JP6344118B2 - サスペンションフレーム構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両下部で車幅方向に延び車幅方向外側でサスペンションアームを固定し車幅方向中央にエンジンマウントが取り付けられるサスペンションフレームと、サスペンションフレームを車体構造部材に接続するエクステンションブラケットとを含むサスペンションフレーム構造に関するものである。
車両には、一般的に、前後方向に延びる左右一対のサイドメンバに掛け渡されるようにサスペンションフレームが取り付けられる。このサスペンションフレームの車幅方向外側には、車輪を懸架するサスペンションアーム(ロアアームとも称される)が取り付けられる(例えば特許文献1)。
サスペンションアームには走行時の振動による負荷がかかる。このため、良好なNVH(Noise・Vibration・Harshness)を確保するべく、サスペンションフレームのうち、特にサスペンションアームの固定箇所には高い剛性が求められる。そこで特許文献1では、メンバ本体(サスペンションフレーム)の前側左右にそれぞれ取り付けられた左右のボディ取付部材に、左右のロアアームの前側支持部を、軸方向を前後方向にして支持させている。特許文献1によれば、かかる構成により、取付位置精度や剛性を確保しやすいと共に、生産性の向上を図ることができるとしている。
特開2012−192838号公報
特許文献1の技術によれば、車両の制動時にサスペンションアームにかかる前後方向の荷重(モーメント)に対しては剛性を高めることができると考えられる。しかしながら、サスペンションアームの固定箇所には、前後方向だけではなく、コーナリング時の左右方向の荷重もかかる。このとき、特許文献1のようにナットがボディ取付部材の片面側でボルトを受ける構成であると、左右方向からの荷重をナットの座面のみで受けることとなる。このため、サスペンションアームから入力される荷重を効率的に受けとめることができず、サスペンション性能の低下を招くことが懸念される。したがって、特許文献1の技術では、サスペンションアームから入力される荷重に対する十分な剛性が得られ難く、更なる改良の余地があった。
またサスペンションフレームにエンジンを懸架するエンジンマウント(トルクロッドとも称される)が取り付けられる場合、サスペンションフレームには、サスペンションアームからの負荷に加え、エンジンマウントを介してエンジンからの負荷がかかる。詳細には、エンジンでは、加減速時の回転数の変化により前後方向への回転力(トルク)の変動が発生する。このため、エンジンとサスペンションフレームをエンジンマウントで連結することにより、サスペンションフレームには、エンジンマウントからの前後方向に揺動する荷重がかかる。したがって、サスペンションフレームでは、サスペンションアームからの荷重に加え、エンジンマウントからの荷重に対する剛性も求められていた。
本発明は、このような課題に鑑み、サスペンションアームやエンジンマウントからかかる荷重に対して高い剛性を得ることが可能なサスペンションフレーム構造を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかるサスペンションフレーム構造の代表的な構成は、車両下部で車幅方向に延び車幅方向外側でサスペンションアームを固定し車幅方向中央にエンジンマウントが取り付けられるサスペンションフレームと、サスペンションフレームを車体構造部材に接続するエクステンションブラケットとを含むサスペンションフレーム構造であって、サスペンションフレームは、車幅方向の中央に位置しエンジンマウントが取り付けられる中央部と、中央部の車幅方向両端の前部から外側に向かって延びサスペンションアームを固定する前側右固定部および前側左固定部と、中央部の車幅方向両端の後部から外側に向かって延びサスペンションアームを固定する後側右固定部および後側左固定部とを有し、エクステンションブラケットは、後側右固定部および後側左固定部の後縁にそれぞれ取り付けられ、車両後方に延びて車体構造部材に固定され、エクステンションブラケットの車両内側の稜線は、車両上面視で、エクステンションブラケットが車体構造部材に固定されている箇所と、中央部のエンジンマウントの取付箇所とを結ぶ円弧状の軌跡に沿っていて、左側・右側のエクステンションブラケットの円弧状の軌跡に沿った稜線の前端での接線は、それぞれ、前側右固定部・前側左固定部がサスペンションアームを固定する箇所を通ることを特徴とする。
上記構成によれば、前側右固定部・前側左固定部にかかった制動時の前後方向の荷重やコーナリング時の左右方向の荷重を、稜線の前端での接線を経路として左右方向で反対側に位置するエクステンションブラケットに効率的に分散させることができる。これにより、前側のサスペンションアームが固定される箇所における応力集中を防ぐことができ、サスペンションフレームにおいて高い剛性を得ることが可能となる。
