JP5798082B2 - ベルトモールとその取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ベルトモールとその取付構造に関する。詳しくは、車両の窓枠に取り付けられるベルトモールとその取付構造に関する。
自動車等の車両に設けられる窓枠、特にスライドドア、フロントドア、及びリアドア等のドアパネル本体に設けられる窓枠(この場合はドア枠ともいう。)には、一般にベルトモールディング(ウエストモールディング、シールモールディング、シールストリップ等ともいわれる。以下単にベルトモールという。)が取り付けられている。かかる用途のベルトモールは、車両の窓枠に設けられた窓開口部の下縁(例えばドアパネルの上縁)に沿って取付られ、車両を構成する車体パネル(典型的にはドアパネル)内を昇降動するガラス製の窓板の表面に弾接して、該窓板に付着した水滴やゴミを払拭するシールリップを有している。
例えば特許文献1には、上記のようなベルトモールの取付構造が記載されている。特許文献1に記載されたベルトモールの取付構造は、ベルトモールの第2突起が切り欠き溝に係合し、ベースがアウタパネルの内壁面に当接し、且つツメがドアフレームの穴(係合穴)に係合している。また、ベルトモール本体のリップ部がアウタパネルの上部表面に当接し、車両下方向のベルトモールの変位を規制している。
特開2005−145220号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されている技術では、以下のような問題が考えられる。即ち、
(1)ベルトモール本体に一体的に形成されたツメはドアフレームの係合穴に係合するが、穴には遊びがあり、ドアフレームとツメの上部との間には隙間が存在する。このため、ベルトモールとドアフレームとの間に水が浸入した場合、ツメとドアフレームとの間の上記隙間からドアフレームの内部に水が浸入してしまう虞がある。
(2)また、穴の遊びを小さくしたり無くしたりした場合、ベルトモールをドアのアウタパネルに取り付ける際にツメを穴に挿入することが困難となるため、取付作業性が悪くなってしまう。
(3)さらに、車両下方向のベルトモールの変位をリップ部によって規制しているが、リップ部の劣化により取付状態が悪化してしまう。
本発明は、上記の問題点(1)、(2)、及び(3)を解決するべく創出されたものであり、その目的は、ベルトモールを窓枠に容易に取り付けることができ、且つ取付状態において車両を構成する車体パネル内への水の浸入(即ち上記係合穴からの水の浸入)を抑制することができるベルトモールとその取付構造を提供することである。
上記目的を実現するべく創出された本発明のベルトモールは、請求項1に記載のとおり、車両に形成された窓枠に設けられた窓開口部の下縁に沿って取付可能である長尺状のベルトモールである。
詳しくは、上記ベルトモールは、互いに対向する車内側側壁及び車外側側壁と、これら両側壁を一体的に連結する頂壁と、を有するベルトモール本体を備えている。上記ベルトモールの長手方向の端部では、上記ベルトモール本体のうち少なくとも上記車内側側壁が切り欠かれて、残された上記車外側側壁の内面に係止具が一体化して設けられている。上記ベルトモールは、上記ベルトモールと一体化した上記係止具が上記窓枠の一部(例えばドアパネル)に形成された係合穴に挿入されて上記窓枠に取付可能である。ここで、上記係止具は、上記ベルトモールが上記窓枠に取り付けられたとき、上記ベルトモール本体の内面から上記窓枠に向けて突出し上記窓枠の上記係合穴の上縁に当接する上縁部と、上記上縁部の端部から突出する支持部であって、その突出方向が上記窓枠のうち上記係合穴の上側に位置する窓枠に対して鈍角となる方向である支持部と、上記支持部のうち上記係合穴の下縁よりも下側の位置から上記係合穴に向けて突出する弾性変形可能な弾性部と、を有している。上記弾性部は、上記窓枠の上記係合穴の下縁に当接し、上記ベルトモールを上側に付勢し、前記弾性部は、前記係合穴の下縁と対向する部分に前記係合穴に係止する係止部を有し、上記ベルトモールは、上記ベルトモール本体のうち上記切り欠かれた部分の上端から上記窓枠に向けて突出し、上記係合穴の上側において、上記窓枠の車外側側面と当接する凸部を備えていることを特徴とする。
