JP4748723B2 - シート送りローラ装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば複写機(コピー機)、プリンタ、ファクシミリ又はそれらの複合装置等の画像形成装置の下流側に組み込まれて用紙等のシートを送るシート送りローラ装置、およびそれを備える画像形成装置に関し、特にそのローラの構造に関するものである。
従来、上記のような画像形成装置で印刷等の画像形成が行われた後のシート(画像記録材:一般的には印字用紙)を多数連続的に下流側へ搬送するためのシート送りローラ装置が知られている(特許文献1)。
特開2005−66900
しかしながら、上記特許文献1の技術では、画像形成装置から搬送されたインク付着のシートは、インクが乾く前にシート送り用の従動排出ローラ、駆動排出ローラに狭持されるため、例えばシートのインク付着面に接するのが従動排出ローラ、インクの非付着面に接するのが駆動排出ローラである場合、インクが従動排出ローラに付着し、次に画像形成装置から搬送されてきたシートにそのローラに付着したインクが転写され、画像形成後のシートを汚す問題があった。
この発明の課題は、画像形成後のシートをローラに付着したインクで汚すおそれの少ないシート送りローラ装置を提供することにある。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記課題を解決するために、この発明は、
画像形成装置の下流側に位置する排出側に向けて、シートを搬送するためのシート送りローラ装置であって、前記シートをその表裏から挟んで回転することにより前記シートを送る一対の送りローラを備え、前記シートは前記画像形成装置で形成した画像面を上にして一対の前記送りローラに向けて搬送され、前記一対の送りローラは、搬送される前記シートの下側に位置する駆動側の第2のローラと、前記シートの上側に位置する従動側の第1のローラとで構成され、駆動側の前記第2のローラの外周面には、無数の微小突起による所定の厚さの薄層が形成され、前記シートの搬送時に前記微小突起が前記シートの裏面側に接触し、従動側の前記第1のローラの外表面には、複数の突起が形成されるとともに、それら複数の突起の先端は、前記第1のローラの中心線を中心とする1個の仮想円筒に沿って位置しており、前記シートの搬送時に前記突起の先端が前記シートの画像面側に接触し、従動側の前記第1のローラは前記突起で前記シートの画像面との接触が少ない状態で、前記シートを前記排出側に搬送することを特徴とする。
このようにすれば、シートを狭持する第1及び第2のローラの外周面がシート面に接触する面積又は接触個所が減少し、ローラの搬送過程におけるインクの転写による印字面又はシート自体に汚れが生じることを防止ないし抑制することができる。
また、本発明において、
前記第1のローラの外周面に形成された複数の突起は、
その第1のローラの中心線の周りにその第1のローラの外周面に沿って、所定の間隔及び等しいねじれ角でそれぞれ連続的に形成された複数条の第1のらせん突条と、それらの第1のらせん突条と逆向きで等しいねじれ角及び所定の間隔を有して、前記第1のローラの外周面に沿って前記第1のらせん突条と所定の角度で交差するように連続的に形成された第2のらせん突条とを備えて、これら第1及び第2のらせん突条の組合せにより前記第1のローラの外周面が網目状突起で構成され、該網目状突起の先端が前記第1のローラの中心線を中心とする前記仮想円筒に沿って位置するように構成できる。
これにより、第1のローラの外周面がシートに押し付けられる際に、らせん状にその外周面の突起がシートに接触していくため、上述のようにシート面との接触面積又は接触個所が減少して、当該ローラにインクが付着しにくく、そのため次に送られるシートに対してインク転写による汚れが生じにくいことはもちろん、上記ローラの外周面が複数のらせん状にシートとの接触を進行させていくため、そのローラとシートとの接触圧が大きくなったり小さくなったりする接触圧の変動が生じにくいから、送られるシートにローラとの接触による圧力痕が発生しにくい利点もある。さらに、複数の第一のらせん突条と反対向きで同じねじれ角を有する複数の第2のらせん突条が第1のらせん突条と交差するように組み合わされて網目状突起とされることから、第1及び第2のらせん突条がシートと接触することによりそのシートに生じる該ローラの軸方向の力(横力)が互いに打ち消され、シート送り過程での曲がりが生ぜず、シートをローラ軸と直角な方向へ直進性よく送ることができる。
また、本発明は、
前記第1のローラにおける前記第1のらせん突条及び第2のらせん突条は、それぞれのらせん突条が延びる延長方向と直角な断面として突条先端が突条基端より幅が狭い台形状の断面を備えるようにすることができる。
このようにすれば、シートへの接触面積をより小さくすることができるから、シートからのローラへのインク付着、ローラから次のシートへのインク転写によるシートの汚れの発生をより効果的に抑制できるとともに、シートへの押し付け・転動により繰り返し荷重を受ける第1及び第2のらせん突条、ひいては網目状突起の耐久性が向上する。
