JP6368612B2 - 車両用ベルトモール - Google Patents

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本発明は車両用ベルトモールに関する。
車両ドアは一般的に、ドアパネルの外面を構成するアウタパネルと、アウタパネルの車内側に位置するインナパネルと、アウタパネルの車内側面に固定したアウタパネル上縁部から上方に向かって延びるドアサッシュと、を具備している。アウタパネル上縁部とドアサッシュによって囲まれた空間は窓孔を構成している。さらに車両ドアは、上下方向にスライドすることにより窓孔を開閉するスライドガラスを備えている。ドアサッシュは、その上部を構成する上部サッシュと、その前部と後部をそれぞれ構成しかつその下端部がアウタパネルの車内側面に固定される前部ピラー及び後部ピラーと、を備えている。
さらにアウタパネル上縁部には、前後方向に延びる長尺物であるベルトモールを取り付けるのが一般的である。
図16はベルトモールの従来例である。ベルトモールは、略筒状(断面略逆U字状)の長尺物であり両端が開口するベルトモール本体と、ベルトモール本体の端部開口を着脱可能に塞ぐエンドキャップと、を具備している。
ベルトモール本体は、後部ピラー(又は前部ピラー)及びスライドガラスの車外側面側に向かって突出する弾性材料からなるモール側リップを有している。
モール側リップの長手方向の端部(後部ピラーや前部ピラーと車幅方向に対向する部分)の車内側縁部は切り欠いてある。さらに、エンドキャップに設けた硬質材料からなる当接部が後部ピラー(又は/及び前部ピラー)の車外側面側に当接している。そのためモール側リップの端部(切欠部)は後部ピラー(又は/及び前部ピラー)の車外側面から車外側に(僅かに)離間している。
このようにモール側リップの端部(切欠部)と後部ピラー(又は/及び前部ピラー)の車外側面との間には隙間が形成される。
しかしこの隙間の大きさは、モール側リップを設けない場合にベルトモールと後部ピラー(又は/及び前部ピラー)の車外側面との間に形成される隙間よりは小さい。そのためモール側リップを設けない場合と比べて、車両ドアの美観を向上させることが可能である。
さらに後部ピラー(又は/及び前部ピラー)の車外側面には意匠性を向上させるためのシールを貼ることが多い。しかしモール側リップ(切欠部)の端部が後部ピラー(又は/及び前部ピラー)の車外側面には接触しないので、シール(のモール側リップの端部近傍のアウタパネル上縁部より上方に位置する部位)にシワがより、このシワによってドアサッシュ(車両ドア)の美観が損なわれることがない。
特開2005−104168号公報
一般的にアウタパネル上縁部の後部ピラー(又は/及び前部ピラー)との対向部には、後部ピラー(又は/及び前部ピラー)から車外側に離間して後部ピラー(又は/及び前部ピラー)との間に孔を形成する部位が形成してある。この孔は一般的に、ベルトモールの係止用突起を嵌合しかつこの係止用突起の一部を係止するために利用される。
そのため車両の走行中にモール側リップの端部(切欠部)と後部ピラー(又は/及び前部ピラー)の車外側面との間の上記隙間へ流れ込んだ外気が、アウタパネル上縁部と後部ピラー(又は/及び前部ピラー)との間の上記孔を通って下方へ向かい、車両ドア内部の下方空間へ流れ込み易かった。仮に外気が車両ドア内部の下方空間に流れ込むと、その空気流によってドアから異音(風きり音)が発生するおそれがある。
本発明は、ベルトモール本体に設けたモール側リップとピラーの車外側面との間に隙間が形成される構造でありながら、車両走行中の空気流が車両ドア内部の下方空間に流れ込むのを効果的に抑制できる車両用ベルトモールを提供することを目的とする。
本発明の車両用ベルトモールは、アウタパネルと該アウタパネルの上縁部から上方に突出するピラーとを一体的に備える車両ドアの上記上縁部に取付可能かつ該上縁部に沿って延びる長尺状のベルトモール本体、及び、該ベルトモール本体の端面開口に着脱可能なエンドキャップ、を具備するベルトモールにおいて、上記ベルトモール本体が、上記ピラーの車外側面側に向かって突出する、弾性材料からなるモール側リップを有し、上記エンドキャップが、上記ピラーの車外側面に当接することにより、上記モール側リップを上記ピラーの車外側面から車外側に離間させる当接部と、上記モール側リップの下方に位置しかつ上記ピラーの車外側面に接触する、弾性材料からなるキャップ側リップと、を備えることを特徴としている。
