JP4220057B2 - フレキソ印刷版用感光性構成体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、写真ネガチブを用いずにデジタル情報となった画像を赤外線レーザーを用いて直接描画する製版プロセスに対応でき、しかもプロセス後の印刷版が優れた印刷品質を有するフレキソ印刷版用感光性構成体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のフレキソ印刷版用感光性構成体はポリエステルフィルムなどを支持体とし、その上に熱可塑性エラストマーと少なくとも一つのモノマーと放射線に感応する少なくとも一つの開始剤を含む感光性樹脂を積層したものが一般的である。このようなフレキソ印刷版用感光性構成体からフレキソ印刷版を製版する手順としては、まず支持体を通して全面に紫外線露光を施し(バック露光)、薄い均一な硬化層を設け、ついでネガフィルムを通して感光性樹脂層の面に画像露光(レリーフ露光)をおこない、未露光部分を現像用溶剤で洗い流して所望の画像、すなわちレリーフ像を得て印刷版とする方法がとられている。そして、その方法では感光層の上にネガチブとの接触をなめらかにするため、しばしばスリップ層または保護層と呼ばれる薄膜が設けられてきた。
【0003】
また、ネガフィルムを用いず、デジタル化された画像情報を直接描画することのできるフレキソ版用感光性構成体およびその製版方法についての技術も知られている。その手法は赤外線非感応性の感光性樹脂層上に設けられた非赤外線を遮蔽する薄い層を、コンピューターで処理されたデジタル情報に基づいて赤外線レーザーで選択的に切除することによって、所望の画像を得るものであって、感光性樹脂層上に画像を描画した後は、従来の製版プロセスをそのまま適用することができる。
【0004】
すなわち既存の露光装置を用いて支持体側からバック露光を、そして赤外線レーザーで描かれた画像側からはレリーフ露光を施し、その後現像工程を経てフレキソ印刷版とする方法である。この製版方法は従来のネガフィルムを用いる方法に比べて、画像の修正が生じた際に新しいネガチブを作る必要がなく、デジタル化された画像データをコンピューター上で修正することで対応できるため、時間と労力が節約出来るという長所がある。また従来のネガチブに比較して寸法安定性においても有利であり、このことはレリーフ像の再現性、ひいては印刷品質の向上につながるという効果も有している。
【0005】
かかる技術の1つである特開平8−305030号公報に記載の方法では赤外線で切除可能な非赤外線の遮蔽層において、そのバインダーポリマーを感光性樹脂層の少なくとも1つの低分子物質と実質的に非相溶であるものを用いている。そしてそのような特性を実現する目的で用いられるバインダーポリマーの例としては、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール/ポリエチレングリコールのグラフト共重合体、両性インターポリマー、アルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、ニトロセルロース、エチレンとビニルアセテートとの共重合体、セルロースアセテートブチレート、ポリブチラール、環状ゴム、スチレンとアクリル酸との共重合体、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドンとビニルアセテートとの共重合体、及びこれらポリマー群との組み合わせなどが挙げられている。
【0006】
しかしこれらのポリマー群から調製される非赤外線の遮蔽層は、感光性樹脂層の低分子物質との相溶性が乏しいことに起因する不具合がしばしば生じる。例えば非赤外線の遮蔽層と感光性樹脂層との親和性が小さい組み合わせにならざるを得ないため、その密着力が小さくなり、レーザー描画前にカバーシートを剥離する際、非赤外線の遮蔽層が部分的に感光性樹脂層から剥離して、カバーシートの方に付着したまま剥ぎとられてしまうという問題がしばしば起こっていた。
