JP6238100B2 - フレキソ印刷原版用感光性樹脂組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、耐刷性及び微細画像再現性をともに満足する、水現像可能なフレキソ印刷原版用感光性樹脂組成物、及びそれによって得られるフレキソ印刷原版に関するものである。
フィルム、ラベル、封筒、段ボール、紙袋への印刷材料として、フレキソ印刷版が使用されている。フレキソ印刷版は、柔軟性を発現させるために、合成ゴム、ラテックス、スチレン−ブタジエンブロック共重合体等のエラストマーを主成分としており、これに光重合性化合物、光重合開始剤を配合した感光性樹脂組成物が多く提案されている。
フレキソ印刷原版は、基板上に感光性樹脂組成物からなる感光層を備えている。このような印刷原版は、原画フィルムを感光層に密着させ、原画フィルムを通じて活性光線を照射し、未硬化部を除去することでレリーフ部を作成するものである。最近では、この未硬化部の除去に水系現像液を使用するフレキソ印刷原版が上市されている。
水現像可能な感光性樹脂組成物としては、例えば特許文献1には、少なくとも2種類の水分散ラテックス、親水性重合体、光重合性化合物、光重合開始剤を含有する感光性樹脂組成物が開示されている。また、例えば特許文献2には、水分散ラテックス、光重合性モノマー、ゴム、光重合開始剤を含有する感光性樹脂組成物、特許文献3には、水分散ラテックス、ゴム、界面活性剤、光重合性モノマー光重合開始剤を含有する感光性樹脂組成物が開示されている。
しかしながら、特許文献1の感光性樹脂組成物は、機械的強度が不足し、印刷時の耐刷性が不足するという欠点があった。また、特許文献2、特許文献3の感光性樹脂組成物は、いずれも1種類の水分散ラテックスと合成ゴムから成り、微細画像再現性が劣るという欠点があった。
かかる欠点を克服するため、本願出願人は、少なくとも2種類の水分散ラテックス、ゴム、光重合性化合物、及び光重合開始剤を含有する感光性樹脂組成物を提案した(特許文献4参照)。しかしながら、特許文献4の感光性樹脂組成物は、耐刷性及び微細画像再現性に優れるが、現像性に改良の余地があった。
このように、従来の水現像可能な感光性樹脂組成物は、耐刷性、微細画像再現性、現像性のいずれも高レベルで満足させるというものではなかった。
WO04/090638 特許第4211141号公報 WO11/118052 特願2012−188298号
本発明は、かかる従来技術の問題を解消するためになされたものであり、その目的は、印刷時の耐刷性を持ち、しかも微細画像再現性及び現像性に優れる、水現像可能なフレキソ印刷原版用の感光性樹脂組成物、及びそれによって得られるフレキソ印刷原版を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、少なくとも2種類の水分散ラテックスとゴムと現像促進剤の使用によって、印刷版の耐刷性、微細画像再現性、及び現像性がともに高く維持されることを見い出し、本発明を完成するに到った。
即ち、本発明は、以下の(1)〜(8)の構成を有するものである。
(1)(A)少なくとも2種類の水分散ラテックス、(B)ゴム、(C)光重合性化合物、(D)光重合開始剤、及び(E)現像促進剤を含有するフレキソ印刷原版用感光性樹脂組成物であって、前記(B)成分が、感光性樹脂組成物にゴム弾性を付与するためのものであり、かつブタジエンゴム又はニトリルゴムであること、及び前記(A)成分と前記(B)成分との合計質量に対する前記(B)成分の質量比率が1〜8%の範囲であることを特徴とするフレキソ印刷原版用感光性樹脂組成物。
(2)前記(A)成分のうち少なくとも1種類の水分散ラテックスと前記(B)成分のゴムとがそれぞれ共通の骨格構造を有することを特徴とする(1)に記載のフレキソ印刷原版用感光性樹脂組成物。
(3)前記(E)成分がアニオン系界面活性剤であることを特徴とする(1)に記載のフレキソ印刷原版用感光性樹脂組成物。
