JP2006298071A - ガラスラン - Google Patents

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Sukenori Aritake
祐則 有竹
Yuki Ota
友樹 太田
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Abstract

【課題】ガラス開閉時の応力に起因するズレ移動を防止することのできるガラスランを提供する。
【解決手段】ガラスランを構成する押出成形部2,4及び型成形部6は共にTPOにより構成される。ガラスランは、サッシュDS1,DS2に対し嵌込により取付けられる。型成形部6の後縦辺部32に対応して、基底部内にPP製のインサート部材21が埋設されている。ガラスランの取付状態にあっては、基底部から突出状態にある係止突部23がサッシュDS2の上端部に当接または近接状態をとりうることで、サッシュDS2に対し係止可能となっている。さらに、基部22の上端部22aが上押出成形部2の下辺延長線Zより上方に位置している。
【選択図】 図5

Description

本発明は、ガラスランに関するものである。
ガラスランは、基底部及び該基底部から延びる一対の側壁部よりなり断面略コ字状をなす本体部と、前記両側壁部の略先端から本体部内側に延びる一対のシールリップとを有する。上記ガラスランは、本体部が車両の本体又はドアに設けられたサッシュに取着され、ガラスの車内側及び車外側が前記一対のシールリップによりシールされる。
一般にガラスランは、その長手方向に延びる押出成形部とコーナー部に設けられる型成形部とに区別される。すなわち、押出成形部は、押出成形機によりほぼ直線状に(長尺状に)形成される。また、コーナー部分に対応する型成形部は、例えば2つの押出成形部が所定の角度をなした状態で相互に接続されるように所定の金型にて形成される。
従来、ガラスランを構成する素材としては、エチレン−α−オレフィン非共役ジエン共重合体(EPDM、以下単に「EPDM」とする)や、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO、以下単に「TPO」とする)等が知られている。
ところで、ガラスの開閉応力が、ガラスランに作用することがある。この場合、ガラスランがズレ移動等を起こすことが懸念される。かかるズレ移動を防止するための技術として、コーナー部等に、移動防止用のストッパを一体的に設けることが知られている。このようなストッパがサッシュ側の被当接部に当接されることで、移動の規制が図られている(例えば、特許文献1乃至特許文献6参照)。
特開2000−158950号公報 特開2000−103242号公報 特開2003−118372号公報 特開平8−216694号公報 特開平9−39579号公報 特開平9−300979号公報
ところが、自動車用フロントドアのようにドア上辺部の少なくとも一部が後方へ向け上方傾斜していると、ガラスランの上辺部にはガラス当接時において後方へのズレ応力がかかる。さらに、後上コーナー部においてはドアフレームにサッシュが形成されていない区間が存在する。このため、図8に示すようにガラスラン80にストッパ81を一体的に設けたとしても、ガラスラン80の上辺部が後方へズレ移動を起こすおそれがある。その結果、ドアフレーム83の後上コーナー部では、サッシュ85の非形成区間86においてガラスラン80のコーナー部(型成形部)が変形する、いわゆる“たくれ”が発生するおそれがある。
これに対し、ガラスランの前上コーナー部にストッパを設け、ガラスランの上辺部の後方へのズレ移動を規制したとしても、弾性材料よりなるガラスランの上辺部はガラスの当接状態で徐々に後方へたぐり寄せられ、同様の不具合が発生するおそれがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ガラス開閉時の応力に起因するズレ移動を防止することのできるガラスランを提供することである。
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.昇降するドアガラスを有してなる自動車用フロントドアのドアフレームに沿って取付けられ、
基底部及び当該基底部から延びる一対の側壁部よりなる断面略コ字状をなし、前記ドアフレームのサッシュに嵌め込まれる本体部と、
前記両側壁部の略先端から本体部内側に延び、前記ドアガラスとの間でシールを行う一対のシールリップとを有し、
前記ドアフレームの後上コーナー部に対応する部位が、前記ドアフレームの上辺部に沿って配設される上押出成形部と、前記ドアフレームの後縦辺部に沿って配設される縦押出成形部とに接続成形された型成形部により構成されたガラスランであって、
