JP2007230279A - 自動車用ウエザストリップ - Google Patents
自動車用ウエザストリップ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007230279A JP2007230279A JP2006051691A JP2006051691A JP2007230279A JP 2007230279 A JP2007230279 A JP 2007230279A JP 2006051691 A JP2006051691 A JP 2006051691A JP 2006051691 A JP2006051691 A JP 2006051691A JP 2007230279 A JP2007230279 A JP 2007230279A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seal wall
- weather strip
- vehicle body
- body opening
- wall
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Abstract
【課題】中空シール部の空気抜き孔が見えにくく見栄えのよい、加工が容易な自動車用ウエザストリップを提供する。
【解決手段】自動車の車体開口部開閉部材と自動車の車体開口部周縁との間をシールするウエザストリップ10において、ウエザストリップは、取付基部20と、中空シール部30を有し、中空シール部30は、第1側部シール壁31、第2側部シール壁32及び、当接部シール壁33から構成される。当接部シール壁33と第2側部シール壁32との連続部分の外面から当接部シール壁33の幅方向の延長方向にカバーリップ35が延設され、第2側部シール壁32の当接部シール壁との連続部分に近い側に空気抜き孔37を形成する。そのカバーリップ37の先端を長く延設し、フランジ7の側面方向から空気抜き孔が見えなくなるようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】自動車の車体開口部開閉部材と自動車の車体開口部周縁との間をシールするウエザストリップ10において、ウエザストリップは、取付基部20と、中空シール部30を有し、中空シール部30は、第1側部シール壁31、第2側部シール壁32及び、当接部シール壁33から構成される。当接部シール壁33と第2側部シール壁32との連続部分の外面から当接部シール壁33の幅方向の延長方向にカバーリップ35が延設され、第2側部シール壁32の当接部シール壁との連続部分に近い側に空気抜き孔37を形成する。そのカバーリップ37の先端を長く延設し、フランジ7の側面方向から空気抜き孔が見えなくなるようにする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、自動車ドア、トランクリッド、スライディングルーフ等の車体開口部を開閉する車体開口部開閉部材と車体開口部周縁との間をシールする自動車用ウエザストリップに関するものである。
以下、本発明について、自動車のドアと車体開口部周縁との間をシールするオープニングトリムウエザストリップを例に取り説明する。
従来、自動車のドアと車体開口部周縁との間のシールは、図5に示すように、ドアのドアフレーム2の外周に設けられたリテーナー4に取付けられるドアウエザストリップ160と、ドアフレーム等の内周のチャンネル3に取付けられるガラスラン150と、車体開口部周縁6のフランジ7に取付けられるオープニングトリムウエザストリップ110とによりなされる。
なお、フランジ7は、車体開口部周縁6を規定しているアウターパネル9と車内側のインナーパネル8等とによって形成されている。
従来、自動車のドアと車体開口部周縁との間のシールは、図5に示すように、ドアのドアフレーム2の外周に設けられたリテーナー4に取付けられるドアウエザストリップ160と、ドアフレーム等の内周のチャンネル3に取付けられるガラスラン150と、車体開口部周縁6のフランジ7に取付けられるオープニングトリムウエザストリップ110とによりなされる。
なお、フランジ7は、車体開口部周縁6を規定しているアウターパネル9と車内側のインナーパネル8等とによって形成されている。
ガラスラン150は、車外側側壁151、底壁152と車内側側壁153からなる断面略コ字形の内部にドアガラス5の端部を収納し、その端部に車外側側壁151と車内側側壁153の先端から延設した車外側シールリップ154と車内側シールリップ155とをそれぞれ当接させ、ドアフレーム2とドアガラス5の間をシールしている。
ドアフレーム2の外周に取付けられたドアウエザストリップ160は、取付基部161とその上部に一体に形成された中空シール部164とシールリップ部166とから構成される。ドアウエザストリップ160の取付基部161は、ドアフレーム2の外周に設けられたリテーナー4に嵌め込まれてドアフレーム2に固定される。そして、ドア閉時に、シールリップ部166が車体開口部周縁(アウターパネル9)6の最も車外側の側端に当接し、ドアフレーム2の先端と車体開口部周縁6の車外側側端との間の隙間をシールする。そのとき、中空シール部164は、車体開口部周縁6のシールリップ部166が当接する部分よりも車内側の膨出部分に当接して、ドアフレーム2と車体開口部周縁6との間を2重にシールしている。
