JP5910936B2 - 車両の軽合金製サスペンションメンバ - Google Patents

車両の軽合金製サスペンションメンバ Download PDF

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Description

本発明は、車両のエンジンルームの下方に配置され、その左右両端部にサスペンションアームを上下方向に揺動可能に支持するための車両の軽合金製サスペンションメンバに関するものである。
車両前部のエンジンルームに配される駆動力源であるエンジンは、複数のエンジンマウントによって車体に弾性支持されるが、該エンジンは、スロットル操作等に伴うトルク変動や回転変動等によって揺動しようとし、エンジン振動を車体に伝えないように配置されるエンジンマウントの弾性変形分だけ車体に対して揺動する。このため、エンジンとサスペンションメンバとをトルクロッドによって連結してエンジンの揺動を抑制するようにしている。
ところで、トルクロッドの一端が連結されるサスペンションメンバは、車両のエンジンルームの下方に配置され、その左右両端部にサスペンションアームをそれぞれ上下方向に揺動可能に支持するとともに、エンジンルームの左右両側に車両前後方向に沿って配置された一対のエプロンサイドメンバを連結して車体の剛性を高めるための部材である。
従来、上記サスペンションメンバは、板金のプレス成形品を溶接することによって閉じ断面形状(モナカ状)に成形されており、斯かる板金製のサスペンションメンバにあっては、その内部にトルクロッド取付部を設けることが行われている(例えば、特許文献1参照)。
他方、近年、軽量化や生産性向上等の目的のためにサスペンションメンバを軽量なアルミニウム合金等の軽合金による鋳造(ダイキャスト等)によって一体成形することが行われている(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−253642号公報 特許第3175523号公報
しかしながら、鋳造によって一体成形される軽合金製サスペンションメンバは、成形上の制約から閉断面形状とすることができず、下方が開放された断面形状とならざるを得ない。このため、サスペンションメンバの剛性が板金製のサスペンションメンバの剛性に比して低く、トルクロッドからの入力によって該サスペンションメンバが捩れ易く、トルクロッドによってエンジンの動きを効果的に抑制することができないという問題がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、トルクロッドからの入力に対してサスペンションメンバの捩れを小さく抑えてエンジンの動きを効果的に抑制することができる車両の軽合金製サスペンションメンバを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一態様においては、軽合金製の一体成形品であり、略水平な上壁と該上壁の前端縁及び後端縁にそれぞれ略垂直に立設された前壁及び後壁とによって下方を開放するように形成された断面形状を有し、且つエンジンに一端を連結したトルクロッドの他端を、前記上壁の車幅方向中央部に連結している車両の軽金属製サスペンションメンバであって、前記上壁の上下方向の位置が、前記前壁及び前記後壁の上下方向略中央位置であって前記トルクロッドと略同じ高さ位置となっており、車両前後方向に沿う縦断面形状が略H形に形成されており、前記上壁のトルクロッド取付部が、該上壁から上方に膨出して、下方に前記トルクロッドのマウントの収納部を形成し、前記トルクロッド取付部の左右両側に、前記前壁と前記後壁とを連結する縦リブが前記上壁の下面に略垂直にそれぞれ突設され、該縦リブ、前記前壁、及び前記後壁によって前記収納部が構成され、左右の前記各縦リブの前記前壁と前記後壁との連結部から車幅方向外側に向かって斜めに延びる斜めリブが、前記上壁の下面に略垂直にそれぞれ突設され、該斜めリブ、前記縦リブ、及び前記上壁によって、下方を開放した三角形の空間が前記トルクロッド取付部の左右にそれぞれ形成されている、車両の軽金属製サスペンションメンバにおいて、前記サスペンションメンバの車幅方向両端部のうち少なくとも一方の端部が、左右一対のサイドメンバのうち少なくとも一方のサイドメンバの下方にて車両の前端部から車両後方側に延びるロアメンバの後端部の後方に位置すると共に、該ロアメンバの後端部に連結され、前記左右の縦リブのうち少なくとも一方の縦リブにおける前記前壁及び前記後壁との連結部からそれぞれ延びる前記斜めリブ同士の交差部と、前記サスペンションメンバの少なくとも一方の端部及び前記ロアメンバの後端部の連結部とを連結するように延びるさらなる斜めリブが、前記上壁の下面に略垂直に突設されていることを特徴とする。