【0007】
また、レーザー描画機のドラムに版を装着して描画する場合、版の上からテープでドラムに固定する方法が一般的であるが、非赤外線の遮蔽層と感光性樹脂層の密着力が十分でないため、ドラムの回転中にこの部分が剥離して版がはずれ、版とレーザー描画装置に大きなダメージを与えることがあった。
そこで、このようなことを避けるため、版の周辺部の非赤外線の遮蔽層を予め感光性樹脂層から剥がし、その部分にテープ止めをしておくことが行われているが、その作業は製版作業の生産性を著しく低下させる原因となっていた。
【0008】
さらに上述のポリマー群を用いて調製される非赤外線の遮蔽層と感光性樹脂層との間には、現像溶剤に対する溶解性の差が少なからず存在するため、フレキソ印刷版用感光性構成体の大部分を占める感光性樹脂層に本来好適な溶剤を現像液として利用できないという問題点もあった。
【0009】
ところで、典型的なフレキソ印刷版用感光性構成体の感光性樹脂層にはスチレン誘導体と共役ジエンモノマーの重合体からなる熱可塑性エラストマーがバインダーポリマーとして用いられている。
【0010】
一方、現像液としては環境規制のために塩素系溶剤に代わって、石油系炭化水素やエステル系溶剤にアルコール類を混合した非塩素系溶剤が使用されるようになってきている。しかし、これら非塩素系の溶剤を用いた場合は、感光性樹脂層と赤外線で切除可能な非赤外線の遮蔽層の溶剤に対する溶解性に差があるために不具合が発生するという問題がある。
【0011】
例えば、熱可塑性エラストマーをバインダーポリマーとする感光性樹脂層と、ポリアミドをバインダーポリマーとする非赤外線の遮蔽層を組み合わせた場合、3−メトキシブチルアセテートのような現像溶剤を用いると、非赤外線の遮蔽層の洗浄が不十分となり、感光性樹脂層の現像にむらが生じてしまう。また、セルロースアセテートブチレートをバインダーポリマーとする非赤外線の遮蔽層を組み合わせた場合も、石油系炭化水素とアルコール類との組み合わせからなる現像溶剤を用いるとやはり溶解性が不十分なため、現像後のレリーフの深さが均一とならないなどの不具合が生じる。さらに現像溶剤中で完全に溶解しない非赤外線の遮蔽層は、膨潤したまま現像槽中に浮遊し、液循環の配管系のつまりを引き起こしたり、この浮遊物が版へ再付着してしまうなど製版工程で深刻な問題をしばしば引き起こしていた。
【0012】
また、前述したように赤外線レーザーで描画して製版されたフレキソ印刷版は、従来のネガチブを用いる方法に比べてレリーフ像の再現性、ひいては印刷品質に優れているが、それに加えて印刷時の印圧の影響を軽減できるものにしたいという要求がある。すなわち刷版上の極細網点が印刷時に印圧を受けて大きく印刷される、いわゆるドットゲインを減少させたいという要求である。
【0013】
この影響を最小限にするためには、支持体と版胴の間に接着剤や粘着剤を介して、弾力性のある弾性フォーム層を設けるのが一般的であるが、弾性フォーム層の部分的な伸びやしわのため、均一な厚みが損なわれるという印刷精度上の問題がある。しかもこの弾性フォーム層を設けるための時間と手間のため、印刷の生産性が低下し、加えてこの弾性フォーム層を繰り返し使用することが実質的に困難であることから、経済的な問題もある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記した従来技術の問題点を解決することを課題とするものである。