JP6838494B2 - 車両前部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両前部構造に関する。
特許文献1には、バンパリインフォースメントとしてのフロントエンドクロスメンバの車両後方においてサイドメンバ間を車幅方向に連結する複数のクロスメンバ(第2クロスメンバ〜第4クロスメンバ)を備えた車両前部構造が開示されている。この車両前部構造では、さらに、一対のサイドメンバと第2クロスメンバとの間、及び、第3クロスメンバと第4クロスメンバとの間に、それぞれ変形抑制フレームが備えられており、サイドメンバに加わる荷重を分散して抑制することが可能とされている。すなわち、特許文献1に記載の車両前部構造によれば、構造部材である複数のサイドメンバや変形抑制フレームをそれぞれ接合させることにより、耐衝突性能を向上させることに特徴がある。
一方、特許文献1の車両前部構造では、耐衝突性能が向上される反面、各構造部材の接合部が増加する。特にサイドメンバにおける接合部が増加するため、クラッシュストロークを確保する点において改善の余地がある。
特許5958706号公報
本発明は、上記事実を考慮し、各構造部材の接合部を集約することにより、耐衝突性能を確保しつつ、クラッシュストロークを確保することが可能な車両前部構造を提供することを目的とする。
請求項1の車両前部構造は、一対のフロントサイドメンバと、前記フロントサイドメンバ間に延在するクロスメンバと、前記フロントサイドメンバの車両上方側において車両前後方向に沿って設けられ、かつ車両前方側が前記フロントサイドメンバに向けて延在するアウトリガと、前記フロントサイドメンバと、前記クロスメンバと、前記アウトリガと、がそれぞれ挿入された状態で接合される接合部材と、前記接合部材に設けられた固定部に固定されるサスペンションメンバと、を備えている。
請求項1の車両前部構造では、フロントサイドメンバと、クロスメンバと、アウトリガと、が挿入された状態で接合される接合部材が設けられている。また、接合部材にはサスペンションメンバが固定されている。つまり、接合部材は、フロントサイドメンバ、クロスメンバ、アウトリガ及びサスペンションメンバが集約されて接合されるものである。ここで、サスペンションメンバが固定される固定部とは、例えばボルトを固定するためのネジ部が該当する。請求項1に記載の車両前部構造によれば、車両を構成する各構造部材の接合部を衝突時においてデッドストロークとなるサスペンションメンバの固定部分に集約させることにより、衝突時の荷重を各構造部材に分散させることができるため耐衝突性能が確保される。また、各構造部材による接合部を減らすことで、クラッシュストロークを確保することができる。
請求項2の車両前部構造では、前記接合部材は、アルミダイキャストで構成されている。
請求項2の車両前部構造によれば、アルミダイキャスト製の接合部材を採用することにより、高強度化と軽量化との両立を図ることができる。
請求項3の車両前部構造では、前記接合部材は、車両前方側及び車両後方側にそれぞれ筒状の挿入部を備えており、前記挿入部は、柱状のクラッシュボックスが挿入された状態で接合される車両前方側の前部接合部と、前記フロントサイドメンバが挿入された状態で接合される車両後方側の後部結合部と、を有している。
請求項3の車両前部構造は、接合部材に対して、さらに柱状のクラッシュボックスを接続させた車両前部構造に係る。請求項3の車両前部構造によれば、構造部材は接合部材に設けられた挿入部にそれぞれ挿入された状態で接合されるため、構造部材の結合剛性を向上させることができる。また、当該車両前部構造の接合部材では車両前方側に開口を有する挿入部、及び車両後方側に開口を有する挿入部がそれぞれ設けられているため、構造部材の車両前後方向に対する接合位置を調整することができる。
請求項4の車両前部構造では、前記接合部材は、車両上方側及び車幅方向内側にそれぞれ筒状の挿入部を備えており、前記挿入部は、前記アウトリガが挿入された状態で接合される車両上方側の上部接合部と、前記クロスメンバが挿入された状態で接合される車幅方向内側の側部結合部と、を有している。
請求項4の車両前部構造によれば、構造部材は接合部材に設けられた挿入部にそれぞれ挿入された状態で接合されるため、構造部材の結合剛性を向上させることができる。また、当該車両前部構造の接合部材では車両上方側に開口を有する挿入部、及び車幅方向内側に開口を有する挿入部がそれぞれ設けられているため、構造部材の車両上下方向又は車幅方向に対する接合位置を調整することができる。
