JP2010179818A - ガラスランチャンネル組立体及びその製造方法 - Google Patents

ガラスランチャンネル組立体及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】位置ズレ防止手段としての突起をガラスランチャンネル組立体の所定位置に正確に設けることができる構成のガラスランチャンネル組立体を提供すること。
【解決手段】本発明により提供されるガラスランチャンネル組立体は、第1と第2の夫々の長尺なガラスランチャンネル60,70と接続される接続ガラスランチャンネル100の基底部105において、該基底部の外周側表面から突出する突出部110が設けられており、その突出部は、接続ガラスランチャンネルのポリマー材料よりも硬質で剛性を有する材料から予め成形され、基底部に配置される根元部170と該根元部から離れる方向に突出する幹部160とを有する補強部材150を備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両の窓枠に装備されるガラスランチャンネル組立体に関する。
自動車等の車両に設けられる窓枠、特にスライドドア、フロントドア、リアドア等のドアパネル本体に設けられる窓枠(この場合はドア枠ともいう。)には、一般にガラスランチャンネル組立体(ガラスラン、ガラスランチャンネル、ランチャン、案内部材等とも呼称される。)が装備されている。かかる用途のガラスランチャンネル組立体は、長尺状に成形された横断面形状が略U字形の溝構成部材(長尺成形部材)であり、窓枠に形成された溝に装着され、車両を構成する部材(例えばドアパネル)内を昇降動するガラス製の窓板の昇降を案内する。ガラスランチャンネル組立体は、一般に、ゴムや熱可塑性エラストマー等の弾性ポリマー材料を用いて押出成形等を行うことによって製造される。
この種のガラスランチャンネル組立体は、窓枠の形状に対応しており、押出成形により長尺状に成形される複数個のガラスランチャンネルと、当該長尺状の少なくとも二つのガラスランチャンネルを接続する成形体として窓枠のコーナー部に配置される接続ガラスランチャンネルとから構成される。かかる接続ガラスランチャンネルは、一般に射出成形によって成形されている。
この種のガラスランチャンネル組立体では、ガラス製窓板が昇降動する際に作用する応力によって所定の装着位置から位置ズレを起こす虞があり、当該位置ズレを防止する工夫が必要である。このような位置ずれを防止する手段の一つとして、窓枠のコーナー部(即ち上記接続ガラスランチャンネル)に移動防止用の突起を一体的に設けることが知られている。かかる突起を窓枠構成部材の一部に当接させることにより、窓枠の昇降動に伴うガラスランチャンネル組立体の移動(位置ズレ)を規制することが可能となる。
ところで、車両用ガラスランチャンネル組立体が高温条件下で使用される際にも上記突起が軟化せずに所望する機能を維持し得るように、接続ガラスランチャンネル本体を構成する材料よりも硬質の材料によって当該突起を形成することが従来提案されている。硬質材料により突起を設けた場合において当該硬質突起と被装着部材(例えばドア枠構成部材)との間に僅かでも隙間があると、窓板の昇降動時に当該硬質突起と被装着部材が当たった場合、そのことに起因して異音が生じる虞がある。このことを防止するため、例えば特許文献1には、ガラスランチャンネル組立体におけるガラス開口部のコーナー部に相当する部位(型成形部)に当該型成形部よりも硬質材料からなるインサート部材を配置するとともに当該インサート部材における上記突起に相当する部位の表面を当該型成形部を構成する材料(即ち比較的軟質の材料)で被覆することを特徴とするガラスランチャンネル組立体とその製法が記載されている。なお、上記の「型成形部」とはいかなる意義なのかが不明であるがこの点について本願では言及しない。
特開2007−196909号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されている技術では、なお以下のような問題が考えられる。即ち、
(1).上記の技術では、突起を構成する上記インサート部材を成形型内に予め配置しておき、当該成形型内に上記型成形部を構成する溶融材料を射出することによって、当該インサート部材が一体となった型成形部を成形する必要がある。このため、使用する成形型内に硬質なインサート部材を固定しておく必要があり、それ故に当該使用する成形型の構造が複雑化する。また、インサート部材がキャビティ内に存在するため溶融樹脂の流れが妨げられたり、溶融樹脂の熱が奪われたりして、溶融樹脂がキャビティに十分いき渡らなくなるショートショットを起こす虞がある。
(2).また、上記(1)の問題に伴い、当該複雑な構造となった成形型内の所定の正規位置にインサート部材が正しく配置されなかった場合やインサート部材そのものが型内に挿入されなかった場合、或いは射出された樹脂の圧力によってインサート部材が位置ずれした場合には、修復不能な不良品が形成されてしまう虞がある。また、所定の正規位置にインサート部材が正しく配置されなかった状態で成形型を閉じた場合には当該成形型を損傷する虞もあり得る。
更にインサート部材の材料として型成形部を射出成形する際の成形過程で劣化しない高い耐熱性の材料を使用しなければならないという実用上の大きな制約を受ける。
そこで本発明は、上記の問題点(1)と(2)を解決するべく創出されたものであり、その目的は、上記位置ズレ防止手段としての突起をガラスランチャンネル組立体の所定位置に正確に設けることができる構成のガラスランチャンネル組立体を提供することである。また、簡単な製造装置で安定して上記突起を有するガラスランチャンネル組立体を製造する方法を提供することを他の目的とする。また、そのようなガラスランチャンネル組立体を所定の位置に装着した車両の窓枠構造体(例えばドア枠)の提供を他の目的とする。
上記目的を実現するべく本発明によって車両の窓枠に装着されるガラスランチャンネル組立体が提供される。
即ち、本発明のガラスランチャンネル組立体は、請求項1に記載のとおり、車両に装着されるガラスランチャンネル組立体である。
本発明のガラスランチャンネル組立体は、弾性ポリマー材料から所定の一定横断面形状に押出成形された所定長の第1の長尺なガラスランチャンネルと、弾性ポリマー材料から所定の一定横断面形状に押出成形された所定長の第2の長尺なガラスランチャンネルと、 弾性ポリマー材料から射出成形されたガラスランチャンネルであって前記第1と第2のガラスランチャンネルの長手方向の端末同士を一体的に接続する接続ガラスランチャンネルとを含む。
また、前記第1と第2の夫々のガラスランチャンネル及び接続ガラスランチャンネルは、車両の窓枠の所定位置の溝内に装着されたとき前記窓枠に案内されて昇降動する昇降窓板の端面と対向する位置に配置される基底部と、該基底部の幅方向の少なくとも車内側の端部から該基底部と所定の交差角度を有して前記基底部から内周側に向けて一体に突出する側壁部と、前記側壁部の突出先端側から折返し状に前記基底部に向けて突出するシールリップとを有する。
前記接続ガラスランチャンネルの基底部には、外周側表面から突出する突出部が設けられており、該接続ガラスランチャンネルが前記窓枠の所定位置に装着されたとき前記突出部が前記窓枠の溝内に設けられた窓枠構成部材の係合部に係合可能とされている。
前記突出部は、前記接続ガラスランチャンネルのポリマー材料よりも硬質で剛性を有する材料から予め成形され、前記基底部に配置される根元部と該根元部から離れる方向に突出する幹部とを有する補強部材を備えている。
前記接続ガラスランチャンネルの基底部の内周側表面(取り付け状態において窓板と対向する面をいう。以下同じ。)及び外周側表面(取り付け状態において窓枠構成部材と対向する側の面をいう。以下同じ。)の何れかの面には前記補強部材の根元部を支持する根元支持部が成形されている。
そして、本発明のガラスランチャンネル組立体においては、前記基底部の前記根元支持部に対応する範囲に、以下の(1)および(2):
(1)前記基底部を内外周方向に貫通する挿入孔;
(2)前記基底部の外周側表面から外周方向に向けて突出する突起部;
のうちの少なくとも何れかが形成されており、
