JP2019151132A - 車両の前部車体構造 - Google Patents
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Abstract
Description
上記別の車体骨格部材は、例えば、車体骨格部材を車幅方向に連結するクロスメンバ、あるいは車体骨格部材とサスクロスとを連結する連結部材などを含むものとする。
この発明により、車両の前部車体構造は、車幅方向における車体骨格部材の剛性を、比較的高剛性なクロスメンバで向上することができる。
この発明により、車両の前部車体構造は、衝撃吸収部材からの衝撃荷重を、ボックス部材を介してクロスメンバにより確実に伝達することができる。
この発明により、車両の前部車体構造は、ボックス部材における荷重伝達経路である側面の剛性を向上することができる。このため、車両の前部車体構造は、衝撃荷重がボックス部材に作用した際、衝撃荷重によるボックス部材の変形を、隔壁部によって阻止することができる。
従って、車両の前部車体構造は、ボックス部材の内部空間に隔壁部を設けたことにより、車体骨格部材の前端近傍が、衝撃荷重によって車幅方向内側、かつ車両後方へ向けて変形することをより確実に抑制できる。
上記サスペンション連結部は、アーム部材が連結される連結部、あるいはサスダンパの上端が連結される連結部などを含むものとする。
従って、車両の前部車体構造は、衝撃吸収部材を介して伝達された衝撃荷重が車体骨格部材に作用した際、車体骨格部材の前端近傍が、衝撃荷重によって車幅方向内側、かつ車両後方へ向けて変形することをさらに抑制できる。
従って、車両の前部車体構造は、衝撃吸収部材を介して伝達された衝撃荷重が車体骨格部材に作用した際、車体骨格部材の前端近傍が、衝撃荷重によって車幅方向内側、かつ車両後方へ向けて変形することをさらに確実に抑制できる。
この発明により、車両の前部車体構造は、車体骨格部材の被連結部に作用する衝撃荷重の一部を、ボックス部材を介してクロスメンバに伝達することができる。
従って、車両の前部車体構造は、衝撃吸収部材を介して伝達された衝撃荷重が車体骨格部材に作用した際、車体骨格部材の前端近傍が、衝撃荷重によって車幅方向内側側、かつ車両後方へ向けて変形することをより一層抑制することができる。
本実施形態の車両1の車体構造は、押出成形されたアルミ合金製の複数のフレームを連結して車体骨格をなす、所謂、スペースフレーム構造である。このような車両1の車体構造について、図1から図10を用いて説明する。
また、図中において、矢印Fr及びRrは前後方向を示しており、矢印Frは前方を示し、矢印Rrは後方を示している。
さらに、矢印Rh及びLhは幅方向を示しており、矢印Rhは右方向を示し、矢印Lhは左方向を示している。加えて、矢印INは車幅方向内側を示し、矢印OUTは車幅方向外側を示している。
まず、フロントサスペンション3は、上述したように、ナックル31、ロアアーム32、アッパアーム33、及びフロントサスダンパ34で構成されている。
ロアアーム32は、アルミダイキャスト製のアーム部材であって、ナックル31の下部に連結される部分を頂部とする平面視略A字状に形成されている。このロアアーム32は、車両前後方向を回動中心として揺動可能な状態で、サスペンション支持部材41に連結されている。
取付けプレート47は、図2から図4に示すように、アッパアーム支持部412における車両上下方向略中央近傍から前側連結部413における車両上下方向略中央近傍に至る車両上下方向の長さと、サスペンション支持部材41の被後端連結部41aよりも幅広な車幅方向の長さを有する略平板状に形成されている。
下側クロスメンバ43は、図5に示すように、押出し成型されたアルミ合金製の押出部材であって、略矩形の閉断面を車幅方向に延設した略筒状体に形成されている。この下側クロスメンバ43は、図2及び図5に示すように、サスペンション支持部材41におけるロアアーム前方締結部分411aと車幅方向で対向する部分に接合されている。
より詳しくは、上側クロスメンバ44は、図2及び図4に示すように、サスペンション支持部材41におけるアッパアーム前方締結部分412bと車幅方向で対向する部分に接合されている。
さらに、傾斜フレーム46は、図4に示すように、上側クロスメンバ44の後面に締結固定されている。
衝撃吸収部材61は、繊維強化樹脂製であって、例えば、炭素繊維強化プラスチックで形成されている。
具体的には、前端連結部612は、図7及び図9に示すように、衝撃吸収本体部611における車幅方向内側の端部よりも車幅方向内側に僅かに突出する大きさで、衝撃吸収本体部611の前端から車幅方向内側へ延設されている。さらに、前端連結部612には、後述するフロントバンパービーム62に締結固定するためのボルトが挿通する挿通孔が複数開口形成されている。
具体的には、後端連結部613は、図7及び図8に示すように、衝撃吸収本体部611における車幅方向外側の端部よりも車幅方向外側に僅かに突出する大きさで、衝撃吸収本体部611の後端から車幅方向外側へ延設されている。さらに、後端連結部613には、後述するセットプレート63に締結固定するためのボルトが挿通するボルト挿通孔が複数開口形成されている。
一方、内方側壁部分661cは、図9及び図10に示すように、衝撃吸収部材61の衝撃吸収本体部611に対して、車幅方向内側に所定間隔を隔てた位置に配設されている。