(4)前記(E)成分が炭素数12〜18の飽和脂肪酸のアルカリ金属塩、及び/又は、炭素数12〜18の不飽和脂肪酸のアルカリ金属塩であることを特徴とする(1)に記載のフレキソ印刷原版用感光性樹脂組成物。
(5)(F)凝集防止剤をさらに含有することを特徴とする(1)に記載のフレキソ印刷原版用感光性樹脂組成物。
(6)(1)〜(5)のいずれかに記載の感光性樹脂組成物からなる感光性樹脂層の表面に、鹸化度が60〜99モル%の部分鹸化ポリ酢酸ビニルからなる層を設けたことを特徴とするフレキソ印刷原版。
(7)(1)〜(5)のいずれかに記載の感光性樹脂組成物からなる感光性樹脂層の表面に、水溶性セルロース誘導体からなる層を設けたことを特徴とするフレキソ印刷原版。
(8)(1)〜(5)のいずれかに記載の感光性樹脂組成物からなる感光性樹脂層の表面に、赤外アブレーション層を設けたことを特徴とするフレキソ印刷原版。
本発明の感光性樹脂組成物によれば、耐刷性と微細画像再現性と現像性がともに優れた水現像性フレキソ印刷原版を得ることができる。
以下、本発明を詳細に説明する。本発明のフレキソ印刷原版は、(A)少なくとも2種類の水分散ラテックス、(B)ゴム、(C)光重合性化合物、(D)光重合開始剤、及び(E)現像促進剤を含有することを特徴とする。
本発明における(A)成分(水分散ラテックス)は、重合体粒子を分散質として水中に分散したものであり、本発明においては、微細画像再現性を向上させるために、2種類以上用いることが必要である。(A)成分としては、具体的には、ポリブタジエンラテックス、天然ゴムラテックス、スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ラテックス、ポリクロロプレンラテックス、ポリイソプレンラテックス、ポリウレタンラテックス、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体ラテックス、ビニルピリジン重合体ラテックス、ブチル重合体ラテックス、チオコール重合体ラテックス、アクリレート重合体ラテックスなどの水分散ラテックス重合体やこれらの重合体にアクリル酸やメタクリル酸などの他の成分を共重合して得られる重合体が挙げられる。この中でも、分子鎖中にブタジエン骨格またはイソプレン骨格を含有する水分散ラテックス重合体が、硬度やゴム弾性の点から好ましく用いられる。具体的には、ポリブタジエン(BR)ラテックス、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(NBR)ラテックスが好ましい。(A)成分の組成物中の配合量は、50〜90質量%が好ましい。50質量%未満では、印刷版としての強度が不足し、90質量%を超えると、水現像に時間を要するので好ましくない。
本発明における(B)成分(ゴム)は、感光性樹脂組成物にゴム弾性を付与するために用いられる。(B)成分としては、具体的には、ブタジエンゴム(BR)、ニトリルゴム(NBR)、アクリルゴム、エピクロルヒドリンゴム、ウレタンゴム、イソプレンゴム、スチレンイソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、エチレン−プロピレン共重合体、塩素化ポリエチレンなどが挙げられる。これらは単独で用いても良いし、2種以上を併合して用いてもよい。この中でも、ブタジエンゴム(BR)、ニトリルゴム(NBR)が好ましい。また、前記(A)成分の水分散ラテックスと(B)成分のゴムとがそれぞれ共通の骨格構造を有することが好ましい。これにより、感光性樹脂組成物の機械的強度が向上し、耐刷性を備えた印刷版を得ることができる。
感光性樹脂組成物中における(A)成分(水分散ラテックス)と(B)成分(ゴム)との配合比率は、(A)成分と(B)成分との合計質量に対する(B)成分の質量の比率(B/(A+B)質量比率)で1〜35%の範囲であることが好ましい。より好ましくは3〜25%の範囲、さらに好ましくは5〜20%の範囲である。質量比率1%未満では、機械的強伸度が低下する。質量比率35%を超えると、微細画像再現性が低下する、水現像に時間を要する、などの問題がある。