すなわち、ネガフィルムを用いることなく、デジタル情報となった画像を赤外線レーザーを用いて直接描画する製版プロセスに対応したフレキソ印刷版用感光性構成体において、赤外線レーザーで切除可能な新規の非赤外線の遮蔽層を用いることで、感光性樹脂層との密着力を良好なものとし、カーバーシート剥離時などに起こりうる非赤外線の遮蔽層のはがれ解消をはかるとともに、レーザー描画機のドラムに対する装着作業性を向上させ、さらに広い範囲での現像溶剤の選択を可能し、また製版後の刷版の印刷品質が一層優れたものであるフレキソ印刷版用感光性構成体を提供することを課題とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題について鋭意検討した結果、フレキソ印刷版用感光性構成体において、赤外線レーザーで切除可能な非赤外線の遮蔽層のバインダーポリマーを、モノビニル置換芳香族炭化水素と共役ジエンからなる共重合体又はモノビニル置換芳香族炭化水素と共役ジエンからなる共重合体に水素添加処理をしたものにすることによって該課題を解決できることを見出し本発明を完成した。
【0016】
すなわち、本発明は
(a)、支持体層、
(b)、(a)上に積層された弾性フォーム層、
(c)、(b)層上にあり、バインダーポリマーとしてモノビニル置換芳香族炭化水素と共役ジエンを重合して得られる熱可塑性エラストマーを含む赤外線非感応の感光性樹脂層、
(d)、(c)層上にあり、バインダーポリマー、赤外線吸収物質、及び非赤外線の遮蔽物質を含む赤外線レーザーで切除可能な非赤外線の遮蔽層
の(a)、(b)、(c)、(d)からなるフレキソ印刷版用感光性構成体において、
(d)層のバインダーポリマーが、モノビニル置換芳香族炭化水素と共役ジエンからなる共重合体又はモノビニル置換芳香族炭化水素と共役ジエンからなる共重合体に水素添加処理をしたポリマーであることを特徴とするフレキソ印刷版用感光性構成体を提供するものである。
【0017】
本発明で用いる(a)支持体にはポリエステル、ポリプロピレン,スチール、アルミなどの寸法安定な通常9μ〜300μの厚みのフィルムを用いることができる。これら支持体と感光性樹脂層との間には必要に応じて接着剤を用いることができる。
【0018】
本発明で用いる(b)弾性フォーム層は、印刷時の印圧を適度に吸収し、ドットゲインを抑制する特性を満たすものであればよい。そのような(b)層としては、例えば連続または独立した微細気泡を有するポリウレタン樹脂,ポリオレフィン樹脂,エチレン・プロピレンゴムなどからなり、密度が0.1〜0.6g/cm3、もしくはショアーA硬度が10〜60で、厚みが0.6〜1.3mmの弾性フォーム層が挙げられる。
【0019】
また弾性フォーム層中の微細気泡中の空気による感光性樹脂層の硬化阻害を避けるとともに、感光性樹脂層中の低分子化合物の弾性フォーム層への移行を防止する目的で、弾性フォーム層と感光性樹脂層との間には、必要に応じて25〜200μのポリエステルフィルムやポリプロピレンフィルムなどの遮蔽性に優れたバリア層を設けることができる。
【0020】
本発明における(c)赤外線非感応の感光性樹脂層は、バインダーポリマーとしてモノビニル置換芳香族炭化水素と共役ジエンを重合して得られる熱可塑性エラストマーと少なくとも一種のエチレン性不飽和モノマーと光開始剤を主成分として構成されている。この感光性樹脂層には要求される特性に応じて増感剤、熱重合禁止剤、可塑剤、着色剤などの添加剤を含むことができる。
【0021】
感光性樹脂層のバインダーポリマーはモノビニル置換芳香族炭化水素モノマーと共役ジエンモノマーを重合して得られる熱可塑性エラストマーである。そこで用いられるモノビニル置換芳香族炭化水素モノマーとしては、スチレン,α−メチルスチレン,p−メチルスチレン、p−メトキシスチレン等が、また共役ジエンモノマーとしてはブタジエン,イソプレン等が用いられ、代表的な例としてはスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体や、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体などが挙げられる。
【0022】
