JP2009056916A - 自動車用ウエザストリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】中空シール部の空気抜き孔が見えにくく、見栄えのよい、加工が容易な自動車用ウエザストリップを提供する。
【解決手段】ウエザストリップ10は、取付基部20と中空シール部30を有する。中空シール部は、フランジの先端側の取付基部の側壁21から延設される第1側部シール壁31、フランジの根元側の取付基部の側壁から延設される第2側部シール壁32及び、第1側部シール壁と第2側部シール壁のそれぞれの先端と連続して車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接する当接部シール壁33とから構成される。当接部シール壁の車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接する位置から外れた部分又は第2側部シール壁に空気抜き孔37を形成し、空気抜き孔37は、ウエザストリップの長手方向に長軸を有する長円形に形成されたことを特徴とする自動車用ウエザストリップである。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車ドア、トランクリッド、スライディングルーフ等の車体開口部を開閉する車体開口部開閉部材と車体開口部周縁との間をシールする自動車用ウエザストリップに関するものである。
以下、本発明について、自動車のドアと車体開口部周縁との間をシールするオープニングトリムウエザストリップを例に取り説明する。
従来、自動車のドアと車体開口部周縁との間のシールは、ドアのドアフレーム2の外周に設けられたリテーナーに取付けられるドアウエザストリップと、ドアフレーム等の内周のチャンネルに取付けられるガラスランと、車体開口部周縁のフランジに取付けられるオープニングトリムウエザストリップとによりなされる。
オープニングトリムウエザストリップ110は、図4に示すように、車体の車体開口部周縁6の全周に取付けられて、ドアを閉めると、ドアフレーム2又はドアパネルの外周に当接してシールする。図6に示すように、車体開口部周縁6にはフランジ7が設けられ、フランジ7は、インナーパネル8とアウターパネル9の先端が溶接により固着されて形成されている。
オープニングトリムウエザストリップ110は、断面略U字形の取付基部(トリム部)120により上記のフランジ7に取付けられ、中空シール部130がドアフレーム膨出部2aに当接してシールする。このトリム部120は、フランジ7を把持するために、金属インサート等の芯材127が埋設され、フランジ保持リップを備えている。
オープニングトリムウエザストリップ110は、ドア閉時には、図6に示すように、ドアフレーム2のドアフレーム膨出部2aがその中空シール部130を圧縮するため、ドア閉力を下げるように、中空シール部130の空気を抜く、空気抜き孔137が設けられている。空気抜き孔137の加工は、中空シール部130にドリルを回転させつつ当てて、孔あけをすることによりおこなっている。
空気抜き孔137の加工は、通常、孔を開ける加工を容易にするために中空シール部130のドアフレーム膨出部2aが当接しない部分において、中空シール部130の曲面に対して直角に孔あけ用のドリルを当てて行っている。このため、空気抜き孔137は、中空シール部130の曲面に対して直角に形成されている。
また、この空気抜き孔137は上記のようにドリルで開けるために、図7に示すように円形に形成されている。このため、空気抜き孔137からの空気の排出量を多くして、ドア閉時のドア閉力を低減させるためには、空気抜き孔137の直径を大きくする必要があるが、空気抜き孔137が目立つこととなる。さらに、空気抜き孔137は、車外方向から見て開口が円形に近く、目立っている。
この空気抜き孔137を目立たなくするために、中空シール部130のトリム部120に近接した付近に空気抜き孔137を形成することも考えられるが、空気抜き孔137を大きくする余地が少なく、空気抜き孔137を加工するために、孔あけ用のドリルを中空シール部130に接近させるときに、トリム部120が邪魔になり加工が難しかった。
そのため、ドアを開いたときに、中空シール部130の空気抜き孔137が車外側から見えてしまい見栄えがよくなかった。
そこで、図8に示すように、オープニングウエザストリップ210の型接続部211において、中空シール部230を成形する中子の抜き取り孔を空気抜き孔237と兼ねて形成し、その空気抜き孔237を中空シール部230とトリム部220の連続部分に形成するものもある(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、この場合は、型成形をする部分にのみしか適用することができないという問題点があった。