上記本発明の一態様によれば、サスペンションメンバの車両前後方向に沿う縦断面形状を略H形としたため、該サスペンションメンバの断面係数が増大してその剛性が高められる。又、サスペンションメンバの上壁の上下方向の位置をトルクロッドと略同じ高さ位置としたため、車両の側方から見て、トルクロッドからの車両前後方向の入力位置にサスペンションメンバの上壁が配置されて、トルクロッドからの入力を上壁にて効率良く受けることができる。この結果、トルクロッドからの入力に対してサスペンションメンバの捩れを小さく抑えることができ、エンジンの動きを効果的に抑制することができる。トルクロッドのマウントの収納部をサスペンションメンバの上壁に容易に形成することができ、トルクロッドの適切な配置が可能となる。サスペンションメンバを収納するための収納部を形成する左右両側の縦リブによって上壁のトルクロッド取付部を効果的に補強することができる。サスペンションメンバの上壁に突設された斜めリブと縦リブ及び上壁によって下方が開放された三角形の空間をトルクロッド取付部の左右にそれぞれ形成したため、上壁のトルクロッド取付部を一層効果的に補強することができる。
車両の車体前部構造を示す側面図である。 本発明に係る軽合金製サスペンションメンバの平面図である。 図2のA−A線断面図である。 図2のBーB線断面図である。 図2のC−C線断面図である。 本発明に係る軽合金製サスペンションメンバを斜め上方から見た斜視図である。 本発明に係る軽合金製サスペンションメンバを斜め下方から見た斜視図である。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は車両の車体前部構造を示す側面図であり、同図に示すように、車両前部のエンジンルームRには左右一対のエプロンサイドメンバ1(図1には一方のみ図示)が車両前後方向(図1の左右方向)に沿って配設されており、これらのエプロンサイドメンバ1の下方には左右一対のエプロンロアメンバ2(図1には一方のみ図示)が車両前後方向に沿って配設されている。そして、左右一対のエプロンロアメンバ2の前端には、車幅方向(図1の紙面垂直方向)に配されたラジエータサポートメンバ3が架設されており、同エプロンロアメンバ2の後端にはエンジンルームRの下部に配置された本発明に係る軽合金製サスペンションメンバ(以下、単に「サスペンションメンバ」と称する)4が連結されている。
上記各エプロンサイドメンバ1は、前後の第1水平部1Aと第2水平部1B及び両水平部1A,1Bを連結する斜めの傾斜部1Cとで構成されており、その前端には、変形することによって衝撃を吸収するクラッシュボックス5が取り付けられている。そして、左右の各クラッシュボックス5の前端には、車幅方向に沿う上下一対のパイプ材6を有するアッパバンパメンバ7が連結されており、該アッパバンパメンバ7の車両前方にはバンパフェイシア8が配設されている。
又、左右一対の前記クラッシュボックス5の車幅方向内面には垂直に延びるランプサポートブレース9がそれぞれ取り付けられており、両ランプサポートブレース9の前端には、車幅方向に沿う上下一対のパイプ材10を有するロアバンパメンバ11が連結されており、該ロアバンパメンバ11の車両前方にはバンパフェイシア12が配設されている。ここで、バンパフェイシア8,12は、ラジエータ用の空気取入口を間に配置して一体に形成されている。
次に、本発明に係る前記サスペンションメンバ4の構成の詳細を図2〜図7に基づいて以下に説明する。
図2は本発明に係るサスペンションメンバの平面図、図3は図2のA−A線断面図、図4は図2のB−B線断面図、図5は図2のC−C線断面図、図6は同サスペンションメンバを斜め上方から見た斜視図、図7は同サスペンションメンバを斜め下方から見た斜視図である。
サスペンションメンバ4は、アルミニウム合金等の軽合金による鋳造(ダイキャスト等)によって一体成形された部材であって、略水平な上壁4Aと、該上壁4Aの前端と後端に略垂直に起立する前壁4B及び後壁4Cによって下方が開放された断面形状を有している。ここで、図6及び図7に示すように、サスペンションメンバ4の前壁4Bの車幅方向中央部には、不図示のエンジンから車両後方に向かって略水平に延びるトルクロッド13が貫通するための矩形の貫通孔14が形成されている。