本発明における(C)成分(光重合性化合物)は、光重合性オリゴマーが好ましい。(C)成分の組成物中の配合量は、1〜50質量%が好ましい。1質量部未満ではレリーフが脆くなり、柔軟性を損ねる。50質量%を超えると、生版が柔らかくなり過ぎ、ハンドリング性が悪くなるので好ましくない。
本発明における(C)成分(光重合性化合物)は、光重合性オリゴマーと光重合性モノマーを含有することが好ましい。光重合性オリゴマーとは、共役ジエン系重合体の末端および/または側鎖にエチレン性不飽和基が結合した重合体であって、数平均分子量が1000以上、10000以下のものである。共役ジエン系エチレン性重合体を構成する共役ジエン系重合体は、共役ジエン不飽和化合物の単独重合体または共役ジエン不飽和化合物とモノエチレン性不飽和化合物との共重合体によって構成される。かかる共重合体としては、ブタジエン重合体、イソプレン重合体、クロロプレン重合体、スチレン−クロロプレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−イソプレン共重合体、メタクリル酸メチル−イソプレン共重合体、アクリロニトリル−イソプレン共重合体、メタクリル酸メチル−イソプレン共重合体、メタクリル酸メチル−クロロプレン共重合体、アクリル酸メチル−ブタジエン共重合体、アクリル酸メチル−イソプレン共重合体、アクリル酸メチル−クロロプレン共重合体、アクリル酸メチル−クロロプレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、アクリロニトリル−クロロプレン−スチレン共重合体等が挙げられる。これらのうち、ゴム弾性と光硬化性の点で、ブタジエン重合体、イソプレン重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体が好ましく、特に好ましくはブタジエン重合体、イソプレン重合体である。
光重合性モノマーは、少なくとも一種がアルキルメタクリレートであることが好ましい。特に炭素数8〜18の直鎖アルキルメタクリレートが好ましい。具体的には、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート等のシクロアルキル(メタ)アクリレート、クロロエチル(メタ)アクリレート、クロロプロピル(メタ)アクリレート等のハロゲン化アルキル(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート等のアルコキシアルキル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシエチル(メタ)アクリレートなどのフェノキシアルキル(メタ)アクリレートなどを挙げることができ、特に好ましくはn−ラウリルメタクリレート、アルキル(C12〜13)メタクリレート、トリデシルメタクリレート、アルキル(C12〜15)メタクリレート等が挙げられる。これらアルキルメタクリレートの含有量は、1〜20質量%が好ましい。1質量%未満では、架橋密度が不足し、良好な画像再現性が得られない可能性がある。20質量%を超えると、レリーフが脆くなり、柔軟性を損ねるおそれがある。
本発明における(D)成分(光重合開始剤)は、光によって重合性の炭素−炭素不飽和基を重合させることができるものであれば、特に制限されない。なかでも、光吸収によって、自己分解や水素引き抜きによってラジカルを生成する機能を有するものが好ましく用いられる。具体的には、例えば、ベンゾインアルキルエーテル類、ベンゾフェノン類、アントラキノン類、ベンジル類、アセトフェノン類、ジアセチル類などが挙げられる。(D)成分の組成物中の配合量は、0.1〜10質量%が好ましい。0.1質量%未満では、開始効率が減少し、画像再現性が劣る。10質量%を超えると、感度が高くなり、露光時間のコントロールが困難になる。
本発明における(E)成分(現像促進剤)は、感光性樹脂組成物の水現像性を向上するために用いられる。(E)成分の組成物中の配合量は、0.01〜10質量%が好ましく、特に好ましくは0.1〜2質量%である。0.01質量%未満では、現像性が不十分であり、10質量%を超えると、水およびアルコールに対してレリーフの膨潤が大きくなる。