前記補強部材が前記接続ガラスランチャンネルの基底部に配置されたとき、前記根元部が該基底部の根元支持部に支持されるとともに前記幹部が前記基底部の一部に固定される ことを特徴とする。
かかる構成の本発明のガラスランチャンネル組立体では、窓枠構成部材の係合部に係合可能な前記突出部に備えられる硬質の補強部材として、予め成形された部材が用いられており、さらに当該補強部材が所定位置即ち接続ガラスランチャンネルの基底部に配置された際に当該補強部材の幹部が固定されるように前記挿入孔及び/又は突起部が形成されている。
このことにより、本発明のガラスランチャンネル組立体によると、インサート部材を挿入した成形型内において射出成形法により突起部を一体成形することが要求される上記特許文献1に記載の従来例とは異なり、予め別途に成形された補強部材を後で装着するという容易な作業によって位置ズレ防止手段である突出部を形成することができる。また、補強部材を接続ガラスランチャンネル本体(基底部)に後付けすればよいため、当該補強部材を構成する材料や形状の制約が低減される。
また、請求項2の発明は、請求項1のガラスランチャンネル組立体において、前記突出部が前記窓枠構成部材の係合部としての係合孔に挿通される形状に形成されており、該係合孔に該突出部が挿通されることによって少なくとも接続ガラスランチャンネルの窓枠構成部材への装着が実現されることを特徴とする。
かかる構成の請求項2のガラスランチャンネル組立体では、前記係合孔に突出部を挿通することにより、容易且つ確実に所定の位置にガラスランチャンネル組立体を装着することができる。即ち、位置決めが容易である。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2のガラスランチャンネル組立体において、前記接続ガラスランチャンネルの基底部の前記根元支持部に対応する範囲には前記挿入孔が形成されており、前記幹部は、前記挿入孔に挿入されるとともに、該挿入孔との凹凸嵌合及び/又は該挿入孔の周縁部分との摩擦によって前記基底部の一部に固定されていることを特徴とする。
かかる構成の請求項3のガラスランチャンネル組立体によると、簡単な構成で前記補強部材を接続ガラスランチャンネルの基底部に固定させることができる。また、本構成のガラスランチャンネル組立体では、挿入孔が貫通しているため、接続ガラスランチャンネルの外周側(即ち窓枠構成部材と対向する面側)から補強部材の有無や取り付け状態を確認することができる。このため、より正確にガラスランチャンネル組立体を所定の位置に装着することができる。
また、請求項4の発明は、請求項3のガラスランチャンネル組立体において、前記幹部の外表面には、該幹部が前記根元部から立ち上がる軸方向と交差する方向に向けて突出する係止凸部が形成されており、該係止凸部が前記挿入孔の周縁部分の少なくとも一部に係止することを特徴とする。
かかる構成の請求項4のガラスランチャンネル組立体によると、機械的嵌め合いでより強固に前記幹部を接続ガラスランチャンネル基底部に固定することができる。
また、請求項5の発明は、請求項3又は4のガラスランチャンネル組立体において、前記幹部の外形は、前記挿入孔の内形と同じ若しくは該挿入孔の弾性変形による拡大可能な範囲内で該挿入孔よりも大きく形成されていることを特徴とする。
かかる構成の請求項5のガラスランチャンネル組立体によると、補強部材が基底部に固定された際に前記幹部がより強く前記挿入孔内に保持され、当該幹部にガタツキが発生するのをより確実に防止することができる。
請求項6の発明は、請求項3〜5のいずれかのガラスランチャンネル組立体において、前記突出部は、前記補強部材とは別途に形成され前記幹部に嵌合する嵌合部材を備えており、前記接続ガラスランチャンネル基底部が前記嵌合部材と前記補強部材との間に挟まれた状態で、該嵌合部材と幹部とが嵌合していることを特徴とする。
かかる構成の請求項6のガラスランチャンネル組立体では、前記基底部を嵌合部材と補強部材との間に挟んだ状態で当該嵌合部材と補強部材の幹部とが嵌合している。このため、本構成のガラスランチャンネル組立体によると、補強部材の抜け落ちをより確実に防止することができる。また別の見方をすれば、補強部材(幹部)との嵌合により、当該嵌合部材の抜け落ちもまた防止することができる。
請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれかのガラスランチャンネル組立体において、前記根元支持部に対応する範囲に前記突起部が形成されており、ここで前記幹部は、前記突起部における凹凸嵌合及び/又は摩擦によって前記基底部の一部に固定されていることを特徴とする。
かかる構成の請求項7のガラスランチャンネル組立体によると、簡単な構成で前記補強部材を接続ガラスランチャンネルの基底部に固定させることができる。
請求項8の発明は、請求項7のガラスランチャンネル組立体において、前記突起部には該突起部が前記基底部から突出する軸方向に沿って挿入孔が形成されていることを特徴とする。
かかる構成の請求項8のガラスランチャンネル組立体では、突起部に形成された挿入孔に幹部を挿入するという簡単な構成で前記補強部材を接続ガラスランチャンネルの基底部に固定させることができる。
請求項9の発明は、請求項8のガラスランチャンネル組立体において、前記挿入孔は、前記基底部を内外周方向に貫通した貫通孔であることを特徴とする。
かかる構成の請求項9のガラスランチャンネル組立体によると、挿入孔が貫通しているため、接続ガラスランチャンネルの外周側から補強部材の有無や取り付け状態を確認することができる。このため、より正確にガラスランチャンネル組立体を所定の位置に装着することができる。
また、請求項10の発明は、請求項8のガラスランチャンネル組立体において、前記挿入孔は、前記接続ガラスランチャンネル基底部の内周側に向けて開口し且つ該基底部の外周側は閉塞した非貫通孔であることを特徴とする。
かかる構成の請求項10のガラスランチャンネル組立体によると、補強部材が基底部外周側に露出しないため、硬質な補強部材(幹部)が窓枠構成部材に直接接触しない。このため、窓枠構成部材の塗膜を剥がしたりすることがない。更に、ガラスランチャンネルの溝内に水滴が浸入することを防止することができる。
また、請求項11の発明は、請求項7〜10のいずれかのガラスランチャンネル組立体において、前記補強部材が雄ネジ体であり、該雄ネジ体が前記接続ガラスランチャンネル基底部の外周側から又は内周側から前記突起部に螺合することにより該基底部に固定されていることを特徴とする。
かかる構成の請求項11のガラスランチャンネル組立体によると、雄ネジという安価な部材をねじ込むだけで固定できるので、コストパフォーマンスよく本発明の目的を実現することができる。
また、請求項12の発明は、請求項7のガラスランチャンネル組立体において、前記補強部材の幹部には、該幹部が前記根元部から突出する軸方向に沿って幹部孔が形成されており、該幹部孔に該補強部材の根元部側から前記突起部が嵌め込まれていることを特徴とする。
かかる構成の請求項12のガラスランチャンネル組立体によると、接続ガラスランチャンネルの外周側から補強部材を取り付けることができる。従って、容易に且つ簡便な操作で補強部材の取り付けを行うことができる。
また、請求項13の発明は、請求項12のガラスランチャンネル組立体において、前記突起部には、前記幹部孔に嵌め込み可能で該幹部孔を形成する幹部孔の内壁に圧接する嵌合頭部と、該嵌合頭部よりも外形が小さい首部とが形成されていることを特徴とする。
かかる構成の請求項13のガラスランチャンネル組立体によると、突起部を幹部孔に嵌め込んだ際に当該嵌合部分(即ち前記嵌合頭部の当接部分)に突起部の反発弾性が集中し、良好な保持力を得ることができる。このため、接続ガラスランチャンネルの外周側から補強部材を取り付けることができるとともにより強固に当該補強部材を接続ガラスランチャンネルの外周側に固定することができる。
また、請求項14の発明は、請求項12のガラスランチャンネル組立体において、前記幹部孔の内壁には前記首部に当接して係止する内向き突部が形成され、前記内向き凸部が前記突起部の外周に喰い込んでいることを特徴とする。
かかる構成の請求項14のガラスランチャンネル組立体によると、前記内向き突部と首部との係合によって、より強固に補強部材を接続ガラスランチャンネルの外周側に固定することができる。