而して、本発明に係るサスペンションメンバ4においては、図3に示すように、上壁4Aの上下方向の位置は、前壁4Bと後壁4Cの上下方向略中央となる位置であって、且つ、前記トルクロッド13と略同じ高さ位置に設定され、当該サスペンションメンバ4の車両前後方向に沿う縦断面形状(側断面形状)は略H形とされている。
ところで、図2及び図6に示すように、サスペンションメンバ4の上壁4Aの左右両端前側には、車体取付部を構成する支柱4aがそれぞれ立設されており、各支柱4aの先端部には円孔状のボルト挿通孔15が上下方向にそれぞれ貫設されている。又、サスペンションメンバ4の上壁4Aの左右両端の後部角部には同じく車体取付部を構成する取付座4bがそれぞれ形成されており、各取付座4bには円孔状のボルト挿通孔16が上下方向にそれぞれ貫設されている。
そして、サスペンションメンバ4は、左右の前記支柱4aにそれぞれ形成されたボルト挿通孔15の下方から挿通する不図示のボルトを図1に示す左右一対の各エプロンサイドメンバ1の第1水平部1Aの後端下面に締め付けるとともに、左右の前記取付座4bにそれぞれ形成されたボルト挿通孔16に下方から挿通する不図示のボルトを図1に示す左右一対の各エプロンサイドメンバ1の傾斜部1Cの後端に締め付けることによって、左右のエプロンサイドメンバ1に取り付けられる。尚、サスペンションメンバ4の上壁部4Aにはスタビライザとステアリングギヤボックス(何れも不図示)が取り付けられるが、該サスペンションメンバ4の上壁4Aの左右には、スタビライザを取り付けるための取付座4cが一体に形成され、これらの取付座4cの内側左右にはステアリングギヤボックスを取り付けるための取付ボス4dが一体に形成されている。
ここで、図5に示すように、サスペンションメンバ4の上壁4Aのステアリングギヤボックスを取り付ける部分は、上方に向かって円錐台状に膨出しており、この膨出した部分の中心部に前記取付ボス4dが形成されている。つまり、ステアリングギヤボックスを取り付ける部分(上壁4Aの一部)は、その周囲の上壁4Aよりも上方に膨出しており、この膨出部の頂上部にステアリングギヤボックスを取り付ける取付面が形成されている。この膨出形状によって、取付部の剛性及びサスペンションメンバ4の剛性を高めることができる。そして、この取付面は、図5に示すように、前壁4Bと後壁4Cの上端とほぼ同じ高さ位置となっている。尚、図5には一方の取付ボス4dの部分のみを示すが、他方の取付ボス4dも同様に形成されている。又、取付ボス4dの剛性や取付部の剛性を更に向上させるために、円錐台状の内面と下方に延びる取付ボス4dの外径とをリブによって連結しても良い。
又、サスペンションメンバ4の左右両端には左右一対の不図示の各サスペンションアームの内端部の前後がそれぞれ上下方向に揺動可能に取り付けられるが、図6及び図7に示すように、該サスペンションメンバ4の左右両端部の各前側部分(支柱4aの下方)には、外側方と下方が開口する門型の取付部4eがそれぞれ構成されており、各後側部分には外側方が開口するコの字状の取付部4fがそれぞれ形成されている。そして、左右の各サスペンションアームの各内端部の前後は、左右の同側に位置する前後の取付部4e,4fに図示のゴムブッシュを介して取り付けられ、各サスペンションアームはゴムブッシュの弾性変形によって上下方向に揺動することができる。尚、図示しないが、各サスペンションアームの外端部は、ボールジョイントを介して前輪ナックルに回動可能に枢着されており、各前輪ナックルには、左右の前輪がそれぞれ回転可能に支持されるとともに、ステアリングギヤボックスから左右に延びるタイロッドの各端部がボールジョイントを介して連結される。
次に、前記トルクロッド13のサスペンションメンバ4への取付構造について説明する。
トルクロッド13は、図6及び図7に示すようにサスペンションメンバ4の車幅方向中央に前後方向に沿って配される部材であって、サスペンションメンバ4とその前方に配された不図示のエンジンとを連結することによってエンジンの揺動を規制するための部材である。そして、その前端はマウント17によってエンジンに取り付けられ、後端は同じくマウント18によってサスペンションメンバ4に取り付けられている。
図4に示すように、サスペンションメンバ4の上壁の4A車幅方向中央部には、上方に膨出するトルクロッド取付部4Dが形成されており、このトルクロッド取付部4Dの中央には取付ボス4gが形成されている。つまり、トルクロッド取付部4D(上壁4Aの一部)は、円錐台状にその周囲の上壁4Aよりも上方に膨出しており、この膨出部の頂上部に取付ボス4gが形成されている。そして、トルクロッド取付部4Dの周囲には、上壁4Aの下面から垂直下方に一体に突出して前壁4Bと後壁4Cとを連結する左右の縦リブ4hが形成されており、これら左右の縦リブ4hと前壁4B及び後壁4Cに囲まれて、トルクロッド13の後端のマウント18を収納するための下方が開放された収納部4Eが形成されている。
