JPWO2008120468A1 - フレキソ印刷用感光性樹脂組成物 - Google Patents
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Abstract
380〜420nmに発光波長ピークを有するランプの光に対して十分に硬化できるフレキソ印刷用原版を得るためのフレキソ印刷用感光性樹脂組成物を提供する。本発明は(A)水分散ラテックス、(B)エチレン性二重結合を有する光重合性不飽和化合物、及び(C)光重合開始剤を含有するフレキソ印刷用感光性樹脂組成物において、(C)光重合開始剤がベンジルジメチルケタール及びホスフィン系開始剤を含むことを特徴とするフレキソ印刷用感光性樹脂組成物を開示する。
Description
本発明は、380〜420nmに発光波長ピークを有するランプの光に対して十分に硬化できるフレキソ印刷用原版を得るためのフレキソ印刷用感光性樹脂組成物に関する。
フレキソ印刷用感光性樹脂組成物は一般的に、水分散ラテックス、エチレン性二重結合を有する光重合性不飽和化合物、及び光重合開始剤からなり、光重合による不溶化反応で印刷版材のパターンを形成することができる。前記光不溶化は光重合開始剤によって光重合性不飽和化合物を重合させることで容易に行なわれる。
光重合開始剤としては、ベンジルジメチルケタールが一般的に良く使用されている。ベンジルジメチルケタールは、300〜380nmに吸収ピークを有するため、330〜360nm付近に発光波長のピークがあるケミカルランプの光に対して高い感度を示す。しかし、メタルハロゲンランプのような380〜420nm付近に発光波長のピークがあるランプの光に対しては、吸収ピークが発光波長のピークからはずれているため、高い感度が得られないという欠点があった。
一方、380〜420nm付近に吸収ピークを有する光重合開始剤としてホスフィン系開始剤が知られている。また、ホスフィン系開始剤は、電子材料などの分野で反応速度が大きい開始剤として知られている。電子材料の場合、膜厚が数十ミクロン程度と薄いことが多いため、反応速度が大きいホスフィン系開始剤を好適に使用できるが、フレキソ印刷用原版のような膜厚が300ミクロン以上にもなる厚い材料の作製にホスフィン系開始剤を使用すると、その反応速度の大きさのため、版表面のみが硬化して版の内部が十分に硬化せず、うまく凹凸が形成できないという欠点があった。このように、380〜420nmに発光波長ピークを有するランプの光に対して十分に硬化できるフレキソ印刷用原版の作製のための感光性樹脂組成物は未だ得られていなかった。
本発明は、かかる従来技術の現状に鑑み創案されたものであり、その目的は380〜420nmに発光波長ピークを有するランプの光に対して十分に硬化できるフレキソ印刷用原版を得るためのフレキソ印刷用感光性樹脂組成物を提供することにある。
本発明者らは、かかる目的を達成するために、フレキソ印刷用感光性樹脂組成物に使用するホスフィン系開始剤の反応速度の制御方法について鋭意研究を重ねた結果、同じ開始剤のベンジルジメチルケタールがホスフィン系開始剤の反応速度を厚みのあるフレキソ印刷用原版に適切な速度に制御することができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち本発明は、下記の通りである。
(1)(A)水分散ラテックス、(B)エチレン性二重結合を有する光重合性不飽和化合物、及び(C)光重合開始剤を含有するフレキソ印刷用感光性樹脂組成物において、(C)光重合開始剤がベンジルジメチルケタール及びホスフィン系開始剤を含むことを特徴とするフレキソ印刷用感光性樹脂組成物。
(2)(A)水分散ラテックスが、二種類以上のラテックスからなることを特徴とする(1)記載のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物。
(3)(C)光重合開始剤が、(A)水分散ラテックス100質量部に対して0.1〜50質量部の割合で配合されていることを特徴とする(1)または(2)記載のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物。
(4)(C)光重合開始剤中に含まれるベンジルジメチルケタールとホスフィン系開始剤との質量比が5:1〜1:5であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか記載のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物。
(5)(C)光重合開始剤中に含まれるベンジルジメチルケタールとホスフィン系開始剤との質量比が1:1〜1:5であることを特徴とする(4)記載のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物。
(6)(D)親水性重合体をさらに含有することを特徴とする(1)〜(5)のいずれか記載のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物。
(7)(1)〜(6)のいずれか記載のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物から得られることを特徴とするフレキソ印刷用感光性樹脂原版。
(1)(A)水分散ラテックス、(B)エチレン性二重結合を有する光重合性不飽和化合物、及び(C)光重合開始剤を含有するフレキソ印刷用感光性樹脂組成物において、(C)光重合開始剤がベンジルジメチルケタール及びホスフィン系開始剤を含むことを特徴とするフレキソ印刷用感光性樹脂組成物。
(2)(A)水分散ラテックスが、二種類以上のラテックスからなることを特徴とする(1)記載のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物。
(3)(C)光重合開始剤が、(A)水分散ラテックス100質量部に対して0.1〜50質量部の割合で配合されていることを特徴とする(1)または(2)記載のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物。
(4)(C)光重合開始剤中に含まれるベンジルジメチルケタールとホスフィン系開始剤との質量比が5:1〜1:5であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか記載のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物。
(5)(C)光重合開始剤中に含まれるベンジルジメチルケタールとホスフィン系開始剤との質量比が1:1〜1:5であることを特徴とする(4)記載のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物。
(6)(D)親水性重合体をさらに含有することを特徴とする(1)〜(5)のいずれか記載のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物。
(7)(1)〜(6)のいずれか記載のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物から得られることを特徴とするフレキソ印刷用感光性樹脂原版。
本発明のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物は、光重合開始剤として380〜420nmに波長ピークを有するホスフィン系開始剤と、ホスフィン系開始剤の反応速度を適切に制御することができるベンジルジメチルケタールを使用しているので、厚いフレキソ印刷用原版であっても380〜420nmに波長ピークを有するランプの光に対して十分に硬化させることができる。結果として、本発明のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物を使用すれば、優れた画像再現性及び印刷適性を有するフレキソ印刷用原版を得ることができる。
本発明のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物は、(A)水分散ラテックス、(B)エチレン性二重結合を有する光重合性不飽和化合物、及び(C)光重合開始剤を必須成分として含有するものである。
本発明の(A)水分散ラテックスは、粒子状の疎水性重合体を分散質として水中に分散したものである。疎水性重合体を用いた水分散ラテックスにより、水現像が可能で、かつ、水膨潤率の低い感光性樹脂組成物を得ることができる。なお、(A)水分散ラテックスは、単一種類のラテックスからなっても二種類以上のラテックスからなってもよい。
上記の疎水性重合体としては、ポリブタジエン、天然ゴム、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ポリクロロプレン、ポリイソプレン、ポリウレタン、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体、ビニルピリジン重合体、ブチル重合体、チオコール重合体、アクリレート重合体などの重合体やこれらの重合体にアクリル酸やメタクリル酸などの他の成分を共重合して得られる重合体が挙げられる。この中でも分子鎖中にブタジエン骨格またはイソプレン骨格を含有する重合体が、硬度やゴム弾性の点から好ましく用いられる。具体的には、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体、ポリイソプレンが好ましい。
また、水中に分散された疎水性重合体は、現像性を向上するために微粒子状に存在していることが望ましい。ここで「微粒子状に存在している」とは、例えば、走査型プローブ顕微鏡SPMを用いて形態観察と位相分布評価を行って、重合体同士が融着することなく、独立した粒子としてその存在が確認できるということであり、疎水性重合体の微粒子は、感光性樹脂組成物の各成分中に分散した形態を有することが好ましい。
本発明の(B)エチレン性二重結合を有する光重合性不飽和化合物としては、公知の光重合性不飽和化合物が使用可能であるが、光重合性オリゴマーが好ましい。光重合性オリゴマーとは、共役ジエン系重合体の末端および/または側鎖にエチレン性不飽和基が結合した重合体であって、数平均分子量が1000以上、10000以下のものである。
共役ジエン系重合体は、共役ジエン不飽和化合物の単独重合体または共役ジエン不飽和化合物とモノエチレン性不飽和化合物との共重合体によって構成され、例えばブタジエン重合体、イソプレン重合体、クロロプレン重合体、スチレン−クロロプレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−イソプレン共重合体、メタクリル酸メチル−イソプレン共重合体、アクリロニトリル−イソプレン共重合体、メタクリル酸メチル−イソプレン共重合体、メタクリル酸メチル−クロロプレン共重合体、アクリル酸メチル−ブタジエン共重合体、アクリル酸メチル−イソプレン共重合体、アクリル酸メチル−クロロプレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、アクリロニトリル−クロロプレン−スチレン共重合体などが挙げられる。これらのうちゴム弾性と光硬化性の点で、ブタジエン重合体、イソプレン重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体が好ましく、特に好ましくはブタジエン重合体、イソプレン重合体である。