本発明によれば、各構造部材の接合部を集約することにより、耐衝突性能を確保しつつ、クラッシュストロークを確保することが可能な車両前部構造を提供することができる。
本発明の実施形態に係る車両前部構造が適用された車両の前部を車幅方向内方かつ車両前方から見下ろした斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両前部構造が適用された車両の前部を車幅方向外方かつ車両前方から見上げた斜視図である。 本発明の実施形態に係る接合部材における接合状態を示す側方断面図(図1のA−A断面図)である。 本発明の実施形態に係る接合部材における接合状態を示す前方断面図(図1のB−B断面図)である。 本発明の実施形態に係る接合部材の外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両前部構造における作用を説明するための図である。 本発明の実施形態の変形例1に係る接合部材の外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態の変形例2に係る接合部材の外観を示す斜視図である。
本発明の一実施形態に係る車両前部構造について図1〜図5を用いて説明する。なお、各図において、矢印FRは車両前方を示し、矢印UPは車両上方を示し、矢印OUTは車幅方向外側を示している。また、車両の前部は、基本的に左右対称に構成されているので、車両右方側を図示して説明する。
(基本構成)
図1及び図2には、車両前部構造18が適用された車両10の前部12が図示されている。車両10の前部12には、車両前後方向に一対のフロントサイドメンバ30が設けられており、フロントサイドメンバ30の車両前方の端部にはそれぞれ略箱型の接合部材100が設けられている。この接合部材100には、構造部材としてフロントサイドメンバ30の他、フロントクロスメンバ20、アウトリガ(エプロンメンバ)40、サスペンションメンバ50、及びクラッシュボックス60が接続されている。
接合部材100は、車両前方側、車両後方側、車両上方側、及び車幅方向内側に筒状の挿入部120を有するアルミニウム製の鋳物(アルミダイキャスト)からなる構造物である。図3に示されるように、挿入部120は、車両前方側の前部接合部122と、車両後方側の後部結合部124とを有している。さらに、接合部材100の車両下方側には、後述するボルト90が螺合される固定部としてのネジ部110を有している。また、図4に示されるように、挿入部120は、車両上方側の上部接合部126と、車幅方向内側の側部結合部128とを有している。なお、接合部材100の構造の詳細については後述する。
図1及び図2に示されるように、車両10の前部12の車幅方向の両側には閉断面構造のフロントサイドメンバ30が車両前後方向に沿って設けられている。そして、図3に示されるように、フロントサイドメンバ30の車両前方側の端部である前端部32が、接合部材100の後部結合部124に挿入された状態で接合されている。また、フロントサイドメンバ30の接合部においては、後部結合部124の車両後方側の端面と前端部32の外周面により形成される段差部分の全周にアーク溶接によって溶接部T1が形成されている。なお、フロントサイドメンバ30は、溶接に代えて、又は溶接に加えてボルト締結により接合部材100に対して接合されていてもよい。
図1及び図2に示されるように、車両10の前部12において、一対のフロントサイドメンバ30の間には閉断面構造のクロスメンバとして、フロントクロスメンバ20と、リアクロスメンバ24が車幅方向に沿ってそれぞれ設けられている。そして、図4に示されるように、フロントクロスメンバ20の車幅方向外側の端部である外端部22が、接合部材100の側部結合部128に挿入された状態で接合されている。また、フロントクロスメンバ20の接合部においては、側部結合部128の車幅方向内側の端面と外端部22の外周面により形成される段差部分の全周にアーク溶接によって溶接部T2が形成されている。なお、フロントクロスメンバ20は、溶接に代えて、又は溶接に加えてボルト締結により接合部材100に接合されていてもよい。
また、図1に示されるように、フロントクロスメンバ20に対して車両後方に位置するリアクロスメンバ24は、その車幅方向外側の端部である外端部26がフロントサイドメンバ30に対して溶接等により接合されている。そして、フロントクロスメンバ20の車幅方向中央部からリアクロスメンバ24の外端部26に向けて一対の連結部材28が設けられている。