上記当接部と上記キャップ側リップが同じ高さに位置してもよい。
上記アウタパネルの上記上縁部が、上記ピラーの車外側面に接触状態で接続する接続部と、上記ピラーの車外側面から車外側に離間する離間部と、を有し、上記キャップ側リップが上記離間部より上方に位置してもよい。
本発明では、車両の走行中にモール側リップとピラーの車外側面との間の隙間へ流れ込んだ外気が下方へ流れても、モール側リップの下方に位置しかつピラーの車外側面に接触するキャップ側リップが、この空気流が車両ドア内部の下方空間に流れ込むのを効果的に抑制する。
またピラーの車外側面に意匠性を向上させるためのシールを貼っている場合は、キャップ側リップがシールに接触し、シールのキャップ側リップとの接触部及びその周辺部にシワがよることがある。しかしモール側リップの下方に位置するキャップ側リップは、モール側リップより(ある程度)下方に位置しているので、上記シワはモール側リップより下方に形成される(ベルトモールによって隠される)可能性が高い。そのため仮にシワが出来ても、そのシワによってピラー(車両ドア)の美観が損なわれるおそれは小さい。
当接部とキャップ側リップの高さが異なる場合は、両者の間に(比較的)大きな隙間が形成されるので、この隙間を通して空気流が下方へ流入するおそれがある。
しかし請求項2記載の発明のように当接部とキャップ側リップの高さを同じにすれば、両者の間の隙間を小さくすることが可能である。そのため空気流が下方へ流入するのを、キャップ側リップ(及び当接部)によって効果的に抑制できるようになる。
モール側リップとピラーの車外側面との間の隙間へ流れ込んだ空気流が下方へ向かうと、この空気流はピラーの車外側面と離間部の間の隙間を通ってさらに下方へ流れる可能性がある。
しかし請求項3記載の発明のようにキャップ側リップを離間部(とピラーの車外側面との隙間)より上方に位置させると、空気流がピラーの車外側面と離間部の間の隙間側へ向かうのをキャップ側リップによって効果的に抑制できる。
本発明の一実施形態の車両ドアの車外側から見た側面図である。 車両ドアの要部の車外側から見た斜視図である。 ベルトモールとドア本体の分離状態の車外側から見た斜視図である。 ベルトモールの車外側から見た分離状態の斜視図である。 ベルトモールの車内側から見た分離状態の斜視図である。 ベルトモールの車内側から見た斜視図である。 図2のVII−VII矢線に沿う断面図である。 図2のVIII−VIII矢線に沿う断面図である。 図2のIX−IX矢線に沿う断面である。 図2のX−X矢線に沿う断面である。 第一の変形例のエンドキャップの車内側から見た模式的な側面図である。 第二の変形例のエンドキャップの車内側から見た模式的な側面図である。 第三の変形例のエンドキャップの車内側から見た模式的な側面図である。 第四の変形例のドア本体の車外側から見た斜視図である。 第四の変形例の車両ドアの車外側から見た斜視図である。 従来例の図9と同様の断面図である。
以下、図1−図10を参照しながら本発明の一実施形態について説明する。なお以下の説明中の各方向は図中の矢印方向を基準としている。
図1は車両ボディの側面開口を開閉する車両ドア10を示している。車両ドア10は所謂サッシュドアであり、いずれも金属製であるアウタパネル12、アウタパネル12の車内側に位置しかつアウタパネル12と一体化しているインナパネル(図示略)、及びアウタパネル12と一体的であるドアサッシュ15を具備しており、アウタパネル12、インナパネル、及びドアサッシュ15がドア本体11を構成している。アウタパネル12とドアサッシュ15の間に形成された窓孔内にはスライドガラスWが昇降自在に設けてある。
アウタパネル12の上縁部の前後両端部を除く部分は、その縁部を車内側に折り曲げることにより形成した前後方向に延びるモール取付部12aとなっており、該上縁部の後端部はピラー対向部12bとなっている。さらにピラー対向部12bは、上方に向かって突出する第一ピラー接触片12c(接続部)と、第一ピラー接触片12cに隣接する切欠部12d(離間部)と、切欠部12dに隣接しかつ第一ピラー接触片12cよりも小さい突出量で上方へ突出する第二ピラー接触片12e(接続部)と、を具備している。切欠部12dの車外側縁部は第一ピラー接触片12c及び第二ピラー接触片12eよりも車外側に位置している。さらにモール取付部12aの車内側面には抜け止用係止片12fが切り起こしにより突設してある。
