーション層とが当接するように熱ラミネートすることで;本発明の積層体を製造することができる。その他、上記(c1)〜(c3)を含有する赤外線アブレーション層の塗工液を感光性樹脂層(B)に直接塗工して赤外線アブレーション層を設けてもよい。
〔フレキソ印刷版用感光性樹脂積層体の用途〕
本発明のフレキソ印刷版用感光性樹脂積層体の一使用形態について説明する。
本発明の積層体は、フレキソ印刷版を製造するために用いられる。本発明の積層体において、支持体層(A)側から、非赤外放射線による露光を行う工程(バック露光工程);カバーフィルム(D)を赤外線アブレーション層(C)から剥離する工程(剥離工程);赤外線アブレーション層(C)の一部を、例えばコンピューターでデジタル化された画像情報に基づいて、赤外線レーザーで選択的に除去し、パターン(画像)を形成(描画)する工程(レーザーアブレーション工程);赤外線レーザーでパターン形成(画像描画)された赤外線アブレーション層(C)側から、非赤外放射線による露光を行う工程(レリーフ露光工程);赤外線アブレーション層(C)の残部と感光性樹脂層(B)の未露光部とを洗浄・除去する工程(現像工程);乾燥機で現像溶剤を除去する工程(乾燥工程);版表面の粘着性除去、および版未硬化部を硬化させるための紫外線露光(表面処理及び後露光工程)を行うことで、フレキソ印刷版を得ることができる。
レーザーアブレーション工程で使用される赤外線レーザーとしては、例えば、波長が750〜2000nmのものを用いることができる。このタイプの赤外線レーザーとしては、750〜880nmの半導体レーザーや1064nmのNd−YAGレーザーが一般的である。これらのレーザーの発生ユニットは駆動系ユニットとともにコンピューターで制御されており、感光性樹脂層(B)上の赤外線アブレーション層(C)を選択的に除去していくことにより、デジタル化された画像情報を当該層(C)に描画することができる。
レリーフ露光工程やバック露光工程で使用される非赤外放射線としては、可視光線、紫外線、X線、γ線等があるが、中でも紫外線が好ましく、更に好ましくはUV−Aと呼ばれる315nm〜400nmの波長を持つ紫外線である。紫外線光源としては、紫外線LED、低圧水銀灯、高圧水銀灯、紫外線蛍光灯、カーボンアーク灯、キセノンランプ、太陽光等がある。紫外線等の非赤外放射線を画像面から露光することにより所望のレリーフ像を得ることができるが(レリーフ露光)、レリーフ像を未硬化部の洗浄・除去時の応力に対してより安定なものにするために、支持体層(A)側からも全面露光を行うことが有効である(バック露光)。
現像工程で使用される現像溶剤としては、例えば、1,1,1−トリクロロエタン、テトラクロルエチレン、トリクロロエチレン、ジクロロメタン等の塩素系有機溶剤や、ヘプチルアセテート、3−メトキシブチルアセテート等のエステル類、パラフィンオイルやナフテンオイル等のソルベントナフサ、トルエン、デカヒドロナフタレン等の炭化水素類が挙げられる。また、これらの溶剤にプロパノール、ブタノール、ペンタノール、オクタノール、ベンジルアルコール等のアルコール類を混合したものを用いることも可能である。赤外線アブレーション層(C)の残部および感光性樹脂層(B)の未露光部の洗浄・除去は、ノズルからの噴射によって、またはブラシによるブラッシングで行うことができる。
以上のようにして得られたフレキソ印刷版に対しては、必要に応じて、リンス洗浄し、乾燥後に紫外線等による版表面処理および後露光を実施して仕上げ処理を行うことができる。
以下、実施例に基づき本発明を具体的に説明する。
なお、以下の記載において、特に断らない限り「部」は「質量部」を意味する。
(1)シンジオタクチック1,2−ポリブタジエン(c1)
シンジオタクチック1,2−ポリブタジエン(c1)の1,2−ビニル結合含量は、赤外吸収スペクトル法(モレロ法)によって求めた。ただし、ビニル結合含量の単位は、モル%基準である。
シンジオタクチック1,2−ポリブタジエン(c1)の結晶化度は、結晶化度0%の1,2−ポリブタジエンの密度を0.889g/cm3、結晶化度100%の1,2−ポリブタジエンの密度を0.963g/cm3として、水中置換法により測定した密度から換算した値により測定した。
シンジオタクチック1,2−ポリブタジエン(c1)の重量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)(東ソー(株)製、HLC−8120)法により測定された、ポリスチレン換算の重量平均分子量である。
・展開溶媒:テトラヒドロフラン
・測定温度:40℃