図1及び図2に示されるように、車両10の前部12の車幅方向外側において、フロントサイドメンバ30の車両上方側には閉断面構造のエプロンメンバであるアウトリガ40が車両前後方向に沿って設けられている。このアウトリガ40の車両前方側は、車両前方に向かうに従って車両下方に向かって湾曲しながら延在している。そして、図3及び図4に示されるように、アウトリガ40において車両下方側の端部である下端部42が、接合部材100の上部接合部126に挿入された状態で接合されている。また、アウトリガ40の接合部においては、上部接合部126の車両上方側の端面と下端部42の外周面により形成される段差部分の全周にアーク溶接によって溶接部T3が形成されている。なお、アウトリガ40は、溶接に代えて、又は溶接に加えてボルト締結により接合部材100に接合されていてもよい。
図1及び図2に示されるように、フロントサイドメンバ30の車両前方側には柱状のクラッシュボックス60が設けられている。ここで、フロントサイドメンバ30の軸芯とクラッシュボックス60の軸芯とは、一致又は略一致するように構成されている。本実施形態のクラッシュボックス60は、閉断面構造の本体部62と、この本体部62の車両前方側の端部に形成されたフランジ部(図示せず)と、車両後方側の端部である後端部64とを有している(図3参照)。そして、図3に示されるように、クラッシュボックス60の後端部64が、接合部材100の前部接合部122に挿入された状態で接合されている。また、クラッシュボックス60の接合部においては、前部接合部122の車両前方側の端面と後端部64の外周面により形成される段差部分の全周にアーク溶接によって溶接部T4が形成されている。なお、クラッシュボックス60は、溶接に代えて、又は溶接に加えてボルト締結により接合部材100に接合されていてもよい。
図1及び図2に示されるように、車両10の前端部には、クラッシュボックス60の車両前方側に形成されたフランジ部(図示せず)に接続されるバンパリインフォースメント14が設けられている。このバンパリインフォースメント14は車幅方向を長手方向として配置されている。なお、図示しないが、バンパリインフォースメント14の前面には、発泡体等からなるアブソーバ(緩衝材)が取り付けられ、当該アブソーバとバンパリインフォースメント14とがバンパカバーによって覆われている。
車両10の前部12におけるフロントサイドメンバ30の車両下方側には、図示されていないフロントサスペンション等を支持するサスペンションメンバ50が設けられている。サスペンションメンバ50は、左右のフロントサスペンションがそれぞれ支持される一対のサスペンションメンバサイド52と、左右のサスペンションメンバサイド52を車幅方向に連結するサスペンションクロスメンバ56,58とを備えている。なお、サスペンションメンバサイド52とサスペンションクロスメンバ56,58との接合方法については、ボルト及びナットによる締結、スポット溶接又はレーザ溶接等の溶接を採用することができる。また、樹脂製のボデーの場合は接着剤を用いた接合方法を採ることができる。
本実施形態のサスペンションメンバ50は、サスペンションメンバサイド52においてボルト90,94により接合部材100及びフロントサイドメンバ30に固定されている。詳しくは、車両前方側ではワッシャー92に挿通されたボルト90が、サスペンションメンバサイド52の挿通孔54に挿通され、接合部材100のネジ部110に締結されることで接合部材100に固定されている(図3及び図4参照)。また、車両後方側ではボルト94がフロントサイドメンバ30の図示しない挿通孔に挿通され、車両下方部に設けられた図示しないネジ部に締結されることでフロントサイドメンバ30に固定されている。
(接合部材)
図5に示されるように、接合部材100は、車両前後方向に沿って設けられる角筒状の第一筒状部132と、第一筒状部132の車幅方向内側の側壁部132Aから車幅方向内側に延出する角筒状の第二筒状部134と、を有している。また、接合部材100は、第一筒状部132の車両上方側の上壁部132Bから車両上方側に延出する角筒状の第三筒状部136を有している。ここで、第二筒状部134及び第三筒状部136は、車両前後方向の中央部において第一筒状部132に接続されている。また、第一筒状部132の内周側であって車両前後方向の中央部には、第一筒状部132の連通部分を車両前後に仕切る縦リブである隔壁部140が設けられている。また、隔壁部140の車幅方向の中央部分は、肉厚を増した柱状部142とされている。そして、柱状部142の車両下方側から上方側にかけてネジ部110が形成されている。