車体の車体開口部周縁6にはフランジ7が設けられ、上記のフランジ7に取付けられたオープニングトリムウエザストリップ110があり、ドアウエザストリップ160と車体開口部周縁6とをシールする部分よりもさらに車内側でドアフレーム2と車体開口部周縁6との間をシールしている。オープニングトリムウエザストリップ110は、断面略U字形の取付基部(トリム部)120により上記のフランジ7に取付けられ、中空シール部130がドアフレーム膨出部2aに当接してシールする。このトリム部120は、フランジ7を把持するために、金属インサート等の芯材124が埋設され、フランジ保持リップを備えている。
オープニングトリムウエザストリップ110は、ドア閉時には、図6に示すように、ドアフレーム2のドアフレーム膨出部2aがその中空シール部130を圧縮するため、ドア閉力を下げるように、中空シール部130の空気を抜く、空気抜き孔137が設けられている。空気抜き孔137は、通常、孔を開ける加工を容易にするために中空シール部130の上部、即ちトリム部120から離れた位置に設けられる。
そのため、ドアを開いたときに、中空シール部130の空気抜き孔137が見えてしまい見栄えがよくなかった。
そのため、ドアを開いたときに、中空シール部130の空気抜き孔137が見えてしまい見栄えがよくなかった。
そこで、図6に示すように、中空シール部130がドアフレーム膨出部2aにより圧縮されたり、倒れ込んで変形した場合に、空気抜き孔137が見えないようにトリム部120に接近した部分に設けることが行なわれている。(例えば、特許文献1及び2参照。)。
しかし、空気抜き孔137を加工するために、孔あけ用のドリルを使用するが、この場合に、このドリルを中空シール部130に接近させるときに、トリム部120が邪魔になり加工がし難くかった。
しかし、空気抜き孔137を加工するために、孔あけ用のドリルを使用するが、この場合に、このドリルを中空シール部130に接近させるときに、トリム部120が邪魔になり加工がし難くかった。
また、このオープニングトリムウエザストリップ110は、車体のドア部の開口である車体開口部周縁6の全周に装着される場合が多い。その場合に、直線的に長尺で押出成形されたオープニングトリムウエザストリップ110は、車体開口部周縁6のコーナー部において、コーナー部に沿って湾曲して取付けられるため、中空状の中空シール部130が倒れ込んでしまう場合があった。そうすると、中空シール部130に設けられた空気抜き孔137が、車内方向や車外方向から容易に見えてしまい見栄えがよくなかった。
このため、本発明は、中空シール部の空気抜き孔が見えにくく見栄えのよい、加工が容易な自動車用ウエザストリップを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、自動車の車体開口部開閉部材と自動車の車体開口部周縁との間をシールするウエザストリップにおいて、
ウエザストリップは、車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁のいずれか一方の部材に設けられているフランジに取付けられる取付基部と、取付基部に一体的に設けられ、他方の部材である車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接して車体開口部開閉部材と車体開口部周縁との間をシールする中空シール部を有し、
中空シール部は、フランジの先端側の取付基部から延設される第1側部シール壁、フランジの根元側の取付基部から延設される第2側部シール壁及び、第1側部シール壁と第2側部シール壁のそれぞれの先端と連続して車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接する当接部シール壁から構成され、当接部シール壁と第2側部シール壁との連続部分の外面から当接部シール壁の延長方向にカバーリップが延設され、第2側部シール壁の当接部シール壁との連続部分に近い側に空気抜き孔を形成し、フランジの側面方向から空気抜き孔が見えなくなるようにカバーリップを延設した自動車用ウエザストリップである。
ウエザストリップは、車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁のいずれか一方の部材に設けられているフランジに取付けられる取付基部と、取付基部に一体的に設けられ、他方の部材である車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接して車体開口部開閉部材と車体開口部周縁との間をシールする中空シール部を有し、
中空シール部は、フランジの先端側の取付基部から延設される第1側部シール壁、フランジの根元側の取付基部から延設される第2側部シール壁及び、第1側部シール壁と第2側部シール壁のそれぞれの先端と連続して車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接する当接部シール壁から構成され、当接部シール壁と第2側部シール壁との連続部分の外面から当接部シール壁の延長方向にカバーリップが延設され、第2側部シール壁の当接部シール壁との連続部分に近い側に空気抜き孔を形成し、フランジの側面方向から空気抜き孔が見えなくなるようにカバーリップを延設した自動車用ウエザストリップである。
