JP7025169B2 - 払出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、払出対象のたばこ商品の払い出しを自動的に行う払出装置に関する。
一般的なコンビニエンスストアなどの店舗では、様々な銘柄のたばこ商品がいわゆる什器に銘柄ごとに陳列されており、(1)購買者が銘柄を指定するとその銘柄のたばこ商品を店員が什器から選び取るか、又は、(2)購買者が自ら所望の銘柄のたばこ商品を什器から取り出して購買するようになっている。なお、ここでいうたばこ商品とは、喫煙に供される個々の紙巻たばこではなく、後述するように複数本の紙巻たばこを収容している直方体状のパッケージや他のたばこ製品を収容する直方体状のパッケージを意味している。
また、特許文献1には、払出対象のたばこ商品を自動的に払い出す自動販売機が記載されている。
特許文献1の自動販売機においては、たばこ商品が種別毎に積載状態で収納される複数の商品収納コラムが縦横に複数の段及び列に整列配置されており、各商品収納コラムの下部には最下段のたばこ商品を押し出す商品押出し手段が設けられている。同文献の自動販売機は、更に、商品押出し手段にて押し出される商品を取り出す商品ピックアップ手段と、この商品ピックアップ手段を各商品収納コラムの商品押出し手段の対向位置から商品搬出部まで移動させる移動手段とを有する。たばこ商品の払い出しの際には、先ず、商品収納コラムの最下段のたばこ商品が商品ピックアップ手段に取り込まれ、次に、商品ピックアップ手段が商品搬出部に移動し、次に、たばこ商品が商品ピックアップ手段からシューター上に搬出されることで、たばこ商品が払い出される。
特開2000-149126号公報
ところで、例えば、このような構造及び構成を利用したたばこ商品の払出装置をスペースが限られたコンビニエンスストアなどの店舗に設置しようとした場合には、装置全体の小型化が求められる。特に、たばこ商品などの移送に関する動作を行う機構について、より効率的な構成であることが望まれる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、より効率的な構成の機構により、たばこ商品などの移送に関する動作を行うことが可能な払出装置を提供するものである。
本発明によれば、払出対象のたばこ商品を払い出し可能な払出装置であって、
複数の前記たばこ商品を収容するマガジンの移送に関する動作を行う動作部を備え、
前記動作部は、
動作部本体と、
アクチュエータと、
前記アクチュエータの動作に応じて、水平方向における第1方向又は前記第1方向に対する反対方向である第2方向のいずれにも前記動作部本体から突出可能な出没部と、
を備えており、
前記動作部は、前記マガジンを搬送するものであり、
前記出没部は、前記動作部により前記マガジンを搬送する際に前記マガジンを間接又は直接に保持する機能を担う払出装置が提供される。
本発明によれば、アクチュエータの動作に応じて、出没部が動作部本体から第1方向又は第2方向に突出するので、共通の出没部により、双方向において、たばこ商品又はマガジンの移送に関する動作を行うことができる。よって、より効率的な構成の動作部により、たばこ商品又はマガジンの移送に関する動作を行うことが可能である。
第1実施形態に係る払出装置の斜視図である。 第1実施形態に係る払出装置の平面図であり、図2においては天板部を不図示としている。 第1実施形態に係る払出装置の側断面図である。 図2のA-A線に沿った払出装置の正面断面図である。 図4の部分拡大図であり、一部のマガジンを不図示としている。 第1実施形態に係る払出装置の部分拡大の斜視図である。 図7(a)、図7(b)及び図7(c)はマガジンにたばこ商品を収容させる一連の動作を示す斜視図である。 第1実施形態に係る払出装置の搬送機構の移動体を示す斜視図である。 図9(a)及び図9(b)は第1実施形態に係る払出装置の搬送機構の移動体の側面図であり、このうち図9(a)は移動体の移動体本体に出没部が収納されている状態を示し、図9(b)は移動体本体から出没部が突出した状態を示す。 第1実施形態に係る払出装置の搬送機構の移動体の斜視図であり、移動体本体から出没部が突出した状態を示す。 第1実施形態に係る払出装置の移動体によりマガジンを保持する一連の動作を示す図であり、移動体本体から出没部が突出した状態を示す。 第1実施形態に係る払出装置の移動体によりマガジンを保持する一連の動作を示す図であり、移動体がマガジンに対して相対的に上昇した状態を示す。 第1実施形態に係る払出装置の移動体によりマガジンを保持する一連の動作を示す図であり、出没部が移動体本体に収納された状態を示す。 第1実施形態に係る払出装置の移動体によりマガジンをマガジン支持部に移載する動作を示す図であり、移動体がマガジンと対向する位置に移動し、且つ、移動体本体から出没部が突出した状態を示す。 第1実施形態に係る払出装置の移動体(払出機構)によりマガジンからたばこ商品を払い出す動作を示す図であり、移動体本体から出没部が突出した状態を示す。 図16(a)及び図16(b)は第1実施形態に係る払出装置の移動体の出没部によってマガジンを保持した状態を示す斜視図であり、このうち図16(a)は出没部が移動体本体から突出した状態を示し、図16(b)は出没部が移動体本体に収納された状態を示す。 第1実施形態に係る払出装置の移動体の下部(移動体本体及び出没部)を示す斜視図である。 第1実施形態に係る払出装置の移動体の下部を示す斜視図であり、第3出没部を不図示としている。 第1実施形態に係る払出装置の移動体の下部を示す斜視図であり、図18において不図示としているよりも多くの部材を不図示としている。 第1実施形態に係る払出装置の移動体の下部を示す斜視図であり、図19において不図示としているよりも多くの部材を不図示としている。 第1実施形態に係る払出装置の移動体の下部を示す平面図であり、図19と同様に一部の部材を不図示としている。 移動体の下部を示す斜視図であり、図20において不図示としているよりも多くの部材を不図示としている。 第1実施形態に係る払出装置の出没部の第1出没部を構成する本体部材の斜視図である。 第1実施形態に係る払出装置の出没部の第2出没部の斜視図である。 第1実施形態に係る払出装置の出没部の第3出没部の斜視図である。 第1実施形態に係る払出装置の移動体の下部を示す斜視図であり、出没部が移動体本体から突出した状態を示す。 第1実施形態に係る払出装置の移動体の下部を俯瞰した斜視図であり、出没部の駆動に関する機構を示す。 第1実施形態に係る払出装置の移動体の下部を示す平面図であり、出没部の駆動に関する機構を示す。 第1実施形態に係る払出装置の移動体の下部を仰視した斜視図であり、出没部の駆動に関する機構を示す。 第1実施形態に係る払出装置の出没部の第1出没部を示す斜視図である。 図30に示す第1出没部から本体部材を除いた状態を示す斜視図である。 第1実施形態に係る払出装置の回転シャフト、第1出没部の移動ブロック、及び、係合部を有する回転部材を示す平面図である。 図33(a)、図33(b)及び図33(c)の各々は、第1実施形態に係る払出装置の移動ブロック及び回転部材を示す図であり、このうち図33(a)は平面図、図33(b)は図33(a)のA-A線に沿った断面図、図33(c)は図33(a)のB-B線に沿った断面図である。 第1実施形態に係る払出装置の回転シャフトの斜視図である。 図35(a)及び図35(b)の各々は、第1実施形態に係る払出装置の回転シャフトの側面図であり、このうち図35(a)は回転部材の係合部が第1螺旋溝に係合した状態を示し、図35(b)は係合部が第2螺旋溝に係合した状態を示す。 第1実施形態に係る払出装置の回転シャフトの下面図である。 第1実施形態に係る払出装置の搬送機構を示す斜視図である。 第1実施形態に係る払出装置のブロック図である。 図39(a)、図39(b)、図39(c)及び図39(d)は、第2実施形態に係る払出装置の一連の動作を説明するための模式図である。 図40(a)、図40(b)及び図40(c)は、第3実施形態に係る払出装置の一連の動作を説明するための模式図である。 図41(a)、図41(b)及び図41(c)は、第3実施形態の変形例に係る払出装置の一連の動作を説明するための模式図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
〔第1実施形態〕
図1は本実施形態に係る払出装置100の斜視図である。図1においては、2つの払出装置100を左右に並べて配置しており、このうち左側の払出装置100には100Aの符号を、右側の払出装置100には100Bの符号を、それぞれ付している。以下で行う払出装置100についての説明は、左側の払出装置100Aの説明である。払出装置100Aと払出装置100Bとは、例えば、互いに左右対称に構成されているため、払出装置100Bについての詳細な説明は省略する。
図2は本実施形態に係る払出装置100の平面図である。ただし、図2においては筐体10の天板部12を不図示としている。図3は払出装置100の側断面図である。図4は図2のA-A線に沿った払出装置の正面断面図である。図5は図4の部分拡大図である。ただし、図5においては一部のマガジン30を不図示としている。図6は実施形態に係る払出装置100の部分拡大の斜視図である。ただし、図6においては開閉扉17(図1)を不図示としており、開閉扉17を開いたときに見える内部構造を示している。
図7(a)、図7(b)及び図7(c)はマガジン30にたばこ商品50を収容させる一連の動作を示す斜視図である。
図8は本実施形態に係る払出装置100の搬送機構の移動体60を示す斜視図である。
図9(a)及び図9(b)は移動体60の側面図である。このうち図9(a)は移動体60の移動体本体70に出没部80が収納されている状態(出没部80が没した状態)を示し、図9(b)は移動体本体70から出没部80が突出した状態を示す。図10は移動体60の斜視図であり、移動体本体70から出没部80が突出した状態を示す。
図11から図13は移動体60によりマガジン30を保持する一連の動作を示す図である。このうち図11は移動体本体70から出没部80が突出した状態を示し、図12は移動体60がマガジン30に対して相対的に上昇した状態を示し、図13は出没部80が移動体本体70に収納された状態を示す。
図13及び図14は移動体60によりマガジン30をマガジン支持部23に移載する一連の動作を示す図である。このうち図13は移動体60がマガジン30と対向する位置に移動した状態を示し、図14は移動体本体70から出没部80が突出し、且つ、移動体60がマガジン支持部23に対して相対的に下降した状態を示す。
図15は移動体60(払出機構)によりマガジン30からたばこ商品50を払い出す動作を示す図であり、移動体本体70から出没部80が突出した状態を示す。
図16(a)及び図16(b)は移動体60の出没部80によってマガジン30を保持した状態を示す斜視図であり、このうち図16(a)は出没部80が移動体本体70から突出した状態を示し、図16(b)は出没部80が移動体本体70に収納された状態を示す。
図17から図20と図22は本実施形態に係る払出装置100の移動体60の下部(移動体本体70及び出没部80)を示す斜視図である。ただし、図18においては第3出没部83を不図示としている。また、図19においては第3出没部83、左右一対の第2ピニオン77、左右一対の固定部材72、左右一対のガイド部材74、及び、左右一対のラック部材75を不図示としている。また、図20においては、第3出没部83、左右一対の第2ピニオン77、左右一対の固定部材72、左右一対のガイド部材74、左右一対のラック部材75、及び、第2出没部82を不図示としている。
図22においては、第3出没部83、左右一対の第2ピニオン77、左右一対の固定部材72、左右一対のガイド部材74、左右一対のラック部材75、第2出没部82、左右一対の第1ピニオン76、左右一対の押え部材73、及び、第3出没部83を不図示としている。
図21は移動体60の下部を示す平面図である。ただし、図21においては、第3出没部83、左右一対の第2ピニオン77、左右一対の固定部材72、左右一対のガイド部材74、及び、左右一対のラック部材75を不図示としている。
図23は出没部80の第1出没部81を構成する本体部材811の斜視図である。図24は出没部80を構成する第2出没部82の斜視図である。図25は出没部80を構成する第3出没部83の下面側を示す斜視図である。
図26は移動体60の下部を示す斜視図であり、出没部80が移動体本体70から突出した状態を示す。
図27から図29は本実施形態に係る払出装置100の移動体60の出没部80の駆動に関する機構を示す図であり、このうち図27は移動体60の下部を俯瞰した斜視図であり、図28は移動体60の下部の平面図であり、図29は移動体60の下部を仰視した斜視図である。
