JP6922266B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
第1実施形態に係る画像形成装置の一例について説明する。
図1には、第1実施形態の画像形成装置10が示されている。なお、以下の説明では、図1に矢印Yで示す方向を装置高さ方向、矢印Xで示す方向を装置幅方向とする。また、装置高さ方向及び装置幅方向のそれぞれに直交する方向(Zで示す)を装置奥行き方向とする。そして、画像形成装置10を正面視して、装置高さ方向、装置幅方向、装置奥行き方向をY方向、X方向、Z方向と記載する。さらに、X方向、Y方向、Z方向のそれぞれ一方側と他方側を区別する必要がある場合は、画像形成装置10を正面視して、上側をY側、下側を−Y側、右側をX側、左側を−X側、奥側をZ側、前側を−Z側と記載する。
次に、上流側搬送部16、ずれ量低減部18、プリント部20及び下流側搬送部22について説明する。
図1に示す上流側搬送部16及び下流側搬送部22は、連帳紙Pを搬送する搬送手段の一例である。また、上流側搬送部16及び下流側搬送部22は、一例として、それぞれ1台のピントラクタ28で構成されている。ピントラクタ28は、Z方向から見た場合に無端状に形成されたトラクタベルト32と、トラクタベルト32を内側から支持する駆動ロール34、従動ロール36及びテンションロール38とを有する。
図2に示すプリント部20は、搬送される連帳紙Pに画像Gを形成する形成手段の一例である。具体的には、プリント部20は、複数の画像形成部21と、連帳紙Pに対して複数の画像形成部21側とは反対側(−Y側)に配置され連帳紙Pを支持する支持板23(図1参照)とを有する。複数の画像形成部21は、連帳紙Pの搬送方向Tと直交する厚み方向から見た場合に、搬送方向Tに並んでいる。具体的には、複数の画像形成部21は、厚み方向から見た場合に千鳥配置されている。千鳥配置とは、隣り合う画像形成部21が連帳紙Pの搬送方向Tに交互にずれて位置する配置である。また、複数の画像形成部21は、平行四辺形状に配列された図示しない複数のノズルを有しており、図示しないインク(液滴)をノズルから連帳紙Pに吐出することで画像Gを形成する。プリント部20における連帳紙Pへの画像Gの形成動作は、制御部29(図1参照)により制御される。
図1に示すように、ずれ量低減部18は、回転体の一例としての高摩擦ロール42と、保持手段の一例としての保持部44と、検出手段の一例としての検出部46と、移動手段の一例としての移動部48とを有する。ずれ量低減部18は、既述のように、連帳紙Pの搬送方向Tにおける上流側搬送部16とプリント部20との間に配置されている。また、ずれ量低減部18には、支持回転体の一例としての支持ロール49、51(図5参照)が設けられている。
図3に示す高摩擦ロール42は、金属製とされており、一例として、快削鋼により構成されている。また、高摩擦ロール42は、Z方向を軸方向として配置された本体部42Aと、本体部42AのZ方向両側の端面42Dから−Z側及びZ側に延びる軸部42B及び軸部42Cとを有する。本体部42Aは、円筒状に形成されており、外周面43を有する。
保持部44は、第1外周部43Aに設けられた複数の凸部54(図4参照)と、高摩擦ロール42と共に連帳紙P(図1参照)を挟む対向回転体の一例としてのピンチロール56とを含んで構成されている。複数の凸部54は、第2外周部43Bには設けられていない。なお、「凸部54が設けられている」とは、外周面43とは別体の凸部54が外周面43に設けられた構成と、外周面43に凸部54が一体で形成された構成とを含む。また、第2外周部43Bには、複数の凸部54を設けてもよく、その場合、第2外周部43Bが連帳紙Pを保持する保持力は、第1外周部43Aが連帳紙Pを保持する保持力よりも小さく設定されている。なお、保持力は、高摩擦ロール42を回転しないように固定し、第1外周部43A又は第2外周部43Bに試験片(連帳紙Pの一部)を載せ、該試験片に一定の押圧力を与えた状態で、該試験片をフォースゲージで引っ張ったときの引張力として測定される力である。
検出部46は、Z方向から見て、連帳紙Pに対するY側に配置された発光部46Aと、連帳紙Pに対する−Y側に配置された受光部46Bと、情報を記憶する図示しない記憶部と、ずれ量を演算する図示しない演算部とを有する。発光部46Aは、Z方向に並んで配置され−Y側に向けて光Bmを出射する図示しない複数の発光素子を有している。受光部46Bは、Z方向に並んで配置され発光部46Aからの光Bmを受光する図示しない複数の受光素子を有している。
