JP4098001B2 - ウエザーストリップの取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両本体側ドア開口周縁に沿って取付けられるウエザーストリップの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車のフロントピラー部を含む車両本体のルーフサイド部は、車両本体のドア開口の外周壁を形成している。そして、ルーフサイド部で囲まれたドア開口周縁には、ウエザーストリップが取付けられる。かかるウエザーストリップの存在により、ドアが閉じられたとき、ドアガラスと上記開口周縁との間がシールされるようになっている。
【0003】
上記ウエザーストリップは、少なくとも押出成形により形成された押出成形部と、フロント端末部に相当し、型成形により形成された型成形部とを備えている。また、ウエザーストリップは、その断面を鑑みると、基部と、該基部に一体形成された中空状のシール部とを備えている。近年、前記開口周縁に対し、予め前記基部に取着しておいた両面接着テープ(以下「両面テープ」と略す)を取着することで、ウエザーストリップを取り付けることが行われる。
【0004】
この場合、取付状態の安定化を図るべく、両面テープで取着するのに先だって、ウエザーストリップをボディパネルに設けられたリテーナの一部に係止することが考えられる。すなわち、ボディパネルの開口周縁の長手方向に沿って縦片部を有する、つまり断面L字状のリテーナを予め固定しておく。そして、ウエザーストリップの取付に際しては、まず、前記リテーナの縦片部に対し、ウエザーストリップの側壁部に形成されている係止凹部を嵌め込む。その後、ウエザーストリップに取付けられた前記両面テープの離形紙を剥がし、接着面を車両本体に取着する。これにより、ウエザーストリップが開口周縁に取付けられることとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、フロント端末部に相当する型成形部にあっては、デザイン上の要請や、相対するドア側に設けられるドアミラーブラケット等によるドア開閉時の干渉を回避する必要性により、押出成形部ほど厚みを確保できないという事情がある。つまり、型成形部としては、中空状のシール部を含めて全体として薄く構成せざるを得ない場合がある。かかる場合、型成形部に関しては、押出成形部のような係止凹部を設けておくこと、及び、型成形部に対応するリテーナに、所定の長さを有し、かつ、前記係止凹部に係止される縦片部を設けておくことが困難となり、当該部分を切除して対応していた。その結果、ウエザーストリップのフロント端末部の取付状態が不安定なものとなってしまうおそれがある。
【0006】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、安定した取付状態を確保することのできるウエザーストリップの取付構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
【0010】
手段1.押出成形により形成され、車両本体側ドア開口周縁のルーフサイド部に対応する押出成形部と、該押出成形部に接続するようにして型成形により成形され、フロント端末部に相当する型成形部とを備え、
少なくとも基部と、該基部に一体的に形成されてなる中空状のシール部とを有してなるウエザーストリップの取付構造であって、
前記型成形部における、前記シール部のうち前記基部から最も離れた部位と前記基部との距離が、前記押出成形部における前記距離よりも小さく設定されており、
少なくとも前記押出成形部に対応する車両本体側に固定されたリテーナから延びる凸部に対し、前記押出成形部に設けられた係止凹部を係止せしめ、かつ、前記型成形部に対応する車両本体側に形成された係止孔に対し、前記型成形部に設けられたクリップの係止部を係止した上で、前記基部の長手方向に沿って取着されている両面テープの接着面を車両本体側に取着してなり、
前記リテーナは、車両本体の少なくとも一部を構成するボディパネルに対し所定間隔を隔てて固定されており、前記係止孔は、車両本体側部材である前記リテーナに形成されており、
前記クリップは、前記型成形部の基部に対応して設けられた板状部を備え、前記係止部は、前記板状部の複数箇所から突設された軸部及び該軸部の先端に一体形成された比較的薄肉で板状の頭部を備えることを特徴とするウエザーストリップの取付構造。
【0011】