詳細には、円錐台状の膨出の周囲の上壁4Aは、前壁4Bと後壁4Cの上端とほぼ同じ高さ位置となっており、前壁4Bの上端と後壁4Cの上端を連結している。縦リブ4hの下端縁は前壁4Bと後壁4Cの下端よりも高い位置となっており、円錐台状の膨出部分とその周囲の上壁4Aとの境界部分を通過して車両の前後方向に沿って延びている。そして、上壁4Aと縦リブ4hの接続部から車両の側方となるに従って下方となるように上壁4Aは斜面に形成されており、円錐台状の膨出部分の周囲の上壁4Aと前壁4Bと後壁4Cの上下方向略中央となる上壁4Aとが、この上壁4Aの斜面によって接続されている。
図示した本実施の形態では、円錐台状の膨出形状によって、トルクロッド取付部4Dの剛性及びサスペンションメンバ4の剛性を向上させることができる。そして、取付ボス4gは、前壁4Bと後壁4Cの上端とほぼ同じ高さ位置となっており、取付ボス4gの上端は、前壁4Bと後壁4Cの上端よりも上方に突出した高さ位置となっている。尚、その下方に収納部4Eを構成するために形成される膨出部に、円錐台状の膨出形状は必ずしも必要でなく、トルクロッド取付部4Dに近づくほど高い位置となるように上壁4Aに斜面を配置し、膨出部を形成しても良い。更に、縦リブ4hに連続するように上壁4Aに縦壁を配置し、上壁4Aの位置を上方に膨出させても良い。
又、図7に示すように、サスペンションメンバ4の裏面の前記収納部4Eの左右両側には、左右の前記各縦リブ4hの前壁4Bと後壁4Cとの連結部から車幅方向外側に向かって斜めに延びる斜めリブ4iが上壁4Aの下面に略垂直にそれぞれ突設されており、該斜めリブ4iと縦リブ4h及び上壁4Aによって下方が開放された三角形の空間Sがトルクロッド取付部4Dの左右にそれぞれ形成されている。
三角形の空間Sをトルクロッド取付部4D(収納部4E)の左右にそれぞれ形成したため、上壁のトルクロッド取付部4Dを一層効果的に補強することができる。更に、三角形の空間Sの上部が斜面となった上壁4Aとなっているため、剛性が向上している。そして、縦リブ4hの前端と前壁4Bとの連結部から延びる斜めリブ4iと、縦リブ4hの後端と後壁4Cとの連結部から延びる斜めリブ4iは、それぞれ車幅方向外側に向かって斜めに延び、上方に向かって円錐台状に膨出したステアリングギヤボックスを取り付ける部分の裏側で結合している。つまり、斜めリブ4iは、ステアリングギヤボックスを取り付ける部分を補強している。更に、サスペンションメンバ4の裏面の左右の前記斜めリブ4iの外側方には、リブ4iに連続して、同じく上壁4Aの下面から略垂直に突出する複数の斜めリブ4jがそれぞれ格子状に形成されている。
而して、トルクロッド13は、その後端のマウント18がサスペンションメンバ4の前壁4Aに形成された前記貫通孔14に車両前方から通され、該マウント18が図4に示すように収納部4Eに収容されている。尚、マウント18は、同心状に配された金属製の内筒18aと外筒18bの間にゴム等の弾性体18cを充填することによって構成されている。
ところで、図7に示すように、サスペンションメンバ4の前記収納部4Eが開口する下面には、前壁4Bと後壁4Cの各下面間に架設された連結プレート19が収納部4Eを下方から覆うように、その四隅が不図示のボルトによって取り付けられている。
詳細には、図7に示すように、連結プレート19は、縦リブ4hの前端と前壁4Bとの連結部及び縦リブ4hの後端と後壁4Cとの連結部に形成されたボスに、不図示のボルトによって締め付け固定される。これらの連結部は斜めリブ4iも連結されており、ボスの剛性が高められている。そして、この連結プレート19の中央部には図4に示すように円孔状のボルト挿通孔19aが形成されており、このボルト挿通孔19aに下方から挿通するボルト20をマウント18の内筒18aに通し、その先端ネジ部をサスペンションメンバ4の上壁4Aに形成された取付ボス4gのネジ孔4g1にねじ込むことによってトルクロッド13の後端がマウント18を介してサスペンションメンバ4の車幅方向中央部に取り付けられる。このようにトルクロッド13の後端部がボルト20による連結プレート19との共締めによってサスペンションメンバ4に取り付けられると、ボルト20の上下両端はサスペンションメンバ4の上壁4Aと連結プレート19によって両持ち状態で支持されるため、該トルクロッド13の後端部がマウント18を介してサスペンションメンバ4に確実に取り付けられるとともに、ボルト20の倒れが抑制される。尚、図示しないが、トルクロッド13の前端部はマウント17を介してエンジンに取り付けられる。
