JP6039806B2 - 車両用のサブフレーム - Google Patents

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Description

本発明は、車両用のサブフレームに関し、特に、サスペンションアーム等を支持して自動車等の車両の車体に装着される車両用のサブフレームに関するものである。
近年、自動車等の車両用のサブフレームに対しては、サスペンションアームやスタビライザ等のサスペンション関連部品、ステアリングギアボックス等のステアリング関連部品、及びエンジン・トランスミッション系のマウント関連部品といった種々の外力印加部材が装着されるようになっている。
そのため、かかるサブフレームに対しては、その生産性等を向上させながら、その強度や剛性をより増大させることが求められている。
かかる状況下で、特許文献1は、フロントサスペンションメンバに関し、エンジンマウントやサスペンションアームを介し、フロントサスペンションメンバに対して印加される前後力、横力及び上下力の内で、特に上下力に対する剛性を大きくして上下方向の振動を抑制するために、中空構造内に装着されるバルクヘッドの代わりに、第1パネル及び第2パネルに対して第3パネルを組み合わせて、生産性を向上させながら、その強度や剛性を充分に確保する構成を開示している。
特開2000−6833号公報
しかしながら、本発明者の検討によれば、特許文献1においては、中空構造内に装着されるバルクヘッドは省略されているが、第1パネル及び第2パネルに対して更に第3パネルを組み合わせることが必要であるため、その構成が煩雑なものとなり、必要な生産性や強度等を確保しながら構成を簡素化するという点に関し改善の余地がある。
更に、本発明者の検討によれば、自動車等の車両に対しては、その製造時や使用時において、省エネルギ性が強く求められており、かかる観点からは、車両用のサブフレームにおいても、必要な生産性や強度等を確保しながら軽量化することができる新規な構成が強く求められた状況にある。
本発明は、以上の検討を経てなされたもので、簡便な構成で、必要な生産性や強度等を確保しながら軽量化することができる車両用のサブフレームを提供することを目的とする。
以上の目的を達成すべく、本発明の第1の局面における車両用のサブフレームは、車体に装着される車両用のサブフレームであって、上方部材及び前記上方部材の下方で前記上方部材と互いに接合された下方部材を有して、前記上方部材及び前記下方部材が協働して閉断面を構成する本体部と、前記本体部に対して設けられて、複数のサスペンションアームを対応して支持する複数の支持部と、前記複数の支持部の内で、前記車体の幅方向の左側かつ前記車体の長手方向の前側に配置された第1支持部と、前記複数の支持部の内で、前記幅方向の右側かつ前記長手方向の前記前側に配置された第2支持部と、前記複数の支持部の内で、前記幅方向の前記左側かつ前記長手方向の後ろ側に配置された第3支持部と、前記複数の支持部の内で、前記幅方向の前記右側かつ前記長手方向の前記後ろ側に配置された第4支持部と、を備え、前記第1支持部と前記第4支持部とを結ぶ直線、及び前記第2支持部と前記第3支持部とを結ぶ直線により、平面視において前記本体部に複数の領域を規定し、前記複数の領域は、前記直線同士が成す交点から前記幅方向の前記左側に向かって拡がる第1領域と、前記交点から前記幅方向の前記右側に向かって拡がる第2領域と、前記交点から前記長手方向の前記前側に向かって拡がる第3領域と、前記交点から前記長手方向の前記後ろ側に向かって拡がる第4領域と、を有し、前記第1領域及び前記第4領域わたって、前記上方部材及び前記下方部材の少なくとも一方に第1孔部が設けられ、かつ、前記第2領域及び前記第4領域わたって、前記上方部材及び前記下方部材の少なくとも一方に第2孔部が設けられ、前記第1の孔部において、前記第1領域に位置した部分の平面視における面積が、前記第4領域に位置した部分の平面視における面積よりも大きく、かつ、前記第2の孔部において、前記第2領域に位置した部分の平面視における面積が、前記第4領域に位置した部分の平面視における面積よりも大きくなるように、前記第1の孔部及び前記第2の孔部が配置された構成を有する。
また、本発明は、かかる第1の局面に加え、前記第1孔部及び前記第2孔部は、各々、前記上方部材及び前記下方部材の双方に設けられてそれらを貫通する貫通孔を有することを第2の局面とする。
また、本発明は、かかる第2の局面に加え、前記第1孔部及び前記第2孔部は、各々、それらの縁部同士が接合されたことを第3の局面とする。
また、本発明は、かかる第3の局面に加え、前記縁部同士が、前記上方部材と前記下方部材との双方に設けられたフランジ部同士で接合されたことを第4の局面とする。
また、本発明は、かかる第1から第4のいずれかの局面に加え、前記本体部は、前記第1支持部と前記第3支持部との間を延在する第1骨格部、前記第2支持部と前記第4支持部との間を延在する第2骨格部、前記第1支持部と前記第2支持部との間を延在する第3骨格部、及び前記第3支持部と前記第4支持部との間を延在する第4骨格部を有し、前記第1骨格部は、平面視で前記幅方向の前記右側に向かって凹んだ凹形状を有し、前記第2骨格部は、平面視で前記幅方向の前記左側に向かって凹んだ凹形状を有し、前記第3骨格部は、平面視で前記長手方向の前記後ろ側に向かって凹んだ凹形状を有し、前記第4骨格部は、平面視で前記長手方向の前記前側に向かって凹んだ凹形状を有することを第5の局面とする。