また、請求項15の発明は、請求項1〜14のいずれかのガラスランチャンネル組立体において、前記補強部材の根元部には、前記接続ガラスランチャンネル基底部の内周側表面に向かって突出する位置ズレ防止突起が形成されており、該位置ズレ防止突起は、前記補強部材の取り付け状態において、前記基底部の一部を変形させて該基底部に喰い込んでいることを特徴とする。
かかる構成の請求項15のガラスランチャンネル組立体によると、補強部材の位置ズレやガタツキを防止することができる。
また、請求項16の発明は、請求項1〜15のいずれかのガラスランチャンネル組立体において、前記接続ガラスランチャンネル基底部の根元支持部は、前記補強部材の根元部の周縁の少なくとも一部に当接する位置に外周側に向けて凹む段差を有することを特徴とする。
かかる構成の請求項16のガラスランチャンネル組立体によると、補強部材の根元部が前記段差に当接することによって、補強部材の位置決めが容易となる。このため、正確な位置に容易に補強部材を配置し固定することができる。
また、請求項17の発明は、請求項16のガラスランチャンネル組立体において、前記根元支持部の段差は、前記補強部材の根元部の外形に対応した形状に且つ該根元部よりも広い範囲に形成された当接凹部を構成することを特徴とする。
かかる構成の請求項17のガラスランチャンネル組立体によると、補強部材の根元部を前記凹部に当接することによって、補強部材の位置決めがより容易となる。このため、正確な位置にさらに容易に補強部材を配置し固定することができる。
また、請求項18の発明は、請求項17のガラスランチャンネル組立体において、前記根元支持部の当接凹部は、前記補強部材の取り付け状態において前記補強部材の根元部が前記基底部の内周側表面よりも外周方向に後退して配置されるように形成されていることを特徴とする。
かかる構成の請求項18のガラスランチャンネル組立体によると、補強部材の根元部が接続ガラスランチャンネルの内周側の基底部表面よりも後退した位置(即ち凹んだ位置)に配置される。このため、昇降する窓板が当該補強部材根元部に当たって異音を発生させることがない。
また、請求項19の発明は、請求項1〜18のいずれかのガラスランチャンネル組立体において、前記補強部材が合成樹脂製であることを特徴とする。
かかる構成の請求項19のガラスランチャンネル組立体によると、比較的軽量の種々の形状の補強部材を容易に装着することができる。
また、本発明は、ここで開示されるいずれかの本発明に係るガラスランチャンネル組立体を装着した車両の窓枠構造体を提供する。
即ち、請求項20の発明は、請求項1〜19のいずれかのガラスランチャンネル組立体を車両の窓枠構成部材に装着したことを特徴とする。
また、本発明は、ここで開示されるいずれかの本発明に係るガラスランチャンネル組立体を製造する方法を提供する。
即ち、本発明のガラスランチャンネル組立体製造方法は、請求項21に記載のとおり、 車両に装着されるガラスランチャンネル組立体の製造方法である。
ここで該ガラスランチャンネル組立体は、弾性ポリマー材料から所定の一定横断面形状に押出成形された所定長の第1の長尺なガラスランチャンネルと、弾性ポリマー材料から所定の一定横断面形状に押出成形された所定長の第2の長尺なガラスランチャンネルと、弾性ポリマー材料から射出成形されたガラスランチャンネルであって前記第1と第2のガラスランチャンネルの長手方向の端末同士を一体的に接続する接続ガラスランチャンネルとを含み、前記第1と第2の夫々のガラスランチャンネル及び接続ガラスランチャンネルは、車両の窓枠の所定位置の溝内に装着されたとき前記窓枠に案内されて昇降動する昇降窓板の端面と対向する位置に配置される基底部と、該基底部の幅方向の少なくとも車内側の端部から該基底部と所定の交差角度を有して前記基底部から内周側に向けて一体に突出する側壁部と、前記側壁部の突出先端側から折返し状に前記基底部に向けて突出するシールリップとを有し、前記接続ガラスランチャンネルの基底部には、外周側表面から突出する突出部が設けられており、該接続ガラスランチャンネルが前記窓枠の所定位置に装着されたとき前記突出部が前記窓枠の溝内に設けられた窓枠構成部材の係合部に係合可能とされており、前記突出部は、前記接続ガラスランチャンネルのポリマー材料よりも硬質で剛性を有する材料から予め成形され、前記基底部に配置される根元部と該根元部から離れる方向に突出する幹部とを有する補強部材を備えており、前記接続ガラスランチャンネルの基底部の内周側表面及び外周側表面の何れかの面には前記補強部材の根元部を支持する根元支持部が成形されていることを特徴とするガラスランチャンネル組立体である。
そしてここで開示される製造方法は、以下の(a)〜(d)の工程を包含する。即ち、
(a).接続ガラスランチャンネル成形用の開閉可能な成形型が開いているときに、予め所定長に夫々切断された前記第1のガラスランチャンネル及び第2のガラスランチャンネルのそれぞれの端末を所定の間隔だけ離して該成形型の内部に載置する工程;
(b).前記成形型を閉じて、前記成形型内に前記両方の端末の端末面を成形キャビティの一部とする接続ガラスランチャンネル成形用の成形キャビティを形成する工程;
(c).前記キャビティ内にポリマー材料を注入し、前記両端末同士が接続ガラスランチャンネルで接続されるように該接続ガラスランチャンネルを成形する工程、
ここで該接続ガラスランチャンネルを成形する際に、該接続ガラスランチャンネルの基底部の内周側表面又は外周側表面に、前記根元支持部を形成すると共に該根元支持部に対応する範囲内に、
(1)前記基底部を内外周方向に貫通する挿入孔、及び
(2)前記基底部の外周側表面から外周方向に向けて突出する突起部、
のうちの少なくとも何れかを前記基底部に一体に成形する;
(d).前記成形型を開いて取り出した前記接続ガラスランチャンネルの基底部に、予め成形しておいた前記補強部材を配置する工程、ここで該補強部材の根元部が該基底部の根元支持部に支持されるとともに該補強部材の幹部が該基底部の一部に固定されるように、該補強部材を該基底部に固定する;
ことを包含することを特徴とする。
かかる構成の製造方法では、窓枠構成部材の係合部に係合可能な前記突出部に備えられる硬質の補強部材として、予め成形された部材を用いる。このため、インサート部材を挿入した成形型を使用して行うインサート射出成形よりも構造が簡単な成形型を用いて容易に接続ガラスランチャンネルを成形することができる。また、補強部材を成形型内の正確な位置に載置する作業が必要ないので作業者にそのための過度の注意力を課すことがない。
そして、既成の補強部材を接続ガラスランチャンネル本体(基底部)に後付けすればよいため、当該補強部材を構成する材料や形状の制約が低減され、選択肢が拡大する。
また、請求項22の発明は、請求項21のガラスランチャンネル組立体製造方法の(c).接続ガラスランチャンネル成形工程において前記基底部の内周側表面又は外周側表面に段差状又は凹状の前記根元支持部を成形することを特徴とする。
かかる構成の製造方法によると、当該形状の根元支持部の形成により、前記補強部材の位置決めが容易になり、所定の位置に正確に補強部材を配置することができる。
また、請求項23の発明は、請求項21又は22のガラスランチャンネル組立体製造方法において、前記補強部材を前記基底部に固定する際、該基底部の内周側から前記補強部材を取り付けることを特徴とする。
かかる構成の請求項23のガラスランチャンネル組立体製造方法によると、根元部が溝内に配置されるので運搬時に他の部材に当たったりすることがなく、補強部材が不測に脱落しないガラスランチャンネル組立体を製造することができる。
また、請求項24の発明は、請求項21又は22のガラスランチャンネル組立体製造方法において、前記補強部材を前記基底部に固定する際、該基底部の外周側から前記補強部材を取り付けることを特徴とする。
かかる構成の請求項24のガラスランチャンネル組立体製造方法によると、補強部材を取り付けやすいため、より正確に且つ効率よく補強部材を配置し、固定することができる。
また、請求項25の発明は、請求項21〜23のいずれかのガラスランチャンネル組立体製造方法において、前記接続ガラスランチャンネル基底部の前記根元支持部に対応する範囲に前記挿入孔を形成し、前記幹部を該形成した挿入孔に挿入するとともに、該挿入孔との凹凸嵌合及び/又は該挿入孔の周縁部分との摩擦によって前記基底部の一部に固定することを特徴とする。