ドアサッシュ15の前端部(傾斜部)は前部ピラー16により構成してあり、ドアサッシュ15の後端部は上下方向に延びる後部ピラー17により構成してある。図示は省略してあるが、前部ピラー16及び後部ピラー17の車外側面全体には、意匠性を向上させるためのシール(このシールは前部ピラー16及び後部ピラー17の一部を構成する)が貼着してある。前部ピラー16と後部ピラー17の下端部はアウタパネル12の車内側面に溶接により固定してある。後部ピラー17の下端近傍の車外側面にピラー対向部12bの第一ピラー接触片12c及び第二ピラー接触片12eがそれぞれ溶接してある(図3参照)。また後部ピラー17と切欠部12dの間には取付孔18が形成してある。
アウタパネル12の上縁部には前後方向に延びる樹脂製のベルトモール20が着脱可能に取り付けてある。ベルトモール20は前後方向に延びる長尺物であるベルトモール本体21と、ベルトモール本体21の後端部に装着可能なエンドキャップ35と、ベルトモール本体21の前端部に装着可能なエンドキャップ(図示略)と、を具備している。
長尺物であるベルトモール本体21は、硬質樹脂材料(例えば、PP、AESなど)からなる硬質基部22を具備している。硬質基部22は、硬質基部22の上端部を構成する上端接続部23と、上端接続部23の車外側縁部から垂下する車外側部24と、上端接続部23の車内側縁部から垂下する車内側部25と、を一体的に有している。車外側部24の下縁部は車内側に突出する下端係止片26となっている。車内側部25の車外側面の下端部には車外側に突出する係合突部27が設けてあり、車内側部25の車外側面の上部には当接用突部25aが突設してある(当接用突部25a及び係合突部27は車内側部25の一部である)。
さらに車外側部24の車内側面には斜め上方に向かって突出する突起状の内リップ28が一体的に設けてある。また車内側部25の車内側面には車内側に向かって斜め上向きに突出するモール側リップ29が一体的に設けてある。車外側部24の下縁部には、車内側に向かって斜め下向きに突出する車外側リップ31が突設してある。さらに、上端接続部23及び車外側部24の外面は被覆材32によって被覆してある。内リップ28、モール側リップ29、及び車外側リップ31は、硬質基部22より軟質の弾性を有する同一樹脂材料(例えば、TPO、PVCなど)からなるものである。被覆材32は、内リップ28、モール側リップ29、及び車外側リップ31より硬質かつ硬質基部22より軟質の樹脂材料(例えば、TPO、PVCなど)からなるものである。
ベルトモール本体21は三色押出成形によって硬質基部22、内リップ28、モール側リップ29、車外側リップ31、及び被覆材32をほぼ同時に一体成形したものである。
ベルトモール本体21は押出成形を利用して成形したものなので、押出成形の完了直後においては上端接続部23、車外側部24(下端係止片26)、車内側部25(当接用突部25a、係合突部27)、内リップ28、モール側リップ29、車外側リップ31、及び被覆材32はベルトモール本体21の全長に渡って存在する(いずれの長手方向位置においても断面形状は同一である)。しかし本実施形態ではベルトモール本体21が十分に冷えてその形状が安定した後に、車内側部25の下方部位の前後両端部、及び、モール側リップ29の車内側部25側の端部より先端側に位置する部位の前後両端部を切断加工することにより、車内側部25及びモール側リップ29の切断部の前端面及び後端面をベルトモール本体21の前端面及び後端面よりもベルトモール本体21の長手方向の中間部側に後退させた後退端面33としている(図3−図6等を参照。ベルトモール本体21の前端部側の図示は省略)。また上記切断加工によって、車内側部25の前後両端部(切断部)には抜止め用凹部25bが形成してあり、さらにモール側リップ29の前後両端部は車内側への突出量がその他の部位と比べて小さい切欠部29aとなっている。当該切断加工を経て完成したベルトモール本体21は略前後対称な長尺状部材となる(但し、ベルトモール本体21を略前後対称でない形状としてもよい)。