図6(A)に示すように、移動部48は、偏心カム74と、モータ78と、コントローラ82と、コイルバネ84とを有する。偏心カム74は、一例として、X方向を軸方向として回転可能に設けられたカムシャフト75と、X方向を厚さ方向としてカムシャフト75に固定されたカム本体76とを有する。カム本体76の外周面76Aの一部は、一例として、高摩擦ロール42の軸部42Bの−Z側の端面に接触している。このため、カム本体76が図示の−R方向に回転した場合には、軸部42BがZ側へ押圧されるようになっている。なお、図6(A)に示された一点鎖線は、高摩擦ロール42の基準位置Z0を表している。
図5に示す支持ロール49、51の大きさ、形状及び材質は、一例として、互いに同様の構成とされている。また、支持ロール49、51は、芯金86と、芯金86の軸方向両端部よりも内側に被覆されシリコンゴム製で円筒状のゴム部87とを有する。ゴム部87の軸方向の幅は、第2外周部43CのZ方向の幅よりも短い。支持ロール49、51は、高摩擦ロール42よりも−Y側に配置されたブラケット88により支持されている。
画像形成装置10(図1参照)において、高摩擦ロール42に換えて、高摩擦ロール42よりも摩擦力の低いロールを設けて、かつ検出部46及び移動部48(図2参照)を有していない構成を比較例の画像形成装置(図示省略)とする。言い換えると、比較例の画像形成装置は、高摩擦ロール42よりも摩擦力の低いロールのZ方向の位置が常に同じとなっている構成とされている。比較例の画像形成装置のプリント部20において、連帳紙Pに画像Gとして搬送方向Tに沿った縦線のバーコードを形成したとする。比較例では、千鳥配置の上流側の画像形成部21(図2参照)による画像形成位置と下流側の画像形成部21(図2参照)による画像形成位置とがZ方向にずれた場合に、このずれが解消されない。このため、図7(B)に示すように、バーコードBの一部に白抜けBWが発生する可能性がある。
次に、第1実施形態の画像形成装置10の作用について説明する。
次に、第2実施形態に係る画像形成装置の一例について説明する。なお、前述した第1実施形態と基本的に同一の部材及び部位には、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
吸引ロール102は、一例として、全体がステンレス鋼製とされ、接続部106と、軸部107と、本体部108と、軸部109とを有する。接続部106は、Z方向を軸方向とする円筒状に形成されている。また、接続部106は、図示しない側板によって、Z方向に移動可能に支持されている。接続部106のZ側及び−Y側の側面には、図示しない開口部が形成されている。
保持部104は、吸引ロール102の内部から吸気する吸気手段の一例としての吸気部110を有する。吸気部110は、一例として、ゴム製のチューブ112と、吸気するポンプ114とを含んで構成されている。チューブ112の一端部は、接続部106の−Y側の開口部に接続されている。チューブ112の他端部は、ポンプ114に接続されている。ポンプ114は、制御部29(図1参照)により動作のON、OFFが制御されており、動作ON状態において、接続部106からチューブ112を介して吸気を行うようになっている。つまり、ポンプ114が動作することにより、吸引ロール102の内部が負圧状態とされ、孔部108Bを介した吸気が行われるようになっている。なお、画像形成装置100の画像形成の動作中には、ポンプ114が連続して動作する設定とされている。
第2実施形態の画像形成装置100の作用について説明する。
次に、第3実施形態に係る画像形成装置の一例について説明する。なお、前述した第1実施形態と基本的に同一の部材及び部位には、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
保持部122は、連帳紙Pを高摩擦ロール42側に向けて引き付ける引付手段の一例としての吸引部124及び吸引部126と、複数の凸部54(図4参照)と、ピンチロール56とを含んで構成されている。吸引部124は、連帳紙Pの搬送方向Tにおける高摩擦ロール42よりも上流側でかつ検出部46よりも下流側において、連帳紙Pに対する高摩擦ロール42側(画像G側とは反対側)に配置されている。また、吸引部124は、連帳紙P側にZ方向に並ぶ複数の開口が形成されたダクト125と、ダクト125に接続され、吸気してダクト125内部を負圧状態とするポンプ127とを有し、連帳紙Pを引き付ける。
第3実施形態の画像形成装置120の作用について説明する。
次に、第4実施形態に係る画像形成装置の一例について説明する。なお、前述した第1実施形態と基本的に同一の部材及び部位には、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
ガイドロール136は、連帳紙Pの搬送方向Tにおける検出部46よりも下流側でかつプリント部20よりも上流側の位置であり、連帳紙Pよりも−Y側の位置において、Z方向を軸方向として回転可能に設けられている。ガイドロール136の外周面は、連帳紙Pに対して−Y側から接触している。
