JP6822613B2 - フィルタ装置およびマルチプレクサ - Google Patents

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Description

本発明は、フィルタ装置およびマルチプレクサに関する。
近年の携帯電話には、一端末で複数の周波数帯域および複数の無線方式、いわゆるマルチバンド化およびマルチモード化に対応することが要求されている。これに対応すべく、一のフィルタ装置には、他のフィルタ装置の通過帯域に対応する周波数帯域の減衰特性の強化が要求される。
特許文献1には、分波器と、付加回路とを備えたデュプレクサの回路構成が開示されている。分波器は、送信側フィルタ回路と受信側フィルタ回路とを有している。付加回路は、縦結合型弾性波共振器と静電容量とで構成され、送信側フィルタ回路を流れる所定の周波数帯域の成分に対して、逆位相かつ同振幅の相殺成分を生成する。上記構成により、挿入損失を増大させることなく、分波器のアイソレーション特性および送信側フィルタ回路の減衰特性を向上させることができるとしている。
特開2013−118611号公報
特許文献1に記載された送信側フィルタ回路において、広い周波数帯域を減衰させなければならない場合、例えば、上記所定の周波数帯域が異なる複数の付加回路を配置する構成が挙げられる。しかしながらこの場合には、送信側フィルタ回路が大型化してしまう。他方、送信側フィルタ回路の通過帯域の端部における急峻性を確保する場合、付加回路内の共振子に容量素子を並列接続して狭い周波数帯域を減衰させる構成が挙げられる。しかしながらこの場合も、容量素子の付加による送信側フィルタ回路の大型化、および、当該容量素子のコンダクタンス要因に起因した送信側フィルタ回路のQ値の悪化が問題となる。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、減衰帯域の帯域幅に対応した高い減衰特性を有する小型のフィルタ装置およびマルチプレクサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るフィルタ装置は、第1端子および第2端子と、前記第1端子および前記第2端子に接続され、第1弾性波共振子からなり、第1周波数帯域を通過帯域とする第1フィルタ回路と、前記第1端子および前記第2端子の間に、少なくとも1つの前記第1弾性波共振子と並列に接続され、第2弾性波共振子からなる付加回路と、を備え、前記付加回路の電気機械結合係数は、前記第1フィルタ回路の電気機械結合係数と異なる。
本発明によれば、減衰帯域の帯域幅に対応した高い減衰特性を有する小型のフィルタ装置およびマルチプレクサを提供することが可能となる。
図1は、実施の形態に係るフィルタ装置、マルチプレクサおよびその周辺回路の回路構成図である。 図2Aは、実施の形態に係る弾性波共振子の一例を模式的に表す概略図である。 図2Bは、実施の形態の変形例1に係る弾性波共振子を模式的に表す断面図である。 図3は、実施の形態に係る弾性波共振子の電気機械結合係数を調整する第1の構成を説明する断面概略図である。 図4は、実施の形態に係る弾性波共振子の電気機械結合係数を調整する第2の構成を説明する断面概略図である。 図5は、実施例1および比較例1に係るフィルタ装置の通過特性およびマルチプレクサのアイソレーション特性を比較したグラフである。 図6は、実施例2および比較例2に係るフィルタ装置の通過特性およびマルチプレクサのアイソレーション特性を比較したグラフである。 図7Aは、実施の形態の変形例2に係るマルチプレクサの回路構成図である。 図7Bは、実施の形態の変形例3に係るマルチプレクサの回路構成図である。
以下、本発明の実施の形態について、実施例および図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施例は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施例で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置および接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。以下の実施例における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、図面に示される構成要素の大きさまたは大きさの比は、必ずしも厳密ではない。
(実施の形態)
[1.フィルタ装置40およびマルチプレクサ1の回路構成]
図1は、実施の形態に係るフィルタ装置40、マルチプレクサ1およびその周辺回路の回路構成図である。同図には、本実施の形態に係るマルチプレクサ1と、アンテナ2と、整合用インダクタ3とが示されている。
マルチプレクサ1は、フィルタ装置40と、フィルタ回路20と、共通端子100と、入出力端子110および120と、を備える。フィルタ装置40とフィルタ回路20とは、共通端子100に共通接続されている。
フィルタ装置40は、フィルタ回路10と、付加回路30と、キャパシタ31と、端子130(第1端子)および端子140(第2端子)と、を備える。
端子130は、共通端子100と入出力端子110を結ぶ経路上であって、共通端子100および入出力端子110のうちの共通端子100側に設けられている。端子140は、共通端子100と入出力端子110を結ぶ経路上であって、共通端子100および入出力端子110のうちの入出力端子110側に設けられている。なお、端子130および140は、配線と配線とを接続するノード(接点)であってもよい。
フィルタ回路10は、端子130および140に接続され、第1弾性波共振子からなり、第1周波数帯域を通過帯域とする第1フィルタ回路である。フィルタ回路10は、例えば、複数の弾性表面波共振子からなるラダー型の弾性表面波フィルタ、または、縦結合型の弾性表面波フィルタである。