手段1によれば、ウエザーストリップの取付に際し、少なくとも押出成形部に対応する車両本体側に固定されたリテーナの取付面からドア開口の中心方向に延びるようにして形成されている取付用の凸部に対し、押出成形部に設けられた係止凹部が係止される。また、型成形部に関しては、デザイン上の要請や、相対するドア側に設けられるドアミラーブラケット等による干渉を回避する必要性等により、押出成形部ほど厚みを確保できないことがある。これに対し、手段1によれば、型成形部に対応する車両本体側部材であるリテーナに形成された係止孔に対し、型成形部に設けられたクリップの係止部が係止される。このため、ウエザーストリップの長手方向に沿って、押出成形部及び型成形部ともに、車両本体側に対し位置決め係止することができる。従って、その後、基部の長手方向に沿って取着されている両面テープの接着面を車両本体側に取着するに際し、位置ずれや部分的な剥離等が生じるのを抑制でき、結果として安定した取付状態を確保することができる。
特に、手段1のように、型成形部における、前記シール部のうち前記基部から最も離れた部位と前記基部との距離が、前記押出成形部における前記距離よりも小さく設定されていたとしても、上記のような作用効果が奏され、結果として、デザイン上の要請に応えたり、相対するドア側に設けられるドアミラーブラケット等による干渉を回避したりすることができる。
また、手段1によれば、係止部の係止部分(頭部)を、ボディパネル及びリテーナ間の隙間に配置することができ、上記係止構造を比較的簡易に確保することができる。また、ボディパネルに対し直接係止孔を形成する場合に比べて、錆等が生じる機会を低減でき、しかも、加工ミスによる不具合を少なくできる。
また、手段1によれば、複数の係止部の設置が1つのクリップを装着することで完了しうる。このため、作業性の向上を図ることができる。また、板状部が型成形部の長手方向に延びる構成となっていれば、少なくともその長さ分だけは型成形部の形状保持性を担保でき、撓み、緩み等が起こりにくい。その結果、両面テープでの取付作業を正確にしかも比較的容易に行うことができる。
【0016】
手段2.前記係止孔は、前記頭部よりも大径の大径部及び該大径部に連続する小径部を備え、一旦前記頭部が大径部に嵌められた上で、スライドされ、前記軸部が小径部に位置決めされることで前記係止部が係止されていることを特徴とする手段1に記載のウエザーストリップの取付構造。
【0017】
手段2によれば、係止部の頭部を一旦大径部に嵌めた上で、スライドして、軸部を小径部に位置決めすることで、係止部を係止することができる。すなわち、特に困難性を伴うことなく、ワンタッチで係止を行うことができる。
【0020】
手段3.車両本体の少なくとも一部を構成するボディパネルには、該ボディパネルの外側面を被覆する本体部及び該本体部から延びる取付部よりなる樹脂製のルーフサイドガーニッシュが固定され、前記両面テープの取着される車両本体側の被接着面は、前記取付部の一部であることを特徴とする手段1又は2に記載のウエザーストリップの取付構造。
【0021】
手段4によれば、樹脂製のルーフサイドガーニッシュの取付部が車両本体側の被取着面として両面テープが取着される。少なくとも前記ガーニッシュの存在により外観品質の向上を図ることができる。また、前記ガーニッシュが設けられるものにおいて、ウエザーストリップとガーニッシュとの間を両面テープによって確実にシールさせることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に、一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
【0023】
例えば、いわゆるハードトップ車において、フロントドアにより開閉される車両本体側面のドア開口の上縁は、フロントピラーからルーフの側面に至るルーフサイド部で囲まれている。かかるルーフサイド部を構成する車両本体側には、図2に示すようなルーフサイドウエザーストリップ(以下、単に「ウエザーストリップ」と称する)11が取付けられている。ウエザーストリップ11は、少なくとも、長手方向にほぼ同じ断面形状を有してなる押出成形部12と、フロント端末部に相当し、型成形により形成された型成形部13とを備えている(図4参照)。なお、該ウエザーストリップ11のコーナー部(図のα部分)や後下部端末部(図のβ部分)も型成形部により構成されているが、本実施の形態では要部を構成しないため、ここでのこれ以上の説明は省略することとする。
【0024】