共役ジエン系重合体の末端および/または側鎖エチレン性不飽和基を導入する方法は特に限定されないが、例えば、(1)過酸化水素を重合開始剤として得られた水酸基末端共役ジエン系重合体の末端の水酸基に、(メタ)アクリル酸等のモノエチレン性不飽和カルボン酸を脱水反応によりエステル結合させるか、若しくは、(メタ)アクリル酸メチルや(メタ)アクリル酸エチル等のモノエチレン性不飽和カルボン酸アルキルエステルをエステル交換反応によりエステル結合させる方法、(2)共役ジエン化合物と少なくとも一部に不飽和カルボン酸(エステル)を含むエチレン性不飽和化合物を共重合して得られた共役ジエン系重合体に、アリルアルコール、ビニルアルコール等のエチレン性不飽和アルコールを反応させる方法などが挙げられる。
共役ジエン系エチレン性重合体におけるエチレン性不飽和基の量は、重合体中に0.005〜2.0m当量/gが好ましく、特に好ましくは0.01〜2.0m当量/gである。2.0m当量/gより多いと、硬度が高くなりすぎて充分な弾性が得難くなり、0.005m当量/gより少ないと、反応性が小さくなって画像再現性が低下する傾向を示す。
(B)光重合性不飽和化合物の含有量は(A)水分散ラテックス100質量部に対して1〜200質量部であることが好ましい。1質量部未満では生版が硬くなるため水系現像液で現像ができず、200質量部を超えると生版が柔らかくなり過ぎ、ハンドリング性が悪くなるので好ましくない。
本発明においては、印刷版の機械的強度を上げ、耐刷性を向上させるために、(B)光重合性不飽和化合物の成分中に、上記の例示したものに加えて、アルキルメタクリレートが含まれることが好ましい。特に、炭素数8〜18でありかつ直鎖状であるアルキルメタクリレートが好ましい。
アルキルメタクリレートとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート等のシクロアルキル(メタ)アクリレート、クロロエチル(メタ)アクリレート、クロロプロピル(メタ)アクリレート等のハロゲン化アルキル(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート等のアルコキシアルキル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシエチル(メタ)アクリレートなどのフェノキシアルキル(メタ)アクリレートなどを挙げることができ、特に好ましくはn−ラウリルメタクリレート、アルキル(C12〜13)メタクリレート、トリデシルメタクリレート、アルキル(C12〜15)メタクリレートなどが挙げられる。
これらのアルキルメタクリレートの含有量は、(A)水分散ラテックス100質量部に対して好ましくは1〜50質量部、特に好ましくは5〜10質量部である。1質量部未満では、露光した版の機械的強度が充分ではなく、50質量部を超えると、アルキルメタクリレートが感光性樹脂組成物層の表面にブリードアウトし、カバーフィルムが剥がれ難くなるので好ましくない。
本発明の(C)光重合開始剤としては、光によって重合性の炭素−炭素不飽和基を重合させることができるものであれば全て使用できる。なかでも、光吸収によって、自己分解や水素引き抜きによってラジカルを生成する機能を有するものが好ましく用いられる。光重合開始剤として、例えば、ベンゾインアルキルエーテル類、ベンゾフェノン類、アントラキノン類、ベンジル類、アセトフェノン類、ジアセチル類などが挙げられる。但し、本発明の(C)光重合開始剤は、ベンジルジメチルケタールとホスフィン系開始剤を含むことが必要である。(C)光重合開始剤として、ベンジルジメチルケタールとホスフィン系開始剤とを併用することにより、厚みのあるフレキソ印刷用原版に加工された場合でも380〜420nmの発光波長にピークを有するランプで十分に硬化できる感光性樹脂組成物が得られる。ベンジルジメチルケタールとホスフィン系開始剤との質量比は5:1〜1:5が好ましく、特に好ましくは1:1〜1:5である。ベンジルジメチルケタールとホスフィン系開始剤との質量比をこの範囲内にすることにより、フレキソ印刷用原版中でのホスフィン系開始剤の感度と反応速度との間のバランスが好適になり、優れた画像再現性及び印刷適性を有するフレキソ印刷用原版を得ることができる。(C)光重合開始剤の配合量としては、(A)水分散ラテックス100質量部に対して0.1〜50質量部の範囲が好ましい。0.1質量部以上とすることで、開始効率が減少することなく、画像再現が良好である。また、50質量部以下とすることで感度が高すぎることなく、露光時間のコントロールが容易となるので好ましい。さらにホスフィン系光開始剤の配合量としては、同様の理由から、(A)水分散ラテックス100質量部に対して0.1〜10質量部の範囲が好ましい。
ホスフィン系開始剤としては、例えば2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド、ビス(2、6−メトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジクロロベンゾイル)p−イソプロピルフェニルホスフィンオキサイド、ベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、O−メチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、p−メチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、t−ブチルカルボニルジフェニルホスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイルジメチルホスホネート、t−ブチルカルボニルジメチルホスホネート、ベンゾイルジエチルホスホネート、2,6−ジクロロベンゾイルジメチルホスホネート、2,4,6−トリメチルベンゾイルエチルフェニルホスフィネートなどを挙げることができる。特に好ましくは、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイドである。
本発明の感光性樹脂組成物は、光重合開始剤として、380〜420nmに波長ピークを有するホスフィン系開始剤と、ホスフィン系開始剤の反応速度を適切に制御することができるベンジルジメチルケタールを使用しているので、厚いフレキソ印刷用原版であっても380〜420nmの発光波長にピークを有するランプで十分に硬化させることができる。
本発明の感光性樹脂組成物は、優れた水現像性を得るために、上述の(A)〜(C)成分以外に、親水性成分として(D)親水性重合体を含有することが好ましい。親水性重合体としては、−COOH、−COOM(Mは1価、2価あるいは3価の金属イオンまたは置換または非置換のアンモニウムイオン)、−OH、−NH2、−SO3H、リン酸エステル基などの親水基を有するものが好ましく、具体的には、(メタ)アクリル酸またはその塩類の重合体、(メタ)アクリル酸またはその塩類とアルキル(メタ)アクリレートとの共重合体、(メタ)アクリル酸またはその塩類とスチレンとの共重合体、(メタ)アクリル酸またはその塩類と酢酸ビニルとの共重合体、(メタ)アクリル酸またはその塩類とアクリロニトリルとの共重合体、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリルアミド、ヒドロキシエチルセルロース、ポリエチレンオキサイド、ポリエチレンイミン、−COOM基を有するポリウレタン、−COOM基を有するポリウレアウレタン、−COOM基を有するポリアミド酸およびこれらの塩類または誘導体が挙げられる。これらはそれぞれを単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。
(D)親水性重合体の含有量は(A)水分散ラテックス100質量部に対して好ましくは0.1〜50質量部、特に0.1〜30質量部であることが好ましい。0.1質量部未満では水系現像液での現像時間が遅くなり、50質量部を超えると、水に対する膨潤が大きくなり、水性インキ耐性が悪くなるので好ましくない。
本発明の感光性樹脂組成物には、さらに可塑剤を加えることもできる。この可塑剤としては、一般的に版材を柔軟化する性質を有するものであれば特に限定されるものではないが、(A)成分や(C)成分と相溶性が良好なものが好ましい。より好ましくは、室温で液状のポリエン化合物やエステル結合を有する化合物である。室温で液状のポリエン化合物としては、液状のポリブタジエン、ポリイソプレン、さらにそれらの末端基あるいは側鎖を変性したマレイン化物、エポキシ化物などが挙げられる。エステル結合を有する化合物としては、フタル酸エステル、リン酸エステル、セバシン酸エステル、アジピン酸エステル、分子量1000〜3000のポリエステルが挙げられる。
本発明の感光性樹脂組成物に可塑剤を加える場合には、光架橋前の固形版としての強度を充分なものとする観点から、(A)水分散ラテックス100質量部に対して0〜100質量部が好ましい。
本発明の感光性樹脂組成物の熱安定性を向上するために、従来公知の重合禁止剤を添加することもできる。好ましい重合禁止剤としては、フェノール類、ハイドロキノン類、カテコール類などが挙げられる。これらの配合量は、感光性樹脂組成物100質量部に対して、0.001〜5質量部の範囲で使用することが一般的である。
また、他の成分として、染料、顔料、粘度調整剤、消泡剤、紫外線吸収剤、香料、凝集防止剤、界面活性剤などを添加することができる。
本発明の感光性樹脂組成物は、上記の各成分を混合することにより製造することができ、これを利用してフレキソ印刷用感光性樹脂原版を得ることができる。その手段としては、押出機やニーダ等を用いて樹脂組成物を混合した後に、熱プレス成型やカレンダー処理または押出成型により所望の厚さの層を形成することが可能である。支持体や可とう性フィルム層は、シート成型後ロールラミネートにより感光層に密着させることができる。ラミネート後に加熱プレスして精度の良い感光層を得ることもできる。本発明の感光性樹脂原版は、画像再現性の観点から感光性樹脂層の厚みが1000μm以下であることが好ましく、さらに好ましくは500μm以下である。
本発明の感光性樹脂組成物から得られた原版は、その組成によっては粘着性を生じるので、その上に重ねられる透明画担体(ネガフィルム)との接触性を良くするため、及びその画像担体の再利用を可能にするために、その表面に水系で現像可能な可撓性フィルム層を設けても良い。本発明の感光性樹脂組成物から得られた原版を光硬化するのに用いられる活性光線源としては、低圧水銀灯、高圧水銀灯、紫外線蛍光灯、カーボンアーク灯、キセノンランプ、ジルコニウムランプ、太陽光などが挙げられるが、メタルハロゲンランプなどの380〜420nmの発光波長にピークを有するランプで高い感度を有するものである。感光性樹脂組成物から得られた原版に透明画像担体を通じて光照射して画像を形成させた後、未照射部分を水系現像液を用いて除去(現像)することでレリーフ(印刷版)が得られる。
本発明感光性樹脂組成物から得られるレリーフ(印刷版)は、その組成によっては乾燥が終わった後も版表面にベトツキが残っている場合がある。その場合、公知の表面処理方法により、ベトツキを除去することができる。表面処理方法としては波長300nm以下の活性光線による露光処理が望ましい。
本発明を以下の実施例によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1