・カラム:TSKgel GMHxl
(2)ハードレジン(c2)
ハードレジン(c2)の数平均分子量(Mn)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)(東ソー(株)製、HLC−8120)法により測定された、ポリスチレン換算の数平均分子量である。
ハードレジン(c2)の軟化点は、環球法軟化点試験により測定された軟化点である。
<赤外線アブレーション層の作成>
[製造例1]
攪拌装置付き加熱密閉容器にトルエン59部を仕込み、攪拌しながらRB810を4.0部添加し、40℃の条件下で攪拌溶解を行った(第一段階)。常温まで放冷後、プリンテックス35を7部および分散剤を適量添加し、90分プレミキシングを行った後に、サンドミルを用いカーボンブラックの分散を行った(第二段階)。その後再度40℃まで加熱を行い、トルエンを18部、メチルエチルケトンを3部、アルコンP−140を6.5部およびRB810を2.5部添加し攪拌溶解を行い(第三段階)、カーボンブラック:バインダー=35:65質量比の赤外線アブレーション層の塗工液を調製した。この塗工液をバーコーターで乾燥塗布重量2.8g/m2となるように厚み125μmのポリエステルフィルム(商品名「ルミラー125T60」;東レ株式会社製)に塗工し、赤外線アブレーション層付きカバーフィルムを作成した。
[製造例2〜11]
製造例1において、第一〜第三段階における各原料成分の種類および使用量を表1に記載したとおりに変更したこと以外は製造例1と同様にして、赤外線アブレーション層付きカバーフィルムを作成した。
Figure 2014119594
<感光性樹脂層の作成>
JSR TR2827(JSR株式会社製、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体)60部、B−2000(日本曹達株式会社製、液状ポリブタジエン)30部、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート6部、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート2部、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン2部、p−メトキシフェノール0.4部、n−オクタデシル−3−(3,5−ジメチル−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオナート0.3部、および「C.I.Solvent Red 180」0.003部を、加圧式ニーダーで150℃、40分間混練し、感光性樹脂組成物を得た。
[実施例、比較例]
先に調製した感光性樹脂組成物を、厚み125μmのシリコン離形処理を施したポリエステルフィルムで挟み込み、1.6mmのスペ−サーを用いて、熱プレス機で100〜120℃の条件で4分間、100〜150kg/cm2の圧力をかけて、フレキソ印刷版用感光性樹脂版を成形した。
このフレキソ印刷版用感光性樹脂版の片面に、支持体層として厚み125μmのポリエステルフィルム(商品名「ルミラー125T60」;東レ株式会社製)を、60℃の条件で熱ラミネートした。その後、このフレキソ印刷版用感光性樹脂版のもう一方の面に、赤外線アブレーション層およびカバーフィルムとして製造例1〜11で作成した赤外線アブレーション層付きカバーフィルムを、感光性樹脂層と赤外線アブレーション層とが当接するように、60℃の条件で熱ラミネートして、フレキソ印刷版用感光性樹脂積層体を作成した。
〔フレキソ印刷版の製造〕
得られたフレキソ印刷版用感光性樹脂積層体に、JE−42,60−P露光装置(日本電子精機株式会社製)上で、365nm付近に中心波長を持つ低圧水銀紫外線ランプ(TLK40W/10−R、フィリップスエレクトロニクス社製)を用いて、支持体層側から250mJ/cm2のバック露光を行った。その後、フレキソ印刷版用感光性樹脂積層体のカバーフィルムを剥離した。
カバーフィルムの剥離後に、この感光性樹脂積層体を赤外線レーザー描画装置(CDI Spark 2120、エスコグラフィックス社製)のドラムシリンダーに装着し、Nd−YAGレーザー(中心波長1064nm)で3.6J/cm2のエネルギー密度の赤外線レーザーを照射して赤外線アブレーション層を選択的に除去し、80LPI、100LPI、133LPI、150LPIそれぞれの1%−100%までの網点パターン、幅1.0mm−0.1mmの細線およびリバースライン、4pt−12ptのテキスト画像パターンを描画した後、前述の露光装置を用いて9000mJ/cm2のレリーフ露光を行った。