感光性樹脂層の一成分である少なくとも一種のエチレン性不飽和モノマーは、バインダーポリマーと相溶性のあるもので、例えばt−ブチルアルコールやラウリルアルコールなどのアルコールとアクリル酸、メタクリル酸とのエステルやラウリルマレイミド、シクロヘキシルマレイミド、ベンジルマレイミドなどのマレイミド誘導体、あるいはジオクチルフマレートなどのアルコールとフマール酸のエステル、さらにはヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレートなどの多価アルコールとアクリル酸、メタクリル酸とのエステルなどを挙げることができる。
【0023】
また光開始剤としてはベンゾフェノンのような芳香族ケトン類やベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、α−メチロールベンゾインメチルエーテル、α−メトキシベンゾインメチルエーテル、2,2−ジエトキシフェニルアセトフェノン等のベンゾインエーテル類などの公知の光重合開始剤の中から選択し、また組み合わせて使用することができる。
【0024】
さらに前述の通り本発明で用いられる赤外線非感応の感光性樹脂層には、要求される特性に応じて、増感剤、熱重合禁止剤、可塑剤、着色剤などの添加剤を含ませることができる。
【0025】
感光性樹脂層は種々の方法で調製することができる。例えば上述の組成物を構成する配合成分を適当な溶媒、例えばクロロホルム、テトラクロルエチレン、メチルエチルケトン、トルエン等の溶剤に溶解させて混合し、型枠の中に流延して溶剤を蒸発させ、そのまま板とすることができる。また溶剤を用いず、ニーダーあるいはロールミルで混練し、押し出し機、射出成形機、プレスなどにより所望の厚さの板に成形することができる。
【0026】
本発明における(d)赤外線レーザーで切除可能な非赤外線の遮蔽層は、バインダーポリマーと赤外線吸収物質および非赤外線の遮蔽物質で構成される。
バインダーポリマーとしてはスチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンなどのモノビニル置換芳香族炭化水素とブタジエンやイソプレンなどの共役ジエンからなる共重合体又はモノビニル置換芳香族炭化水素と共役ジエンからなる共重合体に水素添加処理をしたものが用いられる。これらバインダーポリマーを有する非赤外線の遮蔽層は、感光性樹脂層中の低分子物質であるモノマーなどとの相溶性が良好であり、赤外線非感応の感光性樹脂層との密着力が大きく、かつ非赤外線の遮蔽層のレーザーによる切除性や画像形成性が良好であることが本発明者によって見出されている。
【0027】
上記のモノビニル置換芳香族炭化水素モノマーと共役ジエンモノマーの共重合体は、モノビニル置換芳香族炭化水素の含量が10〜90%のものを用いることで所期の性能を実現することができる。そして、それらの中で特にスチレンの含量が60−90重量%であるスチレン−ブタジエン共重合体は、赤外線レーザーで切除可能な非赤外線の遮蔽層の表面の粘着性が低く、さらにこの層をカバーシートから感光性樹脂層に転写する際の剥離抵抗が小さいため剥離が容易になるので好ましい。またスチレン−ブタジエン共重合体がブロック共重合体である場合は、上述の効果がさらに顕著になり、より好ましい。
【0028】
さらにスチレンの含量が10−50重量%であるスチレン−ブタジエン共重合体の水素添加物は、赤外線レーザーで切除可能な非赤外線の遮蔽層の伸縮性が大きく、表面に亀裂が入りにくいという長所があり好ましい。そして、ここでも水素添加前のスチレン−ブタジエン共重合体がブロック共重合である場合は上述の効果がさらに顕著であり、さらに好ましい。
【0029】
なおポリマー中のスチレン含量については、紫外分光光度計で260〜290nmのベンゼン環由来の吸光度を測定することで求めることができる。