エンドキャップ35は、その端部を構成する被覆端部36と、被覆端部36から硬質基部22の長手方向に向かって延びる挿入部37と、挿入部37の車内側面の下縁部から下方に延びる係止用突起38と、を備えている。係止用突起38は、その下端部から車内側に向けて上方に傾斜しながら延びる車内側弾性接触片39、及び、車内側弾性接触片39の上方から車外側に突出する車内側係止片40、を有している。さらに挿入部37の車内側面には、係止用突起38の上端部の直上に位置する当接部41が突設してある。図示するように当接部41は車内側に向かって略水平に突出する略平板状の部位である。さらに挿入部37の車内側面には抜止め用突部42が車内側に向けて突設してある。抜止め用突部42の平面形状は略直角三角であり、その被覆端部36側の端面は前後方向に対して直交する平面により構成してある。さらに挿入部37の下縁部は、車外側に向かって斜め下方に突出する下端係合部43により構成してある。被覆端部36、挿入部37、係止用突起38(車内側弾性接触片39、車内側係止片40)、当接部41、及び抜止め用突部42は樹脂材料(例えばPOM)によって構成してある。
さらに挿入部37の車内側面には、当接部41の前後両側に位置する前後一対のキャップ側リップ44が車内側に向けて突設してある。図示するように被覆端部36側に位置するキャップ側リップ44は被覆端部36に接続している。図5に示すように前後のキャップ側リップ44は共に自由状態において斜め上方に向かって突出している。前後のキャップ側リップ44は当接部41と略同じ高さ(上下位置)に位置しており、前後のキャップ側リップ44と当接部41の間には微少隙間が形成してある。前後のキャップ側リップ44は被覆端部36、挿入部37、係止用突起38(車内側弾性接触片39、車内側係止片40)、当接部41、及び抜止め用突部42より軟質の弾性を有する樹脂材料(例えば、TPO、PVCなど)からなるものである。
以上構成のエンドキャップ35は二色成形(射出成形)によって成形したものであり、硬質の被覆端部36、挿入部37、係止用突起38(車内側弾性接触片39、車内側係止片40)、当接部41、及び抜止め用突部42と軟質のキャップ側リップ44とをほぼ同時に成形したものである(厳密には先に硬質部を成形し、その直後に軟質部を成形する)。
後側のエンドキャップ35は、ベルトモール本体21の後端開口部に対して後方から装着する。
具体的には、まず下端係合部43を下端係止片26に対して上方から係合させる共に挿入部37の上部を上端接続部23、車外側部24、及び車内側部25で囲まれた空間に位置させ、さらに当接部41の車内側端部を車内側部25より車内側に位置させる(図8、図9参照)。そして被覆端部36の前面が上端接続部23、車外側部24、及び車内側部25の後端面に当接するまでエンドキャップ35全体を前方に押し込む。被覆端部36の前面が上端接続部23、車外側部24、及び車内側部25の後端面に当接すると、抜止め用凹部25bに対してベルトモール本体21の抜止め用突部42が係止するので(図6参照)、エンドキャップ35のベルトモール本体21に対する前後動が規制される。さらにエンドキャップ35のベルトモール本体21に対する上方への相対移動は挿入部37の上端部と上端接続部23とによって実質的に規制されておりかつ下端係合部43が下端係止片26に対して上方から係合するので、エンドキャップ35のベルトモール本体21に対する上下方向の相対移動が規制される。また、内リップ28が弾性変形しながら挿入部37の車外側面に接触する(挿入部37を車内側に移動付勢する)ことにより挿入部37の車内側面が当接用突部25aに当接し、さらに下端係合部43が車外側部24の車内側面に対して係合するので、エンドキャップ35のベルトモール本体21に対する車幅方向への相対移動(がたつき)が規制される。
エンドキャップ35をベルトモール本体21の後端部に装着すると、後側のエンドキャップ35の挿入部37の前端はベルトモール本体21の後側の後退端面33より後方に位置する(図6参照)。
ベルトモール本体21にエンドキャップ35を装着することにより完成したベルトモール20は、切欠部29aの内側に後部ピラー17を位置させ(図2参照)かつアウタパネル12のモール取付部12aに対して前後両端部を除く部分を上方から被せることにより、アウタパネル12の上縁部に取り付ける。すると図7に示すように、上端接続部23の前後両端部を除く部分がモール取付部12aの直上に位置し、車外側部24の前後両端部を除く部分がモール取付部12aの車外側に位置し(モール取付部12aと車両ドア10の厚み方向に対向する)、車内側部25がモール取付部12aの車内側に位置する(モール取付部12aと車両ドア10の厚み方向に対向する)。さらにエンドキャップ35の車内側係止片40が下方から切欠部12dの車外側縁部に係合しかつベルトモール本体21の係合突部27が下方から抜け止用係止片12fに対して係合するので(図7、図9参照)、ベルトモール20のアウタパネル12(モール取付部12a)に対する上方移動が規制される。さらに車外側リップ31が弾性変形しながらアウタパネル12に対して上方から接触するので(図9参照)、ベルトモール20のアウタパネル12(モール取付部12a)に対する下方移動が規制される。また図8及び図9から明らかなように示すようにエンドキャップ35のキャップ側リップ44が取付孔18(切欠部12d)より上方に位置する。