また、本発明は、かかる第1から第5のいずれかの局面に加え、更に、前記第3骨格部と前記第4骨格部とを結ぶ第5骨格部を備えることを第6の局面とする。
本発明の第1の局面における構成によれば、第1領域及び第4領域わたって、上方部材及び下方部材の少なくとも一方に第1孔部が設けられ、かつ、第2領域及び第4領域わたって、上方部材及び下方部材の少なくとも一方に第2孔部が設けられ、第1の孔部において、第1領域に位置した部分の平面視における面積が、第4領域に位置した部分の平面視における面積よりも大きく、かつ、第2の孔部において、第2領域に位置した部分の平面視における面積が、第4領域に位置した部分の平面視における面積よりも大きくなるように、第1の孔部及び第2の孔部が配置されていることにより、簡便な構成で、サブフレームの必要な生産性、強度や剛性を確保しながら、サブフレームの軽量化を実現することができる。
また、本発明の第2の局面における構成によれば、第1孔部及び第2孔部が、各々、上方部材及び下方部材の双方に設けられてそれらを貫通することにより、サブフレームの一層の軽量化を実現することができる。
また、本発明の第3の局面における構成によれば、第1孔部及び第2孔部が、各々、それらの縁部同士が接合されることにより、サブフレームの強度を増大することができる。
また、本発明の第4の局面における構成によれば、縁部同士が、上方部材と下方部材の双方に設けられたフランジ部同士で接合されることにより、サブフレームの強度をより増大することができる。
また、本発明の第5の局面における構成によれば、第1骨格部が、平面視で車体の幅方向の右側に向かって凹んだ凹形状を有し、第2骨格部が、平面視で車体の幅方向の左側に向かって凹んだ凹形状を有し、第3骨格部が、平面視で車体の長手方向の後ろ側に向かって凹んだ凹形状を有し、第4骨格部が、平面視で車体の長手方向の前側に向かって凹んだ凹形状を有することにより、サブフレームの必要な強度や剛性を確保しながらその軽量化を果たすと共に、左右の車輪、エンジン及びミッション、並びに車体との不要な干渉を避けることができる。
また、本発明の第6の局面における構成によれば、更に、第3骨格部と第4骨格部とを結ぶ第5骨格部を備えることにより、サブフレームの強度をより増大することができる。
本発明の実施形態における車両用のサブフレームの斜視図である。 本実施形態におけるサブフレームの平面図である。 本実施形態におけるサブフレームの側面図である。 図2のA−A断面である。 本実施形態の変形例におけるサブフレームの図2のA−A断面に相当する断面図である。 本実施形態の別の変形例におけるサブフレームの図2のA−A断面に相当する断面図である。
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施形態における車両用のサブフレームにつき詳細に説明する。なお、図中、x軸、y軸及びz軸は、3軸直交座標系を成す。また、x軸の正方向が車体の後ろ方向であり、y軸の正方向が車体の右方向であり、かつ、z軸の正方向が車体の上方向である。また、x軸の方向を長手方向と呼ぶことがあり、y軸の方向を幅方向と呼ぶことがある。
図1は、本実施形態におけるサブフレーム1の斜視図であり、図2は、本実施形態におけるサブフレーム1の平面図であり、また、図3は、本実施形態におけるサブフレーム1の側面図である。
図1から図3に示すように、サブフレーム1は、典型的には鋼板等の平板部材をプレス成形して得られるものであり、いずれも図示を省略するが、自動車等の車両のフロントエンジンベイを画成するフロントサイドフレーム等の車体に装着されながら、サスペンションアームを支持するものである。かかるサブフレーム1は、典型的には、x−z平面と平行な平面であって車体の幅方向の中央を長手方向に走る中央線を通る平面に対して、左右対称な形状を有する。
サブフレーム1においては、車体に装着される部位として、第1車体取付部A1、第2車体取付部A2、第3車体取付部A3、及び第4車体取付部A4の4カ所が設定され、サスペンションアームを支持する部位として、第1支持部S1、第2支持部S2、第3支持部S3、及び第4支持部S4の4カ所が設定されている。
また、サブフレーム1においては、第1支持部S1と第3支持部S3とを結んで第1骨格部F1が配設され、第2支持部S2と第4支持部S4とを結んで第2骨格部F2が配設され、第1支持部S1と第2支持部S2とを結んで第3骨格部F3が配設され、第3支持部S3と第4支持部S4とを結んで第4骨格部F4が配設され、かつ、第3骨格部F3と第4骨格部F4とを結んで第5骨格部F5が配設される。併せて、これらの第1骨格部F1から第5骨格部F5には、各種の外力印加部品の装着用の取付部が設定されていてもよく、かかる各種の取付部としては、ステアリングギアボックス左取付部A5、ステアリングギアボックス右取付部A6、スタビライザ左取付部A7、スタビライザ右取付部A8、及びマウント取付部A9が挙げられる。
また更に、サブフレーム1においては、第1支持部S1と第4支持部S4とを結ぶ直線L1、及び第2支持部S2と第3支持部S3とを結ぶ直線L2は、交点P1で交わると共に、平面視で第1領域R1、第2領域R2、第3領域R3、及び第4領域R4を画成するものである。交点P1は、x−z平面と平行な平面であって車体の幅方向の中央を長手方向に走る中央線上に存在する。