図30は出没部80の第1出没部81を示す斜視図である。
図31は図30に示す第1出没部81から本体部材811を除いた状態を示す斜視図である。
図32は回転シャフト210、第1出没部81の移動ブロック240、及び、係合部251を有する回転部材250を示す平面図である。
図33(a)、図33(b)及び図33(c)の各々は、移動ブロック240及び回転部材250を示す図であり、このうち図33(a)は平面図、図33(b)は図33(a)のA-A線に沿った断面図、図33(c)は図33(a)のB-B線に沿った断面図である。
図34は回転シャフト210の斜視図である。
図35(a)及び図35(b)の各々は、回転シャフト210の側面図であり、このうち図35(a)は回転部材250の係合部251が第1螺旋溝211に係合した状態を示し、図35(b)は係合部251が第2螺旋溝212に係合した状態を示す。
図36は回転シャフト210の下面図である。
図37は搬送機構(移動体60及び移動機構90)を示す斜視図である。
図38は払出装置100のブロック図である。
なお、本発明の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、一つの構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
本実施形態に係る払出装置100は、払出対象のたばこ商品50を払い出し可能な払出装置100であって、複数のたばこ商品50を収容するマガジン30、又は、たばこ商品50の移送に関する動作を行う動作部を備えている。すなわち、動作部は、マガジン30、又は、たばこ商品50が、払出装置100に投入されてから払出装置100より取り出されるまでの間において、マガジン30又はたばこ商品50の移送に関する動作を行う。
動作部は、動作部本体(後述する移動体本体70)と、アクチュエータ(例えば、出没駆動モータ161(図27、図38等))と、アクチュエータの動作に応じて、水平方向における第1方向又は第1方向に対する反対方向である第2方向のいずれにも動作部本体から突出可能な出没部80と、を備えている。
本発明によれば、アクチュエータの動作に応じて、出没部80が動作部本体(移動体本体70)から第1方向又は第2方向に突出するので、共通の出没部80により、第1方向及び第2方向の双方向において、たばこ商品50又はマガジン30の移送に関する動作を行うことができる。よって、より効率的な構成の動作部により、たばこ商品50又はマガジン30の移送に関する動作を行うことが可能である。
ここで、マガジン30又はたばこ商品50の移送に関する動作とは、例えば、マガジン30の搬送動作(ピックアップ動作、移載などの供給動作)、たばこ商品50の払い出しのための押し出し動作、たばこ商品50の抜き取り動作、たばこ商品50の供給動作などである。
本実施形態では、動作部が、マガジン30のピックアップ動作、マガジン30の移載動作、たばこ商品50の押し出し動作を行う例を説明する。
本実施形態の場合、動作部は、図37に示す搬送機構により構成されている。搬送機構は、それぞれ後述する移動体60と移動機構90とを備えて構成されている。本実施形態の場合、移動体本体70及び出没部80の各々は、移動体60の一部の構成である。
本実施形態の場合、搬送機構は、たばこ商品50の払い出し動作を行う。つまり、搬送機構は、たばこ商品50の払い出しを行う払出機構としての機能を担う。
たばこ商品50は、喫煙に供される個々の紙巻たばこではなく、複数本の紙巻たばこを収容している直方体状のパッケージや、紙巻たばこ以外の他のたばこ製品を収容する直方体状のパッケージを意味している。他のたばこ製品としては、嗅ぎたばこ、パイプたばこのほか、それら他のたばこ製品に用いられる吸引具等の関連物品を挙げることができる。
払出装置100は、例えば、コンビニエンスストアなどの店舗の販売カウンターなどに設置されるものである。ただし、払出装置100は、その他の場所に設置されてもよい。
払出装置100のオペレーションは、例えば、店員が行う。ただし、オペレーションは、購買者が行うようにしてもよい。
本実施形態では、払出装置100は、例えば、金銭(貨幣、電子マネー等)処理装置を有しておらず、払い出された商品50の対価の精算に関する処理(金銭処理)は、例えば、払出装置100とは別途設置された電子キャッシュレジスタなどの販売処理装置にて行われる。
ただし、本発明において、払出装置100は、金銭(貨幣、電子マネー等)処理装置を備えた自動販売機であっても良い。
図1から図6のいずれかに示すように、払出装置100は、筐体10を備え、筐体10内には、例えば、収容棚21、第2収容棚22及び搬送機構(移動体60及び移動機構90)が配置されている。
収容棚21及び第2収容棚22は、それぞれ複数のマガジン30を収容するものである。
マガジン30は、複数のたばこ商品50を上下方向に積層状態で収容するものであり、たばこ商品50の払い出しは、マガジン30から行われる。本実施形態の場合、マガジン30に収容されているたばこ商品50のうち最下段のたばこ商品50を押し出すことによってたばこ商品50の払い出しが行われる。
また、収容棚21は、マガジン30が投入及び設置される投入マガジン設置部24(図6)と、複数のマガジン30を支持するマガジン支持部23(図3)と、を有する。投入マガジン設置部24は、払出装置100のオペレータが払出装置100内にマガジン30を投入し設置する位置である。払出機構は、マガジン支持部23によって支持されているマガジン30からたばこ商品50を払い出すように構成されている。
なお、マガジン30に常に複数の商品50が収容されていることに限定されず、商品50が1つ(単数)しか収容されていないマガジン30が存在したり、又は、商品50が1つも収容されていないマガジン30が存在したりしてもよい。
本実施形態の場合、搬送機構は、マガジン30を投入マガジン設置部24とマガジン支持部23との間で搬送する。
よって、それぞれ複数のたばこ商品50を収容した複数のマガジン30を収容棚21のマガジン支持部23に支持させ、マガジン支持部23によって支持されているマガジン30から払出対象のたばこ商品50を払出機構により自動的に払い出すことができる。
しかも、搬送機構によって、たばこ商品50が補充されたマガジン30を投入マガジン設置部24からマガジン支持部23に搬送したり、たばこ商品50の補充が必要なマガジン30をマガジン支持部23から投入マガジン設置部24に搬送したりすることができる。よって、たばこ商品50の補充を好適に行うことができる。
収容棚21と第2収容棚22とは互いに同様の構造のものであり、それぞれ、上下方向に複数且つ水平方向に複数のアレイ状に複数のマガジン30を収容する。
一例として、図4に示すように、第2収容棚22は、上下方向に4段にマガジン30を収容する。第2収容棚22の各段には左右方向に15個のマガジン30を並べて収容可能となっている。
搬送機構は、マガジン30を保持して移動する移動体60を備えている。移動体60は、当該移動体60と投入マガジン設置部24との間でマガジン30の受け渡しが可能な第1受け渡し位置141(図6)と、移動体60とマガジン支持部23との間でマガジン30の受け渡しが可能な第2受け渡し位置と、の間で移動可能である。
ここで、第2受け渡し位置は、収容棚21のマガジン支持部23に支持されているいずれかのマガジン30と対向する位置、又は、第2収容棚22のマガジン支持部23に支持されているいずれかのマガジン30と対向する位置である。
収容棚21と第2収容棚22と間の移動領域181(図2、図3)において、移動体60が上下及び水平(本実施形態の場合、左右)に移動可能となっている。
なお、移動体60は、マガジン30を保持した状態においても、移動領域181にて上下及び左右に移動可能となっている。
搬送機構は、共通の投入マガジン設置部24から、収容棚21のマガジン支持部23と、第2収容棚22のマガジン支持部23と、にそれぞれマガジン30を搬送可能である。また、搬送機構は、共通の投入マガジン設置部24に対し、収容棚21のマガジン支持部23と、第2収容棚22のマガジン支持部23と、の双方からマガジン30を搬送可能である。
筐体10は、例えば、前面壁11と、天板部12と、左側壁13と、右側壁14と、背面壁15と、底板部16と、を有する直方体形状に形成されている。
前面壁11には、筐体10の前方から投入マガジン設置部24にマガジン30を投入するための開口である投入口17a(図6)が形成されている。前面壁11には、投入口17aを開閉するための開閉扉17が設けられている。開閉扉17は、例えば、当該開閉扉17の一側縁部が蝶番を介して前面壁11に連結されている。
前面壁11の下部には、マガジン30から払い出されたたばこ商品50を筐体10の前方に取り出すための開口である取出用開口18が形成されている。筐体10内部の下部には、マガジン30から払い出されたたばこ商品50を取出位置20に向けて流下案内するシューター19が設けられている。取出位置20は、例えば、シューター19の下端部に設けられた平坦部であり、筐体10の外部から取出用開口18を介して容易にアクセス可能な位置に配置されている。
収容棚21は、上述のように、上下方向に複数、且つ、左右方向に複数のアレイ状に複数のマガジン30を収容する。収容棚21は、筐体10の前部に配置されている。
収容棚21は、後述するマガジン受部26(図5等参照)を介してマガジン30を支持する複数段(例えば4段)の棚板25(図3参照)と、これら棚板25を支持する枠体と、を備えて構成されている。各棚板25は左右に延在している。
投入マガジン設置部24は、例えば、収容棚21の最下段の棚板25の一部の領域(例えば、当該棚板25の右端部)に配置されている。このため、例えば、収容棚21におけるマガジン30の最大収容数は、第2収容棚22におけるマガジン30の最大収容数よりも少なくなっている。
第2収容棚22は、筐体10の後部に配置されている。第2収容棚22も、図4に示すように、4段の棚板25と、これら棚板25を支持する枠体とを備えており、各棚板25は左右に延在している。
本実施形態の場合、一のマガジン30には同じ銘柄のたばこ商品50が収容され、マガジン30毎に互いに異なる銘柄のたばこ商品50を収容する。ただし、同じ銘柄のたばこ商品50を収容する複数のマガジン30が存在しても良い。
払出機構は、払出対象のたばこ商品50を収容しているマガジン30から、たばこ商品50の払い出しを行う。
図5に示すように、棚板25には、マガジン30を支持するマガジン受部26が複数設けられている。本実施形態の場合、マガジン受部26は、棚板25の上面よりも上方に突出した状態に設けられる台状のものであり、左右方向において所定間隔(例えば一定間隔)で配置されている。図5に示すように、互いに隣り合っている一対のマガジン受部26によって1つのマガジン30が支持されている。すなわち、マガジン30の下端における左端部が、左側のマガジン受部26によって支持され、当該マガジン30の下端における右端部が、右側のマガジン受部26によって支持されている。
これにより、棚板25の上面とマガジン30の底面との間には、移動体60の出没部80の挿入空間130が確保されている。
このように、マガジン支持部23は、マガジン30の底面の下方に出没部80の挿入空間を確保した状態でマガジン30を支持するマガジン受部26を備えている。
なお、1つのマガジン受部26は、互いに隣り合って配置される2つのマガジン30の支持に共用される。すなわち、各マガジン受部26は、当該マガジン受部26を基準として左側に位置するマガジン30の下端における右端部と、当該マガジン受部26を基準として右側に位置するマガジン30の下端における左端部と、を支持する。
隣り合う2つのマガジン受部26どうしの間に、それぞれマガジン30の収容スペースが形成されている。例えば、収容棚21の最上段及び上から2段目には、例えば、それぞれ15個の収容スペースが形成されており、収容棚21の最下段及び上から3段目には、例えば、それぞれ12個の収容スペースが形成されている。また、第2収容棚22の各段には、例えば、それぞれ15個の収容スペースが形成されている。
マガジン支持部23は、更に、マガジン受部26の左右幅方向における中央部から立設されているマガジンガイド部27を備えている。そして、図5に示すように、マガジン30の左右両側面に対して一対のマガジンガイド部27がそれぞれ近接又は当接するようになっている。
すなわち、マガジン支持部23は、マガジン受部26から立設されていて互いに対向して配置されている一対のマガジンガイド部27を備え、マガジン受部26によりマガジン30が支持された状態では、マガジン30の両側面に対して一対のマガジンガイド部27がそれぞれ近接又は当接する。
