JP4873240B2 - 自動車用ウエザストリップ - Google Patents
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Description
従来、サッシドアにあっては車体開口部開閉部材である自動車のドア2と車体開口部周縁6との間のシールは、図7に示すように、車体開口部周縁6に取付けられるルーフサイドウエザストリップ110によりなされる。
なお、車体開口部周縁6を規定しているアウターパネル9と車内側のインナーパネル等とによって形成されているフランジ7には、内装材のオープニングトリム50が取付けられている。
また、図8に示すように、ルーフサイドモールを介さず車体開口部周縁6にリテーナー8を取付け、直接的にルーフサイドウエザストリップ210を取付けて、ドアガラス5との間をシールしているものもある。この取付けは、車体開口部周縁6にリテーナー8を取付け、そのリテーナー8にルーフサイドウエザストリップ210の平板状の取付基部220の両端部を装着することにより行われる。
ウエザストリップは、押出成形により形成された押出成形部と、押出成形部の端部に型成形により形成された型成形部から形成され、押出成形部と型成形部は、車体開口部周縁に取付けられる取付基部と、取付基部に一体に形成されドア側の部材に当接してシールするシール部を有し、
押出成形部のシール部は複数の中空部を有し、型成形部のシール部は、1個の中空部を有し、型成形部のシール部の中空部と押出成形部のシール部の1個の中空部とは連通して形成され、型成形部の取付基部に、中空部を形成する金型の中子を取出すスリットを設けるとともに、押出成形部と型成形部のシール部には、各取付基部と各取付基部に隣接する他部材との間を覆うカバーリップが形成され、
型成形部において、カバーリップは湾曲状に形成され、カバーリップと中空部の中空壁部とで型成形部の中空部に隣接して長手方向に伸び、裏側面に開口し、断面略逆U字状の凹部を形成し、凹部は押出成形部のシール部の他の中空部と連通し、型成形部の凹部の内部には、幅方向に複数の補強リブが形成され、補強リブは、カバーリップの内面と接続するとともに、型成形部の中空部の中空壁部との間に隙間を有する自動車用ウエザストリップである。
ドアガラスの周縁と確実に当接して、シール性を確保することができる。
型成形部のシール部は、1個の中空部を有し、型成形部のシール部の中空部と押出成形部のシール部の1個の中空部とは連通して形成される。このため、押出成形部と型成形部のシール部をスムースに連続させて、中空部をドアガラスに隙間無く当接させ、シール性を確保することができる。
押出成形部と型成形部のシール部には、各取付基部と該各取付基部に隣接する他部材との間を覆うカバーリップが形成されたため、ドア開口部周縁に取り付けられた取付基部とこの取付基部に隣接する他部材、例えば、内装材のオープニングトリムとの間の隙間を覆うことができ、見栄えが良い。
型成形部において、カバーリップは湾曲状に形成され、カバーリップと中空部の中空壁部とで断面略逆U字形の凹部を形成したため、中空部を小さくして、中空部のシール性を確保することができるとともに、カバーリップの柔軟性を確保することができる。
補強リブは、カバーリップの内面と接続するため、カバーリップの異常変形を防止して取付基部と取付基部に隣接して設けられた他部材との間の隙間を確実に覆うことができる。
型成形部の中空部の中空壁部との間に隙間を有するため、型成形時に補強リブを金型の上型又は下型で成形するが、成形後に金型の中子を取出す方向と同じ、取付基部に対して面直方向に移動させて、カバーリップを撓ませることができ、型成形後に、金型から型成形部を取出すことが容易である。
押出成形部と型成形部のシール部には、ドア閉時にドアガラスの先端部分に当接する中空部リップが形成されているため、ドアガラスの先端部分に中空シール部と中空部リップが当接し、2重にシールすることができる。
押出成形部の取付基部はソリッドゴムで形成されシール部はスポンジゴムで形成されたため、取付基部は、ドア開口部周縁に確実に保持されて、シール部は、ドア閉時にドアガラスの周縁部に柔軟に当接して、車体の組み付け時の寸法バラツキがあっても確実に追従してシールすることができる。
型成形部の取付基部に、中空部を形成する金型の中子を取出すスリットを設けるとともに、型成形部の中空部に隣接して長手方向に伸び、裏側面に開口する凹部を形成したため、型成形部に中空部と中空壁部を形成してそのシール部の剛性を確保することができ、良好なシール性を得ることができる。型成形部の凹部の内部には、幅方向に複数の補強リブが形成されたため、中子を使用しないで型成形部の成形を容易にすることができるとともに、凹部の部分の剛性を確保し、シール性を確保する。
型成形部において、カバーリップは湾曲状に形成され、カバーリップと中空部の中空壁部とで断面略逆U字形の凹部を形成したため、中空部を小さくして、中空部のシール性を確保することができるとともに、カバーリップの柔軟性を確保することができる。
補強リブは、カバーリップの内面と接続するため、カバーリップの異常変形を防止して取付基部と取付基部に隣接して設けられた他部材との間の隙間を確実に覆うことができる。
型成形部の中空部の中空壁部との間に隙間を有するため、カバーリップを撓ませることができ、型成形後に、金型から型成形部を取出すことが容易である。
図1は、本発明の第1に実施の形態であるルーフサイドウエザストリップ10の型成形部12の裏側面からみた斜視図であり、図2は同じく表側からみた斜視図である。図3は、ルーフサイドウエザストリップ10の型成形部12の断面図であり、図1のA−A線に沿った断面図である。
図4は、車体開口部周縁6に装着されるルーフサイドウエザストリップ10の全体の正面図である。図5は、ルーフサイドウエザストリップ10の押出成形部11の断面形状を示し、図4のB−B線に沿った断面図である。