(A)成分として、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503 不揮発分42% 日本ゼオン(株)製)22質量部、及びブタジエンラテックス(Nipol LX111NF 不揮発分55% 日本ゼオン(株)製)37質量部、(B)成分として、n−ラウリルメタクリレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、オリゴブタジエンアクリレート(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、及びフェノキシジエチレングリコールアクリレート9質量部、(C)成分として、ベンジルジメチルケタール0.2質量部、及び2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド0.6質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去することにより、感光性樹脂組成物を得た。
(A)成分として、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503 不揮発分42% 日本ゼオン(株)製)22質量部、及びブタジエンラテックス(Nipol LX111NF 不揮発分55% 日本ゼオン(株)製)37質量部、(B)成分として、n−ラウリルメタクリレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、オリゴブタジエンアクリレート(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、及びフェノキシジエチレングリコールアクリレート9質量部、(C)成分として、ベンジルジメチルケタール0.2質量部、及び2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド0.6質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去することにより、感光性樹脂組成物を得た。
得られた感光性樹脂組成物を、厚さ170μmのスチール板上にポリエステル系接着層をコーテイングした支持体と、ポリエチレンテレフタレートフィルム上に粘着防止層(ポリビニルアルコール)をコーテイングしたフィルムで挟み(接着層、粘着防止層が感光性樹脂組成物と接触するように)、ヒートプレス機で100℃、150kg/cm2の圧力で1分間加圧することにより、厚さ0.5mmの感光性樹脂原版を作製した。得られた原版のカバーフィルムを剥離し、網点150線1部〜100部、最小独立点直径30μm、最小凸文字3ポイント、最小抜き文字4ポイント、ステップガイドを含む検査ネガをあて、380〜420nmに発光波長ピークを有しかつ400nmにおける照度が16W/m2であるメタルハロゲンランプ(OLEC SPECTRAMATCH LAMP L1282)を用いて、30秒間表露光を行いネガフィルムを除去し、アルキルナフタレンスルホン酸ソーダ4質量部を含有する40℃の中性水で3分間現像し、60℃で10分間乾燥した。次いで、低圧水銀ランプを用いて5分間後露光を行い、表面処理を5分間行い、印刷版を得た。得られた印刷版の網点再現性、細線再現性、及びベタ部のインク乗りを調査した。その結果を表1に示す。
実施例2
(A)成分として、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503 不揮発分42% 日本ゼオン(株)製)22質量部、及びブタジエンラテックス(Nipol LX111NF 不揮発分55% 日本ゼオン(株)製)37質量部、(B)成分として、n−ラウリルメタクリレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、及びオリゴブタジエンアクリレート(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、(C)成分として、ベンジルジメチルケタール0.2質量部、及び2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド0.6質量部、(D)成分として、親水性重合体(PFT−3 不揮発分25% 共栄社化学(株)製)12質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去することにより、感光性樹脂組成物を得た。得られた感光性樹脂組成物から実施例1と同様の方法により印刷版を得、その網点再現性、細線再現性、及びベタ部のインク乗りを調査した。その結果を表1に示す。
(A)成分として、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503 不揮発分42% 日本ゼオン(株)製)22質量部、及びブタジエンラテックス(Nipol LX111NF 不揮発分55% 日本ゼオン(株)製)37質量部、(B)成分として、n−ラウリルメタクリレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、及びオリゴブタジエンアクリレート(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、(C)成分として、ベンジルジメチルケタール0.2質量部、及び2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド0.6質量部、(D)成分として、親水性重合体(PFT−3 不揮発分25% 共栄社化学(株)製)12質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去することにより、感光性樹脂組成物を得た。得られた感光性樹脂組成物から実施例1と同様の方法により印刷版を得、その網点再現性、細線再現性、及びベタ部のインク乗りを調査した。その結果を表1に示す。
実施例3
(A)成分として、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503 不揮発分42% 日本ゼオン(株)製)22質量部、及びブタジエンラテックス(Nipol LX111NF 不揮発分55% 日本ゼオン(株)製)37質量部、(B)成分として、n−ラウリルメタクリレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、及びオリゴブタジエンアクリレート(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、(C)成分として、ベンジルジメチルケタール1.0質量部、及び2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド0.3質量部、親水性成分として、親水性重合体(PFT−3 不揮発分25% 共栄社化学(株)製)12質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去することにより、感光性樹脂組成物を得た。得られた感光性樹脂組成物から実施例1と同様の方法により印刷版を得、その網点再現性、細線再現性、及びベタ部のインク乗りを調査した。その結果を表1に示す。
(A)成分として、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503 不揮発分42% 日本ゼオン(株)製)22質量部、及びブタジエンラテックス(Nipol LX111NF 不揮発分55% 日本ゼオン(株)製)37質量部、(B)成分として、n−ラウリルメタクリレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、及びオリゴブタジエンアクリレート(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、(C)成分として、ベンジルジメチルケタール1.0質量部、及び2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド0.3質量部、親水性成分として、親水性重合体(PFT−3 不揮発分25% 共栄社化学(株)製)12質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去することにより、感光性樹脂組成物を得た。得られた感光性樹脂組成物から実施例1と同様の方法により印刷版を得、その網点再現性、細線再現性、及びベタ部のインク乗りを調査した。その結果を表1に示す。
実施例4
(A)成分として、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503 不揮発分42% 日本ゼオン(株)製)22質量部、及びブタジエンラテックス(Nipol LX111NF 不揮発分55% 日本ゼオン(株)製)37質量部、(B)成分として、n−ラウリルメタクリレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、及びオリゴブタジエンアクリレート(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、(C)成分として、ベンジルジメチルケタール0.3質量部、及び2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド1.0質量部、(D)成分として、親水性重合体(PFT−3 不揮発分25% 共栄社化学(株)製)12質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去することにより、感光性樹脂組成物を得た。得られた感光性樹脂組成物から実施例1と同様の方法により印刷版を得、その網点再現性、細線再現性、及びベタ部のインク乗りを調査した。その結果を表1に示す。
(A)成分として、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503 不揮発分42% 日本ゼオン(株)製)22質量部、及びブタジエンラテックス(Nipol LX111NF 不揮発分55% 日本ゼオン(株)製)37質量部、(B)成分として、n−ラウリルメタクリレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、及びオリゴブタジエンアクリレート(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、(C)成分として、ベンジルジメチルケタール0.3質量部、及び2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド1.0質量部、(D)成分として、親水性重合体(PFT−3 不揮発分25% 共栄社化学(株)製)12質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去することにより、感光性樹脂組成物を得た。得られた感光性樹脂組成物から実施例1と同様の方法により印刷版を得、その網点再現性、細線再現性、及びベタ部のインク乗りを調査した。その結果を表1に示す。
実施例5