赤外線吸収物質には通常750〜2000nmの範囲で強い吸収をもつ単体あるいは化合物が使用される。そのような例としては、カーボンブラック、グラファイト、亜クロム酸銅、酸化クロームなどの無機顔料やポリフタロシアニン化合物、シアニン色素、クロコニウム色素、金属チオレート色素などの色素類などが挙げられる。これら赤外線吸収物質は、使用するレーザー光線で切除可能な感度を付与する範囲で添加される。一般的には10〜80重量%の添加が効果的である。
【0030】
非赤外線の遮蔽物質には、紫外光を反射または吸収する物質を用いることができる。紫外線吸収剤やカーボンブラック、グラファイトなどはその好例であり、所要の光学濃度が達成できるように添加量を設定する。一般的には2.0以上、好ましくは3.0以上の光学濃度となるように添加することが必要である。
【0031】
次に、赤外線の吸収物質と非赤外線の遮蔽物質の両方をかねてカーボンブラックを使用する場合を例にして、その調製方法を説明する。まず、適当な溶媒を用いてバインダーポリマー溶液を調製し、そこにカーボンブラックを分散させてからポリエステルフィルムなどのカバーシート上にコーティングし、その後このカバーシートを感光性樹脂層にラミネートまたはプレス圧着して赤外線レーザーで切除可能な非赤外線の遮蔽層を転写させることによって調製できる。
【0032】
そして、その方法においてバインダーポリマー溶液にカーボンブラックを分散させる方法としては、撹拌羽根による強制撹拌と超音波を利用した撹拌を併用する方法が効果的である。またバインダーポリマーとカーボンブラックを、押し出し機やニーダーを用いて予備混練してから溶剤に溶解する方法も、カーボンブラックの良好な分散に有効である。
【0033】
さらにラテックス溶液の状態にあるポリマー中に、カーボンブラックを強制分散させても良い。非赤外線の遮蔽層の厚みは、赤外線レーザーによる切除の感度と非赤外線の遮蔽効果を考慮して決定されるべきであるが、通常は0.1〜20g/m2、好ましくは1〜5g/m2の範囲で設定される。
【0034】
カバーシートには20〜200μmのポリエステルフィルムやポリプロピレンフィルム、あるいはこれらのフィルムを積層したものが用いられるが、これらは非赤外線の遮蔽層を保護する目的で存在するものであり、赤外線レーザーで描画される前には除去されるものである。
【0035】
製版工程で使用される赤外線レーザーとしては波長が750−2000nmのものを用いることができる。このタイプの赤外レーザーとしては750−880nmの半導体レーザーや1060nmのNd−YAGレーザーが一般的である。これらレーザーの発生ユニットは駆動系ユニットとともにコンピューターで制御されており、感光性樹脂層上の非赤外線の遮蔽層を選択的に切除していくことにより、デジタル化された画像情報をフレキソ版用感光性構成体に付与せしめている。
【0036】
レーザーによる画像描画が終了した後、フレキソ版用感光性構成体の感光性樹脂層を光硬化するのに用いられる紫外線光源としては、高圧水銀灯、紫外線蛍光灯、カーボンアーク灯、キセノンランプ、太陽光などがある。紫外線を画像面から露光することにより所望のレリーフ像を得ることができるが、レリーフ像を未硬化部の洗い出し時の応力に対してより安定なものにするために、支持体の側からも全面露光を行うことが有効である。
【0037】
感光性樹脂層に紫外線を照射して画像を形成させた後、非赤外線の遮蔽層と感光性樹脂層の未露光部を洗い出すのに用いられる現像溶剤としては、感光性樹脂層を溶解する性質を持つものであればいずれも使用可能であるが、例えばヘプチルアセテート、3−メトキシブチルアセテート等のエステル類、石油留分、トルエン、デカリン等の炭化水素類、テトラクロルエチレンなどの塩素系溶剤等が用いられる。またこれらの溶剤にプロパノール、ブタノール、ペンタノール等のアルコール類を混合したものも用いることも可能である。非赤外線の遮蔽層および未露光部の洗い出しはノズルからの噴射によって、またはブラシによるブラッシングでおこなわれる。得られた印刷版はリンス洗浄し、乾燥後に後露光を実施して仕上げをする。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、実施例に基づき本発明の実施の形態を具体的に説明する。