かかる構成の本発明のベルトモールでは、支持部を窓枠の係合穴の上縁に当てながら係止具を係合穴に挿入することで係止具がガイドされるので、係止具を係合穴に容易に挿入することができる。
また、弾性部が係合穴の下縁に当接し、ベルトモールを上側に付勢することができるため、上縁部が窓枠の係合穴の上縁に押し付けられる。このため、上縁部と窓枠の係合穴の上縁との間に隙間が発生することを防止することができる。これにより、ベルトモールの上側から水が流れてきた場合に、上縁部と窓枠の係合穴の上縁との間の隙間を通って窓枠内に水が浸入することを抑制することができる。
さらに、係止部が係合穴の下縁に係止するため、係止具の車体パネルに対する取付状態がより安定する。
さらにまた、係合穴の上側において凸部が車体パネルの車外側側面に当接するため、係合穴の上側から水が流れてきた場合に凸部によって水の流れが妨げられる。これにより、車体パネル内に水が浸入することをより効果的に抑制することができる。
請求項の発明は、請求項1に記載のベルトモールにおいて、上記係止具は、上記上縁部のうち上記係合穴に挿入される部分から上側に向けて突出し、上記係合穴に係止する突条部を備えていることを特徴とする。
かかる構成によると、突条部が係合穴の上縁に係止するため、係止具の車外側への移動を抑制することができる。これにより、係止具が係合穴から外れることを防止することができ、係止具の車体パネルに対する取付状態がより安定する。
さらに、上記目的を実現するべく本発明によってベルトモールの取付構造が提供される。即ち、本発明のベルトモールの取付構造は、請求項3に記載のとおり、車両に形成された窓枠に設けられた窓開口部の下縁に沿って長尺状のベルトモールが取り付けられて成るベルトモールの取付構造である。上記窓枠の一部には、上記ベルトモールを保持するための係合穴が形成されている。上記ベルトモールは、互いに対向する車内側側壁及び車外側側壁と、これら両側壁を一体的に連結する頂壁と、を有するベルトモール本体を備えている。上記ベルトモールの長手方向の端部では、上記ベルトモール本体のうち少なくとも上記車内側側壁が切り欠かれて、残された上記車外側側壁の内面に係止具が一体化して設けられている。上記ベルトモールは、上記ベルトモールと一体化した上記係止具が上記係合穴に挿入されて上記窓枠に取り付けられている。ここで、上記係止具は、上記ベルトモール本体の内面から上記窓枠に向けて突出し上記窓枠の上記係合穴の上縁に当接している上縁部と、上記上縁部の端部から突出する支持部であって、その突出方向が上記窓枠のうち上記係合穴の上側に位置する窓枠に対して鈍角となる方向である支持部と、上記支持部のうち上記係合穴の下縁よりも下側の位置から上記係合穴に向けて突出する弾性変形可能な弾性部と、を有している。上記弾性部は、上記窓枠の上記係合穴の下縁に当接し、上記ベルトモールを上側に付勢し、前記弾性部は、前記係合穴の下縁と対向する部分に前記係合穴に係止している係止部を有し、上記ベルトモールは、上記ベルトモール本体のうち上記切り欠かれた部分の上端から上記窓枠に向けて突出し、上記係合穴の上側において、上記窓枠の車外側側面と当接している凸部を備えていることを特徴とする。
かかる構成のベルトモールの取付構造では、弾性部が係合穴の下縁に当接し、ベルトモールを上側に付勢しているため、上縁部が窓枠の係合穴の上縁に押し付けられている。このため、上縁部と窓枠の係合穴の上縁との間に隙間は発生していない。これにより、ベルトモールの上側から水が流れてきた場合に、上縁部と窓枠の係合穴の上縁との間の隙間を通って窓枠内に水が浸入することを抑制することができる。
また、係止部が係合穴の下縁に係止しているため、係止具と車体パネルとのより安定した取付状態が得られる。
また、係合穴の上側において凸部が車体パネルの車外側側面に当接しているため、係合穴の上側から水が流れてきた場合に凸部によって水の流れを妨げることができる。これにより、車体パネル内に水が浸入することをより効果的に抑制することができる。