図6は自動車のドア2を開いた状態において、ルーフサイドウエザストリップ10の車体開口部周縁6への取付状態を示す後方から見た斜視図である。
押出成形部11は、図5に示すように、取付基部20とシール部30から形成されている。押出成形部15も同様に、取付基部20とシール部30から形成されている。取付基部20は、車内側に取付基部溝部24が形成され、取付基部溝部24にリテーナー8の側端が挿入されるとともに、車外側に形成された取付基部底部21の裏面に両面接着テープ25が取付けられて車体開口部周縁6の車外側に接着される。リテーナー8は、車体開口部周縁6に固着されている。
第3中空シール部33の車外側側面の先端から車外方向に中空部リップ35が延設されている。
なお、第1中空シール部31の近傍には、モール60が取付けられて、第1中空シール部31に当接し、車体開口部周縁6におけるアウターパネル9とルーフサイドウエザストリップ10との間を塞ぎ、美観の向上を図っている。
型成形部12の裏側面と内部の構造を図1と図3に基づき説明する。型成形部12においても、押出成形部11と同様に取付基部20とシール部30から形成される。
凹部27が形成されているため、押出成形部11に形成されている第2中空シール部32と第3中空シール部33は型成形部12では、形成されていないが、補強リブ40がカバーリップ26の内面と連続して形成されているため、カバーリップ26を保持して、カバーリップ26の異常変形を防止して取付基部20とその近傍に設けられたオープニングトリム50との間の隙間を確実に覆うことができる。
また、取付基部20を車体開口部周縁6に装着するときに、中子抜きスリット22を接着剤で接着することが得きる。この場合は、第1中空シール部31の形状が安定し、シール性を向上させることができる。
なお、押出成形部11の取付基部20はソリッドゴムで形成され、シール部30はスポンジゴムで形成される。このため、取付基部20は、車体開口部周縁6のリテーナー8に確実に保持されることができる。そして、シール部30は、ドア閉時に、ドア2のドアガラス5に柔軟に当接して、車体1の組み付け時の寸法バラツキがあっても確実にシールすることができる。
このルーフサイドウエザストリップ10は、押出成形により成形され、取付基部20を構成するソリッドゴムとシール部30を構成するスポンジゴムを押出成形機で一体に押出すことができる。
そして、押出成形部分が所定寸法に切断されて押出成形部11、15となり、その端末に型成形部12、13、14が金型により成形される。型成形部12、13、14は、前述のとおり、スポンジ材のみで形成される。
10 ルーフサイドウエザストリップ
11 押出成形部
12 型成形部
20 取付基部
22 中子抜きスリット
26 カバーリップ
30 シール部
31 第1中空シール部
34 第1中空壁部
35 中空部リップ
40 補強リブ
Claims (7)
- 自動車のドアと自動車の車体開口部周縁との間をシールするウエザストリップにおいて、
該ウエザストリップは、押出成形により形成された押出成形部と、該押出成形部の端部に型成形により形成された型成形部から形成され、上記押出成形部と型成形部は、上記車体開口部周縁に取付けられる取付基部と、該取付基部に一体に形成され上記ドア側の部材に当接してシールするシール部を有し、
上記押出成形部のシール部は複数の中空部を有し、上記型成形部のシール部は、1個の中空部を有し、上記型成形部のシール部の中空部と上記押出成形部のシール部の1個の中空部とは連通して形成され、上記型成形部の取付基部に、該中空部を形成する金型の中子を取出すスリットを設けるとともに、上記押出成形部と型成形部のシール部には、各取付基部と該各取付基部に隣接する他部材との間を覆うカバーリップが形成され、
上記型成形部において、上記カバーリップは湾曲状に形成され、該カバーリップと中空部の中空壁部とで上記型成形部の上記中空部に隣接して長手方向に伸び、裏側面に開口し、断面略逆U字状の凹部を形成し、該凹部は上記押出成形部のシール部の他の中空部と連通し、上記型成形部の凹部の内部には、幅方向に複数の補強リブが形成され、該補強リブは、上記カバーリップの内面と接続するとともに、上記型成形部の中空部の中空壁部との間に隙間を有することを特徴とする自動車用ウエザストリップ。 - 上記カバーリップは、上記押出成形部と型成形部の接続部分で一体的に平滑に接続されている請求項1に記載の自動車用ウエザストリップ。
- 上記ウエザストリップは、ドア開口部周縁の上部に取付けられるルーフサイドウエザストリップであり、上記押出成形部と型成形部のシール部には、ドア閉時にドアガラスの先端部分に当接する中空部リップが形成されている請求項1又は請求項2に記載の自動車用ウエザストリップ。
- 上記型成形部の先端部分は、車体開口部周縁にクリップ又は両面接着テープで固定される請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の自動車用ウエザストリップ。
- 上記型成形部は、上記押出成形部のフロント側とリヤ側の両方の端末に設けられた請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の自動車用ウエザストリップ。
- 上記型成形部は、上記押出成型部を接続するL字状のコーナー部に設けられた請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の自動車用ウエザストリップ。
- 上記型成形部はスポンジゴムにより形成され、上記押出成形部の取付基部はソリッドゴムで形成され、シール部はスポンジゴムで形成された請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の自動車用ウエザストリップ。
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