以上、図3及び図4に示されるように、接合部材100は、第一筒状部132の車両前方側の開口部が前部接合部122として、車両後方側の開口部が後部結合部124として、それぞれ機能している。また、接合部材100は、第二筒状部134の車幅方向内側の開口部が側部結合部128として、第三筒状部136の車両上方側の開口部が上部接合部126として、それぞれ機能している。
ここで、本実施形態の接合部材100では、各挿入部120の一端側は開口し他端側は閉口する形状とされている。具体的には、前部接合部122及び後部結合部124は隔壁部140により、側部結合部128は側壁部132Aにより、上部接合部126は上壁部132Bにより、それぞれ仕切られている。すなわち、本実施形態の接合部材100は、各挿入部120の他端側に設けられた仕切りにより、剛性が確保されている。
次に本実施形態の作用及び効果について説明する。
図1及び図2に示されるように、本実施形態では、車幅方向左右の接合部材100それぞれに対して、フロントサイドメンバ30、フロントクロスメンバ20、アウトリガ40、サスペンションメンバ50、及びクラッシュボックス60が接続されている。そして、クラッシュボックス60の車両前方側の端部にはバンパリインフォースメント14が接続されている。本実施形態の車両前部構造18によれば、以下の作用及び効果を奏する。
(クラッシュストロークについて)
上述のように、本実施形態の車両前部構造18では、フロントサイドメンバ30の軸芯とクラッシュボックス60の軸芯とは、一致又は略一致するように構成されている。したがって、本実施形態の車両前部構造18では、車両前後方向において、フロントサイドメンバ30、接合部材100、及びクラッシュボックス60が連なった状態で配置されている。ここで、本実施形態の接合部材100は、サスペンションメンバ50の固定部分であるためフロントサイドメンバ30やクラッシュボックス60に対して剛性が高い。したがって、図6に示されるように、車両前後方向に見て領域R2にある接合部材100は、車両の前面衝突時に潰れない(デッドストロークとなる)部位となる。
一方、本実施形態では、接合部材100に対して、フロントサイドメンバ30とクラッシュボックス60の他に、フロントクロスメンバ20やアウトリガ40が接合されている。そして、フロントサイドメンバ30及びクラッシュボックス60には、他の構造部材との接合部が設けられていない。すなわち、車両前後方向において、衝突時にデッドストロークとなる部位は接合部材100の他に存在しない。本実施形態では、車両前後方向に見ると、領域R1にあるクラッシュボックス60と、領域R3にあるフロントサイドメンバ30は、車両の前面衝突時に潰れる(クラッシュストロークが確保される)部位として確保することができる。
以上、本実施形態の車両前部構造18によれば、車両10の前部12を構成する構造部材の結合をサスペンションメンバ50の固定部分である接合部材100に集約することで、車両の前面衝突時におけるクラッシュストロークを最大限確保することができる。
(接合位置の調整について)
従来技術の車両前部構造では、構造部材同士はフランジを介して接合されている。ここで、フランジによる接合部は結合剛性が確保し辛いため、耐衝突性能における弱点となる。また、フランジを用いた接合は、接合面を合わせることが難しく、接合位置が調整し辛い。これに対し、本実施形態の車両前部構造18では、ノード(接合部)として接合部材100を設定すると共に、接合部材100において各構造部材が挿入されて接合されている。詳しくは、接合部材100に設けられた各挿入部120に対して閉断面構造の構造部材が挿入され、接合部材100と各構造部材との合わせ目が溶接されることにより接合されている。このため、本実施形態の接合方法によれば、フランジを用いた接合と比べて接合部における結合剛性を向上させることができる。