(A)成分として、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503 不揮発分42% 日本ゼオン(株)製)22質量部、及びブタジエンラテックス(Nipol LX111NF 不揮発分55% 日本ゼオン(株)製)37質量部、(B)成分として、n−ラウリルメタクリレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、オリゴブタジエンアクリレート(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、及びフェノキシジエチレングリコールアクリレート9質量部、(C)成分として、ベンジルジメチルケタール0.2質量部、及び2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド0.3質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去することにより、感光性樹脂組成物を得た。得られた感光性樹脂組成物から実施例1と同様の方法により印刷版を得、その網点再現性、細線再現性、及びベタ部のインク乗りを調査した。その結果を表1に示す。
(A)成分として、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503 不揮発分42% 日本ゼオン(株)製)22質量部、及びブタジエンラテックス(Nipol LX111NF 不揮発分55% 日本ゼオン(株)製)37質量部、(B)成分として、n−ラウリルメタクリレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、オリゴブタジエンアクリレート(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、及びフェノキシジエチレングリコールアクリレート9質量部、(C)成分として、ベンジルジメチルケタール0.2質量部、及び2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド0.3質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去することにより、感光性樹脂組成物を得た。得られた感光性樹脂組成物から実施例1と同様の方法により印刷版を得、その網点再現性、細線再現性、及びベタ部のインク乗りを調査した。その結果を表1に示す。
実施例6
(A)成分として、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503 不揮発分42% 日本ゼオン(株)製)22質量部、及びブタジエンラテックス(Nipol LX111NF 不揮発分55% 日本ゼオン(株)製)37質量部、(B)成分として、n−ラウリルメタクリレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、オリゴブタジエンアクリレート(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、及びフェノキシジエチレングリコールアクリレート9質量部、(C)成分として、ベンジルジメチルケタール0.2質量部、及び2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド0.9質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去することにより、感光性樹脂組成物を得た。得られた感光性樹脂組成物から実施例1と同様の方法により印刷版を得、その網点再現性、細線再現性、及びベタ部のインク乗りを調査した。その結果を表1に示す。
(A)成分として、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503 不揮発分42% 日本ゼオン(株)製)22質量部、及びブタジエンラテックス(Nipol LX111NF 不揮発分55% 日本ゼオン(株)製)37質量部、(B)成分として、n−ラウリルメタクリレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、オリゴブタジエンアクリレート(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、及びフェノキシジエチレングリコールアクリレート9質量部、(C)成分として、ベンジルジメチルケタール0.2質量部、及び2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド0.9質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去することにより、感光性樹脂組成物を得た。得られた感光性樹脂組成物から実施例1と同様の方法により印刷版を得、その網点再現性、細線再現性、及びベタ部のインク乗りを調査した。その結果を表1に示す。
実施例7
(A)成分として、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503 不揮発分42% 日本ゼオン(株)製)22質量部、及びブタジエンラテックス(Nipol LX111NF 不揮発分55% 日本ゼオン(株)製)37質量部、(B)成分として、n−ラウリルメタクリレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、オリゴブタジエンアクリレート(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、及びフェノキシジエチレングリコールアクリレート9質量部、(C)成分として、ベンジルジメチルケタール0.2質量部、及び2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド1.4質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去することにより、感光性樹脂組成物を得た。得られた感光性樹脂組成物から実施例1と同様の方法により印刷版を得、その網点再現性、細線再現性、及びベタ部のインク乗りを調査した。その結果を表1に示す。
(A)成分として、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503 不揮発分42% 日本ゼオン(株)製)22質量部、及びブタジエンラテックス(Nipol LX111NF 不揮発分55% 日本ゼオン(株)製)37質量部、(B)成分として、n−ラウリルメタクリレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、オリゴブタジエンアクリレート(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、及びフェノキシジエチレングリコールアクリレート9質量部、(C)成分として、ベンジルジメチルケタール0.2質量部、及び2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド1.4質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去することにより、感光性樹脂組成物を得た。得られた感光性樹脂組成物から実施例1と同様の方法により印刷版を得、その網点再現性、細線再現性、及びベタ部のインク乗りを調査した。その結果を表1に示す。
比較例1
(A)成分として、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503 不揮発分42% 日本ゼオン(株)製)22質量部、及びブタジエンラテックス(Nipol LX111NF 不揮発分55% 日本ゼオン(株)製)37質量部、(B)成分として、n−ラウリルメタクリレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、及びオリゴブタジエンアクリレート(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、(C)成分として、ベンジルジメチルケタール1.5質量部、(D)成分として、親水性重合体(PFT−3 不揮発分25% 共栄社化学(株)製)12質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去することにより、感光性樹脂組成物を得た。得られた感光性樹脂組成物から実施例1と同様の方法により印刷版を得、その網点再現性、細線再現性、及びベタ部のインク乗りを調査した。その結果を表1に示す。
(A)成分として、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503 不揮発分42% 日本ゼオン(株)製)22質量部、及びブタジエンラテックス(Nipol LX111NF 不揮発分55% 日本ゼオン(株)製)37質量部、(B)成分として、n−ラウリルメタクリレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、及びオリゴブタジエンアクリレート(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、(C)成分として、ベンジルジメチルケタール1.5質量部、(D)成分として、親水性重合体(PFT−3 不揮発分25% 共栄社化学(株)製)12質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去することにより、感光性樹脂組成物を得た。得られた感光性樹脂組成物から実施例1と同様の方法により印刷版を得、その網点再現性、細線再現性、及びベタ部のインク乗りを調査した。その結果を表1に示す。
比較例2
(A)成分として、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503 不揮発分42% 日本ゼオン(株)製)22質量部、及びブタジエンラテックス(Nipol LX111NF 不揮発分55% 日本ゼオン(株)製)37質量部、(B)成分として、n−ラウリルメタクリレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、及びオリゴブタジエンアクリレート(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、(C)成分として、ベンジルジメチルケタール1.0質量部、及び2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製のアルファアミノケトン系開始剤イルガキュアー369) 0.3質量部、(D)成分として、親水性重合体(PFT−3 不揮発分25% 共栄社化学(株)製)12質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去することにより、感光性樹脂組成物を得た。得られた感光性樹脂組成物から実施例1と同様の方法により印刷版を得、その網点再現性、細線再現性、及びベタ部のインク乗りを調査した。その結果を表1に示す。
(A)成分として、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503 不揮発分42% 日本ゼオン(株)製)22質量部、及びブタジエンラテックス(Nipol LX111NF 不揮発分55% 日本ゼオン(株)製)37質量部、(B)成分として、n−ラウリルメタクリレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、及びオリゴブタジエンアクリレート(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、(C)成分として、ベンジルジメチルケタール1.0質量部、及び2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製のアルファアミノケトン系開始剤イルガキュアー369) 0.3質量部、(D)成分として、親水性重合体(PFT−3 不揮発分25% 共栄社化学(株)製)12質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去することにより、感光性樹脂組成物を得た。得られた感光性樹脂組成物から実施例1と同様の方法により印刷版を得、その網点再現性、細線再現性、及びベタ部のインク乗りを調査した。その結果を表1に示す。