具体的には、サブフレーム1は、典型的には箱形の閉断面構造を呈する本体部10を備え、本体部10は、典型的にはアーク溶接等で互いに溶接されて一体化された上方部材20、及びそれに対向する下方部材60を備え、上方部材20及び下方部材60は、共に典型的には、鋼板等の一枚の平板部材をプレス成形して得られるものである。かかる本体部10には、詳細はいずれも後述する第1孔部12及び第2孔部14が形成されている。
上方部材20は、基本的に上方に凸の形状を呈した板部材であり、その上壁21の左前端部から垂下するように配設される縦壁部であると共に、かかる縦壁部を前後方向に貫通するように穿孔して形成された取付け孔31を有する左前縦壁部30、及びその上壁21の右前端部から垂下するように配設される縦壁部であると共に、かかる縦壁部を前後方向に貫通するように穿孔して形成された取付け孔33を有する右前縦壁部32を備える。
また、上方部材20は、その上壁21の左後部を上下方向に貫通するように穿孔して形成された貫通孔であると共に、かかる貫通孔に立設するように固設したナット部材35を有する左後ろ貫通孔34、及びその上壁21の右後部を上下方向に貫通するように穿孔して形成された貫通孔であると共に、かかる貫通孔に立設するように固設したナット部材37を有する右後ろ貫通孔36を備える。
また、上方部材20は、左前縦壁部30と左後ろ貫通孔34との間で、その上壁21の左前部を上下方向に貫通するように穿孔して形成された貫通孔であると共に、かかる貫通孔に立設するように固設したカラー部材39を有する左前貫通孔38、並びに左前貫通孔38の後ろ側でその上壁21を上下方向に各々貫通するように穿孔して形成されると共に、前後に互いに並置された左取付け孔42及び43を備える。
また、上方部材20は、右前縦壁部32と右後ろ貫通孔36との間で、その上壁21の右前部を上下方向に貫通するように穿孔して形成された貫通孔であると共に、かかる貫通孔に立設するように固設したカラー部材41を有する右前貫通孔40、並び右前貫通孔40の後ろ側でその上壁21を上下方向に各々貫通するように穿孔して形成されると共に、前後に互いに並置された右取付け孔44及び45を備える。
また、上方部材20は、左前縦壁部30と右前縦壁部32との間で、その上壁21を下方に陥設して形成された凹部であると共に、その凹部における上壁21を上下方向に貫通するように穿孔して形成された前中取付け孔47を有する前中凹部46を備える。
かかる前中凹部46に対しては、ナット部材91を立設させて固設した典型的には鋼材等のマウントブラケット90が、典型的にはアーク溶接等で溶接されることにより固設されている。
また、上方部材20は、左前縦壁部30の後方側でそれと隣接するように、その上壁21の周縁部を右側に向かって切り欠かれた左切欠部50、及び右前縦壁部32の後方側でそれと隣接するように、その上壁21の周縁部を左側に向かって切り欠かれた右切欠部51を備える。
また更に、上方部材20は、左後ろ貫通孔34の後ろ側で、その上壁21を上下方向に貫通するように穿孔して形成された左後ろ取付け孔52、及び右後ろ貫通孔36の後ろ側で、その上壁21を上下方向に貫通するように穿孔して形成された右後ろ取付け孔53を備える。
一方で、上方部材20の下方でそれに対向して溶接された下方部材60は、その底壁61を上下方向に貫通するように穿孔して形成された貫通孔であると共に、上方部材20における左後ろ貫通孔34に対してその下方で対向した左後ろ貫通孔74、及びその底壁61を上下方向に貫通するように穿孔して形成された貫通孔であると共に、上方部材20における右後ろ貫通孔36に対してその下方で対向した右後ろ貫通孔76を備える。
また、下方部材60は、その底壁61を受け形状に成形して形成された凹部であると共に、上方部材20における左切欠部50に対してその下方で対向した左受け部80、及びその底壁61を受け形状に成形して形成された凹部であると共に、上方部材20における右切欠部51に対してその下方で対向した右受け部81を備える。
かかる左切欠部50及び左受け部80に対しては、典型的には鋼材等の左装着部材100が、その底部を左受け部80で支持されると共にその側壁部を左切欠部50で支持された態様でこれらと典型的にはアーク溶接等で溶接されることにより固設されている。かかる左装着部材100においては、その上端部に、カラー部材101がアーク溶接等で溶接されることにより固設されると共に、その下部に、上方部材20の左前縦壁部30に設けられた取付け孔31に対してその後方で対向する取付け孔102が形成されている。
また、かかる右切欠部51及び右受け部81に対しては、典型的には鋼材等の右装着部材110が、その底部を右受け部81で支持されると共にその側壁部を右切欠部51で支持された態様でこれらと典型的にはアーク溶接等で溶接されることにより固設されている。かかる右装着部材110においては、その上端部に、カラー部材111がアーク溶接等で溶接されることにより固設されると共に、その下部に、上方部材20の右前縦壁部32に設けられた取付け孔32に対してその後方で対向する取付け孔112が形成されている。
また更に、下方部材60は、その底壁61を上下方向に貫通するように穿孔して形成された貫通孔であると共に、上方部材20における左後ろ取付け孔52に対してその下方で対向した左後ろ取付け孔82、及びその底壁61を上下方向に貫通するように穿孔して形成された貫通孔であると共に、上方部材20における右後ろ取付け孔53に対してその下方で対向した右後ろ取付け孔83を備える。