また上記構成のように稜線の前端での接線が前側右固定部・前側左固定部のサスペンションアームの固定箇所を通ることにより、それらの接線は、サスペンションフレームの前縁近傍に位置することとなる。これにより、サスペンションアームからの荷重によるモーメントを小さくすることができ、捩れ方向の変形量を低減することが可能となる。
上記左側・右側のエクステンションブラケットの接線は、中央部のエンジンマウントの取付箇所近傍で交差するとよい。かかる構成により、エンジンマウントから入力された荷重を、エクステンションブラケットを介して車体全体に好適に分散することができる。したがって、サスペンションフレームの剛性を更に高めることが可能となる。
上記左側・右側のエクステンションブラケットの円弧状の軌跡に沿った稜線の前端同士を結ぶ直線は、車両上面視で、後側右固定部・後側左固定部がサスペンションアームを固定する箇所を通るとよい。これにより、コーナリング時にサスペンションアームから後側右固定部・後側左固定部にかかった荷重を、エクステンションブラケットに効率的に分散させることができる。
上記サスペンションフレームは、エンジンマウントが取り付けられる面である上面と、上面の車両後方側の縁から下方に延びる縦面と、縦面の下縁から車両前方に向かって延びる下面とを有し、エクステンションブラケットは、下面に連続し車両後方側に延びる下壁と、下壁の車幅方向外側の側縁から上方に向かって延びる外側縦壁と、下壁の車幅方向内側の側縁から上方に向かって延びる内側縦壁とを有し、内側縦壁の上縁は、上面の車両後方側の縁と連続しているとよい。
かかる構成によれば、エクステンションブラケットは、車幅方向の縦断面において上方が開口したコの字形状となる。これにより、エクステンションブラケットの剛性を高めることができ、ひいてはより高い荷重分散性能を得ることが可能となる。また内側縦壁の上縁とサスペンションフレームの上面の車両後方側の縁、すなわちそれらの稜線が連続していることにより、サスペンションフレームからエクステンションブラケットへ荷重がより効率的に分散される。更に、エクステンションブラケットを、下壁、外側縦壁および内側縦壁でサスペンションフレームに接合することにより、それらの接合強度を高めることができ、且つサスペンションフレームの捩れ方向の変形を低減することも可能となる。
上記外側縦壁は、サスペンションフレームの上面、縦面および下面によって囲まれる空間に車両側方視において重なるまで車両前方に延びているとよい。これにより、サスペンションフレームの上面、縦面および下面によって囲まれる空間、すなわち開口の一部が外側縦壁によって塞がれた状態となる。したがって、かかる開口の変形を抑制することができ、ひいてはサスペンションフレームの捩れ方向の変形量を低減することが可能となり、サスペンションの性能低下が防がれる。また外側縦壁をサスペンションフレームの上面、縦面および下面に接合することにより、それらの接合強度の向上を図ることも可能である。
本発明によれば、サスペンションアームやエンジンマウントからかかる荷重に対して高い剛性を得ることが可能なサスペンションフレーム構造を提供することができる。
本実施形態にかかるサスペンションフレーム構造を例示する図である。 図1に示すサスペンションフレーム構造を左側から観察した図である。 図1に示すサスペンションフレーム構造を上方から観察した図である。 図2の左側エクステンションブラケット近傍の拡大図である。 図4に示す左側エクステンションブラケット近傍を異なる方向から観察した図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本実施形態にかかるサスペンションフレーム構造100を例示する図であり、サスペンションフレーム構造100を下方から観察した図である。図2は、図1に示すサスペンションフレーム構造100を左側から観察した図である。図3は、図1に示すサスペンションフレーム構造100を上方から観察した図である。なお、理解を容易にするために、図1では、エンジンマウント102を模式的に図示している。また図2では、車両の左側の構成を例示しているが、反対側においても同様の構成である。
図1および図3に示すように、本実施形態にかかるサスペンションフレーム構造100は、サスペンションフレーム110と、左右両側に配置されるエクステンションブラケットである右側エクステンションブラケット130aおよび左側エクステンションブラケット130bとを含んで構成される。サスペンションフレーム110は、車両下部で車幅方向に延び、左右両側に配置されるサスペンションアームである右側サスペンションアーム150aおよび左側サスペンションアーム150bを車幅方向外側で固定する。また本実施形態では、サスペンションフレーム110は車幅方向中央にエンジンマウント102が取り付けられる。