これにより、マガジン支持部23によってマガジン30を安定的に支持することができる。
図6に示すように、投入口17aの奥には、投入マガジン設置部24が配置されている。投入マガジン設置部24の構造は、マガジン支持部23と同様であり、投入マガジン設置部24は、棚板25に設けられた一対のマガジン受部26と、各マガジン受部26に形成されたマガジンガイド部27と、を備えている。
払出装置100のオペレータは、マガジン30にたばこ商品50を充填した後、投入口17aを介して図6に示すようにマガジン30を投入マガジン設置部24に投入する。すなわち、マガジン支持部23においてマガジン30を一対のマガジン受部26により支持させるのと同様に、投入マガジン設置部24においてもマガジン30を一対のマガジン受部26により支持させる。
ここで、図7(a)~図7(c)を用いてマガジン30の構造を説明する。
マガジン30は、例えば、箱体本体部31と、箱体本体部31に対して開閉可能に軸支されている箱体蓋部32と、を備えている。なお、箱体本体部31と箱体蓋部32とによりマガジン本体が構成されている。
図7(a)及び図7(b)に示すように、箱体本体部31は、複数(例えば10個以上)のたばこ商品50を纏めて出し入れ可能な直方体形状の箱型のものである。
より詳細には、箱体本体部31は、一対の側面、前面(図5参照)、天面及び底面を有し、背面側が開放した箱型形状となっている。ここで、マガジン30の前面とは、マガジン30が収容棚21、第2収容棚22又は投入マガジン設置部24に配置された状態で、移動領域181側を向く面である。
一方、箱体蓋部32は、ヒンジを介して箱体本体部31に対して軸支されており、箱体本体部31の背面を塞いだ状態(図7(c))と、開放した状態(図7(a)、図7(b))と、に開閉可能となっている。
なお、箱体蓋部32が移動領域181側を向くようにしてマガジン30が収容棚21、第2収容棚22及び投入マガジン設置部24に配置されてもよい。
図7(a)~図7(c)の各図では、マガジン30を寝かせた状態を示しているが、マガジン30は、図5等に示すように縦置きされるものであり、内部に複数のたばこ商品50を積層状態で収容する。
ここで、たばこ商品50は、典型的には、正面及び背面と、一対の側面と、天面及び底面を有する扁平な直方体形状に形成されている。たばこ商品50において正面から背面に向かう方向を奥行き方向とし、天面から底面に向かう方向を天地方向とすると、マガジン30は、各たばこ商品50の奥行き方向が上下方向となり、各たばこ商品50の天地方向が前後方向となるようにして複数のたばこ商品50を上下に整列させた状態で、これら複数のたばこ商品50を収容する。
図7(a)に示すように箱体蓋部32を開いた状態で、図7(b)に示すように箱体本体部31内に複数のたばこ商品50を挿入し、その後、図7(c)に示すように箱体蓋部32を閉じることにより、マガジン30へのたばこ商品50の充填作業を行うことができるようになっている。
図5に示すように、マガジン30の下端部には、マガジン30内の最下段のたばこ商品50を払い出し可能な排出口33が、前後にそれぞれ形成されている。
本実施形態の場合、後述するように、移動体60が備える出没部80によってたばこ商品50をマガジン30から水平に押し出すことによって、たばこ商品50の払い出しを行う。すなわち、一方の排出口33から出没部80をマガジン30内に挿入し、出没部80の先端でたばこ商品50を押圧して該たばこ商品50を押し出すことによって、他方の排出口33からたばこ商品50を払い出す動作が可能である。
ただし、マガジン30内の最下段のたばこ商品50を払い出すべく出没部80をマガジン30内に挿入可能である限りにおいて、排出口33は、マガジン30の前又は後の一方にのみ形成されていても良い。
このように、マガジン30は、たばこ商品50の排出口33を有する直方体形状の箱型状のマガジン本体(箱体本体部31及び箱体蓋部32により構成される)を備え、マガジン本体内に複数のたばこ商品50を収容可能である。排出口33は、マガジン本体内に収容されるたばこ商品50のうち最下段のたばこ商品と対応する位置に配置されており、払出機構は、排出口33を介して、マガジン本体内の最下段のたばこ商品50を払い出す。
次に、図8から図36を用いて移動体60について説明する。
移動体60は、上下及び水平に移動可能な移動体本体70(図17)と、移動体本体70の水平移動方向に対して交差する水平な出没方向に移動体本体70を基準として出没可能な出没部80(図9(a)、図9(b)及び図10参照)と、を備えている。本実施形態の場合、移動体本体70は上下及び左右に移動可能であり、出没部80は移動体本体70を基準として前後に出没可能である。
搬送機構は、出没部80を移動体本体70から突出させた状態(図10)で出没部80を投入マガジン設置部24又はマガジン支持部23に対して相対的に上昇させることによって出没部80によりマガジン30を保持させる。図16(a)は出没部80が移動体本体70から突出した状態で、出没部80によりマガジン30を保持した状態を示す。
また、搬送機構は、出没部80によりマガジン30を保持させた状態で移動体本体70を移動させることによって、マガジン30を第1受け渡し位置141と第2受け渡し位置との間で移動させる。
移動体60は、出没部80によって箱体本体部31の底面を下方から支えることによって、マガジン30を保持するようになっている。
より詳細には、搬送機構は、出没部80を移動体本体70に収納させてマガジン30を移動体本体70の上方位置において保持させた状態(図16(b))で、マガジン30を第1受け渡し位置141と第2受け渡し位置との間で搬送する。
これにより、移動体60とマガジン30とで占めるスペースの平面寸法をコンパクトにした状態で、移動体60によりマガジン30を搬送することができる。よって、出没部80及びマガジン30が収容棚21や第2収容棚22と干渉することなく、マガジン30を搬送することが可能である。
図8等に示すように、移動体60は、それぞれ移動体本体70から立設されているとともに互いに対向して配置されている一対の移動体側マガジンガイド部61を備えている。
搬送機構が移動体本体70の上方位置においてマガジン30を保持させた状態では、マガジン30の両側面に対して一対の移動体側マガジンガイド部61がそれぞれ近接又は当接する(図16(b)参照)。
これにより、移動体60によってマガジン30を搬送する際に、マガジン30をより安定的に保持することができる。
なお、移動体側マガジンガイド部61の高さ寸法は、マガジン30の左右幅寸法よりも大きいことが好ましく、このようにすることによって、移動体60によってマガジン30をより安定的に保持できる。
次に、図11から図13を用いて、移動体60によって収容棚21のマガジン支持部23からマガジン30を取り出して、移動体本体70上に保持させる動作(ピックアップ動作)を説明する。
先ず、搬送機構は、移動機構90(後述:図37)によって、取出対象のマガジン30と対向する位置、すなわち第2受け渡し位置に移動体60を移動させる。
次に、図11に示すように、搬送機構は、出没部80を移動体本体70から突出させ、マガジン30の下方の挿入空間130に出没部80を挿入させる。
次に、図12に示すように、搬送機構は、移動体60を上昇させる。これにより、マガジン30がマガジン支持部23のマガジン受部26によって支持されている状態から、マガジン30が出没部80によって保持されている状態(ピックアップされた状態)に移行する。
次に、図13に示すように、搬送機構は、出没部80を移動体本体70に収納させる。これにより、マガジン30が移動体60の移動体本体70上において、一対の移動体側マガジンガイド部61どうしの間隔に配置される。つまり、マガジン30が移動体本体70上に保持された状態となる。なお、図13の状態でも、マガジン30は出没部80によって保持されている。
ここでは、収容棚21のマガジン支持部23からマガジン30を取り出して移動体本体70上に保持させる動作を説明したが、第2収容棚22のマガジン支持部23からマガジン30を取り出して移動体本体70上に保持させる動作は、移動体本体70からの出没部80の突出方向が異なる他は、図11から図13を用いて説明した動作と同様であるため、詳細な説明を省略する。
また、投入マガジン設置部24からマガジン30を取り出して移動体本体70上に保持させる動作は、図11から図13を用いて説明した同様であるため、詳細な説明を省略する。
なお、マガジン30を収容棚21又は第2収容棚22のマガジン支持部23から取り出して移動体本体70上に保持させた後、搬送機構は、移動体60を上下又は左右に移動させてマガジン30を第1受け渡し位置に搬送し、マガジン30を移動体60から投入マガジン設置部24に移載させる。
一方、マガジン30を投入マガジン設置部24から取り出して移動体本体70上に保持させた後、搬送機構は、移動体60を上下又は左右に移動させてマガジン30を第2受け渡し位置に搬送し、マガジン30を移動体60から収容棚21又は第2収容棚22のマガジン支持部23に移載させる。
このように、動作部(搬送機構)は、マガジン30を搬送するものであり、出没部80は、動作部によりマガジン30を搬送する際にマガジン30を間接又は直接に保持する機能を担う。本実施形態の場合、出没部80は、マガジン30を直接に保持する。
また、動作部(搬送機構)は、出没部80を動作部本体(移動体本体70)から突出させた状態で出没部80をマガジン30に対して相対的に上昇させることによって出没部80によりマガジン30を間接又は直接に保持させ、出没部80を動作部本体に収納させてマガジン30を動作部本体の上方位置において保持させた状態で、マガジン30を搬送するものである。
そして、動作部は、マガジン30が動作部本体の上方位置に保持されているときにマガジン30の両側面に対してそれぞれ近接又は当接する一対のマガジンガイド部(移動体側マガジンガイド部61)を備えている。
次に、図13及び図14を用いて、マガジン30を移動体60から収容棚21のマガジン支持部23に移載する動作を説明する。
先ず、図13に示すように、搬送機構は、移動機構90(後述:図37)によって、移載対象の収容スペースと対向する位置、すなわち第2受け渡し位置に移動体60を移動させる。
次に、図14に示すように、搬送機構は、出没部80を移動体本体70から突出させてマガジン30を移載対象の収容スペースを構成する一対のマガジン受部26の上方に配置させ、且つ、移動体60を下降させる。これにより、マガジン30が出没部80によって保持されている状態から、マガジン30がマガジン支持部23のマガジン受部26によって支持されている状態に移行する。つまり、マガジン30が移動体60からマガジン支持部23に移載される。
次に、搬送機構は、出没部80を移動体本体70に収納させる。
ここでは、移動体60から収容棚21のマガジン支持部23へマガジン30を移載する動作を説明したが、移動体60から第2収容棚22のマガジン支持部23へマガジン30を移載する動作は、移動体本体70からの出没部80の突出方向が異なる他は、図13及び図14を用いるなどして説明した動作と同様であるため、詳細な説明を省略する。
移動体60から投入マガジン設置部24へマガジン30を移載する動作は、図13及び図14を用いるなどして説明した動作と同様であるため、詳細な説明を省略する。
次に、図15を用いて、収容棚21のマガジン支持部23に支持されているマガジン30からたばこ商品50を払い出す動作を説明する。
先ず、搬送機構は、移動機構90(後述:図37)によって、払出対象のたばこ商品50を収容しているマガジン30と対向する位置に移動体60を移動させる。
次に、図15に示すように、搬送機構は、移動体本体70から出没部80を突出させて、該出没部80をマガジン30の下端部の排出口33を介してマガジン30内に挿入させる。これにより、マガジン30における最下段のたばこ商品50が出没部80によってマガジン30から押し出される。マガジン30から押し出されたたばこ商品50は、シューター19上に落下し、該シューター19により流下案内されて、取出位置20(図1)に払い出される。よって、払い出されたたばこ商品50を払出装置100の外部に取り出すことができる。
次に、搬送機構は、出没部80を移動体本体70に収納させる。
ここでは、収容棚21のマガジン支持部23に支持されているマガジン30からたばこ商品50を払い出す動作を説明したが、第2収容棚22のマガジン支持部23に支持されているマガジン30からたばこ商品50を払い出す動作は、移動体本体70からの出没部80の突出方向が異なる他は、図15を用いるなどして説明した動作と同様であるため、詳細な説明を省略する。