【0039】
【実施例】
実施例1〜3、比較例1,2
以下に示すポリマーを非赤外線の遮蔽層のバインダーポリマーとしてそれぞれ50部用い、それと粒子径84nmのカーボンブラックである汎用カラーブラック#10(三菱化学製)50部をニーダーで混練したものを、トルエン/酢酸エチル=1/9の混合溶剤に溶解して5重量%の均一な溶液を調製した。
【0040】
[実施例1]タフプレン315(旭化成工業性、スチレン含量20重量%のスチレン−ブタジエンブロック共重合体)
[実施例2]アサプレン420(旭化成工業製、スチレン含量40重量%のスチレン−ブタジエンブロック共重合体)
[実施例3]クレイトンD−1107(シェル化学製、スチレン含量14重量%のスチレン−イソプレンブロック共重合体)
[比較例1]マクロメルト6900(ヘンケル社製、ポリアミド)
[比較例2]CAB−381−0.1(コダック社製、セルロースアセテートブチレート)
【0041】
次にこの溶液を100μmの厚みのカバーシートになるポリエステルフィルム上に、乾燥後の塗布量が5−6g/m2になるようにナイフコーターを用いて塗布し、80℃で1分間乾燥して、赤外線で切除可能な非赤外線の遮蔽層を調製した。これらの光学濃度をDM−500(大日本スクリーン社製)で測定したところ、表1の結果が得られた。
【0042】
次にタフプレンA(旭化成工業製、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体)60部と、B−2000(日本石油化学製、液状ポリブタジエン)30部、1,9−ノナンジオールジアクリレート7部、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン2部、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール0.3部とをニーダーで混練し、感光性樹脂組成物を調製した。この感光性樹脂組成物を125μのポリエステルフィルムの支持体上に積層された厚さ0.7mmで密度が0.52g/cm3のウレタンフォーム層と、先に調製したカバーシート上の非赤外線の遮蔽層とで挟み、3mmのスペーサーを用いてプレス機で130℃の条件で200kg/cm2の圧力を4分間かけてフレキソ印刷版用感光性構成体を成形した。
【0043】
このフレキソ印刷版用感光性構成体のカバーシートを剥離し、非赤外線の遮蔽層を感光性樹脂層に転写させたところ、実施例1〜3では非赤外線の遮蔽層はしっかりと感光性樹脂層に密着しており、部分的な剥がれやめくれは認められなかった。一方比較例1では、非赤外線の遮蔽層の一部がカバーシート側に付着したままはぎ取られるという不具合が発生した。
【0044】
次にこれらをレーザー書き込み装置のドラムに固定し、2.2MW/cm2のエネルギー密度の半導体レーザーを用いて3%−120線/インチの網点パターンが得られるように、3度の重ね照射をしてそれぞれの非赤外線の遮蔽層を選択的に切除した。
【0045】
非赤外線の遮蔽層の切除を終えた構成体を、AFP−1500露光機(旭化成工業製)上で370nmに中心波長を有する紫外線蛍光灯を用いて、まず支持体側から2600mJ/cm2のバック露光をおこなった後、引き続き8000mJ/cm2のレリーフ露光をおこなった。このときの露光強度をオーク製作所製のUV照度計MO−2型機でUV−35フィルターを用いて、バック露光を行なう側である下側ランプからの紫外線をガラス板上で測定した強度は4.0mW/cm2、レリーフ露光側である上側ランプからの紫外線を測定した強度は7.8mW/cm2であった。
【0046】
