JP2006256351A - 車両用アッパバック構造 - Google Patents

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浩幸 加藤
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淳一 宇都
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Abstract

【課題】 トランクスルーの開口部面積及び車体剛性を犠牲にすることなく、サスペンション部品の取付・取外し作業性を向上することができる車両用アッパバック構造を得る。
【解決手段】 車両用アッパバック構造10は、キャビンCとトランクルームTとを連通する開口部18を有するトランクスルー構造を採用した車両に適用される。開口部18の上縁は、アッパバックパネル20の前端部にアッパバックパネルリインフォースメント34が固着されて形成された車幅方向に長手の閉断面部22にて規定されており、閉断面部22はホイールハウス12におけるサスペンションタワー14の頂部14Aよりも上方に位置する。閉断面部22の長手方向端部は、ストレーナ部36を介してホイールハウス12の内面12に連結されると共に、頂部14Aの後方に配置されたパッケージガセット24を介してリヤピラー16に連結される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、キャビンとトランクルームとを連通する開口部を有するトランクスルー構造を採用した車両に適用される車両用アッパバック構造に関する。
トランクスルー構造の開口部の上部にリインフォースメントを固着すると共に、該開口部の両側部にリヤピラーロアパネルを固着して、車体剛性を低下することなく開口部の開口面積を確保する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
実開平3−11989号公報 実開昭61−163780号公報 特開平6−206577号公報
しかしながら、上記した従来の技術では、トランクスルーの開口部の上縁に沿って配置されたリインフォースメントがストラットタワー上を通過する構造であるため、サスペンション部品(ショックアブソーバ)の取付、取外しの作業性が良くないという問題があった。
本発明は、上記事実を考慮して、トランクスルーの開口部面積及び車体剛性を犠牲にすることなく、サスペンション部品の取付・取外し作業性を向上することができる車両用アッパバック構造を得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る車両用アッパバック構造は、キャビンとトランクルームとを連通する開口部を有し、かつ該開口部の上縁がホイールハウスにおけるサスペンション取付部よりも上方に位置するトランクスルー構造を採用した車両に適用される車両用アッパバック構造であって、前記開口部の上縁に沿って、車幅方向に長手とされると共に該長手方向に直交する断面が閉断面とされた閉断面部を形成する補強部材と、前記補強部材が形成する前記閉断面部の車幅方向端部を、それぞれ近接する側の前記ホイールハウスの内面側に連結する一対の第1連結部と、前記補強部材が形成する前記閉断面部の車幅方向端部を、前記ホイールハウスにおけるサスペンション取付部よりも後側で、それぞれ近接する側の車体骨格部材に連結する一対の第2連結部と、を備えている。
請求項1記載の車両用アッパバック構造では、トランクスルーの開口部は、上縁がホールハウスにおけるサスペンション取付部よりも上方に位置すると共に、左右両側縁は主にホイールハウスの内縁とされ、十分な面積が確保される。また、開口部の上縁部には、補強部材によって閉断面部が形成され、この閉断面部の長手方向両端がそれぞれ第1連結部、第2連結部を介してホイールハウス、車体骨格部材に連結されるため、十分な剛性が確保される。
そして、補強部材(閉断面部)の長手方向端部は、第1連結部によってホイールハウスの内面側に連結されると共に、第2連結部によってサスペンション取付部の後側で車体骨格部材に連結されるため、サスペンション取付部は上方及び前方からアクセス可能とされている。このため、本車両用アッパバック構造では、サスペンション取付部へのサスペンション部品の取付作業性が良好である。
このように、請求項1記載の車両用アッパバック構造では、トランクスルーの開口部面積及び車体剛性を犠牲にすることなく、サスペンション部品の取付・取外し作業性を向上することができる。なお、車体骨格部材としては、例えば上下方向に長手の骨格部材であるリヤピラー等とすることができる。
請求項2記載の発明に係る車両用アッパバック構造は、請求項1記載の車両用アッパバック構造において、前記補強部材が形成する前記閉断面部の後壁と前記第2連結部とが、単一面を形成するように連結されている。