また、本発明において、
前記第1のローラの外周面に形成された複数の突起の先端は、その第1のローラの中心線を中心とする前記仮想円筒に沿う曲面で形成されるようにすることができる。
これにより、ローラとシートとの接触によりシートが傷付けられたりすることが抑制され、シートとの円滑かつスムーズな接触が図られ、押圧痕(送り跡)がいっそう生じにくくなる。
また、本発明において、
前記第1のらせん突条及び第2のらせん突条の組合せからなる前記網目状突起の先端は、前記第1のローラの中心線を中心とする前記仮想円筒に沿う曲面で形成されるようにすることができる。
この場合も、上記と同様の効果を生じるとともに、第1及び第2のらせん突条の組合せによる網目状突起のらせん進行接触の効果が加わり、シートとの接触圧がより均一になって、いっそうスムーズなローラ・シート間の接触状況を奏することができる。
また、本発明において、
前記第1のローラに形成された複数の突起は、その第1のローラの外周面にランダムな散点状に又は所定の方向に沿った不連続形態で形成され、それら散点状又は不連続形態の突起の、前記第1のローラの中心線と交差する方向の断面として突起先端が突起基端より幅が狭い台形状の断面を備えるようにすることができる。
このように散点状又は不連続な突起形態とすれば、第1のローラのシートに対する接触面積が小さくなり、シートからローラへのインクの付着、ローラから次のシートへのインクの転写による汚れがいっそう回避しやすくなるとともに、散点状又は不連続とされた突起の耐久性が台形状の断面形態により補われ高められる。
また、本発明において、
前記第1のローラの外周面に形成された前記不連続形態の突起は、その第1のローラの中心線の周りにその第1のローラの前記仮想円筒に沿って、所定の間隔及び等しいねじれ角でそれぞれ連続的に延びる複数条の第1の仮想らせんと、それらの第1の仮想らせん突条と逆向きで等しいねじれ角及び所定の間隔を有して、前記第1のローラの前記仮想円筒に沿って前記第1の仮想らせんと所定の角度で交差するように延びる第2の仮想らせんとの双方にそれぞれ沿って所定の間隔で配置され、又はそれら第1及び第2の仮想らせんの一方に沿って所定の間隔で配置され、それら不連続形態の突起の群の各先端が前記第1のローラの中心線を中心とする前記仮想円筒に沿って位置するように構成できる。
こうすることで、不連続な突起の群が第1及び第2の仮想らせんに沿って配列され、その結果、不連続である故のシートとの接触面積の減少効果が得られるとともに、仮想らせんに沿って配列された突起群となることにより、らせん状にシートとの接触が進行してシートとの接触圧の変動が少なく、らせん状の連続的な接触に類似した円滑・安定性が得られる。しかも、互いに逆向きの第1及び第2の仮想らせんにそれぞれ沿った突起群とされることで、シートに対する横力が打ち消され、シートの送り過程での曲がりも生じにくい。
また、本発明は、
前記散点状又は不連続形態の突起の先端は、前記第1のローラの中心線を中心とする前記仮想円筒に沿う曲面で形成されるようにすることができる。
これにより、シートに過度な局部圧力が生じることを回避し、シートが送り過程で損傷を受けにくくなる効果が生じる。
また、本発明において、
前記第1のローラは、前記画像形成装置において画像が形成された後のシート面に接するとともに、前記第2のローラがそのシート面とは反対側のシート面に接して駆動する駆動ローラとされるのに対する従動ローラとすることができる。
このように、シートの印刷面等のインクが付着したシート面に第1のローラが接触することにより、そのインクがローラに付着しにくく、そのローラから次のシートへインクが転写されにくい効果がある。また、第2のローラにおける無数の微小突起を備えた外周面が第1のローラとは反対側のシート面に接触して駆動されることによりシートに送り力を付与されるが、無数の微小突起により第2のローラの外周面と上記シート面との間にシート送りのための適度の摩擦力が生じ、円滑な送り作用を奏するとともに、仮にシートに両面印刷が施されて第2のローラが接触するシート面にもインクが付着している場合でも、上記無数の微小突起によりそのシート面との接触面積が減少し、第2のローラへのインクの付着、第2のローラから次に送られるシートへのインクの転写による汚れの発生が防止ないし抑制される。
また、本発明において、
前記第2のローラの外周面に形成された無数の微小突起は、耐摩耗性粒子が前記第2のローラの外周面にそれを取り巻くように固着されることによって形成されるようにすることができる。
このようにすれば、第2のローラの外周面に無数の微小突起を容易に形成することができる。また耐磨耗性粒子であることにより、回転駆動されてシートと擦れあっても、また第1のローラの外周面と接触しても、摩滅しにくい効果がある。
また、本発明において、