図1,3に示すように、ウエザーストリップ11は、基部21と、中空状のシール部22とを備えている。特に、押出成形部12においては、シール部22のうち車内側部分に相当する部分には車内側側壁部23が設けられている(図3参照)。また、押出成形部12においては、所定の形状保持性を確保するべく前記シール部22と基部21の幅方向略中央部との間を連結するブリッジ部24が設けられている。さらに、押出成形部12におけるシール部22より車内側の部分には、車内側に延びるシールリップ25と、前記車内側側壁部23に対しほぼ平行に延びる係止リップ26とが設けられている。
【0025】
一方、フロント端末部に相当する型成形部13にあっては、デザイン上の要請や、相対するドア側に設けられるドアミラーブラケットによる干渉を回避する必要性等により、押出成形部12ほど断面での高さ方向の寸法を確保できないという事情がある(図1参照)。このため、型成形部13においては、基部21に対するシール部22の断面での高さ方向の寸法が、押出成形部12よりも小さくなっている。また、型成形部13において、車内側に延びるシールリップ25は設けられているものの、型成形の都合上、前記押出成形部12とは異なり、係止リップ26及びブリッジ部24は省略されている。
【0026】
かかるウエザーストリップ11は、基本的には、前記基部21に取着された両面テープ14によって車両本体側に取付けられている。次には、車両本体側の構成について説明する。
【0027】
主として車両本体を構成するボディパネル31には、断面L字状の金属製のリテーナ32が取付けられている。リテーナ32は、平板状の取付部33と、取付部33から直交する方向(ドア開口の中心方向)へ延びる凸部としての縦片部34とを備えている。押出成形部12に対応する部位において、前記縦片部34は比較的長く形成され、その先端は拡径されている。そして、該拡径部分をはじめとする縦片部34が、前記車内側側壁部23と係止リップ26とによって形成される係止凹部27に係止可能に構成されている。
【0028】
また、前記ボディパネル31の車内側のフランジ部には、オープニングトリム35が取着されている。さらに、ボディパネル31の車外側部分には、合成樹脂製のルーフサイドガーニッシュ(以下、単に「ガーニッシュ」と称する)36が取付けられている。ガーニッシュ36は、車外側に露出し、板状の本体部37と、該本体部37の幅方向中央部から車内側に向かって延びる取付部38とを備えている。そして、該取付部38が、前記リテーナ32の取付部33とともに図示しないタッピングねじでボディパネル31に固定されている。
【0029】
基本的には、上述したように、ウエザーストリップ11の基部21の長手方向に沿って両面テープ14が取着されており、該両面テープ14の接着面が前記ガーニッシュ36の取付部38に取着されている。これにより、ウエザーストリップ11が車両本体側に取付けられている。また特に、押出成形部12にあっては、前記係止凹部27がリテーナ32の縦片部34に嵌め込まれることで係止されている。
【0030】
これに対し、フロント端末部に相当する型成形部13にあっては、上述した事情から、シール部22を含めて全体として薄く構成せざるを得ない。これに合わせて、型成形部13に対応するリテーナ32の縦片部34は、押出成形部12に対応するそれに比べて短いものとなっており、押出成形部12に対応するような拡径部分が省略されている。つまり、型成形部13では縦片部34が係止される構造とはなっておらず、次のような構造が採用されている。
【0031】
すなわち、図5,6に示すように、フロント端末部に相当する型成形部13には、クリップ41が装着されている。クリップ41は、型成形部13の長手方向に沿って延びる板状部42と、板状部42の2カ所から垂直に延びる係止部43,44とを備えている。各係止部43,44は、軸部45及びその先端に一体形成された比較的薄肉で円板状の頭部46からなる。そして、クリップ41は、その板状部42が基部21の中空部内の凹溝内に設けられ、かつ、係止部43,44が基部21に形成された2カ所の孔21a,21bから裏側に突出した状態で装着されている。本実施形態では、ボディパネル31及びリテーナ32間の隙間を考慮して、比較的薄肉の頭部46を有する係止部43,44(クリップ41)を採用している。
【0032】
図7(a),(b)に示すように、本実施の形態では、前記係止部43,44に対応するようにして、リテーナ32には係止孔51が形成されており、該係止孔51は前記頭部46よりも開口面積の大きな大径部52と、それに連続する小径部53とを有している。そして、前記クリップ41の係止部43,44が係止孔51に係止されている。