請求項2記載の車両用アッパバック構造では、第2連結部(の前壁)と閉断面部の後壁とは、例えば、重ね合わさせて固着(所謂シェア結合)されたり、互いの端面を突き当てたり、一体に形成されたりすることで、単一面を形成するように連結されている(連続している)。すなわち、左右の車体骨格部材間が、閉断面部の後壁と左右の第2連結部とによって直線的に架け渡されている。これにより、車体剛性が向上する。
請求項3記載の発明に係る車両用アッパバック構造は、請求項1又は請求項2記載の車両用アッパバック構造において、前記第1連結部は、上下方向に長手とされると共に該長手方向に直交する断面が閉断面とされている。
請求項3記載の車両用アッパバック構造では、左右の第1連結部が閉断面構造とされているため、車体剛性が一層向上する。
請求項4記載の発明に係る車両用アッパバック構造は、請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の車両用アッパバック構造において、前記第1連結部は、前記開口部の内側で前記補強部材と成す角よりも前記開口部の外側で前記補強部材と成す角を小さくするように形成された三角面を有する。
請求項4記載の車両用アッパバック構造では、第1連結部に三角面が形成されているため、閉断面部と第1連結部すなわちホイールハウスとの成す角を拡縮する方向の変形が抑制される。これにより、車体剛性がより一層向上する。
以上説明したように本発明に係る車両用アッパバック構造は、トランクスルーの開口部面積及び車体剛性を犠牲にすることなく、サスペンション部品の取付・取外し作業性を向上することができるという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係る車両用アッパバック構造10について、図1乃至図5に基づいて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印RE、矢印UP、矢印LO、矢印IN、及び矢印OUTは、それぞれ車両用アッパバック構造10が適用された自動車車体Bの前方向(進行方向)、後方向、上方向、下方向、車幅方向内側、及び車幅方向外側を示しており、以下単に上下前後内外を示す場合は上記各矢印方向に対応している。
図1には車両用アッパバック構造10が適用された車体Bが斜視図にて示されており、図2には車両用アッパバック構造10の分解斜視図が示されている。なお、車両用アッパバック構造10は、基本的に左右対称(車幅方向中心に対し対称)に形成されるので、図1及び図2では車幅方向一方側のみを図示しており、以下の説明においても車幅方向一方側について説明する。
図1に示される如く、車両用アッパバック構造10が適用された車体Bは、それぞれ本発明におけるホイールハウスとしての左右一対のリヤホイールハウスインナパネル12を備えており、このリヤホイールハウスインナパネル12にはサスペンション取付部としてのサスペンションタワー14が形成されている。また、リヤホイールハウスインナパネル12の外側部分は車体骨格部材としてのリヤピラー(クオーターリヤピラー)16の下部に接続されて一体化されている。そして、この車体Bは、キャビンCとトランクルームTとが開口部18にて連通された、所謂トランクスルー構造を採用したボディー構造を有する。
開口部18は、その上端がアッパバックパネル20の前端に形成された閉断面部22にて規定されると共に、その下端が図示しないアンダボディにて規定されている。閉断面部22すなわち開口部18の上縁は、車体Bのサスペンションタワー14の頂部14Aよりも上方に位置している。また、開口部18の左右の縁部は、左右のリヤホイールハウスインナパネル12の内面12A及び後述するストレーナ部36によって規定されている。上記アンダボディには、左右のリヤホイールハウスインナパネル12又はリヤピラー16を架け渡すクロスメンバが配設されている。
さらに、車体Bは、前方を向く板状に形成されると共にリヤピラー16の内面16Aに固着(結合)された第2連結部としてのパッケージガセット24を備えており、パッケージガセット24の上端に設けられたフランジ24Aには略水平面に沿う板状のパッケージトレイ26の前端が固着されている。左右のパッケージトレイ26間に、車幅方向に長手とされた上記アッパバックパネル20が配設されている。
アッパバックパネル20は、略水面に沿うパネル本体28と、パネル本体28の前端から略全長に亘って下向き延設された前壁30と、前壁30の下端から前方に延設された閉断面形成部32とが一体に形成されて構成されている。閉断面形成部32は、前壁30の下端から前向きに延設された天板部32Aと、天板部32Aの前端から略全長に亘って垂下された前壁部32Bとで構成されている。閉断面形成部32は、前壁30よりも若干短く構成され、外端が前壁30の車幅方向外端よりも内側に位置している。パネル本体28の左右両端は、それぞれ対応するパッケージトレイ26の内端部の上面に固着されている。そして、車両用アッパバック構造10では、アッパバックパネル20の閉断面形成部32に、補強部材としてのアッパバックパネルリインフォースメント34を固着することで、上記した閉断面部22を構成している。