特開平7−164978号公報
このため、本発明は、中空シール部の空気抜き孔が見えにくく見栄えのよい、加工が容易な自動車用ウエザストリップを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、自動車の車体開口部開閉部材と自動車の車体開口部周縁との間をシールするウエザストリップにおいて、
ウエザストリップは、車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁のいずれか一方の部材に設けられているフランジに取付けられる取付基部と、取付基部に一体的に設けられ、他方の部材である車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接して車体開口部開閉部材と車体開口部周縁との間をシールする中空シール部を有し、
取付基部は、少なくともフランジの側面に当接する側壁を有し、
中空シール部は、フランジの先端側の取付基部の側壁から延設される第1側部シール壁、フランジの根元側の取付基部の側壁から延設される第2側部シール壁及び、第1側部シール壁と第2側部シール壁のそれぞれの先端と連続して車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接する当接部シール壁とから構成され、
当接部シール壁の車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接する位置から第2側部シール壁側に外れた部分又は第2側部シール壁に空気抜き孔を形成し、空気抜き孔は、ウエザストリップの長手方向に長軸を有する長円形に形成されたことを特徴とする自動車用ウエザストリップである。
請求項1の本発明では、ウエザストリップは、車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁のいずれか一方の部材に設けられているフランジに取付けられる断面略U字形の取付基部と、取付基部の側部に一体的に設けられ、他方の部材である車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接して車体開口部開閉部材と車体開口部周縁との間をシールする中空シール部を有している。
このため、取付基部がフランジに取付けられると、中空シール部が確実に車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接して車体開口部周縁と車体開口部開閉部材との間をシールすることができる。
取付基部は、少なくともフランジの側面に当接する側壁を有する。このため、フランジの側面と取付基部の側壁が当接することにより、取付基部が安定してフランジに取付けられ、それにより中空シール部の位置が安定し、車体開口部開閉部材と車体開口部周縁との間を確実にシールすることができる。
中空シール部は、フランジの先端側の取付基部の側壁から延設される第1側部シール壁、フランジの根元側の取付基部の側壁から延設される第2側部シール壁及び、第1側部シール壁と第2側部シール壁のそれぞれの先端と連続して車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接する当接部シール壁とから構成される。このため、取付基部をフランジに取付けると、取付基部の側壁が第1側部シール壁と第2側部シール壁を保持し、当接部シール壁が第1側部シール壁と第2側部シール壁に保持されて、車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接し、その間をシールすることができる。
当接部シール壁の車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接する位置から第2側部シール壁側に外れた部分又は第2側部シール壁に空気抜き孔が形成されている。このため、ドア閉時に中空シール部が車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接したときに、空気抜き孔が塞がれることがなく、ドア開時に空気抜き孔が中空シール部の中心位置からずれるので、目立ちにくくなる。
