JP6801633B2 - 車両のシール材の取付け構造、及びシール材 - Google Patents
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Description
以下、図1から図6に基づいて、本発明の実施形態1に係る車両のシール材の取付け構造の説明を行う。本実施形態に係る車両のシール材の取付け構造は、ワンボックス車両のフロントドアとスライドドア間の見切り隙をシールするシール材の取付け構造である。ここで、図中における前後左右及び上下は、ワンボックス車両の前後左右及び上下に対応している。
ワンボックス車両C(以下、車両Cという)のボディ10の前部には、図1に示すように、左右両側に前側ドア開口部(図番省略)が形成されており、左右の前側ドア開口部が扉状のフロントドア12によって開閉可能に構成されている。また、車両Cのボディ10の中央部には、左側面に中央ドア開口部(図番省略)が形成されており、前記中央ドア開口部がスライドドア20によって開閉可能に構成されている。即ち、スライドドア20は、図1に示す前端位置から後方にスライドすることで中央ドア開口部を開放し、開放位置から前方にスライドすることで中央ドア開口部を閉鎖できるように構成されている。そして、フロントドア12とスライドドア20とが閉じられた状態で、図3、図4の平断面図に示すように、フロントドア12の後端部とスライドドア20の前端部間には見切り隙Mが形成される。即ち、フロントドア12が本発明の前席ドアに相当し、スライドドア20が本発明の後席ドアに相当する。
スライドドア20は、図1に示すように、ドア本体部22と窓部24とから構成されており、前記ドア本体部22と窓部24との境界位置が車両CのベルトラインBと一致している。スライドドア20の窓部24は、窓枠部24kと、その窓枠部24kに固定された窓ガラス24wとから構成されている。そして、スライドドア20の前側に設けられた窓枠部24kが下側で幅広、上側で幅細となる略直角三角形状に形成されている。略直角三角形状の窓枠部24kの意匠面Eには、装飾用の外装部品30が取付けられている。
シール材40は、図2に示すように、スライドドア20が開かれたときに、そのスライドドア20の前端面を構成するドアアウタパネル20aの幅狭端面部Sと幅広端面部Wとが外部から見えないように(露出しないように)、スライドドア20の前端面に取付けられる。シール材40は、スライドドア20の前端面の幅狭端面部Sを覆えるように構成された上側部40u(窓枠部24k側)、及び下側部40d(ドア本体部22側)と、幅広端面部Wを覆えるように構成された中央部40mとを備えている。そして、シール材40の上側部40uと中央部40mと下側部40dとが互いに接続された状態で筒状に形成されている。シール材40の上側部40u、中央部40m、及び下側部40dは、図3、図4に示すように、スライドドア20の前端面のフランジ部20fに対して外側から嵌め込まれて、そのフランジ部20fに取付けられる取付け部43を備えている。そして、シール材40の取付け部43の前端位置には、スライドドア20の前端面のフランジ部20fに沿ってタッチセンサー(図示省略)を収納する円筒状のタッチセンサー収納部43xが形成されている。
外装部品30は、スライドドア20の略直角三角形状の窓枠部24kの意匠面Eを装飾するとともに、図4に示すように、シール材40の張り出し部49を押さえる部品である。外装部品30は、図3、図4に示すように、窓枠部24kの意匠面Eに固定される板状ブラケット32と、板状ブラケット32の表面の窪み部32xに嵌め込まれる緩衝材33と、板状ブラケット32の表面、及び緩衝材33を覆う装飾板34とから構成されている。
シール材40をスライドドア20の前端面に取付ける際、タッチセンサー(図示省略)は予めシール材40の取付け部43のタッチセンサー収納部43xに収納されている。この状態で、先ず、シール材40の取付け部43をスライドドア20の前端面のフランジ部20fに対して外側から嵌め込むようにする。これにより、図2に示すように、シール材40の上側部40uと下側部40dとの幅狭被覆部44がスライドドア20の前端面における幅狭端面部Sを覆うようになる。また、シール材40の中央部40mのシール本体部47と幅広被覆部48とがスライドドア20の前端面における幅広端面部Wを覆うようになる。そして、シール材40の幅広被覆部48の裏面の張り出し部49がスライドドア20の窓枠部24kの意匠面E上に配置される。次に、外装部品30をクリップ35と両面テープにより窓枠部24kの意匠面Eに固定する。これにより、シール材40の幅広被覆部48の裏面に形成された張り出し部49が、図4に示すように、窓枠部24kの意匠面Eと外装部品30の板状ブラケット32の押さえ面32k間で挟持される。これにより、シール材40の幅広被覆部48がスライドドア20の前端面の幅広端面部Wに保持されるようになる。