現像促進剤としては、アニオン系界面活性剤が特に好ましく、特に炭素数12〜18の飽和脂肪酸のアルカリ金属塩、及び/又は、炭素数12〜18の不飽和脂肪酸のアルカリ金属塩であることが好ましい。具体的には、脂肪族カルボン酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩等が挙げられる。中でも、ラウリン酸ナトリウム・オレイン酸ナトリウム等の脂肪族カルボン酸塩、ラウリル硫酸エステルナトリウムが好ましい。なお、具体例としてナトリウム塩を挙げたが、特にナトリウム塩に限定されるものではなく、カリウム塩、カルシウム塩、アンモニウム塩などでも同様の効果を得ることができる。これらは、単独で用いてもよいし、2種類以上を併用して用いてもよい。
本発明の感光性樹脂組成物には、ドープ調合時、特に親水性重合体投入後に起こるラテックス粒子間の急激な凝集、固液分離を防ぐために(F)成分(凝集防止剤)を添加してもよい。凝集防止剤の組成物中の配合量は、0.01〜10質量%が好ましく、特に好ましくは0.1〜2質量%である。0.01質量%未満では、親水性ポリマー投入後にラテックス粒子間の急激な凝集、固液分離を防ぐのに充分ではなく、10質量%を超えると、水およびアルコールに対してレリーフの膨潤が大きくなるので好ましくない。
凝集防止剤としては、ノニオン系界面活性剤が好ましく、特に炭素数が12〜15であり、HLB価が5付近であるものが好ましい。具体的には、分子構造中の親水基としては、ポリオキシエチレン、ポリオキシメチレン、ポリオキシプロピレン等のポリオキシアルキレン鎖構造が挙げられる。分子構造中の疎水基のタイプとしては、ノニルフェノール系、トリデシルアルコール系、ラウリルアルコール系、セカンダリーアルコール系、オキソアルコール系等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよいし、2種類以上を併用して用いてもよい。
本発明の感光性樹脂組成物には、柔軟性を付与するなどの目的で可塑剤を添加することができる。可塑剤の配合量は、0.1〜50質量%であることが好ましい。より好ましくは5〜20質量%である。0.1質量%未満の場合、感光性樹脂組成物に柔軟性を付与できる効果が小さい。30質量%を超えると、感光性樹脂組成物の強度に問題が生じてくる。
可塑剤としては、一般的に版材を柔軟化する性質を有するものであれば特に限定されるものではないが、他成分と相溶性が良好なものが好ましい。より好ましくは、液状ポリエン化合物やエステル結合を有する化合物である。室温で液状のポリエン化合物としては、液状のポリブタジエン、ポリイソプレン、さらにそれらの末端基あるいは側鎖を変性したマレイン化物、エポキシ化物などが挙げられる。エステル結合を有する化合物としては、フタル酸エステル、リン酸エステル、セバシン酸エステル、アジピン酸エステル、分子量1000〜3000のポリエステル等が挙げられる。
本発明の感光性樹脂組成物は、混練時の熱安定性を高める、貯蔵安定性を高めるなどの観点から、熱重合禁止剤(安定剤)を添加することができる。配合量は、0.001〜5質量%が一般的である。熱重合禁止剤としては、フェノール類、ハイドロキノン類、カテコール類のものなどを挙げることができる。
本発明の感光性樹脂組成物においては、本発明の効果を阻害しない範囲において、種々の特性向上を目的として、紫外線吸収剤、染料、顔料、消泡剤、香料などの他の成分を適宜添加することができる。
以上の配合によりなる本発明の感光性樹脂組成物は、少なくとも2種類の水分散ラテックスが微粒子状に存在していることが必要であり、その粒子径分布におけるピークが2つ以上あり、各ピークの粒径比が2倍以上であること、特に下限は約3倍以上、さらには5倍以上が望ましく、上限は20倍以下、さらには15倍以下が望ましい。なお、「微粒子状に存在している」とは、例えば、走査型プローブ顕微鏡SPMを用いて形態観察と位相分布評価を行って、独立した微粒子としての存在が確認できるということである。