請求項の発明は、請求項に記載の取付構造において、上記係止具は、上記上縁部のうち上記係合穴に挿入されている部分から上側に向けて突出し、上記係合穴に係止している突条部を備えていることを特徴とする。
かかる構成によると、突条部が係合穴に係止しているため、係止具の車外側への移動が抑制されている。これにより、係止具が係合穴から外れることを防止することができ、係止具と車体パネルとのより安定した取付状態が得られる。
本発明の一実施形態に係るベルトモールが取り付けられた自動車のフロントドアを示す車外側側面図である。 本発明の一実施形態に係るベルトモールの長手方向の端部を窓板側から見た部分正面図である。 図2中のIII‐III線に沿う断面図である。 図2中のIV‐IV線に沿う断面図である。 本発明の一実施形態に係る係止具の斜視図である。 本発明の一実施形態に係るベルトモールがドアパネルに取り付けられる途中の状態を模式的に示す断面図である。 図1中のVII‐VII線に沿う断面図であって、ベルトモールとドアパネルとの取付状態を模式的に示す断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態を説明する。なお、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事柄(例えば押出成形等によるベルトモールディングの製造に関する一般的な事項)は、従来技術に基づく設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書及び図面によって開示されている事項と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明のベルトモールの好適な一実施形態を詳細に説明する。本実施形態では、車両(自動車)の左側面に装着される左側のフロントドアにベルトモールが取り付けられる場合を例にして説明するが、かかる形態に限定されない。例えば、右側のフロントドア、車両後方に配置される右側及び左側のリアドア等であってもよい。
図1は、本実施形態に係る長尺状のベルトモール50が取り付けられた車両のフロントドア1を示す車外側側面図である。フロントドア1は、ドア本体を構成するドアパネル3と、ドアパネル3の上側に形成された窓枠(ドア枠)30とを有している。フロントドア1は、図示しない車両のセンターピラーに沿って上下方向に配置される後側縦部31と、該後側縦部31の上端部と一体に形成されその上端部から図示しない車両のルーフに沿って水平方向(車両の前後方向)に延びる水平部33と、該水平部33の端部と一体に形成されその端部から図示しない車両のフロントピラーに沿って斜め下方向に延びる傾斜部35とを備えている。窓枠30は、後側縦部31、水平部33、傾斜部35、及びドアパネル3の上端部とから構成されている。ドアパネル3は、車外側に配置されたドアアウターパネル7と、車内側に配置されたドアインナーパネル5(図6参照)とを備えている。ドアアウターパネル7の上縁(窓開口部40の下縁)に沿ってフランジ9(図3参照)が設けられている。ベルトモール50はフランジ9に沿って取り付けられる。なお、ドアアウターパネル7の上縁付近であって後側縦部31の下方には、後述する係合穴10(図4参照)が形成されている。
図1に示すように、窓枠30には、窓開口部40が設けられている。窓開口部40は、傾斜部35、水平部33、後側縦部31、及びドアアウターパネル7(ドアパネル3)の上縁で包囲される位置に形成されている。傾斜部35、水平部33、及び後側縦部31のそれぞれの内側には溝が形成されており、該溝内には図示しないガラスランチャンネルが装着されている。窓開口部40には窓板42が取り付けられている。窓板42は、ドアパネル3内に設けられた図示しない窓板昇降機構と連結し、ガラスランチャンネルによりガイドされつつ窓開口部40を昇降移動する。ベルトモール50は、窓開口部40の下縁(フランジ9)に沿って取り付けられている。窓開口部40の車両前方には、ミラーベース44が取り付けられている。
図2は、本実施形態に係るベルトモール50の長手方向(車両の前後方向)の端部53を窓板42側から見た部分正面図である。図3は、図2におけるIII‐III線に沿う断面図である。図4は、図2におけるIV‐IV線に沿う断面図である。図5は、本実施形態に係るベルトモール50の係止具80を模式的に示す斜視図である。
