JP2019151133A - 車両の前部車体構造 - Google Patents
車両の前部車体構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019151133A JP2019151133A JP2018035363A JP2018035363A JP2019151133A JP 2019151133 A JP2019151133 A JP 2019151133A JP 2018035363 A JP2018035363 A JP 2018035363A JP 2018035363 A JP2018035363 A JP 2018035363A JP 2019151133 A JP2019151133 A JP 2019151133A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- box
- frame
- width direction
- body structure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
Description
具体的には、フレーム部材が、エネルギー吸収ボックス部材に連結されているため、車両の前部車体構造は、サイドシルの前端または/およびヒンジピラーの下部前面に直接的にフレーム部材を連結した場合に比べて、エネルギー吸収ボックス部材における車両前後方向の長さの分だけ、フレーム部材の全長を短くすることができる。
この発明により、車両の前部車体構造は、車両前方からの衝撃荷重に対する第1フレーム部材の剛性、及び第2フレーム部材の剛性をより向上することができる。
従って、車両の前部車体構造は、第1フレーム部材と第2フレーム部材とに架設されたパネル部材により、第1フレーム部材、及び第2フレーム部材の軽量化と、前部車体における車体剛性の向上とを両立することができる。
本実施形態の車両1の車体構造は、押出成形されたアルミ合金製の複数のフレームを連結して車体骨格をなす、所謂、スペースフレーム構造である。このような車両1の車体構造について、図1から図9を用いて説明する。
また、図中において、矢印Fr及びRrは前後方向を示しており、矢印Frは前方を示し、矢印Rrは後方を示し、矢印Rh及びLhは幅方向を示しており、矢印Rhは右方向を示し、矢印Lhは左方向を示している。
まず、車室部2は、上述したように、左右一対のサイドシル21、左右一対のフロントピラー22、左右一対のヒンジピラー23、フロアトンネル24、ダッシュパネル25、及びカウルボックス26で構成されている。
より詳しくは、フロントピラー22の前端は、ピラー連結部材27の後端に接合されている。このピラー連結部材27は、アルミダイキャスト製であって、図1に示すように、ヒンジピラー23の上端と、フロントピラー22の前端と、カウルボックス26における車幅方向の端部とを連結する連結部材として形成されている。
そして、ヒンジピラー23は、その下端がサイドシル21の前端部分における上面に接合され、上端がピラー連結部材27に接合されている。換言すると、ヒンジピラー23の上端は、ピラー連結部材27を介してフロントピラー22の下端に連結されている。
さらに、ダッシュパネル25の本体部は、車幅方向略中央近傍が、フロアトンネル24のトンネルパネル243と連続するように、車両下方が開口した正面視略門型形状に形成されている。
具体的には、カウルボックス26は、図4に示すように、下端がダッシュパネル25に接合されるとともに、図示を省略したフロントウインドウガラスの下端を支持するアルミ合金製のカウルインナパネル261と、カウルインナパネル261の前端に接合されたアルミ合金製のカウルアウタパネル262とで、車両上方が開口した略ボックス状に形成されている。
さらに、ガセット部材8の前面部分8aには、図6及び図7に示すように、後述する第1ロアサイドフレーム52が挿通する開口が開口形成されている。
このトルクボックス部材9は、ボックス下部72の前端から車両後方に所定間隔隔てた位置よりも車両後方におけるボックス下部72の剛性を向上する機能と、ボックス下部72からの荷重をダッシュパネル25に伝達する機能とを有している。
ナックル31は、アルミダイキャスト製であって、フロントハブを介して、車両1の前輪を回転自在に支持している。
下側クロスメンバ43は、図4に示すように、押出し成型されたアルミ合金製の押出部材であって、略矩形の閉断面を車幅方向に延設した略筒状体に形成されている。この下側クロスメンバ43は、図2及び図4に示すように、サスペンション支持部材41におけるロアアーム前方締結部分411aと車幅方向で対向する部分に接合されている。
より詳しくは、上側クロスメンバ44は、図2及び図4に示すように、サスペンション支持部材41におけるアッパアーム前方締結部分412bと車幅方向で対向する部分に接合されている。
具体的には、アッパサイドフレーム51は、押出成形されたアルミ合金製の押出し部材であって、図2及び図9に示すように、略矩形の閉断面を所定方向に延設した略筒状体に形成されている。