続いて、JW−A3−P現像機(フラット型フレキソ版現像装置、日本電子精機株式会社製)を用いて、フレキソ現像用塩素系溶剤(ルナソルブII、日本電子精機株式会社製)、フレキソ現像用炭化水素系溶剤(ソルベントナフサ/デカヒドロナフタレン/ベンジルアルコール/オクタノールの混合液、質量比40:40:15:5)を現像液として、それぞれ液温30℃で2分間現像処理、液温30℃で4分間現像処理を行った。溶剤現像後、60℃に設定された熱風乾燥機で120分間乾燥させ、現像溶剤を除去した。乾燥終了後、さらに版表面処理(粘着性除去)および後露光のための紫外線露光を行い、フレキソ印刷版を得た。
〔フレキソ印刷版用感光性樹脂積層体の評価〕
実施例1〜5の赤外線アブレーション層の場合では、カバーフィルムは滑らかに剥離可能であり、感光性樹脂積層体を持ち上げて版を傷めたり、赤外線アブレーション層に剥離痕が残ったりすることも無かった。また、カバーフィルムの剥離後、しばらく時間を置いても赤外線アブレーション層の表面状態は安定して平滑であった。得られたフレキソ印刷版には、感光性樹脂積層体の赤外線アブレーション層上に描画されたパターン画像が忠実に再現されていた。
比較例1ではカバーフィルムの剥離が実施例1〜5と比較して重く、カバーフィルムを一度に剥離することができず、断続的に剥離することで赤外線アブレーション層上に剥離痕が付いたり、感光性樹脂積層体自体が屈曲したりしてしまい、感光性樹脂積層体にダメージが残る場合があった。また、カバーフィルムの剥離後、赤外線アブレーション層の表面上に微細なシワが自然発生する不具合も認められた。得られたフレキソ印刷版を観察すると、カバーフィルム剥離時の傷や微細なシワ等に起因するレリーフの再現不良を確認できた。
比較例2では、カバーフィルムは滑らかに剥離可能であり、感光性樹脂積層体を持ち上げて版を傷めたり、赤外線アブレーション層に剥離痕が残ったりすることも無かった。しかし、赤外線アブレーション層自体が脆く、また可とう性が充分でないため、レリーフ露光作業や、赤外線レーザー描画装置のドラムシリンダーに感光性樹脂積層体を装着・脱着したりする製版作業時に、赤外線アブレーション層の表面に大きなクラックが発生したり、手で触った部分のアブレーション層が擦り取れたりする問題が発生した。このため、製版作業が困難であり、フレキソ印刷版を製版することは出来なかった。
比較例3では、カバーフィルムの剥離が実施例1〜5と比較して重く、カバーフィルムを一度に剥離することができず、断続的に剥離することで赤外線アブレーション層上に剥離痕が付いたり、感光性樹脂積層体自体が屈曲したりしてしまい、感光性樹脂積層体にダメージが残る場合があった。また、赤外線アブレーション層が脆くなっており、レリーフ露光作業や、赤外線レーザー描画装置のドラムシリンダーに感光性樹脂積層体を装着・脱着したりする製版作業時に、赤外線アブレーション層の表面に大きなクラックが発生した。また、実施例1〜5と比較して赤外線アブレーション層の表面粘着性が大きく、製版作業中に埃などの汚れや指紋がアブレーション層表面に付着し易い傾向であった。このため、製版作業が困難であり、フレキソ印刷版を製版することは出来なかった。
比較例4では、カバーフィルムの剥離が実施例1〜5と比較して重く、カバーフィルムを一度に剥離することができず、断続的に剥離することで赤外線アブレーション層上に剥離痕が付いたり、感光性樹脂積層体自体が屈曲したりしてしまい、感光性樹脂積層体にダメージが残る場合があった。また、赤外線アブレーション層に含まれるカーボンブラックの分散状態が不十分なため、赤外線アブレーション層としての光学濃度(3.5以上)を有しておらず、赤外線レーザーでの画像描画時にアブレーション層が完全に除去されずに感光性樹脂層上に残る場合があった。このため、製版作業が困難であり、フレキソ印刷版を製版することは出来なかった。
比較例5では、赤外線アブレーション層と感光性樹脂層との密着性が弱いため、カバーフィルムを剥離すると赤外線アブレーション層の一部あるいは全体がカバーフィルム側に残る不具合が発生する場合があった。また、赤外線アブレーション層の可とう性が充分でないため、レリーフ露光作業や、赤外線レーザー描画装置のドラムシリンダーに感光性樹脂積層体を装着・脱着したりする製版作業時に、赤外線アブレーション層の表面に微細なシワやクラックが発生する場合があった。得られたフレキソ印刷版を観察すると、カバーフィルム剥離時の不具合や、製版作業時に発生する微細なシワ、クラック等に起因するレリーフの再現不良を確認できた。