本実施形態に係るシール材40の取付け構造によると、シール材40の幅広被覆部48は、その幅広被覆部48の張り出し部49(一部)が窓枠部24kの意匠面E(パネル面)と外装部品30間に挟持されることで、スライドドア20の前端面の幅広端面部W(パネルの端面の幅広端面部)に保持される。これにより、シール材40の幅広被覆部48を、例えば、両面テープ、接着剤等でスライドドア20の前端面の幅広端面部Wに保持する必要がなくなる。このため、シール材40の取付けに手間が掛からず、さらにシール材40の幅広被覆部48がスライドドア20の前端面の幅広端面部Wから経時的に剥がれるようなことがない。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、車両のフロントドア12とスライドドア20間の見切り隙Mをシールするシール材40の取付け構造について説明した。しかし、例えば、車両のボディパネルとスライドドア20間の見切り隙Mをシールするシール材40の取付け構造に本発明を適用することも可能である。また、車両のボディパネル、あるいはフロントドアとスイングドア間の見切り隙Mをシールするシール材40の取付け構造に本発明を適用することも可能である。また、本実施形態では、シール材40をスライドドア20の前端面に取付ける例を示した。しかし、シール材40をボディパネル側に設け、シール材40の幅広被覆部48の張り出し部49をボディパネル面と、そのボディパネル面に固定される部品間で挟持する構成でも可能である。
B・・・・・ベルトライン
M・・・・・見切り隙
20・・・・スライドドア(後席ドア)
20a・・・ドアアウタパネル(パネル)
20b・・・ドアインナパネル
20f・・・フランジ部(被取付け部)
24k・・・窓枠部
S・・・・・幅狭端面部
W・・・・・幅広端面部
E・・・・・意匠面(パネル面)
30・・・・外装部品(部品)
32t・・・突条(凸部)
32・・・・板状ブラケット
32k・・・押さえ面
35・・・・クリップ
40・・・・シール材
43x・・・タッチセンサー収納部
43・・・・取付け部
44・・・・幅狭被覆部
48・・・・幅広被覆部
49・・・・張り出し部
Claims (5)
- 車両の一方のパネルのパネル面と他方のパネルのパネル面間の見切り隙をシールするシール材をいずれかの前記パネルの端面に取付ける車両のシール材の取付け構造であって、
前記パネルの端面には、前記見切り隙に沿って形成されて、前記シール材が取付けられる被取付け部と、前記被取付け部から前記パネル面までの寸法が小さい幅狭端面部と、前記被取付け部から前記パネル面までの寸法が大きい幅広端面部とが設けられており、
前記シール材には、前記パネルの端面の被取付け部に取付けられる取付け部と、その取付け部から張り出して前記端面の幅狭端面部を覆う幅狭被覆部と、前記取付け部から張り出して前記端面の幅広端面部を覆う幅広被覆部とが設けられており、
前記シール材の幅広被覆部は、その幅広被覆部の一部が前記パネル面と前記パネル面に固定される部品間に挟持されることで、前記パネルの端面の幅広端面部に保持されるように構成されている車両のシール材の取付け構造。 - 請求項1に記載された車両のシール材の取付け構造であって、
前記パネル面に固定される部品には、前記パネル面に対向する位置に前記シール材の幅広被覆部の一部を押さえる押さえ面が形成されており、前記押さえ面に凸部が設けられている車両のシール材の取付け構造。 - 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された車両のシール材の取付け構造であって、
前記シール材は、後席ドアのドアパネルの前端面に取付けられて、前記後席ドアと前席ドア間の見切り隙をシール可能な構成であり、
前記シール材の幅広被覆部の裏面に設けられた張り出し部が前記ドアパネルの表面と、前記ドアパネルの表面に固定された外装部品間に挟持されるように構成されている車両のシール材の取付け構造。 - 車両の一方のパネルのパネル面と他方のパネルのパネル面間の見切り隙をシール可能で、前記見切り隙に沿っていずれかの前記パネルの端面に形成された被取付け部に取付けられる取付け部と、その取付け部からの張り出し寸法が小さい幅狭被覆部と、前記張り出し寸法が大きい幅広被覆部とを備える車両のシール材であって、
前記幅広被覆部には、前記パネル面と前記パネル面に固定される部品間に挟持されることで、その幅広被覆部を前記パネルの端面に保持するための張り出し部が設けられている車両のシール材。 - 請求項4に記載された車両のシール材であって、
車両の一方のパネルのパネル面と他方のパネルのパネル面間の見切り隙に異物が挟まれたことを検出可能なタッチセンサーを収納するタッチセンサー収納部が設けられている車両のシール材。
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