以上の構成において、本体部10は、その内部が外部に開いた部分である第1開口部AP1、第2開口部AP2、第3開口部AP3、及び第4開口部AP4を備える。具体的には、第1開口部AP1は、上方部材20の左前縦壁部30と左装着部材100との間で、本体部10の内部が外部に開いた部分である。第2開口部AP2は、上方部材20の右前縦壁部32と右装着部材110との間で、本体部10の内部が外部に開いた部分である。第3開口部AP3は、左装着部材100と、上方部材20の左後ろ貫通孔34及び下方部材60の左後ろ貫通孔74と、の間で、本体部10の内部が外部に開いた部分である。また、第4開口部AP4は、右装着部材110と、上方部材20の右後ろ貫通孔36及び下方部材60の右後ろ貫通孔76と、の間で、本体部10の内部が外部に開いた部分である。
ここで、第1骨格部F1、第2骨格部F2、第3骨格部F3、第4骨格部F4、及び第5骨格部F5は、独立した骨格部材として設けられているのではなく、互いに上下に離間した上方部材20の上壁21及び下方部材60の底壁61により、いずれも相対的に大きな縦断面が与えられた高強度部分であり、かかる高強度部分に対して、第1支持部S1、第2支持部S2、第3支持部S3、及び第4支持部S4に加えて、ステアリングギアボックス左取付部A5、ステアリングギアボックス右取付部A6、スタビライザ左取付部A7、スタビライザ右取付部A8、及びマウント取付部A9が、各々対応して設定されていることになる。
詳しくは、第1支持部S1は、第1骨格部F1及び第3骨格部F3の左前端部において、上方部材20の左前縦壁部30と左装着部材100との間に画成される第1開口部AP1に対応して配置される。かかる第1支持部S1においては、左前縦壁部30に設けられた取付け孔31及び左装着部材100に設けられた取付け孔102を介して、いずれも図示を省略するサスペンションアームの左前ピボットが締結ボルト等の締結部材で締結されて装着される。かかる左前ピボットは、図示を省略する左前車輪側サスペンションピボットの右側に対向して位置するサスペンションピボットであり、左前車輪の車幅方向の位置を規定すると共に、本体部10に対して主として車幅方向に相対的に大きな外力を印加する。かかる左前ピボットの典型的な構成としては、その締結部材が挿通されるカラー部材にゴム部が接着された構成を有し、長手方向のバネ定数が小さく車幅方向のバネ定数が大きいインシュレータブッシュ部材が挙げられる。
第2支持部S2は、第2骨格部F2及び第3骨格部F3の右前端部において、上方部材20の右前縦壁部32と右装着部材110との間に画成される第2開口部AP2に対応して配置されている。かかる第2支持部S2においては、右前縦壁部32に設けられた取付け孔33及び右装着部材110に設けられた取付け孔112を介して、いずれも図示を省略するサスペンショーアームの右前ピボットが締結ボルト等の締結部材で締結されて装着される。かかる右前ピボットは、図示を省略する右前車輪側サスペンションピボットの左側に対向して位置するサスペンションピボットであり、右前車輪の車幅方向の位置を規定すると共に、本体部10に対して主として車幅方向に相対的に大きな外力を印加する。かかる右前ピボットの典型的な構成としては、その締結部材が挿通されるカラー部材にゴム部が接着された構成を有し、長手方向のバネ定数が小さく車幅方向のバネ定数が大きいインシュレータブッシュ部材が挙げられる。
第3支持部S3は、第1骨格部F1及び第4骨格部F4の左後ろ端部において、上方部材20のナット部材35を固設した左後ろ貫通孔34、及び下方部材60の左後ろ貫通孔74に対応して配置されている。かかる第3支持部S3においては、これらのナット部材35及び左後ろ貫通孔74を介して、いずれも図示を省略する左サスペンションアームの左後ろサスペンションピボットが締結ボルト等の締結部材で締結されて装着される。
第4支持部S4は、第2骨格部F2及び第4骨格部F4の右後ろ端部において、上方部材20のナット部材37を固設した右後ろ貫通孔36、及び下方部材60の右後ろ貫通孔76に対応して配置されている。かかる第4支持部S4においては、これらのナット部材37及び右後ろ貫通孔74を介して、いずれも図示を省略する右サスペンションアームの右後ろサスペンションピボットが締結ボルト等の締結部材で締結されて装着される。
ここで、左右のサスペンションアームは、典型的にはフロントサスペンションのL型ロアアームであり、かかる場合には、左後ろサスペンションピボット及び右後ろサスペンションピボットは、典型的にはそれらの対応する締結部材が挿通されるカラー部材にゴム部が接着された構成を有し、長手方向及び上下方向のバネ定数が小さく車幅方向のバネ定数が大きいコンプライアンスブッシュ部材である。また、第3開口部AP3は、所定のジオメトリに拘束される左サスペンションアームの左後ろピボットに連なる部分が上方部材20及び下方部材60に干渉しないようなクリアランス間隙を画成し、かつ、第4開口部AP4は、所定のジオメトリに拘束される右サスペンションアームの右後ろピボットに連なる部分が上方部材20及び下方部材60に干渉しないようなクリアランス間隙を画成している。