前記型成形部の基底部において、当該型成形部を構成する素材よりも硬質の素材よりなり、前記基底部に固定される基部と、当該基部から前記ドアフレームの後縦辺部側に向かって突出しかつ前記サッシュ側の被係止部に対し係止可能な係止突部とを具備し、少なくとも前記基部の上端部が前記上押出成形部の下辺延長線上又はそれより上方に位置するように配設された硬質部材を備えたことを特徴とするガラスラン。
上記手段1によれば、上記硬質部材を備えることにより、型成形部の後縦辺部分の剛性を高めることができる。仮に硬質部材の基部の上端部が上押出成形部の下辺延長線より下方に位置した構成では、ガラスランの上辺部(上押出成形部)に後方へのズレ応力がかかった場合、上押出成形部の下辺延長線より下方位置において型成形部の後縦辺部分が後方へ倒れ、上記課題で述べたたくれが発生してしまうおそれが残る。この点、本手段の構成では、硬質部材の基部の上端部が上押出成形部の下辺延長線上又はそれより上方に位置しているため、ガラスランの上辺部(上押出成形部)に後方へのズレ応力がかかった場合でも、硬質部材の係止突部がサッシュ側の被係止部に係止されることにより型成形部の下方へのズレ移動を規制するとともに、型成形部の後縦辺部分の後方への倒れを規制することができる。結果として、ガラス閉時の応力に起因する型成形部の変形を抑え、ガラスランの上辺部のズレ移動を防止することができる。もちろん、上記係止突部によりガラス開時の応力に起因するガラスランの下方へのズレ移動も防止できる。なお、硬質部材の基部の下端部や係止突部の位置はサッシュ側の被係止部の位置によって異なるため、例えば上押出成形部の下辺延長線より下方に基部の下端部や係止突部が位置している構成や、硬質部材全体が上押出成形部の下辺延長線より上方に位置している構成などが考えられるが、硬質部材の基部の下端部や係止突部の位置がいかなる位置でも係止突部より下方部分はサッシュによって必ず後方への応力を規制することができるため、上記作用効果が損なわれることはない。
手段2.昇降するドアガラスを有してなる自動車用フロントドアのドアフレームに沿って取付けられ、
基底部及び当該基底部から延びる一対の側壁部よりなる断面略コ字状をなし、前記ドアフレームのサッシュに嵌め込まれる本体部と、
前記両側壁部の略先端から本体部内側に延び、前記ドアガラスとの間でシールを行う一対のシールリップとを有し、
前記ドアフレームの後上コーナー部に対応する部位が、前記ドアフレームの上辺部に沿って配設される上押出成形部と、前記ドアフレームの後縦辺部に沿って配設される縦押出成形部とに接続成形された型成形部により構成されたガラスランであって、
前記型成形部の基底部において、当該型成形部を構成する素材よりも硬質の素材よりなり、前記基底部に固定される基部と、当該基部から前記ドアフレームの後縦辺部側に向かって突出しかつ前記サッシュ側の被係止部に対し係止可能な係止突部と、当該係止突部より上方位置において前記基部から前記ドアフレームの後縦辺部側に向かって突出しかつ前記後上コーナー部における前記サッシュの非形成区間において前記ドアフレームの本体部に略当接する当接突部とを具備し、少なくとも前記基部の上端部及び前記当接突部が前記上押出成形部の下辺延長線上又はそれより上方に位置するように配設された硬質部材を備えたことを特徴とするガラスラン。
上記手段2によれば、上記手段1と同様の作用効果が奏される。加えて、上記当接突部を備えることにより、型成形部の後縦辺部分の後方への倒れをより確実に防止することができる。
手段3.前記係止突部は、前記サッシュに形成された孔若しくは凹部、又は、サッシュの上端部に対し係止可能に構成されていることを特徴とする手段1又は2に記載のガラスラン。
なお、上記係止突部とサッシュの孔若しくは凹部とは、正確に形状が合致していなくてもよく、若干移動した後で係止突部が孔等の縁部に係止されるような構成でもよい。
手段4.昇降するドアガラスを有してなる自動車用フロントドアのドアフレームに沿って取付けられ、
基底部及び当該基底部から延びる一対の側壁部よりなる断面略コ字状をなし、前記ドアフレームのサッシュに嵌め込まれる本体部と、
前記両側壁部の略先端から本体部内側に延び、前記ドアガラスとの間でシールを行う一対のシールリップとを有し、
前記ドアフレームの後上コーナー部に対応する部位が、前記ドアフレームの上辺部に沿って配設される上押出成形部と、前記ドアフレームの後縦辺部に沿って配設される縦押出成形部とに接続成形された型成形部により構成されたガラスランであって、
前記型成形部の基底部において、当該型成形部を構成する素材よりも硬質の素材よりなり、前記上押出成形部の下辺延長線上又はそれより上方に位置において前記ドアフレームの後縦辺部側に向かって突出しかつ前記後上コーナー部における前記サッシュの非形成区間において前記ドアフレームの本体部に略当接する当接突部を具備した硬質部材を備えたことを特徴とするガラスラン。
