JP2019085196A - 図書保管設置用のトレイ、及びトレイを備えた図書保管装置 - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、挟むことで図書を保持するフォルダを用いない別の図書保管装置の形態として、図書を載置させたトレイを保管領域から取り出し口まで搬送する装置も知られている。
すなわち、図書を載置させたトレイを搬送する装置では、上述した特許文献1のフォルダを用いた場合に比べると図書の取り出しは容易となるが、利用の多い図書では本全体が膨れ上がって厚さ方向の高さが大きくなっている場合があり、このような膨れて高さが大きくなった図書がトレイの所定の高さを超えてしまうことがあった。そのような図書をトレイに載置させて搬送すると周囲の部材に膨れたページが引っ掛かり、搬送中に図書がトレイから落下するおそれがあった。
したがって、図書を載置したトレイを搬送する際に、周囲の部材に膨れた図書のページが引っ掛かかって、搬送中に図書がトレイから落下することを防止できる。
これら収納棚11、移動装置2、及びスライド蓋3は、外装カバー体13内に装備されている。
開口部122には、左右両側に前後方向X2に延びるガイド123、123が設けられている(図8及び図12参照)。
外装カバー体13内の前側には、図4及び図5に示すように、収納棚11が配置される収納領域R1と、搬入出部12が配置される搬入出領域R2と、が設けられている。そして、外装カバー体13内における収納領域R1及び搬入出領域R2の後方側には、搬送領域R3が設けられている。搬送領域R3には、収納領域R1と搬入出領域R2との間でトレイ4を移動させるための移動装置2が配置されている。
収納領域R1の収納棚11は、図書Mを収納可能なトレイ4を個別に収納する収納スペース11A、11A、…が複数の列で多段に形成されている。これら収納スペース11Aは、後方がトレイ4の出入口となり、それぞれの収納スペース11Aに対応したトレイ4が前後方向X2に進退移動可能に設けられている。
トレイ4は、図書Mが載置可能であり、上述した移動装置2によって収納スペース11Aと搬入出部12との間で移動される。トレイ4は、図書Mを載置させる平板状の載置板41と、載置板41の後部に設けられる収納保持壁42と、収納保持壁42の後面42aに設けられる係止片43と、を備えている。
また、本実施の形態のスライド蓋3には、操作パネル30の下側にカードの読み取りが可能なカードリーダ31(図1参照、図2及び図3等では省略している)が設けられている。
この場合、案内溝34は前方で急峻に高くなるので、案内溝34に沿って移動するスライド蓋3の前端部3bの位置が、閉止位置P1から退避位置P2に移動して搬入出部12を開く開始時に直ぐに搬入出部12の面から急峻に上方に移動する軌跡を辿る。そのため、スライド蓋3の前端部3bが搬入出部12における搬入出領域を通過しない構成となっている。
図3に示すように、利用者が図書保管装置1を利用して図書Mを借りる貸し出し時において、利用者は、先ず操作室15前で閉止位置P1にあるスライド蓋3の操作パネル30を操作し、所定の図書Mを搬入出部12に搬出するように指示情報を入力する。
この指示情報が入力されると、図4及び図15(a)に示すように、移動装置2が作動し、移載ユニット21で収納棚11の指定された収納スペース11Aに存在するトレイ4を移載する動作が行われる。。ここで、収納スペース11Aにあるトレイ4には、予め設定されている図書Mが収容されている。
先ず、トレイ4を搭載していない空の移載ユニット21を横移動ガイド22と昇降ガイド23を使用して上下方向X3及び横方向(左右方向X1)に移動させ、収納棚11のうち指定された収納スペース11Aの取出し口の後側の所定位置(第1停止位置S1)に位置させる。
続いて、図11及び15(b)、(c)に示すように、移載ユニット21の押出し装置26を摺動軸25(図8(a)参照)によって前方に移動し、その押出し装置26の前部に設けられるフック261をトレイ4の係止片43の凹部43aに係止する。その後、押出し装置26を後方に移動させることで、トレイ4を移載ユニット21のフレーム24(図8(a)参照)内に引き込み収容する。
このときスライド蓋3は、閉止位置P1から退避位置P2へ移動する開く動作(反対に閉じる動作も同様)の際のスライド蓋3の前端部3b(スライドピン33)がトレイ4の上方を避ける軌跡でスライドする。そのため、スライド蓋3の開閉動作によって、トレイ4及びトレイ4に配置される図書Mにスライド蓋3が接触しないようになっている。これにより、利用者は、搬入出部12においてトレイ4の図書載置面41にある図書Mを取り出すことができる。
