JP6837270B2 - 非ラウリン、非トランス被覆チョコレート用油脂組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、非ラウリン、非トランス被覆チョコレート用油脂組成物に関する。より詳しくは、被覆チョコレート用途に求められる機能を有し、かつ口どけ良好でソフトな食感が得られる被覆チョコレート用油脂組成物および当該油脂組成物を使用してなるチョコレートならびに当該チョコレートが被覆された複合食品に関する。
油脂組成物および糖類を含むチョコレートは、様々な食品と組み合わされ、いろいろな用途で利用され、市場に流通している。用途のひとつとして、ケーキ、シュー、エクレア等の洋菓子、焼き菓子、和菓子、パン、ドーナツ等のベーカリー製品、冷菓、アイスクリーム等の表面に被覆する用途が例示できる。
一般的に被覆用途に用いられるチョコレートは、使用時の簡便性からテンパリングが不要であるものが好まれる場合が多い。さらに被覆後の搬送や包装の工程に速やかに移す為に室温で短時間に固化することが要求される。また、固化した後は視覚的に購買、喫食意欲を高めるために良好なつやを有し、充分なブルーム耐性を有することが要求される。加えて当然のことながら食した場合には被覆物からはがれにくく、良好な口溶けと風味の発現を有するものが好まれている。
被覆チョコレート用油脂組成物に用いられる油脂として、ラウリン系のヤシ油、パーム核油や大豆油、菜種油、コーン油、パーム油等の硬化油を主成分とし、適宜他の油脂原料と配合したものが使用され、季節や使用環境に応じて多種多様な油脂組成物が生産されている。前記主成分となるラウリン系油脂や、硬化油を用いたチョコレートについて、これまで種々検討がなされている。その結果として、ラウリン酸型および高トランス脂肪酸含有油脂が開発、上市されている。しかし、ラウリン酸型油脂は、保存時に加水分解によるソーピーフレーバーが発生する可能性があること、トランス脂肪酸含有油脂は、近年の栄養学的見地からトランス酸の健康に与えるリスクが問題とされていることから、それらを代替する非テンパリング、非トランス酸型および非ラウリン酸型の製菓用油脂が要望されている。
トランス酸含有量が低く、ラウリン系油脂を用いない被覆チョコレート用油脂組成物に関して、エステル交換を行った後、分別して得られる油脂組成物(特許文献1〜4)が開示されている。特許文献1、2では、ブルーム耐性を有し良好な光沢を有するもの、特許文献3では、作業温度で速やかに乾くとともに、時間が経ってもひび割れや、発汗がおこりにくいもの、特許文献4では、加工適性に優れ、コーティングした製品の外観を良好にできる油脂組成物が記載されている。
特表2005−507028号公報 特表2010−532802号公報 特開2007−319043号公報 国際公開WO2011/138918号パンフレット
前記の通り、非ラウリン、非トランス被覆チョコレート用油脂組成物は、エステル交換した後分別工程にて特定のトリグリセリド成分を除去もしくは濃縮する工程を必要とするものが多く製造工程が複雑である。
被覆物は、洋菓子、焼き菓子、和菓子、パン、ドーナツ等のベーカリー製品等ソフトな食感の被覆物が多く、ソフトな食感の被覆チョコレートが得られれば、被覆チョコレートと被覆された複合食品との食感が一体となった、新規で良好な食感の複合食品が創出できると考えられる。
被覆チョコレートの食感のソフト化の方法として、室温で液状の油脂を配合することが想定される。室温で液状の油脂を配合すると、細かい粒状の油脂が表面に現れる「汗かき現象」の発生、コーティングされた製品の耐熱性が低下、および/または乾き時間の悪化を引き起こす。かかる現象によりブルーム耐性が悪化し、流通〜消費されるまでの保管期間においてブルームの発生も懸念される。すなわち、被覆チョコレートのソフト化の手段として、室温で液状の油脂を配合することには、被覆チョコレートの機能を損なう等の阻害要因が存在する。その為、被覆チョコレートの機能を有し、かつ食感をソフトにすることは、従来技術のみでは解決することができない困難な課題である。