対向ロール132は、外周面132Aを有する金属製のロールで構成されており、一例として、ステンレス鋼で構成されている。また、対向ロール132は、連帳紙Pが無い状態においてプリント部20と対向する位置にZ方向を軸方向として回転可能に設けられている。さらに、対向ロール132は、連帳紙Pに対して−Y側に配置され、連帳紙Pに接触している。加えて、対向ロール132は、移動部48によって、Z方向の移動が可能とされている。
保持部134は、引付手段の一例としての引付部142で構成されている。具体的には、引付部142は、第1帯電手段の一例としての帯電器144と、第2帯電手段の一例としての電源146とを有する。
帯電器144は、一例として、非接触型のコロナ帯電器で構成されている。また、帯電器144は、連帳紙Pの搬送方向Tにおけるプリント部20よりも上流側でかつガイドロール136よりも下流側において、連帳紙Pに対する−Y側(画像G側とは反対側)に配置されている。帯電器144は、一例として、放電によって連帳紙Pを正極性に帯電させる。
電源146は、対向ロール132に電気的に接続されている。また、電源146は、一例として、対向ロール132に電圧を印加することにより、対向ロール132の外周面132Aを負極性に帯電させる。言い換えると、電源146は、帯電器144によって帯電された連帳紙Pの極性(正極性)とは異なる極性(負極性)の電圧を対向ロール132に印加する。
第4実施形態の画像形成装置130の作用について説明する。
次に、第5実施形態に係る画像形成装置の一例について説明する。なお、前述した第1実施形態と基本的に同一の部材及び部位には、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
対向ロール152は、外周面152Aを有する金属製のロールで構成されており、一例として、ステンレス鋼で構成されている。また、対向ロール152は、連帳紙Pが無い状態においてプリント部20と対向する位置にZ方向を軸方向として回転可能に設けられている。さらに、対向ロール152は、連帳紙Pの搬送経路Kに対してプリント部20側とは反対側である−Y側に対向して配置され、連帳紙Pに接触している。加えて、対向ロール152は、移動部48によって、Z側及び−Z側への移動が可能とされている。
保持部154は、上流側搬送部16及び下流側搬送部22と、押付手段の一例としての押付部156とを有する。
押付部156は、連帳紙Pの搬送方向Tにおける上流側搬送部16と対向ロール152との間に設けられている。また、押付部156は、連帳紙Pの搬送方向Tを長手方向とする板部材158と、板部材158にY側から接触して押付力を作用させるコイルバネ159とを含んで構成されている。そして、押付部156は、連帳紙Pを搬送経路Kに対する対向ロール152側に押付けている。
第5実施形態の画像形成装置150の作用について説明する。
16 上流側搬送部(搬送手段の一例)
20 プリント部(形成手段の一例)
21 画像形成部
22 下流側搬送部(搬送手段の一例)
42 高摩擦ロール(回転体の一例)
43 外周面
43A 第1外周部
43B 第2外周部
43C 第2外周部
44 保持部(保持手段の一例)
46 検出部(検出手段の一例)
48 移動部(移動手段の一例)
49 支持ロール(支持回転体の一例)
51 支持ロール(支持回転体の一例)
54 凸部
56 ピンチロール(対向回転体の一例)
100 画像形成装置
102 吸引ロール(回転体及びロールの一例)
104 保持部(保持手段の一例)
108B 孔部
110 吸気部(吸気手段の一例)
120 画像形成装置
122 保持部(保持手段の一例)
124 吸引部(引付手段の一例)
126 吸引部(引付手段の一例)
130 画像形成装置
132 対向ロール(回転体の一例)
134 保持部(保持手段の一例)
142 引付部(引付手段の一例)
144 帯電器(第1帯電手段の一例)
146 電源(第2帯電手段の一例)
150 画像形成装置
152 対向ロール(回転体の一例)
154 保持部(保持手段の一例)
156 押付部(押付手段の一例)
G 画像
K 搬送経路
S 接線
Claims (8)
- 搬送手段によって搬送される記録媒体の搬送方向と直交する厚み方向から見て該搬送方向に並んだ複数の画像形成部を備え、搬送される記録媒体に画像を形成する形成手段と、
前記搬送方向及び前記厚み方向に対して直交する幅方向を軸方向として記録媒体に接触して従動回転し、該軸方向に移動可能に設けられた回転体と、
記録媒体を前記回転体の外周面に保持させる保持手段と、
搬送される記録媒体の前記幅方向の位置ずれ量を検出する検出手段と、
前記検出手段で検出された位置ずれ量が小さくなるように前記回転体を前記軸方向に移動させる移動手段と、