上記手段4によれば、ガラスランの上辺部(上押出成形部)に後方へのズレ応力がかかった場合でも、型成形部の後縦辺部分の後方への倒れを規制することができる。結果として、ガラス閉時の応力に起因する型成形部の変形を抑え、ガラスランの上辺部のズレ移動を防止することができる。なお、「当接突部を具備した硬質部材」とあるが、硬質部材が当接突部のみからなる場合も含まれることはいうまでもない。
手段5.前記型成形部は、前記上押出成形部の端部に接続される上辺部と、当該上辺部に交わる方向に延び、前記縦押出成形部の端部に接続される後縦辺部とにより略L字状に構成され、
前記硬質部材は、前記型成形部の後縦辺部に配設されていることを特徴とする手段1乃至4のいずれかに記載のガラスラン。
手段6.前記硬質部材は、前記型成形部の基底部にインサート成形されていることを特徴とする手段1乃至5のいずれかに記載のガラスラン。
上記手段6によれば、硬質部材が型成形部の成形に際しインサート成形(埋設)されることから、別途硬質部材を装着したりする等の手間を省くことができ、製造に際しての作業性低下を防止できる。
手段7.前記硬質部材は、前記型成形部の基底部に溶着又は接着されていることを特徴とする手段1乃至5のいずれかに記載のガラスラン。
手段8.前記硬質部材は、前記型成形部と相溶性のある素材により構成されていることを特徴とする手段1乃至7のいずれかに記載のガラスラン。
上記手段8によれば、硬質部材が型成形部と相溶性のある素材により構成されているため、型成形部において硬質部材が型成形部の素材から剥離したり、脱落したりしてしまうといった事態が起こりにくい。そのため、硬質部材の基部などに孔開け加工等を施して型成形部を構成する素材で連結等することを行わずとも、強固な取付状態(埋設状態)を維持することができる。但し、より強固な埋設状態を確保するべく、硬質部材に孔開け加工を施してもよい。
手段9.前記型成形部はオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)により構成され、前記硬質部材はポリオレフィン系樹脂により構成されていることを特徴とする手段1乃至8のいずれかに記載のガラスラン。
上記手段9によれば、TPOよりなる型成形部と、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂よりなる硬質部材とが相溶性を有するため、上記手段8に記載の作用効果が奏される。また、型成形部に関し、所定の弾性を確保することができ、ガラスランとしての機能を十分に発揮せしめることができる。
(第1実施形態)
以下に、第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。
昇降するドアガラスを有してなる自動車用フロントドアのドアフレームには、当該ドアフレームに沿ってガラスランが取付けられるようになっている。より詳しく説明すると、図1に示すように、インナパネルP1及びアウタパネルP2よりなるドアフレーム(ドアフレーム本体部)DFには、例えば当該ドアフレームDFの上辺部DF1に沿ってサッシュDS1が設けられ、後縦辺部DF2に沿ってサッシュDS2が設けられており、当該サッシュDS1,DS2の内周にガラスラン1が取付けられる。また、ドアフレームDFの後上コーナー部においては、サッシュDS1,DS2が存在しない区間(非形成区間W:図5参照)が存在する。
ガラスラン1は、図2に示すように、その長手方向にみて上辺部に対応する上押出成形部2、前後の縦辺部に対応する縦押出成形部3,4と、各押出成形部2,3,4の端部同士を接続する型成形部5,6(図2で散点模様を付した部分)とに区別される。各押出成形部2〜4は、図示しない押出成形機によりほぼ直線状に(長尺状に)形成される。また、型成形部5,6は、2つの押出成形部2,3及び2,4が所定の角度をなした状態で相互に接続されるように図示しない金型装置にて接続成形される。本実施形態における型成形部5,6はコーナー部分に対応する。
図3は押出成形部4を示す図2のJ−J線断面図であり、図4は型成形部6を示すK−K線断面図である。これらの図に示すように、押出成形部2〜4及び型成形部5,6ともに、本体部11及び一対のシールリップ12,13を備えている。本体部11は、前記サッシュDS1,DS2に嵌め込まれる基底部14及び該基底部14から延びる車内側側壁部15及び車外側側壁部16よりなっている。また、シールリップ12,13は、前記両側壁部15,16の略先端からそれぞれ本体部11の内側(基底部14方向)に向かって延びており、これによりドアガラスGの車内側及び車外側がそれぞれシールされるようになっている。なお、本実施形態では、車内側側壁部15から外方(車内側)に向かって延びる車内側意匠リップ17が形成され、車外側側壁部16から外方(車外側)に向かって延びる車外側意匠リップ18が形成されている。本実施形態では、各押出成形部2,3,4及び型成形部5,6はオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)により構成されている。