さらにエンドキャップ35の当接部41の車内側端面が車外側から後部ピラー17の下端部(切欠部29aより下方に位置する部分)に貼着した上記シールに対して接触する。するとシールの当接部41が当接する部分及びその近傍部にシワがよることがあるが、このシワはベルトモール20によって隠されるので(シワの側方にベルトモール20が位置するので)、このシワによって後部ピラー17(車両ドア10)の美観が損なわれることはない。
さらに当接部41が後部ピラー17(シール)に対して当接することにより、図8−図10に示すようにモール側リップ29の切欠部29aと後部ピラー17の間に隙間が形成される。
さらにモール取付部12aの車外側面に対して内リップ28が弾性変形しながら接触し、モール取付部12aの車内側面に対して当接用突部25a及び係合突部27が接触する(図7参照)。また車内側弾性接触片39が後部ピラー17の車外側面(シール)に対して弾性変形しながら接触し(図9参照)、さらにキャップ側リップ44が車外側から後部ピラー17の車外側面(シール)に対して弾性変形しながら接触する。そのためベルトモール20のモール取付部12aに対する車外方向及び車内方向の相対移動が規制される。
またスライドガラスWが全開位置(下端位置)より上方に位置するときはモール側リップ29の先端部がスライドガラスWの車外側面に弾性変形しながら接触する(図7参照)。
上記したようにモール側リップ29の切欠部29aと後部ピラー17との間には隙間が形成されるので、車両ドア10を搭載した車両の走行中に切欠部29aと後部ピラー17との間の隙間へ流れ込んだ外気が、取付孔18を通って車両ドア10の内部空間を下方へ流れることがある。しかし本実施形態では取付孔18(切欠部12d)より上方に位置しかつ切欠部29a(モール側リップ29)の下方に位置するキャップ側リップ44が後部ピラー17の車外側面(シール)に接触している。さらに仮に当接部41と前後のキャップ側リップ44の高さが異なる場合は、両者の間に(比較的)大きな隙間が形成されるので、この隙間を通して空気流が下方へ流入するおそれがあるが、本実施形態では当接部41と前後のキャップ側リップ44の高さが同じなので、両者の間の隙間は小さいものとなっている。そのため切欠部29aと後部ピラー17の車外側面(シール)との間の隙間へ流れ込んだ下向きの空気流が取付孔18を通って車両ドア10の内部空間(取付孔18より下方の空間)へ流入するのを、前後のキャップ側リップ44(及び当接部41)によって効果的に抑制できるので、車両の走行中に車両ドア10から異音(風きり音)が発生するおそれを小さくすることが可能である。
以上、上記実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明は様々な変更を施しながら実施可能である。
例えば、エンドキャップ35のキャップ側リップ44の形状やエンドキャップ35中の成形位置を変更してもよい。即ち、キャップ側リップ44を当接部41より上方に位置させたり下方に位置させてもよい。但し、キャップ側リップ44を当接部41より上方に位置させる場合も下方に位置させる場合も、キャップ側リップ44は取付孔18(切欠部12d)より上方に位置させるのが好ましい。
またエンドキャップ35を図11−図13に示す変形例の態様で実施することが可能である。
図11の変形例は、前側のキャップ側リップ44の後端と後側のキャップ側リップ44の前端を当接部41より上方かつ切欠部29aより下方に位置する連結部46で接続したものである。
図12の変形例は前後のキャップ側リップ44を当接部41より上方かつ切欠部29aより下方に位置させかつ前側のキャップ側リップ44の後端と後側のキャップ側リップ44の前端を前後のキャップ側リップ44と同じ高さに位置する連結部46で接続したものである。
図13の変形例は前後のキャップ側リップ44を当接部41及び切欠部29aより下方に位置させかつ前側のキャップ側リップ44の後端と後側のキャップ側リップ44の前端を前後のキャップ側リップ44と同じ高さに位置する連結部46で接続したものである。