図3に示すように、ベルトモール50は、互いに対向する車内側側壁54及び車外側側壁56と、車内側側壁54及び車外側側壁56を一体的に連結する頂壁58と、を有する長尺状のベルトモール本体52を備えている。車内側側壁54の上端部には、ベルトモール50の長手方向に沿って車内側シールリップ60が形成されている。車内側側壁54の中央部のやや下側には、ベルトモール50の長手方向に沿って突状シール部62が形成されている。車内側シールリップ60及び突状シール部62は、ベルトモール50がフランジ9に取り付けられたとき、車内側側壁54から窓板42の面に対して所定の角度で交差する方向にそれぞれ突出し、窓板42の表面に弾接可能となるようにベルトモール本体52と一体的に共押出成形されている。本実施形態に係る突状シール部62の突出長さは、車内側シールリップ60の突出長さよりも短い。車内側側壁54には、車内側側壁54の先端部から車外側側壁56に向けて折返し状に延びる突出係止部66が形成されている。ベルトモール50がフランジ9に取り付けられたとき、突出係止部66にはフランジ9の端末が係止する。
ベルトモール本体52は、車外側側壁56の先端部から車内側側壁54に向けて折返し状に延びる保持リップ64を備えている。保持リップ64は、図3の二点鎖線で示すフランジ9の側面9Aに弾接可能である。車外側側壁56には、車外側側壁56の先端部から頂壁58と離れる方向に突出する車外側シールリップ68が形成されている。車外側シールリップ68は、フランジ9の上面9Bに弾接可能である。
ベルトモール本体52は、剛性を有するポリマー材料から押出成形されている。ポリマー材料としては、例えば、熱可塑性合成樹脂や熱可塑性エラストマーが挙げられる。本実施形態のベルトモール本体52は、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)によって成形されている。車内側シールリップ60、突状シール部62、車外側シールリップ68、及び保持リップ64の先端部64Aを形成する材料は、ベルトモール本体52(即ち、車内側側壁54、車外側側壁56、及び頂壁58)を形成する材料よりも柔軟で硬度が低い材料で成形されることが好ましい。例えば、オレフィン系、スチレン系、エステル系、ポリアミド系、塩化ビニル系、ウレタン系等の各種熱可塑性エラストマーや、天然ゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)等の各種ゴムが挙げられる。ベルトモール本体52を形成する材料としては、例えば、JIS K 7215 デュロメータ硬度HDD70のオレフィン系熱可塑性エラストマーが挙げられる。車内側シールリップ60、突状シール部62、車外側シールリップ68、及び保持リップ64の先端部64Aを形成する材料としては、例えば、JIS K 7215 デュロメータ硬度HDA70のオレフィン系熱可塑性エラストマーが挙げられる。
図2に示すように、ベルトモール50の長手方向の端部(車両後方の端部、即ち後側縦部31に相当する部分)53では、ベルトモール本体52のうち車内側側壁54、頂壁58の一部、及び保持リップ64が切り欠かれている。車内側側壁54、頂壁58の一部、及び保持リップ64が切り欠かれて残された車外側側壁56の内面には、射出成形部20の射出成形によって予め成形された係止具(クリップ)80がインサート成形されて一体化して設けられている。なお、ベルトモール50の長手方向の端部53では、ベルトモール本体52のうち少なくとも車内側側壁54が切り欠かれていればよい。係止具80は、ドアアウターパネル7の一部に形成された係合穴10に挿入して取り付け可能である。ベルトモール50は、係止具80を係合穴10に挿入することによって窓枠30に取り付けることができる。車外側側壁56の内面に設けられた係止具80の周囲には、射出成形によって成形された射出成形部20が設けられている。射出成形部20は、ドアアウターパネル7の車外側側面7Aに当接する当てリブ26を複数有している。