本発明の目的は、非ラウリン、非トランスの被覆チョコレート用油脂組成物において、平易な方法で、被覆用途に求められる機能である乾き時間、つや、被覆物からのはがれにくさ、および発汗耐性を有し、さらに従来の被覆チョコレート用油脂組成物では得られていない新規でソフトな食感の複合食品が得られる、非ラウリン、非トランス被覆チョコレート用油脂組成物を提供することにある。
本発明者は上記課題を解決すべく種々検討を行った。特定の脂肪酸組成を有する上昇融点が35℃以上の油脂、および室温で液状の油脂を含有し、特定のトリグリセリド組成を有する油脂組成物とすることで、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1) 下記(A)〜(E)を全て満たす上昇融点が35℃以上の油脂、および室温で液状の油脂を含有し、下記(a)〜(d)を全て満たす被覆チョコレート用油脂組成物、
(A)構成脂肪酸組成中、炭素数8〜12の飽和脂肪酸の含有量が3重量%以下
(B)構成脂肪酸組成中、炭素数14〜20の飽和脂肪酸の含有量が40〜90重量%
(C)構成脂肪酸組成中、炭素数16〜20の不飽和脂肪酸の含有量が10〜60重量%
(D)構成脂肪酸組成中、炭素数8〜22の飽和脂肪酸の合計量100重量部に対して、炭素数16の飽和脂肪酸と炭素数18の飽和脂肪酸の含有量が90重量部以上
(E)構成脂肪酸組成中、トランス脂肪酸含有量が3重量%以下
(a)SSSが4〜15重量%
(b)S2Uが40重量%以下
(c)SU2+UUUが30〜80重量%
(d)SSS100重量部に対して、PPP+P2Stを70重量部以上含む
ただし、S:炭素数16以上の飽和脂肪酸 U:炭素数16以上の不飽和脂肪酸
SSS:Sが3分子結合しているトリグリセリド
S2U:Sが2分子、Uが1分子結合しているトリグリセリド
SU2:Sが1分子、Uが2分子結合しているトリグリセリド
UUU:Uが3分子結合しているトリグリセリド
P:パルミチン酸 St:ステアリン酸
PPP:Pが3分子結合しているトリグリセリド
P2St:Pが2分子、Stが1分子結合しているトリグリセリド
(2) HLB値が3〜16である乳化剤を0.1〜3質量%含有する、(1)の被覆チョコレート用油脂組成物、
(3) 前記(a)のSSSが6〜15重量%、前記(b)のS2U が7〜35重量%、および前記(c)のSU2+UUUが40〜70重量%である、(1)または(2)の被覆チョコレート用油脂組成物、
(4) 前記(c)において、SU2が30重量%以下、およびUUUが10重量%以上である、(1)〜(3)のいずれかの被覆チョコレート用油脂組成物、
(5) 前記(c)のUUUとして、OOOを5重量%以上含む(4)の被覆チョコレート用油脂組成物、ただしOはオレイン酸で、OOO:Oが3分子結合しているトリグリセリド
(6) 前記上昇融点が35℃以上の油脂が、ランダムエステル交換油脂である、(1)〜(5)のいずれかの被覆チョコレート用油脂組成物、
(7) 前記HLB値が3〜16である乳化剤が、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルおよびポリソルベートからなる群より選ばれた少なくとも1種以上である、(2)の被覆チョコレート用油脂組成物、
(8) 構成脂肪酸組成中のトランス脂肪酸含有量が3重量%以下、および炭素数8〜12の飽和脂肪酸の含有量が3重量%以下である、(1)〜(7)のいずれかの被覆チョコレート用油脂組成物、
(9) (1)〜(8)のいずれかの被覆チョコレート用油脂組成物を使用してなる被覆チョコレート、
(10) (9)のチョコレートを被覆してなる複合食品、
(11) 食品が、菓子またはベーカリー製品である(10)の複合食品、
