JP4146184B2 - ドアインナシールの取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ドアトリムのウエスト部先端に形成された凹溝内に、ドアインナシールの取付基部を挿入して取付けるドアインナシールの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のドアインナシールの取付構造としては、例えば特開2002−52936号公報で知られているように、ドアトリムのウエスト部先端に凹溝を形成し、該凹溝内にドアインナシールの取付基部を挿入して取付けている。ドアインナシールの取付基部には凹溝外へ突出するシールリップが形成され、該シールリップがドアウインドウパネルに摺接している。
【0003】
ドアインナシールの取付基部の上下には多数の係合リップが形成され、取付基部を凹溝内に圧入して、係合リップを凹溝の上下両面に弾接させることにより、取付基部の凹溝からの抜けを防止している。但し、係合リップの弾接力だけでは抜け防止効果が弱いため、挿入後に超音波処理により取付基部の一部と凹溝の内面とを溶着している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術にあっては、ドアインナシールの取付基部の抜け防止のために、取付基部の上下に多数の係合リップを形成していたため、取付基部を凹溝内へ挿入する際に大きな力を必要とし、取付作業が困難である。また、挿入後に超音波処理により取付基部の一部と凹溝の内面とを溶着する必要があるため、作業工数の増加も招いている。
【0005】
この発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、凹溝内への挿入作業が容易で且つ作業工数の低減を図ることができるドアインナシールの取付構造を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、ドアトリムの上端部にドアウインドウパネル側へ向けたウエスト部を形成し、該ウエスト部の下面から分岐部を形成して、該分岐部と前記ウエスト部とで前記ドアウインドウパネル側に開口した凹溝を形成し、該凹溝内にドアインナシールの取付基部を挿入して取付けたドアインナシールの取付構造であって、前記凹溝の下面に、取付基部の下部に形成した爪部と係合して、取付基部の抜けを防止する係合部を形成し、前記凹溝の上面に、前記取付基部の上部に形成したストッパ部と当接して、前記取付基部の挿入位置を規制するリブ状の当接部を形成したことを特徴とする。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、ドアインナシールの取付基部に形成した爪部を、凹溝の係合部に係合させることにより、取付基部の抜けを防止しているため、取付基部の上下に従来のような多数の係合リップを形成する必要がなく、取付基部を凹溝内へ挿入する作業が容易である。また、爪部と係合部との係合で、取付基部の抜けを十分に防止できるため、挿入後に従来のような超音波溶着を行う必要がなく、作業工数の低減を図ることができる。
【0009】
また、取付基部のストッパ部を、凹溝の上面に形成したリブ状の当接部に当接させることにより、取付基部の凹溝内における挿入位置を規制することができる。当接部がリブ状のため、ウエスト部の表面にヒケ等が発生せず、見映えが良い。
【0010】
請求項2に記載の発明は、前記取付基部の上部には、前記リブ状の当接部に弾接する弾性リップ状の別の爪部を形成したことを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、前記取付基部の上部に形成した別の爪部は、前記リブ状の当接部に弾接させる弾性リップ状に形成することにより、取付基部の下部に形成した爪部が下方へ押されるため、該爪部と、凹溝の下面に形成された係合部との係合がより確実になる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、前記取付基部の上部には、前記リブ状の当接部に係合する別の爪部を形成したことを特徴とする。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、前記取付基部の上部に形成した別の爪部は、前記リブ状の当接部に係合することにより、取付基部の下部に形成した爪部が下方へ押されるため、該爪部と、凹溝の下面に形成された係合部との係合がより確実になる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
図1〜図3は、この発明の第1実施形態を示す図である。符号1は、ドアトリムで、該ドアトリム1は、図示しない周知のドアの車内側に装着される内装材で、PP樹脂等、汎用の合成樹脂を使用した射出成形品である。このドアトリム1の上端部には、ドアウインドウパネル2側へ湾曲したウエスト部3が形成されている。このウエスト部3の先端部には、下面から断面L形の分岐部4が、ウエスト部3の前後方向に沿って一体形成されている。そして、この分岐部4とウエスト部3とで、ドアウインドウパネル2側に開口した凹溝5を形成している。
【0016】
凹溝5の奥壁部には、凹溝5の長手方向に沿って、複数の切欠6が所定間隔ごとに形成されている。この切欠6は、ドアトリム1を射出成形する際に、凹溝5内へスライド型(図示せず)を出し入れするために設けられたものである。そして、凹溝5内における切欠6に対応する部分には、このスライド型を利用して成形された係合部7と当接部8がそれぞれ形成されている。
【0017】
係合部7は、凹溝5の下面に突起状に形成されている。当接部8は、凹溝5の上面に三角リブ状に形成されている。当接部8は各切欠6に2本づつ形成され、その開口側端部は凹溝5の上面と略直角になっている。この当接部8が、薄板リブ形状のため、ウエスト部3の表面にヒケ等が発生せず、ドアトリム1の外観品質が良い。
【0018】