ステアリングギアボックス左取付部A5は、第1骨格部F1及び第3骨格部F3の左接合部において、上方部材20のカラー部材39を固設した左前貫通孔38に対応して配置され、かつ、ステアリングギアボックス右取付部A6は、第2骨格部F2及び第3骨格部F3の右接合部において、上方部材20のカラー部材41を固設した右前貫通孔40に対応して配置されている。かかるステアリングギアボックス左取付部A5及びステアリングギアボックス右取付部A6においては、これらのカラー部材39及び41を介して、いずれも図示を省略するステアリングギアボックスが締結ボルト等の締結部材で締結されて装着される。
スタビライザ左取付部A7は、第1骨格部F1において、上方部材20の左取付け孔42及び43に対応して配置され、かつ、スタビライザ右取付部A8は、第2骨格部F2において、上方部材20の右取付け孔44及び45に対応して配置されている。かかるスタビライザ左取付部A7及びスタビライザ右取付部A8においては、これらの左取付け孔42及び43並びに右取付け孔44及び45を介して、いずれも図示を省略する棒状のスタビライザが取付けブラケットと共に締結ボルト等の締結部材で締結されて装着される。
マウント取付部A9は、第3骨格部F3及び第5骨格部F5の前接合部において、上方部材20の前中取付け孔47を有する前中凹部46、及びナット部材91を固設したマウントブラケット90に対応して配置されている。かかるマウント取付部A9においては、これらの前中取付け孔47及びナット部材91を介して、いずれも図示を省略する典型的には図示を省略するエンジン・トランスミッション系のマウント部材が、締結ボルト等の締結部材で締結されて装着される。かかるマウント部材は、典型的にはその締結部材が挿通されるカラー部材にゴム部が接着された構成を有し、上下方向のバネ定数が小さく長手方向及び車幅方向のバネ定数が大きく設定されたエンジン・トランスミッション系の動きを抑制するもので、典型的には鋼材等の部材を介して、エンジン・トランスミッション系のケースに連結される。
併せて、第1車体取付部A1、第2車体取付部A2、第3車体取付部A3、及び第4車体取付部A4も、第1骨格部F1、第2骨格部F2、第3骨格部F3、及び第4骨格部F4に対して各々対応して設定されている。
詳しくは、第1車体取付部A1は、左装着部材100のカラー部材101に対応して配置されている。ここで、左装着部材100がその底部を左受け部80で支持されると共にその側壁部を左切欠部50で支持された態様でこれら固設されているものであるから、第1車体取付部A1は、第1骨格部F1に対して設けられていることになる。かかる第1車体取付部A1においては、左装着部材100のカラー部材101が、いずれも図示を省略する締結ボルト等の締結部材で左フロントサイドフレームに締結されて車体側に装着される。
第2車体取付部A2は、右装着部材110のカラー部材111に対応して配置されている。ここで、右装着部材110がその底部を右受け部81で支持されると共にその側壁部を右切欠部51で支持された態様でこれら固設されているものであるから、第2車体取付部A2は、第2骨格部F2に対して設けられていることになる。かかる第2車体取付部A2においては、右装着部材110のカラー部材111が、いずれも図示を省略する締結ボルト等の締結部材で右フロントサイドフレームに締結されて車体側に装着される。
第3車体取付部A3は、上方部材20の左後ろ取付け孔52、及び下方部材60の左後ろ取付け孔82に対応して、第1支持部S1の斜め左後方に配置されていると共に、第1骨格部F1及び第4骨格部F4の左後ろ端部の延長部に配置されている。かかる第3車体取付部A3においては、上方部材20及び下方部材60が、これらの左後ろ取付け孔52及び82を介して、図示を省略する締結ボルト等の締結部材で左フロントサイドフレームに締結されて車体側に装着される。なお、左後ろ取付け孔52及び82の間には、カラー部材が嵌装されていてもよい。
第4車体取付部A4は、上方部材20の右後ろ取付け孔53、及び下方部材60の右後ろ取付け孔83に対応して、第2支持部S2の斜め右後方配置されていると共に、第2骨格部F2及び第4骨格部F4の右後ろ端部の延長部に配置されている。かかる第4車体取付部A4においては、上方部材20及び下方部材60が、これらの右後ろ取付け孔53及び83を介して、図示を省略する締結ボルト等の締結部材で右フロントサイドフレームに締結されて車体側に装着される。なお、右後ろ取付け孔53及び83の間には、カラー部材が嵌装されていてもよい。
以上の構成において、典型的には、本体部10においては、その前後方向の長さは、その左右方向の幅よりも短い寸法関係となる。具体的には、第1車体取付部A1及び第3車体取付部A3間の距離と、第2車体取付部A2及び第4車体取付部A4間の距離と、は、等しく、第1車体取付部A1及び第3車体取付部A3間の距離、並びに第2車体取付部A2及び第4車体取付部A4間の距離は、第1車体取付部A1及び第2車体取付部A2間の距離、並びに第3車体取付部A3及び第4車体取付部A4間の距離よりも短い。また、第1支持部S1及び第3支持部S3間の距離と、第2支持部S2及び第4支持部S4間の距離と、は、等しく、第1支持部S1及び第3支持部S3間の距離、並びに第2支持部S2及び第4支持部S4間の距離は、第1支持部S1及び第2支持部S2間の距離、並びに第3支持部S3及び第4支持部S4間の距離よりも短い。