これら図11−図13の各変形例によれば、切欠部29aと後部ピラー17の車外側面との間の隙間へ流れ込んだ下向きの空気流が取付孔18へ向かうのを前後のキャップ側リップ44及び連結部46によってより効果的に抑制できる。
また図11の変形例の連結部46を当接部41の下方に位置させてもよく、この場合も図11−図13の変形例と同様の作用効果を発揮可能である。
図14、15の変形例は車両ドア10’を所謂パネルドアとして構成した例である。即ち、上記実施形態のドアサッシュ15(前部ピラー16、後部ピラー17)に相当する部位(車両ドア10’の前部ピラー16と後部ピラー17’は特許請求の範囲の「ピラー」に相当する)をアウタパネル12と一緒に一枚のパネルにより構成した(ドアサッシュ15とアウタパネル12を一枚のパネルにより一体的に構成した)ものである。後部ピラー17’には、後部側のエンドキャップ35の挿入部37に突設したクリップ(図示略)を着脱可能に嵌合するためのクリップ用孔17’aが貫通孔として穿設してあり、キャップ側リップ44がクリップ用孔17’aの上方に位置している。
但しベルトモール20の構成並びに車両ドア10’のドア本体11に対するベルトモール20の接触態様は上記実施形態と同じである。
さらに図14、15の変形例に対して上記各変形例を適用することも可能である。
アウタパネル12の上縁部の前端部に、上記ピラー対向部12bと前後対称(又は略前後対称)をなすピラー対向部12(第一ピラー接触片12c(接続部)、切欠部12d(離間部)、第二ピラー接触片12e(接続部))を形成し、かつ、前側のエンドキャップをエンドキャップ35と前後対称(又は略前後対称)をなす構造にして、前側のエンドキャップを後側のエンドキャップ35と同様の手順でベルトモール本体21の前端開口部に装着してもよい。
またベルトモール本体21の前後両端部のうちの一方のみの車内側部分を切断したり、前後両端部を切断せずベルトモール本体21全体を同一断面にしてもよい。
さらにベルトモール本体21の前後両端部のうちの一方のみにエンドキャップ35を装着し、他方にはエンドキャップを装着しなくてもよい。
10 10’ 車両ドア
11 ドア本体
12 アウタパネル
12a モール取付部(上縁部)
12b ピラー対向部
12c 第一ピラー接触片(接続部)
12d 切欠部(離間部)
12e 第二ピラー接触片(接続部)
12f 抜け止用係止片
15 ドアサッシュ
16 前部ピラー(ピラー)
17 17’ 後部ピラー(ピラー)
17’a クリップ用孔
18 取付孔
20 ベルトモール
21 ベルトモール本体
22 硬質基部
23 上端接続部
24 車外側部
25 車内側部
25a 当接用突部
25b 抜止め用凹部
26 下端係止片
27 係合突部
28 内リップ
29 モール側リップ
29a 切欠部
31 車外側リップ
32 被覆材
33 後退端面
35 エンドキャップ
36 被覆端部
37 挿入部
38 係止用突起
39 車内側弾性接触片
40 車内側係止片
41 当接部
42 抜止め用突部
43 下端係合部
44 キャップ側リップ
46 連結部
W スライドガラス

Claims (3)

  1. アウタパネルと該アウタパネルの上縁部から上方に突出するピラーとを一体的に備える車両ドアの上記上縁部に取付可能かつ該上縁部に沿って延びる長尺状のベルトモール本体、及び、該ベルトモール本体の端面開口に着脱可能なエンドキャップ、を具備するベルトモールにおいて、
    上記ベルトモール本体が、上記ピラーの車外側面側に向かって突出する、弾性材料からなるモール側リップを有し、
    上記エンドキャップが、
    上記ピラーの車外側面に当接することにより、上記モール側リップを上記ピラーの車外側面から車外側に離間させる当接部と、
    上記モール側リップの下方に位置しかつ上記ピラーの車外側面に接触する、弾性材料からなるキャップ側リップと、
    を備えることを特徴とする車両用ベルトモール。
  2. 請求項1記載の車両用ベルトモールにおいて、
    上記当接部と上記キャップ側リップが同じ高さに位置する車両用ベルトモール。
  3. 請求項1または2記載の車両用ベルトモールにおいて、
    上記アウタパネルの上記上縁部が、上記ピラーの車外側面に接触状態で接続する接続部と、上記ピラーの車外側面から車外側に離間する離間部と、を有し、
    上記キャップ側リップが上記離間部より上方に位置する車両用ベルトモール。
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