前記耐摩耗性粒子は、セラミックの粒子又はガラスの粒子であって、その粒径が50〜120μmのものであり、かつその粒子の前記第2のローラの外周面に対する該粒子の分布密度は、20〜80%であるようにすることができる。
こうすることで、回転駆動されてシートに送り力を付与する場合に、シートを送るための適度の摩擦力と、接触するシート面が印刷面である場合におけるインク付着ないし転写の防止効果とを、バランスよく両立させ得る。
また、本発明において、
前記第2のローラの外周面に形成された無数の微小突起は、該第2のローラの外周面がブラスト処理されることにより形成された無数の微小な凹凸のうちの凸部によって構成されるようにすることができる。
こうすれば、耐磨耗性粒子を外周面に固着する手間をかけることなく、例えば第1のローラの金属外周面にサンド、ショット又はグリット等によるブラスト処置を施すことにより、第2のローラの外周面に簡単に無数の微小突起を形成することができる。また第2のローラの母材と微小突起とが一体構造のため、耐久性が高いメリットある。
また、本発明において、
前記第1のローラと第2のローラとを備えた前記シート送りローラ装置は、前記画像形成装置によって画像が形成された後のシートを、その画像形成装置の下流側の排出トレイに排出するための送り出しローラとして設置されるものとすることができる。
これにより、印刷など画像形成後のシートを、乾ききっていないインクで汚すことなく排出トレイに排出することができる。
また、本発明において、
前記第1のローラと第2のローラとを備えた前記シート送りローラ装置は、前記画像形成装置によって画像が形成された後のシートを、その画像形成装置の下流側に設けられるシート後処理装置に送り出すための送り出しローラとして設置されるものとすることができる。
これにより、後処理装置に対し汚れのないシートを搬送することが可能となり、後処理の効果がいっそう有効なものとなる。
また、本発明において、
前記シート後処理装置は、前記シートを積載するトレイ上に該シートを任意の枚数ごとに仕分けて積載する仕分け機構を備えたソート装置、前記シートを任意枚数ごとに綴じ合わせるステープル装置、前記シートにファイリングのための孔あけを行うパンチ装置の少なくとも1種を含むものとすることができる。
これにより、シートが任意枚数ごと仕分けられる際に、もしくは任意枚数ごと綴じ合わされる際に、あるいはシートに孔あけが施される際に、またはそれら処理が組み合わせて行われる際に、当該後処理されるシートに未乾燥のインクの転写等による汚れを発生させず、清浄な状態で後処理工程へ送り出すことができ、後処置の見栄えも高く保たれる。
また、本発明において、上述のようなシート送りローラ装置を備えた画像形成装置として構成することもできる。
これにより、画層形成直後における未乾燥のインクの転写等によるシートの汚れを防止ないし抑制できる画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、この発明の一実施例であるシート送りローラ装置Bを取り付けた画像形成装置の要部概略構成を示している。この例における画像形成装置は、高速で搬送しながらインクジェット方式により記録材としての印字用紙やOHPフィルム等のシートに画像を記録する画像形成装置(プリンタ、複写(コピー)機又は複合機など)であり、以下では説明を簡単にするためにこの画像形成装置をインクジェットプリンタ100として説明する。また、本発明に係るシート送りローラ装置Bは、このインクジェットプリンタ100の下流側に接続された、または下流側の排出部を構成するシート(用紙)積載装置200内に組み込まれて、インクジェットプリンタ100で印刷された用紙を排出側(用紙積載用のトレイC)に送り出すものである。なお、シート送りローラ装置Bを画像形成装置100の一部とみることもできる。
インクジェットプリンタ100は、画像形成部10を備え、この画像形成部10には、複数のローラ11間に走行ベルト12を掛けまわすベルト搬送手段13として、例えばファン14を駆動することにより矢印方向aに負圧吸引用の風を発生し、これにより記録材としてのシート(用紙)を吸着するシート吸着手段15、複数のノズルから選択的にインクを噴射するインクジェットヘッド16等を備える。インクジェットプリンタ100はキャスタ17を介して設置面上に載置し、必要に応じて移動可能とされている。
そして、所定のホスト機器(例えばパソコン等)からのプリント信号を受けて、シート収容カセット19からシートpが繰り出されて画像形成部10へ送り込まれる。印刷前のシートpは、ベルト搬送手段13の走行ベルト12に載せられるとともに、シート吸着手段15で走行ベルト12に吸着された状態で、ローラ11の回転に伴う走行ベルト12の走行とともに矢印b方向へ搬送される。一方、インクジェットヘッド16のノズルからインクが噴射されてその搬送されるシートpに文字・図形等の画像が印刷(記録)される。そしてこのように画像が形成された後の用紙pが用紙排出口18からシート積載装置200へ送り出される。