また、本実施形態の接合方法は次の特徴を有している。すなわち、クラッシュボックス60の後端部64が挿入される前部接合部122では、前部接合部122に対する後端部64の挿入量を調整することで、車両前後方向(図3の矢印S1)の接合位置を調整することができる。また、フロントサイドメンバ30の前端部32が挿入される後部結合部124では、後部結合部124に対する前端部32の挿入量を調整することで、車両前後方向(図3の矢印S2)の接合位置を調整することができる。また、アウトリガ40の下端部42が挿入される上部接合部126では、上部接合部126に対する下端部42の挿入量を調整することで、車両上下方向(図4の矢印S3)の接合位置を調整することができる。さらに、フロントクロスメンバ20の外端部22が挿入される側部結合部128では、側部結合部128に対する外端部22の挿入量を調整することで、車幅方向(図4の矢印S4)の接合位置を調整することができる。
以上のように、本実施形態の車両前部構造18によれば、各挿入部120に挿入される構造部材の挿入量を調整することで接合位置を調整することができる。したがって、従来技術のようにフランジを介して接合する場合と比べて接合位置の調整が容易である。
(荷重の分散について)
上述のように本実施形態の接合部材100では、フロントサイドメンバ30、フロントクロスメンバ20、アウトリガ40、サスペンションメンバ50、及びクラッシュボックス60が集約されて、接続されている。そのため、図6に示されるように、車両10の前面衝突時の衝突荷重Fは、次のように伝達される。
まず、車両10の前面衝突時の衝突荷重Fは、バンパリインフォースメント14から車幅方向左右のクラッシュボックス60に分散された荷重F0として伝達され、クラッシュボックス60から接合部材100に入力される。そして、接合部材100に入力された荷重F0は、フロントサイドメンバ30に対し車両後方の荷重F1として伝達され、フロントクロスメンバ20に対し車幅方向内方の荷重F2として伝達され、アウトリガ40に対し車両上方の荷重F3として伝達され、サスペンションメンバ50に対し車両下方の荷重F4として伝達される。以上のように、車両10が前面衝突時に受けた衝突荷重Fは、フロントサイドメンバ30、フロントクロスメンバ20、アウトリガ40、及びサスペンションメンバ50の4方向に分散される。すなわち、本実施形態の車両前部構造18によれば、衝突時の荷重を多数の構造部材に分散させることができ、耐衝突性能を確保することができる。なお、本実施形態では、アルミダイキャスト製の接合部材100を採用することにより、高強度化と軽量化との両立を図ることができる。
(変形例)
上述のとおり本実施形態の接合部材100はアルミダイキャスト製であって一体成形であるが、成形方法はこれに限定されない。以下、変形例として分割構造の例を示す。なお、各変形例において本実施形態の接合部材100と同じ構成には同じ符号を付している。
変形例1として、図7に車幅方向左右に分割される接合部材100Aを示す。接合部材100Aは、車幅方向外側の端部付近において2つに分割可能とされている。具体的に接合部材100Aは、車幅方向外側の面が開放された本体部150と、本体部150の開放部分を覆う覆部152とを備えている。
本体部150は、車両前後方向に沿って設けられ、かつ車幅方向内方面、車両上方面、及び車両下方面を囲む第一囲み部162と、第一囲み部162の車幅方向内側の側壁部162Aから車幅方向内側に延出する角筒状の筒状部164と、を有している。また、本体部150は、第一囲み部162の車両上方側の上壁部162Bから車両上方側に延出し、かつ車幅方向内方面、車両前方面、及び車両後方面を囲む第二囲み部166を有している。ここで、筒状部164及び第二囲み部166は、車両前後方向の中央部において第一囲み部162に接続されている。また、第一囲み部162の内周側であって車両前後方向の中央部には、第一囲み部162の車幅方向内方面、車両上方面、及び車両下方面に対してそれぞれ立設する隔壁部140が設けられている。
覆部152は、車両上方側に突出部分を有する板状部材である。そして、変形例1の接合部材100Aは、本体部150の車幅方向外側の開放部分を覆うように覆部152を接合することで形成されている。なお、本体部150及び覆部152の接合方法は、アーク溶接やボルトによる締結などの方法を採用することができる。
変形例1の接合部材100Aは、第一囲み部162及び覆部152により車両前方側に形成される開口部が前部接合部122として、車両後方側に形成される開口部が後部結合部124として、それぞれ機能している。また、接合部材100Aは、筒状部164の車幅方向内側の開口部が側部結合部128として機能している。さらに、接合部材100Aは、第二囲み部166及び覆部152により車両上方側に形成される開口部が上部接合部126として機能している。