次に、上述の本発明の感光性樹脂組成物を使用した水現像可能なフレキソ印刷原版について説明する。
本発明のフレキソ印刷原版は、本発明の感光性樹脂組成物よりなる感光層を有する。本発明の印刷原版は、使用時に、感光層の上にネガフィルムを密着させる、アナログ方式の印刷原版であってもよいし、予め感光層の上に化学線により融除可能な赤外アブレーション層が密着している、いわゆるCTP(Computer to plate)方式に含まれるLAM(Laser ablation mask)方式の印刷原版であってもよい。
アナログ方式の印刷原版は、支持体上に、感光層、粘着防止層、保護フィルムがこの順で積層されたものからなる。なお、アナログ方式の印刷原版は、使用時には、保護フィルムを剥がし、露出された粘着防止層の上に、予め画像が形成されているネガフィルムが密着される。
LAM方式の印刷原版は、支持体上に、感光層、保護層、赤外アブレーション層、保護フィルムがこの順で積層されたものからなる。LAM方式の印刷原版は、使用時には、保護フィルムを剥がし、赤外アブレーション層が露出される。赤外アブレーション層は、赤外線レーザーにより照射された部分を除去することが可能な層であり、それ自体は実用上のレベルで紫外線の透過を遮蔽できる機能を併せ持つ層であって、それに画像を形成することによりネガフィルムとしての役割をすることができるものである。
支持体は、寸法安定性に優れたポリエチレンテレフタレートフィルムが特に好ましい。支持体の厚みは、機械的特性、形状安定化あるいは印刷版製版時の取り扱い性等から、50〜350μm、好ましくは100〜250μmが望ましい。また、必要により、支持体と感光層との接着性を向上させるために、それらの間に接着剤を設けても良い。
粘着防止層は、水系現像液で除去可能であれば特に制限されず、水に可溶性または不溶性のいずれのポリマーも使用して構成することができる。水に不溶性のポリマーでも物理的にブラシでこすることにより除去され現像可能であるが、現像時間短縮のためには水に可溶性のポリマーが好ましい。このようなポリマーとしては、例えば部分鹸化ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、水溶性セルロース誘導体(特にヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ニトロセルロース、セルロースアセテートブチレート)、ポリアクリル酸、ポリエチレンオキシド、アルキルセルロース可溶性ポリアミド、ポリブチラール、ブチルゴム、NBRゴム、アクリルゴム、スチレン―ブタジエンゴム、ラテックス、可溶性ポリエステルが挙げられる。これらのポリマーは、一種類の使用に限定されず、二種類以上のポリマーを組み合わせて使用することもできる。中でも、水現像性、粘着防止性、画像再現性の面から、鹸化度が60〜99モル%の部分鹸化ポリ酢酸ビニル、水溶性セルロース誘導体が好ましい。
赤外アブレーション層は、化学線に関して2.0以上の光学濃度であることが好ましく、2.2〜2.5がより好ましい。赤外アブレーション層の厚みは、0.5〜5.0μmが好ましく、1.0〜2.0μmがより好ましい。0.5μm未満では、高い塗工技術を必要とし、一定以上の光学濃度を得ることができない可能性がある。また、5.0μmを超えると、赤外アブレーション層の蒸発に高いエネルギーを必要とし、コスト的に不利である。赤外アブレーション層は、バインダー、赤外線レーザーを吸収し熱に変換する機能と紫外光を遮断する機能を有する材料から構成される。上記バインダーとしては、特に限定されないが、極性を持つ共重合ポリアミドが好ましく用いられる。赤外線吸収機能と紫外光遮断機能を有する材料としては、光熱変換率および、経済性、取り扱い性の面から、カーボンブラックが特に好ましい。赤外線吸収機能と紫外光遮断機能を有する材料は、前記光学濃度と層厚を達成できる濃度で適宜用いられるが、一般的には赤外アブレーション層の総質量に対して1〜60質量%、好ましくは10〜50質量%である。1質量%未満では、光学濃度が2.0未満となり、赤外線吸収機能と紫外光遮断機能を示さなくなるおそれがある。また、60質量%を超えると、バインダーなどの他成分が不足して、皮膜形成性が低下するおそれがある。