一方、アッパサイドフレーム51の後端は、図2及び図3に示すように、ピラー連結部材27の前面に接合されることで、ピラー連結部材27を介して、ヒンジピラー23に連結されている。
具体的には、第1ロアサイドフレーム52は、押出成形されたアルミ合金製の押出し部材であって、図2及び図9に示すように、略矩形の閉断面を所定方向に延設した略筒状体に形成されている。なお、第1ロアサイドフレーム52における略矩形の閉断面は、図9に示すように、アッパサイドフレーム51における略矩形の閉断面の断面積よりも大きい断面積で形成されている。
具体的には、第2ロアサイドフレーム53は、押出成形されたアルミ合金製の押出し部材であって、図2及び図9に示すように、略矩形の閉断面を所定方向に延設した略筒状体に形成されている。
この第2ロアサイドフレーム53は、図2及び図5に示すように、所定方向の一端を前端として、前端に対して後端が車幅方向外側に位置するように、車両1の前部車体に配置されている。
パネル部材57は、図1及び図6に示すように、第1ロアサイドフレーム52における車幅方向外側の側面に上端が接合され、第2ロアサイドフレーム53における車幅方向外側の側面に下端が接合されるとともに、後端がボックス上部71の前面に接合されている。
具体的には、補強フレーム54は、押出成形されたアルミ合金製の押出し部材であって、図2及び図9に示すように、略矩形の閉断面を緩やかに湾曲させながら所定方向に延設した略筒状体に形成されている。
この補強フレーム54は、図2及び図5に示すように、所定方向の一端を上端として、上端に対して下端が、車幅方向外側、かつ車両後方に位置するように、車両1の前部車体に配設されている。
そして、アッパセンターフレーム55の前端は、図2及び図3に示すように、車両上下方向におけるダンパ締結部分412aの位置と略同じ車両上下方向の位置において、サスペンション支持部材41におけるアッパアーム支持部412の後面に接合されている。
具体的には、ロアセンターフレーム56は、押出成形されたアルミ合金製の押出し部材であって、図5及び図9に示すように、車幅方向に長い略矩形の閉断面を所定方向に延設した略筒状体に形成されている。
そして、ロアセンターフレーム56は、前端がサスクロス42の後端に締結固定され、後端がトンネルサイドフレーム242の前端に接合されたアルミダイキャスト製のロアフレーム連結部材244に締結固定されている。
この発明の車体骨格部材は、実施形態のサスペンション支持部材41に対応し、
以下同様に、
エネルギー吸収ボックス部材は、エネルギー吸収ボックス7に対応し、
フレーム部材は、第1ロアサイドフレーム52、及び第2ロアサイドフレーム53対応し、
第1フレーム部材は、第1ロアサイドフレーム52に対応し、
第2フレーム部材は、第2ロアサイドフレーム53に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
また、ボックス下部72を、サイドシル21の前端を車両前方に延設して形成したが、これに限定せず、サイドシル21とは別体で形成されたボックス下部としてもよい。
2…車室部
7…エネルギー吸収ボックス
8…ガセット部材
9…トルクボックス部材
21…サイドシル
23…ヒンジピラー
25…ダッシュパネル
32…ロアアーム
33…アッパアーム
41…サスペンション支持部材
52…第1ロアサイドフレーム
53…第2ロアサイドフレーム
57…パネル部材
71…ボックス上部
71a…内側面
72…ボックス下部
72a…内側面
411…ロアアーム支持部
412…アッパアーム支持部
Claims (5)
- 車両の車幅方向に所定間隔を隔てて配設された左右一対のサイドシルと、
該サイドシルの前端から車両上方へ延びる左右一対のヒンジピラーと、
前記サイドシル、及び前記ヒンジピラーを連結するとともに、車両の車室部における前壁をなすダッシュパネルと、
前記サイドシルの前端に対して車幅方向内側、かつ車両前方の位置に配設されるとともに、車両の車体を構成する左右一対の車体骨格部材とを備えた車両の前部車体構造であって、
前記サイドシルの前端または/および前記ヒンジピラーの下部前面に連結されるとともに、スモールオーバーラップ衝突の衝突エネルギーを吸収する略ボックス状のエネルギー吸収ボックス部材と、
前記車体骨格部材、及び前記エネルギー吸収ボックス部材を連結するフレーム部材とを備えた
車両の前部車体構造。 - 前記車体骨格部材が、
アッパアームを揺動自在に支持するアッパアーム支持部と、
ロアアームを揺動自在に支持するロアアーム支持部とを備え、
前記エネルギー吸収ボックス部材が、
前記ヒンジピラーの下部前面に連結されたボックス上部と、
前記サイドシルの前端に連結されたボックス下部とで構成され、
前記フレーム部材として、
前記アッパアーム支持部、及び前記ボックス上部を連結する第1フレーム部材と、
前記ロアアーム支持部、及び前記ボックス下部を連結する第2フレーム部材とを備えた
請求項1に記載の車両の前部車体構造。 - 前記ボックス上部における車幅方向内側の内側面と、該内側面に車幅方向内側で隣接する前記ダッシュパネルの前面とを連結するとともに、前記ボックス上部の前記内側面と前記ダッシュパネルの前面とで閉断面をなすガセット部材を備え、