このように、出没部80は、払出装置100からのたばこ商品50の払い出しの際にマガジン30からたばこ商品50を直接又は間接に押し出す機能を担う。本実施形態の場合、出没部80は、たばこ商品50に直接接触して、該たばこ商品50を押し出す。
本実施形態の場合、一対の移動体側マガジンガイド部61の少なくとも一方には、マガジン支持部23に支持されているマガジン30内のたばこ商品50を検出する商品検出センサが設けられている。
例えば、図37に示すように、一対の移動体側マガジンガイド部61の各々に商品検出センサ111、112が設けられている。
また、一対の移動体側マガジンガイド部61の各々には、収容棚21側を向く(第1方向を向く)商品検出センサと、第2収容棚22側を向く(第2方向を向く)商品検出センサと、がそれぞれ設けられている。
すなわち、左側の移動体側マガジンガイド部61には、収容棚21側を向く商品検出センサ111と、第2収容棚22側を向く商品検出センサ113(図38)とが設けられている。
また、右側の移動体側マガジンガイド部61には、収容棚21側を向く商品検出センサ112と、第2収容棚22側を向く商品検出センサ114(図38)とが設けられている。
商品検出センサ111~114としては、例えば、赤外線センサを用いることができる。マガジン30内のたばこ商品50の検出は、例えば、箱体本体部31に形成されている縦長の開口31a(図5)を介して行うことができる。
なお、マガジン30が図5に示す向きとは前後反対にマガジン支持部23に支持されている場合には、マガジン30内のたばこ商品50の検出は、箱体蓋部32に形成されている縦長の開口32a(図7(c))を介して行うことができる。
商品検出センサ111~114による検出信号は、後述する制御部150(図38)に入力される。制御部150は、商品検出センサ111~114による検出結果に基づいてマガジン30内のたばこ商品50の数を判定したり、マガジン30内におけるたばこ商品50の誤装填を判定したりする機能を有している。
すなわち、払出装置100は、商品検出センサ111~114による検出結果に基づいてマガジン30内のたばこ商品50の数を判定する数量判定部を備える。よって、容易に払出装置100内のたばこ商品50の在庫管理を行うことができる。
また、払出装置100は、商品検出センサ111~114による検出結果に基づいてマガジン30内におけるたばこ商品50の誤装填を判定する誤装填判定部を備える。よって、誤装填されたマガジン30が存在する場合には、当該マガジン30を一旦投入マガジン設置部24に移動させて、オペレータによりたばこ商品50の装填のし直しを行うことができる。
マガジン30内のたばこ商品50の数の判定は、例えば、マガジン30に収容されているたばこ商品50のうち最上段のたばこ商品50の上面の高さ位置を、たばこ商品50の既知の厚みで除することによって、演算することができる。
マガジン30内におけるたばこ商品50の誤装填の検出は、例えば、上方から下方に向けて商品検出センサによって走査する際に、一旦たばこ商品50を検出した後で一時的に不検知が生じた場合に、誤装填が生じている旨を検出することができる。
ここで、左右の商品検出センサどうしの間隔(商品検出センサ111と商品検出センサ112との間隔、並びに、商品検出センサ113と商品検出センサ114との間隔)は、隣り合うマガジン30どうしの配置間隔(中心間距離)と同等に設定されている。
このため、左右の商品検出センサのうち一方の商品検出センサにより、左右に並ぶマガジン30のうち一方のマガジン30のたばこ商品50の検出を行いつつ、他方の商品検出センサにより、他方のマガジン30のたばこ商品50の検出を行うことができる。よって、在庫管理や誤装填の検出を速やかに行うことができる。
更には、商品検出センサ111と商品検出センサ112とにより収容棚21の2つのマガジン30のたばこ商品50の検出を並行して行いつつ、商品検出センサ113と商品検出センサ114とにより第2収容棚22の2つのマガジン30のたばこ商品50の検出を並行して行うことができる。よって、在庫管理や誤装填の検出を一層速やかに行うことができる。
このように、一対のマガジンガイド部(移動体側マガジンガイド部61)の少なくとも一方には、当該マガジンガイド部を基準として第1方向に位置するマガジン30内のたばこ商品50を検出する第1商品検出センサと、マガジンガイド部を基準として第2方向に位置するマガジン30内のたばこ商品50を検出する第2商品検出センサと、が設けられている。
そして、一対のマガジンガイド部(移動体側マガジンガイド部61)の各々に、第1商品検出センサと第2商品検出センサとが設けられている。
次に、図17から図36を用いて、移動体60の移動体本体70(動作部本体)及び出没部80について詳述する。
図17に示すように、移動体本体70は、例えば、下部筐体71と、下部筐体71の上面側に設けられた左右一対の押え部材73と、下部筐体71の上面側に設けられた左右一対の固定部材72と、を備えている。
下部筐体71は、例えば、筐体構成下側部材71aと、筐体構成上側部材71bと、を相互に組み付けることにより構成されている。下部筐体71は、例えば、平面視矩形状に形成されている。
下部筐体71の下部には、下部筐体71を移動機構90の後述する載置プレート98(図37)に対して固定するための固定フック71cが形成されている。
出没部80は、例えば、複数段構成となっている。本実施形態の場合、出没部80は、本体部材811を含む第1出没部81と、第2出没部82と、第3出没部83と、の3段構成となっている。
更に、出没部80は、第1出没部81から第2出没部82に動力を伝達する動力伝達機構と、第2出没部82から第3出没部83に動力を伝達する第2動力伝達機構と、を備えて構成されている。
図26に示すように、移動体本体70から、第1出没部81を構成する本体部材811が突出し、第2出没部82が本体部材811よりも更に長く突出し、第3出没部83が第2出没部82よりも更に長く突出するようになっている。出没部80は、図26に示す突出方向とは逆方向にも、移動体本体70から突出可能となっている。
図27及び図28に示すように、下部筐体71の内部には、出没部80の駆動源である出没駆動モータ161(図38)と回転シャフト210とを備えて構成される駆動機構が収容されている。
回転シャフト210の軸方向は前後方向に延在しており、回転シャフト210の外周面には螺旋溝が形成されている。詳細は後述するように、本実施形態の場合、回転シャフト210には第1螺旋溝211と第2螺旋溝212とが形成されている(図31)。
出没部80は、出没駆動モータ161が回転するのに連動して、回転シャフト210の軸方向に沿って、移動体本体70から前方(第1方向)に突出したり、又は、移動体本体70から後方(第2方向)に突出したりするようになっている。
図23に示すように、本体部材811は、扁平な板状部材である。例えば、本体部材811は、平面視において、前後に長尺な矩形状に形成されている。本体部材811の前後寸法は、下部筐体71の前後寸法と一致している。
本体部材811の上面において、当該本体部材811の前後方向における中央部の左端部及び右端部には、それぞれピニオン保持ボス811aが上方に向けて突出した状態に形成されている。
図20に示すように、本体部材811は、下部筐体71の上面に沿って配置されている。本体部材811は、例えば、下部筐体71の左右幅方向における中央部に配置されている。本体部材811は、下部筐体71の上面に沿って前後に移動可能となっている。
本体部材811の各ピニオン保持ボス811aは、それぞれ第1ピニオン76に挿通されている。これにより、ピニオン保持ボス811aは、第1ピニオン76を回転可能に保持している。すなわち、ピニオン保持ボス811aは、第1ピニオン76の回転軸となっている。第1ピニオン76の回転軸方向は上下方向である。
図17に示すように、本体部材811の左右両側の縁辺部811bは、下部筐体71の上面に固定された左右一対の押え部材73によって、上方への移動が規制されている。つまり、縁辺部811bは、下部筐体71の上面と押え部材73とによって上下から挟まれている。これにより、本体部材811が下部筐体71から上方に脱落することが規制されているとともに、本体部材811が移動体本体70に対して相対的に前後にスライド移動可能となっている。
図20に示すように、押え部材73は、前後に長尺な板状部材である。例えば、押え部材73の前後寸法は、下部筐体71の前後寸法と一致している。
一対の押え部材73は、互いに平行に配置されている。
一対の押え部材73において、互いに対向する縁辺部には、ラックアンドピニオン構造のラック部73aがそれぞれ形成されている。
左側の押え部材73のラック部73aは左側の第1ピニオン76と噛み合っており、右側の押え部材73のラック部73aは右側の第1ピニオン76と噛み合っている。
図18に示すように、下部筐体71の上面には、左右一対の固定部材72が固定されている。なお、押え部材73は、固定部材72と下部筐体71との間に挟まれている。各固定部材72は、扁平な板状部材であり、平面視において、前後に長尺な矩形状に形成されている。固定部材72の前後寸法は、下部筐体71の前後寸法と一致している。
なお、左側の固定部材72上に左側の移動体側マガジンガイド部61が固定されており、右側の固定部材72上に右側の移動体側マガジンガイド部61が固定されている。
また、本体部材811の左右両端部の上面には、それぞれラック部材75が固定されている。各ラック部材75は、前後に長尺に形成されている。各ラック部材75の前後寸法は、本体部材811の前後寸法と一致している。
左側のラック部材75における右側の縁辺部と、右側のラック部材75における左側の縁辺部には、それぞれラックアンドピニオン構造のラック部75aが形成されている。
図24に示すように、第2出没部82は、扁平な板状部材である。例えば、第2出没部82は、平面視において、前後に長尺な矩形状に形成されている。第2出没部82の前後寸法は、下部筐体71の前後寸法と一致している。
第2出没部82の上面において、当該第2出没部82の前後方向における中央部の左端部及び右端部には、それぞれピニオン保持ボス82bが上方に向けて突出した状態に形成されている。
図19及び図21に示すように、第2出没部82は、本体部材811の上面に沿って配置されており、本体部材811の上面に沿って前後にスライド移動可能となっている。
なお、各ラック部材75は、第2出没部82の左右の縁辺部82cの上方を覆っており、第2出没部82が本体部材811から上方に脱落することが、ラック部材75によって規制されている。つまり、縁辺部82cは、ラック部材75と本体部材811とによって上下から挟まれている。
第2出没部82の左右幅寸法は、本体部材811の左右幅寸法よりも小さく、第2出没部82は、本体部材811の左右幅方向における中央部に配置されている。
第2出没部82の左右両側の縁辺には、それぞれラックアンドピニオン構造のラック部82aが形成されている。
左側のラック部82aは左側の第1ピニオン76と噛み合っており、右側のラック部82aは右側の第1ピニオン76と噛み合っている。
図18に示すように、第2出没部82の各ピニオン保持ボス82bは、それぞれ第2ピニオン77に挿通されている。これにより、ピニオン保持ボス82bは、第2ピニオン77を回転可能に保持している。すなわち、ピニオン保持ボス82bは、第2ピニオン77の回転軸となっている。第2ピニオン77の回転軸方向は上下方向である。
左側の第2ピニオン77は左側のラック部材75のラック部75aと噛み合っており、右側の第2ピニオン77は右側のラック部材75のラック部75aと噛み合っている。
左右のラック部材75の各々には、ガイド部材74が一体に設けられている。各ガイド部材74は、前後に長尺に形成されている。各ガイド部材74の前後寸法は、ラック部材75の前後寸法と一致している。
図25に示すように、第3出没部83は、扁平な板状部材である。例えば、第3出没部83は、平面視において、前後に長尺な矩形状に形成されている。第3出没部83の前後寸法は、下部筐体71の前後寸法と一致している。
第3出没部83は、下面側に突出した下方突出部831を有している。下方突出部831は、例えば、第3出没部83の前端から後端に亘って延在している。
下方突出部831における左右の縁辺部には、それぞれラックアンドピニオン構造のラック部83aが形成されている。
図17に示すように、第3出没部83は、第2出没部82の上面に沿って配置されており、第2出没部82の上面に沿って前後にスライド移動可能となっている。
