JP4623455B2 - 印刷品質が改良されたフレキソ印刷版 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は優れた印刷品質を有するフレキソ印刷版に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、フレキソ印刷版としては、ゴム鋳造版や感光性樹脂組成物を製版して得られる感光性樹脂版が広汎に用いられているが、近年、フレキソ印刷機やインキなどの進歩により、高印刷品質を実現することが可能となり、従来ではオフセット方式やグラビア方式で行われてきた印刷もフレキソ印刷方式での印刷が可能になりつつある。
高印刷品質のフレキソ印刷に用いられる印刷版としては、細かな画像が再現できることから、感光性樹脂組成物を製版して得られるフレキソ印刷版が占める割合が多くなっている。このような感光性樹脂フレキソ印刷版の形成には、ポリエステルフィルムを支持体とし、少なくとも一種類の、熱可塑性エラストマー、エチレン性不飽和化合物、および放射線に反応する開始剤、各々からなる感光性樹脂組成物を用いるのが一般的である。
【0003】
フレキソ印刷に求められている高印刷品質とは、印刷画像レリーフとして極小点を有しこれにより、印刷物におけるハイライト部の表現に優れること、且つ、ベタ部分では十分なインキが印刷版上に載ることである。しかしながら、この両者を同時に達成することは容易ではなく、種々の克服すべき問題が提起されている。
すなわち、十分な量のインキを被印刷体に転移させる場合には印刷圧力を上げることが有効であるが、その圧力によって印刷版レリーフの極小ドットまで過剰な圧力を受けることになり、そのためにハイライトの極小点が潰れてしまい、望ましいハイライト部の表現を得ることができない。一方、望ましいハイライト部の表現を得るために、印刷圧力を低くすると、十分な量のインキが被印刷体に転移することができず、いわゆるインキ転移性の低下が起こり、印刷版のベタ部に相当する印刷部分に印刷ムラが生ずるという、問題があった。
【0004】
これまで、極細網点形成可能な感光性樹脂フレキソ印刷物としては、例えば特開2000−155418で述べられているような方法が開示されているが、この方法により得られる印刷版は、ベタ部のインキ転移性については言及されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、ベタ部におけるインキ転移性に優れた感光樹脂性フレキソ印刷版を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題について鋭意検討した結果、印刷版の表面平均粗さを0.1〜0.6μmとすることで、フレキソ印刷版のベタ部のインキ転移性を向上させることができ、特に、従来、感光性樹脂フレキソ印刷版の感光性樹脂層上にネガフィルムとの密着を滑らかにする目的で設置されていたスリップ層の表面平均粗さを特定の範囲に制御することでより効果的に上記課題を達成することができることを見出し、本発明をなすに至った。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明について、以下具体的に説明する。
本発明に用いられるフレキソ印刷版としては天然ゴムを彫刻して得られるフレキソ印刷版や感光性樹脂を製版することで得られるフレキソ印刷版を使用することができる。天然ゴムについては必要に応じて過硫などを行なったものを用いることができる。
【0008】
本発明のフレキソ印刷版は、その版表面平均粗さが、0.1〜0.6μmであることが必要である。印刷版表面平均粗さがこの範囲にあるとき、印刷版が良好なインキ転移性を示し、被印刷体のベタ部においても良好な印刷品質が得られる。好ましくは、0.1〜0.3μmであり、より好ましくは、0.1〜0.2μmである。
版表面の粗さは、JIS表面粗さ(B0601)の中心線平均粗さであるRaを求めることで知ることができる(以下、中心平均粗さを、必要に応じて「Ra」と称する)。Raは市販されている測定器を使用することで求めることができる。測定針を版表面に接触させ、版表面をスキャニングすることで中心線平均粗さを求めることでき、その他にもレーザー光の反射から表面の粗さを求めることができる測定器も市販されている。
【0009】
また、本発明の印刷版は、その表面張力が35dyne/cm以上であることが好ましい。これより高い表面張力で、印刷版表面が十分な濡れ性を有し、十分な量のインキを版表面に保持することが、一層容易となり、必要な量のインキを被印刷体へ転写することにより、インキ転移性を向上させる上で好都合である。より好ましくは、 38dyne/cm以上であり、一層好ましくは、40dyne/cm以上である。
【0010】