かかる構成の請求項25のガラスランチャンネル組立体製造方法によると、容易な操作によって補強部材を効率よく所定の位置に固定することができる。
また、請求項26の発明は、請求項21〜24のいずれかのガラスランチャンネル組立体製造方法において、前記接続ガラスランチャンネル基底部の前記根元支持部に対応する範囲に前記突起部を形成し、前記幹部を該形成した突起部においての凹凸嵌合及び/又は摩擦によって前記基底部の一部に固定することを特徴とする。
かかる構成の請求項26のガラスランチャンネル組立体製造方法によると、突起部において補強部材(幹部)を確実に固定することができる。
本発明の一実施形態に係るガラスランチャンネル組立体が取り付けられた自動車の前ドアと後ドアを模式的に示す車外側側面図である。 第1実施形態に係るガラスランチャンネル組立体の全体構造を模式的に示す側面図である。 図1中のIII−III線断面図である。 図3中のIV−IV線断面図である。 第1実施形態に係る補強部材の構成を模式的に示す斜視図である。 第1実施形態に係る補強部材の構造に関する一変更例を模式的に示す斜視図である。 図6A中のVIB−VIB線断面図である。 図6A中のVIC−VIC線断面図である。 第2実施形態に係る接続ガラスランチャンネルの構成と装着状態を模式的に示す断面図である。 第2実施形態に係る補強部材の構成を模式的に示す斜視図である。 第3実施形態に係る接続ガラスランチャンネルの構成と装着状態を模式的に示す断面図である。 第3実施形態に係る接続ガラスランチャンネルの主要部を基底部の外周側からみた平面図である。 第4実施形態に係る接続ガラスランチャンネルの構成と装着状態を模式的に示す断面図である。 第5実施形態に係る接続ガラスランチャンネルの構成と装着状態を模式的に示す断面図である。 第6実施形態に係る接続ガラスランチャンネルの構成と装着状態を模式的に示す断面図である。 図13中のXIV−XIV線断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態を説明する。なお、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事柄(例えば押出成形等によるガラスランチャンネルの製造に関する一般的な事項)は、従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書及び図面によって開示されている事項と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明のガラスランチャンネル組立体の好適な一実施形態(第1実施形態)を詳細に説明する。なお、図1は、自動車1(ここではセダンタイプの乗用車)に装着される前ドア1Aと後ドア1Bを模式的に示す側面図である。この図では、自動車1の左側面に装着されるドア1A,1Bのみ示しているが、車両の右側面にも同様の構成(即ち左右対称)のドアならびにガラスランチャンネル組立体が装着される。このため、以下の説明は図示される左側の前後のドア1A,1Bに装着されるガラスランチャンネル組立体ならびに窓枠構造体についてのみ説明し、重複する右側ドアパネルに装着されるガラスランチャンネル組立体ならびに窓枠構造体についての説明は省略する。
また、本発明において、前方及び後方は車両の前後方向を指し、内周側(又は内周方向)及び外周側(又は外周方向)は、それぞれ窓開口の中心方向及び窓板の外周縁方向(窓開口の中心から離れる方向)を指す。
図1に示すように、本実施形態に係る前ドア1Aは、大まかにいって、ドア本体を構成する前ドアアウターパネル2A及び図1に示していない前ドアインナーパネル(図4の符号4A参照)、ならびに該パネル2A,4Aの上方に形成された窓枠である前ドア枠10から構成されている。なお、本実施形態に係る前ドアアウターパネル2A及び前ドアインナーパネル4Aはプレス加工によって成形され、前ドア枠(窓枠)10は両ドアパネルと一体に成形されている。
前ドア枠10は、自動車1のセンターピラー8に沿って上下方向に配置される縦枠12と、縦枠12の上端と一体に形成される上枠14とを有する。上枠14は略水平方向(即ち、ドアパネル2Aの上縁2AAの延びる方向とほぼ平行な方向)に延びる水平枠部14Aと、フロントピラー6Aに沿って斜め下方向に延びる傾斜枠部14Bとを有する。また、上枠14の傾斜枠部14Bのやや前方寄りの部位からは、図示されるように鉛直方向(即ちドアパネル2Aの上縁2AAの延びる方向とほぼ直交する方向)に延びる仕切り枠15が着脱可能に装着されている。特に限定しないが、本実施形態においては、仕切り枠15は、後述する断面L字形の接合金具45を介してネジ46等により傾斜枠部14Bを構成するインナーパネル4Aに締結固定されている。
また、図示されるように、仕切り枠15と傾斜枠部14Bとが所定の交差角度で交差するように前コーナー部16が形成され、ならびに縦枠12と水平枠部14Aとが所定の交差角度で交差するように後コーナー部18が形成されている。
そして、前ドア枠10(即ち縦枠12、上枠14、仕切り枠15)の内周側に連続して形成される溝内には、本実施形態に係るガラスランチャンネル組立体50が装着されており窓枠構造体を構成する。ガラスランチャンネル組立体の性状については後述する。
仕切り枠15の前方においては、ドアパネル上縁2AAと傾斜枠部14B及び当該仕切り枠15で囲まれた三角形状の開口部が形成され、この開口部には前クオーターウインドウガラス(即ち固定窓)7Aが嵌め込まれている。
そして、仕切り枠15の後方においては、ドアパネル上縁2AA、上枠14(水平枠部14A及び傾斜枠部14B)、縦枠12及び当該仕切り枠15で囲まれた窓開口部9Aが形成されている。この開口部9Aには、ドアパネル2A内に設けられた図示しない窓板昇降機構に取り付けられた窓板3Aが昇降自在に装着され、昇降時には窓板3Aの周縁が後述するガラスランチャンネル組立体50によりガイドされる。
同様に、本実施形態に係る後ドア1Bは、大まかにいって、ドア本体を構成する後ドアアウターパネル2B及び図示しない後ドアインナーパネル、ならびに該パネル2Bの上方に形成された窓枠である後ドア枠20から構成されている。本実施形態に係る後ドアアウターパネル2B及び後ドアインナーパネルはプレス加工によって成形され、後ドア枠(窓枠)20は両ドアパネルと一体に成形されている。
後ドア枠20は、自動車1のセンターピラー8に沿って上下方向に配置される縦枠22と、縦枠22の上端と一体に形成される上枠24とを有する。上枠24は、縦枠22の上端からリアピラー6Bに沿って湾曲しながら斜め下方向に延びる傾斜枠部24Bからなる。また、上枠24の傾斜枠部24Bのやや後方寄りの部位からは、図示されるように鉛直方向(即ちドアパネル2Bの上縁2BBの延びる方向とほぼ直交する方向)に延びる仕切り枠25が着脱可能に装着されている。
また、図示されるように、縦枠22と上枠24(傾斜枠部24B)とが所定の交差角度で交差するように前コーナー部28が形成され、仕切り枠25と上枠24(傾斜枠部24B)とが所定の交差角度で交差するように後コーナー部26が形成されている。尚、後ドア枠では、上枠24は全体が湾曲して傾斜枠部24Bを形成しているが、前ドア枠の上枠14の様に水平枠部を有する形状であっても良い。
そして、後ドア枠20(即ち縦枠22、上枠24、仕切り枠25、前後コーナー部28,26)の内周側に連続して形成される溝内には、前ドア枠10と同様の本実施形態に係るガラスランチャンネル組立体50Aが装着されている。
仕切り枠25の後方においては、ドアパネル上縁2BBと傾斜枠部24B及び当該仕切り枠25で囲まれた三角形状の開口部が形成され、この開口部には後クオーターウインドウガラス(即ち固定窓)7Bが嵌め込まれている。
そして、仕切り枠25の前方においては、ドアパネル上縁2BB、上枠24(傾斜枠部24B)、縦枠22及び当該仕切り枠25で囲まれた窓開口部9Bが形成されている。この開口部9Bには、ドアパネル2B内に設けられた図示しない窓板昇降機構に取付けられた窓板3Bが昇降動自在に装着され、昇降時には窓板3Bの周縁が後述するガラスランチャンネル組立体50Aによりガイドされる。