請求項1の本発明では、ウエザストリップは、車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁のいずれか一方の部材に設けられているフランジに取付けられる断面略U字形の取付基部と、取付基部の側部に一体的に設けられ、他方の部材である車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接して車体開口部開閉部材と車体開口部周縁との間をシールする中空シール部を有している。
このため、取付基部がフランジに取付けられると、中空シール部が確実に車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接して車体開口部周縁と車体開口部開閉部材との間をシールすることができる。
このため、取付基部がフランジに取付けられると、中空シール部が確実に車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接して車体開口部周縁と車体開口部開閉部材との間をシールすることができる。
中空シール部は、フランジの先端側の取付基部(U字形の取付基部の底部)から延設される第1側部シール壁、フランジの根元側の取付基部(U字形の開口部側)から延設される第2側部シール壁及び、第1側部シール壁と第2側部シール壁のそれぞれの先端と連続して車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接する当接部シール壁から構成されている。このため、取付基部をフランジに取付けると、当接部シール壁が第1側部シール壁と第2側部シール壁に柔軟に保持されて、車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接し、その間をシールすることができる。
当接部シール壁から当接部シール壁の延長方向にカバーリップが延設され、第2側部シール壁の当接部シール壁との連続部分に近い側に空気抜き孔を形成し、フランジの側面方向から空気抜き孔が見えなくなるようにカバーリップを延設した。このため、ウエザストリップをフランジに取付けたときに、フランジの側面方向であるドアの開閉方向や、フランジの先端側から空気抜き孔が見えなく、実質的に車室内や車外側から空気抜き孔が見えるのをカバーすることができ、見栄えがよい。
請求項2の本発明は、ウエザストリップが車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材のコーナー部に取り付けられて、中空シール部が変形し、第2側部シール壁が屈曲したときに、カバーリップは、フランジの側面方向から見て、空気抜き孔を覆うように形成された自動車用ウエザストリップである。
請求項2の本発明では、ウエザストリップが、車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材のコーナー部に取り付けられて、中空シール部が変形し、第2側部シール壁が屈曲したときに、カバーリップは、フランジの側面方向から見て、空気抜き孔を覆うように形成された。このため、ウエザストリップの取付基部を車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材のコーナー部に取り付けたときに、車外方向や車内方向から空気抜き孔が見えることがなく、見栄えがよい。
請求項3の本発明は、中空シール部において、空気抜き孔は、第2側部シール壁の先端側に形成され、カバーリップの先端は、第2側部シール壁が湾曲して最も張り出した部分と同じ、又は若干長く形成された自動車用ウエザストリップである。
請求項3の本発明では、中空シール部において、空気抜き孔は、第2側部シール壁の先端側に形成され、カバーリップの先端は、第2側部シール壁が湾曲して最も張り出した部分と同じ、又は若干長く形成されている。このため、車内方向や車外方向からみて、空気抜き孔をカバーリップが覆うことができ、見栄えがよい。
請求項4の本発明は、中空シール部は、当接部シール壁の肉厚が、第1側部シール壁と第2側部シール壁の肉厚よりも厚く形成された自動車用ウエザストリップである。
請求項4の本発明では、中空シール部は、当接部シール壁の肉厚が、第1側部シール壁と第2側部シール壁の肉厚よりも厚く形成されたため、ウエザストリップがコーナー部に取付けられたときや、中空シール部が車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接したときに、第1側部シール壁と第2側部シール壁が撓んで変形し、当接部シール壁の変形が少ない。このため、当接部シール壁が異常変形して、第1側部シール壁と第2側部シール壁の変形を大きくすることがない。また、カバーリップの位置が大きく変化することなく、空気抜き孔を覆うことができ、コーナー部に取り付けたときに、車外方向や車内方向から空気抜き孔が見えることがなく、見栄えがよい。