比較例3
(A)成分として、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503 不揮発分42% 日本ゼオン(株)製)22質量部、及びブタジエンラテックス(Nipol LX111NF 不揮発分55% 日本ゼオン(株)製)37質量部、(B)成分として、n−ラウリルメタクリレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、及びオリゴブタジエンアクリレート(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、(C)成分として、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド1.5質量部、(D)成分として、親水性重合体(PFT−3 不揮発分25% 共栄社化学(株)製)12質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去することにより、感光性樹脂組成物を得た。得られた感光性樹脂組成物から実施例1と同様の方法により印刷版を得、その網点再現性、細線再現性、及びベタ部のインク乗りを調査した。その結果を表1に示す。
(A)成分として、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503 不揮発分42% 日本ゼオン(株)製)22質量部、及びブタジエンラテックス(Nipol LX111NF 不揮発分55% 日本ゼオン(株)製)37質量部、(B)成分として、n−ラウリルメタクリレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、及びオリゴブタジエンアクリレート(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、(C)成分として、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド1.5質量部、(D)成分として、親水性重合体(PFT−3 不揮発分25% 共栄社化学(株)製)12質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去することにより、感光性樹脂組成物を得た。得られた感光性樹脂組成物から実施例1と同様の方法により印刷版を得、その網点再現性、細線再現性、及びベタ部のインク乗りを調査した。その結果を表1に示す。
表1から明らかな通り、(C)光重合開始剤としてベンジルジメチルケタールのみを使用した比較例1、及びベンジルジメチルケタールとアルファアミノケトン系開始剤を使用した比較例2では、網点再現性、細点再現性及びベタ部のインク乗りが劣っていた。また、(C)光重合開始剤としてホスフィン系開始剤のみを使用した比較例3では、そもそも380〜420nmに発光波長ピークを有するメタルハロゲンランプの光を照射しても版表面のみが硬化して版の内部が硬化せず、うまく凹凸が形成できなかった。これに対し、(C)光重合開始剤としてベンジルジメチルケタールとホスフィン系開始剤を併用した実施例1〜7では、いずれも良好な網点再現性、細線再現性及びベタ部のインク乗りが得られた。これらの結果から、(C)光重合開始剤としてベンジルジメチルケタールとホスフィン系開始剤を併用する場合にのみ、380〜420nmに発光波長ピークを有するランプの光に対して十分に硬化できるフレキソ印刷用原版が得られることが理解できる。
本発明のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物は、厚みのあるフレキソ印刷用原版に加工された場合であっても380〜420nmに発光波長ピークを有するランプの光に対して十分に硬化できるため、優れた画像再現性及び印刷適性を有するフレキソ印刷用感光性樹脂原版の原料として好適に利用することができる。
【0002】
380〜420nmに発光波長ピークを有するランプの光に対して十分に硬化できるフレキソ印刷用原版の作製のための感光性樹脂組成物は未だ得られていなかった。
発明の開示
発明が解決しようとする課題
[0005]
本発明は、かかる従来技術の現状に鑑み創案されたものであり、その目的は380〜420nmに発光波長ピークを有するランプの光に対して十分に硬化できるフレキソ印刷用原版を得るためのフレキソ印刷用感光性樹脂組成物を提供することにある。
課題を解決するための手段
[0006]
本発明者らは、かかる目的を達成するために、フレキソ印刷用感光性樹脂組成物に使用するホスフィン系開始剤の反応速度の制御方法について鋭意研究を重ねた結果、同じ開始剤のベンジルジメチルケタールがホスフィン系開始剤の反応速度を厚みのあるフレキソ印刷用原版に適切な速度に制御することができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
[0007]
すなわち本発明は、下記の通りである。
(1)380〜420nmに発光波長ピークを有するランプの光に対して硬化できるフレキソ印刷用感光性樹脂原版を得るためのフレキソ印刷用感光性樹脂組成物であって、(A)水分散ラテックス、(B)エチレン性二重結合を有する光重合性不飽和化合物、及び(C)光重合開始剤を含有し、(C)光重合開始剤がベンジルジメチルケタール及びホスフィン系開始剤を含み、(C)光重合開始剤中に含まれるベンジルジメチルケタールとホスフィン系開始剤との質量比が1:1〜1:5であることを特徴とするフレキソ印刷用感光性樹脂組成物。
(2)(A)水分散ラテックスが、二種類以上のラテックスからなることを特徴とする(1)記載のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物。
(3)(C)光重合開始剤が、(A)水分散ラテックス100質量部に対して0.1〜50質量部の割合で配合されていることを特徴とする(1)または(2)記載のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物。
380〜420nmに発光波長ピークを有するランプの光に対して十分に硬化できるフレキソ印刷用原版の作製のための感光性樹脂組成物は未だ得られていなかった。
発明の開示
発明が解決しようとする課題
[0005]
本発明は、かかる従来技術の現状に鑑み創案されたものであり、その目的は380〜420nmに発光波長ピークを有するランプの光に対して十分に硬化できるフレキソ印刷用原版を得るためのフレキソ印刷用感光性樹脂組成物を提供することにある。
課題を解決するための手段
[0006]
本発明者らは、かかる目的を達成するために、フレキソ印刷用感光性樹脂組成物に使用するホスフィン系開始剤の反応速度の制御方法について鋭意研究を重ねた結果、同じ開始剤のベンジルジメチルケタールがホスフィン系開始剤の反応速度を厚みのあるフレキソ印刷用原版に適切な速度に制御することができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
[0007]
すなわち本発明は、下記の通りである。
(1)380〜420nmに発光波長ピークを有するランプの光に対して硬化できるフレキソ印刷用感光性樹脂原版を得るためのフレキソ印刷用感光性樹脂組成物であって、(A)水分散ラテックス、(B)エチレン性二重結合を有する光重合性不飽和化合物、及び(C)光重合開始剤を含有し、(C)光重合開始剤がベンジルジメチルケタール及びホスフィン系開始剤を含み、(C)光重合開始剤中に含まれるベンジルジメチルケタールとホスフィン系開始剤との質量比が1:1〜1:5であることを特徴とするフレキソ印刷用感光性樹脂組成物。
(2)(A)水分散ラテックスが、二種類以上のラテックスからなることを特徴とする(1)記載のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物。
(3)(C)光重合開始剤が、(A)水分散ラテックス100質量部に対して0.1〜50質量部の割合で配合されていることを特徴とする(1)または(2)記載のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物。
【0003】
(4)(D)親水性重合体をさらに含有することを特徴とする(1)〜(3)のいずれか記載のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物。
(5)(1)〜(4)のいずれか記載のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物から得られることを特徴とするフレキソ印刷用感光性樹脂原版。
発明の効果
[0008]
本発明のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物は、光重合開始剤として380〜420nmに波長ピークを有するホスフィン系開始剤と、ホスフィン系開始剤の反応速度を適切に制御することができるベンジルジメチルケタールを使用しているので、厚いフレキソ印刷用原版であっても380〜420nmに波長ピークを有するランプの光に対して十分に硬化させることができる。結果として、本発明のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物を使用すれば、優れた画像再現性及び印刷適性を有するフレキソ印刷用原版を得ることができる。
発明を実施するための最良の形態
[0009]
本発明のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物は、(A)水分散ラテックス、(B)エチレン性二重結合を有する光重合性不飽和化合物、及び(C)光重合開始剤を必須成分として含有するものである。
[0010]
本発明の(A)水分散ラテックスは、粒子状の疎水性重合体を分散質として水中に分散したものである。疎水性重合体を用いた水分散ラテックスにより、水現像が可能で、かつ、水膨潤率の低い感光性樹脂組成物を得ることができる。なお、(A)水分散ラテックスは、単一種類のラテックスからなっても二種類以上のラテックスからなってもよい。
[0011]
上記の疎水性重合体としては、ポリブタジエン、天然ゴム、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ポリクロロプ
(4)(D)親水性重合体をさらに含有することを特徴とする(1)〜(3)のいずれか記載のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物。
(5)(1)〜(4)のいずれか記載のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物から得られることを特徴とするフレキソ印刷用感光性樹脂原版。
発明の効果
[0008]