空気抜き孔は、ウエザストリップの長手方向に長軸を有する長円形に形成されたため、空気抜き孔の開口面積を大きくすることができ、空気抜き孔から排出する空気量を多くすることができ、ドア閉時のドア閉力を低減させることができる。さらに、長手方向に長軸を有する長円形であるため、ドア開時に中空シール部を車外方向から見た場合に、空気抜き孔の開口を長軸と直角方向から見ることとなり、空気抜き孔の開口が小さく見え、見栄えが良い。
請求項2の本発明は、空気抜き孔は、レーザー加工で形成された自動車用ウエザストリップである。
請求項2の本発明では、空気抜き孔は、レーザー加工で形成されたため、空気抜き孔の加工の自由度が大きく、空気抜き孔の位置を自由に選択することができる。
請求項3の本発明は、空気抜き孔は、取付基部の側壁に平行に形成された自動車用ウエザストリップである。
請求項3の本発明では、空気抜き孔は、取付基部の側壁に平行に形成されたため、ドア閉時に中空シール部を車外方向から見た場合に、空気抜き孔の開口を斜め方向から見ることとなり、空気抜き孔の開口が小さく見え、見栄えが良い。
請求項4の本発明は、当接部シール壁は、スポンジ材で形成され、第1側部シール壁、第2側部シール壁及び取付基部は、ソリッド材で形成された自動車用ウエザストリップである。
請求項4の本発明では、当接部シール壁は、スポンジ材で形成されたため、中空シール部が、車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接したときにその形状に合わせて柔軟に変形し、シール性を確保することができる。
第1側部シール壁、第2側部シール壁及び取付基部は、ソリッド材で形成されたため、当接部シール壁を確実に保持することができ、ドア閉時や、コーナー部に取付けられたときに、第1側部シール壁の取付基部との連続部分が変形することが少なく、中空シール部の異常変形を防止して、シール性を確保することができる。
請求項5の本発明は、空気抜き孔は、当接部シール壁と第2側部シール壁の境界付近に形成された自動車用ウエザストリップである。
請求項5の本発明では、空気抜き孔は、当接部シール壁と第2側部シール壁の境界付近に形成されたため、オープニングトリムウエザストリップをフランジに取付けたときに、空気抜き孔がフランジに近接した部分に位置することとなり、ドア開時に空気抜き孔が車外側から目立たなくすることができる。
請求項6の本発明は、空気抜き孔は、取付基部の側壁に近接した第2側部シール壁に形成された自動車用ウエザストリップである。
請求項6の本発明では、空気抜き孔は、取付基部の側壁に近接した第2側部シール壁に形成されたため、オープニングトリムウエザストリップをフランジに取付けたときに、空気抜き孔がフランジに近接した部分に位置することとなり、ドア開時に空気抜き孔が車外側から目立たなくすることができるとともに、中空シール部の側壁の強度が低下することがない。
請求項7の本発明は、取付基部は、車内側側壁、底壁及び車外側側壁から断面略U字形に形成された自動車用ウエザストリップである。
請求項7の本発明では、取付基部は、車内側側壁、底壁及び車外側側壁から断面略U字形に形成されたため、取付基部でフランジを確実に挟持することができ、車外側側壁に中空シール部を形成することができる。
請求項8の本発明は、車体開口部開閉部材はドアであり、ウエザストリップは、オープニングトリムウエザストリップである自動車用ウエザストリップである。
請求項8の本発明では、車体開口部開閉部材はドアであり、ウエザストリップは、オープニングトリムウエザストリップであるため、車体開口部周縁の全周にオープニングトリムウエザストリップを取付け、車体開口部周縁とドアとの間を、ドアウエザストリップとともに、確実にシールすることができる。
本発明では、当接部シール壁の車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接する位置から外れた部分又は第2側部シール壁に空気抜き孔が形成されているため、ドア閉時に中空シール部が車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接したときに、空気抜き孔が塞がれることがなく、ドア開時に空気抜き孔が中空シール部の中心位置からずれるので、目立ちにくくなる。
空気抜き孔は、ウエザストリップの長手方向に長軸を有する長円形に形成されたため、空気抜き孔の開口面積を大きくし、空気抜き孔から排出する空気量を多くすることができ、ドア閉時のドア閉力を低減させることができる。さらに、長手方向に長軸を有する長円形であるため、ドア開時に中空シール部を車外方向から見た場合に、空気抜き孔の開口を長軸と直角方向から見ることとなり、空気抜き孔の開口が小さく見え、見栄えが良い。