図2は、上述した前ドア枠10及び後ドア枠20の溝内にそれぞれ装着される本実施形態に係るガラスランチャンネル組立体50,50Aの全体を模式的に示す側面図である。図示されるように、前後のドア枠10,20の形状の違いによって、サイズ等に若干の相違はあるものの、大まかな構成は前ドア枠10用のガラスランチャンネル組立体50と後ドア枠20用のガラスランチャンネル組立体50Aとはほぼ同じであり、本発明を特徴付ける構成に相違はない。従って、以下の説明は、前ドア枠10用のガラスランチャンネル組立体50について行い、後ドア枠20用のガラスランチャンネル組立体50Aについての説明は重複するため省略する。
図2に示すように、本実施形態に係るガラスランチャンネル組立体50は、仕切り枠15に沿って装着される長尺な第1のガラスランチャンネル60と、上枠14に沿って装着される長尺な第2のガラスランチャンネル70と、縦枠12に沿って装着される長尺な第3のガラスランチャンネル80と、前ドアアウターパネル2Aに装備される該パネル2Aとは別体のサッシュロア19(後ドアアウターパネル2Bにも同様のサッシュロア29が装備されている。)に沿って装備される長尺な第4のガラスランチャンネル90を備える。
さらに、本実施形態に係るガラスランチャンネル組立体50は、これら第1〜第4の長尺なガラスランチャンネル60,70,80,90に加えて、計3つの接続ガラスランチャンネル100,100A,100Bを備えている。即ち、上記第1と第2のガラスランチャンネル60,70の長手方向の端末同士を一体的に接続する接続ガラスランチャンネル100と、上記第2と第3のガラスランチャンネル70,80の長手方向の端末同士を一体的に接続する接続ガラスランチャンネル100Aと、上記第3と第4のガラスランチャンネル80,90の長手方向の端末同士を一体的に接続する接続ガラスランチャンネル100Bとを備えている。
上記第1〜第4の長尺なガラスランチャンネル60,70,80,90は、それぞれ、押出成形によって所定の弾性ポリマー材料で所定の一定横断面形状に形成されている。好ましい弾性ポリマー材料としては、弾性ゴム(典型的にはエチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDMゴム)を主体とする材料)やオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)等が挙げられる。弾性ゴムは、例えば、EPDM(ここでは100質量部)、カーボンブラック(ここでは120質量部)、プロセスオイル(ここでは80質量部)、各種の加硫剤(ここでは硫黄を1質量部)、各種の充填材(ここではタルクを30質量部)、各種の加硫促進剤(ここでは2質量部)、等を配合して成る押出成形用ゴム材料であり、これを所定の一定横断面形状に押出成形して押出成形物を成形し、さらに加熱処理(例えば約200℃)を施して押出成形物を加硫することにより加硫済みの弾性ゴム材料からなるガラスランチャンネルが得られる。なお、「質量部」は「重量部」又は「phr(parts per hundred parts of rubber)」ともいう。
他方、接続ガラスランチャンネル100,100A,100Bは、それぞれ、隣接するガラスランチャンネル材の端末同士の間に、所定の弾性ポリマー材料を用いた射出成形(インサート射出成形)を行うことにより当該端末同士を接続するように形成されている。好ましい弾性ポリマー材料としては、弾性ゴム(典型的にはEPDMゴムを主体とする材料)やTPO等が挙げられ、隣接するガラスランチャンネル材の端末間に射出成形された際に当該端末と好適に接続されるように当該隣接するガラスランチャンネル材を形成する弾性ポリマー材料と相溶性を有して化学的に接合可能であることが好ましい。なお、相溶性が乏しいか若しくは相溶性がないポリマー材料同士を使用する場合には特に、射出成形を行う際に接続させるガラスランチャンネル材の端面に適当な接着剤層を形成したり、接続される面に凹凸を設けたりする前処理をしておくことが好ましい。
次に、本実施形態に係るガラスランチャンネル組立体50を構成する長尺な第1〜第4のガラスランチャンネルの横断面形状と取付形態を簡単に説明する。図3は、図1におけるIII−III線断面図であり、この図に基づいて本実施形態に係る長尺な第2のガラスランチャンネル70の横断面構造を当該部位における窓枠(ここでは傾斜枠部14B)を構成する部材の構成とともに説明する。なお、他の第1、第3、第4の長尺ガラスランチャンネル60、80,90についてもほぼ同様の構成であるため、重複した説明は省略する。
図3に示すように、傾斜枠部14B(上枠14)は、ドアアウターパネル2Aから車両上方に延長されて形成された車外側ドア枠14BAと、図示しないドアアウターパネルから車両上方に延長されて形成された車内側ドア枠14BBとが所定の態様で折り曲げられることにより相互に係合するように構成されている。図示されるように、車外側ドア枠14BA及び車内側ドア枠14BBの他に窓枠構成部材として断面L字状のストッパー14BCが装着されている。具体的には、車内側ドア枠14BBとストッパー14BCとの重なり合う部位(図中の符号Mで示す部位)がスポット溶接等により接合される。
かかる構成の傾斜枠部14Bでは、車外側ドア枠14BAから成る車外側側壁31と、ストッパー14BCから成る車内側側壁33及び底壁32とによって囲まれた溝14BSが形成されている。なお、車内側側壁33の溝14BS側の表面の一部には、長手方向に沿って突部34が形成されている。
一方、図3に示すように、本実施形態に係る長尺なガラスランチャンネル(ここでは第2のガラスランチャンネル70)は、傾斜枠部14Bの溝14BSに装着された状態において、略U字形状の一定横断面形状を有する。かかるガラスランチャンネル70は、大まかにいって、窓枠10に案内されて昇降動する窓板3Aの端面と対向する位置に配置される基底部75と、該基底部75の幅方向の両方の端部からそれぞれ該基底部75と所定の交差角度を有して該基底部75から内周側に向けて一体に突出する車内側側壁部73及び車外側側壁部76を有している。基底部75の内周面75Bには該基底部75よりも静止摩擦係数が低い低摩擦層79が長手方向に連続して形成されている。これにより、昇降窓板3Aが基底部75(低摩擦層79)に当たった際のガラスランチャンネル70のずれを防止することができる。
基底部75の幅方向の車外側の端部には、車外側側壁部76よりも車外方向に突出した車外側突条部75Cが一体に形成されている。また、車内側側壁部73の一部に車内側係止突条部73Aが内周側に張り出すように形成されている。そして、当該ガラスランチャンネル70が傾斜枠部14Bの溝14BSに装着された状態において、車内側係止突条部73Aは上記突部34に係止し、且つ、車外側突条部75Cは車外側ドア枠14BAの車外側側壁31の一部(典型的には図示されるような折れ曲がって段差が生じている部分)に係止する。これにより、ガラスランチャンネル70の溝14BSからの抜け落ちが防止される。
さらに後述する図4に示すように、ストッパー14BCの底壁32の所々に溝14BSの内方に突き出た喰い込み凸部36が形成されており、ガラスランチャンネル70を溝14BS内に装着した際には、当該喰い込み凸部36が基底部75の外周側表面75Aに喰い込むことによって、ガラスランチャンネル70の長手方向へのずれを防止している。
図示されるように、車内側側壁部73及び車外側側壁部76それぞれの突出先端側から折返し状に基底部75に向けて突出するシールリップ(即ち車内側シールリップ72と車外側シールリップ77)を有している。
さらに、車内側側壁部73及び車外側側壁部76のそれぞれの突出先端側には、上記シールリップ72,77と反対側に当該側壁部との間に空間を保って折り返し状に延び、窓枠10(傾斜枠部14B)に装着された際に該窓枠10(傾斜枠部14B)の車内側側壁33及び車外側側壁31の縁部分を弾性変形して覆い隠すことができる遮蔽リップ(即ち車内側遮蔽リップ71と車外側遮蔽リップ78)がそれぞれ一体に形成されている。なお、上述した第2のガラスランチャンネル70(ならびに他の長尺な第1、第3及び第4のガラスランチャンネル60,80,90)の構造自体は、特に本発明の本質的部分ではないため、これ以上の詳細な構造説明を省略する。