シート積載装置200は、キャスタ20が付いたスタンド21で支持され、画像形成装置(インクジェットプリンタ)100のシート排出口18の位置に取り付けられ、キャスタ20を介してスタンド21が設置面上に設置され、画像形成装置100と同様に必要に応じて移動可能とされる。
図2には、シート積載装置200の内部機構の全体概略構成が示されている。このシート積載装置200には、画像形成装置100から送り出されてきた印刷後(画像記録後)のシートpを受け入れて搬送するシート搬送装置A、ニップ搬送で搬送速度を速めてシートをpを排出するシート排出手段B(本発明の一実施例であるシート送りローラ装置)、そのシート排出手段Bによって排出されるシートpを受けて排出シートpを積載する排出シート受け用トレイC、その排出シート受け用トレイCをシート排出方向と直交する方向にシフトさせて、排出シートpを任意枚数ずつ仕分するシート仕分け手段D、排出シート受け用トレイCの上の排出シートpの積載高さに応じて排出シート受け用トレイCを上下動するトレイ昇降手段E等を備えている。
なお、トレイCは、昇降モータ80、伝達プーリ81、82及びこれらプーリ間に掛け渡されたベルト83を備え、ベルト83にトレイCが連結されることで、トレイCが昇降できる。またシート仕分け装置Dは、シフトモータ84の駆動に基づき、トレイCを左右に所定ストロークでシフトさせて、シートを任意枚数ごとにずらして積載するものである。
図3は、シート搬送装置Aの概略構成を示すものである。この図に示すように、シート搬送装置Aには、画像形成装置100から送り出された画像記録後(印刷後)のシート(記録材)pを受け入れ、印刷後の画像面を上にした状態で走行ベルト23上に載せて搬送するベルト搬送手段24と、印刷後のシートpを走行ベルト23上に吸着するシート吸着手段25とを備える。
図4に、ベルト搬送手段24の平面図を示す。図3及び図4に示すように、ベルト搬送手段24は、シート積載装置200内に設けられてシート搬送方向dに長い直方体形状の筐体26を備える。筐体26は、その上面が、シートpを案内するガイド板27で形成され、そのガイド板27には、シート搬送方向dに細長い吸込み開口28と、その吸込み開口28のシート搬送方向dの前後に形成された四角いローラ開口29とが直列に並ぶように左右に平行して2列設けられている。
筐体26内には、シート搬送方向dの前後に、シート搬送方向dと直交する方向に向けて駆動ローラ軸30と従動ローラ軸31とが回転自在に掛け渡されている。そして、両ローラ軸30,31に取り付けられた駆動ローラ32と従動ローラ33が、それぞれ上述したローラ開口29から外部にのぞくように配置され、それらの対応する駆動ローラ32と従動ローラとの間にエンドレスの走行ベルト23が掛けまわされ、各々前記吸込み開口28を被うように設けられている。
走行ベルト23には複数の通気孔34が形成されており、筐体26内には、搬送モータ35が設置されている。搬送モータ35の回転は、伝達ベルト36を介して駆動ローラ軸30に伝達され、その搬送モータ35により駆動ローラ32が回転するとともに、従動ローラ33が従動回転しながら走行ベルト23が走行し、画像形成装置100から送り出された画像記録後のシートpを受け入れ、画像面を上にした状態で走行ベルト23上にそのシートpが載せられ、走行ベルト23の走行とともにシートpがガイド板27に案内されつつ搬送される。
他方、シート吸着手段25は、図3に示すようにファン37を備え、そのファン37の回転により、矢印で示す矢示方向eの空気の流れが生じ、筐体26の底部の図示しない孔、走行ベルト23の通気孔34及びガイド板27の吸込み開口28を通じて空気が吸引され、画像記録後のシートpが走行ベルト23にエアで吸着される。なお、このときベルト搬送手段24の走行ベルト23の搬送速度を画像形成装置100のシート搬送速度とほぼ同一とする。これにより、シート積載装置200での走行ベルト23の走行速度が画像形成装置100のインクジェットヘッド16の位置でのシート搬送速度を乱すことなく、一定速度の搬送を保持してシートp上の画像品質の低下を防止することができる。
ところで上述した例では、シート吸着手段25として、ファン37を有するエア吸着手段を例示したが、これ以外に図示は省略するが、静電発生装置を設け、画像記録後のシートpを走行ベルト23上に静電的に吸着する静電吸着手段を備えて、受け入れたシートpを簡単なシート吸着手段25で走行ベルト23上に吸着し、走行ベルト23の走行とともに走行ベルト23と一体的に滑りなく確実に搬送するようにすることもできる。
ここで、シート吸着手段25によるシート保持力は、画像形成装置100のインクジェットヘッド16の位置におけるシート保持力より小さくされる。これにより、シート積載装置200のベルト搬送手段24におけるシート搬送力が画像形成装置100のインクジェットヘッド16の位置におけるシートpの搬送に影響を及ぼすことがなく、走行ベルト23の走行速度が画像形成装置100のインクジェットヘッド16の位置でのシート搬送速度を多少上回ったとしても、シートpを引っ張り動かすようなことはなく、シートp上の画像品質の低下を防止することができる。