(12) (9)の被覆チョコレートを用いた被覆チョコレートと複合食品の結着性を向上する方法、である。
特定の脂肪酸組成を有する上昇融点が35℃以上の油脂、および室温で液状の油脂を含有し、特定のトリグリセリド組成を有する油脂組成物に調整することで、被覆用途に求められる機能を有し、かつ新規でソフトな食感の複合食品が得られる非ラウリン、非トランス被覆チョコレート用油脂組成物を提供することが可能である。なお、本発明の被覆チョコレート用油脂組成物を使用した被覆チョコレートは、菓子又はベーカリー製品等に被覆して得られた複合食品において、被覆物との結着性が向上し、従来にない被覆物からのはがれにくさを実現し、かつ新規でソフトな食感を得ることができる。
以下、本発明をより詳細に説明する。本発明の被覆チョコレート用油脂組成物は、下記(A)〜(E)を全て満たす上昇融点が35℃以上の油脂、および室温で液状の油脂を含有する。なお本明細書における上昇融点は、日本油化学協会基準油脂分析試験法に規定の方法に準じて測定したものである。
(A)構成脂肪酸組成中、炭素数8〜12の飽和脂肪酸の含有量が3重量%以下
(B)構成脂肪酸組成中、炭素数14〜20の飽和脂肪酸の含有量が40〜90重量%
(C)構成脂肪酸組成中、炭素数16〜20の不飽和脂肪酸の含有量が10〜60重量%
(D)構成脂肪酸組成中、炭素数8〜22の飽和脂肪酸の合計量100重量部に対して、炭素数16の飽和脂肪酸と炭素数18の飽和脂肪酸の含有量が90重量部以上
(E)構成脂肪酸組成中、トランス脂肪酸含有量が3重量%以下
上昇融点が35℃以上の油脂は、好ましくは、前記(B)構成脂肪酸組成中、炭素数14〜20の飽和脂肪酸の含有量が45〜75重量%、より好ましくは45〜70重量%である。
上昇融点が35℃以上の油脂は、好ましくは、前記(C)構成脂肪酸組成中、炭素数16〜20の不飽和脂肪酸の含有量が25〜55重量%、より好ましくは30〜55重量%である。
また上昇融点が35℃以上の油脂は、好ましくは、前記(D)構成脂肪酸組成中、炭素数8〜22の飽和脂肪酸の合計量100重量部に対して、炭素数16の飽和脂肪酸と炭素数18の飽和脂肪酸の含有量が92重量部以上である。
上昇融点が35℃以上の油脂が、好ましくはパーム油を主成分とし、より好ましくは、パーム系油脂を主成分とするエステル交換油脂であることが好ましい。上昇融点が35℃以上の油脂は単独でなくても良く、2以上の油脂を配合して使用しても良い。より好ましくはパーム系油脂を50重量%以上、さらに好ましくは70重量%以上、最も好ましくは80重量%以上含有することが好ましい。またパーム系油脂とは、パーム油、パーム油を原料油脂とした、硬化油、分別油、硬化分別油、分別硬化油等の加工油脂、さらにこれらの混合油脂等が例示できる。
エステル交換方法としては、トリグリセリドの1位と3位に結合する脂肪酸のみを酵素(リパーゼ)を用いて特異的に交換する方法(1,3位特異的エステル交換法)と、酵素もしくは金属触媒(例えばナトリウムメチラート)を用いて結合位置に関係なく不特定に交換する方法(ランダムエステル交換)に分けられる。本発明におけるエステル交換とは、後者のランダムエステル交換が好ましい。これはより多くのトリグリセリド種が得られることにより、テンパリングをしないチョコレートにおいて長期にわたる品質の安定化に優れるため好ましい。
本発明の被覆チョコレート用油脂組成物は、前記上昇融点が35℃以上の油脂、および室温で液状の油脂を含有し、下記(a)〜(d)を全て満たす被覆チョコレート用油脂組成物である。
(a)SSSが4〜15重量%
(b)S2Uが40重量%以下
(c)SU2+UUUが30〜80重量%
(d)SSS100重量部に対して、PPP+P2Stを70重量部以上含む
ただし、S:炭素数16以上の飽和脂肪酸 U:炭素数16以上の不飽和脂肪酸
SSS:Sが3分子結合しているトリグリセリド