また、いずれも平面視において、第1骨格部F1は、第1支持部S1と第3支持部S3とを結びながら、それらの間に第1車体取付部A1、ステアリングギアボックス左取付部A5及びスタビライザ左取付部A7を担持すると共に、第3支持部S3の左斜め後方に第3車体取付部A3を担持して、左車輪の包絡形状を避けるために右側に向かって凹んだ凹形状に延在することが好ましく、第2骨格部F2は、第2支持部S2と第4支持部S4とを結びながら、それらの間に第2車体取付部A2、ステアリングギアボックス右取付部A6及びスタビライザ右取付部A8を担持すると共に、第4支持部S4の右斜め後方に第4車体取付部A4を担持して、右車輪の包絡形状を避けるために左側に向かって凹んだ凹形状に延在することが好ましく、第3骨格部F3は、第1支持部S1と第2支持部S2とを結びながら、それらの間にステアリングギアボックス左取付部A5、マウント取付部A9及びステアリングギアボックス右取付部A6を担持して、エンジン・ミッション系を避けるために後ろ側に向かって凹んだ凹形状に延在することが好ましく、かつ、第4骨格部F4は、第3支持部S3と第4支持部S4とを結びながら、第3支持部S3の左斜め後方に第3車体取付部A3を担持し、かつ、第4支持部S4の右斜め後方に第4車体取付部A4を担持して、車体のダッシュボードロアパネルを避けるために前側に向かって凹んだ凹形状に延在することが好ましい。
次に、本体部10に設けられた第1孔部12及び第2孔部14の構成につき、図1から図3に加えて更に図4をも参照しながら、詳細に説明する。第1孔部12及び第2孔部14は、典型的には、x−z平面と平行な平面であって車体の幅方向の中央を長手方向に走る中央線を通る平面に対して、互いに左右対称な形状を有する。
図4は、図2のA−A断面である。なお、図4は、第1孔部12を主として示すものであるが、便宜上、第2孔部14についても、括弧書きの符号で併せて示している。
図4に示すように、第1孔部12は、上方部材20の上壁21を上下方向に貫通するように穿孔して形成された貫通孔である第1上孔部22と、下方部材60の底壁61を上下方向に貫通するように穿孔して形成された貫通孔であって、第1上孔部22の下方に隣接する第1下孔部62と、から成る孔部である。
ここで、第1支持部S1と第4支持部S4とを結ぶ直線L1、及び第2支持部S2と第3支持部S3とを結ぶ直線L2により、平面視において、本体部10に、直線L1及び直線L2が成す交点P1から左側に向かって拡がる第1領域R1と、P1交点から右側に向かって拡がる第2領域R2と、交点P1から前側に向かって拡がる第3領域R3と、交点P1から後ろ側に向かって拡がる第4領域R4と、を規定すると、第1孔部12が設けられる部位は、第1領域R1である。
このように、第1孔部12が第1領域R1に設けられる理由は、本体部10の強度や剛性を必要充分に確保しながら、第1孔部12が、そのプレス成形が煩雑にならないように単一の孔部として形成され得て、かつ、本体部10の軽量化のために相対的な大きなサイズの孔部として得られることを考慮したためである。例えば、第1孔部12が第3領域R3又は第4領域R4に設けられることとすると、それらには第5骨格部F5を存在させる必要があるために、第1孔部12は、第5骨格部F5を分断しないように分割された孔部の態様を取る必要があるし、特に、第3領域R3における第3骨格部F3は、サスペンションアームの左右の前ピボットを支持して車幅方向の相対的に大きな外力受けるような本体部10における主たる骨格部であるため、第3領域R3に第1孔部12を配置することは強度や剛性を不要に低減させる可能性が高いためである。
また、このように第1孔部12を第1領域R1に設ければ、第1支持部S1と第4支持部S4とを結ぶ直線L1、及び第2支持部S2と第3支持部S3とを結ぶ直線L2に沿っても各々骨格部を残すことができ、サブフレーム1のねじり強度や剛性も高く維持することができることになる。
但し、かかる第1孔部12のサイズを増大するために、その一部が第4領域R4に侵入するように第1孔部12を配置してもよい。かかる場合には、本体部10の強度や剛性を必要充分に確保する観点から、第1孔部12において、第1領域R1に位置する平面視における面積が、第4領域R4に位置する平面視における面積よりも大きいことが好ましく、第1孔部12において、平面視におけるその図心C1が第1領域R1に位置することが好ましい。
また、第1上孔部22において上壁21が下方に陥設された壁部分に連なる周縁部である第1上縁部23と、第1下孔部62において底壁61が上方に陥設された壁部分に連なる周縁部である第1下縁部63と、は、第1孔部12の周縁部における応力の集中を低減するために、互いにアーク溶接等により溶接されて接合されていることが好ましい。
かかる応力の集中をより低減するためには、第1上縁部23は、上壁21が下方に陥設された壁部分に連なる水平な平板状部分である第1上フランジ部24を有すると共に、第1下縁部63は、底壁61が上方に陥設された壁部分に連なる水平な平板状部分である第1下フランジ部64を有することが好ましく、かかる場合には、第1上フランジ部24と第1下フランジ部64とが、互いにアーク溶接等により溶接されて接合されていることが好ましい。また、かかる場合には、第1上フランジ部24と第1下フランジ部64との接合部に水分が不要に周り込まないように、第1上フランジ部24の端部が、第1下フランジ部64の端部よりも第1孔部12側により突出していることが好ましい。