請求項5の本発明は、第1側部シール壁の取付基部との連絡部分と取付基部は硬質の部材で形成し、第1側部シール壁の取付基部との連絡部分以外の部分の中空シール部はスポンジ材で形成した自動車用ウエザストリップである。
請求項5の本発明では、第1側部シール壁の取付基部との連続部分と取付基部は、硬質の部材で形成したため、ドア閉時や、コーナー部に取付けられたときに、第1側部シール壁の取付基部との連続部分が変形することが少なく、中空シール部の第1側部シール壁がフランジの先端方向に突出することがなく、フランジの先端方向である車内方向からの見栄えがよい。
請求項6の本発明は、車体開口部開閉部材はドアであり、ウエザストリップは、オープニングトリムウエザストリップである自動車用ウエザストリップである。
請求項6の本発明では、車体開口部開閉部材はドアであり、ウエザストリップは、オープニングトリムウエザストリップであるため、車体開口部周縁の全周にオープニングトリムウエザストリップを取付け、車体開口部周縁とドアとの間を、ドアウエザストリップとともに、確実にシールすることができる。
本発明では、中空シール部は、当接部シール壁からその幅方向での延長方向にカバーリップが延設され、第2側部シール壁の当接部シール壁側に空気抜き孔を形成し、フランジの側面方向から空気抜き孔が見えなくなるようにカバーリップを延設した。このため、ウエザストリップをフランジに取付けたときに、フランジの側面方向であるドアの開閉方向やフランジの先端方向から空気抜き孔が見えなく、かつ、実質的に車室内や車外側から空気抜き孔を覆うことができ、見栄えがよい。
本発明の実施の形態を、車体開口部開閉部材としてドアと、ウエザストリップとしてオープニングトリムウエザストリップ10を例にとり説明する。本発明は、オープニングトリムウエザストリップ10以外にも、スライディングルーフウエザストリップ、ラッゲージウエザストリップ等の自動車の車体開口部と、その開口部を閉じる車体開口部開閉部材に使用される、ウエザストリップにも使用することができる。
本発明を、図1〜図4に基づき説明する。
図1は、本発明の実施の形態のオープニングトリムウエザストリップ10が図3における車体開口部周縁6に装着された状態の図4におけるA−A線に沿った部分の断面図である。図2は、本発明の実施の形態のオープニングトリムウエザストリップ10の中空シール部30を拡大した説明図である。
図3は自動車のドアを開いた状態において、車体開口部周縁を示す斜視図である。図4は、車体開口部周縁6に装着されるオープニングトリムウエザストリップ10の全体の正面図である。
図1は、本発明の実施の形態のオープニングトリムウエザストリップ10が図3における車体開口部周縁6に装着された状態の図4におけるA−A線に沿った部分の断面図である。図2は、本発明の実施の形態のオープニングトリムウエザストリップ10の中空シール部30を拡大した説明図である。
図3は自動車のドアを開いた状態において、車体開口部周縁を示す斜視図である。図4は、車体開口部周縁6に装着されるオープニングトリムウエザストリップ10の全体の正面図である。
図3に示すように、自動車の車体1は、車体開口部を有し、その車体開口部は、車体開口部開閉部材であるドアにより開閉される。車体開口部の周囲は、車体開口部周縁6を形成し、車体開口部周縁6には、車体1を構成するアウターパネル9とインナーパネル8等の先端が溶接されたフランジ7(図1、2参照)を備えている。このフランジ7に車体開口部周縁6とドアとの間をシールするオープニングトリムウエザストリップ10が装着される。
フランジ7は、車体1の車体開口部周縁6の部位により、溶接されるパネルの数が2枚〜8枚程度まで変化する。
フランジ7は、車体1の車体開口部周縁6の部位により、溶接されるパネルの数が2枚〜8枚程度まで変化する。
オープニングトリムウエザストリップ10は、押出成形により直線状に成形される。この直線状に形成された1本のオープニングトリムウエザストリップ10は、図4に示すように、車体開口部周縁6の形状に沿って、環状となるようにフランジ7に装着される。装着は、オープニングトリムウエザストリップ10の一方の端末から順次、フランジ7に装着され、装着が完了すると、他方の端末が一方の端末と接合することとなる。この端末は、接続部11により型接合されて環状に形成されていてもよい。
また、オープニングトリムウエザストリップ10の端末同士を装着前に接着剤で接着して環状にしてもよい。
また、オープニングトリムウエザストリップ10の端末同士を装着前に接着剤で接着して環状にしてもよい。
次に、図1に基づき、本発明の実施の形態のオープニングトリムウエザストリップ10の断面形状について説明する。
オープニングトリムウエザストリップ10は、フランジ7に取付けられる、断面略U字形のトリム部(取付基部)20と、トリム部20から一体的に形成され、ドアのドアフレーム膨出部2aに当接して、ドアと車体開口部周縁6との間をシールする中空状の中空シール部30を有する。
オープニングトリムウエザストリップ10は、フランジ7に取付けられる、断面略U字形のトリム部(取付基部)20と、トリム部20から一体的に形成され、ドアのドアフレーム膨出部2aに当接して、ドアと車体開口部周縁6との間をシールする中空状の中空シール部30を有する。