また、図1に示すように、ドアフレームDFの後上コーナー部に対応する型成形部6は、上押出成形部2の端部に接続される上辺部31と、当該上辺部31に交わる方向に延び、縦押出成形部4の端部に接続される後縦辺部32とにより略L字状に構成されている。
さらに、本実施形態では、図1,4,5に示すように、型成形部6の後縦辺部32には、その基底部14において硬質部材としてのインサート部材21が埋設されている。インサート部材21は、型成形部6の成形に際し、所謂インサート成形されることにより埋設される。
インサート部材21は、基底部14に固定される板状の基部22と、当該基部22に一体形成され、当該基部22からドアフレームDFの後縦辺部DF2側に向かって突出する係止突部23とを具備している。なお、本実施形態では基部22が露出状態となっているが、完全に埋設してもよい。また、本実施形態では、基部22の上端部22aが上押出成形部2の下辺延長線Zより上方に位置し、係止突部23が上押出成形部2の下辺延長線Zより下方に位置するように配設されている。そして、ガラスラン1の取付状態にあっては、基底部14から突出状態にある係止突部23が、サッシュDS2の上端部(被係止部)に当接または近接状態をとりうることで、サッシュDS2に対し係止可能となっている。なお、本実施形態におけるインサート部材21は、TPOよりも硬質のポリプロピレン(PP)により構成されている。より詳しくは、TPOの硬度は常温下、ショアAタイプで70〜86゜であるのに対し、PPの硬度は、常温下ショアDタイプで60゜である。
以上詳述したように、本実施形態では、ガラスラン1の型成形部6の基底部14にインサート部材21が埋設され、当該インサート部材21の基部22の上端部が上押出成形部2の下辺延長線Zより上方に位置しているため、ガラスラン1の上辺部(上押出成形部2)に後方へのズレ応力がかかった場合でも、型成形部6の後縦辺部32の後方(図5の右方)への倒れを規制することができる。さらに、インサート部材21の係止突部23がサッシュDS2に対し係止されることにより、型成形部6の下方へのズレ移動が規制される。結果として、サッシュDS1,DS2の非形成区間Wにおいて、ドアガラスG閉時の応力に起因する型成形部6の変形を抑え、ガラスラン1の上辺部のズレ移動を防止することができる。特に、本実施形態では、インサート部材21が、型成形部6を構成する素材(TPO)よりも硬質の素材(PP)よりなるので、上記規制がより確実に行われる。また、比較的高温雰囲気下においても、型成形部6よりも硬いため、上記応力が繰り返しかかったとしても変形、破断等が起こりにくい。そのため、高温雰囲気下においても、ガラス開閉時の応力に起因するズレ移動をより確実に防止することができる。
また、インサート部材21が型成形部6の成形に際し埋設されることから、別途インサート部材を装着したりする等の手間を省くことができ、製造に際しての作業性の低下を防止できる。さらに、インサート部材21は、型成形部6と相溶性のある素材により構成されていることから、型成形部6からインサート部材21が剥離したり、脱落したりしてしまうといった事態が起こりにくい。加えて、インサート部材21の基部22に孔開け加工等を施して型成形部6を構成する素材で連結等することを行わずとも、強固な取付状態(埋設状態)を維持することができる。但し、より強固な埋設状態を確保するべく、基部22に孔開け加工を施してもよい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について図6を参照しつつ説明する。但し、上記第1実施形態と同一構成部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態では、インサート部材21の基部22の上端部が、型成形部6の後縦辺部32の上端部を超えて上辺部31に回り込む位置まで達している。さらに、上押出成形部2の下辺延長線Zより上方位置において基部22からドアフレームDFの後縦辺部DF2側に向かって突出し、かつ、後上コーナー部におけるサッシュDS1,DS2の非形成区間Wにおいてドアフレーム(ドアフレーム本体部)DFに略当接する当接突部41を備えている。