本発明のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物は、光重合開始剤として380〜420nmに波長ピークを有するホスフィン系開始剤と、ホスフィン系開始剤の反応速度を適切に制御することができるベンジルジメチルケタールを使用しているので、厚いフレキソ印刷用原版であっても380〜420nmに波長ピークを有するランプの光に対して十分に硬化させることができる。結果として、本発明のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物を使用すれば、優れた画像再現性及び印刷適性を有するフレキソ印刷用原版を得ることができる。
発明を実施するための最良の形態
[0009]
本発明のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物は、(A)水分散ラテックス、(B)エチレン性二重結合を有する光重合性不飽和化合物、及び(C)光重合開始剤を必須成分として含有するものである。
[0010]
本発明の(A)水分散ラテックスは、粒子状の疎水性重合体を分散質として水中に分散したものである。疎水性重合体を用いた水分散ラテックスにより、水現像が可能で、かつ、水膨潤率の低い感光性樹脂組成物を得ることができる。なお、(A)水分散ラテックスは、単一種類のラテックスからなっても二種類以上のラテックスからなってもよい。
[0011]
上記の疎水性重合体としては、ポリブタジエン、天然ゴム、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ポリクロロプ
【0007】
ルとホスフィン系開始剤とを併用することにより、厚みのあるフレキソ印刷用原版に加工された場合でも380〜420nmの発光波長にピークを有するランプで十分に硬化できる感光性樹脂組成物が得られる。ベンジルジメチルケタールとホスフィン系開始剤との質量比は1:1〜1:5である。ベンジルジメチルケタールとホスフィン系開始剤との質量比をこの範囲内にすることにより、フレキソ印刷用原版中でのホスフィン系開始剤の感度と反応速度との間のバランスが好適になり、優れた画像再現性及び印刷適性を有するフレキソ印刷用原版を得ることができる。(C)光重合開始剤の配合量としては、(A)水分散ラテックス100質量部に対して0.1〜50質量部の範囲が好ましい。0.1質量部以上とすることで、開始効率が減少することなく、画像再現が良好である。また、50質量部以下とすることで感度が高すぎることなく、露光時間のコントロールが容易となるので好ましい。さらにホスフィン系光開始剤の配合量としては、同様の理由から、(A)水分散ラテックス100質量部に対して0.1〜10質量部の範囲が好ましい。
[0022]
ホスフィン系開始剤としては、例えば2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド、ビス(2、6−メトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジクロロベンゾイル)p−イソプロピルフェニルホスフィンオキサイド、ベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、O−メチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、p−メチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、t−ブチルカルボニルジフェニルホスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイルジメチルホスホネート、t−ブチルカルボニルジメチルホスホネート、ベンゾイルジエチルホスホネート、2,6−ジクロロベンゾイルジメチルホスホネート、2,4,6−トリメチルベンゾイルエチルフェニルホスフィネートなどを挙げることができる。特に好ましくは、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、ビス(
ルとホスフィン系開始剤とを併用することにより、厚みのあるフレキソ印刷用原版に加工された場合でも380〜420nmの発光波長にピークを有するランプで十分に硬化できる感光性樹脂組成物が得られる。ベンジルジメチルケタールとホスフィン系開始剤との質量比は1:1〜1:5である。ベンジルジメチルケタールとホスフィン系開始剤との質量比をこの範囲内にすることにより、フレキソ印刷用原版中でのホスフィン系開始剤の感度と反応速度との間のバランスが好適になり、優れた画像再現性及び印刷適性を有するフレキソ印刷用原版を得ることができる。(C)光重合開始剤の配合量としては、(A)水分散ラテックス100質量部に対して0.1〜50質量部の範囲が好ましい。0.1質量部以上とすることで、開始効率が減少することなく、画像再現が良好である。また、50質量部以下とすることで感度が高すぎることなく、露光時間のコントロールが容易となるので好ましい。さらにホスフィン系光開始剤の配合量としては、同様の理由から、(A)水分散ラテックス100質量部に対して0.1〜10質量部の範囲が好ましい。
[0022]
ホスフィン系開始剤としては、例えば2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド、ビス(2、6−メトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジクロロベンゾイル)p−イソプロピルフェニルホスフィンオキサイド、ベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、O−メチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、p−メチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、t−ブチルカルボニルジフェニルホスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイルジメチルホスホネート、t−ブチルカルボニルジメチルホスホネート、ベンゾイルジエチルホスホネート、2,6−ジクロロベンゾイルジメチルホスホネート、2,4,6−トリメチルベンゾイルエチルフェニルホスフィネートなどを挙げることができる。特に好ましくは、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、ビス(
【0012】
リレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、及びオリゴブタジエンアクリレート(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、(C)成分として、ベンジルジメチルケタール0.2質量部、及び2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド0.6質量部、(D)成分として、親水性重合体(PFT−3 不揮発分25% 共栄社化学(株)製)12質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去することにより、感光性樹脂組成物を得た。得られた感光性樹脂組成物から実施例1と同様の方法により印刷版を得、その網点再現性、細線再現性、及びベタ部のインク乗りを調査した。その結果を表1に示す。
[0037]
比較例1
(A)成分として、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503 不揮発分42% 日本ゼオン(株)製)22質量部、及びブタジエンラテックス(Nipol LX111NF 不揮発分55% 日本ゼオン(株)製)37質量部、(B)成分として、n−ラウリルメタクリレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、及びオリゴブタジエンアクリレート(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、(C)成分として、ベンジルジメチルケタール1.0質量部、及び2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド0.3質量部、親水性成分として、親水性重合体(PFT−3 不揮発分25% 共栄社化学(株)製)12質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去
リレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、及びオリゴブタジエンアクリレート(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、(C)成分として、ベンジルジメチルケタール0.2質量部、及び2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド0.6質量部、(D)成分として、親水性重合体(PFT−3 不揮発分25% 共栄社化学(株)製)12質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去することにより、感光性樹脂組成物を得た。得られた感光性樹脂組成物から実施例1と同様の方法により印刷版を得、その網点再現性、細線再現性、及びベタ部のインク乗りを調査した。その結果を表1に示す。
[0037]
比較例1
(A)成分として、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503 不揮発分42% 日本ゼオン(株)製)22質量部、及びブタジエンラテックス(Nipol LX111NF 不揮発分55% 日本ゼオン(株)製)37質量部、(B)成分として、n−ラウリルメタクリレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、及びオリゴブタジエンアクリレート(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、(C)成分として、ベンジルジメチルケタール1.0質量部、及び2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド0.3質量部、親水性成分として、親水性重合体(PFT−3 不揮発分25% 共栄社化学(株)製)12質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去
【0013】
することにより、感光性樹脂組成物を得た。得られた感光性樹脂組成物から実施例1と同様の方法により印刷版を得、その網点再現性、細線再現性、及びベタ部のインク乗りを調査した。その結果を表1に示す。
[0038]
実施例3
(A)成分として、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503 不揮発分42% 日本ゼオン(株)製)22質量部、及びブタジエンラテックス(Nipol LX111NF 不揮発分55% 日本ゼオン(株)製)37質量部、(B)成分として、n−ラウリルメタクリレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、及びオリゴブタジエンアクリレート(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、(C)成分として、ベンジルジメチルケタール0.3質量部、及び2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド1.0質量部、(D)成分として、親水性重合体(PFT−3 不揮発分25% 共栄社化学(株)製)12質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去することにより、感光性樹脂組成物を得た。得られた感光性樹脂組成物から実施例1と同様の方法により印刷版を得、その網点再現性、細線再現性、及びベタ部のインク乗りを調査した。その結果を表1に示す。