【0033】
なお、図5,6に示すように、前記型成形部13の最先端側に設けられたクリップ穴55にも図示しないクリップが装着されており、該クリップは、ボディパネル31に形成された図示しない係止孔に係止されている。
【0034】
次に、上記ウエザーストリップ11を、車両本体側に取付ける際の取付手順及びそのときの作用効果について説明する。
【0035】
まず、ウエザーストリップ11の基部21に対し予め両面テープ14を離形紙を付けた状態で取着しておくとともに、型成形部13に対し、クリップ41を装着しておく(板状部42を中空部内に配置させるとともに孔21a,21bから係止部43,44を突出させておく)。
【0036】
次に、前記リテーナ32の縦片部34に対し、ウエザーストリップ11の長手方向に沿って、押出成形部12の係止凹部27を嵌め込んでゆく。これにより、押出成形部12が車両本体側に仮止め係止されることとなる。
【0037】
続いて、前記型成形部13に装着されたクリップ41の係止部43,44を、リテーナ32の係止孔51へと係止させる。すなわち、まず、係止部43,44の頭部46を係止孔51の大径部52へと嵌め込み、次いで、クリップ41ごと、つまり型成形部13ごと小径部53の方へスライドさせる。これにより、軸部46が小径部53の方へスライドすることとなり、係止部43,44は係止孔51に係止され、型成形部13が車両本体側に仮止め係止されることとなる。なお、これとともに、型成形部13の最先端側に設けられたクリップ(クリップ穴55から延びるクリップ)についても、ボディパネル31に形成された図示しない係止孔に係止される。
【0038】
その後、離形紙を車外側へ引き抜くようにして引き剥がし、ウエザーストリップ11の長手方向に沿って、両面テープ14の取着面を前記ガーニッシュ36の取付部38に取着する。これにより、ウエザーストリップ11の取付が完了する。
【0039】
このように、本実施の形態によれば、ウエザーストリップ11の取付に際し、少なくとも押出成形部12に対応するリテーナ32の縦片部34に対し、押出成形部12に設けられた係止凹部27が係止される。また、型成形部13に関しては、デザイン上の要請や、相対するドア側に設けられるドアミラーブラケット等による干渉を回避する必要性等により、押出成形部12ほど厚みを確保できない事情がある。これに対し、本実施の形態によれば、型成形部13に対応する車両本体側のリテーナ32に形成された係止孔51に対し、型成形部13に装着されたクリップ41の係止部43,44が係止される。このため、ウエザーストリップ11の長手方向に沿って、押出成形部12及び型成形部13ともに、車両本体側、すなわち、リテーナ32に対し位置決め係止することができる。従って、その後、離形紙を剥がし、基部21の長手方向に沿って取着されている両面テープ14の接着面を車両本体側、つまり、ガーニッシュ36の取付部38に取着するに際し、位置ずれや部分的な剥離等が生じるのを抑制でき、結果として安定した取付状態を確保することができる。
【0040】
しかも、クリップ41の係止部43,44は、板状部42の長手方向に沿って複数箇所から突設されている。従って、複数の係止部43,44の設置が1つのクリップ41を装着することで完了しうる。このため、作業性の向上を図ることができる。また、板状部42が型成形部13の長手方向に延びる構成となっているため、型成形部13の形状保持性を担保しやすく、取付に際しての撓み、緩み等が起こりにくい。その結果、両面テープ14での取付作業を正確にしかも比較的容易に行うことができる。
【0041】
また、係止孔51の小径部53をウエザーストリップ11の長手方向で、フロント側に設けておけば、ウエザーストリップ11取付時にウエザーストリップ11が長手方向に引っ張られることになり、しわの発生が抑制でき、外観品質を良いものに保てる。
【0042】
尚、上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
【0045】
(a)係止部は、3つ以上でもよい。
【0046】
(b)上記実施の形態では、型成形部13の最先端側にもクリップを設けることとしているが、該クリップを省略してもよい。
【0047】
(c)上記実施の形態では、ガーニッシュ36の取付部36に両面テープ14を取着することとしているが、ボディパネル31に直接取着することとしてもよいし、リテーナ32に取着することとしてもよい。