右側エクステンションブラケット130aおよび左側エクステンションブラケット130bは、車体構造部材である右側サイドメンバ104aおよび左側サイドメンバ104bにサスペンションフレーム110を接続する。以下、右側エクステンションブラケット130aおよび左側エクステンションブラケット130bの両方を指す場合には、単にエクステンションブラケットと称する。同様に、右側サイドメンバ104aおよび左側サイドメンバ104b、ならびに右側サスペンションアーム150aおよび左側サスペンションアーム150bにおいても、左右両方の部材を指す場合には、単にサイドメンバ、サスペンションアームと称する。
図3に示すように、サスペンションフレーム110は、中央部112、前側右固定部114および前側左固定部116、ならびに後側右固定部118および後側左固定部120を含んで構成される。中央部112は、車幅方向の中央に位置し、その車幅方向中央には、エンジンマウント102(図1参照)が取り付けられる箇所であるエンジンマウント取付部112aが設けられている。
前側右固定部114および前側左固定部116は、中央部112の車幅方向両端の前部から外側に向かって延び、車幅方向外側の端部に右側サスペンションアーム150aおよび左側サスペンションアーム150b(図1参照)がそれぞれ固定される。後側右固定部118および後側左固定部120は、中央部112の車幅方向両端の後部から外側に向かって延び、車幅方向外側の端部に右側サスペンションアーム150aおよび左側サスペンションアーム150bが固定される。
すなわち本実施形態のサスペンションフレーム110は、左右両側のサスペンションアームが固定される箇所が、中央部112の前端および後端よりも前方側および後方側に位置する略H型の形状を有する。以下、説明の便宜上、前側右固定部114および前側左固定部116、ならびに後側右固定部118および後側左固定部120においてサスペンションアームが固定される端部を、それぞれ、アーム固定箇所114a・116a・118a・120aと称する。
右側エクステンションブラケット130aおよび左側エクステンションブラケット130bは、図1および図3に示すように後側右固定部118および後側左固定部120の後縁にそれぞれ取り付けられる。また図2に示すようにエクステンションブラケットは、車両後方に延び、車体構造部材であるサイドメンバに固定される(図2では、左側エクステンションブラケット130bおよび左側サイドメンバ104bを例示)。
図3に示すように、本実施形態では、車両上面視において、エクステンションブラケットがサイドメンバ(車体構造部材、図1参照)に固定されている箇所(以下、サイドメンバ固定箇所134a・134bと称する)と、中央部112のエンジンマウント取付部112aは、円弧状の軌跡100aによって結ばれている。換言すれば、エンジンマウント取付部112aおよびサイドメンバ固定箇所134a・134bは円弧状の軌跡100a上に位置する。そして、右側エクステンションブラケット130aの車両内側の稜線132a、および左側エクステンションブラケット130bの車両内側の稜線132bは、車両上面視で、サイドメンバ固定箇所134a・134bとエンジンマウント取付部112aとを結ぶ円弧状の軌跡100aに沿っている。
本実施形態の特徴として、右側エクステンションブラケット130aおよび左側エクステンションブラケット130bの稜線132a・132bの前端136a・136bでの接線100b・100cは、それぞれ、前側右固定部114・前側左固定部116がサスペンションアームを固定する箇所であるアーム固定箇所114a・116aを通過する。これにより、前側右固定部114・前側左固定部116にかかった制動時の前後方向の荷重やコーナリング時の左右方向の荷重を、稜線132a・132bの前端136a・136bでの接線100b・100cを経路として左右方向で反対側に位置するエクステンションブラケットに効率的に分散させることができる。したがって、サスペンションアームの前側の固定箇所であるアーム固定箇所114a・116aにおける応力集中を防ぐことができ、サスペンションフレーム110の剛性を高めることが可能となる。
また本実施形態のように、稜線132a・132bの前端136a・136bでの接線100b・100cがアーム固定箇所114a・116aを通ることにより、図3に示すように、それらの接線100b・100cは、サスペンションフレームの前縁110a近傍に配置される。サスペンションアームからアーム固定箇所114a・116aを介してサスペンションフレーム110を捩るような力が、例えばサスペンションフレームの前縁110a近傍に作用しても、接線100b・100cがアーム固定箇所114a・116aを通ることから、捩る力は接線100b・100cのごく近くに作用することとなる。したがって、接線100b・100cを中心としたモーメントを小さくすることができ、サスペンションフレームに対する応力集中を防ぎ、ひいては捩れ方向の変形量を低減することが可能となる。