次に本実施形態に係るガラスランチャンネル組立体50(後ドア枠20に装着されるガラスランチャンネル組立体50Aについても同様である。)を特徴付ける接続ガラスランチャンネル100について詳細に説明する。なお、本実施形態に係るガラスランチャンネル組立体50は計3つの接続ガラスランチャンネル100,100A,100Bを備えているが、本発明の特徴的部分は共通するため、以下では第1と第2のガラスランチャンネル60,70の長手方向の端末同士を一体的に接続する接続ガラスランチャンネル100について図面を参照しつつ説明する。なお、上記第1の長尺なガラスランチャンネル60ならびに第1実施形態に係る接続ガラスランチャンネル100の横断面形状における車内側側壁部および車外側側壁部とそれらに形成された付属的部分(上記遮蔽リップ71,78やシールリップ72,77など)については、何れも図3に示した上述の第2の長尺なガラスランチャンネル70に形成されたものと実質同じ形状であるため、再度の詳細な説明は省略している。
図4は、仕切り枠15と傾斜枠部14Bとが所定の交差角度で交差する前コーナー部16の構成を示す図であって、当該部分に配置される第1実施形態に係る接続ガラスランチャンネル100を車外側からみた縦断面で示している。なお、図4では、第1実施形態に係る接続ガラスランチャンネル100の特徴的構造(即ち基底部や後述する補強部材の形状)を把握しやすくするため、図面上に表されている各種ガラスランチャンネル60,70,100が本来備えている上述したシールリップ、遮蔽リップのような車内側側壁部及び車外側側壁部に設けられた付属的部分は図示を省略している。
先ず、当該部分におけるパネル構成について説明する。図示されるように、前コーナー部16は、上述した構成の傾斜枠部14Bの端部と、当該傾斜枠部14Bと所定の交差角度で交差する仕切り枠15とから構成されている。仕切り枠15は、横断面が略H字形状に形成された鋼材により構成されており、該仕切り枠(横断面形状がH字形状の金属板成形品)15の車両幅方向に延びる部分42が当該仕切り枠15における底壁部42を構成する。また、仕切り枠15は、スポット溶接等によって断面L字形の接合金具45に固定されており、さらに接合金具45は、ネジ46等によって前ドアインナーパネル4Aに締結固定されている。これによって、仕切り枠15を所定位置に固定することができる。
一方、図4に示すように、仕切り枠15の図示しない溝に装着された第1の長尺なガラスランチャンネル60の端末と、傾斜枠部14Bの溝14BS(図3参照)に装着された第2の長尺ガラスランチャンネル70の端末との間に、これら長尺なガラスランチャンネル60,70と対応し得る横断面形状を有する接続ガラスランチャンネル100が装着されている。具体的には、本実施形態に係る接続ガラスランチャンネル100は、隣接する両側の第1及び第2のガラスランチャンネル60,70の車外側側壁部(図4には図示せず)、基底部65,75および車内側側壁部63,73にそれぞれ繋がる車外側側壁(図示せず)、基底部105および車内側側壁103を有する。
本実施形態に係る接続ガラスランチャンネル100の基底部105には、隣接部分よりも肉厚な部分105Cが形成されている。かかる肉厚部分105Cに本実施形態の突出部110が形成されている。
即ち、図4に示すように、当該肉厚部分105Cのほぼ中央において、基底部105の外周側表面から突出する突出部110が設けられている。具体的には、本実施形態における突出部110は、基底部105(肉厚部分105C)内外周方向に貫通した貫通孔である挿入孔112と、基底部105の外周側表面から突出し、基底部105と同じ弾性ポリマー材料で形成されて該挿入孔112の周縁を構成する筒状ボス(突起部)114と、後述する補強部材150の幹部160とを含む。さらに、基底部105(肉厚部分105C)の内周側の挿入孔112の周囲に、後述する補強部材150の根元部170を支持する根元支持部に相当する当接凹部116が、詳しくは補強部材150の根元部170の周縁の少なくとも一部に当接する位置に外周側に向けて凹む段差を有するように形成されている。かかる凹部116は、補強部材150の根元部170の外形に対応した形状に且つ該根元部170よりも広い範囲に形成されている。図示されるように、挿入孔112は、筒状ボス(突起部)114が基底部105から突出する軸方向に沿って形成されている。
一方、窓枠構成部材である上記ストッパー14BCの突出部110に対応する部位には、上記筒状ボス114が挿通(貫通)し得るサイズの係合孔14BDが形成されている。これにより、図示されるように、筒状ボス114及び後述する補強部材150の幹部160に妨げられることなく、接続ガラスランチャンネル100を所定位置に装着することができる。
かかる構成により、接続ガラスランチャンネル100が長手方向(水平枠部14Aのある方向)に傾斜枠部14Bに沿って移動(位置ズレ)した場合、突出部110の外壁面、即ち本実施形態においては挿入孔112内に固定された後述する補強部材150の幹部160によって機械的強度が補強された筒状ボス114の外壁面が係合孔14BDの周縁に当接する。そして、かかる当接によって接続ガラスランチャンネル100の移動が規制され、位置ズレを防止することができる。なお、本実施形態においては、突出部110を係合するために上述したような係合孔14BDが窓枠構成部材であるストッパー14BCに形成されているが、このような開口形状(孔形状)に代えて当該ストッパー14BC長手方向の端部(エッジ部分)を係合部とし、接続ガラスランチャンネル70が長手方向(水平枠部14Aのある方向)に移動した場合に当該端部(エッジ部分)に突出部110の外壁面が当たるように構成してもよい。
また、筒状ボス114の立ち上がり方向とストッパー14BCとの交差角度θは垂直でもよいが、図示されるように当該交差角度θが鋭角となるように筒状ボス114の立ち上がり方向を決定する(即ち換言すれば挿入孔112の形成方向を決定する)ことが好ましい。当該交差角度θを鋭角とすることで、使用時にストッパー14BCから接続ガラスランチャンネル100が脱落するのをより一層効果的に抑制することができる。
次に、突出部110に装備される本実施形態に係る補強部材150について図面を参照しつつ説明する。図5は、本実施形態に係る補強部材150の構成を模式的に示す斜視図である。
本実施形態に係る補強部材150は、接続ガラスランチャンネルのポリマー材料よりも硬質で剛性を有する合成樹脂材料、例えばポリアセタール(POM)、ナイロン(ポリアミド系樹脂)等のポリマー材料から予め成形された別部材(或いは金属材料のプレス成形品、鋳造品、鍛造品等でもよい。)であり、図5に示すように、平板状の根元部170と、該根元部170から離れる方向に突出する幹部160とを有する。
根元部170の平板状の本体部172は、上記凹部(根元支持部)116に嵌り込むサイズと形状に成形されており、基底部105に対面する側の表面上には複数の位置ズレ防止突起174が形成されている。一方、幹部160は、上記挿入孔112に挿入され得るサイズ(本実施形態では直方体形状)の本体部162と該直方体形状本体部162の幅広な二つの側面(図面では一方のみが図示されている)より張り出して形成された一対の係止凸部164とから構成され、一対の係止凸部164、164間の寸法は幹部160の挿入孔112の内形寸法よりも大きく設定されている。なお、幹部160の本体部162の外形(即ち大きさ及び厚み)は上記挿入孔112の内形と同じか又は該挿入孔112の弾性変形による拡大可能な範囲内で該挿入孔112よりも大きく形成されていることが抜け落ち防止の観点から好ましい。本実施形態の場合は、幹部160の本体部162の外形は挿入孔112の内形(即ち孔のサイズ及び形状)よりもやや大きく成形されている(後述する他の実施形態も同じ)。