印刷版の表面張力は、表面張力が既知の液体の液滴と印刷版表面との接触角を測定することで求めることができ、種々の表面張力を持つ液体との接触角を測定することで得られる。既に表面張力が知られている液体として水やエタノールなどを挙げることができる。
そのほかに印刷版表面張力を測定する方法として、濡れ性指示薬を使用することもできる。エチレングリコールモノエチルエーテルとホルムアミドを混合し、その混合比を調整することで30〜56dyne/cmの範囲の指示薬を得ることができる。その指示薬を印刷版表面に塗布し、その濡れ性指示薬の液膜の破れを観察することで、印刷版の表面張力を知ることができる。
【0011】
感光性樹脂から得られる印刷版の表面張力は、印刷版を構成する熱可塑性エラストマーのブロック比を適当な割合で混合することで調製することができる。一例として、ポリイソプレンとポリスチレンからなるブロック共重合体やポリブタジエンやポリスチレンのブロック共重合体などの使用を挙げることができ、この場合、ポリイソプレン、ポリブタジエンとポリスチレンの比率を調整することで、版の表面張力を調整することができる。
【0012】
本発明の印刷版表面の粗さは既にマット処理されたフィルムを使用し、フィルムの粗さを印刷版に転写させることで調整できる。このようなフィルムとしては、化学処理及びサンドブラスト処理された、ポリプレンフィルムやポリエステルフィルムを用いることができる。
また、別法として、支持体層、感光性樹脂層(a)及びスリップ層(b)を含む感光性樹脂印刷版構成体を製版プロセスに通すことで版表面平均粗さを調整したフレキソ印刷版を得ることもできる。
【0013】
支持体層としては75〜300μmの範囲の厚みを持つ寸法安定なポリエステルフィルムを用いることができる。必要に応じてコロナ処理やアルカリ処理やサンドブラスト処理などを行い、化学的、物理的な処理を行うことができる。この支持体には必要に応じて接着剤を塗布しても良い。例えば、特開2000−155410にあるような方法で塗布できる。
感光性樹脂層(a)は、感光性樹脂組成物を所定の形状に成型することにより得られる。感光性樹脂組成物としては、その成分として少なくとも熱可塑性エラストマー、エチレン性不飽和モノマー、及び光重合開始剤を含むものが一般に使用される。
【0014】
熱可塑性エラストマーは、モノビニル置換芳香族炭化水素と共役ジエンモノマーとの重合により得られるものが一般的に使用される。該モノビニル置換芳香族炭化水素モノマーとしては、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−メトキシスチレン等が、また共役ジエンモノマーとしてはブタジエン、イソプレン等が用いられ、代表的な例としてはスチレン−ブタジエンブロック共重合体などが代用的な例として挙げられる。
【0015】
エチレン性不飽和モノマーは一般的に感光性組成物に使用されているモノマーを使用することができ、例えば、t−ブチルアルコールやラウリルアルコールなどのアルコールとアクリル酸とのエステル、ラウリルマレイミド、シクロヘキシルマレイミド、ベンジルマレイミドなどのマレイミド誘導体、あるいはジオクチルフマレートなどのアルコールとフマル酸エステル、さらにはヘキサンジオール(メタ)アクリレート、ノナンジオール(メタ)アクリレート、トリメチロール(メタ)アクリレートなどの多価アルコールとアクリル酸、メタクリル酸とのエステル等を単独、または組合せて感光性樹脂組成中に使用することができる。
【0016】
光重合開始剤としては、芳香族ケトン類やベンゾイルエーテル類などの公知のラジカル重合開始剤を使用することができる。例えば、ベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、α―メチロールベンゾインメチルエーテル、α−メトキシベンゾインメチルエーテル、2,2−ジエトキシフェニルアセトフェノンなどの中から使用することができ、それらを組み合わせても使用できる。
【0017】
さらに、感光性樹脂には必要に応じて、増感剤や熱重合禁止剤、可塑剤、着色剤などを添加することもできる。
上記感光性樹脂組成物を用いて、本発明の感光性樹脂層(a)は様々な方法で調製することができる。例えば上記記載の組成であれば、配合される原料を適当な溶媒、例えば、クロロホルム、トルエンなどに溶解させて混合し、型枠の中に流延し、溶媒を蒸発させることで得ることができる。その他にもニーダーやロールで混練し、押し出し機、射出成形機、プレスなどにより、希望の厚みにすることができる。
【0018】
スリップ層(b)としては、例えば、たわみ性を有するポリアミドと少なくとも1種類以上の熱可塑性エラストマーを0.1〜30重量%からなるものを用いることが望ましい。0.1重量%以下ではスリップ層(b)と樹脂間の密着が必ずしも十分でなく、この範囲以上の添加では、使用するポリアミドと熱可塑性エラストマーの種類によっては、スリップ層(b)表面が粘着性になることがある。