本実施形態によれば、上記第1実施形態の作用効果に加え、上記当接突部41を備えることにより、型成形部6の後縦辺部32の後方への倒れをより確実に防止することができる。さらに、基部22の上端部が上辺部31に回り込んでいるため、より剛性を高めることができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記第2実施形態の構成から基部22や係止突部23を省略した構成を採用してもよい。つまり、図7に示すように、上押出成形部2の下辺延長線Zより上方位置においてドアフレームDFの後縦辺部DF2側に向かって突出し、かつ、後上コーナー部におけるサッシュDS1,DS2の非形成区間Wにおいてドアフレーム(ドアフレーム本体部)DFに略当接する当接突部51を備えた構成としてもよい。図7に示した構成では、当接突部51が型成形部6の基底部14表面に溶着されている。
(b)上記第1実施形態において、インサート部材21は、基部22の上端部22aが上押出成形部2の下辺延長線Zより上方に位置し、係止突部23が上押出成形部2の下辺延長線Zより下方に位置するように配設されている。インサート部材21の配置構成はこれに限られるものではない。特に基部22の下端部や係止突部23の位置に関しては、サッシュDS2の上端部(被係止部)の位置に応じて変更してもよい。例えばサッシュDS2の上端部がより上方に位置している場合には上押出成形部2の下辺延長線Zより上方にインサート部材全体が位置する構成を採用することができる。また、基部22の上端部22aや、上記第2実施形態の当接突部41(上記当接突部51も同様)の少なくとも一部が上押出成形部2の下辺延長線Z上に重なるように配置された構成としてもよい。
(c)上記第1,2実施形態では、係止突部23がサッシュDS2の上端部(被係止部)に係止される構成を採用しているが、係止突部23は必ずしもサッシュDS2の上端部に係止されるタイプのものに限られない。すなわち、サッシュDS2に対し、透孔、切欠、凹部等を形成しておき、該透孔等に係止突部が挿通(又は嵌込)されるようにして係止されるよう構成してもよい。
(d)上記第1,2実施形態では、押出成形部2〜4及び型成形部5,6をTPOにより構成しているが、EPDM等の別の素材により構成してもよい。インサート部材についても同様である。つまり、インサート部材として、高密度ポリエチレン等の他のオレフィン系ポリマーを採用してもよいし、ポリエステル、ポリアミド等の他の樹脂材料を採用してもよいし、金属素材を採用してもよい。要するに、インサート部材が型成形部よりも硬質の素材で構成されていればよい。
(e)上記第1,2実施形態におけるインサート部材21は、型成形部6の成形に際し、所謂インサート成形されることにより埋設される構成となっているが、型成形部6に取付部(取付孔、取付溝、取付凹部)を形成しておき、当該取付部に対しインサート部材21を溶着、接着等で接合する構成を採用してもよい。もちろん、取付部等を形成することなく、溶着、接着、固着等で接合することとしてもよい。この場合、基部22が係止突部23等と一体的に形成されて、基部22が省略されたような構成としてもよい。溶着としては、振動溶着、熱板溶着等が挙げられる。
ガラスランの型成形部の取付状態を示す部分斜視図である。 ガラスランの概略構成を示す正面模式図である。 ガラスランの押出成形部を示す、図2のJ−J線断面図である。 ガラスランの型成形部を示す、図2のK−K線断面図である。 後上コーナー部における第1実施形態の型成形部の取付状態を示す断面図である。 後上コーナー部における第2実施形態の型成形部の取付状態を示す断面図である。 後上コーナー部における別の実施形態の型成形部の取付状態を示す断面図である。 後上コーナー部における従来の型成形部の取付状態を示す断面図である。
符号の説明
1…ガラスラン、2,3,4…押出成形部、5,6…型成形部、11…本体部、12,13…シールリップ、14…基底部、21…インサート部材、22…基部、23…係止突部。

Claims (9)

  1. 昇降するドアガラスを有してなる自動車用フロントドアのドアフレームに沿って取付けられ、
    基底部及び当該基底部から延びる一対の側壁部よりなる断面略コ字状をなし、前記ドアフレームのサッシュに嵌め込まれる本体部と、
    前記両側壁部の略先端から本体部内側に延び、前記ドアガラスとの間でシールを行う一対のシールリップとを有し、
    前記ドアフレームの後上コーナー部に対応する部位が、前記ドアフレームの上辺部に沿って配設される上押出成形部と、前記ドアフレームの後縦辺部に沿って配設される縦押出成形部とに接続成形された型成形部により構成されたガラスランであって、