第3出没部83の左側のラック部83aは左側の第2ピニオン77(図18)と噛み合っており、第3出没部83の右側のラック部83aは右側の第2ピニオン77(図18)と噛み合っている。
なお、第3出没部83における左側の縁辺部は左側のガイド部材74と左側のラック部材75とによって上下から挟み込まれており、第3出没部83における右側の縁辺部は右側のガイド部材74と右側のラック部材75とによって上下から挟み込まれている。
これにより、第3出没部83が上方に脱落することがガイド部材74によって規制されている。
なお、第1出没部81は、上述した構成のうち、本体部材811と、左右一対のラック部材75と、左右一対のガイド部材74と、を備えて構成されている。
更に、第1出没部81は、以下に説明する移動ブロック240(図30)を備えている。
また、出没部80は、以下に説明する回転部材250(図32、図34)を備えている。
本体部材811は、移動ブロック240及び回転部材250を介して回転シャフト210と連結されている。
図30に示すように、本体部材811は、下方に突出している左右一対の突出片811cを備えており、これら突出片811cによって移動ブロック240を保持している。
各突出片811cは、下部筐体71の上面(筐体構成上側部材71bの上面)に形成されている左右一対のスリット201(図22)を介して、上方から下部筐体71の内部に挿入されている(図29参照)。各スリット201は、前後に延在しており、突出片811cの前後移動を許容する。
移動ブロック240の左右両側面には、それぞれ係止突起242(図31)が形成されており、各突出片811cには、それぞれ係止突起242と係合する係止穴811dが形成されている。移動ブロック240の各係止突起242が各突出片811cの係止穴811dに嵌入することによって、移動ブロック240が本体部材811により保持されている。
移動ブロック240、回転部材250及び回転シャフト210は下部筐体71の内部に配置されている。
図33(a)、図33(b)及び図33(c)のいずれかに示すように、移動ブロック240には、回転シャフト210を挿通させる挿通孔241(図30参照)と、回転部材250を回転可能に保持する保持孔244と、上方への回転部材250の脱落を規制する係止爪245と、が形成されている。
移動ブロック240に対する回転部材250の回転の軸方向は、例えば、上下方向である。
更に、移動ブロック240は、後述する第1位置検出部221、第2位置検出部222及び第3位置検出部223により検出される被検出片243を備えている。被検出片243には、スリット243aが形成されている。
図27に示すように、筐体構成下側部材71aには、回転シャフト210の一端部と他端部とをそれぞれ回転可能に軸受けする前後一対の軸受部202が形成されている。回転シャフト210は、軸受部202によって軸受けされている。
図27及び図28に示すように、回転シャフト210の一端部には、回転シャフト210と同軸に従動ギア232が設けられている。従動ギア232は回転シャフト210に対してネジ止めにより固定されている。出没駆動モータ161の駆動軸(不図示)には、当該駆動軸と同軸に出力ギア231が設けられている。そして、出力ギア231と従動ギア232とが互いに噛み合っている。このため、出没駆動モータ161が回転することによって、回転シャフト210が回転するようになっている。また、出没駆動モータ161は、正逆回転が可能であり、従って、回転シャフト210は、第1の回転方向及び第2の回転方向に回転可能である。
図34、図35(a)、図35(b)及び図36等に示すように、回転シャフト210の外周面には、第1螺旋溝211と、第1螺旋溝211とは反対回りに螺旋旋回していて第1螺旋溝211と交差している第2螺旋溝212と、が形成されている。つまり、第1螺旋溝211と第2螺旋溝212とは周期的に互いに交差している。
更に、回転シャフト210の外周面には、第1螺旋溝211の一端と第2螺旋溝212の一端とを相互に繋いでいる第1転向溝213と、第1螺旋溝211の他端と第2螺旋溝212の他端とを相互に繋いでいる第2転向溝214と、が形成されている。
第1転向溝213は、U字状に形成されており、第1螺旋溝211の一端部と第1転向溝213と第2螺旋溝212の一端部とを含む溝は、第1転向溝213において折り返して、第1螺旋溝211から第2螺旋溝212へと連続的に(第2螺旋溝212から第1螺旋溝211へと連続的に)形成されている。
同様に、第2転向溝214は、U字状に形成されており、第1螺旋溝211の他端部と第2転向溝214と第2螺旋溝212の他端部とを含む溝は、第2転向溝214において折り返して、第1螺旋溝211から第2螺旋溝212へと連続的に(第2螺旋溝212から第1螺旋溝211へと連続的に)形成されている。
回転部材250は、回転シャフト210の第1螺旋溝211又は第2螺旋溝212に対して係合する係合部251(図32、図34)を備えている。回転シャフト210が回転することによって、係合部251が第1螺旋溝211又は第2螺旋溝212に沿って前方又は後方に移動し、第1出没部81の全体も前方又は後方に移動するようになっている。
係合部251が第1螺旋溝211に係合しているときに、回転シャフト210が第1の回転方向に回転すると、係合部251が第1螺旋溝211から第1転向溝213に達するまでは、第1出没部81は前方に移動する。回転シャフト210が更に第1の回転方向に回転し続けると、係合部251は第1転向溝213から第2螺旋溝212に移行し、第1出没部81は後方に移動し始める。
ここで、係合部251が第1螺旋溝211から第1転向溝213を経由して第2螺旋溝212に移行する際に、係合部251を含む回転部材250の全体が、移動ブロック240に対して回転する。
その後、更に、回転シャフト210が第1の回転方向に回転すると、係合部251が第2螺旋溝212から第2転向溝214に達するまでは、第1出没部81は後方に移動する。回転シャフト210が更に第1の回転方向に回転し続けると、係合部251は第2転向溝214から第1螺旋溝211に移行し、第1出没部81は前方に移動し始める。
ここで、係合部251が第2螺旋溝212から第2転向溝214を経由して第1螺旋溝211に移行する際にも、係合部251を含む回転部材250の全体が、移動ブロック240に対して回転する。
また、係合部251が第1螺旋溝211に係合しているときに、回転シャフト210が第1の回転方向とは逆の回転方向である第2の回転方向に回転すると、係合部251が第1螺旋溝211から第2転向溝214に達するまでは、第1出没部81は後方に移動する。回転シャフト210が更に第2の回転方向に回転し続けると、係合部251は第2転向溝214から第2螺旋溝212に移行し、第1出没部81は前方に移動し始める。
ここで、係合部251が第1螺旋溝211から第2転向溝214を経由して第2螺旋溝212に移行する際にも、係合部251を含む回転部材250の全体が、移動ブロック240に対して回転する。
その後、更に、回転シャフト210が第2の回転方向に回転すると、係合部251が第2螺旋溝212から第1転向溝213に達するまでは、第1出没部81は前方に移動する。回転シャフト210が更に第2の回転方向に回転し続けると、係合部251は第1転向溝213から第1螺旋溝211に移行し、第1出没部81は後方に移動し始める。
ここで、係合部251が第2螺旋溝212から第1転向溝213を経由して第1螺旋溝211に移行する際にも、係合部251を含む回転部材250の全体が、移動ブロック240に対して回転する。
係合部251が回転シャフト210の長手方向における中央位置にあるときには、第1出没部81は移動体本体70から前方にも後方にも突出していない収納状態(図17)となるようになっている。
係合部251が回転シャフト210の長手方向における中央位置よりも前方に移動することにより、第1出没部81の本体部材811、一対のラック部材75及び一対のガイド部材74が移動体本体70から前方に突出する。
また、係合部251が回転シャフト210の長手方向における中央位置よりも後方に移動することにより、第1出没部81の本体部材811、一対のラック部材75及び一対のガイド部材74が移動体本体70から後方に突出する。
ここで、出没駆動モータ161の駆動により、第1出没部81の本体部材811が、下部筐体71を基準として前方に突出すると、左右一対の第1ピニオン76が本体部材811に伴って前方に移動する。このとき、左右一対の第1ピニオン76は、それぞれラック部73aに対して噛み合った状態で回転しながら前方に移動する。また、第2出没部82は、左右一対の第1ピニオン76と噛み合っている左右一対のラック部82aを有する。このため、第2出没部82は、下部筐体71からの本体部材811の突出量と同じだけ、第1出没部81から前方に突出する(図26参照)。
また、第1出没部81から第2出没部82が前方に突出する際に、左右一対の第2ピニオン77は、第2出没部82に伴って前方に移動する。このとき、左右一対の第2ピニオン77は、それぞれラック部75aに対して噛み合った状態で回転しながら前方に移動する。また、第3出没部83は、左右一対の第2ピニオン77と噛み合っている左右一対のラック部83aを有する。このため、第3出没部83は、本体部材811からの第2出没部82の突出量と同じだけ、第2出没部82から前方に突出する(図26参照)。
従って、下部筐体71からの第3出没部83の突出量は、下部筐体71からの本体部材811の突出量の3倍となる。
なお、出没駆動モータ161の駆動により、本体部材811が、下部筐体71を基準として後方に突出する場合も同様である。すなわち、第2出没部82は、下部筐体71からの本体部材811の突出量と同じだけ、第1出没部81から後方に突出し、第3出没部83は、本体部材811からの第2出没部82の突出量と同じだけ、第2出没部82から後方に突出する。
図27から図29に示すように、下部筐体71の内部には、それぞれ移動ブロック240の被検出片243を検出する第1位置検出部221、第2位置検出部222及び第3位置検出部223が設けられている。
第1位置検出部221、第2位置検出部222及び第3位置検出部223は、例えば光学式センサ(例えばフォトセンサ)である。
第1位置検出部221は、回転シャフト210の第1転向溝213(図36)の近傍に配置されており、係合部251が第1転向溝213に達するまで移動ブロック240が回転シャフト210に沿って前進したことを検出する。
第2位置検出部222は、回転シャフト210の第2転向溝214(図36)の近傍に配置されており、係合部251が第2転向溝214に達するまで移動ブロック240が回転シャフト210に沿って後退したことを検出する。
第3位置検出部223は、回転シャフト210の長手方向における中央部の近傍に配置されており、移動ブロック240及び係合部251が基準位置に位置することを検出する。
より詳細には、第1位置検出部221、第2位置検出部222及び第3位置検出部223の各々は、被検出片243に形成されたスリット243aを検出することにより、係合部251が第1転向溝213に達するまで移動ブロック240が回転シャフト210に沿って前進したこと、係合部251が第2転向溝214に達するまで移動ブロック240が回転シャフト210に沿って後退したこと、及び、移動ブロック240及び係合部251が基準位置に位置することを、それぞれ検出する。これによって、より高い検出精度を実現している。
このように、動作部は、アクチュエータ(出没駆動モータ161)により少なくとも一方向に軸回転駆動される回転シャフト210を備え、回転シャフト210の外周面には、第1螺旋溝211と、第1螺旋溝211とは反対回りに螺旋旋回していて第1螺旋溝211と交差している第2螺旋溝212と、第1螺旋溝211の一端と第2螺旋溝212の一端とを繋いでいる第1転向溝213と、第1螺旋溝211の他端と第2螺旋溝212の他端とを繋いでいる第2転向溝214と、が形成されている。
出没部80は、回転シャフト210に沿って移動して動作部本体(移動体本体70)から第1方向(前方)又は第2方向(後方)に突出する第1出没部81と、第1出没部81に対して回転可能に保持されていて第1出没部81(の移動ブロック240)に対する回転の向きに応じて第1螺旋溝211又は第2螺旋溝212に係合する係合部251と、を備えている。
第1螺旋溝211は、回転シャフト210が第1の回転方向に回転することにより係合部251を介して第1出没部81に動力を伝達し、第1出没部81を第1方向に突出させる。
第2螺旋溝212は、回転シャフト210が第1の回転方向に回転することにより係合部251を介して第1出没部81に動力を伝達し、第1出没部81を第2方向に突出させる。