なお、図4において、符号38はガイド板27で案内して搬送するシートpの走行状態を検知する非接触の反射型フォトセンサ等の搬送検知手段であり、両吸い込み口23間であって、駆動ローラ軸30と従動ローラ軸31との間に設けられている。
図2に示すように、上述したシート搬送装置Aのシート搬送方向dの下流側には、シート排出手段として前記シート送りローラ装置Bを備える。このシート送りローラ装置Bは、シート排出用の駆動ローラ40、その駆動ローラ40に対向して配置された従動ローラ41、その従動ローラ41を駆動ローラ40に押し付けてシートpを挟持するニップ圧を生じさせる付勢手段としてのスプリング48、駆動ローラ40の駆動源となる排出モータ43、そのモータ43の回転を駆動ローラ40に伝える伝達部材としての伝達ベルト42を備える。
そして、排出モータ43の回転が伝達ベルト42を介して駆動ローラ40に伝達され、駆動ローラ40が従動ローラ41を従動回転させながら、それらローラ40、41の間のニップ搬送により、シート搬送装置Aから送られてきたシートpを排出シート受け用トレイCに排出することとなる。
上述のシート排出用の駆動ローラ40と従動ローラ41間のニップ搬送により、画像形成装置100から送られてきたシートpを排出シート受け用トレイC上に排出する機構において、従動ローラ41と駆動ローラ40とは、図5に示すような軸方向と直角方向においてずれた位置に配設されていて、互いのローラの外周部からみてラップするような位置関係となっている。つまり、駆動ローラ40の軸線の真上に従動ローラ41の軸線があるのではなく、図2にも示すように、従動ローラ41の軸線は、駆動ローラ40のそれよりシート送り方向上流側に所定量ずれて(オフセットして)いる。
駆動ローラ40は、ローラ軸45に対し所定の間隔をおいて2個1組で固定され、また従動ローラ41は、ローラ軸46に対し駆動ローラ40の間隔と同じ間隔をおいて2個1組で固定されている。駆動ローラ40のローラ軸45は一対の固定軸受け部47で回転可能に支持され、従動ローラ41のローラ軸46は一対の可動軸受け部49によりローラ軸45に対して接近・離間可能な状態で回転可能に支持され、一対の可動軸受け部49が前述の付勢手段としてのスプリング48によりローラ軸45側へ弾性的に押し付けられることにより、各組のローラ40、42間に所定のニップ圧が生じ、これらローラ間に印刷後のシートを挟み込んで排出するようになっている。
従動ローラ41(第1のローラ)の外周面には、幅方向の全長及び周方向の全周にわたって網目状突起50が形成されている。この網目状突起50は、いわばローレット加工によるローレット溝が突起に置換された形態をなすもので、その詳細を図6のイメージ図、及びローラ41の外周面を平面に展開した展開図に基づいてさらに詳しく説明する。
図6は、網目状突起50の形成パターンを概念的に示すものである。いま従動ローラ41の外周面に関し、その従動ローラ41の中心線Oを中心とする仮想円筒CRに沿って、互いに等しい間隔及び等しいねじれ角(又はリード角)θで、それぞれ連続的に延びる複数条の第1の仮想らせん51と、それらの第1の仮想らせん51と逆向きで等しいねじれ角θ及び等しい間隔を有して、上記仮想円筒CRに沿って第1の仮想らせん51と所定の角度(例えば直角)で交差するように延びる第2の仮想らせん52とを想定する。その複数の第1の仮想らせん51に沿って、図7の展開図に示すように、複数条の第1のらせん突条61が形成され、第2の仮想らせんに沿って複数条の第2のらせん突条62が形成され、これら第1及び第2のらせん突条61、62が所定の角度で交差するように組み合わされることにより、上述の網目状突起50とされている。
上記ねじれ角(リード角)θは例えば10〜80度くらいの範囲で適宜定めることができる。この図7Aの記載例ではθが45度、第1及び第2のらせん突条61、62は互いに直交し、網目の1マスは正方形状となっている。すなわち、第1のらせん突条61と第2のらせん突条62とは互いに逆向きの45度のねじれ角を有し、それら第1のらせん突条61と第2らせん突条62とが直角に交差して、従動ローラ41の外周面に、1区画がその外周面の母線に対して45度傾いた方形状の突起の集合・連なりである前記網目状突起50が形成され、その網目状突起50の先端が従動ローラ41の中心線Oを中心とする前記仮想円筒CRに沿ったものとされている。
なお、図7Aは概念を示す図であって、らせん突条61、62の各ねじれ角(リード角)、ひいては双方のらせん突条61、62の交差角は、例えば図7Bに示すような交差角α又はβに決定することができる。αは10〜160度くらいの範囲(例えばα=30度程度、β=120程度とする等)に設定することができる。この場合は網目状突起50の1マス(基本単位)が所定のひし形状をなすものとなる。