ベルトモール50の長手方向の端末には、射出成形によって後側カバー部28が形成されている。切り欠かれた頂壁58の端部には、頂壁58の長手方向に沿って凸部24が形成されている。凸部24は、図4に示すように、射出成形部20の上側の部分からドアアウターパネル7(窓枠30)に向けて突出している。凸部24は、係合穴10の上側において、ドアアウターパネル7(窓枠30)の車外側側面7Aと当接する。一方、ベルトモール50の長手方向の車両前方の端部は、ミラーベース44で覆われている。なお、ベルトモール50の長手方向の車両前方の端部がミラーベース44で覆われていない場合は、ベルトモール50の長手方向の車両前方の端部に前側カバー部(図示せず)が形成されていることもある。
図5に示すように、係止具80は、車外側側壁56に取り付けられるセンター基部82と、該センター基部82の両端に設けられたサイド基部84,84とを有している。本実施形態では、図2に示すように、センター基部82の一部と、サイド基部84,84とを射出成形部20に埋設させることによって、係止具80をベルトモール50に一体化している。図4及び図5に示すように、係止具80は、ベルトモール50が窓枠30に取り付けられたとき(即ち係止具80がドアアウターパネル7に形成された係合穴10に挿入されたとき)、ベルトモール本体52の内面からドアアウターパネル7(窓枠30)に向けて突出する上縁部86を有している。上縁部86は、ドアアウターパネル7に形成された係合穴10の上縁12に当接する。上縁部86は、センター基部82からドアアウターパネル7に向けて突出している。
係止具80は、上縁部86の端部からドアインナーパネル5に向けて斜め下側に突出する支持部88を有している。支持部88の突出方向は、ドアアウターパネル7(窓枠30)のうち係合穴10の上側に位置するドアアウターパネル7(窓枠30)に対して鈍角となる方向である。例えば、図7に示すように、支持部88の上面88Aとドアアウターパネル7の車内側側面7Bとのなす角度αは鈍角である。図2に示すように、支持部88,88は、下側に向かうほど両支持部88,88がベルトモールの長手方向において、互いに近づくように形成されている。これにより、係合穴10に支持部88を容易に挿入することができる。
係止具80は、支持部88のうち係合穴10の下縁14よりも下側の位置から係合穴10に向けて突出する弾性変形可能な弾性部90を有している。弾性部90は、係合穴10の下縁14に当接し、ベルトモール50を上側に付勢する。本実施形態では、弾性部90は、支持部88の下端から係合穴10に向けて折返し状に延びるように形成されているが、係合穴10の下縁14よりも下側である限り支持部88の下端以外の部分から係合穴10に向けて突出するように形成されていてもよい。
図4に示すように、弾性部90は、弾性本体部92と、係合穴10の下縁14に係止する係止部94を有している。係止部94は、弾性本体部92の端部から所定の角度をなして車外側側壁56に向けて突出しており、係合穴10の下縁14と対向する部分に形成されている。弾性本体部92と係止部94との間には段差部96が形成されており、段差部96において、係止部94は係合穴10の下縁14に係止する。
係止具80は、上縁部86のうち係合穴10に挿入される部分(即ちドアアウターパネル7とドアインナーパネル5との間に配置された部分)から上側に向けて突出し、係合穴10に係止する突条部87を備えている。突条部87は、上縁部86のうち係合穴10の上縁12と当接する部分からセンター基部82と離れる部分に形成されている。突条部87は、係合穴10に挿入されて係合穴10の上側において、窓枠30(ドアアウターパネル7)の車内側側面7Bと当接する。図5に示すように、突条部87は、上縁部86の長手方向の全体に亘って形成されているが、部分的に形成されていてもよい。
係止具80は、上述のベルトモール50を形成するポリマー材料よりも硬質で剛性を有し、且つ弾性を有する合成樹脂等の材料から射出成形によって成形されている。合成樹脂材料としては、例えば、ポリアセタール樹脂(POM)、AES(Acrylonitrile-Ethylene-Styrene)樹脂等が挙げられる。