第1転向溝213、及び、第2転向溝214は、それぞれ、回転シャフト210が同一方向に回転し続ける過程で係合部251を第1螺旋溝211と第2螺旋溝212との間で受け渡すものである。
このため、回転シャフト210を同一方向に回転させることによって、出没部80の往復動作(例えば、第1方向への突出と収納とを行う動作、又は、第2方向への突出と収納とを行う動作)が可能となっている。
より詳細には、第1螺旋溝211は、回転シャフト210が第2の回転方向に回転することにより係合部251を介して第1出没部81に動力を伝達し、第1出没部81を第2方向に突出させる。
第2螺旋溝212は、回転シャフト210が第2の回転方向に回転することにより係合部251を介して第1出没部81に動力を伝達し、第1出没部81を第1方向に突出させる。
また、動作部は、外周面に螺旋溝(第1螺旋溝211、第2螺旋溝212)が形成されていてアクチュエータ(出没駆動モータ161)により軸回転駆動される回転シャフト210を備え、出没部80は、動作部本体(移動体本体70)から第1方向(前方)又は第2方向(後方)に突出する第1出没部81と、回転シャフト210の螺旋溝に対して係合し回転シャフト210から第1出没部81に動力を伝達する係合部251と、を備えている。
第1方向及び第2方向に対して交差する方向(本実施形態では、前後方向に対して直交する左右方向)における第1出没部81の両側の縁辺部(本体部材811の縁辺部811b)の各々が、動作部本体に対して第1方向及び第2方向にスライド可能に、動作部本体によって保持されている。
よって、移動体本体70によって第1出没部81を安定的に保持することができるため、出没部80によってマガジン30をより安定的に保持することが可能となる。
また、出没部80は、動力伝達機構と、動力伝達機構を介して第1出没部81と連結されている第2出没部82と、を備えている。
第1出没部81が動作部本体(移動体本体70)から第1方向に突出する際には、動力伝達機構を介して第1出没部81から第2出没部82に動力が伝達されて第2出没部82が第1出没部81から第1方向に突出する。
第1出没部81が動作部本体から第2方向に突出する際には、動力伝達機構を介して第1出没部81から第2出没部82に動力が伝達されて第2出没部82が第1出没部81から第2方向に突出する。
よって、第1出没部81と第2出没部82とを含む出没部80を、より長い突出長で移動体本体70から突出させることができるため、出没部80によるマガジン30の搬送ストロークをより長く確保することができる。
また、動力伝達機構は、移動体本体70に形成された第1ラックギア(ラック部73a)と、第1ラックギアと噛み合っている第1ピニオンギア(第1ピニオン76)と、第1ラックギアに対して並列な配置で第2出没部82に形成されていて第1ピニオンギアと噛み合っている第2ラックギア(ラック部82a)と、により構成されている。
また、第1方向及び第2方向に対して交差する方向(本実施形態では、前後方向に対して直交する左右方向)における第2出没部82の両側の縁辺部82cの各々が、第1出没部81に対して第1方向及び第2方向にスライド可能に、第1出没部81によって保持されている。
よって、第1出没部81によって第2出没部82を安定的に保持することができるため、出没部80によってマガジン30をより安定的に保持することが可能となる。
また、出没部80は、第2動力伝達機構と、第2動力伝達機構を介して第2出没部82と連結されている第3出没部83と、を備えている。
第2出没部82が第1出没部81から第1方向に突出する際には、第2動力伝達機構を介して第2出没部82から第3出没部83に動力が伝達されて第3出没部83が第2出没部82から第1方向に突出する。
第2出没部82が第1出没部81から第2方向に突出する際には、第2動力伝達機構を介して第2出没部82から第3出没部83に動力が伝達されて第3出没部83が第2出没部82から第2方向に突出する。
よって、第1出没部81と第2出没部82と第3出没部83を含む出没部80を、より長い突出長で移動体本体70から突出させることができるため、出没部80によるマガジン30の搬送ストロークをより長く確保することができる。
また、第2動力伝達機構は、第1出没部81に形成された第3ラックギア(ラック部75a)と、第3ラックギアと噛み合っている第2ピニオンギア(第2ピニオン77)と、第3ラックギアに対して並列な配置で第3出没部83に形成されていて第2ピニオンギアと噛み合っている第4ラックギア(ラック部83a)と、により構成されている。
また、第1方向及び第2方向に対して交差する方向(本実施形態では、前後方向に対して直交する左右方向)における第3出没部83の両側の縁辺部83cの各々が、第1出没部81に対してスライド可能に、第1出没部81によって保持されている。
よって、第1出没部81によって第3出没部83を安定的に保持することができるため、出没部80によってマガジン30をより安定的に保持することが可能となる。
また、払出装置100は、第1出没部81が移動体本体70から第1方向に突出していることを検出する第1位置検出部221と、第1出没部81が移動体本体70から第2方向に突出していることを検出する第2位置検出部222と、第1出没部81が基準位置にあることを検出する第3位置検出部223と、を備えている。
次に、図37を用いて搬送機構の移動機構90について説明する。
移動機構90は、移動体60が載置されている載置プレート98と、載置プレート98を左右に移動可能に保持しているレール97と、レール97の左端部と右端部にそれぞれ設けられている左右一対の支持プレート96と、を備えている。レール97は水平に配置されており、左右に延在している。
更に、移動機構90は、例えば、左右一対のフレーム91、92を備えている。左側のフレーム91は、例えば、左側壁13の内面に沿って配置されていて上下に延在しており、右側のフレーム92は、例えば、右側壁14の内面に沿って配置されていて上下に延在している。
フレーム91には、上下一対のプーリ93が設けられている(下側のプーリ93は不図示)。これらプーリ93には、Y駆動用タイミングベルト94が架け渡されている。Y駆動用タイミングベルト94の周方向における1箇所には、左側の支持プレート96が固定されている。
同様に、フレーム92にも、上下一対のプーリ(不図示)が設けられており、これらプーリにもY駆動用タイミングベルト(不図示)が架け渡されており、このY駆動用タイミングベルトの周方向における1箇所には、右側の支持プレート96が固定されている。
更に、移動機構90は、上側のプーリどうし(左側のフレーム91に設けられている上下一対のプーリ93のうち上側のプーリ93と、右側のフレーム92に設けられている上下一対のプーリのうち上側のプーリ)を相互に連結している駆動伝達シャフト95を備えている。
更に、移動機構90は、上側のプーリ93を回転駆動させるY駆動モータ163を備えている。なお、Y駆動モータ163とプーリ93との間には、1つ又は複数のギアが介在していても良い。
Y駆動モータ163により左側のプーリ93が回転駆動されると、左側のY駆動用タイミングベルト94が回転する。また、駆動伝達シャフト95を介して右側のプーリが左側のプーリ93と同期して回転するため、右側のY駆動用タイミングベルトも回転する。
これにより、左右の支持プレート96が上昇又は下降する。よって、これら支持プレート96と一体に、レール97、載置プレート98及び移動体60も上昇又は下降する。
また、図示は省略するが、移動機構90は、左右一対のプーリと、このうち一方のプーリを回転駆動させるX駆動モータ162(図38)と、これらプーリ間に架け渡されたX駆動用タイミングベルトと、を例えばレール97の内部に備えている。
X駆動用タイミングベルトの周方向における1箇所には、載置プレート98が固定されている。
X駆動モータ162によりプーリが回転駆動されると、X駆動用タイミングベルトが回転する。
これにより、載置プレート98及び移動体60がレール97に沿って左又は右に移動する。
よって、移動機構90は、移動体60を上下及び左右に移動させることができる。
なお、ここで説明した移動機構90の構造は一例であり、移動機構90としては、移動体60を上下及び水平に移動可能なその他の機構を用いることができる。
次に、図38を用いて、払出装置100のブロック構成について説明する。
払出装置100は、当該払出装置100の各部の動作を統括的に制御する制御部150を備えている。制御部150は、出没駆動モータ161、X駆動モータ162及びY駆動モータ163等の動作制御を行う。
制御部150は、制御用プログラムを記憶保持しているROM152と、この制御用プログラムに従って制御動作を実行するCPU151と、CPU151の作業領域などとして機能するRAM153と、を備えて構成されている。
ここで、例えば、前面壁11における開閉扉17の近傍の位置には、バーコードリーダ191が設けられている。収容棚21及び第2収容棚22におけるマガジン30の配置は、例えば、銘柄ごとに予め定められている。
マガジン30を払出装置100に投入する際に、オペレータがたばこ商品50をバーコードリーダ191にかざして、たばこ商品50の外面に付されているバーコードを読み取らせることにより、制御部150は、これから投入されるマガジン30に収容されているたばこ商品50の銘柄と、当該マガジン30を収容すべき収容スペースを認識するようになっている。
更に、払出装置100は、開閉扉17が閉じているか否かを検出する扉スイッチ(不図示)を備えている。すなわち、扉スイッチは、開閉扉17が閉じている場合にその旨を検出するか、又は、開閉扉17が開いている場合にその旨を検出するようになっている。
制御部150には、扉スイッチによる検出結果が随時入力されるようになっており、制御部150は、開閉扉17が閉じているか否かを常時監視している。
マガジン30が投入マガジン設置部24に投入された後、開閉扉17が閉じられると、制御部150は、マガジン30と銘柄に応じた収容スペースに搬送させる制御を行う。
すなわち、払出装置100は、投入マガジン設置部24にマガジン30が設置された場合に、搬送機構によって当該マガジン30を収容棚21又は第2収容棚22のマガジン支持部23における空き領域に搬送させる制御を行うマガジン搬送制御部(制御部150)を備えている。
更に、払出装置100は、払出命令取得部155を備えている。
払出命令取得部155は、例えば、筐体10の外面に設けられた操作部、又は、筐体10とは離間する位置に設けられる操作タブレットなどである。
払出命令取得部155に対して、店員またはたばこ商品50の購買者が所定の操作を行うことにより、購買者が購買するたばこ商品50の銘柄の指定が可能となっている。
なお、払出命令取得部155に対する操作により、各種のたばこ商品50の銘柄を、例えば、50音検索、ブランド名検索、タール値検索、ニコチン値検索等の各種の検索方法により検索し、指定できるようになっていてもよい。或いは、購買者の個人認証情報(声紋認証、静脈認証又は記録媒体の読み取り等により認証される情報)によって購買者を特定し、前回購買した銘柄を検索するようにしてもよい。
ここで、払出命令取得部155に対する操作により、購買者が購買するたばこ商品50の銘柄が指定されることを、払出命令取得部155が払出命令を取得する、と称する。払出命令取得部155が取得した払出命令は、払出命令取得部155から制御部150に通知される。
制御部150は、払出命令と対応する銘柄のたばこ商品50を収容しているマガジン30からたばこ商品50を払い出す処理を搬送機構に行わせるようになっている。
上述のように、商品検出センサ111~114による検出信号は、制御部150に入力され、制御部150は、数量判定部や誤装填判定部として機能する。
また、第1位置検出部221、第2位置検出部222及び第3位置検出部223による検出信号は、制御部150に入力される。
このため、制御部150は、出没部80が第1方向に最大に突出した時点(係合部251が第1転向溝213に達するまで出没部80が第1方向に突出した時点)で出没駆動モータ161の動作を停止させたり、出没部80が第2方向に最大に突出した時点(係合部251が第2転向溝214に達するまで出没部80が第2方向に突出した時点)で出没駆動モータ161の動作を停止させたり、出没部80の収納状態(係合部251が回転シャフト210の長手方向における中央に位置する時点)で出没駆動モータ161の動作を停止させたりすることができる。
なお、係合部251が第1螺旋溝211に係合しているときに、収容棚21の1つのマガジン30から複数個(例えば2個)のたばこ商品50の払い出しを立て続けに行う場合は、例えば、先ず、回転シャフト210を第1の回転方向に連続的に回転させることによって出没部80を第1方向に突出させて引き続き収納させ、次に、回転シャフト210を第2の回転方向に連続的に回転させることによって出没部80を第1方向に突出させて引き続き収納させる動作を行う。