第1のらせん突条61及び第2のらせん突条62は、それぞれのらせん突条が延びる延長方向と直角な断面として、図8に示すように、突条先端が突条基端より幅が狭い台形状(この例では山形形状とも言える)の断面を備える。そして、例えば図8に示すように、それら第1及び第2のらせん突条61、62の先端は、従動ローラ41の中心線Oを中心とする上記1個の仮想円筒CRに沿って位置する。図8の例では、各突条61、62の先端(頂部)が仮想円筒CRより大きな曲率の(曲率半径が小さい)円弧状先端部50aとされ、その円弧状先端部(頂点)50aが上記仮想円筒CRに沿う(内接する)ように設定されている。これにより前記印刷後のシートpに対する接触面積が小さくなり、インクの付着、もしくは転写防止の効果が高くなる。
なお、図9に示すように、第1及び第2のらせん突条61、62の先端を、従動ローラ41の中心Oを中心とする上記仮想円筒CRに沿う曲面50b、すなわち仮想円筒CRと同じ曲率の円筒面の一部で形成することもできる。この場合はシートpに対する接触圧が緩和されて、シートpに押圧跡が生じにくくなる。
図10Aは、図6の第1の仮想らせん51及び第2の仮想らせん52に沿って、不連続形態で複数の突起65及び66が配列された例を示している。図10も図7Aと同様、突起の先端形状を示す端面図であるが、上記仮想らせん51、52に直角な断面形状は、連続的な前記らせん突条61、62と同様、例えば図8又は図9に示すような台形状及び突起先端形状とすることができる。このような不連続形態で各仮想らせん51、52に沿って突起65、66を配置することで、シートpに対する接触面積が一層小さくなり、シンクの付着や転写防止の効果が高くなる。なお、図10Bに示すように、第1の仮想らせん51と第2の仮想らせん52の交差角(α又はβ)は、図7Bの場合と同様、基準マス目が所定のひし形状をなすように設定することができる。
図11は従動ローラ41の外周面に、散点状に突起67が形成された例を示している。この散点状の突起67は、例えば図12に示すように円錐台形状のものとすることができ、その場合、突起高さ方向の断面は図8又は図9に示すような台形状となる。なお、散点状の突起67の先端と従動ローラ41の中心線Oを中心とする仮想円筒CRとの関係は、図8又は図9のように、突起67の頂部を円弧状にして仮想円筒CRに内接するようにしてもよいし、突起67の頂部を仮想円筒CRの円筒面の一部となる曲面としてもよい。
一方、駆動ローラ40(第2のローラ)の外周面には、無数の微小突起が形成されている。例えば、図13に概念的に示すように、駆動ローラ40の外周面に、耐摩耗性粒子68がそのローラ40の外周面を取り巻くように、かつ所定厚さの薄層を形成するように固着されることで、無数の微小突起が形成されている。この耐摩耗性粒子68は、例えばセラミック(アルミナ、炭化珪素等)の粒子又はガラスの粒子であって、その粒径が例えば50〜120μmのものであり、かつその粒子の駆動ローラ40の外周面に対する該粒子の分布密度は、例えば20〜80%に設定される。また、このような耐摩耗性粒子は所定のバインダないし接着剤によりローラ40表面に塗布その他の付着手段により固着することができる。
上記のような耐摩耗性粒子を固着する構成に替えて、図14に示すように、駆動ローラ40の金属外周面に対し、サンド、ショット又はグリット等を噴射して衝突させるブラスト処理を施すことにより、その外周面に微小な凹凸を形成して、その凹凸のうちの凸部により無数の微小突起69を形成することもできる。
そして、例えば図2、図5に示すように、以上のような従動ローラ41(第1のローラ)と駆動ローラ40(第2のローラ)との間に印刷済みのシートpが挟み込まれ、駆動ローラ40の駆動により排出側のトレイCへニップ搬送される。その過程で、典型例では印刷後のシート面(画像面)に従動ローラ41が押し当てられて従動回転し、駆動ローラ40は非画像面(ただし両面印刷の場合は画像面となる)に押し付けられて駆動されることにより、シートpに送り力を付与する。従動ローラ41の外周面がシートpに押し付けられる際に、連続形態のらせん突条61、62あるいは不連続形態のらせん状の突起65、66又は散点状の突起67がシートpの画像面に接触していくため、シートpの画像面との接触面積又は接触個所が減少して、当該ローラ41にインクが付着しにくく、そのため次に送られるシートに対してインク転写による汚れが生じにくくなる。これにより、未乾燥のインクによる汚れ防止効果を奏しつつ、耐摩耗性粒子をローラ外周面に固着する構造等に比べて搬送寿命、耐久性を高く維持できる。
一方、シートpの他方のシート面に押し付けられてシートに送り力を付与する駆動ローラ40の外周面は、耐摩耗性粒子68あるいはブラスト処理による微小凸部69等の無数の微小突起を備えることから、シート送り力を付与するに適する摩擦力がシート・ローラ間に生じ、またたとえ両面印刷等により駆動ローラ40がシートpの画像面に押し付けられる場合にも、インクの付着や次のシートpに対するインク転写による汚れの発生を有効に抑制ないし防止することができる。