[0039]
実施例4
(A)成分として、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503 不揮発分42% 日本ゼオン(株)製)22質量部、及びブタジエンラテックス(Nipol LX111NF 不揮発分55% 日本ゼオン(株)製)37質量部、(B)成分として、n−ラウリルメタクリレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、オリゴブタジエンアクリレート
することにより、感光性樹脂組成物を得た。得られた感光性樹脂組成物から実施例1と同様の方法により印刷版を得、その網点再現性、細線再現性、及びベタ部のインク乗りを調査した。その結果を表1に示す。
[0038]
実施例3
(A)成分として、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503 不揮発分42% 日本ゼオン(株)製)22質量部、及びブタジエンラテックス(Nipol LX111NF 不揮発分55% 日本ゼオン(株)製)37質量部、(B)成分として、n−ラウリルメタクリレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、及びオリゴブタジエンアクリレート(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、(C)成分として、ベンジルジメチルケタール0.3質量部、及び2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド1.0質量部、(D)成分として、親水性重合体(PFT−3 不揮発分25% 共栄社化学(株)製)12質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去することにより、感光性樹脂組成物を得た。得られた感光性樹脂組成物から実施例1と同様の方法により印刷版を得、その網点再現性、細線再現性、及びベタ部のインク乗りを調査した。その結果を表1に示す。
[0039]
実施例4
(A)成分として、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503 不揮発分42% 日本ゼオン(株)製)22質量部、及びブタジエンラテックス(Nipol LX111NF 不揮発分55% 日本ゼオン(株)製)37質量部、(B)成分として、n−ラウリルメタクリレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、オリゴブタジエンアクリレート
【0014】
(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、及びフェノキシジエチレングリコールアクリレート9質量部、(C)成分として、ベンジルジメチルケタール0.2質量部、及び2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド0.3質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去することにより、感光性樹脂組成物を得た。得られた感光性樹脂組成物から実施例1と同様の方法により印刷版を得、その網点再現性、細線再現性、及びベタ部のインク乗りを調査した。その結果を表1に示す。
[0040]
実施例5
(A)成分として、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503 不揮発分42% 日本ゼオン(株)製)22質量部、及びブタジエンラテックス(Nipol LX111NF 不揮発分55% 日本ゼオン(株)製)37質量部、(B)成分として、n−ラウリルメタクリレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、オリゴブタジエンアクリレート(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、及びフェノキシジエチレングリコールアクリレート9質量部、(C)成分として、ベンジルジメチルケタール0.2質量部、及び2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド0.9質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去することにより、感光性樹脂組成物を得た。得られた感光性樹脂組成物から実施例1と同様の方法により印刷版を得、その網点再現性、細線再現性、及びベタ部のインク乗りを調査した。その結果
(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、及びフェノキシジエチレングリコールアクリレート9質量部、(C)成分として、ベンジルジメチルケタール0.2質量部、及び2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド0.3質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去することにより、感光性樹脂組成物を得た。得られた感光性樹脂組成物から実施例1と同様の方法により印刷版を得、その網点再現性、細線再現性、及びベタ部のインク乗りを調査した。その結果を表1に示す。
[0040]
実施例5
(A)成分として、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503 不揮発分42% 日本ゼオン(株)製)22質量部、及びブタジエンラテックス(Nipol LX111NF 不揮発分55% 日本ゼオン(株)製)37質量部、(B)成分として、n−ラウリルメタクリレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、オリゴブタジエンアクリレート(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、及びフェノキシジエチレングリコールアクリレート9質量部、(C)成分として、ベンジルジメチルケタール0.2質量部、及び2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド0.9質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去することにより、感光性樹脂組成物を得た。得られた感光性樹脂組成物から実施例1と同様の方法により印刷版を得、その網点再現性、細線再現性、及びベタ部のインク乗りを調査した。その結果
【0015】
を表1に示す。
[0041]
比較例2
(A)成分として、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503 不揮発分42% 日本ゼオン(株)製)22質量部、及びブタジエンラテックス(Nipol LX111NF 不揮発分55% 日本ゼオン(株)製)37質量部、(B)成分として、n−ラウリルメタクリレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、オリゴブタジエンアクリレート(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、及びフェノキシジエチレングリコールアクリレート9質量部、(C)成分として、ベンジルジメチルケタール0.2質量部、及び2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド1.4質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去することにより、感光性樹脂組成物を得た。得られた感光性樹脂組成物から実施例1と同様の方法により印刷版を得、その網点再現性、細線再現性、及びベタ部のインク乗りを調査した。その結果を表1に示す。
[0042]
比較例3
(A)成分として、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503 不揮発分42% 日本ゼオン(株)製)22質量部、及びブタジエンラテックス(Nipol LX111NF 不揮発分55% 日本ゼオン(株)製)37質量部、(B)成分として、n−ラウリルメタクリレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、及びオリゴブタジエンアクリレート(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、(C)成分として、ベンジルジメチルケタール1.5質量部、(D)成分として、親水性重合体
を表1に示す。
[0041]
比較例2
(A)成分として、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503 不揮発分42% 日本ゼオン(株)製)22質量部、及びブタジエンラテックス(Nipol LX111NF 不揮発分55% 日本ゼオン(株)製)37質量部、(B)成分として、n−ラウリルメタクリレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、オリゴブタジエンアクリレート(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、及びフェノキシジエチレングリコールアクリレート9質量部、(C)成分として、ベンジルジメチルケタール0.2質量部、及び2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド1.4質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去することにより、感光性樹脂組成物を得た。得られた感光性樹脂組成物から実施例1と同様の方法により印刷版を得、その網点再現性、細線再現性、及びベタ部のインク乗りを調査した。その結果を表1に示す。
[0042]
比較例3
(A)成分として、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503 不揮発分42% 日本ゼオン(株)製)22質量部、及びブタジエンラテックス(Nipol LX111NF 不揮発分55% 日本ゼオン(株)製)37質量部、(B)成分として、n−ラウリルメタクリレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、及びオリゴブタジエンアクリレート(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、(C)成分として、ベンジルジメチルケタール1.5質量部、(D)成分として、親水性重合体
【0016】