また、係合部251が第2螺旋溝212に係合しているときに、収容棚21の1つのマガジン30から複数個(例えば2個)のたばこ商品50の払い出しを立て続けに行う場合は、例えば、先ず、回転シャフト210を第2の回転方向に連続的に回転させることによって出没部80を第1方向に突出させて引き続き収納させ、次に、回転シャフト210を第1の回転方向に連続的に回転させることによって出没部80を第1方向に突出させて引き続き収納させる動作を行う。
また、係合部251が第1螺旋溝211に係合しているときに、第2収容棚22の1つのマガジン30から複数個(例えば2個)のたばこ商品50の払い出しを立て続けに行う場合は、例えば、先ず、回転シャフト210を第2の回転方向に連続的に回転させることによって出没部80を第2方向に突出させて引き続き収納させ、次に、回転シャフト210を第1の回転方向に連続的に回転させることによって出没部80を第2方向に突出させて引き続き収納させる動作を行う。
また、係合部251が第2螺旋溝212に係合しているときに、第2収容棚22の1つのマガジン30から複数個(例えば2個)のたばこ商品50の払い出しを立て続けに行う場合は、例えば、先ず、回転シャフト210を第1の回転方向に連続的に回転させることによって出没部80を第2方向に突出させて引き続き収納させ、次に、回転シャフト210を第2の回転方向に連続的に回転させることによって出没部80を第2方向に突出させて引き続き収納させる動作を行う。
また、このような動作を実現するため、制御部150は、係合部251が第1螺旋溝211又は第2螺旋溝212のいずれに係合しているかを、回転シャフト210の回転方向と位置検出部(第1位置検出部221、第2位置検出部222及び第3位置検出部223)からの情報とに基づき常時認識している。制御部150は、係合部251が第1螺旋溝211又は第2螺旋溝212のいずれに係合しているかに応じて、回転シャフト210の回転方向を制御し、出没部80を所望の方向に突出させる。
なお、上記の第1実施形態では、動作部が移動機構90と移動体60とにより構成されている例を説明したが、動作部は、移動機構90及び移動体60以外の搬送手段を更に備えていてもよい。
また、上記の第1実施形態では、動作部がマガジン30の搬送機能とたばこ商品50の払出機能とを担う例を説明したが、動作部がマガジン30の搬送機能を担い、他の機構がたばこ商品50の払い出し機能を担っていても良い。
また、上記の第1実施形態では、回転シャフト210に第1螺旋溝211及び第2螺旋溝212が形成されている例を説明したが、回転シャフト210に形成されている螺旋溝の数が1つであっても良い。この場合、移動ブロック240に対して回転可能な回転部材250は必要無く、移動ブロック240が回転シャフト210の螺旋溝に対して係合する係合部を有していれば良い。この係合部は、雌ねじ部であってもよい。この場合、回転シャフト210を正逆回転させることによって、出没部80を第1方向又は第2方向に突出させることができる。
また、上記の第1実施形態では、1つの出没駆動モータ161と1つの回転シャフト210によって、出没部80を第1方向及び第2方向のいずれにも突出させることが可能な構成について説明したが、本発明は、この例に限らず、払出装置100は、出没部80を第1方向に突出させるための第1アクチュエータ(例えば第1出没駆動モータ)及び第1回転シャフトと、出没部80を第2方向に突出させるための第2アクチュエータ(例えば第2出没駆動モータ)及び第2回転シャフトと、を備えていてもよい。
また、上記の第1実施形態では、出没部80が複数段(例えば3段)の伸縮式である例を説明したが、出没部80は伸縮式でなくても良い。
〔第2実施形態〕
図39(a)、図39(b)、図39(c)及び図39(d)は、第2実施形態に係る払出装置の一連の動作を説明するための模式図である。
本実施形態の場合、動作部が、たばこ商品50の供給動作を行う例を説明する。
本実施形態の場合、マガジン30の上端から当該マガジン30内にたばこ商品50を投入可能に構成されている(図39(d)参照)。
本実施形態の場合も、移動体60は、伸縮可能(例えば3段に伸縮可能な)な出没部80を備えている。本実施形態の場合、移動体60は、たばこ商品50を搬送するものである。
また、マガジン30の上方には、制御部150の制御下で昇降可能なシャッター260が設けられている。
先ず、図39(a)に示すように、移動体60によってマガジン30の上端の対向位置にたばこ商品50を搬送する。
次に、図39(b)に示すように、出没部80を第1方向に突出させ、たばこ商品50をマガジン30の上方位置に移動させる。
次に、図39(c)に示すように、シャッター260を下降させる。
次に、図39(d)に示すように、出没部80を収納させる。このとき、たばこ商品50はシャッター260によって出没部80上から払い落とされて、マガジン30内に投下される。
こうして、マガジン30へのたばこ商品50の投入を行うことができる。
〔第3実施形態〕
図40(a)、図40(b)及び図40(c)は、第3実施形態に係る払出装置の一連の動作を説明するための模式図である。
本実施形態の場合、動作部が、たばこ商品50の抜き取り動作を行う例を説明する。
本実施形態の場合、マガジン30の排出口33はマガジン30の下端部の片側に形成されており、マガジン30の下端部における排出口33とは反対側の部位には高さ寸法がたばこ商品50の高さ寸法よりも小さい待避穴270が形成されている。
本実施形態の場合、出没部80は、たばこ商品50を引っ掛けて抜き取るためのフック85を両端にそれぞれ備えている。各フック85は上方に突出した形状に形成されている。本実施形態の場合、出没部80は伸縮式でなくても良い。
先ず、図40(a)に示すように、抜き取り対象のたばこ商品50を収容しているマガジン30の下端部の対向位置に移動体60を移動させる。
次に、図40(b)に示すように、出没部80を突出させて、フック85を抜き取り対象のたばこ商品50(マガジン30内の最下段のたばこ商品50)に係止させる。このとき、出没部80は、抜き取り対象のたばこ商品50の下面とマガジン30の底面との間に潜り込み、フック85が待避穴270に到達するまで突出する。これにより、フック85が抜き取り対象のたばこ商品50において移動体60側とは反対側の面(天面又は底面)に係止された(引っ掛けられた)状態となる。
次に、図40(c)に示すように、出没部80を収納させる。このとき、フック85が引っ掛けられたたばこ商品50が排出口33を介してマガジン30から抜き取られ、移動体60に取り込まれる。
なお、第2実施形態及び第3実施形態の場合、移動体60は、第1実施形態と同様にマガジン30の搬送を行っても良いし、マガジン30の搬送は行わなくても良い。後者の場合、マガジン30は、図示しない他の搬送機構によって搬送されるようになっていてもよいし、収容棚21及び第2収容棚22に固定的に設けられていてもよいし、オペレータにより収容棚21及び第2収容棚22に対して着脱可能となっていても良い。
<第3実施形態の変形例>
図41(a)、図41(b)及び図41(c)は、第3実施形態の変形例に係る払出装置の一連の動作を説明するための模式図である。
本変形例の場合、払出装置は、以下に説明する点で、上記の第3実施形態に係る払出装置と相違しており、その他の点では上記の第3実施形態に係る払出装置と同様に構成されている。
本変形例では、出没部80が移動体60の下面側に配置されており、各フック85は下方に突出した形状に形成されている。
また、待避穴270が存在する高さ範囲は、マガジン30内の最下段のたばこ商品30の上部から、マガジン30内の下から2番目のたばこ商品40の下部にかけての範囲となっている。
先ず、図41(a)に示すように、抜き取り対象のたばこ商品50を収容しているマガジン30の下端部の対向位置に移動体60を移動させる。
次に、図41(b)に示すように、出没部80を突出させて、フック85を抜き取り対象のたばこ商品50(マガジン30内の最下段のたばこ商品50)に係止させる。このとき、出没部80は、抜き取り対象のたばこ商品50の上面と、当該たばこ商品50の1つ上に積み重なっているたばこ商品50の下面と、の間に潜り込み、フック85が待避穴270に到達するまで突出する。これにより、フック85が抜き取り対象のたばこ商品50において移動体60側とは反対側の面に係止された状態となる。
次に、図41(c)に示すように、出没部80を収納させる。このとき、フック85が引っ掛けられたたばこ商品50が排出口33を介してマガジン30から抜き取られ、引き続き、当該たばこ商品50が重力に従って落下する。
このように、本変形例では、マガジン30から抜き取られたたばこ商品50を落下させるため、第1実施形態と同様に迅速な払い出しが可能となる。
以上、図面を参照して実施形態を説明したが、これは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
本実施形態は以下の技術思想を包含する。
(1)払出対象のたばこ商品を払い出し可能な払出装置であって、
複数の前記たばこ商品を収容するマガジン、又は、前記たばこ商品の移送に関する動作を行う動作部を備え、
前記動作部は、
動作部本体と、
アクチュエータと、
前記アクチュエータの動作に応じて、水平方向における第1方向又は前記第1方向に対する反対方向である第2方向のいずれにも前記動作部本体から突出可能な出没部と、
を備えている払出装置。
(2)前記動作部は、前記アクチュエータにより少なくとも一方向に軸回転駆動される回転シャフトを備え、
前記回転シャフトの外周面には、第1螺旋溝と、前記第1螺旋溝とは反対回りに螺旋旋回していて前記第1螺旋溝と交差している第2螺旋溝と、前記第1螺旋溝の一端と前記第2螺旋溝の一端とを繋いでいる第1転向溝と、前記第1螺旋溝の他端と前記第2螺旋溝の他端とを繋いでいる第2転向溝と、が形成されており、
前記出没部は、前記回転シャフトに沿って移動して前記動作部本体から前記第1方向又は前記第2方向に突出する第1出没部と、前記第1出没部に対して回転可能に保持されていて前記第1出没部に対する回転の向きに応じて前記第1螺旋溝又は前記第2螺旋溝に係合する係合部と、を備え、
前記第1螺旋溝は、前記回転シャフトが第1の回転方向に回転することにより前記係合部を介して前記第1出没部に動力を伝達し、前記第1出没部を前記第1方向に突出させ、
前記第2螺旋溝は、前記回転シャフトが前記第1の回転方向に回転することにより前記係合部を介して前記第1出没部に動力を伝達し、前記第1出没部を前記第2方向に突出させ、
前記第1転向溝、及び、前記第2転向溝は、それぞれ、前記回転シャフトが同一方向に回転し続ける過程で前記係合部を前記第1螺旋溝と前記第2螺旋溝との間で受け渡すものである(1)に記載の払出装置。
(3)前記動作部は、外周面に螺旋溝が形成されていて前記アクチュエータにより軸回転駆動される回転シャフトを備え、
前記出没部は、
前記動作部本体から前記第1方向又は前記第2方向に突出する第1出没部と、
前記回転シャフトの前記螺旋溝に対して係合し、前記回転シャフトから前記第1出没部に動力を伝達する係合部と、
を備え、
前記第1方向及び前記第2方向に対して交差する方向における前記第1出没部の両側の縁辺部の各々が、前記動作部本体に対して前記第1方向及び前記第2方向にスライド可能に、前記動作部本体によって保持されている(1)又は(2)に記載の払出装置。
(4)前記出没部は、
動力伝達機構と、
前記動力伝達機構を介して前記第1出没部と連結されている第2出没部と、
を備え、
前記第1出没部が前記動作部本体から前記第1方向に突出する際には、前記動力伝達機構を介して前記第1出没部から前記第2出没部に動力が伝達されて前記第2出没部が前記第1出没部から前記第1方向に突出し、
前記第1出没部が前記動作部本体から前記第2方向に突出する際には、前記動力伝達機構を介して前記第1出没部から前記第2出没部に動力が伝達されて前記第2出没部が前記第1出没部から前記第2方向に突出する(2)又は(3)に記載の払出装置。
(5)前記動力伝達機構は、前記動作部本体に形成された第1ラックギアと、前記第1ラックギアと噛み合っている第1ピニオンギアと、前記第1ラックギアに対して並列な配置で前記第2出没部に形成されていて前記第1ピニオンギアと噛み合っている第2ラックギアと、により構成されている(4)に記載の払出装置。
(6)前記第1方向及び前記第2方向に対して交差する方向における前記第2出没部の両側の縁辺部の各々が、前記第1出没部に対して前記第1方向及び前記第2方向にスライド可能に、前記第1出没部によって保持されている(4)又は(5)に記載の払出装置。