次に、図6及び図7を参照しつつ本実施形態に係るベルトモール50の機能(作用、効果)について詳細に説明する。
車両に形成された窓枠30に設けられた窓開口部40の下縁に沿ってベルトモール50を取り付ける際、図6に示すように、ベルトモール50の端部53に設けられた係止具80をドアアウターパネル7に形成された係合穴10に挿入する。係止具80の支持部88を係合穴10の上縁12に当てながら、支持部88及び弾性部90を係合穴10に挿入するため、係止具80の支持部88及び弾性部90を係合穴10に容易に挿入することができる。係止具80の上縁部86に形成された突条部87が係合穴10の上縁12を越えるとき、弾性部90は図6の矢印Xの方向に弾性変形するため、係止具80を係合穴10に挿入する際の挿入力を低減することができる。また、突条部87が係合穴10の上縁12を越えるとき、上縁部86と係合穴10の上縁12(ドアアウターパネル7)との接触による接触音が発生するため、作業者は係止具80が係合穴10に挿入されたことを確認することができる。
係止具80が係合穴10に挿入されて、窓枠30に設けられた窓開口部40の下縁に沿ってベルトモール50が取り付けられて成るベルトモールの取付構造では、弾性部90が弾性変形した状態で係止部94が係合穴10の下縁14に係止している。このため、弾性部90には元の状態に戻ろうとする復元力が発生し、ベルトモール50を上側に付勢する。上記復元力によって、係止具80の上縁部86はドアアウターパネル7に形成された係合穴10の上縁12に押し付けられる。これにより、上縁部86と係合穴10の上縁12を構成するドアアウターパネル7とが密接するので、上縁部86と係合穴10の上縁12との間に隙間が発生することを防止することができる。係合穴10の上縁12と係止具80との間がシールされているため、ベルトモール50の上側(係止具80の上側)から水が流れてきた場合に、上縁部86と係合穴10の上縁12との間の隙間を通って窓枠30内やドアパネル3内に水が浸入することを抑制することができる。これにより、例えば、水の浸入によるドアロック部分の錆の発生等を防止することができる。
また、突条部87は係合穴10の上側において、ドアアウターパネル7の車内側側面7Bと当接し、係合穴10に係止している。このため、ベルトモール50に対して車外側に外力が加わっても、突条部87が係止具80の車外側への移動を規制する。これにより、ベルトモール50が図7の矢印Aの方向に倒れたり、係止具80が係合穴10から外れたりすることを防止することができる。
さらに、ベルトモール50の端部53の頂壁58に形成された凸部24は、係合穴10の上側においてドアアウターパネル7の車外側側面7Aに当接している。これにより、ベルトモール50の上側(係合穴10の上側)から水が流れてきた場合に、ベルトモール50とドアアウターパネル7との間の隙間を通って係合穴10に水が浸入することを抑制することができる。なお、車外側シールリップ68は、ドアアウターパネル7の上面7Cに当接している。これにより、車外側シールリップ68の下方からの水の浸入を防止することができる。
以上、本発明の具体例を図面を参照しつつ詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、上記実施形態では、ドアパネル3の上端部が窓枠30の一部を構成する形態であるが、例えば、クオーターウィンドウなどドアを構成しない車体パネルに形成された窓の窓枠に取り付ける形態であってもよい。
1 フロントドア
3 ドアパネル
5 ドアインナーパネル
7 ドアアウターパネル
7A 車外側側面
7B 車内側側面
7C 上面
9 フランジ
9A 側面
9B 上面
10 係合穴
12 上縁
14 下縁
20 射出成形部
24 凸部
26 当てリブ
28 後側カバー部
30 窓枠
31 後側縦部
33 水平部
35 傾斜部
40 窓開口部
42 窓板
44 ミラーベース
50 ベルトモール
52 ベルトモール本体
53 端部
54 車内側側壁
56 車外側側壁
58 頂壁
60 車内側シールリップ
62 突状シール部
64 保持リップ
64A 先端部