更に本実施形態では、図3に示すように、右側エクステンションブラケット130aおよび左側エクステンションブラケット130bの接線100b・100cは、中央部112のエンジンマウント102の取付箇所であるエンジンマウント取付部112a近傍で交差する。これにより、エンジンマウント102(図1参照)から入力された荷重が、接線100b・100cを経路としてエクステンションブラケットに伝達され、かかるエクステンションブラケットを介して車体全体に効率的に分散される。したがって、サスペンションフレーム110の剛性を更に高めることが可能となる。
また本実施形態では、図3に示すように、車両上面視において、右側エクステンションブラケット130aおよび左側エクステンションブラケット130bの稜線132a・132bの前端136a・136b同士を結ぶ直線100dは、後側右固定部118・後側左固定部120のサスペンションアーム固定箇所118a・120aを通過する。これにより、コーナリング時にサスペンションアームから後側右固定部118・後側左固定部120にかかった荷重を、エクステンションブラケットに効率的に分散させることができ、サスペンションフレーム110の剛性の更なる向上を図ることが可能となる。
図4は、図2の左側エクステンションブラケット130b近傍の拡大図である。図5は、図4に示す左側エクステンションブラケット近傍を異なる方向から観察した図であり、図5(a)は、図4に示す左側エクステンションブラケット130b近傍を左上の前方から観察した状態を図示していて、図5(b)は、図4に示す左側エクステンションブラケット近傍を左上の後方から観察した状態を図示している。なお、説明の便宜上、図5(a)および(b)では、図4に示す左側サイドメンバ104bを不図示とし、図4ではサスペンションフレーム110の断面を一部破線にて図示している。
図5(a)および(b)に示すように、本実施形態のサスペンションフレーム110は、エンジンマウント102(図1参照)が取り付けられる面である上面122を有し、かかる上面122の車両後方側の縁から縦面124が下方に延びている。そして、サスペンションフレーム110において、縦面124の下縁からは、下面126が車両前方に向かって延びている。これにより、図4に示すように、サスペンションフレーム110の車両前後方向での縦断面は、車両前方側が開口したコの字形状となる。
一方、図5(b)に示すように、エクステンションブラケット(図5(b)では左側エクステンションブラケット130b)は、サスペンションフレーム110の下面126に連続して車両後方側に延びる下壁142を有する。そして、左側エクステンションブラケット130bでは、下壁142の車幅方向外側の側縁から上方に向かって外側縦壁144が延びていて、下壁142の車幅方向内側の側縁から上方に向かって内側縦壁146が延びている。
上記構成により、本実施形態の左側エクステンションブラケット130bは、図5(b)に示すように、車幅方向の縦断面が、上方に開口したコの字形状となる。これにより、エクステンションブラケットの剛性、ひいては荷重分散性能を更に高めることができる。また左側エクステンションブラケット130bを、下壁142、外側縦壁144および内側縦壁146の3つの面でサスペンションフレーム110に接合することができるため、左側エクステンションブラケット130bおよびサスペンションフレーム110の接合強度を高め、サスペンションフレーム110の捩れ方向の変形を低減することが可能となる。
更に本実施形態では、図5(a)の破線に示すように、左側エクステンションブラケット130bの内側縦壁146の上縁146aは、サスペンションフレーム110の上面122の車両後方側の縁110bと連続している。これにより、サスペンションアームからサスペンションフレーム110にかかった荷重を、より効率的にエクステンションブラケットに分散(伝達)することが可能となる。
また図4に示すように、本実施形態では、左側エクステンションブラケット130bの外側縦壁144は、その前端近傍においてサスペンションフレーム110の上面122および下面126を接続していて、かかる外側縦壁144の上方に固定されるサイドメンバ(図4では、左側サイドメンバ104bを例示)の形状に沿うように車両後方に向かうにしたがって下方に傾斜している。すなわち、本実施形態では、左側エクステンションブラケット130bは、左側サイドメンバ104bの下方で破線に示すような略三角形状となっている。
上記構成により、前突が生じた際にサスペンションフレーム110がサイドメンバの下方にもぐりこむように移動しやすくなる。したがって、前突時にサスペンションフレーム110をサイドメンバの下方に退避させることができ、サスペンションフレーム110の変形をより抑制することが可能となる。