本発明の実施の形態を、車体開口部開閉部材としてドアと、ウエザストリップとしてオープニングトリムウエザストリップ10を例にとり説明する。本発明は、オープニングトリムウエザストリップ10以外にも、スライディングルーフウエザストリップ、ラッゲージウエザストリップ等の自動車の車体開口部と、その開口部を閉じる車体開口部開閉部材に使用される、ウエザストリップにも使用することができる。
本発明を、図1〜図5に基づき説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態のオープニングトリムウエザストリップ10が図4における車体開口部周縁6に装着された状態の図5におけるA−A線に沿った部分の断面図である。図2は、本発明の第2の実施の形態のオープニングトリムウエザストリップ10が、同じく図4における車体開口部周縁6に装着された状態の図5におけるA−A線に沿った部分の断面図である。図3は、オープニングトリムウエザストリップ10に形成された空気抜き孔37の形状を示す正面図である。
図4は自動車のドアを開いた状態において、車体開口部周縁6を示す斜視図である。図5は、車体開口部周縁6に装着されるオープニングトリムウエザストリップ10の全体の正面図である。
図4に示すように、自動車の車体1は、車体開口部を有し、その車体開口部は、車体開口部開閉部材であるドアにより開閉される。車体開口部の周囲は、車体開口部周縁6を形成し、車体開口部周縁6には、車体1を構成するアウターパネル9とインナーパネル8等の先端が溶接されたフランジ7(図1、2参照)を備えている。このフランジ7に車体開口部周縁6とドアとの間をシールするオープニングトリムウエザストリップ10が装着される。
フランジ7は、車体1の車体開口部周縁6の部位により、溶接されるパネルの数が2枚〜8枚程度まで変化する。
オープニングトリムウエザストリップ10は、押出成形により直線状に成形される。この直線状に形成された1本のオープニングトリムウエザストリップ10は、図5に示すように、車体開口部周縁6の形状に沿って、環状となるようにフランジ7に装着される。装着は、オープニングトリムウエザストリップ10の一方の端末から順次、フランジ7に装着され、装着が完了すると、他方の端末が一方の端末と接合することとなる。この端末は、接続部11により型接合されて環状に形成されていてもよい。
また、オープニングトリムウエザストリップ10の端末同士を装着前に接着剤で接着して環状にしてもよい。
次に、図1に基づき、本発明の第1の実施の形態のオープニングトリムウエザストリップ10の断面形状について説明する。
オープニングトリムウエザストリップ10は、フランジ7に取付けられる、断面略U字形のトリム部(取付基部)20と、トリム部20から一体的に形成され、ドアのドアフレーム膨出部2aに当接して、ドアと車体開口部周縁6との間をシールする中空状の中空シール部30を有する。
本発明に実施の形態では、トリム部20の車外側側壁21の外面に、中空シール部30が一体的に設けられている。トリム部20については後述する。
中空シール部30は、断面が半円形、又は丸みを帯びた略円形の中空状に形成され、第1側部シール壁31、第2側部シール壁32及び当接部シール壁33から形成される。
第1側部シール壁31は、フランジ7の先端側である車外側側壁21の底壁23に連続する部分から一体的に延設されている。第1側部シール壁31は根元である車外側側壁21に連続する部分から先端に向けて円弧状に外側に向かって湾曲している。そして、湾曲した第1側部シール壁31は、後述するようにソリッドゴムで形成されている。
また、第1側部シール壁31の先端には後述する当接部シール壁33の内面とカバーリップ35が接続されている。
このため、中空シール部30がドアフレーム2に当接して変形しようとしても、この第1側部シール壁31は、ソリッドゴムで形成されているため、変形することが少ない。そのため、中空シール部30がフランジ7の先端方向に膨らんで、突出することがなく、後述するトリム部20の底壁23方向へ変形することもなく、フランジ7の先端方向や、車内方向から見たときの見栄えがよい。
第1側部シール壁31の車内側の面には、車内に取り付けられたガーニッシュ60の先端が当接している。また、第1側部シール壁31の先端から車内方向に形成されたカバーリップ35の先端が、ガーニッシュ60の先端に当接している。このため、オープニングトリムウエザストリップ10のトリム部20をカバーして、見栄えを向上させている。カバーリップ35は、後述する当接部シール壁33と連続したスムースな円弧状を形成している。