66 突出係止部
68 車外側シールリップ
80 係止具
82 センター基部
84 サイド基部
86 上縁部
87 突条部
88 支持部
88A 上面
90 弾性部
92 弾性本体部
94 係止部
96 段差部

Claims (4)

  1. 車両に形成された窓枠に設けられた窓開口部の下縁に沿って取付可能である長尺状のベルトモールであって、
    前記ベルトモールは、互いに対向する車内側側壁及び車外側側壁と、これら両側壁を一体的に連結する頂壁と、を有するベルトモール本体を備えており、
    前記ベルトモールの長手方向の端部では、前記ベルトモール本体のうち少なくとも前記車内側側壁が切り欠かれて、残された前記車外側側壁の内面に係止具が一体化して設けられており、
    前記ベルトモールは、前記ベルトモールと一体化した前記係止具が前記窓枠の一部に形成された係合穴に挿入されて前記窓枠に取付可能であり、
    ここで、前記係止具は、前記ベルトモールが前記窓枠に取り付けられたとき、前記ベルトモール本体の内面から前記窓枠に向けて突出し前記窓枠の前記係合穴の上縁に当接する上縁部と、
    前記上縁部の端部から突出する支持部であって、その突出方向が前記窓枠のうち前記係合穴の上側に位置する窓枠に対して鈍角となる方向である支持部と、
    前記支持部のうち前記係合穴の下縁よりも下側の位置から前記係合穴に向けて突出する弾性変形可能な弾性部と、を有しており、
    前記弾性部は、前記窓枠の前記係合穴の下縁に当接し、前記ベルトモールを上側に付勢し、
    前記弾性部は、前記係合穴の下縁と対向する部分に前記係合穴に係止する係止部を有し、
    前記ベルトモールは、前記ベルトモール本体のうち前記切り欠かれた部分の上端から前記窓枠に向けて突出し、前記係合穴の上側において、前記窓枠の車外側側面と当接する凸部を備えていることを特徴とするベルトモール。
  2. 前記係止具は、前記上縁部のうち前記係合穴に挿入される部分から上側に向けて突出し、前記係合穴に係止する突条部を備えていることを特徴とする請求項1に記載のベルトモール。
  3. 車両に形成された窓枠に設けられた窓開口部の下縁に沿って長尺状のベルトモールが取り付けられて成るベルトモールの取付構造であって、
    前記窓枠の一部には、前記ベルトモールを保持するための係合穴が形成されており、
    前記ベルトモールは、互いに対向する車内側側壁及び車外側側壁と、これら両側壁を一体的に連結する頂壁と、を有するベルトモール本体を備えており、
    前記ベルトモールの長手方向の端部では、前記ベルトモール本体のうち少なくとも前記車内側側壁が切り欠かれて、残された前記車外側側壁の内面に係止具が一体化して設けられており、
    前記ベルトモールは、前記ベルトモールと一体化した前記係止具が前記係合穴に挿入されて前記窓枠に取り付けられており、
    ここで、前記係止具は、前記ベルトモール本体の内面から前記窓枠に向けて突出し前記窓枠の前記係合穴の上縁に当接している上縁部と、
    前記上縁部の端部から突出する支持部であって、その突出方向が前記窓枠のうち前記係合穴の上側に位置する窓枠に対して鈍角となる方向である支持部と、
    前記支持部のうち前記係合穴の下縁よりも下側の位置から前記係合穴に向けて突出する弾性変形可能な弾性部と、を有しており、
    前記弾性部は、前記窓枠の前記係合穴の下縁に当接し、前記ベルトモールを上側に付勢し、
    前記弾性部は、前記係合穴の下縁と対向する部分に前記係合穴に係止している係止部を有し、
    前記ベルトモールは、前記ベルトモール本体のうち前記切り欠かれた部分の上端から前記窓枠に向けて突出し、前記係合穴の上側において、前記窓枠の車外側側面と当接している凸部を備えていることを特徴とするベルトモールの取付構造。
  4. 前記係止具は、前記上縁部のうち前記係合穴に挿入されている部分から上側に向けて突出し、前記係合穴に係止している突条部を備えていることを特徴とする請求項に記載のベルトモールの取付構造。
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