以上において、本実施の形態においては、サスペンションメンバ4の車両前後方向に沿う縦断面形状(側断面形状)を図3に示すように略H形としたため、該サスペンションメンバ4の断面係数が増大してその剛性が高められる。又、サスペンションメンバ4の上壁4Aの上下方向の位置をトルクロッド13と略同じ高さ位置としたため、車両の側方から見て、トルクロッドからの車両前後方向の入力位置にサスペンションメンバの上壁4Aが配置されて、トルクロッドからの入力を上壁4Aにて効率良く受けることができる。この結果、トルクロッド13からの入力に対してサスペンションメンバ4の捩れを小さく抑えることができ、エンジンの動きを効果的に抑制することができる。
又、本実施の形態では、サスペンションメンバ4において、トルクロッド13の後端に設けられるマウント18を収納するための収納部4Eを左右の縦リブ4hと前壁4B及び後壁4Cによって上壁4Aに容易に形成することができ、これによってトルクロッド13の適切な配置が可能となる。
更に、本実施の形態では、サスペンションメンバ4の収納部4Eを形成する左右両側の縦リブ4hによって上壁4Aのトルクロッド取付部4Dを効果的に補強することができる。そして、本実施の形態では、サスペンションメンバ4の上壁4Aの下面に突設された斜めリブ4iと縦リブ4h及び上壁4Aによって下方が開放された三角形の空間Sをトルクロッド取付部4Dの左右にそれぞれ形成したため、上壁4Aのトルクロッド取付部4Dを一層効果的に補強することができる。又、サスペンションメンバ4においては、上壁4Aの下面の収納部4Eの左右には、図7に示すように縦リブ4hと複数の斜めリブ4i,4jが格子状に突設されているため、当該サスペンションメンバ4の全体的な剛性が高められるという効果も得られる。
4 サスペンションメンバ
4A サスペンションメンバの上壁
4B サスペンションメンバの前壁
4C サスペンションメンバの後壁
4D サスペンションメンバのトルクロッド取付部
4E サスペンションメンバの収納部
4h サスペンションメンバの縦リブ
4i,4j サスペンションメンバの斜めリブ
13 トルクロッド
17,18 マウント
19 連結プレート
20 ボルト
S 空間

Claims (1)

  1. 軽合金製の一体成形品であり、略水平な上壁と該上壁の前端縁及び後端縁にそれぞれ略垂直に立設された前壁及び後壁とによって下方を開放するように形成された断面形状を有し、且つエンジンに一端を連結したトルクロッドの他端を、前記上壁の車幅方向中央部に連結している車両の軽金属製サスペンションメンバであって、
    前記上壁の上下方向の位置が、前記前壁及び前記後壁の上下方向略中央位置であって前記トルクロッドと略同じ高さ位置となっており、
    車両前後方向に沿う縦断面形状が略H形に形成されており、
    前記上壁のトルクロッド取付部が、該上壁から上方に膨出して、下方に前記トルクロッドのマウントの収納部を形成し、
    前記トルクロッド取付部の左右両側に、前記前壁と前記後壁とを連結する縦リブが前記上壁の下面に略垂直にそれぞれ突設され、
    該縦リブ、前記前壁、及び前記後壁によって前記収納部が構成され、
    左右の前記各縦リブの前記前壁と前記後壁との連結部から車幅方向外側に向かって斜めに延びる斜めリブが、前記上壁の下面に略垂直にそれぞれ突設され、
    該斜めリブ、前記縦リブ、及び前記上壁によって、下方を開放した三角形の空間が前記トルクロッド取付部の左右にそれぞれ形成されている、車両の軽金属製サスペンションメンバにおいて、
    前記サスペンションメンバの車幅方向両端部のうち少なくとも一方の端部が、左右一対のサイドメンバのうち少なくとも一方のサイドメンバの下方にて車両の前端部から車両後方側に延びるロアメンバの後端部の後方に位置すると共に、該ロアメンバの後端部に連結され、
    前記左右の縦リブのうち少なくとも一方の縦リブにおける前記前壁及び前記後壁との連結部からそれぞれ延びる前記斜めリブ同士の交差部と、前記サスペンションメンバの少なくとも一方の端部及び前記ロアメンバの後端部の連結部とを連結するように延びるさらなる斜めリブが、前記上壁の下面に略垂直に突設されている、車両の軽金属製サスペンションメンバ。
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