次にテトラクロルエチレン(溶剤A),およびテトラクロルエチレン/n−ブタノール(容積比:3/1、溶剤B),NYLOSOLV−II(BASF社製、溶剤C)、3−メトキシブチルアセテート(溶剤D)、トルエン(溶剤E)をそれぞれの現像液として、AFP−1500現像機(旭化成工業製)の回転するシリンダーに構成体を両面テープで貼り付けて、液温25℃で5分間現像をおこなったところ、表1の結果にあるように非赤外線の遮蔽層のバインダーポリマーにスチレンと共役ジエンの共重合体を用いたもののみ、現像液中に浮遊する非赤外線の遮蔽層の溶け残りや、これらの版面への再付着などの現像残さなどが認められず、すべての現像溶剤に対して良好な現像性が認められた。
【0047】
【表1】
【0048】
さらに上述の工程で得たフレキソ版を用いてコート紙に印刷したところ、85線〜120線/インチの網点の色調が明るく仕上がり、しかも広い範囲の印圧許容幅を有するものであった。
【0049】
実施例4
アサフレックス815(旭化成工業製、スチレン含量が約77%(紫外分光法による測定値)のスチレンーブタジエンブロックポリマー)65部と粒子径30nmのカーボンブラックである、汎用カラーブラック#30(三菱化学製)35部をニーダーで混練したのものを、トルエン/酢酸エチル=1/9の混合溶剤に溶解して5重量%の均一な溶液を調製した。次にこの溶液を100μmの厚みのカバーシートになるポリエステルフィルム上に、乾燥後の塗布量が5−6g/m2になるようにナイフコーターを用いて塗布し、80℃で1分間乾燥して、赤外線で切除可能な非赤外線の遮蔽層を調製した。この非赤外線の遮蔽層の表面は粘着性がなく取り扱いが容易であり、光学濃度を測定したところ、約3.2であった。
【0050】
次に2mmの厚みに成形された実施例1で用いた感光性樹脂組成物のシートを、16μのポリエステルフィルムの支持体上に積層された厚さ0.8mmで密度が0.47g/cm3のウレタンフォーム層上に、予め両面に接着剤が塗布された125μのポリエステルフィルムのバリア層を介して積層する。続いて上述のカバーシート上の非赤外線の遮蔽層を、ウレタンフォーム層とは反対側から感光性樹脂層に積層し、130℃の条件で1分間加熱して各層間の密着を強固なものにしてフレキソ印刷版用感光性構成体を成形した。
【0051】
このフレキソ印刷版用感光性構成体のカバーシートを剥離したところ、カバーシートは容易に剥離でき、非赤外線の遮蔽層は速やかに感光性樹脂層に転写することができた。さらに非赤外線の遮蔽層はしっかりと感光性樹脂層に密着しており、剥がれやめくれなどは認められなかった。またこの時点でも非赤外線の遮蔽層の表面の粘着性は、殆ど感ずることは無かった。
【0052】
この構成体をレーザー書き込み装置のドラムの上で非赤外線の遮蔽層の上からテープで固定し、10MW/cm2のエネルギー密度のNd−YAGレーザーを用いてドラムの回転数を毎分2000回転にして、非赤外線の遮蔽層を選択的に切除し、3%−120線/インチの網点パターンを描画したとこが、描画途中でドラムから版が剥がれることもなく、しっかりと固定されたまま良好な画像を得ることが出来た。
【0053】
次に先の実施例1と同じ要領で、バック露光,レリーフ露光を施したあと、実施例1の溶剤A〜Eをそれぞれ現像液として、AFP−1500現像機(旭化成工業製)の回転するシリンダーに版を両面テープで貼り付けて、液温25℃で現像をおこなったところ、いずれの溶剤に対しても3−7分以内で現像が完了し、現像残さなどの無い良好なレリーフ像を得ることができた。
【0054】
比較例3
実施例1で用いた感光性樹脂層を、125μのポリエステルフィルムの支持体と実施例4で用いたカバーシート上の非赤外線の遮蔽層とで挟み、2.8mmのスペーサーを用いてプレス機で130℃の条件で200kg/cm2の圧力を4分間かけてフレキソ印刷版用感光性構成体を成形した。
続いてバック露光量を400mJ/cm2とした以外は、実施例1と同様の手順で製版してフレキソ版を得た。
【0055】