具体的には、アッパバックパネルリインフォースメント34は、天板部32Aに対向する底板部34Aと、底板部34Aの後端から略全長に亘って立設され前壁部32Bに対向する後壁部34Bと、底板部34Aの前端から略全長に亘って垂下された前フランジ34Cとで構成されている。アッパバックパネルリインフォースメント34は、アッパバックパネル20の閉断面形成部32に対し、車幅方向にわずかに短く形成されている。
このアッパバックパネルリインフォースメント34は、後壁部34Bの上部前面が前壁30の背面に固着されると共に、前フランジ34Cの前面が前壁部34Bの背面に固着されることで、アッパバックパネル20の前端に、車幅方向に長手とされると共に該長手方向に直交する断面視で閉断面構造とされた閉断面部22を形成している。すなわち、閉断面部22は、天板部32A、底板部34A、前壁部32B、後壁部34Bにて囲まれた矩形枠状断面を有している。
この閉断面部22における後壁部34Bは、重ね合せ状態で固着された前壁30と共にパッケージガセット24に重ね合わされて固着されている。すなわち、この実施形態では、前壁30、後壁部34B(閉断面部22)、左右のパッケージガセット24がシェア結合されて単一面を形成しており、略一直線状に左右のリヤピラー16を架け渡している。また、閉断面部22の長手方向端部は、それぞれ第1連結部としてのストレーナ部36を介して近接する側のリヤホイールハウスインナパネル12に連結されている。
具体的には、ストレーナ部36は、ストレーナ38とストレーナリインフォースメント40とが固着されて構成されている。ストレーナ38は、内端が天板部32Aに固着される上板38Aと、上板38Aの外端から垂下された側板38Bと、上端が上板38Aに連続し(接合され)外端が側板38Bに連続する前板38Cと、上板38Aの後端から立設された後フランジ38Dと、側板38Bの外端から外向きに延設された横フランジ38Eとで構成されている。この実施形態では、側板38Bは、上端が下端よりも車幅方向内側に位置するように、鉛直方向に対し若干傾斜して形成されている。
このストレーナ38は、上板38Aの上面が天板部32Aの下面に固着され、前板38Cの上内端が前壁部32Bの背面に固着され、後フランジ38Dの前面が前壁30の背面に固着され、かつ横フランジ38Eの背面がパッケージガセット24の前面に固着されている。この固着状態では、上板38Aの外端は、車幅方向における位置が前壁30の外端とほぼ一致している。また、後フランジ38D、前板38Cの内端面は、アッパバックパネルリインフォースメント34(閉断面部22)の後壁部34B、前フランジ34Cの各外端面の上部に突き当てらるか、極近接している。
ストレーナリインフォースメント40は、略鉛直面に沿いサスペンションタワー14(リヤホイールハウスインナパネル12)の内面12A上部に固着される取付板40Aと、取付板40Aの上端から側板38Bよりも大きく傾斜して延設された傾斜板40Bと、傾斜板40Bの上端から内向きに延設された上板40Cと、取付板40A、傾斜板40B、及び上板40Cの前後両端から内向き又は下向きに延設された前後一対のフランジ40D、40Eとで構成されている。
図3にも示される如く、前側のフランジ40Dは、傾斜板40Bから延設された部分がストレーナ38の前板38Cに固着されると共に、上板40Cから垂下された部分の内端がアッパバックパネルリインフォースメント34の前フランジ34Cの背面に固着されている。一方、後側のフランジ40Eは、その傾斜板40Bから延設された部分及び上板40Cから垂下された部分がそれぞれパッケージガセット24の前面に固着されている。なお、パッケージガセット24の内側下部の形状は、後側のフランジ40Eの下部を除く形状に略対応して形成されている。また、パッケージガセット24の内側上部は、上記の通り互いに端面を突き当てた(略面一に配置された)後壁部34B及び後フランジ38Dの背面に固着されている。
以上により、閉断面部22の長手方向端部は、取付板40Aにおいてサスペンションタワー14の内面上部に固着されたストレーナ部36を介してリヤホイールハウスインナパネル12に連結されると共に、上記の通りパッケージガセット24を介してリヤピラー16に連結されている。したがって、開口部18の側縁は、上記の通りリヤホイールハウスインナパネル12の内面12A及びストレーナ部36にて規定されている。
また、図4及び図5に示される如く、上下方向に長手とされたストレーナ部36は、パッケージガセット24と、前板38Cと、側板38Bと、傾斜板40Bとで囲まれて、長手方向に直交する断面視で閉断面構造を構成している。そして、ストレーナ部36では、傾斜板40Bが側板38Bに対し下端側に向けて連続的に近接するように傾斜しているため、側板38Bと傾斜板40Bとの間の前板38Cに、図3にハッチングを施して示す三角面42が形成されている。すなわち、ストレーナ部36は、傾斜板40Bと上板40C(閉断面部22)とが成す角(鈍角)θ1よりも、側板38Bと上板38A(閉断面部22)とが成す角(鈍角又は直角)θ2が小さくなるように三角面42が形成されている。三角面42は、各辺が軸方向荷重のみを受けるトラス構造の如くストレーナ部36の閉断面部22に対する角変位を抑制する構造とされている。