保護フィルムとしては、例えばポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルムを挙げることができる。しかしながら、このような保護フィルムは絶対に必要というものではない。
次に実施例および比較例を用いて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(参考例1)
感光性樹脂組成物の作成
(B)成分であるBRゴム(Nippol BR1220 日本ゼオン(株)製)20質量部、トルエン80質量部を60℃で加熱し、ゴム溶解液を作成した。これを室温まで放冷し、(A)成分であるブタジエンラテックス(Nipol LX111NF、不揮発分55%、日本ゼオン(株)製)73質量部、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503、不揮発分43%、日本ゼオン(株)製)12質量部、(C)成分であるオリゴブタジエンアクリレート(ABU−4S、共栄社化学(株)製)15質量部、ラウリルメタクリレート(ライトエステルL、共栄社化学(株)製)7.5質量部、トリメチロールプロパントリアクリレート(ライトエステルTMP、共栄社化学(株)製)7.5質量部、(D)成分である光重合開始剤(イルガキュア651)1質量部、(E)成分である現像促進剤(ラウリン酸カリウム塩/オレイン酸ナトリウム塩=1/2(質量比)混合物 日油(株)製)1質量部、(F)成分である凝集防止剤(ノニオンTA−405 日油(株)製)1質量部、その他成分として、親水性重合体(PFT−3、不揮発分25%、共栄社化学(株)製)20質量部、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.03質量部を容器中で混合し、ドープを作成した。ドープを加圧ニーダーに投入して、80℃でトルエンと水を減圧除去した。
フレキソ印刷原版の作成
カーボンブラック分散液(オリエント化学工業(株)製、AMBK−8)、共重合ポリアミド(PA223、東洋紡績(株)製)、プロピレングリコール、メタノールを45/5/5/45の質量割合で混合し、赤外アブレーション層塗工液を得た。PETフィルム(東洋紡績(株)、E5000、厚さ100μm)の両面に離型処理を施した後、乾燥後の塗膜の厚みが1.6μmとなるようにバーコーターで赤外アブレーション層塗工液を塗工し、120℃×5分乾燥してフィルム積層体(I)を得た。光学濃度は2.3であった。光学濃度は白黒透過濃度計DM−520(大日本スクリーン製造(株))によって測定した。低ケン化度ポリビニルアルコール(KH20、日本合成(株)製)と可塑剤(サンフレックスSE270、三洋化成工業製、脂肪族多価アルコール系ポリエーテルポリオール、固形分濃度85%)とNBRラテックス(SX1503A、日本ゼオン(株)製、固形分濃度42%)を、50/20/30の質量割合で混合し、保護層塗工液を得た。フィルム積層体(I)上に、乾燥後の塗膜の厚みが2.0μmとなるようにバーコーターで保護層塗工液を塗工し、120℃×5分乾燥してフィルム積層体(II)を得た。共重合ポリエステル系接着剤を塗工したPETフィルム支持体(東洋紡績(株)、E5000、厚さ125μm)上に上記感光性樹脂組成物を配置し、その上からフィルム積層体(II)を重ね合わせた。ヒートプレス機を用いて100℃でラミネートし、PET支持体、接着層、感光性樹脂層、保護層、赤外アブレーション層および保護フィルムからなるフレキソ印刷原版を得た。版の総厚は1.70mmであった。
フレキソ印刷原版からの印刷版の作成