なお、従動ローラ41の外周面がシートpに押し付けられる際に、連続形態のらせん突条61、62あるいは不連続形態のらせん状の突起65、66がシートの画像面に接触していく態様では、上記シート面との接触面積又は接触個所が減少して、インクによるシート汚れを抑制することはもちろん、従動ローラ41の外周面が複数のらせん軌跡をもってシートpとの接触を進行させていくため、そのローラ41とシートpとの接触圧が大きくなったり小さくなったりする接触圧の変動が生じにくく、送られるシートpにローラとの接触による圧力痕が発生しにくい利点もある。さらに、互いに逆向きのらせん効果によって、ローラ外周面との接触によりそのシートpに生じる該ローラの軸方向の力(横力)が互いに打ち消され、シート送り過程での曲がりが生ぜず、シートpをローラ軸と直角な方向へ直進性よく送ることができる。
なお、以上の説明では、印刷後のシートpをシート積載装置200から仕分け用のトレイCに排出する位置近傍に、上記駆動ローラ40と従動ローラ41を含むシート送りローラ装置を配設した例を示したが、図15に示すように、仕分け装置71以外に、シートを任意枚数ずつ綴じるステープル装置72、シートにファイリングのための孔をあけるパンチ装置73等の1種又は2種以上の機能部を備えたシート後処理装置へシートを送り出すために、上記のシート送りローラ装置を用いることも可能である。
また、これまでに説明したらせん突条61、62、不連続形態の突起65、66、あるいは散点状の突起67の少なくも先端面に、インクが付着しにくくなるような(インクとの親和性がひくく、インクをはじく効果のある撥インク性被膜の形成等)表面処理をすることができる。例えば、撥インク性の塗膜を上記突起の少なくとも先端面に形成すること等である。これによりローラに対するインク付着を一層軽減し、インクによるシート汚れをより効果的に防ぐことができる。
本発明がインクジェット方式の画像形成装置に適用された例を示す全体概略図。 そのうちのシート積載装置の一例を示す概略図。 そのシート積載装置におけるシート搬送装置を示す概略図。 そのベルト搬送手段の平面図。 本発明の一実施例であるシート送りローラ装置の要部を示す斜視図。 そのうちの従動ローラに形成される突起の形態を説明するための概念図。 その従動ローラの外周面に形成された網目状突起の一例を、ローラ外周面を展開した状態で、かつ網目状突起の先端面のみ示す概略展開図。 網目状突起の交差角の別の例を示す図7Aに対応する図。 図7A又Bにおける網目状突起の断面形態の一例を示す断面図。 図8とは別の断面形態の例を示す断面図。 仮想らせんに沿って不連続形態で形成された突起の例を示す概略展開図。 仮想らせんの交差角の別の例を示す図10Aに対応する図。 散点状突起の例を示す概略展開図。 その散点状突起の立体構造の一例を示す斜視図。 第2のローラである駆動ローラの外周面に形成される微小突起の一例(耐摩耗性粒子の固着)を示す概念図。 第2のローラである駆動ローラの外周面に形成される微小突起の別の例(ブラスト処理により表面粗し加工)を示す概念図。 本発明に係るシート送りローラ装置の別の配置例を示す概略図。
符号の説明
100 画像形成装置(インクジェットプリンタ)
200 シート積載装置
B シート送りローラ装置
41 従動ローラ(第1のローラ)
40 駆動ローラ(第2のローラ)
50 網目状突起
51 第1の仮想らせん
52 第2の仮想らせん
61 第1のらせん突条
62 第2のらせん突条
65、66 不連続形態の突起
67 散点状の突起
68 耐摩耗性粒子の層
69 ブラスト処理の凹凸による無数の凸部

Claims (15)

  1. 画像形成装置の下流側に位置する排出側に向けて、シートを搬送するためのシート送りローラ装置であって、
    前記シートをその表裏から挟んで回転することにより前記シートを送る一対の送りローラを備え、
    前記シートは前記画像形成装置で形成した画像面を上にして一対の前記送りローラに向けて搬送され、
    前記一対の送りローラは、搬送される前記シートの下側に位置する駆動側の第2のローラと、前記シートの上側に位置する従動側の第1のローラとで構成され、
    駆動側の前記第2のローラの外周面には、無数の微小突起による所定の厚さの薄層が形成され、前記シートの搬送時に前記微小突起が前記シートの裏面側に接触し、
    従動側の前記第1のローラの外表面には、複数の突起が形成されるとともに、それら複数の突起の先端は、前記第1のローラの中心線を中心とする1個の仮想円筒に沿って位置しており、前記シートの搬送時に前記突起の先端が前記シートの画像面側に接触し、
    従動側の前記第1のローラは前記突起で前記シートの画像面との接触が少ない状態で、前記シートを前記排出側に搬送することを特徴とするシート送りローラ装置。
