JP5995413B2 - 油脂組成物及び該油脂組成物を用いた含気泡チョコレート - Google Patents

油脂組成物及び該油脂組成物を用いた含気泡チョコレート Download PDF

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Description

本発明は、起泡性、保形性、食感及び口溶けの良い含気泡チョコレート及び該含気泡チョコレートに用いる油脂組成物に関するものである。
含気泡チョコレートは、通常、溶融状態のチョコレート自体に空気を抱き込ませて起泡させることにより製造される。含気泡チョコレートは、気泡を含んでいるため、軟らかい食感、口溶けの良さが特徴であり、嗜好性の高いチョコレートとして消費者に好まれている。
チョコレートを起泡させるには、チョコレートに含まれる油脂を一部結晶化させる必要がある。そのため、含気泡チョコレートには、通常油脂の結晶化を促進する作用のある乳化剤が使用される。
乳化剤を使用した含気泡チョコレートとしては、例えば、ポリグリセリン脂肪酸エステルを使用した含気泡チョコレートが提案されている(特許文献1〜3)。しかし、ポリグリセリン脂肪酸エステル等の合成乳化剤は、多量に使用すると風味に影響することが知られている。また、近年、消費者の自然志向が強いことから、合成乳化剤を使用しないニーズも増えてきている。そのため、特許文献1〜3の含気泡チョコレートは、必ずしも望ましいものではなかった。
また、含気泡チョコレートは、気泡を含んだ状態を維持するために保形性の良さが必要になる。含気泡チョコレートの保形性を向上させるためには、比較的硬い油脂を配合する等が考えられる。しかし、含気泡チョコレートに比較的硬い油脂を配合すると、含気泡チョコレートの特徴である軟らかい食感、口溶けの良さが失われる可能性がある。そのため、含気泡チョコレートの開発においては、軟らかい食感、口溶けの良さが損なわれないように、保形性を良くすることが必要となる。
そこで、起泡性、保形性、食感及び口溶けの良い含気泡チョコレートを提供するための手法が望まれていた。
特開2004−56号公報 特開2004−8114号公報 特開2007−236289号公報
本発明の目的は、起泡性、保形性、食感及び口溶けの良い含気泡チョコレート及び該含気泡チョコレートの製造に適した油脂組成物を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、特定のトリアシルグリセロールを特定量含む油脂組成物を含気泡チョコレート用の油脂として用いると、起泡性、保形性、食感及び口溶けの良い含気泡チョコレートが得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の第1の発明は、パーム系油脂と液状油との混合油(パーム系油脂と液状油との混合油の配合比は、パーム系油脂:液状油の質量比で、50:50〜80:20である。)に1,3位特異的エステル交換反応を行うことにより得られる油脂を20〜100質量%、液状油を0〜80質量%配合することを特徴とする油脂組成物の製造方法であって、該油脂組成物が、下記(a)〜(d)の条件を満たし、含気泡チョコレートに用いられる油脂組成物の製造方法である。
(a)全トリアシルグリセロール中のS3トリアシルグリセロール(構成する脂肪酸残基の3つ全てが飽和脂肪酸残基であるトリアシルグリセロール)の含量が0.5〜10質量%
(b)全トリアシルグリセロール中のPU2トリアシルグリセロール(構成する脂肪酸残基の1つがパルミチン酸残基、構成する脂肪酸残基の2つが不飽和脂肪酸残基であるトリアシルグリセロール)の含量が15〜45質量%
(c)全トリアシルグリセロール中のU3トリアシルグリセロール(構成する脂肪酸残基の3つ全てが不飽和脂肪酸残基であるトリアシルグリセロール)の含量が10〜55質量%
(d)全トリアシルグリセロール中のS3トリアシルグリセロール(構成する脂肪酸残基の3つ全てが飽和脂肪酸残基であるトリアシルグリセロール)及びS2Uトリアシルグリセロール(構成する脂肪酸残基の2つが飽和脂肪酸残基、構成する脂肪酸残基の1つが不飽和脂肪酸残基であるトリアシルグリセロール)の合計含量が7〜45質量%