前記第1フレーム部材が、
前記ガセット部材の前面に接合された
請求項2に記載の車両の前部車体構造。 - 前記ボックス下部における車幅方向内側の内側面と、該内側面に車幅方向内側で隣接する前記ダッシュパネルの前面とを連結するとともに、前記ボックス下部の前記内側面と前記ダッシュパネルの前面とで閉断面をなすトルクボックス部材を備え、
前記第2フレーム部材が、
前記ボックス下部と前記トルクボックス部材の前面に跨って連結された
請求項2または請求項3に記載の車両の前部車体構造。 - 前記第1フレーム部材と前記第2フレーム部材とに架設されたパネル部材を備えた
請求項2から請求項4のいずれか1つに記載の車両の前部車体構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018035363A JP6969445B2 (ja) | 2018-02-28 | 2018-02-28 | 車両の前部車体構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018035363A JP6969445B2 (ja) | 2018-02-28 | 2018-02-28 | 車両の前部車体構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019151133A true JP2019151133A (ja) | 2019-09-12 |
JP6969445B2 JP6969445B2 (ja) | 2021-11-24 |
Family
ID=67947852
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018035363A Active JP6969445B2 (ja) | 2018-02-28 | 2018-02-28 | 車両の前部車体構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6969445B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021127056A (ja) * | 2020-02-15 | 2021-09-02 | マツダ株式会社 | 車両の前部車体構造 |
JP2021127055A (ja) * | 2020-02-15 | 2021-09-02 | マツダ株式会社 | 車両の前部車体構造 |
JP2021127054A (ja) * | 2020-02-15 | 2021-09-02 | マツダ株式会社 | 車両の前部車体構造 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07257432A (ja) * | 1994-03-25 | 1995-10-09 | Toyota Motor Corp | 自動車のフロントボデー構造 |
JP2006021590A (ja) * | 2004-07-07 | 2006-01-26 | Honda Motor Co Ltd | 車体前部構造 |
JP2006088949A (ja) * | 2004-09-27 | 2006-04-06 | Nissan Motor Co Ltd | 車体前部構造 |
JP2007290426A (ja) * | 2006-04-21 | 2007-11-08 | Toyota Motor Corp | 車体前部構造 |
JP2008049894A (ja) * | 2006-08-25 | 2008-03-06 | Toyota Motor Corp | 車体パネル構造 |
-
2018
- 2018-02-28 JP JP2018035363A patent/JP6969445B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07257432A (ja) * | 1994-03-25 | 1995-10-09 | Toyota Motor Corp | 自動車のフロントボデー構造 |
JP2006021590A (ja) * | 2004-07-07 | 2006-01-26 | Honda Motor Co Ltd | 車体前部構造 |
JP2006088949A (ja) * | 2004-09-27 | 2006-04-06 | Nissan Motor Co Ltd | 車体前部構造 |
JP2007290426A (ja) * | 2006-04-21 | 2007-11-08 | Toyota Motor Corp | 車体前部構造 |
JP2008049894A (ja) * | 2006-08-25 | 2008-03-06 | Toyota Motor Corp | 車体パネル構造 |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021127056A (ja) * | 2020-02-15 | 2021-09-02 | マツダ株式会社 | 車両の前部車体構造 |