第2側部シール壁32は、フランジ7の根元側である車外側側壁21の先端の部分から一体的にソリッド材で延設されている。第2側部シール壁32は、後述する当接部シール壁33とスムースに連続するように車外側側壁21から、外側に向かって膨らんだ短い略円弧状に形成され、先端は当接部シール壁33に連続している。第2側部シール壁32の肉厚は、当接部シール壁33の肉厚よりも厚く形成されている。
このため、中空シール部30がドアフレーム膨出部2aに当接したときに、第2側部シール壁32はソリッド材で形成されているため、変形することが少なく、中空シール部30が異常変形することを防止できる。
当接部シール壁33よりも第1側部シール壁31と第2側部シール壁32が変形しにくいため、中空シール部30が大きく変形することが少なく、車内方向へのはみ出しが少なく、見栄えがよい。
当接部シール壁33には、スポンジ材で形成され、第1側部シール壁31と第2側部シール壁32の先端がそれぞれ連続し、断面形状は当接するドアフレーム膨出部2a方向へ円弧状に膨らんで湾曲して形成されている。このため、ドア閉時にドアフレーム膨出部2aに押されたときは、ドアフレーム膨出部2aの形状に沿って、当接部シール壁33が変形してドアフレーム膨出部2aに当接し、シール性を確保することができる。
さらに、図1に示すように、当接部シール壁33において第2側部シール壁32と連続する部分に近い側に、即ち、当接部シール壁33がドアフレーム膨出部2aに当接する部分よりも第2側部シール壁32の側に、空気抜き孔37が形成されている。空気抜き孔37は、ドア閉時に中空シール部30が圧縮されるときに、中空シール部30内の空気を逃がし、ドア閉力を低減させることができる。
また、空気抜き孔37が、当接部シール壁33がドアフレーム膨出部2aに当接する部分から外れているため、ドア閉時に中空シール部30がドアフレーム膨出部2aに当接したときに、空気抜き孔37が塞がれることがなく、空気抜き孔37が中空シール部30の中心位置からずれるので、ドア開時に目立ちにくくなる。
空気抜き孔37は、図3に示すように、オープニングトリムウエザストリップ10の長手方向に長軸を有する長円形に形成されている。図3において、長軸の幅はAで示し、短軸の幅はBで示している。例えば、図7に示すような直径3mmの円形の空気抜き孔137と比較してみると、Bの幅を3mm、Aの幅を4mmとした場合には1.3以上の開口面積を得ることができる。
この場合は、空気抜き孔37の開口面積を大きくすることができ、空気抜き孔37から排出する空気量を多くすることができ、ドア閉時のドア閉力を低減させることができる。
さらに、短軸の幅が3mmであり、図7に示すような直径3mmの円形と同じであるため、ドア閉時に中空シール部30を車外方向から見た場合に、空気抜き孔37の開口を斜め方向から見ることとなり、空気抜き孔37の開口が、円形の場合と同様に幅狭く小さく見え、長さが若干長くても目立たなく、見栄えが良い。
また、図7に示すような直径3mmの円形の空気抜き孔137と同じ開口面積を有するためには、Bの幅を2mm、Aの幅を4.4mmとすればよく、短軸の幅が小さくなり、より一層、ドア閉時に中空シール部30を車外方向から見た場合に、目立たなく、見栄えが良い。
空気抜き孔37は、トリム部20の車外側側壁21に平行に形成されている。即ち、当接部シール壁33の円弧とは斜め方向に形成されている。このたため、ドア閉時に中空シール部30を車外方向から見た場合に、空気抜き孔37の開口を斜め方向から見ることとなり、空気抜き孔37の開口が楕円形に小さく見え、見栄えが良い。
空気抜き孔37は、レーザー光を照射して焼き切るレーザー加工で形成することができる。レーザー加工でするため、レーザー光の照射角度を自由に選択することができる。ドリルで加工する場合と比べて、容易に、当接部シール壁33の円弧とは斜め方向からでも確実に加工することができる。
レーザー加工は、きわめて半径の小さいレーザー光のスポットを、加工する部分に長円形を描いて空気抜き孔37を切除するように照射して行う。レーザー加工であるため、レーザー光の照射軌跡を長円形に制御することによりドリルで加工する場合と比べ、極めて容易に長円形の空気抜き孔37を形成することができる。
オープニングトリムウエザストリップ10の空気抜き孔37を加工する場合は、長尺状のものを移動させながら、レーザー光の軌跡を同調させて行うこともでき、所定寸法に切断した後に、加工することもできる。