(7)前記出没部は、
第2動力伝達機構と、
前記第2動力伝達機構を介して前記第2出没部と連結されている第3出没部と、
を備え、
前記第2出没部が前記第1出没部から前記第1方向に突出する際には、前記第2動力伝達機構を介して前記第2出没部から前記第3出没部に動力が伝達されて前記第3出没部が前記第2出没部から前記第1方向に突出し、
前記第2出没部が前記第1出没部から前記第2方向に突出する際には、前記第2動力伝達機構を介して前記第2出没部から前記第3出没部に動力が伝達されて前記第3出没部が前記第2出没部から前記第2方向に突出する(4)から(6)のいずれか一項に記載の払出装置。
(8)前記第2動力伝達機構は、前記第1出没部に形成された第3ラックギアと、前記第3ラックギアと噛み合っている第2ピニオンギアと、前記第3ラックギアに対して並列な配置で前記第3出没部に形成されていて前記第2ピニオンギアと噛み合っている第4ラックギアと、により構成されている(7)に記載の払出装置。
(9)前記第1方向及び前記第2方向に対して交差する方向における前記第3出没部の両側の縁辺部の各々が、前記第1出没部に対してスライド可能に、前記第1出没部によって保持されている(7)又は(8)に記載の払出装置。
(10)前記第1出没部が前記第1方向に突出していることを検出する第1位置検出部と、
前記第1出没部が前記第2方向に突出していることを検出する第2位置検出部と、
前記第1出没部が基準位置にあることを検出する第3位置検出部と、
を備えている(2)から(9)のいずれか一項に記載の払出装置。
(11)前記動作部は、前記マガジンを搬送するものであり、
前記出没部は、前記動作部により前記マガジンを搬送する際に前記マガジンを間接又は直接に保持する機能を担う(1)から(10)のいずれか一項に記載の払出装置。
(12)前記動作部は、前記出没部を前記動作部本体から突出させた状態で前記出没部を前記マガジンに対して相対的に上昇させることによって前記出没部により前記マガジンを間接又は直接に保持させ、前記出没部を前記動作部本体に収納させて前記マガジンを前記動作部本体の上方位置において保持させた状態で、前記マガジンを搬送するものであり、
前記動作部は、前記マガジンが前記動作部本体の上方位置に保持されているときに前記マガジンの両側面に対してそれぞれ近接又は当接する一対のマガジンガイド部を備え、
前記一対のマガジンガイド部の少なくとも一方には、当該マガジンガイド部を基準として前記第1方向に位置する前記マガジン内の前記たばこ商品を検出する第1商品検出センサと、当該マガジンガイド部を基準として前記第2方向に位置する前記マガジン内の前記たばこ商品を検出する第2商品検出センサと、が設けられている(11)に記載の払出装置。
(13)前記一対のマガジンガイド部の各々に、前記第1商品検出センサと前記第2商品検出センサとが設けられている(12)に記載の払出装置。
(14)前記出没部は、当該払出装置からの前記たばこ商品の払い出しの際に前記マガジンから前記たばこ商品を直接又は間接に押し出す機能を担う(1)から(13)のいずれか一項に記載の払出装置。
10 筐体
11 前面壁
12 天板部
13 左側壁
14 右側壁
15 背面壁
16 底板部
17 開閉扉
17a 投入口
18 取出用開口
19 シューター
20 取出位置
21 収容棚
22 第2収容棚
23 マガジン支持部
24 投入マガジン設置部
25 棚板
26 マガジン受部
27 マガジンガイド部
30 マガジン
31 箱体本体部
31a 開口
32 箱体蓋部
32a 開口
33 排出口
50 たばこ商品
60 移動体
61 移動体側マガジンガイド部(マガジンガイド部)
70 移動体本体
71 下部筐体
71a 筐体構成下側部材
71b 筐体構成上側部材
71c 固定フック
72 固定部材
73 押え部材
73a ラック部
74 ガイド部材
75 ラック部材
75a ラック部
76 第1ピニオンギア
77 第2ピニオンギア
80 出没部
81 第1出没部
811 本体部材
811a ピニオン保持ボス
811b 縁辺部
811c 突出片
811d 係止穴
82 第2出没部
82a ラック部
82c 縁辺部
82b ピニオン保持ボス
83 第3出没部
83a ラック部
83b 穴
83c 縁辺部
831 下方突出部
85 フック
90 移動機構
91、92 フレーム
93 プーリ
94 Y駆動用タイミングベルト
95 駆動伝達シャフト
96 支持プレート
97 レール
98 載置プレート
100、100A、100B 払出装置
111 商品検出センサ
112 商品検出センサ
113 商品検出センサ
114 商品検出センサ
130 挿入空間
141 第1受け渡し位置
150 制御部
151 CPU
152 ROM
153 RAM
155 払出命令取得部
161 出没駆動モータ(アクチュエータ)
162 X駆動モータ
163 Y駆動モータ
181 移動領域
191 バーコードリーダ
201 スリット
202 軸受部
210 回転シャフト
211 第1螺旋溝
212 第2螺旋溝
213 第1転向溝
214 第2転向溝
221 第1位置検出部
222 第2位置検出部
223 第3位置検出部
231 出力ギア
232 従動ギア
240 移動ブロック
241 挿通孔
242 係止突起
243 被検出片
243a スリット
244 保持孔
245 係止爪
250 回転部材
251 係合部
260 シャッター
270 待避穴

Claims (13)

  1. 払出対象のたばこ商品を払い出し可能な払出装置であって、
    複数の前記たばこ商品を収容するマガジンの移送に関する動作を行う動作部を備え、
    前記動作部は、
    動作部本体と、
    アクチュエータと、
    前記アクチュエータの動作に応じて、水平方向における第1方向又は前記第1方向に対する反対方向である第2方向のいずれにも前記動作部本体から突出可能な出没部と、
    を備えており、
    前記動作部は、前記マガジンを搬送するものであり、
    前記出没部は、前記動作部により前記マガジンを搬送する際に前記マガジンを間接又は直接に保持する機能を担う払出装置。
  2. 前記動作部は、前記アクチュエータにより少なくとも一方向に軸回転駆動される回転シャフトを備え、
    前記回転シャフトの外周面には、第1螺旋溝と、前記第1螺旋溝とは反対回りに螺旋旋回していて前記第1螺旋溝と交差している第2螺旋溝と、前記第1螺旋溝の一端と前記第2螺旋溝の一端とを繋いでいる第1転向溝と、前記第1螺旋溝の他端と前記第2螺旋溝の他端とを繋いでいる第2転向溝と、が形成されており、
    前記出没部は、前記回転シャフトに沿って移動して前記動作部本体から前記第1方向又は前記第2方向に突出する第1出没部と、前記第1出没部に対して回転可能に保持されていて前記第1出没部に対する回転の向きに応じて前記第1螺旋溝又は前記第2螺旋溝に係合する係合部と、を備え、
    前記第1螺旋溝は、前記回転シャフトが第1の回転方向に回転することにより前記係合部を介して前記第1出没部に動力を伝達し、前記第1出没部を前記第1方向に突出させ、
    前記第2螺旋溝は、前記回転シャフトが前記第1の回転方向に回転することにより前記係合部を介して前記第1出没部に動力を伝達し、前記第1出没部を前記第2方向に突出させ、
    前記第1転向溝、及び、前記第2転向溝は、それぞれ、前記回転シャフトが同一方向に回転し続ける過程で前記係合部を前記第1螺旋溝と前記第2螺旋溝との間で受け渡すものである請求項1に記載の払出装置。
  3. 前記動作部は、外周面に螺旋溝が形成されていて前記アクチュエータにより軸回転駆動される回転シャフトを備え、
    前記出没部は、
    前記動作部本体から前記第1方向又は前記第2方向に突出する第1出没部と、
    前記回転シャフトの前記螺旋溝に対して係合し、前記回転シャフトから前記第1出没部に動力を伝達する係合部と、
    を備え、
    前記第1方向及び前記第2方向に対して交差する方向における前記第1出没部の両側の縁辺部の各々が、前記動作部本体に対して前記第1方向及び前記第2方向にスライド可能に、前記動作部本体によって保持されている請求項1又は2に記載の払出装置。
  4. 前記出没部は、
    動力伝達機構と、
    前記動力伝達機構を介して前記第1出没部と連結されている第2出没部と、
    を備え、
    前記第1出没部が前記動作部本体から前記第1方向に突出する際には、前記動力伝達機構を介して前記第1出没部から前記第2出没部に動力が伝達されて前記第2出没部が前記第1出没部から前記第1方向に突出し、
    前記第1出没部が前記動作部本体から前記第2方向に突出する際には、前記動力伝達機構を介して前記第1出没部から前記第2出没部に動力が伝達されて前記第2出没部が前記第1出没部から前記第2方向に突出する請求項2又は3に記載の払出装置。
  5. 前記動力伝達機構は、前記動作部本体に形成された第1ラックギアと、前記第1ラックギアと噛み合っている第1ピニオンギアと、前記第1ラックギアに対して並列な配置で前記第2出没部に形成されていて前記第1ピニオンギアと噛み合っている第2ラックギアと、により構成されている請求項4に記載の払出装置。
  6. 前記第1方向及び前記第2方向に対して交差する方向における前記第2出没部の両側の縁辺部の各々が、前記第1出没部に対して前記第1方向及び前記第2方向にスライド可能に、前記第1出没部によって保持されている請求項4又は5に記載の払出装置。
  7. 前記出没部は、
    第2動力伝達機構と、
    前記第2動力伝達機構を介して前記第2出没部と連結されている第3出没部と、
    を備え、
    前記第2出没部が前記第1出没部から前記第1方向に突出する際には、前記第2動力伝達機構を介して前記第2出没部から前記第3出没部に動力が伝達されて前記第3出没部が前記第2出没部から前記第1方向に突出し、
    前記第2出没部が前記第1出没部から前記第2方向に突出する際には、前記第2動力伝達機構を介して前記第2出没部から前記第3出没部に動力が伝達されて前記第3出没部が前記第2出没部から前記第2方向に突出する請求項4から6のいずれか一項に記載の払出装置。
  8. 前記第2動力伝達機構は、前記第1出没部に形成された第3ラックギアと、前記第3ラックギアと噛み合っている第2ピニオンギアと、前記第3ラックギアに対して並列な配置で前記第3出没部に形成されていて前記第2ピニオンギアと噛み合っている第4ラックギアと、により構成されている請求項7に記載の払出装置。
  9. 前記第1方向及び前記第2方向に対して交差する方向における前記第3出没部の両側の縁辺部の各々が、前記第1出没部に対してスライド可能に、前記第1出没部によって保持されている請求項7又は8に記載の払出装置。
  10. 前記第1出没部が前記第1方向に突出していることを検出する第1位置検出部と、
    前記第1出没部が前記第2方向に突出していることを検出する第2位置検出部と、
    前記第1出没部が基準位置にあることを検出する第3位置検出部と、
    を備えている請求項2から9のいずれか一項に記載の払出装置。
  11. 前記動作部は、前記出没部を前記動作部本体から突出させた状態で前記出没部を前記マガジンに対して相対的に上昇させることによって前記出没部により前記マガジンを間接又は直接に保持させ、前記出没部を前記動作部本体に収納させて前記マガジンを前記動作部本体の上方位置において保持させた状態で、前記マガジンを搬送するものであり、
    前記動作部は、前記マガジンが前記動作部本体の上方位置に保持されているときに前記マガジンの両側面に対してそれぞれ近接又は当接する一対のマガジンガイド部を備え、
    前記一対のマガジンガイド部の少なくとも一方には、当該マガジンガイド部を基準として前記第1方向に位置する前記マガジン内の前記たばこ商品を検出する第1商品検出センサと、当該マガジンガイド部を基準として前記第2方向に位置する前記マガジン内の前記たばこ商品を検出する第2商品検出センサと、が設けられている請求項1から10のいずれか一項に記載の払出装置。
  12. 前記一対のマガジンガイド部の各々に、前記第1商品検出センサと前記第2商品検出センサとが設けられている請求項1に記載の払出装置。
  13. 前記出没部は、当該払出装置からの前記たばこ商品の払い出しの際に前記マガジンから前記たばこ商品を直接又は間接に押し出す機能を担う請求項1から1のいずれか一項に記載の払出装置。
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