このフレキソ版と実施例1で得たフレキソ版を用いて、コート紙上に印刷を実施したところ、ともに3%−120線/インチの網点再現の色調が明るく仕上がり、良好な印刷物を得ることができた。しかしコート紙上のインキ濃度を上げるためにさらに印圧をかけて印刷したところ、比較例3よりも実施例1で得たフレキソ版の方が極細点の色調があまり変化せず、6ポイントの白抜き文字の再現性もはっきりとした状態を維持しており、印圧の変化に対して安定した印刷品質が得られた。
【0056】
実施例5
タフテックM1913(旭化成工業製、スチレン含量30%のスチレンーブタジエンブロックポリマーに水素添加処理を施したポリマー)60部と粒子径30nmのカーボンブラックである汎用カラーブラック#30(三菱化学製)40部をニーダーで混練したのものを、トルエンに溶解して5重量%の均一な溶液を調整した。次にこの溶液を100μmの厚みのカバーシートとなるポリエステルフィルム上に、乾燥後の塗布量が5−6g/m2となるようにナイフコーターを用いて塗布し、80℃で1分間乾燥して、赤外線で切除可能な非赤外線の遮蔽層を調整した。この非赤外線の遮蔽層の表面は粘着性がなく取り扱いが容易であり、光学濃度を測定したところ、約4.0であった。
【0057】
続いて実施例1の感光性樹脂組成物を用いて、先の実施例1と同じ要領でフレキソ印刷版用感光性構成体を成形した。
このフレキソ印刷版用感光性構成体のカバーシートを剥離したところ、カバーシートは容易に剥離でき、非赤外線の遮蔽層は完全に感光性樹脂層に転写することができた。さらに伸縮性は良好で、故意に構成体を屈曲しても表面のひび割れなどは観測されず、感光性樹脂層との密着も良好であった。
【0058】
この構成体に対し実施例4と同様の条件でレーザーによる書き込み、レリーフ形成のための露光を実施して、やはり実施例1と同じ溶剤A〜Eを用いて現像を施したところ、いずれの溶剤でも3−7分以内で現像が完了し、現像残さなど無く良好なレリーフ像を得ることができた。
またこのフレキソ刷版を用いてコート紙に印刷したところ、3%−100線〜120線/インチの網点の色調が明るく仕上がり、しかも広い範囲の印圧許容幅を有するものであった。
【0059】
【発明の効果】
本発明のネガフィルムを用いることなく、デジタル情報となった画像を赤外線レーザーを用いて直接描画する製版プロセスに対応したフレキソ印刷版用感光性構成体には、赤外線レーザーで切除可能な新規の非赤外線の遮蔽層を用いることで、感光性樹脂層との密着力が良好となり、カーバーシト剥離時などに起こりうる非赤外線の遮蔽層のはがれが解消し、さらに広い範囲での現像溶剤の選択が可能となった上、得られたフレキソ版の印圧許容幅が広がり、印刷品質が向上したという効果がある。
Claims (3)
- (a)、支持体層、
(b)、(a)上に積層された弾性フォーム層、
(c)、(b)層上にあり、バインダーポリマーとしてモノビニル置換芳香族炭化水素と共役ジエンを重合して得られる熱可塑性エラストマーを含む赤外線非感応の感光性樹脂層、
(d)、(c)層上にあり、バインダーポリマー、赤外線吸収物質、及び非赤外線の遮蔽物質を含む赤外線レーザーで切除可能な非赤外線の遮蔽層
の(a)、(b)、(c)、(d)からなるフレキソ印刷版用感光性構成体において、
(d)層のバインダーポリマーが、モノビニル置換芳香族炭化水素と共役ジエンからなる共重合体又はモノビニル置換芳香族炭化水素と共役ジエンからなる共重合体に水素添加処理をしたポリマーであることを特徴とするフレキソ印刷版用感光性構成体。 - (b)の弾性フォーム層と(c)の感光性樹脂層の間にバリアー層が存在することを特徴とする請求項1に記載のフレキソ印刷版用感光性構成体。
- (d)の赤外線レーザーで切除可能な非赤外線の遮蔽層の上に、さらに(e)カバーシートが設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のフレキソ印刷版用感光性構成体。
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