S2U:Sが2分子、Uが1分子結合しているトリグリセリド
SU2:Sが1分子、Uが2分子結合しているトリグリセリド
UUU:Uが3分子結合しているトリグリセリド
P:パルミチン酸 St:ステアリン酸
PPP:Pが3分子結合しているトリグリセリド
P2St:Pが2分子、Stが1分子結合しているトリグリセリド
本発明の被覆チョコレート用油脂組成物のSSSが4重量%未満では、主に耐熱性の低下を引き起こし、15重量%を超えると、口どけやはがれが悪化する。S2Uが40重量%を超えると、ソフトな食感が得られなくなる。SU2+UUUが30重量%未満では、被覆後の表面の艶が悪化すると共にひび割れやはがれやすくなり、80重量%を超えると、「汗かき現象」が発生し、耐熱性が悪化、さらに乾き時間が遅くなる。
また、SSS 100重量部に対して、PPP+P2Stを70重量部未満、即ちPPP+P2St含有量が減少し、StStStや、さらに高融点のトリグリセリドが増加すると、口どけやコーティング適性(発汗・はがれ)の悪化を引き起こす。またP(パルミチン酸)よりも鎖長の短い中短鎖の脂肪酸を含むトリグリセリドが増加すると、固化速度が遅延し、耐熱性の悪化を引き起こす。
本発明の被覆チョコレート用油脂組成物の前記(a)のSSS含量は、好ましくは6〜15重量%、前記(b)のS2U が7〜35重量%、および前記(c)のSU2+UUUが40〜70重量%。さらに好ましくはSU2が30重量%以下、およびUUUが10重量%以上である。さらにOOOを5重量%以上含むことが最も好ましい。
本発明の被覆チョコレート用油脂組成物は、前記(A)〜(E)を全て満たす上昇融点が35℃以上の油脂、および室温で液状の油脂を主成分とするが、前記(a)〜(d)を全て満たす限りにおいて、他の油脂を配合しても本発明の効果が得られる。使用できる油脂としては、大豆油、ひまわり種子油、綿実油、落花生油、米糠油、コーン油、サフラワー油、オリーブ油、カポック油、ゴマ油、月見草油、パーム油、パーム核油、ヤシ油、中鎖トリグリセリド(MCT)等の植物性油脂、および乳脂、牛脂、豚脂等の動物性油脂、ならびに、それらの硬化油、分別油、硬化分別油、分別硬化油、エステル交換等を施した加工油脂、さらにこれらの混合油脂等が例示できる。
上記で得られた被覆チョコレート用油脂組成物を被覆チョコレートに使用するのであるが、本発明において、被覆チョコレートとは、油脂が連続相をなす油脂加工食品であり、菓子、ベーカリー製品等の表面をコーティングあるいはカバリングするための被覆チョコレート類が例示できる。
また、ここで言うチョコレート類とは、全国チョコレート業公正取引協議会、チョコレート利用食品公正取引協議会で規定されるチョコレート、準チョコレート、およびチョコレート利用食品に限定されるものではなく、油脂類を必須成分とし、カカオマス、ココア、カカオバター、カカオバター代用脂、ハードバター等を利用した油脂加工食品をも包含するものである。
本発明における被覆チョコレート類を被覆してなる複合食品は、菓子、ベーカリー製品であれば、特に限定されるものではない、菓子としては、まんじゅう、蒸しようかん、カステラ、どら焼き、今川焼き、たい焼き、きんつば、ワッフル、栗まんじゅう、月餅、ボーロ、八つ橋、せんべい、かりんとう、スポンジケーキ、ロールケーキ、エンゼルケーキ、パウンドケーキ、バウムクーヘン、フルーツケーキ、マドレーヌ、シュークリーム、エクレア、ミルフィユ、アップルパイ、タルト、ビスケット、クッキー、クラッカー、蒸しパン、プレッツェル、ウエハース、スナック菓子、ピザパイ、クレープ、スフレー、ベニェなどや、バナナ、りんご、イチゴなどの果物にチョコレートを被覆した菓子が例示できる。ベーカリー製品としては、食パン、コッペパン、フルーツブレッド、コーンブレッド、バターロール、ハンバーガーバンズ、ドーナツ、フランスパン、ロールパン、菓子パン、スイートドウ、乾パン、マフィン、ベーグル、クロワッサン、デニッシュペーストリー、ナンなどが例示できる。アイス冷菓用にも使用できるが、好ましくは常温で使用されるほうが本発明の効果が得られる。