を有し、
前記保持手段は、前記回転体の外周面に設けられた複数の凸部と、前記回転体と共に記録媒体を挟む対向回転体とを含んで構成されている画像形成装置。 - 前記回転体は、複数の前記凸部が設けられた第1外周部と複数の前記凸部が設けられていない第2外周部とが前記軸方向に並び、
前記幅方向を軸方向として回転可能とされ前記第2外周部を支持する支持回転体が設けられている請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記回転体は、複数の前記凸部が設けられた第1外周部と、前記第1外周部よりも搬送する記録媒体との保持力が小さい第2外周部とが前記軸方向に並び、
前記幅方向を軸方向として回転可能とされ前記第2外周部を支持する支持回転体が設けられている請求項1に記載の画像形成装置。 - 搬送手段によって搬送される記録媒体の搬送方向と直交する厚み方向から見て該搬送方向に並んだ複数の画像形成部を備え、搬送される記録媒体に画像を形成する形成手段と、
前記搬送方向及び前記厚み方向に対して直交する幅方向を軸方向として記録媒体に接触して従動回転し、該軸方向に移動可能に設けられた回転体と、
記録媒体を前記回転体の外周面に保持させる保持手段と、
搬送される記録媒体の前記幅方向の位置ずれ量を検出する検出手段と、
前記検出手段で検出された位置ずれ量が小さくなるように前記回転体を前記軸方向に移動させる移動手段と、
を有し、
前記回転体は、筒状に形成され、径方向に貫通する複数の孔部が外周面に形成されたロールであり、
前記保持手段は、前記ロールの内側から吸気する吸気手段を有する画像形成装置。 - 搬送手段によって搬送される記録媒体の搬送方向と直交する厚み方向から見て該搬送方向に並んだ複数の画像形成部を備え、搬送される記録媒体に画像を形成する形成手段と、
前記搬送方向及び前記厚み方向に対して直交する幅方向を軸方向として記録媒体に接触して従動回転し、該軸方向に移動可能に設けられた回転体と、
記録媒体を前記回転体の外周面に保持させる保持手段と、
搬送される記録媒体の前記幅方向の位置ずれ量を検出する検出手段と、
前記検出手段で検出された位置ずれ量が小さくなるように前記回転体を前記軸方向に移動させる移動手段と、
を有し、
前記保持手段は、前記搬送方向における前記回転体よりも上流側及び下流側の少なくとも一方側に配置され、記録媒体を前記回転体側に向けて引き付ける引付手段を含んで構成されている画像形成装置。 - 前記引付手段は、記録媒体に対する画像側とは反対側で吸気を行い、記録媒体を前記引付手段に引き付ける請求項5に記載の画像形成装置。
- 前記引付手段は、
記録媒体を正極性及び負極性の一方の極性に帯電させる第1帯電手段と、
前記回転体を前記正極性及び前記負極性の他方の極性に帯電させる第2帯電手段と、
を有する請求項5に記載の画像形成装置。 - 搬送手段によって搬送される記録媒体の搬送方向と直交する厚み方向から見て該搬送方向に並んだ複数の画像形成部を備え、搬送される記録媒体に画像を形成する形成手段と、
前記搬送方向及び前記厚み方向に対して直交する幅方向を軸方向として記録媒体に接触して従動回転し、該軸方向に移動可能に設けられた回転体と、
記録媒体を前記回転体の外周面に保持させる保持手段と、
搬送される記録媒体の前記幅方向の位置ずれ量を検出する検出手段と、
前記検出手段で検出された位置ずれ量が小さくなるように前記回転体を前記軸方向に移動させる移動手段と、
を有し、
前記回転体は、記録媒体の搬送経路に対して前記形成手段側とは反対側に対向して配置され、
前記保持手段は、
前記回転体よりも前記搬送方向における上流側で、かつ前記回転体の外周のうち前記形成手段と対向する位置の接線よりも前記回転体側に配置された前記搬送手段と、
前記回転体と前記上流側の前記搬送手段との間に設けられ、記録媒体を前記搬送経路に対する前記回転体側に押し付ける押付手段と、
を含んで構成されている画像形成装置。
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JP2017043008A JP6922266B2 (ja) | 2017-03-07 | 2017-03-07 | 画像形成装置 |
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Family Applications (1)
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JP2017043008A Active JP6922266B2 (ja) | 2017-03-07 | 2017-03-07 | 画像形成装置 |
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