トリム部20は、車外側側壁21、車内側側壁22と底壁23からなり、断面略U字形に形成されている。トリム部20の内部には、フランジ7を把持する強度を増加させるためにインサート部材27が埋設されている。インサート部材27は、板金や硬質樹脂で形成され、コーナー部に取付けられるときの柔軟性を確保するため、梯子状や、魚の骨状、ジグザグ状等に形成されている。
トリム部20はソリッド材で形成され、第1側部シール壁31と第2側部シール壁32も一体的にトリム部20から形成されている。
車外側側壁21の外面には、上述のように中空シール部30が一体的に形成され、内面には、車外側保持リップ24が複数形成されている。フランジ7がトリム部20内に挿入されたときに、車外側保持リップ24がフランジ7の側面に当接して、トリム部20を保持することができる。
車内側側壁22は、内面に車内側保持リップ25が1本形成されている。車内側保持リップ25は、車外側保持リップ24と比べて長く形成されて、根元部には凹部を形成しても良い。このため、車内側保持リップ25は、撓みやすく、フランジ7を構成するパネルの枚数が変化して、肉厚が変化しても、フランジ7の挿入荷重が増加することはないとともに、車内側保持リップ25の先端はフランジ7の側面に当接して、トリム部20を保持することができる。
底壁23の内面には、スポンジ製のコーキング部材であるコーキングスポンジを設けてもよい。
次に、第2の実施の形態について、図2に基づき説明する。第2の実施の形態は、空気抜き孔37の位置が第1の実施の形態と異なり、他の部分は同様であるため、異なる部分を中心に説明し、同様な部分は説明を省略する。
第2の実施の形態では、図2に示すように、当接部シール壁33と第2側部シール壁32と連続する部分に、即ち、当接部シール壁33と第2側部シール壁32の境界線付近に、空気抜き孔37が形成されている。
当接部シール壁33はスポンジ材で形成され、第2側部シール壁32はソリッド材で形成されているが、レーザー加工のため、第1側部シール壁31と第2側部シール壁32を同時に切除して、容易に空気抜き孔37を形成することができる。
空気抜き孔37は、当接部シール壁33と第2側部シール壁32の境界付近に形成されたため、第1の実施の形態と比べて、オープニングトリムウエザストリップ10をフランジ7に取付けたときに、空気抜き孔37がフランジ7により近接した部分に位置することとなり、ドア開時に空気抜き孔37が車外側からより一層目立たなくすることができる。空気抜き孔37の形状は、第1の実施の形態と同様に、長円形である。
空気抜き孔37は、第1の実施の形態と同様に、トリム部20の車外側側壁21に平行に形成されている。即ち、当接部シール壁33の円弧とは斜め方向に形成されている。このたため、ドア閉時に中空シール部30を車外方向から見た場合に、空気抜き孔37の開口を斜め方向から見ることとなり、空気抜き孔37の開口が楕円形に小さく見え、見栄えが良い。
空気抜き孔37は、トリム部20の車外側側壁21により近接した第2側部シール壁32に形成しても良い。この場合は、オープニングトリムウエザストリップ10をフランジ7に取付けたときに、空気抜き孔37がフランジ7に近接した部分に位置することとなり、ドア開時に空気抜き孔37が車外側から目立たなくすることができるとともに、中空シール部30の側壁の強度が低下することがない。なお、フランジ7の根元部分に空気抜き孔37が塞がれないように取り付ける必要がある。
オープニングトリムウエザストリップ10において、中空シール部30や車外側シールリップは、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーのスポンジ材で形成され、トリム部20の硬質材の部分は、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーのソリッド材または微発泡材で形成されると、耐候性のよい製品を得ることができる。また、この場合は、オープニングトリムウエザストリップ10は全体としてオレフィン系でありそのまま一緒に粉砕等を行い、リサイクルして使用することができる。
次に、オープニングトリムウエザストリップ10の製造方法を説明する。
このオープニングトリムウエザストリップ10は、押出成形により成形され、トリム部20を構成するソリッドゴム、インサート部材27と中空シール部30を構成するスポンジゴムを押出成形機で一体に押出すことができる。
その後、通常の方法により加硫、切断される。