そして、図4に示すように、かかる構成の補強部材150は、根元部170を凹部(根元支持部)116に嵌め込むと同時に、幹部160を挿入孔112に挿入することによって突出部110の所定位置に装着されている。このとき、根元部170の位置ズレ防止突起174が凹部116に突き当たって喰い込む(好ましくは基底部105の一部を変形させる程度に喰い込む)ことにより、補強部材150の位置ズレを防止することができる。そして、挿入孔112に挿入された幹部160(本体部162及び係止凸部164)が挿入孔112の内壁面(本実施形態では基底部105本体と筒状ボス114の両方の内壁面)に圧接されることにより生じる摩擦力により、さらには係止凸部164が挿入孔112の内壁面を弾性変形させて喰い込むことにより、図4に示すように、補強部材150が当該装着位置において固定される。また、本実施形態に係る補強部材150では、幹部160に係止凸部164が設けられているが、このような凸部が無い幹部であってもよく、その場合には、挿入孔112よりも径の大きい幹部であることにより、挿入孔112の内壁面と当該幹部との圧接により生じる大きな摩擦力によって補強部材150を所定の位置に固定することができる。
なお、図4に示す形態では、挿入孔112内(即ち筒状ボス114の内部)に幹部160が留まった状態で補強部材150が基底部105に固定されているが、この形態に限られず、例えば、幹部160の先端寄りの部分が挿入孔112を突き抜けた状態であってもよい。
例えば、上述した筒状ボス114が存在しない場合にはフラットな基底部105の外周側表面に挿入孔112の開口が形成されることとなるが、そのような場合においては、幹部160における係止凸部164が挿入孔112の周囲を弾性変形させながら突き抜けるとともに当該突き抜けた係止凸部164が基底部105の外周側において弾性変形から復元した挿入孔開口の周縁に係止することによって補強部材150を基底部105に強固に固定することができる。
或いは、筒状ボスが存在する場合であって、幹部160の先端寄り部分が全て挿入孔112を突き抜けることに代えて係止凸部164のみが露出するように、筒状ボス214の一部に切欠きを設けてもよい。そのような場合においては、係止凸部164が筒状ボス214を弾性変形させながら挿入孔112を通過して筒状ボス114に形成された切欠き部の周縁に係合することによって補強部材150を基底部105に強固に固定することができる。
また、係止凸部164が弾性変形可能な形状に形成されていても良い。この場合、筒状ボス114および係止凸部164が共に変形することができるので、挿入孔112への挿入時の抵抗が低減でき、また、係止凸部164が挿入孔112の周縁に係止したことが手ごたえ(いわゆるクリック感)でわかるので挿入作業が容易となる。
このような補強部材150を突出部110に装着した構成の本実施形態に係る接続ガラスランチャンネル100では、硬質の補強部材150として予め成形された別部材が用いられていることによって、上述した従来例のようなインサート部材を挿入した成形型内において射出成形法により突起部を一体成形することとは異なり、補強部材150を接続ガラスランチャンネルの所定位置に装着するという容易な作業によって、機械的強度に優れる突出部110を形成することができる。そして、補強部材150を接続ガラスランチャンネル100の本体を構成する基底部105に後付けすればよいため、当該補強部材150を構成する材料や形状の制約も低減することができる。
補強部材150の形状は、上述した実施形態のものに限定されない。例えば、以下に説明するような変更例が挙げられる。図6Aは、第1の変更例である補強部材250の形状を模式的に示す斜視図である。また、図6B及び図6Cは、それぞれ図6A中のVIB−VIB線断面図及びVIC−VIC線断面図であって接続ガラスランチャンネル200の基底部205に装着された状態の断面図である。
かかる補強部材250は、図示されるように、上記第1実施形態に係る補強部材150と同様の平板状本体部272と位置ズレ防止突起274とを有する根元部270を備える。一方、本変更例を特徴付ける幹部260は、中央部に溝状の空間部(変形許容部)266が形成され、その空間部266を挟んで二股状に一対の本体部262が形成されている。本体部262の先端には、それぞれ、当該本体部262から張り出した係止凸部264が形成されている。かかる構成の結果、二股状に形成された上記一対の本体部262は可撓性を有し、空間部266を挟んで対向し、互いに近接する方向に変形可能である。また、幹部260の本体部262の根元部分には、図示されるようにスリット276が形成されており、本体部262のより良好な可撓性を実現している。
このとき、接続ガラスランチャンネル200の基底部205に形成される突出部210(上記第1実施形態と同様に挿入孔212、筒状ボス214、凹部216を有する。)の挿入孔212を当該幹部260全体の外形よりもやや小さくなるように形成しておくことが好ましい。これにより、図6B及び6Cに示すように、かかる挿入孔212に幹部260が挿入される際には、本体部262,262が互いに近接する方向(即ち空間部266の幅を狭める方向)に撓みつつ挿入孔212に挿通され、係止凸部264の全体が挿入孔212を通過して基底部205の外周側に出た時点で撓んでいた本体部262,262が元の状態に戻り、当該通過した係止凸部264が基底部205の外周側において挿入孔212の開口の周縁(ここでは筒状ボス214の上端の開口の周縁)に係止する。このとき、空間部266によって本体部262,262が変形し易くなっている。これにより挿入孔212の開口周縁と係合する係合凸部264をより大きく形成しても挿入孔212を挿通できる程度に変形させることができ、より強固に補強部材250を基底部205の所定の位置に固定することができる。
上述の第1実施形態及びその変形例では、平板状本体部172,272の長辺方向及び短辺方向において補強部材150,250が夫々左右対称に形成されている。このため、補強部材150,250を所定位置に固定する際に方向を気にする必要がなく、装着作業を容易にして作業者の負担を軽くすることができる。
上述の第1実施形態ならびにその変更例では、補強部材150,250が接続ガラスランチャンネル100,200の基底部105,205の内周側に装着されていたが、そのような形態に限定されず、例えば、接続ガラスランチャンネルの基底部の外周側に装着されるようなものであってもよい。
以下、第2実施形態として、基底部の外周側に装着される補強部材を備える接続ガラスランチャンネルの好例を図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態を説明する図面において、第1実施形態と実質的に同一である部材や機構には同一の符号を付すとともに重複した説明は省略する。
図7は、本実施形態に係る接続ガラスランチャンネル300が前コーナー部16に配置された状態を車外側からみた縦断面であり、上述した第1実施形態に係る接続ガラスランチャンネル100に関する図4に相当する。なお、図7においても、図4と同様、第2実施形態に係る接続ガラスランチャンネル300の特徴的構造(即ち基底部や補強部材の形状)を把握しやすくするため、図面上に表されている各種ガラスランチャンネル60,70,300が本来備えている上述したシールリップ、遮蔽リップのような車内側側壁及び車外側側壁に設けられた付属的部分は図示を省略している。
本実施形態に係る接続ガラスランチャンネル300は、第1実施形態と同様、仕切り枠15の図示しない溝に装着された第1の長尺なガラスランチャンネル60の端末と、傾斜枠部14Bの溝14BS(図3参照)に装着された第2の長尺ガラスランチャンネル70の端末との間に一体的に形成されている。そして、本実施形態に係る接続ガラスランチャンネル300は、隣接する両側の第1及び第2のガラスランチャンネル60,70の車外側側壁部(図示せず)、基底部65,75および車内側側壁部63,73の端面にそれぞれ繋がる車外側側壁(図示せず)、基底部305および車内側側壁303を有する。
図示されるように、傾斜枠部14Bにおける窓枠構成部材であるストッパー14BCに対面する位置において、本実施形態に係る突出部310が設けられている。具体的には、本実施形態における突出部310は、基底部305の外周側表面から外周方向に向けて突出する突起部312と、後述する本実施形態に係る補強部材350とを含む。突起部312は、該突起部の軸方向と交差する方向に張り出した嵌合頭部314と、該嵌合頭部314よりも外形が小さい係止凹部(首部ともいう。)316とが形成されている。