一方、ドアインナシール9は、取付基部10と、シールリップ11と、爪部である弾性リップ12から構成されている。取付基部10は、硬質TPO(サーモプラスチックオレフィン系樹脂)を使用し、シールリップ11と弾性リップ12は軟質TPOを使用して、両者に硬度差を設定しているが、目安としてショアA硬度85を境にしてそれより高いものを硬質、それより低いものを軟質として区別する。そして、硬質樹脂を使用した取付基部10と、軟質樹脂を使用したシールリップ11並びに弾性リップ12の一体化は、二色押出成形により可能である。
【0019】
取付基部10の先端部13は、下方へ曲がった状態になっており、その先端部13にシールリップ11が接続されている。シールリップ11はドアウインドウパネル2と摺接して、上下に昇降するドアウインドウパネル2とのシール性を確保する。この先端部13の上側には、ストッパ部14が上方へ突起した状態で形成されている。また、取付基部10の上面に形成されているのが弾性リップ12である。この弾性リップ12は、凹溝5の上面又は当接部8に弾接する。取付基部10の基端側には下向きの爪部15が形成されている。
【0020】
このような形状の取付基部10を、凹溝5内に挿入すると、先端部13が分岐部4の先端に当接すると共に、ストッパ部14が当接部8の開口側端部に当接することにより、凹溝5内における取付基部10の挿入位置が規制される。先端部13だけでなく、ストッパ部14でも位置規制しているため、より正確に位置規制することができる。
【0021】
取付基部10を、凹溝5内に挿入する際に、弾性リップ12が凹溝5の上面や当接部8に接触するが、弾性リップ12が取付基部10の上側だけに形成されており、また数も2枚だけなので、挿入抵抗の増大とならず、挿入作業が容易である。
【0022】
また、取付基部10が凹溝5内に挿入されると、取付基部10の爪部15が係合部7に係合するため、取付基部10が凹溝5から抜けるのを防止される。昇降するドアウインドウパネル2とシールリップ11が接触することにより、取付基部10に抜け方向の力が加わるが、取付基部10が凹溝5内に挿入された状態は維持される。特に、取付基部10の上部に形成した弾性リップ12が、リブ状の当接部8に当接することで、その反力により、取付基部10の爪部15が下方へ押されるため、爪部15と係合部7との係合がより確実になる。
【0023】
このように、爪部15と係合部7との係合で、取付基部10の抜けを十分に防止できるため、挿入後に従来のような超音波溶着を行う必要がなく、作業工数の低減を図ることができる。
【0024】
図4は、この発明の第2実施形態を示す図である。この第2実施形態では、凹溝5の上面にリブ状の当接部16を形成すると共に、ドアインナシール17の取付基部18における上部に別の爪部19を形成し、該爪部19をリブ状の当接部16に係合させた。このように、取付基部18の上側でも爪部19と当接部16とを係合させることにより、取付基部18の抜けが更に確実に防止される。また、凹溝5の上面に別の当接部16を形成しても、それがリブ状のため、ウエスト部3の表面にヒケ等が発生せず、見映えが良い。その他の構成及び作用効果は、先の実施形態と同様に付き、共通する部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0025】
尚、以上の実施形態では、凹溝5の下面において、上に凸の係合部7を形成する例を示したが、これに限定されず、爪部15と係合可能であれば、凹(孔も含む)の係合部を形成しても良い。
【0026】
【発明の効果】
この発明によれば、ドアインナシールの取付基部に形成した爪部を、凹溝の係合部に係合させることにより、取付基部の抜けを防止しているため、取付基部の上下に従来のような多数の係合リップを形成する必要がなく、取付基部を凹溝内へ挿入する作業が容易である。また、爪部と係合部との係合で、取付基部の抜けを十分に防止できるため、挿入後に従来のような超音波溶着を行う必要がなく、作業工数の低減を図ることができる。また、取付基部のストッパ部を、凹溝の上面に形成したリブ状の当接部に当接させることにより、取付基部の凹溝内における挿入位置を規制することができる。当接部がリブ状のため、ウエスト部の表面にヒケ等が発生せず、見映えが良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施形態に係るドアインナシールとドアトリムを示す分解斜視説明図。
【図2】 図1の凹溝内の当接部と係合部との関係を示す透視斜視図。
【図3】 図1の凹溝内に取付基部を挿入した状態を示す断面図。
【図4】 この発明の第2実施形態を示す図3相当の断面図。
【符号の説明】
1 ドアトリム
2 ドアウインドウパネル
3 ウエスト部(ドアトリムの上端部)
4 分岐部
5 凹溝
7 係合部
8 リブ状の当接部
9、17 ドアインナシール
10、18 取付基部
12 弾性リップ(別の爪部)
15 下向きの爪部(爪部)
16 リブ状の当接部
19 別の爪部
Claims (3)
- ドアトリムの上端部にドアウインドウパネル側へ向けたウエスト部を形成し、該ウエスト部の下面から分岐部を形成して、該分岐部と前記ウエスト部とで前記ドアウインドウパネル側に開口した凹溝を形成し、該凹溝内にドアインナシールの取付基部を挿入して取付けたドアインナシールの取付構造であって、
前記凹溝の下面に、取付基部の下部に形成した爪部と係合して、取付基部の抜けを防止する係合部を形成し、
前記凹溝の上面に、前記取付基部の上部に形成したストッパ部と当接して、前記取付基部の挿入位置を規制するリブ状の当接部を形成したことを特徴とするドアインナシールの取付構造。 - 請求項1に記載のドアインナシールの取付構造であって、
前記取付基部の上部には、前記リブ状の当接部に弾接する弾性リップ状の別の爪部を形成したことを特徴とするドアインナシールの取付構造。 - 請求項1に記載のドアインナシールの取付構造であって、
前記取付基部の上部には、前記リブ状の当接部に係合する別の爪部を形成したことを特徴とするドアインナシールの取付構造。
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