本発明に実施の形態では、車外側側壁21の外面に、中空シール部30が一体的に設けられている。
中空シール部30は、断面が丸みを帯びた四角形又は略円形の中空状に形成され、第1側部シール壁31、第2側部シール壁32及び当接部シール壁33から形成される。
中空シール部30は、断面が丸みを帯びた四角形又は略円形の中空状に形成され、第1側部シール壁31、第2側部シール壁32及び当接部シール壁33から形成される。
第1側部シール壁31は、フランジ7の先端側である車外側側壁21の底壁23に連続する部分から一体的に延設されている。第1側部シール壁31の根元である車外側側壁21に連続する部分は、断面がL字形に外側に向かって屈曲している。そして、L字形に屈曲した部分は、後述するようにソリッドゴムで形成されて、他の部分はスポンジゴムで形成されている。また、L字形に屈曲した部分の先端からは、第1側部シール壁31の他の部分が略垂直に平面的に、当接部シール壁33方向に延設されている。
このため、中空シール部30がドアフレーム2に当接して変形しようとしても、このL字形に屈曲した部分は、変形することが少なく、また、その先端から略垂直に平面的に延設された側壁部分も、後述する第2側部シール壁32と比べて若干厚肉となっているので変形することが少ない。そのため、中空シール部30がフランジ7の先端方向に膨らんで、突出することがなく、後述するトリム部20の底壁23の面からも突出することなく、フランジ7の先端方向から見た、即ち、車内方向からの見栄えがよい。
第2側部シール壁32は、フランジ7の根元側である車外側側壁21の先端から少し内側の部分から一体的に延設されている。第2側部シール壁32は、中空の外側に向かって膨らんだ略円弧状に形成され、先端は当接部シール壁33に連続している。第2側部シール壁32の肉厚は、第1側部シール壁31と同様に、当接部シール壁33の肉厚よりも薄く形成され、また、第1側部シール壁31の肉厚よりも若干薄肉となっている。第1側部シール壁31は上述のように平板状に形成されている。このため、中空シール部30がドアフレーム膨出部2aに当接したときに、当接部シール壁33や第1側部シール壁31よりも第2側部シール壁32が撓んで変形しやすいため、上述のように、中空シール部30の第1側部シール壁が撓むことが少なく、車内方向へのはみ出しが少なく、見栄えがよい。
さらに、図2に示すように、第2側部シール壁32の当接部シール壁33と連続する部分に近い側に、即ち、第2側部シール壁32の円弧状の中央よりも当接部シール壁33との連続部分に近い側の部分に、空気抜き孔37が形成されている。空気抜き孔37は、ドア閉時に中空シール部30が圧縮されるときに、中空シール部30内の空気を逃がし、ドア閉力を低減させることができる。この空気抜き孔37は、トリム部20から離れた位置に形成されているため、第2側部シール壁32へ空気抜き孔37をドリル70で開けるときに、トリム20が邪魔にならずに作業が容易である。
当接部シール壁33には、第1側部シール壁31と第2側部シール壁32の先端がそれぞれ連続し、断面形状は内面が若干上方に湾曲して形成され、外面は第1側部シール壁31の先端と連続する側は湾曲し、第2側部シール壁32に連続する側と後述するカバーリップ35にかけての部分は平面状に形成されている。当接部シール壁33の肉厚は、上述のように、第1側部シール壁31と第2側部シール壁32の肉厚よりも厚肉に形成されている。このため、ドア閉時にドアフレーム膨出部2aに押されたときや、車体開口部周縁6のコーナー部に装着されて、トリム部20がコーナー部に沿って曲げられたときに、当接部シール壁33が変形することが少なく、シール性を確保することができるとともに、後述するカバーリップ35の位置を保持することができる。
当接部シール壁33と第2側部シール壁32の連結部分から当接部シール壁33の幅方向における延長方向、即ち、フランジ7と略平行に、カバーリップ35が延設されている。ドアを開いたときに、中空シール部30を見た場合に、空気抜き孔37をカバーするように、カバーリップ35は、通常よりも長く形成されている。カバーリップ35の長さは、第2側部シール壁32の湾曲部の最もはみ出した部分と同じか、又は若干長く形成する。又、空気抜き孔37はカバーリップ35に近接して形成される。このため、フランジ7の直角方向から空気抜き孔37を見えなくすることができ、見栄えがよい。
また、オープニングトリムウエザストリップ10のトリム部20が、車体開口部周縁6のコーナー部に取り付けられたときは、コーナー部に沿って中空シール部30が変形し、第2側部シール壁32が屈曲する。しかしこのときに、カバーリップ28の先端は、長く形成されており、フランジ7の側面方向から見て、空気抜き孔37を覆うように形成されている。このため、トリム部20を車体開口部周縁6のコーナー部に取り付けたときに、車外方向や車内方向から空気抜き孔37が見えることがなく、見栄えがよい。
また、当接部シール壁33は、上述のように厚肉に形成されているため、コーナー部に取付けられてもカバーリップ35は、大きく変形したり、めくりあがることがない。このため、カバーリップ35が、空気抜き孔37を覆うことができ、車外側や車内側から空気抜き孔37が見えることがなく、見栄えがよい。