なお、退避位置P2に配置されるスライド蓋3は、駆動モータ321のワイヤ巻出し方向の回転駆動によって連結ヒンジ323が下降するとともに、スライド蓋3の前端部3bのスライドピン33が案内溝34に沿って前方に移動して閉止位置P1に配置される。
利用者は、図2、図3、及び図6に示すように、スライド蓋3が退避位置P2にあるときに、搬入出部12の開口部122に配置されているトレイ4の図書載置面41aの所定位置(本実施の形態では図書載置面41aの奥側)に図書Mを配置させる。具体的には、利用者が図書Mをトレイ4に載置させる際には、図書Mを図書載置面41aの奥側の後板423に押し付けるだけで上板422が図書Mの上側に位置し、図書Mが図書載置面41aと上板422の間に押し込まれた状態で載置する。このとき、図13及び図14(a)、(b)に示すように、トレイ4の図書載置面41aに載置する図書Mを後板423に押し付けた状態であることが図書検知センサ48と受光センサ49により検知される。利用者が図書Mを図書載置面41aに載置する際に、後板423に押し付けて載置することで図書検知センサ48の光Lが図書Mによって遮られることが検知され、図書Mが図書載置面41aの所定の位置に配置されたことを確認できる。
図1に示すように、本実施の形態では、トレイ4の図書載置面41aの少なくとも一部の上方を覆う上板422が設けられているので、図書Mを図書載置面41aと上板422の間に押し込んだ状態で載置させることができる。そのため、図17に示すように、利用が多く膨れ上がって厚さ方向の高さが大きくなった図書Mであっても、上板422によって図書載置面41aとの間で厚さ方向に押し潰された状態で配置させることができ、その図書の高さをトレイ4の高さ以下とすることができる。
したがって、図書Mを載置したトレイ4を搬送する際に、周囲の部材に膨れた図書Mのページが引っ掛かかって、搬送中に図書Mがトレイ4から落下することを防止できる。
例えば、トレイ4の図書載置面41aは、全面が平面である必要は無い。例えば、図18〜図20に示す変形例によるトレイ4Aのように、図書載置面41aの周辺部である前端部及び左右両端部に上方に突となるわずかな盛り上がり部41dを設けても良い。この盛り上がり部41dは、上端部から図書載置面41aにおける内側に向かうに従い漸次下方に傾斜する斜面が形成されている。この場合、図書を図書載置面41a上で滑らせて図書の一部を盛り上がり部41dまで移動させることで、図書が少しだけ浮き上がるため、図書を図書載置面41a上から取り上げることが容易となる。
2 移動装置
3 スライド蓋
4 トレイ
11 収納棚(保管設置部)
11A 収納スペース
12 搬入出部
13 外装カバー体
16 ライト
15 操作室
21 移載ユニット
26 押出し装置
30 操作パネル
34 案内溝
41 載置板
41a 図書載置面
42 収納保持壁
43 係止片
46 第1長穴
47 第2長穴
48 図書検知センサ
49 受光センサ
121 操作台
122 開口部
421 横板
422 上板(上壁)
423 後板(垂直壁)
M 図書
P1 閉止位置
P2 退避位置
X1 左右方向
X2 前後方向
X3 上下方向
Claims (4)
- 図書を収容するとともに、所定の保管設置部に搬入出可能に設置される保管設置用のトレイであって、
図書を載置する図書載置面と、
該図書載置面の少なくとも一部の上方を覆う上壁と、を備えていることを特徴とする図書保管設置用のトレイ。 - 前記図書載置面の互いに対向する外周縁のうち一方の第1辺に上方に立設される垂直壁が設けられ、
前記上壁は、前記垂直壁の上端から前記外周縁のうち他方の第2辺側に向けて延びていることを特徴とする請求項1に記載の図書保管設置用のトレイ。 - 前記上壁の両端に側壁が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の図書保管設置用のトレイ。
- 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のトレイと、前記トレイを搬入出可能に保管する保管設置部と、を備えていることを特徴とするトレイを備えた図書保管装置。
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