【0048】
(d)上記実施の形態におけるガーニッシュ36を省略することとしてもよい。この場合、両面テープ14を、上記(c)のように、ボディパネル31やリテーナ32に取着することとしてもよい。
【0050】
(e)係止部43,44の係止される係止孔の形状として、図8に示すようなものを採用してもよい。すなわち、係止孔61は、係止部の頭部よりも開口面積の大きな大径部62と、それに連続する小径部63とを有しており、大径部62及び小径部63の境界部分に突部64が形成されている。かかる構成を採用することで、一旦軸部が小径部の方へスライドされた後は、突部64で係止されることとなるため、一層の係合状態の安定化を図ることができる。
【0051】
(f)上記実施の形態ではウエザーストリップ11を構成する素材については言及していないが、EPDM等のゴム材料をはじめ、IR(イソプレンゴム)、CR(クロロプレンゴム)等の他のゴム材料を用いてもよい。また、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)、或いは軟質のポリ塩化ビニル等のゴム状弾性を有する他の弾性材料により構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態においてウエザーストリップの型成形部における取付構造を示す断面図である。
【図2】ウエザーストリップを示す側面図である。
【図3】ウエザーストリップの押出成形部における取付構造を示す断面図である。
【図4】ウエザーストリップのうち主として型成形部のシール部側を示す斜視図である。
【図5】ウエザーストリップのうち主として型成形部の基部側とクリップとを示す斜視図である。
【図6】クリップの装着された型成形部の基部側を示す斜視図である。
【図7】(a),(b)はクリップの係止部を係止孔に係止する際の作用を説明する模式図である。
【図8】別の実施の形態における係止孔を示す模式図である。
【符号の説明】
11…ウエザーストリップ、12…押出成形部、13…型成形部、14…両面テープ、21…基部、22…シール部、27…係止凹部、31…ボディパネル、32…リテーナ、34…縦片部、36…ルーフサイドガーニッシュ、38…取付部、41…クリップ、42…板状部、43,44…係止部、51,61…係止孔、52,62…大径部、53,63…小径部。
Claims (3)
- 押出成形により形成され、車両本体側ドア開口周縁のルーフサイド部に対応する押出成形部と、該押出成形部に接続するようにして型成形により成形され、フロント端末部に相当する型成形部とを備え、
少なくとも基部と、該基部に一体的に形成されてなる中空状のシール部とを有してなるウエザーストリップの取付構造であって、
前記型成形部における、前記シール部のうち前記基部から最も離れた部位と前記基部との距離が、前記押出成形部における前記距離よりも小さく設定されており、
少なくとも前記押出成形部に対応する車両本体側に固定されたリテーナから延びる凸部に対し、前記押出成形部に設けられた係止凹部を係止せしめ、かつ、前記型成形部に対応する車両本体側に形成された係止孔に対し、前記型成形部に設けられたクリップの係止部を係止した上で、前記基部の長手方向に沿って取着されている両面テープの接着面を車両本体側に取着してなり、
前記リテーナは、車両本体の少なくとも一部を構成するボディパネルに対し所定間隔を隔てて固定されており、前記係止孔は、車両本体側部材である前記リテーナに形成されており、
前記クリップは、前記型成形部の基部に対応して設けられた板状部を備え、前記係止部は、前記板状部の複数箇所から突設された軸部及び該軸部の先端に一体形成された比較的薄肉で板状の頭部を備えることを特徴とするウエザーストリップの取付構造。 - 前記係止孔は、前記頭部よりも大径の大径部及び該大径部に連続する小径部を備え、一旦前記頭部が大径部に嵌められた上で、スライドされ、前記軸部が小径部に位置決めされることで前記係止部が係止されていることを特徴とする請求項1に記載のウエザーストリップの取付構造。
- 車両本体の少なくとも一部を構成するボディパネルには、該ボディパネルの外側面を被覆する本体部及び該本体部から延びる取付部よりなる樹脂製のルーフサイドガーニッシュが固定され、前記両面テープの取着される車両本体側の被接着面は、前記取付部の一部であることを特徴とする請求項1又は2に記載のウエザーストリップの取付構造。
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