カバーリップ35をあまり長くすると、図2に示すように、ドリル70で空気抜き孔37を開けるときにドリル70の先端がカバーリップ35と接触するため、ドリル70の刃先に接触しない長さに形成されている。
カバーリップ35をあまり長くすると、図2に示すように、ドリル70で空気抜き孔37を開けるときにドリル70の先端がカバーリップ35と接触するため、ドリル70の刃先に接触しない長さに形成されている。
トリム部20は、車外側側壁21、車内側側壁22と底壁23からなり、断面略U字形に形成されている。トリム部20の内部には、フランジ7を把持する強度を増加させるためにインサート部材27が埋設されている。インサート部材27は、板金や硬質樹脂で形成され、コーナー部に取付けられるときの柔軟性を確保するため、梯子状や、魚の骨状、ジグザグ状等に形成されている。
トリム部20は硬質の材料で形成され、後述する車外側シールリップ26以外の部分はソリッドゴム等で形成されている。
トリム部20は硬質の材料で形成され、後述する車外側シールリップ26以外の部分はソリッドゴム等で形成されている。
車外側側壁21の外面には、上述のように中空シール部30が一体的に形成され、内面には、車外側保持リップ24、24が複数形成されている。フランジ7がトリム部20内に挿入されたときに、車外側保持リップ24、24がフランジ7の側面に当接して、トリム部20を保持することができる。
車外側側壁21の先端には、内側にかぎ状に屈曲した車外側シールリップ26が形成されている。車外側シールリップ26はスポンジ材で形成されている。フランジ7がトリム部20内に挿入されたときに、フランジ7の根元部分の側面に柔軟に当接して、オープニングトリムウエザストリップ10とフランジ7の間をシールすることができる。
車外側側壁21の先端には、内側にかぎ状に屈曲した車外側シールリップ26が形成されている。車外側シールリップ26はスポンジ材で形成されている。フランジ7がトリム部20内に挿入されたときに、フランジ7の根元部分の側面に柔軟に当接して、オープニングトリムウエザストリップ10とフランジ7の間をシールすることができる。
車内側側壁22は、内面に車内側保持リップ25が1本形成されている。車内側保持リップ25は、車外側保持リップ24と比べて長く形成されて、根元部には凹部が形成されている。このため、車内側保持リップ25は、撓みやすく、フランジ7を構成するパネルの枚数が変化して、肉厚が変化しても、フランジ7の挿入荷重が増加することはないとともに、車内側保持リップ25の先端はフランジ7の側面に当接して、トリム部20を保持することができる。
底壁23と車内側側壁22の連続部分の外面から、底壁23と略平行にトリム部カバーリップ28がその幅方向に延設されている。トリム部カバーリップ28は、車内側側壁22とフランジ7の根元部分を覆い、車体開口部周縁6に設けられたガーニッシュ(図示せず)の側端と当接して、トリム部20とアウターパネル9を覆い、美観を向上させることができる。
底壁23の内面には、スポンジ製のコーキング部材であるコーキングスポンジを設けてもよい。
底壁23の内面には、スポンジ製のコーキング部材であるコーキングスポンジを設けてもよい。
オープニングトリムウエザストリップ10において、中空シール部30や車外側シールリップは、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーのスポンジ材で形成され、トリム部(取付基部)20の硬質材の部分は、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーのソリッド材または微発泡材で形成されると、耐候性のよい製品を得ることができる。また、この場合は、オープニングトリムウエザストリップ10は全体としてオレフィン系でありそのまま一緒に粉砕等を行い、リサイクルして使用することができる。
次に、オープニングトリムウエザストリップ10の製造方法を説明する。
このオープニングトリムウエザストリップ10は、押出成形により成形され、トリム部20を構成するソリッドゴム、インサート部材27と中空シール部30を構成するスポンジゴムを押出成形機で一体に押出すことができる。
その後、通常の方法により加硫、切断される。
このオープニングトリムウエザストリップ10は、押出成形により成形され、トリム部20を構成するソリッドゴム、インサート部材27と中空シール部30を構成するスポンジゴムを押出成形機で一体に押出すことができる。
その後、通常の方法により加硫、切断される。
6 車体開口部周縁
7 フランジ
10 ドアオープニングトリムウエザストリップ
20 トリム部(取付基部)
21 車外側側壁
22 車内側側壁
23 底壁
30 中空シール部
31 第1側部シール壁
32 第2側部シール壁
33 底壁
37 空気抜き孔
7 フランジ
10 ドアオープニングトリムウエザストリップ
20 トリム部(取付基部)
21 車外側側壁
22 車内側側壁
23 底壁
30 中空シール部
31 第1側部シール壁
32 第2側部シール壁
33 底壁
37 空気抜き孔
Claims (6)
- 自動車の車体開口部開閉部材と自動車の車体開口部周縁との間をシールするウエザストリップにおいて、