付加回路30は、(キャパシタ31を介して)端子130および140に接続され、第2弾性波共振子からなり、フィルタ回路10を通過する第1周波数帯域以外の所定の周波数帯域の信号成分に対し逆相の信号を生成する回路である。言い換えると、付加回路30は、フィルタ回路10を通過する第1周波数帯域以外の所定の周波数帯域の高周波信号を相殺する回路である。つまり、付加回路30は、端子130および端子140の間に、少なくとも1つの第1弾性波共振子と並列に接続され、第2弾性波共振子からなる。付加回路30は、例えば、1以上の弾性表面波共振子からなる縦結合型の弾性表面波共振器もしくは弾性表面波フィルタ、または、トランスバーサル型共振器もしくはトランスバーサル型フィルタである。本実施の形態では、付加回路30は、縦結合型共振器であり、2つの弾性表面波共振子31aおよび31bで構成され、一端(弾性表面波共振子31a)がキャパシタ31の一端に接続され、他端(弾性表面波共振子31b)が端子140に接続されている。キャパシタ31の他端は、端子130に接続されている。付加回路30の構成としては、広帯域な他の周波数帯域と比して所定の周波数帯域のみを低損失とすることに有利な縦結合型共振器が望ましい。
なお、所定の周波数帯域の高周波信号を相殺する、とは、付加回路30が生成したキャンセル信号成分と、フィルタ回路10を伝送する信号のうちキャンセル対象の(例えば、受信帯域の)信号成分とが合算されたときに合算結果の振幅が元のキャンセル対象の信号成分の振幅より小さくなること、と定義される。より好ましくは、付加回路30が生成したキャンセル信号成分は、フィルタ回路10を通過後のキャンセル対象の信号成分に対し、逆相でかつ同振幅の信号である。
ここで、キャンセル対象の信号成分とキャンセル信号成分とが逆相であるとは、−180°以上180°以下の範囲内で両者の位相差の絶対値が90°より大きいことをいう。これは、キャンセル対象の信号成分とキャンセル信号とが互いに逆方向の位相成分を有することと等しい。
また、キャンセル信号はキャンセル対象の信号成分と同振幅であることが好ましいが、振幅が異なっていても構わない。キャンセル信号とキャンセル対象の信号成分との位相差に応じて、両者の合算結果の振幅が元のキャンセル対象の信号成分の振幅よりも小さくなる場合は、フィルタ装置40の減衰特性を向上させることができる。
キャパシタ31は、端子130と付加回路30との間に接続されている。キャパシタ31は、付加回路30を通過する所定の周波数帯域の高周波信号(キャンセル信号)により、フィルタ回路10を通過する当該所定の周波数帯域の高周波信号を高精度に相殺するために配置されている。さらに、キャパシタ31は、フィルタ回路10と付加回路30とのインピーダンス整合を最適化することが可能である。なお、キャパシタ31は、なくてもよい。また、フィルタ回路10と付加回路30とのインピーダンス整合をとる目的で、端子140と付加回路30との間にキャパシタが接続されていてもよい。
ここで、本実施の形態に係るフィルタ装置40において、付加回路30の電気機械結合係数K 30は、フィルタ回路10の電気機械結合係数K 10と異なる。
フィルタ回路と付加回路とが並列接続された構成を有する従来のフィルタ装置では、フィルタ回路の通過帯域以上の帯域幅を有する周波数帯域を広範に減衰させる場合、例えば、上記所定の周波数帯域が異なる複数の付加回路を配置する構成が挙げられる。しかしながらこの場合には、フィルタ装置の回路が大型化してしまう。他方、フィルタ回路の通過帯域端部における急峻性を確保する場合、付加回路内の共振子に容量素子を並列接続する構成が挙げられる。しかしながらこの場合も、容量素子の付加によるフィルタ装置の大型化、および、当該容量素子のコンダクタンス要因に起因したフィルタ装置のQ値の悪化が問題となる。
これに対して、本実施の形態に係るフィルタ装置40の上記構成によれば、付加回路30の電気機械結合係数K 30と、フィルタ回路10の電気機械結合係数K 10とを異ならせるので、例えば、フィルタ回路10の通過帯域以上の帯域幅を有する周波数帯域を広範に減衰させる場合、付加回路30の電気機械結合係数K 30をフィルタ回路10の電気機械結合係数K 10よりも大きく設定する。一方、フィルタ回路10の通過帯域端部における急峻性を確保する場合、付加回路30の電気機械結合係数K 30をフィルタ回路10の電気機械結合係数K 10よりも小さく設定する。これにより、フィルタ回路10の減衰帯域の帯域幅および当該減衰帯域とフィルタ回路10の通過帯域との周波数間隔に対応した高い減衰特性を有する小型のフィルタ装置40を提供することが可能となる。
フィルタ回路20は、共通端子100および入出力端子120に接続され、第1周波数帯域と異なる第2周波数帯域を通過帯域とする第2フィルタ回路である。なお、第1周波数帯域と第2周波数帯域との周波数の高低関係はいずれであってもよい。
本実施の形態に係るマルチプレクサ1の上記構成によれば、例えばフィルタ回路10の通過帯域以上の帯域幅を有する第2周波数帯域を広範に減衰させる場合、例えば、付加回路30の電気機械結合係数K 30をフィルタ回路10の電気機械結合係数K 10よりも大きく設定する。一方、フィルタ回路10の通過帯域端部における急峻性を確保する場合、付加回路30の電気機械結合係数K 30をフィルタ回路10の電気機械結合係数K 10よりも小さく設定する。これにより、フィルタ装置40は、第2周波数帯域を広範に減衰させる、または、通過帯域端部の挿入損失を増加させることなく第2周波数帯域の一部を大きく減衰させることができるので、フィルタ回路20の通過特性の挿入損失を低減できる。よって、マルチプレクサ1の通過特性を改善できる。
なお、本実施の形態では、フィルタ装置40は、入出力端子110から入力された高周波信号のうち第1周波数帯域の高周波信号を優先的に共通端子100から出力させる送信用フィルタである。また、フィルタ回路20は、共通端子100から入力された高周波信号のうち第2周波数帯域の高周波信号を優先的に入出力端子120から出力させる受信用フィルタである。
この構成により、マルチプレクサ1は、アンテナ2にて受信した高周波信号を、共通端子100およびフィルタ回路20を経由して入出力端子120から出力し、入出力端子110から入力された高周波信号をフィルタ回路10および共通端子100を経由してアンテナ2へ出力するデュプレクサとして機能する。
なお、本発明に係るマルチプレクサにおいて、フィルタ装置40およびフィルタ回路20は、送信用フィルタであっても受信用フィルタであってもよい。また、共通端子100に接続されるフィルタの数は2つに限定されない。
なお、入出力端子110および120には、高周波信号を増幅する増幅回路または高周波信号処理回路(RFIC)などが接続される。また、共通端子100は、アンテナ2に接続されている必要はなく、スイッチ回路を介してアンテナ2に接続されていてもよい。
整合用インダクタ3は、アンテナ2と共通端子100との間に接続され、アンテナ2とマルチプレクサ1とのインピーダンス整合をとる回路素子である。なお、アンテナ2と共通端子100との間に接続されるインピーダンス整合素子は、整合用インダクタ3に限定されない。また、整合用インダクタ3は、共通端子100と、フィルタ回路10および20との間に配置されていてもよい。
[2.弾性波共振子の基本構成]
以下、フィルタ回路10、20および付加回路30を構成する弾性波共振子の基本構造について説明する。
図2Aは、実施の形態に係る弾性波共振子の一例を模式的に表す概略図であり、(a)は平面図、(b)および(c)は、(a)に示した一点鎖線における断面図である。図2Aには、フィルタ回路10を構成する弾性波共振子の基本的な構造を表す平面模式図および断面模式図が例示されている。なお、図2Aの(a)は、上記弾性波共振子を構成するIDT(InterDigital Transducer)電極の典型的な構造を説明するためのものであって、電極を構成する電極指の本数、長さおよび電極指ピッチなどは、図2Aに示された構成に限定されない。
弾性波共振子200は、圧電性を有する基板60と、櫛形電極201aおよび201bとで構成されている。
図2Aの(a)に示すように、基板60の上には、互いに対向する一対の櫛形電極201aおよび201bが形成されている。櫛形電極201aは、互いに平行な複数の電極指200aと、複数の電極指200aの一方端同士を接続するバスバー電極202aとで構成されている。また、櫛形電極201bは、互いに平行な複数の電極指200bと、複数の電極指200bの一方端同士を接続するバスバー電極202bとで構成されている。複数の電極指200aおよび200bは、弾性波伝搬方向(X軸方向)と直交する方向に沿って形成されている。
また、複数の電極指200aおよび200b、ならびに、バスバー電極202aおよび202bで構成されるIDT電極50は、図2Aの(b)に示すように、密着層250aと主電極層250bとの積層構造となっている。
密着層250aは、基板60と主電極層250bとの密着性を向上させるための層であり、材料として、例えば、Ti(チタン)が用いられる。密着層250aの膜厚は、例えば、12nmである。
主電極層250bは、材料として、例えば、Cu(銅)を1%含有したAlが用いられる。主電極層250bの膜厚は、例えば162nmである。
誘電体層70Aは、櫛形電極201aおよび201bを覆うように形成されている。誘電体層70Aは、主電極層250bを外部環境から保護する、周波数温度特性を調整する、および、耐湿性を高めるなどを目的とする層であり、例えば、SiO(二酸化ケイ素)を主成分とする。誘電体層70Aの厚さは、例えば25nmである。
なお、密着層250a、主電極層250bおよび誘電体層70Aを構成する材料は、上述した材料に限定されない。さらに、IDT電極50は、上記積層構造でなくてもよい。IDT電極50は、例えば、Ti、Al(アルミニウム)、Cu、Pt(白金)、Au(金)、Ag(銀)、Pd(パラジウム)などの金属又は合金から構成されてもよく、また、上記の金属又は合金から構成される複数の積層体から構成されてもよい。また、誘電体層70Aは、形成されていなくてもよい。
次に、基板60の積層構造について説明する。
図2Aの(c)に示すように、基板60は、高音速支持基板251と、低音速膜252と、圧電膜253とを備え、高音速支持基板251、低音速膜252および圧電膜253がこの順で積層された構造を有している。
圧電膜253は、例えば、50°YカットX伝搬LiTaO(タンタル酸リチウム)圧電単結晶または圧電セラミックス(X軸を中心軸としてY軸から50°回転した軸を法線とする面で切断したタンタル酸リチウム単結晶、またはセラミックスであって、X軸方向に弾性表面波が伝搬する単結晶またはセラミックス)からなる。圧電膜253は、例えば、厚みが600nmである。なお、各フィルタの要求仕様により、圧電膜253として使用される圧電単結晶の材料およびカット角が適宜選択される。
高音速支持基板251は、低音速膜252、圧電膜253ならびにIDT電極50を支持する基板である。高音速支持基板251は、さらに、圧電膜253を伝搬する表面波および境界波などの弾性波よりも、高音速支持基板251中のバルク波の音速が高速となる基板であり、弾性表面波を圧電膜253および低音速膜252が積層されている部分に閉じ込め、高音速支持基板251より下方に漏れないように機能する。高音速支持基板251は、例えば、シリコン基板であり、厚みは、例えば200μmである。
低音速膜252は、圧電膜253を伝搬するバルク波よりも、低音速膜252中のバルク波の音速が低速となる膜であり、圧電膜253と高音速支持基板251との間に配置される。この構造と、弾性波が本質的に低音速な媒質にエネルギーが集中するという性質とにより、弾性表面波エネルギーのIDT電極外への漏れが抑制される。低音速膜252は、例えば、二酸化ケイ素を主成分とする膜であり、厚みは、例えば670nmである。
なお、基板60の上記積層構造によれば、圧電基板を単層で使用している従来の構造と比較して、共振周波数および反共振周波数におけるQ値を大幅に高めることが可能となる。すなわち、Q値が高い弾性波共振子を構成し得るので、当該弾性波共振子を用いて、挿入損失が小さいフィルタを構成することが可能となる。
なお、高音速支持基板251は、支持基板と、圧電膜253を伝搬する表面波および境界波などの弾性波よりも伝搬するバルク波の音速が高速となる高音速膜と、が積層された構造を有していてもよい。この場合、支持基板は、リチウムタンタレート(タンタル酸リチウム)、リチウムニオベイト(ニオブ酸リチウム)、水晶等の圧電体、アルミナ、マグネシア、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、炭化ケイ素、ジルコニア、コージライト、ムライト、ステアタイト、フォルステライト等の各種セラミック、サファイア、ガラス等の誘電体またはシリコン、窒化ガリウム等の半導体及び樹脂基板等を用いることができる。また、高音速膜は、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、DLC膜またはダイヤモンド、上記材料を主成分とする媒質、上記材料の混合物を主成分とする媒質等、様々な高音速材料を用いることができる。
また、図2Bは、実施の形態の変形例1に係る弾性波共振子を模式的に表す断面図である。図2Aに示した弾性波共振子200では、IDT電極50が、圧電膜253を有する基板60上に形成された例を示したが、当該IDT電極50が形成される基板は、図2Bに示すように、圧電体層の単層からなる圧電単結晶基板61であってもよい。圧電単結晶基板61は、例えば、LiNbO(ニオブ酸リチウム)の圧電単結晶で構成されている。本変形例に係る弾性波共振子200は、圧電単結晶基板61と、IDT電極50と、圧電単結晶基板61上およびIDT電極50上に形成された誘電体層70Aと、で構成されている。
上述した圧電膜253および圧電単結晶基板61は、フィルタ回路10、20および付加回路30の要求通過特性などに応じて、適宜、積層構造、材料、カット角、および、厚みを変更してもよい。上述したカット角以外のカット角を有するLiTaO圧電基板などを用いた弾性波共振子200であっても、上述した圧電膜253を用いた弾性波共振子200と同様の効果を奏することができる。
[3.電気機械結合係数を調整する構造_K 30>K 10
次に、フィルタ回路10、20および付加回路30の電気機械結合係数を調整するための弾性波共振子の構造について説明する。
本実施の形態に係るフィルタ回路10および付加回路30を構成する弾性波共振子は、弾性表面波共振子である。
図3は、実施の形態に係る弾性波共振子の電気機械結合係数を調整する第1の構成を説明する断面概略図である。また、図4は、実施の形態に係る弾性波共振子の電気機械結合係数を調整する第2の構成を説明する断面概略図である。図3および図4には、フィルタ回路10および付加回路30を構成する弾性波共振子の一部分の断面構造が示されている。なお、図3および図4に示された断面構造は、弾性波共振子の一部分の典型的な構造を説明するためのものであって、各層の厚さ、および、IDT電極の本数や長さなどは、これに限定されない。
フィルタ回路10を構成する第1弾性波共振子は、例えば、図3の(b)における断面構造を有し、付加回路30を構成する第2弾性波共振子は、例えば、図3の(a)における断面構造を有する。
より具体的には、第1弾性波共振子は、図3の(b)に示すように、基板60(第1圧電体)およびIDT電極50(第1IDT電極)と、基板60およびIDT電極50の間に形成された、電気機械結合係数を調整する誘電体層70B(第1誘電体層)と、を有する。また、第2弾性波共振子は、図3の(a)に示すように、基板60(第2圧電体)と、基板60に接触して形成されたIDT電極50(第2IDT電極)と、を有する。
基板60は、例えば、上述した高音速支持基板251、低音速膜252、および圧電膜253で構成されている。また、基板60は、上述した圧電単結晶基板61であってもよい。圧電単結晶基板61は、例えば、LiTaO圧電単結晶、KNbO圧電単結晶、水晶、または圧電セラミックスからなってもかまわない。
誘電体層70Aおよび70Bは、例えば、SiOを主成分とする。また、誘電体層70Aおよび70Bは、その他、SiN、AlN、ポリイミド、もしくはこれらの積層体などの誘電体もしくは絶縁体で構成されてもかまわない。
上記構成によれば、付加回路30の電気機械結合係数K 30は、フィルタ回路10の電気機械結合係数K 10よりも大きくなる。
なお、フィルタ回路10を構成する第1弾性波共振子および付加回路30を構成する第2弾性波共振子は、いずれも、図3の(b)における断面構造を有していてもよい。つまり、第1弾性波共振子は、図3の(b)に示すように、基板60(第1圧電体)およびIDT電極50(第1IDT電極)と、基板60およびIDT電極50の間に形成された、電気機械結合係数を調整する誘電体層70B(第1誘電体層)と、を有する。また、第2弾性波共振子は、図3の(b)に示すように、基板60(第2圧電体)およびIDT電極50(第2IDT電極)と、基板60およびIDT電極50の間に形成された、電気機械結合係数を調整する誘電体層70B(第2誘電体層)と、を有する。ここで、第2弾性波共振子を構成する誘電体層70B(第2誘電体層)は、第1弾性波共振子を構成する誘電体層70B(第1誘電体層)よりも薄い。
この構成であっても、付加回路30の電気機械結合係数K 30は、フィルタ回路10の電気機械結合係数K 10よりも大きくなる。
また、フィルタ回路10を構成する第1弾性波共振子は、例えば、図4の(b)における断面構造を有し、付加回路30を構成する第2弾性波共振子は、例えば、図4の(a)における断面構造を有する。
より具体的には、第1弾性波共振子は、図4の(b)に示すように、基板60(第1圧電体)およびIDT電極50(第1IDT電極)と、IDT電極50を覆うように形成された、電気機械結合係数を調整する誘電体層70Aおよび70Bの積層体(第3誘電体層)と、を有する。また、第2弾性波共振子は、図4の(a)に示すように、基板60(第2圧電体)およびIDT電極50(第2IDT電極)と、IDT電極50を覆うように形成された、電気機械結合係数を調整する誘電体層70A(第4誘電体層)と、を有する。ここで、第2弾性波共振子を構成する誘電体層70A(第4誘電体層)は、第1弾性波共振子を構成する誘電体層70Aおよび70Bの積層体(第3誘電体層)よりも薄い。
この構成であっても、付加回路30の電気機械結合係数K 30は、フィルタ回路10の電気機械結合係数K 10よりも大きくなる。
図5は、実施例1および比較例1に係るフィルタ装置の通過特性およびマルチプレクサのアイソレーション特性を比較したグラフである。図5の(a)は、フィルタ装置40の入出力端子110および共通端子100の間の通過特性を示している。また、図5の(b)は、フィルタ装置40およびフィルタ回路20が共通接続されたマルチプレクサ1の入出力端子110および120の間のアイソレーション特性を示している。
なお、実施例1に係るフィルタ装置40は、フィルタ回路10が有する第1弾性波共振子の構成を、図3の(b)に示された構成とし、付加回路30が有する第2弾性波共振子の構成を、図3の(a)に示された構成としている。また、フィルタ回路10は、複数の第1弾性波共振子を有するラダー型の弾性表面波フィルタであり、付加回路30は、複数の第2弾性波共振子を有する縦結合型の弾性表面波共振器である。
また、比較例1に係るフィルタ装置は、実施例1に係るフィルタ装置40と比較して、フィルタ回路10が有する第1弾性波共振子の構成も、付加回路30が有する第2弾性波共振子の構成と同様に、図3の(a)に示された構成としている点のみが異なる。
また、本実施例および本比較例では、第2周波数帯域が第1周波数帯域よりも高い、つまり、フィルタ回路20の通過帯域がフィルタ回路10の通過帯域よりも高い回路構成となっている。
実施例1および比較例1において、付加回路30は、第2周波数帯域の高周波信号を、フィルタ回路10を通過する第2周波数帯域の高周波信号と略逆位相で通過させる。
さらに、実施例1では、付加回路30の電気機械結合係数K 30がフィルタ回路10の電気機械結合係数K 10よりも大きいので、付加回路30を通過する第2周波数帯域の高周波信号を、相対的に広帯域で通過させる。よって、図5の(a)に示すように、実施例1に係るフィルタ装置40は、比較例1に係るフィルタ装置と比較して、フィルタ回路20の通過帯域(第2周波数帯域)において、減衰を改善している。
つまり、実施例1に係るフィルタ装置40によれば、付加回路30の電気機械結合係数K 30がフィルタ回路10の電気機械結合係数K 10よりも大きいので、フィルタ回路10の通過帯域以上の帯域幅を有するような周波数帯域を広範に減衰させることが可能となる。
また、図5の(b)に示すように、実施例1に係るフィルタ装置40は、比較例1に係るフィルタ装置と比較して、マルチプレクサ1の第2周波数帯域におけるアイソレーションを、ほぼ第2周波数帯域全般にわたり改善している。
つまり、実施例1に係るマルチプレクサ1によれば、付加回路30の電気機械結合係数K 30がフィルタ回路10の電気機械結合係数K 10よりも大きいので、フィルタ回路20の通過帯域におけるアイソレーションを改善でき、またこれにより、フィルタ回路20の通過帯域の挿入損失を低減することが可能となる。
[4.電気機械結合係数を調整する構造_K 30<K 10
フィルタ回路10を構成する第1弾性波共振子は、例えば、図3の(a)における断面構造を有し、付加回路30を構成する第2弾性波共振子は、例えば、図3の(b)における断面構造を有する。
より具体的には、第2弾性波共振子は、図3の(b)に示すように、基板60(第2圧電体)およびIDT電極50(第2IDT電極)と、基板60およびIDT電極50の間に形成された、電気機械結合係数を調整する誘電体層70B(第2誘電体層)と、を有する。また、第1弾性波共振子は、図3の(a)に示すように、基板60(第1圧電体)と、基板60に接触して形成されたIDT電極50(第1IDT電極)と、を有する。
上記構成によれば、付加回路30の電気機械結合係数K 30は、フィルタ回路10の電気機械結合係数K 10よりも小さくなる。
なお、フィルタ回路10を構成する第1弾性波共振子および付加回路30を構成する第2弾性波共振子は、いずれも、図3の(b)における断面構造を有していてもよい。つまり、第2弾性波共振子は、図3の(b)に示すように、基板60(第2圧電体)およびIDT電極50(第2IDT電極)と、基板60およびIDT電極50の間に形成された、電気機械結合係数を調整する誘電体層70B(第2誘電体層)と、を有する。また、第1弾性波共振子は、図3の(b)に示すように、基板60(第1圧電体)およびIDT電極50(第1IDT電極)と、基板60およびIDT電極50の間に形成された、電気機械結合係数を調整する誘電体層70B(第1誘電体層)と、を有する。ここで、第2弾性波共振子を構成する誘電体層70B(第2誘電体層)は、第1弾性波共振子を構成する誘電体層70B(第1誘電体層)よりも厚い。
この構成であっても、付加回路30の電気機械結合係数K 30は、フィルタ回路10の電気機械結合係数K 10よりも小さくなる。
また、フィルタ回路10を構成する第1弾性波共振子は、例えば、図4の(a)における断面構造を有し、付加回路30を構成する第2弾性波共振子は、例えば、図4の(b)における断面構造を有する。
より具体的には、第2弾性波共振子は、図4の(b)に示すように、基板60(第2圧電体)およびIDT電極50(第2IDT電極)と、IDT電極50を覆うように形成された、電気機械結合係数を調整する誘電体層70Aおよび70Bの積層体(第4誘電体層)と、を有する。また、第1弾性波共振子は、図4の(a)に示すように、基板60(第1圧電体)およびIDT電極50(第1IDT電極)と、IDT電極50を覆うように形成された、電気機械結合係数を調整する誘電体層70A(第3誘電体層)と、を有する。ここで、第2弾性波共振子を構成する誘電体層70Aおよび70Bの積層体(第4誘電体層)は、第1弾性波共振子を構成する誘電体層70A(第3誘電体層)よりも厚い。
この構成であっても、付加回路30の電気機械結合係数K 30は、フィルタ回路10の電気機械結合係数K 10よりも小さくなる。
図6は、実施例2および比較例2に係るフィルタ装置の通過特性およびマルチプレクサのアイソレーション特性を比較したグラフである。図6の(a)は、フィルタ装置40の入出力端子110および共通端子100の間の通過特性を示している。また、図6の(b)は、フィルタ装置40およびフィルタ回路20が共通接続されたマルチプレクサ1の入出力端子110および120の間のアイソレーション特性を示している。
なお、実施例2に係るフィルタ装置40は、フィルタ回路10が有する第1弾性波共振子の構成を、図3の(a)に示された構成とし、付加回路30が有する第2弾性波共振子の構成を、図3の(b)に示された構成としている。また、フィルタ回路10は、複数の第1弾性波共振子を有するラダー型の弾性表面波フィルタであり、付加回路30は、複数の第2弾性波共振子を有する縦結合型の弾性表面波共振器である。
また、比較例2に係るフィルタ装置は、実施例2に係るフィルタ装置40と比較して、付加回路30が有する第2弾性波共振子の構成も、フィルタ回路10が有する第1弾性波共振子の構成と同様に、図3の(a)に示された構成としている点のみが異なる。
また、本実施例および本比較例では、第2周波数帯域が第1周波数帯域よりも高い、つまり、フィルタ回路20の通過帯域がフィルタ回路10の通過帯域よりも高い回路構成となっている。
実施例2および比較例2において、付加回路30は、第1周波数帯域よりも高周波側の高周波信号を、フィルタ回路10を通過する当該高周波側の高周波信号と略逆位相で通過させる。
さらに、実施例2では、付加回路30の電気機械結合係数K 30がフィルタ回路10の電気機械結合係数K 10よりも小さいので、付加回路30を通過する第2周波数帯域のうち第1周波数帯域に近接する狭帯域の高周波信号を通過させる。よって、図6の(a)に示すように、実施例2に係るフィルタ装置40は、比較例2に係るフィルタ装置と比較して、フィルタ回路10の通過帯域の高周波側端部における挿入損失を増加させることなく、当該高周波側端部近傍の急峻性を改善している。言い換えれば、フィルタ回路10の通過帯域の高周波端における挿入損失を増加させることなく、フィルタ回路20の通過帯域(第2周波数帯域)の低周波側における減衰を、狭帯域で改善している。
つまり、実施例2に係るフィルタ装置40によれば、付加回路30の電気機械結合係数K 30がフィルタ回路10の電気機械結合係数K 10よりも小さいので、フィルタ回路10の通過帯域よりも狭い帯域幅を有するような周波数帯域を急峻に減衰させることが可能となる。
また、図6の(b)に示すように、実施例2に係るフィルタ装置40は、比較例2に係るフィルタ装置と比較して、マルチプレクサ1の第2周波数帯域におけるアイソレーションを、第1周波数帯域と近接する第2周波数帯域の低周波側に絞って改善している。
つまり、実施例2に係るマルチプレクサ1によれば、付加回路30の電気機械結合係数K 30がフィルタ回路10の電気機械結合係数K 10よりも小さいので、フィルタ回路20の通過帯域低周波側におけるアイソレーションを改善でき、またこれにより、フィルタ回路20の通過帯域低周波側の挿入損失を低減することが可能となる。
なお、上記の実施例1および2では、フィルタ回路10の減衰帯域を、共通端子100に接続されるフィルタ回路20の通過帯域(第2周波数帯域)を対象とし、上記減衰帯域における改善効果を説明した。つまり、付加回路30を通過させる高周波信号を第2周波数帯域の信号とした。しかしながら、付加回路30を通過させる高周波信号の周波数帯域は、第2周波数帯域に限定されず、フィルタ回路10の通過帯域(第1周波数帯域)以外の周波数帯域であればよい。
なお、実施例1および2において、フィルタ回路10の基板60(第1圧電体)、および、付加回路30の基板60(第2圧電体)は、連続した1つの圧電体であってもよい。つまり、フィルタ回路10と付加回路30とは、共通の基板に形成されていてもよい。
電気機械結合係数を調整するためには、図3および図4で示したように、基板およびIDT電極に形成される誘電体層の形成の有無、または、当該誘電体層の膜厚が異なる構成となる。これらの構成は、同一基板を用いることで、製造工程において基板上の部分的なエッチングにより実現できるため、簡素化された工程によりフィルタ装置40の電極レイアウト面積を縮小できる。これにより、フィルタ装置40およびマルチプレクサ1の小型化を実現できる。
[5.マルチプレクサの変形例]
図7Aは、実施の形態の変形例2に係るマルチプレクサ1Aの回路構成図である。同図に示すように、本変形例に係るマルチプレクサ1Aは、フィルタ装置40と、フィルタ回路20と、共通端子100と、入出力端子110および120と、を備える。本変形例に係るマルチプレクサ1Aは、実施の形態に係るマルチプレクサ1と回路構成は同じであるが、共通端子100に接続されるフィルタは、フィルタ装置40およびフィルタ回路20の2つに限定される。つまり、共通端子100には、フィルタ装置40およびフィルタ回路20以外のフィルタが接続されていない。
また、付加回路30の電気機械結合係数K 30は、フィルタ回路10の電気機械結合係数K 10よりも小さく、かつ、フィルタ回路20の電気機械結合係数K 20よりも小さい。
上記構成の場合、フィルタ装置40以外に共通端子100に接続されたフィルタは、フィルタ回路20のみである。よって、フィルタ装置40において高減衰が求められる帯域は、フィルタ回路20の通過帯域(の一部)のみとなる場合が多い。
よって、このような場合には、フィルタ装置40において狭帯域を減衰させればよいので、付加回路30の電気機械結合係数K 30は、フィルタ回路10の電気機械結合係数K 10よりも小さく、かつ、フィルタ回路20の電気機械結合係数K 20よりも小さく設定される。なお、本変形例において、付加回路30の電気機械結合係数K 30がフィルタ回路20の電気機械結合係数K 20よりも小さいことは必須ではない。
図7Bは、実施の形態の変形例3に係るマルチプレクサ1Bの回路構成図である。同図に示すように、本変形例に係るマルチプレクサ1Bは、フィルタ装置40と、フィルタ回路20Aおよび20Bと、共通端子100と、入出力端子110、120Aおよび120Bと、を備える。本変形例に係るマルチプレクサ1Bは、変形例2に係るマルチプレクサ1Aと比較して、第3のフィルタ回路20Bが付加されている点が異なる。
また、付加回路30の電気機械結合係数K 30は、フィルタ回路10の電気機械結合係数K 10よりも大きく、かつ、フィルタ回路20Aの電気機械結合係数K 20Aよりも大きく、かつ、フィルタ回路20Bの電気機械結合係数K 20Bよりも大きい。
フィルタ回路20Aは、共通端子100および入出力端子120Aに接続され、第1周波数帯域と異なる第2周波数帯域を通過帯域とする第2フィルタ回路である。
フィルタ回路20Bは、共通端子100および入出力端子120Bに接続され、第1周波数帯域および第2周波数帯域と異なり、かつ、第1周波数帯域と第2周波数帯域との間に位置する第3周波数帯域を通過帯域とする第3フィルタ回路である。
上記構成の場合、フィルタ装置40以外に共通端子100に接続されたフィルタは、フィルタ回路20Aおよび20Bの2つである。また、フィルタ装置40の通過帯域は、フィルタ回路20Aの通過帯域とフィルタ回路20Bの通過帯域との間に位置しているのではなく、フィルタ回路20Aの通過帯域とフィルタ回路20Bの通過帯域とは、フィルタ装置40の通過帯域よりも高周波側または低周波側に偏って位置している。よって、フィルタ装置40において高減衰が求められる帯域は、フィルタ回路20Aの通過帯域とフィルタ回路20Bの通過帯域とを含んだ広帯域となる場合が多い。
よって、このような場合には、フィルタ装置40において広帯域を減衰させる必要があるので、付加回路30の電気機械結合係数K 30は、フィルタ回路10の電気機械結合係数K 10よりも大きく、かつ、フィルタ回路20Aの電気機械結合係数K 20Aよりも大きく、かつ、フィルタ回路20Bの電気機械結合係数K 20Bよりも大きく設定される。なお、本変形例において、付加回路30の電気機械結合係数K 30がフィルタ回路20Aの電気機械結合係数K 20Aよりも大きいことは必須ではなく、また、付加回路30の電気機械結合係数K 30がフィルタ回路20Bの電気機械結合係数K 20Bよりも大きいことは必須ではない。
変形例2および変形例3に係るマルチプレクサによれば、減衰帯域の帯域幅に対応した高い減衰特性を有する小型のフィルタ装置およびマルチプレクサを提供することが可能となる。
(その他の実施の形態)
以上、本発明に係るフィルタ装置およびマルチプレクサについて、実施の形態を挙げて説明したが、本発明のフィルタ装置およびマルチプレクサは、上記実施の形態に限定されるものではない。上記実施の形態における任意の構成要素を組み合わせて実現される別の実施の形態や、上記実施の形態およびその変形例に対して本発明の主旨を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例や、本発明のフィルタ装置およびマルチプレクサを内蔵した各種機器も本発明に含まれる。
なお、上記実施の形態において、「Aの電気機械結合係数とBの電気機械結合係数とが異なる」とは、Aの電気機械結合係数とBの電気機械結合係数とが実質的に同一であることを排除し、AおよびBの比帯域(%)が0.5ポイント以上異なることを言う。
なお、上記実施の形態において、電気機械結合係数とは、弾性表面波デバイスにおいて、圧電性の基板とその上に形成されたIDT電極との間における、機械的エネルギーおよび電気的エネルギーの相互変換の効率を表すパラメータである。よって、弾性表面波デバイスに外的付加された回路素子により当該弾性表面波デバイスの電気特性を調整する場合においては、電気機械結合係数が調整されたものではないものと定義される。
また、実施の形態に係るフィルタ装置およびマルチプレクサにおいて、各構成要素の間に、インダクタやキャパシタが接続されていてもかまわない。なお、当該インダクタには、各構成要素間を繋ぐ配線による配線インダクタが含まれてもよい。
本発明は、マルチバンド化された周波数規格に適用できる低損失かつ高減衰のフィルタおよび低損失かつ高アイソレーションのマルチプレクサとして、携帯電話などの通信機器に広く利用できる。
1、1A、1B マルチプレクサ
2 アンテナ
3 整合用インダクタ
10、20、20A、20B フィルタ回路
30 付加回路
31 キャパシタ
31a、31b 弾性表面波共振子
40 フィルタ装置
50 IDT電極
60 基板
61 圧電単結晶基板
70A、70B 誘電体層
100 共通端子
110、120、120A、120B 入出力端子
130、140 端子
200 弾性波共振子
200a、200b 電極指
201a、201b 櫛形電極
202a、202b バスバー電極
250a 密着層
250b 主電極層
251 高音速支持基板
252 低音速膜
253 圧電膜

Claims (14)

  1. 第1端子および第2端子と、
    前記第1端子および前記第2端子に接続され、第1弾性波共振子からなり、第1周波数帯域を通過帯域とする第1フィルタ回路と、
    前記第1端子および前記第2端子の間に、少なくとも1つの前記第1弾性波共振子と並列に接続され、第2弾性波共振子からなり、前記第1フィルタ回路を通過する周波数帯域以外の所定の周波数帯域の信号成分に対し逆相の信号を生成する付加回路と、を備え、
    前記付加回路の電気機械結合係数は、前記第1フィルタ回路の電気機械結合係数と異なる、
    フィルタ装置。
  2. 前記付加回路の電気機械結合係数は、前記第1フィルタ回路の電気機械結合係数よりも大きい、
    請求項1に記載のフィルタ装置。
  3. 前記第1弾性波共振子は、
    第1圧電体および第1IDT(InterDigital Transducer)電極と、
    前記第1圧電体および前記第1IDT電極の間に形成された、第1誘電体層と、を有し、
    前記第2弾性波共振子は、
    第2圧電体と、
    前記第2圧電体に接触して形成された第2IDT電極と、を有する、
    請求項2に記載のフィルタ装置。
  4. 前記第1弾性波共振子は、
    第1圧電体および第1IDT電極と、
    前記第1圧電体および前記第1IDT電極の間に形成された、電気機械結合係数を調整する第1誘電体層と、を有し、
    前記第2弾性波共振子は、
    第2圧電体および第2IDT電極と、
    前記第2圧電体および前記第2IDT電極の間に形成された、電気機械結合係数を調整する第2誘電体層と、を有し、
    前記第2誘電体層は、前記第1誘電体層よりも薄い、
    請求項2に記載のフィルタ装置。
  5. 前記第1弾性波共振子は、
    第1圧電体および第1IDT電極と、
    前記第1IDT電極を覆うように形成された、電気機械結合係数を調整する第3誘電体層と、を有し、
    前記第2弾性波共振子は、
    第2圧電体および第2IDT電極と、
    前記第2IDT電極を覆うように形成された、電気機械結合係数を調整する第4誘電体層と、を有し、
    前記第4誘電体層は、前記第3誘電体層よりも薄い、
    請求項2に記載のフィルタ装置。
  6. 前記第1圧電体および前記第2圧電体は、連続した1つの圧電体である、
    請求項3〜5のいずれか1項に記載のフィルタ装置。
  7. 前記付加回路の電気機械結合係数は、前記第1フィルタ回路の電気機械結合係数よりも小さい、
    請求項1に記載のフィルタ装置。
  8. 前記第1弾性波共振子は、
    第1圧電体と、
    前記第1圧電体に接触して形成された第1IDT電極と、を有し、
    前記第2弾性波共振子は、
    第2圧電体および第2IDT電極と、
    前記第2圧電体および前記第2IDT電極の間に形成された、電気機械結合係数を調整する第2誘電体層と、を有する、
    請求項7に記載のフィルタ装置。
  9. 前記第1弾性波共振子は、
    第1圧電体および第1IDT電極と、
    前記第1圧電体および前記第1IDT電極の間に形成された、電気機械結合係数を調整する第1誘電体層と、を有し、
    前記第2弾性波共振子は、
    第2圧電体および第2IDT電極と、
    前記第2圧電体および前記第2IDT電極の間に形成された、電気機械結合係数を調整する第2誘電体層と、を有し、
    前記第2誘電体層は、前記第1誘電体層よりも厚い、
    請求項7に記載のフィルタ装置。
  10. 前記第1弾性波共振子は、
    第1圧電体および第1IDT電極と、
    前記第1IDT電極を覆うように形成された、電気機械結合係数を調整する第3誘電体層と、を有し、
    前記第2弾性波共振子は、
    第2圧電体および第2IDT電極と、
    前記第2IDT電極を覆うように形成された、電気機械結合係数を調整する第4誘電体層と、を有し、
    前記第4誘電体層は、前記第3誘電体層よりも厚い、
    請求項7に記載のフィルタ装置。
  11. 前記第1圧電体および前記第2圧電体は、連続した1つの圧電体である、
    請求項8〜10のいずれか1項に記載のフィルタ装置。
  12. 共通端子と、
    前記第1端子が前記共通端子に接続された、請求項1〜11のいずれか1項に記載のフィルタ装置と、
    前記共通端子に接続され、前記第1周波数帯域と異なる第2周波数帯域を通過帯域とする第2フィルタ回路と、を備える、
    マルチプレクサ。
  13. 共通端子と、
    前記第1端子が前記共通端子に接続された、請求項7〜11のいずれか1項に記載のフィルタ装置と、
    前記共通端子に接続され、前記第1周波数帯域と異なる第2周波数帯域を通過帯域とする第2フィルタ回路と、を備え、
    前記共通端子には、前記フィルタ装置および前記第2フィルタ回路以外のフィルタが接続されていない、
    マルチプレクサ。
  14. 共通端子と、
    前記第1端子が前記共通端子に接続された、請求項2〜6のいずれか1項に記載のフィルタ装置と、
    前記共通端子に接続され、前記第1周波数帯域と異なる第2周波数帯域を通過帯域とする第2フィルタ回路と、
    前記共通端子に接続され、前記第1周波数帯域および前記第2周波数帯域と異なり、かつ、前記第1周波数帯域と前記第2周波数帯域との間に位置する第3周波数帯域を通過帯域とする第3フィルタ回路と、を備える、
    マルチプレクサ。
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