そして、補強プレート662は、平面部分662aが、取付け部本体661の被前端連結部分661a、外方側壁部分661b、及び内方側壁部分661cに接合され、後面部分662bが、外方側壁部分661b、及び内方側壁部分661cに接合されている。
従って、車両1の前部車体構造は、衝撃吸収部材61を介して伝達された衝撃荷重がサスペンション支持部材41に作用した際、サスペンション支持部材41の前端近傍が、衝撃荷重によって車幅方向内側、かつ車両後方へ向けて変形することをさらに抑制できる。
従って、車両1の前部車体構造は、衝撃吸収部材61を介して伝達された衝撃荷重がサスペンション支持部材41に作用した際、サスペンション支持部材41の前端近傍が、衝撃荷重によって車幅方向内側側、かつ車両後方へ向けて変形することをより一層抑制することができる。
この発明の車体骨格部材は、実施形態のサスペンション支持部材41に対応し、
以下同様に、
車幅方向の一方は、車幅方向外側に対応し、
本体部は、衝撃吸収本体部611に対応し、
車幅方向の他方は、車幅方向内側に対応し、
別の車体骨格部材、及びクロスメンバは、上側クロスメンバ44に対応し、
サスペンションは、アッパアーム33に対応し、
サスペンション連結部は、アッパアーム前方締結部分412bに対応し、
被連結部は、被後端連結部41aに対応し、
連結プレートは、取付けプレート47に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
また、アッパアーム前方締結部分412bに対して車幅方向内側に上側クロスメンバ44を対向配置したが、これに限定せず、例えば、ダンパ締結部分412aに対して車幅方向内側に上側クロスメンバ44を対向配置してもよい。
33…アッパアーム
41…サスペンション支持部材
41a…被後端連結部
44…上側クロスメンバ
45…ボックス部材
45a…隔壁部
47…取付けプレート
61…衝撃吸収部材
412b…アッパアーム前方締結部分
611…衝撃吸収本体部
Claims (8)
- 車両の車幅方向に所定間隔を隔てて配設されるとともに、車両の車体を構成する左右一対の車体骨格部材と、
該車体骨格部材の前端に連結されるとともに、車両前後方向に延びる左右一対の衝撃吸収部材とを備えた車両の前部車体構造であって、
前記衝撃吸収部材が、
車幅方向の一方側が開口した開断面を車両前後方向に延設した本体部を備えるとともに、前記車体骨格部材の形状中心に対して前記衝撃吸収部材の形状中心を車幅方向に近接させた状態で、前記車体骨格部材に連結され、
前記衝撃吸収部材の前記本体部が、
前記衝撃吸収部材の形状中心に対して、前記本体部の荷重中心を車幅方向の他方側にオフセットさせた開断面形状に形成され、
前記車体骨格部材の前端近傍における車幅方向の他方側に、前記車体骨格部材とは異なる別の車体骨格部材が連結された
車両の前部車体構造。 - 前記車幅方向の一方側を、車幅方向外側とし、前記車幅方向の他方側を、車幅方向内側として、
前記別の車体骨格部材が、
左右の前記車体骨格部材を車幅方向に連結するクロスメンバで構成された
請求項1に記載の車両の前部車体構造。 - 前記クロスメンバが、
前記車体骨格部材の前端から車両後方に所定間隔を隔てた位置に配設され、
前記クロスメンバに連結されるとともに、前記衝撃吸収部材と前記クロスメンバとの間に介在させた略ボックス状のボックス部材を備えた
請求項2に記載の車両の前部車体構造。 - 前記ボックス部材が、内部空間を車両前後方向に隔てる隔壁部を備えた
請求項3に記載の車両の前部車体構造。 - 前記車体骨格部材が、
車両のサスペンションが連結されるサスペンション連結部を備え、
前記クロスメンバが、
前記サスペンション連結部に対して車幅方向内側に対向配置された
請求項2から請求項4のいずれか1つに記載の車両の前部車体構造。 - 前記車体骨格部材が、
前記衝撃吸収部材が連結される略平板状の被連結部と、
該被連結部から車両後方に延設されるとともに、前記被連結部における車幅方向の長さよりも薄い厚みを車幅方向に有する板状部分に、複数のリブが立設された骨格本体部とを備え、
該骨格本体部と前記被連結部とが、アルミダイキャストで一体形成された
請求項3から請求項5のいずれか1つに記載の車両の前部車体構造。 - 前記車体骨格部材の前記被連結部と前記衝撃吸収部材との間に介在する連結プレートを備え、
該連結プレートが、
車両前後方向に厚みを有するとともに、前記車体骨格部材の前記被連結部よりも車幅方向に幅広な略平板状に形成され、
前記衝撃吸収部材が、
前記連結プレートを介して、前記車体骨格部材の前記被連結部に連結され、
前記ボックス部材が、
前記連結プレートに連結された
請求項6に記載の車両の前部車体構造。 - 前記ボックス部材が、
前記車体骨格部材の前記被連結部と、前記連結プレートとの双方に連結された
請求項7に記載の車両の前部車体構造。
Priority Applications (1)
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JP2018035362A JP2019151132A (ja) | 2018-02-28 | 2018-02-28 | 車両の前部車体構造 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2018
- 2018-02-28 JP JP2018035362A patent/JP2019151132A/ja active Pending
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