また、第1孔部12において、前側の周縁部と後ろ側の周縁部との応力バランスをとって、かかる周縁部の応力の集中をより低減するためには、第1孔部12の前側の周縁部の車幅方向の長さD1よりも、第1孔部12の後ろ側の車幅方向の周縁部の長さD2を大きく設定して、平面視で略台形状の第1孔部12とすることが好ましい。これは、第1孔部12の前側を延在する第1骨格部F1には、サスペンションアームにおける左前ピボット及び右前ピボットから車幅方向に相対的に大きな外力が印加されることや、ステアリングギアボックス左取付部A5、ステアリングギアボックス右取付部A6、及びマウント取付部A9が設定されていることを考慮するためである。なお、平面視における第1孔部12の形状は、その図心C1が第1領域R1に位置するものであれば、略矩形状、略楕円状及び略半円状等のものであってもよい。
また、図4に示すように、上方部材20及び下方部材60の一般的な接合部においては、上方部材20の上壁21から垂下する縦壁の下端部分である上接合部54と、下方部材60の底壁61から立設する縦壁の上端部分である下接合部84と、が、互いにアーク溶接等により溶接されて接合されている。かかる構成においては、上接合部54と下接合部84との接合部に水分が不要に周り込まないように、上接合部54が外方から下接合部84に重なった状態とされて、下接合部84を外部に曝さないことが好ましい。
なお、第2孔部14の構成は、それが第2領域R2に設けられて左右反転した形状を有することが異なる以外は、第1孔部12のものと同様であり、第1孔部12における第1上孔部22、第1上縁部23、第1上フランジ部24、第1下孔部62、第1下縁部63、及び第1下フランジ部64が、第2孔部14における第2上孔部26、第2上縁部27、第2上フランジ部28、第2下孔部66、第2下縁部67、及び第2下フランジ部68に各々対応する。
さて、以上の構成の本体部10に設けられた第1孔部12及び第2孔部14に関しては、種々の変形例が考えられるため、かかる変形例の構成につき、更に図5及び図6をも参照しながら、以下、詳細に説明する。なお、かかる変形例においては、以上の構成における第1孔部12及び第2孔部14に関する一部の構成が異なっていることが相違点であるため、かかる相違点に着目して説明することとし、同一の構成には同じ符号を付して、その説明を省略又は簡略化する。
図5は、本実施形態の変形例におけるサブフレームの図2のA−A断面に相当する断面図である。
本変形例におけるサブフレーム1’においては、その第1孔部12’が、上方部材20には第1上孔部22が設けられている一方で下方部材60’には第1下孔部が設けられていない構成を有する。また、第2孔部14’の構成は、それが第2領域R2に設けられて左右反転した形状を有することが異なる以外は、第1孔部12’のものと同様である。
かかる構成においては、上方部材20に第1上孔部22及び第2上孔部26が設けられている分だけ、サブフレーム1’を軽量化することができる。
図6は、本実施形態の別の変形例におけるサブフレームの図2のA−A断面に相当する断面図である。
本変形例におけるサブフレーム1’’においては、その第1孔部12’’が、下方部材60には第1下孔部62が設けられている一方で上方部材20’には第1上孔部が設けられていない構成を有する。また、第2孔部14’’の構成は、それが第2領域R2に設けられて左右反転した形状を有することが異なる以外は、第1孔部12’’のものと同様である。
かかる構成においては、下方部材60に第1下孔部62及び第2下孔部66が設けられている分だけ、サブフレーム1’’を軽量化することができると共に、それらの周縁部を上方部材20で覆うことができるため、かかる周縁部からサブフレーム1’’の内部に水分が不要に侵入しないようにすることができる。
なお、以上の各種ナット部材及びカラー部材は、典型的には鋼材等の金属製である。
また、以上の各種変形例を含む本実施形態においては、サスペンションアームは、同機能を有するものであれば、L型以外のものであってもよい。
また、以上の各種変形例を含む本実施形態においては、サブフレーム1、1’、1”は、いわゆるリジット形式ではなく、いわゆるフローティング形式で車体に装着されていてもよい。
また、以上の各種変形例を含む本実施形態においては、各種の第1孔部12、12’、12’’と各種の第2孔部14、14’、14’’とは、適宜組み合わせてもよい。
以上の各種変形例を含む本実施形態の構成においては、第1領域R1において、上方部材20及び下方部材60の少なくとも一方に第1孔部12、12’、12’’が設けられ、かつ、第2領域R2において、上方部材20及び下方部材60の少なくとも一方に第2孔部14、14’、14’’が設けられていることにより、簡便な構成で、サブフレーム1、1’、1”の必要な強度や剛性を確保しながら、サブフレーム1、1’、1”の軽量化を実現することができる。
また、第1孔部12、12’、12’’及び第2孔部14、14’、14’’が、各々、上方部材20及び下方部材60の双方に設けられてそれらを貫通する貫通孔22、26、62、66を有することにより、サブフレーム1、1’、1”の一層の軽量化を実現することができる。
また、第1孔部12、12’、12’’及び第2孔部14、14’、14’’が、各々、それらの縁部23、27、63、67同士が接合されることにより、サブフレーム1、1’、1”の強度を増大することができる。
また、縁部23、27、63、67同士が、上方部材20と下方部材60の双方に設けられたフランジ部24、28、64、68同士で接合されることにより、サブフレーム1、1’、1”の強度をより増大することができる。