印刷原版のPET支持体側から化学線(光源Philips10R、365nmにおける照度8mW/cm)を1分間照射した。続いて、保護フィルムを剥離した。この版を、Esko CDI SPARK2530に巻き付け、画像形成を行った。アブレーション後、版を取り出し平面に戻し、化学線(光源Philips10R、365nmにおける照度8mW/cm)を7分照射した。その後、A&V(株)製現像機(Stuck System)で、40℃で8分現像を行った。現像液には、Coop粉せっけん(Coop製)を1%添加した水道水を使用した。現像後、60℃で10分乾燥し、化学線を10分間照射し、最後に表面粘着性を除去するために殺菌灯を5分間照射した。
(参考例2〜5、実施例6,7、比較例1〜4)
感光性樹脂組成物の組成および配合比を表1の記載の通りとした以外は、参考例1と同様にして印刷版を作成した。
以下の評価方法に基づいて、感光性樹脂組成物の機械的強伸度、印刷版の微細画像再現性を評価した。
(1)感光性樹脂組成物の機械的強伸度
厚み1mmにヒートプレスした感光性樹脂組成物を光硬化させたのち、金型で抜き取り、テンシロン(クロスヘッド100kg使用)の引っ張り試験により、試験速度200mm/分で測定した伸度と強度を掛け合わせた(kg%/mm)。
220以上を◎、100以上220未満を○、100未満を×とした。
(2)印刷版の現像速度
フレキソ印刷原版をA&V(株)製現像機(Stuck System)で、40℃で7分現像を行ったときのレリーフ深度(現像前の厚みと現像後の凹部の厚みとの差)を現像速度とした。現像液には、Coop粉せっけん(Coop製)を1質量%添加した水道水を使用した。
1.0mm以上を◎、0.5mm以上1.0未満を○、0.5mm未満を×とした。
(3)印刷版の微細画像再現性
得られた印刷版の150lpi 2%、175lpi 2%の網点再現性をルーペで観察した。
90%以上の再現を○、90%未満の再現を×とした。
参考例1〜5、実施例6,7及び比較例1〜4の感光性樹脂組成物の組成(質量部)及び印刷版の評価結果を表1に示す。
Figure 0006238100
本発明の感光性樹脂組成物によれば、耐刷性、微細画像再現性、現像性が優れた水現像性フレキソ印刷原版を提供することができる。

Claims (8)

  1. (A)少なくとも2種類の水分散ラテックス、(B)ゴム、(C)光重合性化合物、(D)光重合開始剤、及び(E)現像促進剤を含有するフレキソ印刷原版用感光性樹脂組成物であって、前記(B)成分が、感光性樹脂組成物にゴム弾性を付与するためのものであり、かつブタジエンゴム又はニトリルゴムであること、及び前記(A)成分と前記(B)成分との合計質量に対する前記(B)成分の質量比率が1〜8%の範囲であることを特徴とするフレキソ印刷原版用感光性樹脂組成物。
  2. 前記(A)成分のうち少なくとも1種類の水分散ラテックスと前記(B)成分のゴムとがそれぞれ共通の骨格構造を有することを特徴とする請求項1に記載のフレキソ印刷原版用感光性樹脂組成物。
  3. 前記(E)成分がアニオン系界面活性剤であることを特徴とする請求項1に記載のフレキソ印刷原版用感光性樹脂組成物。
  4. 前記(E)成分が炭素数12〜18の飽和脂肪酸のアルカリ金属塩、及び/又は、炭素数12〜18の不飽和脂肪酸のアルカリ金属塩であることを特徴とする請求項1に記載のフレキソ印刷原版用感光性樹脂組成物。
  5. (F)凝集防止剤をさらに含有することを特徴とする請求項1に記載のフレキソ印刷原版用感光性樹脂組成物。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の感光性樹脂組成物からなる感光性樹脂層の表面に、鹸化度が60〜99モル%の部分鹸化ポリ酢酸ビニルからなる層を設けたことを特徴とするフレキソ印刷原版。
  7. 請求項1〜5のいずれかに記載の感光性樹脂組成物からなる感光性樹脂層の表面に、水溶性セルロース誘導体からなる層を設けたことを特徴とするフレキソ印刷原版。
  8. 請求項1〜5のいずれかに記載の感光性樹脂組成物からなる感光性樹脂層の表面に、赤外アブレーション層を設けたことを特徴とするフレキソ印刷原版。
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