【0019】
このようなたわみ性を有するポリアミドとしてはホットメルト型の接着剤用途して市販されており、本発明においても有効なものを選択することができ、例えば、ヘンケルジャパン株式会社製のマクロメルトシリーズなどが挙げられる。
熱可塑性エラストマーとしてはモノビニル置換芳香族炭化水素と共役ジエンからなるエラストマーを使用することができる。その例として旭化成株式会社製のタフプレンシリーズやシェル化学株式会社製のクレイトンシリーズなどを挙げることができる。
【0020】
熱可塑性エラストマーを使用する場合、スリップ層(b)の過剰な粘着性を抑制するため、必要に応じて、熱可塑性エラストマーとしてモノビニル置換芳香族炭化水素と共役ジエンの水素化ブロックからなる熱可塑性エラストマーを用いることができる、例えば、旭化成株式会社製のタフテックシリーズを挙げることができる。
また、スリップ層の中心線平均粗さを少なくする点から、予めポリアミドと熱可塑性エラストマーについて混練して得られる組成物をスリップ層(b)の主成分とすることが更に好ましい。ポリアミドと熱可塑性エラストマーの混練は一般に公知の方法で行うことができ、例えば、一軸型押し出し機や二軸型押し出し機やニーダーなどによって混練することができる。
【0021】
本発明のスリップ層(b)は上記各樹脂成分を適当な溶剤に溶解させて得られる、樹脂組成物から形成される。
所望のフレキソ印刷版表面平均粗さを得るためには、上記樹脂組成物より得られるスリップ層(b)は、その中心平均粗さが、0.1〜0.6μmの範囲を有するものを用いるのが好ましい。このスリップ層(b)は、予め、サンドブラスト処理や化学処理等により適度な表面平均粗さに調整されたフィルム、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルムやポリプロピレンフィルム上に、所定量のスリップ層(b)を形成する樹脂組成物をバーコーターやグラビアコーター等を用いて均一に塗布後、乾燥させスリップ層(b)を形成させる。乾燥後の塗布量は通常1〜10g/m2である。このスリップ層(b)は、フィルムの表面平均粗さから影響を受けるため、この状態で、フィルムに接している面と反対の面に所望の表面平均粗さを有しており、その面を前述した感光性樹脂層(a)に接するように積層させることで得られる印刷版構成体を用いることにより、本発明の所望の版表面平均粗さを有する印刷版が得られる。
【0022】
この印刷版構成体において、スリップ層(b)は、現像液に可溶であることが望ましい。スリップ層(b)が現像液に不溶な場合は別途、保護膜を除去する工程が必要となるため、製版効率の観点から望ましくない。
さらに、スリップ層(b)はたわみ性を有することが望ましい。たわみ性を有していない場合、版を運搬するときのたわみによって皺が入り、その皺が現像後までも残る場合があるからである。
【0023】
また、感光性樹脂層(a)とスリップ層(b)との間には、製版作業中におけるスリップ層(b)の剥離が起きない程度の十分な密着力が作用していることが望ましい。スリップ層(b)の中心平均粗さで0.1μm未満では樹脂との十分な密着が得られないことがある。
上記印刷版構成体を通常の方法で製版処理することにより、目的とする印刷版を得ることができる。製版処理において用いられる、感光性樹脂を光硬化させる紫外線露光源として、高圧水銀灯や紫外線蛍光灯、カーボンアーク灯、キセノンランプなどがある。紫外線を透明画像担体を通して感光性樹脂を露光することにより目的の画像を得ることができる。
【0024】
未露光部を洗いだすのに用いられる現像溶剤としては、例えば、1,1,1−トリクロロエタン、テトラクロロエチレン等の塩素系溶剤や、ヘプチルアセテート、3−メトキシブチルアセテート等のエステル類、石油留分、トルエン、デカリン等の炭化水素類やこれらにプロパノール、ブタノール等のアルコール類を混合したものをあげることができる。未露光部の洗い出しはノズルからの噴射によって、またはブラシによるブラッシングによて行われる。得られた印刷版はリンス洗浄し、乾燥後に後露光を実施して印刷版を得る。
【0025】
以下、実施例に基づき詳細に説明するが、本発明の技術的範囲及び実施態様はこれら実施例に限定されるものではない。
【0026】
【実施例1〜4、比較例1〜3】
感光性樹脂層(a)を形成する樹脂組成物として表1に示した成分をニーダーで混練し、感光性樹脂組成物を得た。
スリップ層(b)として、実施例1では厚み100μmの市販のフィルム、及び比較例1では、厚み20μmの市販のフィルムを用い、それ以外の例では、ポリアミドと熱可塑性エラストマーを表2の割合で含む組成物から調製した。該組成物は、ポリアミド(マクロメルト6900,ヘンケルジャパン株式会社製)と熱可塑性エラストマー(タフテックM1913、旭化成株式会社製)を、イソプロピルアルコール30部、トルエン30部を加えて、均一な溶液とすることにより調製され、得られた組成物を、125μm厚みのポリエステルフィルム上に、乾燥後の重量が4〜5g/m2となるようにナイフコーターを用いて塗布した。これを80℃2分間乾燥させ、ポリエステルフィルム上に積層されたスリップ層