(PFT−3 不揮発分25% 共栄社化学(株)製)12質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去することにより、感光性樹脂組成物を得た。得られた感光性樹脂組成物から実施例1と同様の方法により印刷版を得、その網点再現性、細線再現性、及びベタ部のインク乗りを調査した。その結果を表1に示す。
[0043]
比較例4
(A)成分として、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503 不揮発分42% 日本ゼオン(株)製)22質量部、及びブタジエンラテックス(Nipol LX111NF 不揮発分55% 日本ゼオン(株)製)37質量部、(B)成分として、n−ラウリルメタクリレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、及びオリゴブタジエンアクリレート(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、(C)成分として、ベンジルジメチルケタール1.0質量部、及び2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製のアルファアミノケトン系開始剤イルガキュアー369)0.3質量部、(D)成分として、親水性重合体(PFT−3 不揮発分25% 共栄社化学(株)製)12質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去することにより、感光性樹脂組成物を得た。得られた感光性樹脂組成物から実施例1と同様の方法により印刷版を得、その網点再現性、細線再現性、及びベタ部のインク乗りを調査した。その結果を表1に示す。
(PFT−3 不揮発分25% 共栄社化学(株)製)12質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去することにより、感光性樹脂組成物を得た。得られた感光性樹脂組成物から実施例1と同様の方法により印刷版を得、その網点再現性、細線再現性、及びベタ部のインク乗りを調査した。その結果を表1に示す。
[0043]
比較例4
(A)成分として、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503 不揮発分42% 日本ゼオン(株)製)22質量部、及びブタジエンラテックス(Nipol LX111NF 不揮発分55% 日本ゼオン(株)製)37質量部、(B)成分として、n−ラウリルメタクリレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、及びオリゴブタジエンアクリレート(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、(C)成分として、ベンジルジメチルケタール1.0質量部、及び2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製のアルファアミノケトン系開始剤イルガキュアー369)0.3質量部、(D)成分として、親水性重合体(PFT−3 不揮発分25% 共栄社化学(株)製)12質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去することにより、感光性樹脂組成物を得た。得られた感光性樹脂組成物から実施例1と同様の方法により印刷版を得、その網点再現性、細線再現性、及びベタ部のインク乗りを調査した。その結果を表1に示す。
【0017】
[0044]
比較例5
(A)成分として、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503 不揮発分42% 日本ゼオン(株)製)22質量部、及びブタジエンラテックス(Nipol LX111NF 不揮発分55% 日本ゼオン(株)製)37質量部、(B)成分として、n−ラウリルメタクリレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、及びオリゴブタジエンアクリレート(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、(C)成分として、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド1.5質量部、(D)成分として、親水性重合体(PFT−3 不揮発分25% 共栄社化学(株)製)12質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去することにより、感光性樹脂組成物を得た。得られた感光性樹脂組成物から実施例1と同様の方法により印刷版を得、その網点再現性、細線再現性、及びベタ部のインク乗りを調査した。その結果を表1に示す。
[0006]
[表1]
[0044]
比較例5
(A)成分として、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503 不揮発分42% 日本ゼオン(株)製)22質量部、及びブタジエンラテックス(Nipol LX111NF 不揮発分55% 日本ゼオン(株)製)37質量部、(B)成分として、n−ラウリルメタクリレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3質量部、及びオリゴブタジエンアクリレート(ABU−2S 共栄社化学(株)製)9質量部、(C)成分として、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド1.5質量部、(D)成分として、親水性重合体(PFT−3 不揮発分25% 共栄社化学(株)製)12質量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(LBR352 クラレ(株)製)9質量部、さらに重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06質量部をトルエン4質量部に溶解し、ともに容器中で混合した。次に加圧ニーダーを用いて80℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去することにより、感光性樹脂組成物を得た。得られた感光性樹脂組成物から実施例1と同様の方法により印刷版を得、その網点再現性、細線再現性、及びベタ部のインク乗りを調査した。その結果を表1に示す。
[0006]
[表1]
【0018】
[0046]
表1から明らかな通り、(C)光重合開始剤としてベンジルジメチルケタールのみを使用した比較例3、及びベンジルジメチルケタールとアルファアミノケトン系開始剤を使用した比較例4では、網点再現性、細点再現性及びベタ部のインク乗りが劣っていた。また、(C)光重合開始剤としてホスフィン系開始剤のみを使用した比較例5では、そもそも380〜420nmに発光波長ピークを有するメタルハロゲンランプの光を照射しても版表面のみが硬化して版の内部が硬化せず、うまく凹凸が形成できなかった。これに対し、(C)光重合開始剤としてベンジルジメチルケタールとホスフィン系開始剤を1:1〜1:5の質量比で併用した実施例1〜5では、いずれも良好な網点再現性、細線再現性及びベタ部のインク乗りが得られた。これらの結果から、(C)光重合開始剤としてベンジルジメチルケタールとホスフィン系開始剤を併用する場合にのみ、380〜420nmに発光波長ピークを有するランプの光に対して十分に硬化できるフレキソ印刷用原版が得られることが理解できる。
産業上の利用可能性
[0047]
本発明のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物は、厚みのあるフレキソ印刷用原版に加工された場合であっても380〜420nmに発光波長ピークを有するランプの光に対して十分に硬化できるため、優れた画像再現性及び印刷適性を有するフレキソ印刷用感光性樹脂原版の原料として好適に利用することができる。
[0046]
表1から明らかな通り、(C)光重合開始剤としてベンジルジメチルケタールのみを使用した比較例3、及びベンジルジメチルケタールとアルファアミノケトン系開始剤を使用した比較例4では、網点再現性、細点再現性及びベタ部のインク乗りが劣っていた。また、(C)光重合開始剤としてホスフィン系開始剤のみを使用した比較例5では、そもそも380〜420nmに発光波長ピークを有するメタルハロゲンランプの光を照射しても版表面のみが硬化して版の内部が硬化せず、うまく凹凸が形成できなかった。これに対し、(C)光重合開始剤としてベンジルジメチルケタールとホスフィン系開始剤を1:1〜1:5の質量比で併用した実施例1〜5では、いずれも良好な網点再現性、細線再現性及びベタ部のインク乗りが得られた。これらの結果から、(C)光重合開始剤としてベンジルジメチルケタールとホスフィン系開始剤を併用する場合にのみ、380〜420nmに発光波長ピークを有するランプの光に対して十分に硬化できるフレキソ印刷用原版が得られることが理解できる。
産業上の利用可能性
[0047]
本発明のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物は、厚みのあるフレキソ印刷用原版に加工された場合であっても380〜420nmに発光波長ピークを有するランプの光に対して十分に硬化できるため、優れた画像再現性及び印刷適性を有するフレキソ印刷用感光性樹脂原版の原料として好適に利用することができる。
Claims (7)
- (A)水分散ラテックス、(B)エチレン性二重結合を有する光重合性不飽和化合物、及び(C)光重合開始剤を含有するフレキソ印刷用感光性樹脂組成物において、(C)光重合開始剤がベンジルジメチルケタール及びホスフィン系開始剤を含むことを特徴とするフレキソ印刷用感光性樹脂組成物。
- (A)水分散ラテックスが、二種類以上のラテックスからなることを特徴とする請求項1記載のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物。
- (C)光重合開始剤が、(A)水分散ラテックス100質量部に対して0.1〜50質量部の割合で配合されていることを特徴とする請求項1または2記載のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物。
- (C)光重合開始剤中に含まれるベンジルジメチルケタールとホスフィン系開始剤との質量比が5:1〜1:5であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物。
- (C)光重合開始剤中に含まれるベンジルジメチルケタールとホスフィン系開始剤との質量比が1:1〜1:5であることを特徴とする請求項4記載のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物。
- (D)親水性重合体をさらに含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか記載のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物。
- 請求項1〜6のいずれか記載のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物から得られることを特徴とするフレキソ印刷用感光性樹脂原版。
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