また、第1骨格部F1が、平面視で車体の幅方向の右側に向かって凹んだ凹形状を有し、第2骨格部F2が、平面視で車体の幅方向の左側に向かって凹んだ凹形状を有し、第3骨格部F3が、平面視で車体の長手方向の後ろ側に向かって凹んだ凹形状を有し、第4骨格部F4が、平面視で車体の長手方向の前側に向かって凹んだ凹形状を有することにより、サブフレーム1、1’、1”の必要な強度や剛性を確保しながらその軽量化を果たすと共に、左右の車輪、エンジン及びミッション、並びに車体との不要な干渉を避けることができる。
また、更に、第3骨格部F3と第4骨格部F4とを結ぶ第5骨格部F5を備えることにより、サブフレーム1、1’、1”の強度をより増大することができる。
なお、本発明は、部材の種類、形状、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
以上のように、本発明においては、簡便な構成で、必要な生産性や強度等を確保しながら軽量化することができる車両用のサブフレームを提供することができるものであるため、その汎用普遍的な性格から広範に車両等の移動体の車体のサブフレームの分野に適用され得るものと期待される。

Claims (9)

  1. 車体に装着される車両用のサブフレームであって、
    上方部材及び前記上方部材の下方で前記上方部材と互いに接合された下方部材を有して、前記上方部材及び前記下方部材が協働して閉断面を構成する本体部と、
    前記本体部に対して設けられて、複数のサスペンションアームを対応して支持する複数の支持部と、
    前記複数の支持部の内で、前記車体の幅方向の左側かつ前記車体の長手方向の前側に配置された第1支持部と、
    前記複数の支持部の内で、前記幅方向の右側かつ前記長手方向の前記前側に配置された第2支持部と、
    前記複数の支持部の内で、前記幅方向の前記左側かつ前記長手方向の後ろ側に配置された第3支持部と、
    前記複数の支持部の内で、前記幅方向の前記右側かつ前記長手方向の前記後ろ側に配置された第4支持部と、
    を備え、
    前記第1支持部と前記第4支持部とを結ぶ直線、及び前記第2支持部と前記第3支持部とを結ぶ直線により、平面視において前記本体部に複数の領域を規定し、
    前記複数の領域は、前記直線同士が成す交点から前記幅方向の前記左側に向かって拡がる第1領域と、前記交点から前記幅方向の前記右側に向かって拡がる第2領域と、前記交点から前記長手方向の前記前側に向かって拡がる第3領域と、前記交点から前記長手方向の前記後ろ側に向かって拡がる第4領域と、を有し、
    前記第1領域及び前記第4領域わたって、前記上方部材及び前記下方部材の少なくとも一方に第1孔部が設けられ、かつ、前記第2領域及び前記第4領域わたって、前記上方部材及び前記下方部材の少なくとも一方に第2孔部が設けられ
    前記第1の孔部において、前記第1領域に位置した部分の平面視における面積が、前記第4領域に位置した部分の平面視における面積よりも大きく、かつ、前記第2の孔部において、前記第2領域に位置した部分の平面視における面積が、前記第4領域に位置した部分の平面視における面積よりも大きくなるように、前記第1の孔部及び前記第2の孔部が配置された車両用のサブフレーム。
  2. 前記第1孔部及び前記第2孔部は、各々、前記上方部材及び前記下方部材の双方に設けられてそれらを貫通する貫通孔を有する請求項1に記載の車両用のサブフレーム。
  3. 前記第1孔部及び前記第2孔部は、各々、それらの縁部同士が接合された請求項2に記載の車両用のサブフレーム。
  4. 前記縁部同士が、前記上方部材と前記下方部材との双方に設けられたフランジ部同士で接合された請求項3に記載の車両用のサブフレーム。
  5. 前記本体部は、前記第1支持部と前記第3支持部との間を延在する第1骨格部、前記第2支持部と前記第4支持部との間を延在する第2骨格部、前記第1支持部と前記第2支持部との間を延在する第3骨格部、及び前記第3支持部と前記第4支持部との間を延在する第4骨格部を有し、前記第1骨格部は、平面視で前記幅方向の前記右側に向かって凹んだ凹形状を有し、前記第2骨格部は、平面視で前記幅方向の前記左側に向かって凹んだ凹形状を有し、前記第3骨格部は、平面視で前記長手方向の前記後ろ側に向かって凹んだ凹形状を有し、前記第4骨格部は、平面視で前記長手方向の前記前側に向かって凹んだ凹形状を有する請求項1から4のいずれかに記載の車両用のサブフレーム。
  6. 更に、前記第3骨格部と前記第4骨格部とを結ぶ第5骨格部を備える請求項5に記載の車両用のサブフレーム。
  7. 前記第1孔部及び前記第2孔部は、各々、前記前側の周縁部及び前記後ろ側の周縁部を有し、前記前側の前記周縁部における前記幅方向の長さよりも、前記後ろ側の前記周縁部における前記幅方向の長さが長く設定された請求項1から6のいずれかに記載の車両用のサブフレーム。
  8. 前記上方部材は、マウント部材を締結部材を介して締結するマウントブラケットが固設されたマウント取付部を有し、前記締結部材は、前記第3領域に配置される請求項1から7のいずれかに記載の車両用のサブフレーム。
  9. 前記第1孔部及び前記第2孔部は、平面視で第1の図心及び第2の図心を対応して有し、前記締結部、前記第1の図心及び前記第2の図心は、平面視で二等辺三角形を成す請求項8に記載の車両用のサブフレーム。
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