比較例6では、比較例1よりも更にカバーフィルムの剥離が重く、剥離が困難であった。カバーフィルムを一度に剥離することができず、断続的に剥離することで赤外線アブレーション層上に剥離痕が付いたり、感光性樹脂積層体自体が屈曲したりしてしまい、感光性樹脂積層体にダメージが残る場合があった。また、比較例2と同様に赤外線アブレーション層の可とう性が充分でないため、レリーフ露光作業や、赤外線レーザー描画装置のドラムシリンダーに感光性樹脂積層体を装着・脱着したりする製版作業時に、赤外線アブレーション層の表面に微細なシワやクラックが発生する場合があった。得られたフレキソ印刷版を観察すると、カバーフィルム剥離時の不具合や、製版作業時に発生する微細なシワ、クラック等に起因するレリーフの再現不良を確認できた。
また、実施例1〜5および比較例1〜6の感光性樹脂積層体を、カバーフィルム剥離後に、液温30℃のフレキソ現像用塩素系溶剤(ルナソルブII、日本電子精機株式会社製)、フレキソ現像用炭化水素系溶剤(ソルベントナフサ/デカヒドロナフタレン/ベンジルアルコール/オクタノールの混合液、質量比40:40:15:5)それぞれに10分間浸漬し、赤外線アブレーション層の現像溶液への溶解性を確認した。実施例1〜5および比較例1〜4ではどちらの現像溶剤にも赤外線アブレーション層は完全に溶解したが、比較例5、6では赤外線アブレーション層が完全には現像溶剤に溶解せず、アブレーション層の小片が現像液中を浮遊し、フレキソ印刷版表面に再付着する場合があった。
以上の結果を表2に示す。
Figure 2014119594
10…支持体層(A)
20…感光性樹脂層(B)
30…赤外線アブレーション層(C)
40…カバーフィルム(D)

Claims (8)

  1. 支持体層(A)と、
    前記支持体層(A)上に設けられた、熱可塑性エラストマー、重合性不飽和単量体および光重合開始剤を含有する感光性樹脂層(B)と、
    前記感光性樹脂層(B)上に設けられた、赤外線レーザーで除去可能であり、かつ非赤外放射線を遮蔽する赤外線アブレーション層(C)と、
    を有する感光性樹脂積層体において、
    前記赤外線アブレーション層(C)が、シンジオタクチック1,2−ポリブタジエン(c1)と、数平均分子量500以上5,000以下で軟化点60℃以上200℃以下の樹脂(c2)と、赤外線吸収物質(c3)とを含有する
    フレキソ印刷版用感光性樹脂積層体。
  2. 前記シンジオタクチック1,2−ポリブタジエン(c1)が、1,2−ビニル結合含有量が70モル%以上、結晶化度が10〜50%であり、重量平均分子量(Mw)が50,000以上300,000以下である、請求項1に記載のフレキソ印刷版用感光性樹脂積層体。
  3. 前記樹脂(c2)が、テルペン系樹脂、脂環族飽和炭化水素系樹脂、ロジン系樹脂、ケトン系樹脂、C5系脂肪族石油樹脂、C9系芳香族石油樹脂、C5系脂肪族石油樹脂とC9系芳香族石油樹脂の共重合体、C5系脂肪族石油樹脂とC9系芳香族石油樹脂の共重合体の水素添加物、ジシクロペンタジエン系樹脂、スチレン系樹脂、キシレン系樹脂、フェノール系樹脂、ポリアマイド系樹脂、エポキシ系樹脂、マレイン酸系樹脂およびアクリル系樹脂から選ばれる少なくとも1種を含む、請求項1または2に記載のフレキソ印刷版用感光性樹脂積層体。
  4. 前記シンジオタクチック1,2−ポリブタジエン(c1)と前記樹脂(c2)との質量比((c1):(c2))が、10:90〜90:10の範囲内である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のフレキソ印刷版用感光性樹脂積層体。
  5. 前記赤外線吸収物質(c3)の含有量が、前記赤外線アブレーション層(C)100質量%に対して10〜70質量%の範囲内である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のフレキソ印刷版用感光性樹脂積層体。
  6. さらに、前記赤外線アブレーション層(C)上にカバーフィルム(D)を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載のフレキソ印刷版用感光性樹脂積層体。
  7. 前記カバーフィルム(D)が、ポリエステルフィルムである、請求項6に記載のフレキソ印刷版用感光性樹脂積層体。
  8. 前記支持体層(A)が、ポリエステルフィルムである、請求項1〜7のいずれか一項に記載のフレキソ印刷版用感光性樹脂積層体。
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