変形例2として、図8に車両前後方向に分割される接合部材100Bを示す。接合部材100Bは、車両前後方向の中央部付近において2つに分割可能とされている。具体的に接合部材100Bは、車両前方側の前方部170と、車両後方側の後方部172とを備えている。
前方部170は、車両前後方向に沿って設けられる角筒状の第一筒状部182と、第一筒状部182の車幅方向内側の側壁部182Aから車幅方向内側に延出し、かつ車両前方面、車両上方面、及び車両下方面を囲む第一囲み部184と、を有している。また、前方部170は、第一筒状部182の車両上方側の上壁部182Bから車両上方側に延出し、かつ車両前方面、車幅方向外方面、及び車幅方向内方面を囲む第二囲み部186と、を有している。
後方部172は、車両前後方向に沿って設けられる角筒状の第二筒状部192と、第二筒状部192の車幅方向内側の側壁部192Aから車幅方向内側に延出し、かつ車両後方面、車両上方面、及び車両下方面を囲む第三囲み部194と、を有している。また、後方部172は、第二筒状部192の車両上方側の上壁部192Bから車両上方側に延出し、かつ車両後方面、車幅方向外方面、及び車幅方向内方面を囲む第四囲み部196と、を有している。さらに、後方部172においては、第二筒状部192の車両前方側を塞ぐように隔壁部140が設けられている。
そして、変形例2の接合部材100Bは、前方部170の車両後方側の端部と、後方部172の車両前方側の端部とを突き合わせて接合することで形成されている。なお、前方部170と後方部172との接合方法は、アーク溶接やボルトによる締結などの方法を採用することができる。
変形例2の接合部材100Bは、第一筒状部182の車両前方側の開口部が前部接合部122として、第二筒状部192の車両後方側の開口部が後部結合部124として、それぞれ機能している。また、接合部材100Bは、第一囲み部184及び第三囲み部194により車幅方向内側に形成される開口部が側部結合部128として機能している。さらに、接合部材100Bは、第二囲み部186及び第四囲み部196により車両上方側に形成される開口部が上部接合部126として機能している。
(補足)
本実施形態の接合部材100及び変形例の接合部材100A,100Bは、アルミダイキャスト製であったが、これに限定されない。例えば、接合部材は、アルミニウム以外の金属の鋳物であってもよい。また、樹脂製のボデーの場合は、樹脂材料を一体成形して接合部材を形成してもよい。
なお、上記変形例における分割位置は一例であって、分割位置や分割方法は自由に設定することができる。
10 車両
18 車両前部構造
20 フロントクロスメンバ(クロスメンバ)
30 フロントサイドメンバ
40 アウトリガ
50 サスペンションメンバ
60 クラッシュボックス
100 接合部材
100A 接合部材
100B 接合部材
110 ネジ部(固定部)
120 挿入部
122 前部接合部
124 後部結合部
126 上部接合部
128 側部結合部

Claims (4)

  1. 一対のフロントサイドメンバと、
    前記フロントサイドメンバ間に延在するクロスメンバと、
    前記フロントサイドメンバの車両上方側において車両前後方向に沿って設けられ、かつ車両前方側が前記フロントサイドメンバに向けて延在するアウトリガと、
    前記フロントサイドメンバと、前記クロスメンバと、前記アウトリガと、がそれぞれ挿入された状態で接合される接合部材と、
    前記接合部材に設けられた固定部に固定されるサスペンションメンバと、
    を備えた車両前部構造。
  2. 前記接合部材は、アルミダイキャストで構成されている請求項1に記載の車両前部構造。
  3. 前記接合部材は、
    車両前方側及び車両後方側にそれぞれ筒状の挿入部を備えており、
    前記挿入部は、
    柱状のクラッシュボックスが挿入された状態で接合される車両前方側の前部接合部と、
    前記フロントサイドメンバが挿入された状態で接合される車両後方側の後部結合部と、
    を有する請求項1又は2に記載の車両前部構造。
  4. 前記接合部材は、
    車両上方側及び車幅方向内側にそれぞれ筒状の挿入部を備えており、
    前記挿入部は、
    前記アウトリガが挿入された状態で接合される車両上方側の上部接合部と、
    前記クロスメンバが挿入された状態で接合される車幅方向内側の側部結合部と、
    を有する請求項1〜3の何れか1項に記載の車両前部構造。
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