更に本実施形態では、図4に示すように、左側エクステンションブラケット130bの外側縦壁144は、車両側方視において、サスペンションフレーム110の上面122、縦面124および下面126によって囲まれる空間に重なるまで車両前方に延びている。これにより、サスペンションフレーム110の開口内の空間の一部、すなわち後方側が外側縦壁144によって塞がれた状態となり、開口の変形が抑制される。したがって、サスペンションフレーム110の捩れ方向の変形量を低減することができ、サスペンション性能の低下を抑制することが可能となる。また外側縦壁144をサスペンションフレーム110の上面122、縦面124および下面126に接合することにより、エクステンションブラケットおよびサスペンションフレームの接合強度を更に高めることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、車両下部で車幅方向に延び車幅方向外側でサスペンションアームを固定し車幅方向中央にエンジンマウントが取り付けられるサスペンションフレームと、サスペンションフレームを車体構造部材に接続するエクステンションブラケットとを含むサスペンションフレーム構造に利用することができる。
100…サスペンションフレーム構造、100a…円弧状の軌跡、100b・100c…接線、100d…直線、102…エンジンマウント、104a…右側サイドメンバ、104b…左側サイドメンバ、110…サスペンションフレーム、110a…前縁、110b…縁、112…中央部、112a…エンジンマウント取付部、114…前側右固定部、114a…アーム固定箇所、116…前側左固定部、116a…アーム固定箇所、118…後側右固定部、118a…アーム固定箇所、120…後側左固定部、120a…アーム固定箇所、122…上面、124…縦面、126…下面、130a…右側エクステンションブラケット、130b…左側エクステンションブラケット、132a…稜線、132b…稜線、134a・134b…サイドメンバ固定箇所、136a・136b…前端、142…下壁、144…外側縦壁、146…内側縦壁、146a…上縁、150a…右側サスペンションアーム、150b…左側サスペンションアーム

Claims (5)

  1. 車両下部で車幅方向に延び車幅方向外側でサスペンションアームを固定し車幅方向中央にエンジンマウントが取り付けられるサスペンションフレームと、該サスペンションフレームを車体構造部材に接続するエクステンションブラケットとを含むサスペンションフレーム構造であって、
    前記サスペンションフレームは、
    車幅方向の中央に位置し前記エンジンマウントが取り付けられる中央部と、
    前記中央部の車幅方向両端の前部から外側に向かって延び前記サスペンションアームを固定する前側右固定部および前側左固定部と、
    前記中央部の車幅方向両端の後部から外側に向かって延び前記サスペンションアームを固定する後側右固定部および後側左固定部とを有し、
    前記エクステンションブラケットは、前記後側右固定部および後側左固定部の後縁にそれぞれ取り付けられ、車両後方に延びて前記車体構造部材に固定され、
    前記エクステンションブラケットの車両内側の稜線は、車両上面視で、該エクステンションブラケットが前記車体構造部材に固定されている箇所と、前記中央部の前記エンジンマウントの取付箇所とを結ぶ円弧状の軌跡に沿っていて、
    左側・右側の前記エクステンションブラケットの前記円弧状の軌跡に沿った稜線の前端での接線は、それぞれ、前記前側右固定部・前側左固定部が前記サスペンションアームを固定する箇所を通ることを特徴とするサスペンションフレーム構造。
  2. 前記左側・右側のエクステンションブラケットの接線は、前記中央部の前記エンジンマウントの取付箇所近傍で交差することを特徴とする請求項1に記載のサスペンションフレーム構造。
  3. 前記左側・右側のエクステンションブラケットの前記円弧状の軌跡に沿った稜線の前端同士を結ぶ直線は、車両上面視で、前記後側右固定部・後側左固定部が前記サスペンションアームを固定する箇所を通ることを特徴とする請求項1または2に記載のサスペンションフレーム構造。
  4. 前記サスペンションフレームは、
    前記エンジンマウントが取り付けられる面である上面と、
    前記上面の車両後方側の縁から下方に延びる縦面と、
    前記縦面の下縁から車両前方に向かって延びる下面とを有し、
    前記エクステンションブラケットは、
    前記下面に連続し車両後方側に延びる下壁と、
    前記下壁の車幅方向外側の側縁から上方に向かって延びる外側縦壁と、
    前記下壁の車幅方向内側の側縁から上方に向かって延びる内側縦壁とを有し、
    前記内側縦壁の上縁は、前記上面の車両後方側の縁と連続していることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のサスペンションフレーム構造。
  5. 前記外側縦壁は、前記サスペンションフレームの上面、縦面および下面によって囲まれる空間に車両側方視において重なるまで車両前方に延びていることを特徴とする請求項4に記載のサスペンションフレーム構造。
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