本発明の被覆チョコレートの製造法としては、一般的なチョコレート類を製造する要領で行うことができる。具体的には、上記被覆チョコレート用油脂組成物を必須とし、糖類、カカオマス、ココアパウダー、粉乳等の各種粉末食品、乳化剤、香料、色素等の原料を適宜選択して混合し、ロール掛け及びコンチング処理を行い、得ることができる。
本発明の被覆チョコレート用油脂組成物の使用量はチョコレート全体に対して、10〜65重量%、好ましくは10〜50重量%であり、さらに好ましくは15〜45重量%である。油脂組成物が10重量%未満の場合、被覆用途に適した固化速度及び固化後のつや、食した際の被覆物からのはがれ落ちにくさといった特性が得られない場合がある。65重量%を超えると、前述の特性は得られるものの被覆チョコレートとして良好な風味が得られない場合があり、また油性感が強くなり好ましくない。
本発明において室温で液状の油脂とは、20℃で液状である油脂をいう。液状とは流動性がある状態であり、多少結晶が析出していても使用することができる。好ましくは20℃で結晶の析出がなく透明であることが好ましい。本発明で使用する室温で液状の油脂は、なたね油、大豆油、ヒマワリ種子油、綿実油、落花生油、米糠油、コーン油、サフラワー油、オリーブ油、カポック油、胡麻油、月見草油、パーム油、シア脂、サル脂、カカオ脂等の植物性油脂、または魚油、牛脂、豚脂等の動物性油脂並びにそれらを分別、エステル交換等の加工を施すことで得られる低融点油脂が例示できる。好ましくはなたね油、大豆油、ヒマワリ種子油、綿実油、落花生油、米糠油、コーン油、サフラワー油、オリーブ油、パームオレイン、さらに好ましくは、なたね油、ヒマワリ種子油、米糠油、サフラワー油、オリーブ油、パームオレイン、最も好ましくはオレイン酸含量の高い、なたね油、ヒマワリ種子油、サフラワー油等のハイオレイック種が例示できる。
本発明において、好ましくはHLB値が3〜16の乳化剤を0.1〜3重量%含有することが食感の点で好ましい。乳化剤の添加量は、より好ましくは0.3〜1重量%である。添加量が多すぎると被覆チョコレートとしての物性を損なう。好ましい乳化剤として、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリソルベート、が例示できる。これらは2種以上を組み合わせて使用してもよい。HLB値の異なる乳化剤を組み合わせたり、ソルビタン脂肪酸エステルとショ糖脂肪酸エステルを組み合わせたりする場合においても、重量比から求めたHLB値が3〜16であれば、使用することができる。被覆用途に適した柔らかい食感が得られる点で、ショ糖脂肪酸エステルを使用することが最も好ましい。脂肪酸エステルの構成脂肪酸の例としてラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸などの炭素数6〜22の飽和または不飽和の脂肪酸が挙げられる。
以下に本発明の実施例を示し、本発明をより詳細に説明する。なお、例中、%及び部はいずれも重量基準を意味する。
(食用油脂Aの作製方法)
表1記載の脂肪酸組成の油脂を調整した。調整後、ナトリウムメチラートによりランダムエステル交換を行った。得られたエステル交換油を常法に従い精製して食用油脂Aを得た。食用油脂Aの分析値を表1に示す。なお、食用油脂Aの由来原料は、パーム油と菜種油であった。
(食用油脂B)
食用油脂Bとして、精製ヒマワリ油を用いた。分析値を表1に示す。
(食用油脂C)
食用油脂Cとして、精製パームオレインを用いた。分析値を表1に示す。
(食用油脂D)
食用油脂Dとして、精製菜種油を用いた。分析値を表1に示す。
(食用油脂E)
食用油脂Eとして、精製大豆油を用いた。分析値を表1に示す。