車両用アッパバック構造10では、各部材、部分の固着は、スポット溶接にて成されており、3枚の部材を固着する部位(例えば、後壁34B、パッケージガセット24、及び前壁30の重ね合せ部位)については3枚の部材を重ね合わせた状態でスポット溶接されている。
以上説明した車両用アッパバック構造10では、図1に示される如く、リヤホイールハウスインナパネル12のサスペンションタワー14の頂部14Aを、上方及び前方からアクセス可能に露出させている。換言すれば、頂部14Aの上方のサスペンション部品取付作業用空間Rが上方及び前方に広く開口している。このサスペンションタワー14内(キャビンCの外側)には、図4に示される如く、サスペンション部品としてのショックアブソーバ44配設されている。この実施形態では、ショックアブソーバ44は、その上端に植設され頂部14Aの取付孔14Bを貫通したボルト44Aに、サスペンション部品取付作業用空間Rに位置するナット46が螺合されることで、車体Bに対し固定的に取り付けられている。
また、車両用アッパバック構造10では、アッパバックパネル20のパネル本体28よりも一段低位とされた天板部32A上には、図示しない後部中央座席用のシートベルトリトラクタが配設されるようになっている。
次に、第1の実施形態の作用を説明する。
上記構成の車両用アッパバック構造10を備えた自動車車体Bでは、トランクスルー構造を構成する開口部18を通じてトランクルームTをキャビンCに連続させることが可能である。この開口部18は、その上縁がアッパバックパネル20の前端に形成されサスペンションタワー14の頂部14Aよりも上方に位置する閉断面部22にて規定され、左右の側縁がリヤホイールハウスインナパネル12の内面及びその上方に位置するストレーナ部36にて規定されるため、開口面積が広い。これにより、トランクスルーの機能を十分に活用することができ、使い勝手の良いトランクスルー構造が実現されている。
ここで、車両用アッパバック構造10では、車体Bの左右のリヤピラー16が閉断面部22の後壁34Bと左右一対のパッケージガセット24にて直線状に架け渡されているため、車体の捻れ変形(前後方向に沿う軸廻りの捻れ)が抑制される。また、閉断面部22は、左右のストレーナ部36を介してリヤホイールハウスインナパネル12に連結されているため、上記した捻れ変形が一層抑制される。特に、ストレーナ部36が三角面42を有するため、この三角面42によってストレーナ部36と閉断面部22との成す角が拡縮する方向の変形、すなわち開口部18が潰れるような変形が効果的に抑制される。このため、車体Bのねじれ変形が一層効果的に抑制される。
また、車両用アッパバック構造10では、車体Bの左右のリヤピラー16が閉断面部22の後壁34Bと左右一対のパッケージガセット24にて直線状に架け渡されているため、左右のリヤホイールハウスインナパネル12の内倒れに対する剛性も向上する。さらに、また、閉断面部22は、左右のストレーナ部36を介してリヤホイールハウスインナパネル12に連結されているため、ショックアブソーバ44からの突き上げ荷重に対する強度、剛性が向上する。すなわち、ストレーナ部36を構成する後フランジ38D、横フランジ38E、前後のフランジ40D、40Eの前壁30、パッケージガセット24、前板38Cとの各接合面がせん断方向に上記突き上げ荷重を支持するため、該荷重による変形を小さく抑えることができる(剛性が向上している)。また、このストレーナ部36が長手方向(上下方向)に直交する断面視で断面構造を成すため、図4に矢印にて示すように突き上げ荷重が分散され、全体として突き上げ荷重に対する強度が向上する。
そして、車両用アッパバック構造10では、パッケージガセット24がサスペンションタワー14の後方で閉断面部22とリヤピラー16とを連結すると共に、ストレーナ部36は閉断面部22の長手方向端部とリヤホイールハウスインナパネル12(サスペンションタワー14)の内面12Aとを連結するため、サスペンション部品取付作業用空間Rが前方及び上方に開口している。これにより、ショックアブソーバ44の取付取外しの作業スペース、工具スペースが確保され、サスペンション部品の組付性、取替えやメンテナンス等のサービス性が向上する。
このように、第1の実施形態に係る車両用アッパバック構造10では、トランクスルーの開口部18の開口面積及び車体剛性(特に捻り剛性)を犠牲にすることなく、ショックアブソーバ44の取付・取外し作業性を向上することができる
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る車両用アッパバック構造50について説明する。なお、上記第1の実施形態と異本的に同一の部品、部分については、上記第1の実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