    前記型成形部の基底部において、当該型成形部を構成する素材よりも硬質の素材よりなり、前記基底部に固定される基部と、当該基部から前記ドアフレームの後縦辺部側に向かって突出しかつ前記サッシュ側の被係止部に対し係止可能な係止突部とを具備し、少なくとも前記基部の上端部が前記上押出成形部の下辺延長線上又はそれより上方に位置するように配設された硬質部材を備えたことを特徴とするガラスラン。
  2. 昇降するドアガラスを有してなる自動車用フロントドアのドアフレームに沿って取付けられ、
    基底部及び当該基底部から延びる一対の側壁部よりなる断面略コ字状をなし、前記ドアフレームのサッシュに嵌め込まれる本体部と、
    前記両側壁部の略先端から本体部内側に延び、前記ドアガラスとの間でシールを行う一対のシールリップとを有し、
    前記ドアフレームの後上コーナー部に対応する部位が、前記ドアフレームの上辺部に沿って配設される上押出成形部と、前記ドアフレームの後縦辺部に沿って配設される縦押出成形部とに接続成形された型成形部により構成されたガラスランであって、
    前記型成形部の基底部において、当該型成形部を構成する素材よりも硬質の素材よりなり、前記基底部に固定される基部と、当該基部から前記ドアフレームの後縦辺部側に向かって突出しかつ前記サッシュ側の被係止部に対し係止可能な係止突部と、当該係止突部より上方位置において前記基部から前記ドアフレームの後縦辺部側に向かって突出しかつ前記後上コーナー部における前記サッシュの非形成区間において前記ドアフレームの本体部に略当接する当接突部とを具備し、少なくとも前記基部の上端部及び前記当接突部が前記上押出成形部の下辺延長線上又はそれより上方に位置するように配設された硬質部材を備えたことを特徴とするガラスラン。
  3. 前記係止突部は、前記サッシュに形成された孔若しくは凹部、又は、サッシュの上端部に対し係止可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のガラスラン。
  4. 昇降するドアガラスを有してなる自動車用フロントドアのドアフレームに沿って取付けられ、
    基底部及び当該基底部から延びる一対の側壁部よりなる断面略コ字状をなし、前記ドアフレームのサッシュに嵌め込まれる本体部と、
    前記両側壁部の略先端から本体部内側に延び、前記ドアガラスとの間でシールを行う一対のシールリップとを有し、
    前記ドアフレームの後上コーナー部に対応する部位が、前記ドアフレームの上辺部に沿って配設される上押出成形部と、前記ドアフレームの後縦辺部に沿って配設される縦押出成形部とに接続成形された型成形部により構成されたガラスランであって、
    前記型成形部の基底部において、当該型成形部を構成する素材よりも硬質の素材よりなり、前記上押出成形部の下辺延長線上又はそれより上方に位置において前記ドアフレームの後縦辺部側に向かって突出しかつ前記後上コーナー部における前記サッシュの非形成区間において前記ドアフレームの本体部に略当接する当接突部を具備した硬質部材を備えたことを特徴とするガラスラン。
  5. 前記型成形部は、前記上押出成形部の端部に接続される上辺部と、当該上辺部に交わる方向に延び、前記縦押出成形部の端部に接続される後縦辺部とにより略L字状に構成され、
    前記硬質部材は、前記型成形部の後縦辺部に配設されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のガラスラン。
  6. 前記硬質部材は、前記型成形部の基底部にインサート成形されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のガラスラン。
  7. 前記硬質部材は、前記型成形部の基底部に溶着又は接着されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のガラスラン。
  8. 前記硬質部材は、前記型成形部と相溶性のある素材により構成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のガラスラン。
  9. 前記型成形部はオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)により構成され、前記硬質部材はポリオレフィン系樹脂により構成されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のガラスラン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010179818A (ja) * 2009-02-06 2010-08-19 Tokai Kogyo Co Ltd ガラスランチャンネル組立体及びその製造方法
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