該ウエザストリップは、上記車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁のいずれか一方の部材に設けられているフランジに取付けられる取付基部と、該取付基部に一体的に設けられ、他方の部材である車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接して上記車体開口部開閉部材と上記車体開口部周縁との間をシールする中空シール部を有し、
該中空シール部は、上記フランジの先端側の上記取付基部から延設される第1側部シール壁、上記フランジの根元側の上記取付基部から延設される第2側部シール壁及び、該第1側部シール壁と第2側部シール壁のそれぞれの先端と連続して上記車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接する当接部シール壁とから構成され、該当接部シール壁と第2側部シール壁との連続部分の外面から当接部シール壁の幅方向の延長方向にカバーリップが延設され、上記第2側部シール壁の上記当接部シール壁との連続部分に近い側に空気抜き孔を形成し、上記フランジの側面方向から該空気抜き孔が見えなくなるように、上記カバーリップを延設したことを特徴とする自動車用ウエザストリップ。 - 上記ウエザストリップが上記車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材のコーナー部に取り付けられて、上記中空シール部が変形し、上記第2側部シール壁が屈曲したときに、上記カバーリップは、上記フランジの側面方向から見て、上記空気抜き孔を覆うように形成された請求項1に記載の自動車用ウエザストリップ。
- 上記中空シール部において、上記空気抜き孔は、上記第2側部シール壁の先端側に形成され、上記カバーリップの先端は、上記第2側部シール壁が湾曲して最も張り出した部分と同じ、又は若干長く形成された請求項1に記載の自動車用ウエザストリップ。
- 上記中空シール部は、上記当接部シール壁の肉厚が、上記第1側部シール壁と第2側部シール壁の肉厚よりも厚く形成された請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の自動車用ウエザストリップ。
- 上記第1側部シール壁の取付基部との連絡部分と取付基部は、硬質の部材で形成し、上記第1側部シール壁の取付基部との連絡部分以外の部分の中空シール部は、スポンジ材で形成した請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の自動車用ウエザストリップ。
- 上記車体開口部開閉部材はドアであり、上記ウエザストリップは、オープニングトリムウエザストリップである請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の自動車用ウエザストリップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006051691A JP2007230279A (ja) | 2006-02-28 | 2006-02-28 | 自動車用ウエザストリップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006051691A JP2007230279A (ja) | 2006-02-28 | 2006-02-28 | 自動車用ウエザストリップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007230279A true JP2007230279A (ja) | 2007-09-13 |
Family
ID=38551314
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006051691A Withdrawn JP2007230279A (ja) | 2006-02-28 | 2006-02-28 | 自動車用ウエザストリップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007230279A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010030445A (ja) * | 2008-07-29 | 2010-02-12 | Toyoda Gosei Co Ltd | オープニングトリムウエザストリップ |
JP2011189880A (ja) * | 2010-03-16 | 2011-09-29 | Toyoda Gosei Co Ltd | オープニングトリムウエザストリップ |
CN103568987A (zh) * | 2012-08-01 | 2014-02-12 | 通用汽车环球科技运作有限责任公司 | 密封组件 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03276839A (ja) * | 1990-03-26 | 1991-12-09 | Kinugawa Rubber Ind Co Ltd | 自動車用ウェザーストリップ |