  2. 前記第1のローラの外周面に形成された複数の突起は、
    その第1のローラの中心線の周りにその第1のローラの外周面に沿って、所定の間隔及び等しいねじれ角でそれぞれ連続的に形成された複数条の第1のらせん突条と、それらの第1のらせん突条と逆向きで等しいねじれ角及び所定の間隔を有して、前記第1のローラの外周面に沿って前記第1のらせん突条と所定の角度で交差するように連続的に形成された第2のらせん突条とを備えて、これら第1及び第2のらせん突条の組合せにより前記第1のローラの外周面が網目状突起で構成され、該網目状突起の先端が前記第1のローラの中心線を中心とする前記仮想円筒に沿って位置する請求項1に記載のシート送りローラ装置。
  3. 前記第1のローラにおける前記第1のらせん突条及び第2のらせん突条は、それぞれのらせん突条が延びる延長方向と直角な断面として突条先端が突条基端より幅が狭い台形状の断面を備える請求項1又は2に記載のシート送りローラ装置。
  4. 前記第1のローラの外周面に形成された複数の突起の先端は、その第1のローラの中心線を中心とする前記仮想円筒に沿う曲面で形成されている請求項1に記載のシート送りローラ装置。
  5. 前記第1のらせん突条及び第2のらせん突条の組合せからなる前記網目状突起の先端は、前記第1のローラの中心線を中心とする前記仮想円筒に沿う曲面で形成されている請求項2に記載のシート送りローラ装置。
  6. 前記第1のローラに形成された複数の突起は、その第1のローラの外周面にランダムな散点状に又は所定の方向に沿った不連続形態で形成され、それら散点状又は不連続形態の突起の、前記第1のローラの中心線と交差する方向の断面として突起先端が突起基端より幅が狭い台形状の断面を備える請求項1に記載のシート送りローラ装置。
  7. 前記第1のローラの外周面に形成された前記不連続形態の突起は、その第1のローラの中心線の周りにその第1のローラの前記仮想円筒に沿って、所定の間隔及び等しいねじれ角でそれぞれ連続的に延びる複数条の第1の仮想らせんと、それらの第1の仮想らせん突条と逆向きで等しいねじれ角及び所定の間隔を有して、前記第1のローラの前記仮想円筒に沿って前記第1の仮想らせんと所定の角度で交差するように延びる第2の仮想らせんとの双方にそれぞれ沿って所定の間隔で配置され、又はそれら第1及び第2の仮想らせんの一方に沿って所定の間隔で配置され、それら不連続形態の突起の群の各先端が前記第1のローラの中心線を中心とする前記仮想円筒に沿って位置する請求項6に記載のシート送りローラ装置。
  8. 前記散点状又は不連続形態の突起の先端は、前記第1のローラの中心線を中心とする前記仮想円筒に沿う曲面で形成されている請求項6又は7に記載のシート送りローラ装置。
  9. 前記第2のローラの外周面に形成された無数の微小突起は、耐摩耗性粒子が前記第2のローラの外周面にそれを取り巻くように固着されることによって形成されている請求項1ないしのいずれか1項に記載のシート送りローラ装置。
  10. 前記耐摩耗性粒子は、セラミックの粒子又はガラスの粒子であって、その粒径が50〜120μmのものであり、かつその粒子の前記第2のローラの外周面に対する該粒子の分布密度は、20〜80%である請求項に記載のシート送りローラ装置。
  11. 前記第2のローラの外周面に形成された無数の微小突起は、該第2のローラの外周面がブラスト処理されることにより形成された無数の微小な凹凸のうちの凸部によって構成されている請求項1ないしのいずれか1項に記載のシート送りローラ装置。
  12. 前記第1のローラと第2のローラとを備えた前記シート送りローラ装置は、前記画像形成装置によって画像が形成された後のシートを、その画像形成装置の下流側の排出トレイに排出するための送り出しローラとして設置されるものである請求項1ないし1のいずれか1項に記載のシート送りローラ装置。
  13. 前記前記第1のローラと第2のローラとを備えた前記シート送りローラ装置は、前記画像形成装置によって画像が形成された後のシートを、その画像形成装置の下流側に設けられるシート後処理装置に送り出すための送り出しローラとして設置されるものである請求項1ないし1のいずれか1項に記載のシート送りローラ装置。
  14. 前記シート後処理装置は、前記シートを積載するトレイ上に該シートを任意の枚数ごとに仕分けて積載する仕分け機構を備えたソート装置、前記シートを任意枚数ごとに綴じ合わせるステープル装置、前記シートにファイリングのための孔あけを行うパンチ装置の少なくとも1種を含むものである請求項1に記載のシート送りローラ装置。
  15. 請求項1ないし1のいずれか1項に記載のシート送りローラ装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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