【0027】
(b)を得た。
得られたスリップ層(b)のフィルムに面していない面の中心線平均粗さを東京精密製Surcomにて測定した。
得られたスリップ層(b)を、その所望の平均粗さを有する面が感光性樹脂層(a)と接するように感光性樹脂層(a)の上に積層し1.5mmのスペーサーを用いてプレス機で130℃の条件で4分間、200kg/cm2の圧力をかけて加圧成型を行い、フレキソ印刷版用感光性構成体を得た。
【0028】
得られたフレキソ印刷用感光性をAFP−1500露光機(旭化成株式会社製)上で370nmに中心波長を有する紫外線蛍光灯を用いて、透明画担体を通して、6000mJ/cm2の露光を行った。このとき、露光強度をオーク製作所製のUV照度計MO−2型機でUV−35フィルターを用いて露光量を測定した。ついで、テトラクロロエチレン/n−ブタノール(3/1容積比)を現像液としてAFP1500現像機(旭化成会社製)にて現像し、60℃1時間乾燥後、後露光を行ってフレキソ印刷版を得た。現像液に不要なスリップ層は、現像前に剥離させた後に、現像を行った。
【0029】
このフレキソ印刷版の版表面のRaをキーエンス製VF−7500にて測定した。
得られた印刷版の表面張力については市販されているぬれ指数示標準液(和光純薬工業製)を用いて、測定した。
印刷品質については、水性インキを用いてコート紙に対して印刷テストを実施した。被印刷体である、コート紙でのインキかすれに着目し、被印刷体でのインキのカバー率を基準に判断した。カバー率95%以上を○とし、それ未満を×とした。表2に記載されているように、実施例1〜4ではインキのカバー率95%以上のベタのりが良い、印刷品質が良好な印刷物が得られた。一方、比較例1〜3ではインキカバー率が95%未満となり、良好な印刷物が得られない、もしくは感光性樹脂との十分な密着が得られず、透明画担体を置く前に剥離してしまい評価できなかった。
以上の試験結果を表2にまとめた。
【0030】
【表1】
Figure 0004623455
【0031】
【表2】
Figure 0004623455
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、ベタ部におけるインキ転移性に優れている、印刷品質が良好な印刷物を提供する感光性樹脂フレキソ印刷版を得ることができる。

Claims (8)

  1. 版表面平均粗さが0.1〜0.6μmであることを特徴とするフレキソ印刷版。
  2. 版表面張力が35dyne/cm以上であることを特徴とする請求項1記載のフレキソ印刷版。
  3. 少なくとも1種類以上のモノビニル置換芳香族炭化水素と共役ジエンからなる熱可塑性エラストマー50重量%以上、少なくとも1種類以上のエチレン性不飽和化合物1〜20重量%、少なくとも1種類以上の光重合開始剤0.1〜3重量%を含有する感光性樹脂層(a)の上に、平均表面粗さが0.1〜0.6μmの粗面を有するスリップ層(b)をこの粗面が層(a)に接するように積層させる工程を含む、請求項1記載のフレキソ印刷版の製造方法。
  4. スリップ層(b)が少なくとも一つのポリアミド、及び少なくとも1種以上の熱可塑性エラストマーから成り、該熱可塑性エラストマーがスリップ層(b)全体に対して0.1〜30重量%含むことを特徴とする請求項3記載のフレキソ印刷版の製造方法。
  5. スリップ層(b)に含まれる熱可塑性エラストマーが、少なくとも1種類の、モノビニル置換芳香族炭化水素と共役ジエンを含む熱可塑性エラストマー、またはモノビニル置換芳香族炭化水素と共役ジエンの水素化ブロックを含む熱可塑性エラストマー、であることを特徴とする請求項4記載のフレキソ印刷版の製造方法。
  6. スリップ層(b)が、少なくとも1種類のポリアミドおよび少なくとも1種類の熱可塑性エラストマーを含有する組成物から得られることを特徴とする請求項4および5記載のフレキソ印刷版の製造方法。
  7. スリップ層成分を溶剤に溶解させ、ポリエステルフィルムにコーティングし、溶剤を乾燥させて該フィルム上にスリップ層(b)を形成した後、該スリップ層のポリエステルフィルムに面していない面を感光性樹脂層(a)に接するようにして、感光性樹脂層(a)の上にスリップ層(b)を積層させる工程を含むことを特徴とする請求項3〜6記載のフレキソ印刷版の製造方法。
  8. 請求項3〜7いずれかに記載の方法により得られた請求項1及び2記載のフレキソ印刷版。
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