JPH0761291A (ja) * | 1993-08-24 | 1995-03-07 | Toyoda Gosei Co Ltd | 自動車用ウエザストリップ |
JP2002542978A (ja) * | 1999-05-04 | 2002-12-17 | ベーテーエール、シーリング、システムズ、フランス | 自動車の開放パネルに使用される遮音効果を有する密封シール |
-
2006
- 2006-02-28 JP JP2006051691A patent/JP2007230279A/ja not_active Withdrawn
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03276839A (ja) * | 1990-03-26 | 1991-12-09 | Kinugawa Rubber Ind Co Ltd | 自動車用ウェザーストリップ |
JPH0761291A (ja) * | 1993-08-24 | 1995-03-07 | Toyoda Gosei Co Ltd | 自動車用ウエザストリップ |
JP2002542978A (ja) * | 1999-05-04 | 2002-12-17 | ベーテーエール、シーリング、システムズ、フランス | 自動車の開放パネルに使用される遮音効果を有する密封シール |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010030445A (ja) * | 2008-07-29 | 2010-02-12 | Toyoda Gosei Co Ltd | オープニングトリムウエザストリップ |
JP2011189880A (ja) * | 2010-03-16 | 2011-09-29 | Toyoda Gosei Co Ltd | オープニングトリムウエザストリップ |
CN103568987A (zh) * | 2012-08-01 | 2014-02-12 | 通用汽车环球科技运作有限责任公司 | 密封组件 |
US9108671B2 (en) | 2012-08-01 | 2015-08-18 | GM Global Technology Operations LLC | Seal assembly |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2008132864A (ja) | 自動車用ウエザストリップ | |
JP2009280193A (ja) | 自動車用ウエザストリップ | |
JP2011189880A (ja) | オープニングトリムウエザストリップ | |
JP6390967B2 (ja) | オープニングトリムウエザストリップ | |
JP6498033B2 (ja) | 車両用シール材 | |
JP2008230258A (ja) | 自動車用ウエザストリップ | |
JP2007230279A (ja) | 自動車用ウエザストリップ | |
JP4924894B2 (ja) | ドアウエザストリップ | |
JP2008162474A (ja) | 自動車用ルーフサイドウエザストリップ | |
JP5447147B2 (ja) | 自動車用ルーフサイドウエザストリップ | |
JP5057234B2 (ja) | 自動車用ウエザストリップの取付構造 | |
JP4735327B2 (ja) | ドアウエザストリップ | |
JP2009056916A (ja) | 自動車用ウエザストリップ | |
JP2007152977A (ja) | 自動車用ウエザストリップ | |
JP4853352B2 (ja) | ドアウエザストリップの取付構造 | |
JP5696633B2 (ja) | オープニングトリムウエザストリップ | |
JP2010030445A (ja) | オープニングトリムウエザストリップ | |
JP6032434B2 (ja) | ウエザストリップ | |
JP5246485B2 (ja) | ドアウエザストリップ | |
JP2009107470A (ja) | オープニングトリムウエザストリップ | |
JP2007320324A (ja) | ドアウエザストリップ | |
JP4184134B2 (ja) | ボディサイドウエザーストリップの取付構造 | |
JP4873240B2 (ja) | 自動車用ウエザストリップ | |
JP6584944B2 (ja) | ウェザーストリップおよびウェザーストリップの取付構造 | |
JP2008007016A (ja) | ガラスラン |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080423 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100909 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101007 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20101027 |