本発明の第1の実施の形態であるオープニングトリムウエザストリップが図5におけるA−A線に沿った部分の断面図である。 本発明の第2の実施の形態であるオープニングトリムウエザストリップが図5におけるA−A線に沿った部分の断面図である。 本発明の第1の実施の形態であるオープニングトリムウエザストリップの空気抜き孔の形状を示す正面図である。 自動車のドアを開いた状態における後方から見た斜視図である。 本発明の実施の形態であるドアオープニングトリムウエザストリップの正面図である。 従来のドアオープニングトリムウエザストリップを自動車の開口部周縁に取付けた状態における断面図である。 従来のオープニングトリムウエザストリップの空気抜き孔の形状を示す側面図である。 従来の他のドアオープニングトリムウエザストリップの一部切欠き斜視図である。
符号の説明
6 車体開口部周縁
7 フランジ
10 ドアオープニングトリムウエザストリップ
20 トリム部(取付基部)
21 車外側側壁
22 車内側側壁
23 底壁
30 中空シール部
31 第1側部シール壁
32 第2側部シール壁
33 底壁
37 空気抜き孔

Claims (8)

  1. 自動車の車体開口部開閉部材と自動車の車体開口部周縁との間をシールするウエザストリップにおいて、
    該ウエザストリップは、上記車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁のいずれか一方の部材に設けられているフランジに取付けられる取付基部と、該取付基部に一体的に設けられ、他方の部材である車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接して上記車体開口部開閉部材と上記車体開口部周縁との間をシールする中空シール部を有し、
    上記取付基部は、少なくとも上記フランジの側面に当接する側壁を有し、
    上記中空シール部は、上記フランジの先端側の上記取付基部の側壁から延設される第1側部シール壁、上記フランジの根元側の上記取付基部の側壁から延設される第2側部シール壁及び、該第1側部シール壁と第2側部シール壁のそれぞれの先端と連続して上記車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接する当接部シール壁とから構成され、
    該当接部シール壁の上記車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接する位置から上記第2側部シール壁側に外れた部分、又は上記第2側部シール壁に空気抜き孔を形成し、該空気抜き孔は、上記ウエザストリップの長手方向に長軸を有する長円形に形成されたことを特徴とする自動車用ウエザストリップ。
  2. 上記空気抜き孔は、レーザー加工で形成された請求項1に記載の自動車用ウエザストリップ。
  3. 上記空気抜き孔は、上記取付基部の側壁に平行に形成された請求項1又は請求項2に記載の自動車用ウエザストリップ。
  4. 上記当接部シール壁は、スポンジ材で形成され、上記第1側部シール壁、第2側部シール壁及び取付基部は、ソリッド材で形成された請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の自動車用ウエザストリップ。
  5. 上記空気抜き孔は、上記当接部シール壁と上記第2側部シール壁の境界付近に形成された請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の自動車用ウエザストリップ。
  6. 上記空気抜き孔は、上記取付基部の側壁に近接した第2側部シール壁に形成された請求項1乃至請求項4のいずれか1項又に記載の自動車用ウエザストリップ。
  7. 上記取付基部は、車内側側壁、底壁及び車外側側壁から断面略U字形に形成された請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の自動車用ウエザストリップ。
  8. 上記車体開口部開閉部材はドアであり、上記ウエザストリップは、オープニングトリムウエザストリップである請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の自動車用ウエザストリップ。
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KR101724927B1 (ko) * 2015-10-15 2017-04-18 현대자동차주식회사 기밀부 교체가 가능한 웨더스트립
JP2020040482A (ja) * 2018-09-10 2020-03-19 マツダ株式会社 車両の側部構造

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