図6には、本発明の第2の実施形態に係る車両用アッパバック構造50が斜視図にて示されている。この図に示される如く、車両用アッパバック構造50では、アッパバックパネル20に代えて設けられたアッパバックパネル52の前端にパネル本体28と閉断面部22との段差が形成されない点で、第1の実施形態に係る車両用アッパバック構造10とは異なる。
具体的には、アッパバックパネル20は、前壁30を備えず、パネル本体28と面一とされた天板部32Aと前壁部32Bとで構成された閉断面形成部32を備える。アッパバックパネルリインフォースメント54は、底板34Aと後壁34Bと前フランジ34Cと、後壁34Bの上端から後ろ向きに延設された上フランジ54Aを有する。このアッパバックパネルリインフォースメント54は、前フランジ34Cが前壁部32Bの背面に固着されると共に、上フランジ54Aがパネル本体28の下面に固着されることで、アッパバックパネル52の前端に閉断面部22を形成している。後壁34Bは、パッケージガセット24に重ね合せ状態で固着されており、左右のパッケージガセット24とで左右のリヤピラー16間を直線状に架け渡している。
ストレーナ部36は、ストレーナ38が後フランジ38Dを有しない点、第1の実施形態よりも高位とされた天板部32Aに対応して寸法が異なるを除き、第1の実施形態と同じ構成とされている。車両用アッパバック構造50の他の構成は、車両用アッパバック構造10の対応する構成と同じである。
したがって、以上説明した車両用アッパバック構造50では、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、車両用アッパバック構造50では、前壁30をなくしたので、底板部34Aを上方に移動することで車体Bの剛性を低下することなく、開口部18の上下開口幅を拡大することができる。これにより、トランクスルーの使い勝手が一層良好になり、商品性が向上する。
本発明の第1の実施形態に係る車両用アッパバック構造を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用アッパバック構造の分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用アッパバック構造の正面図である。 図1の4−4線に沿う断面図である。 図1の5−5線に沿う断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る車両用アッパバック構造を示す斜視図である。
符号の説明
10 車両用アッパバック構造
12 リヤホイールハウスインナパネル(ホイールハウス)
14 サスペンションタワー(サスペンション取付部)
16 リヤピラー(車体骨格部材)
18 開口部
20 アッパバックパネル(閉断面部)
22 閉断面部
24 パッケージガセット(第2連結部)
34 アッパバックパネルリインフォースメント(補強部材)
36 ストレーナ部(第1連結部)
42 三角面
50 車両用アッパバック構造
52 アッパバックパネル(閉断面部)
54 アッパバックパネルリインフォースメント(補強部材)
B 車体
C キャビン
T トランクルーム

Claims (4)

  1. キャビンとトランクルームとを連通する開口部を有し、かつ該開口部の上縁がホイールハウスにおけるサスペンション取付部よりも上方に位置するトランクスルー構造を採用した車両に適用される車両用アッパバック構造であって、
    前記開口部の上縁に沿って、車幅方向に長手とされると共に該長手方向に直交する断面が閉断面とされた閉断面部を形成する補強部材と、
    前記補強部材が形成する前記閉断面部の車幅方向端部を、それぞれ近接する側の前記ホイールハウスの内面側に連結する一対の第1連結部と、
    前記補強部材が形成する前記閉断面部の車幅方向端部を、前記ホイールハウスにおけるサスペンション取付部よりも後側で、それぞれ近接する側の車体骨格部材に連結する一対の第2連結部と、
    を備えた車両用アッパバック構造。
  2. 前記補強部材が形成する前記閉断面部の後壁と前記第2連結部とが、単一面を形成するように連結されている請求項1記載の車両用アッパバック構造。
  3. 前記第1連結部は、上下方向に長手とされると共に該長手方向に直交する断面が閉断面とされている請求項1又は請求項2記載の車両用アッパバック構造。
  4. 前記第1連結部は、前記開口部の内側で前記補強部材と成す角よりも前記開口部の外側で前記補強部材と成す角を小さくするように形成された三角面を有する請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の車両用アッパバック構造。
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