本発明の第2の発明は、10℃の固体脂含量が3〜40%、15℃の固体脂含量が2〜30%、20℃の固体脂含量が1〜20%である第1の発明に油脂組成物の製造方法である。
本発明の第3の発明は、第1の発明又は第2の発明に記載の油脂組成物の製造方法で製造した油脂組成物を用いて製造した含気泡チョコレートの製造方法である。
本発明の第4の発明は、第3の発明に記載のチョコレートの製造方法で製造したチョコレートを用いて製造した食品である。
本発明によると、起泡性、保形性、食感及び口溶けの良い含気泡チョコレートの製造に適した油脂組成物を提供することができる。
また、本発明によると起泡性、保形性、食感及び口溶けの良い含気泡チョコレートを提供することができる。
以下に本発明について詳細に説明する。
本発明の油脂組成物は、下記(a)〜(c)の条件を満たすことを特徴とする。
(a)全トリアシルグリセロール中のS3トリアシルグリセロールの含量が0.5〜10質量%
(b)全トリアシルグリセロール中のPU2トリアシルグリセロールの含量が15〜45質量%
(c)全トリアシルグリセロール中のU3トリアシルグリセロールの含量が10〜55質量%
本発明の油脂組成物において、全トリアシルグリセロール中のS3トリアシルグリセロール含量(条件(a))は、0.5〜10質量%であり、好ましくは1.0〜9質量%であり、最も好ましくは1.5〜7質量%である。全トリアシルグリセロール中のS3トリアシルグリセロール含量が上記範囲にあると、含気泡チョコレートの起泡性、保形性が良いものとなる。
なお、本発明において、Sは飽和脂肪酸残基を意味する(Sは好ましくは炭素数8〜20の飽和脂肪酸残基である。)。よって、本発明において、S3トリアシルグリセロールとは、トリアシルグリセロールを構成する脂肪酸残基の3つ全てが飽和脂肪酸残基であるトリアシルグリセロールを意味する。以後、S3トリアシルグリセロールはS3と記載することがある。
本発明の油脂組成物において、全トリアシルグリセロール中のPU2トリアシルグリセロールの含量(条件(b))は、15〜45質量%であり、好ましくは20〜42質量%であり、最も好ましくは23〜42質量%である。全トリアシルグリセロール中のPU2トリアシルグリセロールの含量が上記範囲にあると、含気泡チョコレートの起泡性、保形性が良いものとなる。
なお、本発明において、Pはパルミチン酸残基、Uは不飽和脂肪酸残基を意味する(Uは好ましくは炭素数18の不飽和脂肪酸残基である。)。よって、本発明において、PU2トリアシルグリセロールとは、トリアシルグリセロールを構成する脂肪酸残基の1つがパルミチン酸残基、構成する脂肪酸残基の2つが不飽和脂肪酸残基であるトリアシルグリセロールを意味する。以後、PU2トリアシルグリセロールはPU2と記載することがある。
本発明の油脂組成物において、全トリアシルグリセロール中のU3トリアシルグリセロールの含量(条件(c))は、10〜55質量%であり、好ましくは12〜50質量%であり、最も好ましくは15〜47質量%である。全トリアシルグリセロール中のU3トリアシルグリセロールの含量が上記範囲にあると、含気泡チョコレートの食感、口溶けが良いものとなる。
なお、本発明において、U3トリアシルグリセロールとは、トリアシルグリセロールを構成する脂肪酸残基の3つ全てが不飽和脂肪酸残基であるトリアシルグリセロールを意味する。以後、U3トリアシルグリセロールはU3と記載することがある。
本発明の油脂組成物において、全トリアシルグリセロール中のS3トリアシルグリセロール及びS2Uトリアシルグリセロールの合計含量は、好ましくは7〜45質量%であり、より好ましくは10〜43質量%であり、最も好ましくは13〜40質量%である。
なお、本発明において、S2Uトリアシルグリセロールとは、トリアシルグリセロールを構成する脂肪酸残基の2つが飽和脂肪酸残基、構成する脂肪酸残基の1つが不飽和脂肪酸残基であるトリアシルグリセロールを意味する。以後、S2UトリアシルグリセロールはS2Uと記載することがある。
本発明の油脂組成物は全構成脂肪酸中に炭素数16以上の脂肪酸(好ましくは炭素数16〜20の脂肪酸)を好ましくは70質量%以上、より好ましくは80質量%以上、最も好ましくは90質量%以上含有する。
本発明の油脂組成物は全構成脂肪酸中にトランス脂肪酸を実質的に含有しないことが好ましい。本発明の油脂組成物において、全構成脂肪酸中のトランス脂肪酸含量は、好ましくは7質量%以下であり、より好ましくは5質量%以下であり、最も好ましくは3質量%以下である。
本発明の油脂組成物の調製に使用する油脂は、前記条件を満たせば、特に制限されることなく、通常の食用油脂(大豆油、菜種油、高エルシン酸菜種油、コーン油、ひまわり油、紅花油、ごま油、綿実油、米油、オリーブ油、落花生油、亜麻仁油、パーム油、パーム核油、ヤシ油、カカオ脂、乳脂や、これらの油脂の混合油、これらの油脂又は混合油の加工油脂(エステル交換油、分別油、水素添加油等)等)を用いることができる。本発明の油脂組成物の調製に使用する油脂の好ましい例としては、下記エステル交換油A等が挙げられる。
本発明の油脂組成物はエステル交換油Aを配合することが好ましい。本発明においてエステル交換油Aとは、パーム系油脂と液状油との混合油に、1,3位特異的エステル交換反応(1,3位選択的エステル交換反応とも言う)を行うことにより得られる油脂のことである。なお、本発明において1,3位特異的エステル交換反応とは、油脂を構成するグリセロールの1位及び3位のエステル結合が特異的に反応することを特徴とするものであり、グリセロールの1位及び3位に対して位置特異性のあるエステル交換反応のことである。
本発明においてパーム系油脂とは、パーム油自体や、パーム油の加工油脂(エステル交換油、分別油、水素添加油等)のことである。本発明で用いるパーム系油脂の具体例としては、例えば、パーム油、パームオレイン、パームスーパーオレイン等が挙げられるが、パーム油を用いることが好ましい。
本発明において液状油とは、5℃で流動性を有する油脂のことである。本発明で用いる液状油の具体例としては、例えば、大豆油、菜種油、コーン油、ひまわり油、紅花油、ごま油、綿実油、米油、オリーブ油、落花生油、亜麻仁油やこれらの油脂の加工油脂(エステル交換油、分別油、水素添加油等)等が挙げられるが、菜種油を用いることが好ましい。
本発明で用いるエステル交換油Aの原料油脂であるパーム系油脂と液状油との混合油の組み合わせとしては、パーム油と菜種油との混合油が好ましい。
本発明で用いるエステル交換油Aの原料油脂であるパーム系油脂と液状油との混合油の配合比は、パーム系油脂:液状油の質量比で、好ましくは50:50〜80:20であり、より好ましくは55:45〜75:25であり、最も好ましくは60:40〜70:30である。
1,3位特異的エステル交換反応は、リパーゼを用いた酵素的エステル交換により行うことができる。リパーゼは、リパーゼ粉末やリパーゼ粉末をセライト、イオン交換樹脂等の担体に固定化した固定化リパーゼを使用することができる。リパーゼは、好ましくは1,3位特異的リパーゼ(1,3位特異性のあるリパーゼ又は1,3位特異性の高いリパーゼ)を使用する。1,3位特異的リパーゼとしては、アルカリゲネス属(Alcaligenes)由来リパーゼ、リゾプス属(Rhizopus)由来リパーゼ、ムコール属(Mucor)由来リパーゼ等が挙げられるが、アルカリゲネス属由来リパーゼを使用することが好ましい。アルカリゲネス属由来リパーゼとしては、例えば、名糖産業株式会社製のリパーゼPLを使用することができる。
酵素的エステル交換は、例えば、リパーゼ粉末又は固定化リパーゼを原料油脂に対して0.02〜10質量%、好ましくは0.04〜5質量%添加した後、40〜80℃、好ましくは40〜70℃で0.5〜48時間、好ましくは0.5〜24時間攪拌しながら反応を行うことができる。エステル交換反応終了後は、ろ過等によりリパーゼ粉末又は固定化リパーゼを除去後、通常の食用油の精製工程で行われる脱色、脱臭処理を施すことができる。
本発明の油脂組成物において、エステル交換油Aの配合量は、好ましくは15質量%以上であり、より好ましくは20〜100質量%であり、最も好ましくは35〜100質量%である。
本発明の油脂組成物は、前記条件を満たせば、エステル交換油A以外に他の油脂を配合することもできる。本発明の油脂組成物に配合可能な他の油脂は、通常の食用油脂であれば、特に制限されることはないが、好ましくは前記液状油、より好ましくは大豆油を使用する。
本発明の油脂組成物において、エステル交換油A以外の油脂の配合量は、好ましくは85質量%以下であり、より好ましくは0〜80質量%であり、最も好ましくは0〜65質量%である。
本発明の油脂組成物には、油脂以外の成分として、通常含気泡チョコレート等のチョコレートに用いる油脂に配合される成分であれば、特に制限されることなく配合することができる。具体例としては、例えば、乳化剤(レシチン、リゾレシチン、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル(モノグリセライド)、グリセリン有機酸脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル等)、トコフェロール、茶抽出物(カテキン等)、ルチン等の酸化防止剤、香料等が挙げられる。本発明の油脂組成物は、油脂以外の成分含量が好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは3質量%以下であり、さらに好ましくは1質量%以下である。
本発明の油脂組成物は、固体脂含量(SFC)が、好ましくは10℃で3〜40%、15℃で2〜30%、20℃で1〜20%であり、より好ましくは10℃で5〜35%、15℃で3〜28%、20℃で2〜18%であり、最も好ましくは10℃で7〜30%、15℃で5〜25%、20℃で3〜16%である。以後、固体脂含量はSFCと記載することがある。
本発明の油脂組成物の製造方法は、特に制限されるものではなく、公知のチョコレート用油脂の製造方法により製造することができる。
本発明の油脂組成物は、好ましくはチョコレート用の油脂、より好ましくは含気泡チョコレート用の油脂として好適に使用することができる。
本発明の油脂組成物を含気泡チョコレート等のチョコレート用の油脂として使用すると、含気泡チョコレートの起泡性、保形性、食感及び口溶けが良いものとなる。
なお、油脂中の各トリアシルグリセロール含量は、ガスクロマトグラフ法(例えば、JAOCS,vol70,11,1111−1114(1993)に準じて測定することができる。)及び銀イオンカラム−HPLC法(例えば、J.High Resol.Chromatogr.,18,105−107(1995)に準じて測定することができる。)により測定することができる。また、油脂中の各脂肪酸含量は、ガスクロマトグラフィー法により測定することができる(例えば、AOCS Ce1f−96に準じて測定することができる。)。また、油脂のSFCは、社団法人日本油化学会編、「基準油脂分析試験法」の「2.2.9−2003 固体脂含量(NMR法)」に準じて測定することができる。
また、本発明において、全構成脂肪酸中の含量とは、油脂組成物に含まれる油脂(トリアシルグリセロール)を構成する脂肪酸全量に対する割合のことである。また、本発明において、SFCとは、油脂組成物に含まれる油脂のSFCのことである。
本発明のチョコレートは、本発明の油脂組成物を用いて製造したことを特徴とする。
本発明においてチョコレートとは、「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」(全国チョコレート業公正取引協議会)乃至法規上の規定により限定されるものではなく、カカオマス、ココアパウダー、食用油脂(ココアバター等)、糖類を主原料とし、必要により乳製品、香料、乳化剤等を加え、チョコレート製造の工程(混合工程、微粒化工程、精練工程、冷却工程等)を経て製造されたもののことである。また、本発明のチョコレートは、ダークチョコレート、ミルクチョコレートの他に、カカオマス、ココアパウダーを使用しないホワイトチョコレート、カラーチョコレートも含むものである。
本発明のチョコレートは、好ましくは含気泡チョコレートである。本発明の含気泡チョコレート等のチョコレートは、冷菓用として好適に使用することができる。
なお、本発明において含気泡チョコレートとは、チョコレート自体に空気を抱き込ませて起泡させることで製造された気泡を含むチョコレートのことである。含気泡チョコレートは、エアインチョコレート、ホイップチョコレートと言うこともある。
本発明のチョコレートにおいて、本発明の油脂組成物の配合量は、好ましくは30〜80質量%であり、より好ましくは40〜70質量%であり、最も好ましくは40〜60質量%である。
本発明のチョコレートは、本発明の油脂組成物以外の油脂を含むこともできる。本発明の油脂組成物以外の油脂としては、ココアバター、乳脂等が挙げられる。本発明のチョコレートに含まれる油脂は、配合される油脂の他に、カカオマス(ココアバターを約55質量%含む)、ココアパウダー(ココアバターを約11質量%含む)、全脂粉乳(乳脂を約25質量%含む)等の含油原料に含まれる油脂をも含むものである。
本発明のチョコレートの油脂含量は、好ましくは30〜80質量%であり、より好ましくは40〜70質量%であり、最も好ましくは50〜70質量%である。
本発明のチョコレートに含まれる油脂において、本発明の油脂組成物の配合量は、好ましくは70〜100質量%であり、より好ましくは75〜100質量%であり、最も好ましくは80〜100質量%である。
本発明のチョコレートの製造に用いられる油脂以外の原材料としては、通常、チョコレートを製造する際に用いられる食材であれば特に限定されず、従来公知の食材を用いることができる。例えば、ショ糖(砂糖、粉糖)、乳糖、ブドウ糖、果糖、麦芽糖、還元澱粉糖化物、液糖、酵素転化水飴、異性化液糖、ショ糖結合水飴、還元糖ポリデキストロース、オリゴ糖、ソルビトール、還元乳糖、トレハロース、キシロース、キシリトース、マルチトール、エリスリトール、マンニトール、ラフィノース、デキストリン等の糖類、全脂粉乳、脱脂粉乳等の乳製品、カカオマス、ココアパウダー、大豆粉、大豆蛋白、果実加工品、野菜加工品、抹茶粉末、コーヒー粉末等の各種粉末、ガム類及び澱粉等を挙げることができる。さらに、通常、チョコレートに添加される添加剤を用いることもできる。チョコレートの添加剤としては、例えば、乳化剤(レシチン、リゾレシチン、酵素分解レシチン、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リシノール酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等)、酸化防止剤、着色料、および香料(バニラ香料等)等を挙げることができる。本発明のチョコレートは、合成乳化剤を使用せずに製造することが可能であるが、合成乳化剤を使用することもできる。
本発明のチョコレートは、本発明の油脂組成物を用いること以外は、公知のチョコレートの製造方法により製造することができる。具体的には、例えば、チョコレートの原料をミキシング(混合工程)し、ロール掛けによるリファイニング(微粒化工程)した後、コンチング(精練工程)を行うことにより製造することができる(油脂の一部やレシチン等の乳化剤はコンチング中又はコンチング後に添加することもある。)。
本発明の含気泡チョコレートは、公知の含気泡チョコレートの製造方法により製造することができる。具体的には、例えば、溶融させたチョコレートにミキサー等を用いてエアインすることにより製造することができる。エアインは、好ましくは冷却しながら行う。エアインさせるチョコレートの温度は好ましくは10〜18℃であるため、冷却温度は好ましくは5℃以下である。
本発明の含気泡チョコレートは、起泡性、保形性、食感及び口溶けが良いものである。
本発明の食品は、本発明の含気泡チョコレート等のチョコレートを用いて製造したことを特徴とする。
本発明の食品は、本発明の含気泡チョコレート等のチョコレートと冷菓、菓子、パン等とを組み合わせたものである。
本発明の食品は、本発明の含気泡チョコレート等のチョコレートと冷菓、菓子、パン等とを接触させたものであれば、組み合わせ方法は特に制限されないが、組み合わせ方法としては、トッピング、被覆等が挙げられる。
本発明の含気泡チョコレート等のチョコレートと組み合わせる、冷菓、菓子、パンの具体例としては、アイスクリーム、シャーベット等の冷菓、ビスケット、クッキー、クラッカー、乾パン、プレッツェル、カットパン、ウェハース、サブレ、ラングドシャ、マカロン等の焼き菓子、バターケーキ類(パウンドケーキ、フルーツケーキ、マドレーヌ、バウムクーヘン、カステラ等)、スポンジケーキ類(ショートケーキ、ロールケーキ、トルテ、デコレーションケーキ、シフォンケーキ等)、シュー菓子、発酵菓子、パイ、ワッフル等の洋生菓子、菓子パン、フランスパン、シュトーレン、パネトーネ、ブリオッシュ、ドーナツ、デニッシュ、クロワッサン等が挙げられる。
次に、実施例及び比較例により本発明を詳細に説明する。しかし、本発明は、これらの実施例になんら制限されるものではない。
<測定方法>
以下に示す油脂組成物中の各脂肪酸含量、油脂組成物のSFC、油脂組成物中の各トリアシルグリセロール含量の測定は以下の方法により測定した。
油脂組成物中の各脂肪酸含量は、ガスクロマトグラフ法(AOCS Ce1f−96準拠)により測定した。
油脂組成物のSFCは、社団法人日本油化学会編、「基準油脂分析試験法」の「2.2.9−2003 固体脂含量(NMR法)」に準じて測定した。
油脂組成物中の各トリアシルグリセロール含量は、ガスクロマトグラフ法(JAOCS,vol70,11,1111−1114(1993)準拠)及び銀イオンカラム−HPLC法(J.High Resol.Chromatogr.,18,105−107(1995)準拠)により測定した。
<エステル交換油Aの調製>
パーム油(日清オイリオグループ株式会社製造品)65質量部と菜種油(日清オイリオグループ株式会社製造品)35質量部とを混合した混合油に、原料油脂に対して1質量%のアルカリゲネス属由来のリパーゼ(商品名:リパーゼPL、名糖産業株式会社製、1,3位特異的リパーゼ)を添加し、60℃で10時間攪拌しながら、エステル交換反応を行った。反応終了後、リパーゼをろ過することによって除去し、常法の精製方法に従って、脱色、脱臭処理して、エステル交換油Aを得た。
<その他の原料>
(エステル交換油1の調製)
パーム油(日清オイリオグループ株式会社製造品)を分別して得られた軟質部であるパームオレイン(ヨウ素価56)を、減圧下120℃に加熱することにより十分に乾燥させた後、原料油脂に対して0.1質量%のナトリウムメチラートを添加し、減圧下、110℃で0.5時間攪拌しながらエステル交換反応を行った。反応終了後、ナトリウムメチラートを水洗除去し、常法の精製方法に従って、脱色、脱臭処理して、エステル交換油1(パームオレインのエステル交換油、ヨウ素価56)得た。
(分別油1の調製)
パーム油(日清オイリオグループ株式会社製造品)を分別することで軟質部得た。この軟質部をさらに分別することで得られる軟質部を分別油1(パームスーパーオレイン、ヨウ素価67)とした。
(原料油脂)
大豆油(日清オイリオグループ株式会社製造品、5℃で流動性を有する)
ヤシ油(日清オイリオグループ株式会社製造品)
(乳化剤)
レシチン(商品名:レシチンDX、日清オイリオグループ株式会社製)
<含気泡チョコレートの評価>
表1、2の配合を実施例1〜5の油脂組成物、比較例1〜4の油脂組成物とした。
表3の配合において、油脂として実施例1〜5の油脂組成物、比較例1〜4の油脂組成物を用い、常法(混合、微粒化、精練、冷却)によりチョコレートを得た。得られたチョコレートを溶融し、30℃で調温した後、チョコレートを0℃に冷却したブライン槽に入れて、チョコレートの温度が10〜18℃となった時に、ハンドミキサーを用いてエアインすることで含気泡チョコレートを得た。得られた各含気泡チョコレートを下記評価方法及び評価基準に従って、起泡性、保形性、食感、口溶けを評価した。各評価は、3点以上である場合を良いと判断した。評価結果を表1、2に示した。なお、比較例1の油脂組成物を用いたチョコレートはエアインすることができなかったため、保形性、食感、口溶けの評価を行わなかった。