(チョコレート配合中 植物油脂部の調整方法)
食用油脂A〜食用油脂Eを適宜配合して、各実施例および比較例におけるチョコレート配合中の植物油脂部を調整した。
・上昇融点は日本油化学協会基準油脂分析試験法(1996年版)2.2.4.2(上昇融点)に規定の方法に準じて測定した。
・油脂の脂肪酸組成は日本油化学協会基準油脂分析試験法(1996年版)2.4.1.2メチルエステル化法(三フッ化ホウ素メタノール法)に規定の方法に準じて測定した。なお、食用油脂A〜食用油脂Eには、炭素数8〜10の脂肪酸は含まれていなかった。
Figure 0006837270
(評価方法)
下記方法に従い評価した。
(1) 乾き性評価
・ 被覆チョコレートの固化速度は、チョコレートを完全融解した後50℃に調整し、市販されているドーナツもしくはパンに被覆し、室温(20‐25℃)で固化するまでの時間を計測することで評価した。この時間を乾き時間という。
3点 : 全ての箇所で指にチョコレートが付着しなくなるまでの時間が10分以下
2点 : 〃10分以上15分以下
1点 : 〃15分以上
(2) 外観評価
・ (1)でコーティングしたチョコレート製品を20℃で1日保管後、表面状態を観察することで評価した。
3点 : 表面のツヤがよく、触れてもベタつかない。また汗かきもしていない。
2点 : 表面にツヤがない、もしくは若干汗かきをおこしている。
1点 : 触れるとベタつく。もしくは汗かきをおこしている。
(3) 食感評価
・ (1)でコーティングしたチョコレート製品を20℃で1日保管後、食することで評価した。
[口どけ]
3点 : 口どけがよく、後残りは感じられない。
2点 : 口どけがよく、後残りはほとんど感じられない。
1点 : 口どけが悪く、後残りが感じられる。

[剥がれ]
3点 : 喫食時にチョコレートがほとんど剥がれない。
2点 : 喫食時にチョコレートが若干剥がれる。
1点 : 喫食時にチョコレートが剥がれる。(従来製品レベル)
(4) 耐熱性評価
・ (1)でコーティングしたチョコレート製品を20℃で1日保管後、30℃の恒温器で1時間保存した後の表面のべたつきを評価した。
3点 : 表面に触れてもベタつかない。
2点 : 表面に触れてもほとんどベタつかないが、表面に若干油っぽさを感じる。
1点 : 表面に触れるとベタベタする。
(5) 総合評価
・評価点数を平均した点数を総合評価とした。また総合評価2.5点以上を合格とした。
(6) 硬さ測定
・50℃で溶解したチョコレート製品を容器に入れ、20℃で1日固化後FUDOHレオメーター(株式会社レオテック)で5mmプランジャーで測定を行った。
(実施例1、2、3、4比較例1)
(油脂調製)
下記配合に従いそれぞれ植物油脂部分の調製を行った。ただし実施例4は実施例1と同配合で調製した。油脂配合、HPLC法によるトリグリセリド組成分析結果、トランス酸含量およびC12含量を表2に示す。
Figure 0006837270
(チョコレート試作)
次に下記配合に従い、常法によってチョコレートを試作した。
実施例1〜3と比較例1は配合する植物油脂部のみが異なる同一配合であり、実施例4はショ糖脂肪酸エステルの有無以外は実施例1と同一で試作を行った。
試作したチョコレートを上記評価方法に従いドーナツにコーティングし評価した。
実施例1、2はいずれも常温で速やかに固まり、良好な外観と口どけを有していた。また、喫食時の剥がれが従来製品と比較して低減されており、耐熱性も問題なかった。
SU2が30重量%を超え、UUUが10重量%未満である実施例3は常温で速やかに固まり、良好な外観・口どけ・耐熱性を有していたが、喫食時の剥がれが実施例1、2と比較してわずかに劣った。
SSS含量が15重量%を超える比較例1は常温で速やかに固まるが、外観・口どけ・剥がれ・耐熱性が実施例と比較して劣っていた。実施例4は実施例1と油脂組成が同一であるが、外観・口どけ・剥がれが実施例1と比較してやや劣った。チョコレート配合と評価結果を表3にまとめる。
Figure 0006837270
(実施例5、6、7、比較例2)
(油脂調製)
下記配合に従い、それぞれ植物油脂部分の調製を行った。油脂配合、HPLC法によるトリグリセリド組成分析結果、トランス酸含量およびC12含量を表4に示す。
Figure 0006837270
(チョコレート試作)
次に下記配合に従い、常法によってチョコレート試作を実施した。
実施例5、6、7と比較例2は配合する植物油脂部のみが異なる同一配合で試作を行った。
試作したチョコレートを上記評価方法に従いパンにコーティングし評価した。
SSS含量が6.0重量%以上である実施例5、6はいずれも常温で速やかに固まり、良好な外観と口どけを有していた。また、喫食時の剥がれが低減されており、耐熱性も問題なかった。
SSS含量が5.1重量%である実施例7は常温で速やかに固まり、良好な外観・口どけを有していたが、耐熱性が実施例5、6と比較してわずかに劣った。
SSS含量が3.3重量%である比較例2は常温で固まりが悪いことと耐熱性が低いことから、コーティング用途として不適であった。チョコレート配合と評価結果を表5にまとめる。
Figure 0006837270
(実施例8、9)
(油脂調製)
下記配合に従い、それぞれ植物油脂部分の調製を行った。油脂配合、HPLC法によるトリグリセリド組成分析結果、トランス酸含量およびC12含量を表6に示す。
Figure 0006837270
(チョコレート試作)
次に下記配合に従い、常法によってチョコレート試作を実施した。
実施例8と9は油脂組成のみが異なる同一配合で試作を行った。
試作したチョコレートを上記評価方法でドーナツにコーティングし評価した。
実施例8、9は、SU2が30重量 %以下、及びUUUが10重量%以上である。
OOOを5重量%以上含有する実施例8は常温で速やかに固まり、良好な外観と口どけを有していた。また、喫食時の剥がれが低減されており、耐熱性も問題なかった。
OOOを3.5重量%含有する実施例9は常温で速やかに固まり、良好な口どけを有していたが、外観が若干であるが汗かきをおこしており、耐熱性が実施例8と比較してわずかに劣った。チョコレート配合と評価結果を表7にまとめる。
Figure 0006837270
(実施例10、11、12)
(チョコレート試作)
下記配合に従い、常法によってチョコレート試作を実施した。
実施例10〜12は乳化剤の種類以外は実施例1と同一で試作を行った。試作したチョコレートを上記評価方法に従いドーナツにコーティングし評価した。
実施例10〜12は常温で速やかに固まり、良好な外観と口どけを有していた。また、喫食時の剥がれが実施例4と比較して低減されており、耐熱性も問題なかった。チョコレートの硬さを測定したところ、実施例1(ショ糖脂肪酸エステル使用)が最も柔らかく良好であった。チョコレート配合と評価結果を表8にまとめる。
Figure 0006837270
(被覆チョコレート用油脂組成物の調整例)
食用油脂Bを50重量部、パームステアリン(ヨウ素価31.6)を40重量部、およびパーム油を10重量部調合することで、エステル交換等の加工することなく、上昇融点が35℃以上の油脂としてパームステアリン(ヨウ素価31.6)、および室温で液状の油脂である食用油脂Bを含有する、本発明の被覆チョコレート用油脂組成物を得ることができる。パームステアリンの分析値を表9、被覆チョコレート用油脂組成物のHPLC法によるトリグリセリド組成分析結果、トランス酸含量およびC12含量を表10に示す。
Figure 0006837270
Figure 0006837270
・調整例の被覆チョコレート用油脂組成物は、下記(a)〜(d)を全て満たす。
(a)SSSが6〜15重量%
(b)S2U が7〜35重量%
(c)SU2+UUUが40〜70重量%、SU2が30重量 %以下、UUUが10重量%以上、およびOOOが5重量%以上
(d)SSS100重量部に対して、PPP+P2Stが70重量部以上
本発明により、従来の被覆チョコレート用油脂組成物とは異なり平易な方法にて、被覆用途に求められる機能を有し、かつ新規でソフトな食感の複合食品を提供することができる。

Claims (11)

  1. 下記(A)〜(E)を全て満たす上昇融点が35℃以上の油脂、及び室温で液状の油脂を含有し、下記(a)〜(d)を全て満たす非ラウリン、非トランス被覆チョコレート用油脂組成物。
    (A)構成脂肪酸組成中、炭素数8〜12の飽和脂肪酸の含有量が3重量%以下
    (B)構成脂肪酸組成中、炭素数14〜20の飽和脂肪酸の含有量が45〜75重量%
    (C)構成脂肪酸組成中、炭素数16〜20の不飽和脂肪酸の含有量が25〜55重量%
    (D)構成脂肪酸組成中、炭素数8〜22の飽和脂肪酸の合計量100重量部に対して、炭素数16の飽和脂肪酸と炭素数18の飽和脂肪酸の含有量が92重量部以上
    (E)構成脂肪酸組成中、トランス脂肪酸含有量が3重量%以下
    (a)SSSが5.1〜15重量%
    (b)S2Uが9.8〜40重量%
    (c)SU2+UUUが30〜80重量%
    (d)SSS100重量部に対して、PPP+P2Stを70重量部以上含む
    ただし、S:炭素数16以上の飽和脂肪酸 U:炭素数16以上の不飽和脂肪酸
    SSS:Sが3分子結合しているトリグリセリド
    S2U:Sが2分子、Uが1分子結合しているトリグリセリド
    SU2:Sが1分子、Uが2分子結合しているトリグリセリド
    UUU:Uが3分子結合しているトリグリセリド
    P:パルミチン酸 St:ステアリン酸
    PPP:Pが3分子結合しているトリグリセリド
    P2St:Pが2分子、Stが1分子結合しているトリグリセリド
  2. HLB値が3〜16である乳化剤を0.1〜3質量%含有する、請求項1に記載の被覆チョコレート用油脂組成物。
  3. 前記(a)のSSSが6〜15重量%、前記(b)のS2U が9.8〜35重量%、及び前記(c)のSU2+UUUが40〜70重量%である、請求項1又は請求項2に記載の被覆チョコレート用油脂組成物。
  4. 前記(c)において、SU2が30重量%以下、及びUUUが10重量%以上である、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の被覆チョコレート用油脂組成物。
  5. 前記(c)のUUUとして、OOOを5重量%以上含む請求項4に記載の被覆チョコレート用油脂組成物。ただしOはオレイン酸で、OOO:Oが3分子結合しているトリグリセリド
  6. 前記上昇融点が35℃以上の油脂が、ランダムエステル交換油脂である、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の被覆チョコレート用油脂組成物。
  7. 前記HLB値が3〜16である乳化剤が、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル及びポリソルベートからなる群より選ばれた少なくとも1種以上である、請求項2に記載の被覆チョコレート用油脂組成物。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の被覆チョコレート用油脂組成物を使用してなる被覆チョコレート。
  9. 請求項8に記載のチョコレートを被覆してなる複合食品。
  10. 食品が、菓子又はベーカリー製品である請求項9に記載の複合食品。
  11. 請求項8に記載の被覆チョコレートを用いた被覆チョコレートと複合食品の結着性を向上する方法。
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