JP2021127055A (ja) * | 2020-02-15 | 2021-09-02 | マツダ株式会社 | 車両の前部車体構造 |
JP2021127054A (ja) * | 2020-02-15 | 2021-09-02 | マツダ株式会社 | 車両の前部車体構造 |
US11529996B2 (en) | 2020-02-15 | 2022-12-20 | Mazda Motor Corporation | Front vehicle-body structure of vehicle |
US11608116B2 (en) | 2020-02-15 | 2023-03-21 | Mazda Motor Corporation | Front vehicle-body structure of vehicle |
JP7290123B2 (ja) | 2020-02-15 | 2023-06-13 | マツダ株式会社 | 車両の前部車体構造 |
JP7367551B2 (ja) | 2020-02-15 | 2023-10-24 | マツダ株式会社 | 車両の前部車体構造 |
JP7384065B2 (ja) | 2020-02-15 | 2023-11-21 | マツダ株式会社 | 車両の前部車体構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6969445B2 (ja) | 2021-11-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5585480B2 (ja) | 車体前部構造 | |
JP6039806B2 (ja) | 車両用のサブフレーム | |
JP4692516B2 (ja) | 車体前部骨格構造 | |
JP5494942B2 (ja) | 車両の前部構造 | |
US11383769B2 (en) | Rear vehicle-body structure of vehicle | |
JP7056302B2 (ja) | 車両の前部車体構造 | |
JP7056303B2 (ja) | 車両の前部車体構造 | |
JP2019151133A (ja) | 車両の前部車体構造 | |
WO2012001932A1 (en) | Lower body structure of vehicle | |
EP2058212A1 (en) | Vehicle equipped with passenger frame having small height from ground | |
JP7014038B2 (ja) | 車両の車体構造 | |
JP6546809B2 (ja) | 自動車の車体構造 | |
JP2008296600A (ja) | 自動車のロッカー補強構造 | |
JP5686586B2 (ja) | 自動車用車体骨格における補強構造 | |
JP6977578B2 (ja) | 車両の後部車体構造 | |
JP5076718B2 (ja) | 自動車の前部車体構造 | |
JP3185492U (ja) | 車両の下部車体構造 | |
JPH06144299A (ja) | 自動車の下部車体構造 | |
JP7272984B2 (ja) | 車両 | |
JP6958375B2 (ja) | 車両の後部車体構造 | |
JP7006491B2 (ja) | 車両の車体構造 | |
JP6988570B2 (ja) | 車両の前部車体構造 | |
JP6973104B2 (ja) | 車両の後部車体構造 | |
JP2010155559A (ja) | 車両前部構造 | |
WO2019198752A1 (ja) | 自動車の車体構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200715 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210423 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210511 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20210706 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210828 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210928 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20211011 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6969445 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |