JP5163748B2 - 弾性波素子と、これを用いた電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、弾性波素子と、これを用いた電子機器に関する。
図10は従来の弾性波素子の断面模式図である。図10において、従来の弾性波素子1は、ニオブ酸リチウムからなる圧電体2と、圧電体2の上に配置されたIDT(Interdigital Transducer)電極3と、IDT電極3を覆うように圧電体2の上に配置された酸化ケイ素からなる第1誘電体層4と、第1誘電体層4の上に配置されて第1誘電体層4を伝搬する横波より速い横波が伝搬する媒質からなる第2誘電体層5と、を備える。
なお、この出願に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
上記従来の弾性波素子1は、第1誘電体層4の膜厚、IDT電極3の膜厚、基板のカット角を設計することにより、不要波であるストンリー波の電気機械結合係数を抑制していた。しかし、主要波であるSH波の電気機械結合係数は小さく、最大でも0.15しかない。このため、従来の弾性波素子1を例えばUMTSのバンドI等の広い送信受信帯域ギャップを有するデュプレクサに適用する場合、良好なフィルタ特性を得ることが困難であった。
特開2007−267366号公報
本発明は、主要波の電気機械結合係数を向上させる。
弾性波素子は、圧電体と、前記圧電体の上に配置されたIDT電極と、前記IDT電極を覆うように前記圧電体の上に配置されて前記圧電体とは逆の周波数温度特性を有する媒質からなる第1誘電体層と、前記第1誘電体層の上に配置されて前記第1誘電体層を伝搬する横波より速い横波が伝搬する媒質からなる第2誘電体層と、を備え、前記第1誘電体層は、前記IDT電極の上方における前記第1誘電体層の上面に凸部を有し、前記圧電体と前記第1誘電体層との境界面と前記凸部の下端までの高さをt1とし、前記凸部の上端から前記凸部の下端までの高さをt2とし、前記IDT電極の膜厚をhとし、前記IDT電極で励振される主要波の波長をλとしたとき、0.25λ≦t1≦0.28λ、かつ、0<t2≦1.5h、又は、0.28λ<t1≦0.3λ、かつ、0<t2≦0.58hを満たすことを特徴とする。
本発明の弾性波素子は、上記凸部により、主要波であるSH波の電気機械結合係数が大きくなり、弾性波素子を例えばUMTSのバンドI等の広い送信受信帯域ギャップを有するデュプレクサに適用する場合、良好なフィルタ特性を得ることが容易となる。
図1は本発明の実施の形態1に係る弾性波素子の断面模式図である。 図2は本発明の実施の形態1に係る弾性波素子の特性の説明図である。 図3は本発明の実施の形態1に係る弾性波素子の特性の説明図である。 図4は本発明の実施の形態1に係る弾性波素子の特性の説明図である。 図5は本発明の実施の形態1に係る弾性波素子の特性の説明図である。 図6は本発明の実施の形態1に係る弾性波素子の特性の説明図である。 図7は本発明の実施の形態1に係る弾性波素子の特性の説明図である。 図8は本発明の実施の形態1に係る弾性波素子の他の断面模式図である。 図9は本発明の実施の形態1に係る弾性波素子の特性の説明図である。 図10は従来の弾性波素子の断面模式図である。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係る弾性波素子の断面模式図である。図1において、弾性波素子6は、圧電体7と、この圧電体7の上に配置されたIDT電極8と、IDT電極8を覆うように圧電体7の上に配置された酸化ケイ素からなる第1誘電体層9と、この第1誘電体層9の上に配置されて第1誘電体層9を伝搬する横波より速い横波が伝搬する媒質からなる第2誘電体層10と、を備える。第1誘電体層9は、IDT電極8の上方における第1誘電体層9の上面に凸部11を有する。ここで、凸部11のピッチ幅をLとし、IDT電極8のピッチ幅をpとした場合、L≒pを満たしている。
圧電体7は、例えば、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、又はニオブ酸カリウム系の圧電基板からなる。
IDT電極8は、例えば銅(比重8.95)、若しくは銅を主成分とする金属であるが、これに限るものではない。
第1誘電体層9は、例えば、酸化ケイ素からなる。しかし、圧電体7とは逆の周波数温度特性を有する媒質であればよい。これにより、周波数温度特性を向上することができる。
第2誘電体層10は、第1誘電体層9を伝搬する横波の速度よりも速い横波が伝搬する媒質からなり、例えば、ダイアモンド、シリコン、窒化シリコン、窒化アルミニウム、または酸化アルミニウムである、また、この第2誘電体層10の膜厚はIDT電極8のピッチ幅pの1.6倍以上である。これにより、主要波であるSH波のエネルギーを、弾性波素子6の中に閉じ込めることができる。
弾性波素子6は、圧電体7と第1誘電体層9との境界面と凸部11の下端までの高さをt1とし、凸部11の上端から凸部11の下端までの高さをt2とし、IDT電極8の膜厚をhとし、IDT電極8で励振される主要波であるSH波の波長をλとしたとき、t1≦0.28λ、かつ0<t2≦1.5h、又は0.28<t1≦0.3λ、かつ0<t2≦0.58hを満たす。また、弾性波素子6は、凸部11の下端の幅をL1とし、凸部11の上端の幅をL2としたとき、L2≦L1を満たす。これらの条件を満たす場合に、特に、主要波であるSH波の電気機械結合係数が大きくなり、弾性波素子6を例えばUMTSのバンドI等の広い送信受信帯域ギャップを有するデュプレクサに適用する場合、良好なフィルタ特性を得ることが容易となる。このことを以下、図2〜図6を用いて説明する。
図2は本発明の実施の形態1に係る弾性波素子の特性の説明図である。すなわち、第1誘電体層9の膜厚t1が0.25λの場合に凸部11の高さt2を変化させたときの弾性波素子6の主要波の電気機械結合係数の変化を示した図である。図2において、横軸は、(凸部の高さt2)/(IDT電極の膜厚h)であり、縦軸は主要波の電気機械結合係数である。
ここで、圧電体7として、25度回転Y板のニオブ酸リチウムを用い、IDT電極8の膜厚が0.1λの銅を用い、第1誘電体層9として、膜厚t1が0.25λの酸化ケイ素を用い、第2誘電体層10として、膜厚がλの窒化シリコンを用いた。なお、凸部11の下端の幅L1は、IDT電極8の電極指の幅p1と等しい。なお、IDT電極8の電極指の幅p1の方向は、主要波の伝播方向と同じ方向である。
図2に示すように、凸部11によって、弾性波素子6の主要波の電気機械結合係数が向上する。特に、凸部11の高さt2が0.038λ以上0.15λ以下の場合、即ち、IDT電極8の膜厚hの0.38倍以上1.5倍以下の場合に、弾性波素子6の主要波の電気機械結合係数が更に向上する。
図3は本発明の実施の形態1に係る弾性波素子の特性の説明図である。すなわち、第1誘電体層9の膜厚t1が0.28λの場合に凸部11の高さt2を変化させたときの弾性波素子6の主要波の電気機械結合係数の変化を示した図である。図3において、横軸は、(凸部の高さt2)/(IDT電極の膜厚h)であり、縦軸は主要波の電気機械結合係数である。
ここで、図2の場合と同様に、圧電体7として、25度回転Y板のニオブ酸リチウムを用い、IDT電極8の膜厚が0.1λの銅を用い、第1誘電体層9として、膜厚t1が0.28λの酸化ケイ素を用い、第2誘電体層10として、膜厚がλの窒化シリコンを用いた。なお、凸部11の下端の幅L1及び凸部11の上端の幅L2は、IDT電極8の電極指の幅p1と等しい。
図3に示すように、凸部11の高さt2が0.15λ以下の場合、即ち、IDT電極8の膜厚hの1.5倍以下の場合に、弾性波素子6の主要波の電気機械結合係数が向上する。
図4は、本発明の実施の形態1に係る弾性波素子の特性の説明図である。すなわち、第1誘電体層9の膜厚t1が0.3λの場合に凸部11の高さt2を変化させたときの弾性波素子6の主要波の電気機械結合係数の変化を示した図である。図4において、横軸は、(凸部の高さt2)/(IDT電極の膜厚h)であり、縦軸は主要波の電気機械結合係数である。
ここで、図2の場合と同様に、圧電体7として、25度回転Y板のニオブ酸リチウムを用い、IDT電極8の膜厚が0.1λの銅を用い、第1誘電体層9として、膜厚t1が0.3λの酸化ケイ素を用い、第2誘電体層10として、膜厚がλの窒化シリコンを用いた。なお、凸部11の下端の幅L1及び凸部11の上端の幅L2は、IDT電極8の電極指の幅p1と等しい。
図4に示すように、凸部11の高さt2が0.058λ以下の場合、即ち、IDT電極8の膜厚hの0.58倍以下の場合に、弾性波素子6の主要波の電気機械結合係数が向上する。
図5は、本発明の実施の形態1に係る弾性波素子の特性の説明図である。すなわち、第1誘電体層9の膜厚t1が0.4λの場合に凸部11の高さt2を変化させたときの弾性波素子6の主要波の電気機械結合係数の変化を示した図である。図5において、横軸は、(凸部の高さt2)/(IDT電極の膜厚h)であり、縦軸は主要波の電気機械結合係数である。
ここで、図2の場合と同様に、圧電体7として、25度回転Y板のニオブ酸リチウムを用い、IDT電極8の膜厚が0.1λの銅を用い、第1誘電体層9として、膜厚t1が0.4λの酸化ケイ素を用い、第2誘電体層10として、膜厚がλの窒化シリコンを用いた。なお、凸部11の下端の幅L1及び凸部11の上端の幅L2は、IDT電極8の電極指の幅p1と等しい。
図5に示すように、凸部11の高さt2が如何なる値であろうとも、凸部11によって、弾性波素子6の主要波の電気機械結合係数は低下する。
図2〜図5からわかるように、圧電体7と第1誘電体層9との境界面と凸部11の下端までの高さt1が0.25λ以上0.28λ以下の場合は、凸部の高さt2がIDT電極8の膜厚hの1.5倍以下のときに、又はt1が0.28λより大きく0.3λ以下の場合は、t2がhの0.58倍以下のときに、主要波であるSH波の電気機械結合係数が向上する。
図6は、本発明の実施の形態1に係る弾性波素子の特性の説明図である。すなわち、第1誘電体層9の膜厚t1が0.25λであって、凸部11の下端の幅L1及び凸部11の上端の幅L2がIDT電極8の電極指の幅p1の0.32倍、0.6倍、1倍、1.4倍、及び1.8倍の場合に、凸部11の高さt2を変化させたときの弾性波素子6の主要波の電気機械結合係数の変化を示した図である。図6において、横軸は、(凸部の高さt2)/(IDT電極の膜厚h)であり、縦軸は主要波の電気機械結合係数である。
ここで、図2の場合と同様に、圧電体7として、25度回転Y板のニオブ酸リチウムを用い、IDT電極8の膜厚が0.1λの銅を用い、第1誘電体層9として、膜厚t1が0.25λの酸化ケイ素を用い、第2誘電体層10として、膜厚がλの窒化シリコンを用いた。
図6に示すように、凸部11の下端の幅L1がIDT電極の電極指の幅p1より大きくとも小さくとも、0<t1≦0.28λ、かつ0<t2≦1.5h、又は、0.28<t1≦0.3λ、かつ0<t2≦0.58hという条件のもと、主要波であるSH波の電気機械結合係数が向上する。なお、凸部11の下端の幅L1がIDT電極8の電極指の幅p1の0.5倍より小さい場合、例えば、凸部11の下端の幅L1がIDT電極の電極指の幅p1の0.32倍の場合、主要波であるSH波の電気機械結合係数は低下する。
図7は、本発明の実施の形態1に係る弾性波素子の特性の説明図である。すなわち、凸部11の下端の幅L1と上端の幅L2の関係がL2<L1を満たすと凸部11が上に向かい細くなる弾性波素子6の特性を示す。
図7において、第1誘電体層9の膜厚t1が0.25λであって、凸部11の下端の幅L1がIDT電極8の電極指の幅p1の0.6倍かつ凸部11の上端の幅L2がIDT電極8の電極指の幅p1の0.3倍、凸部11の下端の幅L1がIDT電極8の電極指の幅p1の1倍かつ凸部11の上端の幅L2がIDT電極8の電極指の幅p1の0.5倍、凸部11の下端の幅L1がIDT電極8の電極指の幅p1の1.4倍かつ凸部11の上端の幅L2がIDT電極8の電極指の幅p1の0.7倍、及び凸部11の下端の幅L1がIDT電極8の電極指の幅p1の1.8倍かつ凸部11の上端の幅L2がIDT電極8の電極指の幅p1の0.9倍の場合に、凸部11の高さt2を変化させたときの弾性波素子6の主要波の電気機械結合係数の変化を示す。図7の横軸は、(凸部の高さt2)/(IDT電極の膜厚h)であり、図7の縦軸は主要波の電気機械結合係数である。
ここで、図2の場合と同様に、圧電体7として、25度回転Y板のニオブ酸リチウムを用い、IDT電極8の膜厚が0.1λの銅を用い、第1誘電体層9として、膜厚t1が0.25λの酸化ケイ素を用い、第2誘電体層10として、膜厚がλの窒化シリコンを用いた。この場合、特に、凸部11の下端の幅L1がIDT電極8の電極指の幅p1より大きい場合、凸部の形状がL2<L1である弾性波素子6の主要波の電気機械結合係数は、凸部の形状がL1=L2である弾性波素子6の主要波の電気機械結合係数より更に大きくなる。
なお、第1誘電体層9の上記形状を得る方法として、弾性波素子6の製造工程において、圧電体7側にバイアスを印加しながらスパッタリングで成膜を行う、いわゆるバイアス(Bias)スパッタリング法が挙げられる。
例えば、酸化ケイ素のターゲットをスパッタリングすることにより圧電体7上に第1誘電体層9を堆積させると同時に、バイアスにより圧電体7上の第1誘電体層9の一部をスパッタリングする。すなわち、第1誘電体層9を堆積させながら一部を削ることにより、第1誘電体層9の形状をコントロールする。その際、第1誘電体層9の形状をコントロールする手段としては、第1誘電体層9を堆積させる途中で圧電体7に印加するバイアスとスパッタリング電力の比を変化させたり、成膜の初期は圧電体7にバイアスをかけずに成膜し、途中から成膜と同時にバイアスを印加したりすればよい。この際、圧電体21の温度についても管理を行う。
図8は本発明の実施の形態1に係る弾性波素子の他の断面模式図である。図8において、凸部11の上端の幅L2を、IDT電極8の電極指の幅P1よりも小さくすることにより、弾性波素子6の主要波の電気機械結合係数が更に大きくなる。また、第1誘電体層9の質量付加効果によるIDT電極8の反射率が高まり、弾性波素子6の電気的特性が向上する。
なお、その凸部11の上端から下端にかけて下に凸な曲線となる凹凸形状を有することが望ましい。これにより、凸部11における第1の誘電体層9の質量付加が連続的かつ緩やかに変化する。その結果、第1の誘電体層9の形状に起因する不要な反射を発生させることを抑制しつつ、弾性波素子6の主要波の電気機械結合係数を向上することができる。
また、凸部11の上端の幅は、さらにIDT電極8の電極指幅の1/2以下であることが望ましい。さらに、凸部11の上端の中心位置は、IDT電極8の電極指の中心位置の上方に略一致していることが望ましい。これにより、弾性波素子5の電気的特性が更に向上する。
また、凸部11の高さをt2、IDT電極8の膜厚をhとしたときに、0.18λ<t2≦hを満たすことが望ましい。これは、図7に示すように、0.6≦L1/p1≦1.8の場合、t2が0.18λ以上で、第1誘電体層9の表面をフラットにしたものに対して主要波の電気機械結合係数が向上するからである。
一方、IDT電極8の膜厚hより高くすると、さらに、この第1誘電体層9を作成するための新たな工程を追加することが必要となり、製造方法が煩雑となる。
上記ではIDT電極8を銅を主成分とする金属で説明したが、IDT電極8は、銅に限るものではない。
図9は本発明の実施の形態1に係る弾性波素子の特性の説明図である。すなわち、IDT電極8がモリブデン(比重10.22)である場合について、第1誘電体層9の膜厚t1が0.25λ、0.28λ、0.3λの場合に凸部11の高さt2を変化させたときの弾性波素子6の主要波の電気機械結合係数の変化を示した図である。図9において、横軸は、(凸部の高さt2)/(IDT電極の膜厚h)であり、縦軸は主要波の電気機械結合係数である。
ここで、圧電体7として、25度回転Y板のニオブ酸リチウムを用い、IDT電極8の膜厚が0.1λのモリブデンを用い、第1誘電体層9として、膜厚t1が0.28λの酸化ケイ素を用い、第2誘電体層10として、膜厚がλの窒化シリコンを用いた。なお、凸部11の下端の幅L1及び凸部11の上端の幅L2は、IDT電極8の電極指の幅p1と等しい。このように、IDT電極が銅以外の例えばモリブデンの場合も、弾性波素子6の主要波の電気機械結合係数が向上する。
なお、本実施の形態1の弾性波素子6を共振器(図示せず)に適用しても構わないし、ラダー型フィルタもしくはDMSフィルタ等のフィルタ(図示せず)に適用しても構わない。さらに、弾性波素子6を、このフィルタと、フィルタに接続された半導体集積回路素子(図示せず)と、半導体集積回路素子(図示せず)に接続されたスピーカや表示部等の再生装置とを備えた電子機器に適用しても良い。これにより、共振器、フィルタ、及び電子機器における通信品質を向上することができる。
本発明に係る弾性波素子は、主要波の電気機械結合係数が大きくなるという特徴を有し、携帯電話等の電子機器に適用可能である。
6 弾性波素子
7 圧電体
8 IDT電極
9 第1誘電体層
10 第2誘電体層
11 凸部

Claims (6)

  1. 圧電体と、
    前記圧電体の上に配置されたIDT電極と、
    前記IDT電極を覆うように前記圧電体の上に配置されて前記圧電体とは逆の周波数温度特性を有する媒質からなる第1誘電体層と、
    前記第1誘電体層の上に配置されて前記第1誘電体層を伝搬する横波より速い横波が伝搬する媒質からなる第2誘電体層と、を備え、
    前記第1誘電体層は、前記IDT電極の上方における前記第1誘電体層の上面に凸部を有し、
    前記圧電体と前記第1誘電体層との境界面と前記凸部の下端までの高さをt1とし、
    前記凸部の上端から前記凸部の下端までの高さをt2とし、
    前記IDT電極の膜厚をhとし、
    前記IDT電極で励振される主要波の波長をλとしたとき、
    0.25λ≦t1≦0.28λ、かつ、0<t2≦1.5h、
    又は、
    0.28λ<t1≦0.3λ、かつ、0<t2≦0.58h
    を満たす弾性波素子。
  2. 圧電体と、
    前記圧電体の上に配置されたIDT電極と、
    前記IDT電極を覆うように前記圧電体の上に配置された酸化ケイ素からなる第1誘電体層と、
    前記第1誘電体層の上に配置されて前記第1誘電体層を伝搬する横波より速い横波が伝搬する媒質からなる第2誘電体層と、を備え、
    前記第1誘電体層は、前記IDT電極の上方における前記第1誘電体層の上面に凸部を有し、
    前記圧電体と前記第1誘電体層との境界面と前記凸部の下端までの高さをt1とし、
    前記凸部の上端から前記凸部の下端までの高さをt2とし、
    前記IDT電極の膜厚をhとし、
    前記IDT電極で励振される主要波の波長をλとしたとき、
    0.25λ≦t1≦0.28λ、かつ、0<t2≦1.5h、
    又は、
    0.28λ<t1≦0.3λ、かつ、0<t2≦0.58h
    を満たす弾性波素子。
  3. 前記第2誘電体層の膜厚は、IDT電極のピッチ幅pの1.6倍以上である
    請求項1又は請求項2記載の弾性波素子。
  4. 前記IDT電極の電極指の幅をp1とし、前記凸部の下端の幅をL1としたとき、
    0.6≦L1/p1≦1.8
    を満たす
    請求項1又は請求項2記載の弾性波素子。
  5. 前記凸部の上端の幅をL2としたとき、L2<L1を満たす
    請求項1又は請求項2記載の弾性波素子。
  6. 請求項1又は請求項2に記載の弾性波素子と、
    前記弾性波素子に接続された半導体集積回路素子と、
    前記半導体集積回路素子に接続された再生装置と、を備えた
    電子機器。
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