<起泡性の評価方法>
製造直後の各含気泡チョコレートの比重を測定することで各含気泡チョコレートの起泡性を評価した(比重は値が低いほど、起泡性が高いことを示している。)。
<起泡性の評価基準>
4点:比重が0.70未満
3点:比重が0.70以上0.80未満
2点:比重が0.80以上0.84未満
1点:比重が0.84以上
<保形性の評価方法>
絞り袋を用いて絞った各含気泡チョコレートを−30℃で2日間保管した後、更に20℃に放置し、30分後、60分後の外観を目視することで各含気泡チョコレートの保形性を評価した。
<保形性の評価基準>
4点:型崩れしていない
3点:わずかに型崩れしている
2点:かなり型崩れしている
1点:型崩れしている
<食感の評価方法>
各含気泡チョコレートを−18℃で一晩保管した後、室温で食することで各含気泡チョコレートの食感を評価した。
<食感の評価基準>
4点:非常に軟らかい食感である
3点:軟らかい食感である
2点:やや硬い食感である
1点:硬い食感である
<口溶けの評価方法>
各含気泡チョコレートを−18℃で一晩保管した後、室温で食することで各含気泡チョコレートの口溶けを評価した。
<口溶けの評価基準>
4点:非常に良好である
3点:良好である
2点:やや不良である
1点:不良である
Figure 0005995413
Figure 0005995413
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表1から分かるように、実施例1〜5の油脂組成物を用いた含気泡チョコレートは、全ての評価項目が良い結果であった。
一方、表2から分かるように、比較例1〜4の油脂組成物を用いた含気泡チョコレートは、評価項目の1つ以上が劣っている結果であった。

Claims (4)

  1. パーム系油脂と液状油との混合油(パーム系油脂と液状油との混合油の配合比は、パーム系油脂:液状油の質量比で、50:50〜80:20である。)に1,3位特異的エステル交換反応を行うことにより得られる油脂を20〜100質量%、液状油を0〜80質量%配合することを特徴とする油脂組成物の製造方法であって、該油脂組成物が、下記(a)〜(d)の条件を満たし、含気泡チョコレートに用いられる油脂組成物の製造方法。
    (a)全トリアシルグリセロール中のS3トリアシルグリセロール(構成する脂肪酸残基の3つ全てが飽和脂肪酸残基であるトリアシルグリセロール)の含量が0.5〜10質量%
    (b)全トリアシルグリセロール中のPU2トリアシルグリセロール(構成する脂肪酸残基の1つがパルミチン酸残基、構成する脂肪酸残基の2つが不飽和脂肪酸残基であるトリアシルグリセロール)の含量が15〜45質量%
    (c)全トリアシルグリセロール中のU3トリアシルグリセロール(構成する脂肪酸残基の3つ全てが不飽和脂肪酸残基であるトリアシルグリセロール)の含量が10〜55質量%
    (d)全トリアシルグリセロール中のS3トリアシルグリセロール(構成する脂肪酸残基の3つ全てが飽和脂肪酸残基であるトリアシルグリセロール)及びS2Uトリアシルグリセロール(構成する脂肪酸残基の2つが飽和脂肪酸残基、構成する脂肪酸残基の1つが不飽和脂肪酸残基であるトリアシルグリセロール)の合計含量が7〜45質量%
  2. 10℃の固体脂含量が3〜40%、15℃の固体脂含量が2〜30%、20℃の固体脂含量が1〜20%である請求項1に記載の油脂組成物の製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の油脂組成物の製造方法で製造した油脂組成物を用いて製造した含気泡チョコレートの製造方法。
  4. 請求項3に記載のチョコレートの製造方法で製造したチョコレートを用いて製造した食品の製造方法。
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