また、その突起部312の周囲の基底部305外周側表面が、後述する補強部材350の根元部370を支持する根元支持部に相当する。なお、図示する形態では、根元支持部は基底部305の外周側表面そのものであるが、第1実施形態のように、補強部材350の根元部370が嵌め込まれ得る凹み状に(詳しくは、補強部材350の根元部370の周縁の少なくとも一部に当接する位置に外周側に向けて凹む段差を有するように)根元支持部を基底部305の外周面に形成してもよい。
次に、突出部310に装着される本実施形態に係る補強部材350について図面を参照しつつ説明する。図8は、本実施形態に係る補強部材350の構成を模式的に示す斜視図である。
本実施形態に係る補強部材350は、接続ガラスランチャンネルのポリマー材料よりも硬質で剛性を有する材料、例えばポリアセタール(POM)、ナイロン(ポリアミド系樹脂)等のポリマー材料から予め成形された別部材(或いは金属材料のプレス成形品、鋳造品、鍛造品等でもよい。)であり、図8に示すように、平板状の根元部370と、該根元部370から離れる方向に突出する幹部360とを有する。
根元部370の平板状の本体部372は、上記突起部312の周囲に配置されるのに適当なサイズと形状(ここでは矩形状の平板)に成形されており、基底部305に対面する側の面には複数の位置ズレ防止突起374が形成されている(図7)。一方、幹部360は、基底部305に形成された突起部312が挿入され得るサイズで開口形状が突起部312に対応した矩形状である幹部孔361と、該幹部孔361の周縁を構成する筒状本体部362とから構成されている。本実施形態に係る幹部孔361は、当該幹部360が根元部370から突出する軸方向に沿って形成されている。また、筒状本体部362の幹部孔361を形成する内壁面のうちの相互に対面する一対の内壁面には、幹部孔361方向に張り出して形成された内向きの突部である係止凸部364が形成されている(図7)。
そして、図7に示すように、かかる構成の補強部材350は、突起部312が根元部370側から幹部孔361に嵌め込まれることにより基底部305の外周側表面の所定位置に装着される。このとき、根元部370の位置ズレ防止突起374が基底部305の外周側表面に喰い込む(好ましくは基底部305の一部を変形させる程度に喰い込む)ことにより、補強部材350の位置ズレを防止することができる。また、図7に示すように、幹部孔361に挿入された突起部312の一部(ここでは嵌合頭部314)が幹部孔361の内壁面に圧接されるとともに当該内壁面に形成された係止凸部364が突起部312の係止凹部(首部)316に当接する(詳しくは突起部312の係止凹部(首部)316係止される)ことにより、図7に示すように、補強部材350が基底部外周側表面における所定の装着位置に固定される。
一方、ストッパー14BCには、第1実施形態と同様の係合孔14BDが、突出部310に対応する部位に形成されている。これにより、接続ガラスランチャンネル300が長手方向(水平枠部14Aのある方向)に傾斜枠部14Bに沿って移動(位置ズレ)した場合、突出部310の外壁面、即ち本実施形態においては補強部材350の幹部360の外壁面が係合孔14BDの周縁に当接する。そして、かかる当接によって接続ガラスランチャンネル300の移動が規制され、過剰な位置ズレを防止することができる。なお、第1実施形態と同様、補強部材350における幹部360(筒状本体部362)の立ち上がり方向とストッパー14BCとの交差角度は垂直でもよいが、図示されるように当該交差角度が鋭角となるように幹部360(筒状本体部362)の立ち上がり方向を決定することが好ましい。
なお、上述した本実施形態に係る補強部材350では、幹部360の筒状本体部362の内壁面に係止凸部364が設けられているが、このような凸部が無い筒状本体部362であってもよく、その場合には、幹部孔361よりも径の大きい突起部312を基底部305に形成し、当該突起部312を幹部孔361に挿入した際の当該突起部312の筒状本体部362への圧接により生じる摩擦力によって補強部材350を所定の位置に固定することができる。
このような補強部材350を突出部310に装着した構成の本実施形態に係る接続ガラスランチャンネル300では、硬質の補強部材350として予め成形された別部材を用いることによって、上述した従来例のようなインサート部材を挿入した成形型内において射出成形法により突起部を一体成形することとは異なり、補強部材350を接続ガラスランチャンネルの所定位置に装着するという容易な作業によって、機械的強度に優れる突出部310を形成することができる。そして、補強部材350を接続ガラスランチャンネル300の本体を構成する基底部305の外周側表面(突起部312とその周囲)に後付けすればよいため、当該補強部材350を構成する材料や形状の制約も低減することができる。
以上に説明した第1及び第2実施形態では、補強部材として専用の部材が製造され、使用されているが、既存の部材を補強部材として使用する形態であってもよい。以下、第3実施形態として、補強部材が一般的な雄ネジ体(又はビス、雄ネジ体及びビスを総称して、以下単に「ネジ」ともいう。)である場合を説明する。
以下、第3実施形態として、雄ネジ体から成る補強部材を備える接続ガラスランチャンネルの好例を図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態を説明する図面において、第1若しくは第2実施形態と実質的に同一である部材や機構には同一の符号を付すとともに重複した説明は省略する。
図9は、本実施形態に係る接続ガラスランチャンネル400が前コーナー部16(第1実施形態と同じである前ドアインナーパネル等の記載は省略する。)に配置された状態を車外側からみた縦断面であり、上述した第1実施形態に係る接続ガラスランチャンネル100に関する図4に相当する。また、図10は、接続ガラスランチャンネル400の主要部を基底部405の外周側からみたときの模式的な平面図である。
なお、図9においても、図4と同様、第3実施形態に係る接続ガラスランチャンネル400の特徴的構造(即ち基底部や補強部材の内容)を把握しやすくするため、図面上に表されている各種ガラスランチャンネル60,70,400が本来備えている上述したシールリップ、遮蔽リップのような車内側側壁及び車外側側壁に設けられた付属的部分は図示を省略している。
本実施形態に係る接続ガラスランチャンネル400は、第1実施形態と同様、仕切り枠15の図示しない溝に装着された第1の長尺なガラスランチャンネル60の端末と、傾斜枠部14Bの溝14BS(図3参照)に装着された第2の長尺ガラスランチャンネル70の端末との間に一体的に形成されている。そして、図10に示すように、本実施形態に係る接続ガラスランチャンネル400は、隣接する両側の第1及び第2のガラスランチャンネル60,70の車外側側壁部66,76、基底部65,75および車内側側壁部63,73にそれぞれ連続して一体化される車外側側壁406、基底部405および車内側側壁403を有する。
図示されるように、傾斜枠部14Bにおける窓枠構成部材であるストッパー14BCの端部に隣接する位置において、本実施形態に係る突出部410が設けられている。具体的には、本実施形態における突出部410は、基底部405を貫通する貫通孔であるネジ挿入孔412と、基底部の外周側に突出する突起部であって該挿入孔412の周縁を構成する筒状ボス414と、補強部材(ネジ)450とを含む。本実施形態に係る雄ネジ体から成る補強部材(ネジ)450は、そのネジ頭部が根元部470を構成し、ネジ本体部(螺合軸部)が幹部460を構成している。一方、基底部405の内周側のネジ挿入孔412の周囲に、ネジの頭部(即ち根元部470)を支持する根元支持部に相当する当接凹部416(詳しくは、補強部材450の根元部470の周縁の少なくとも一部に当接する位置に外周側に向けて凹む段差を有するように)が形成されている。
そして、図9に示すように、かかる構成の補強部材(雄ネジ体)450は、基底部405の内周側から螺合軸部(幹部)460を挿入孔412に挿入しつつ螺合させることにより所定の位置(即ち突起部である筒状ボス414)に簡便に装着することができる。なお、本実施形態においては、螺合軸部を有する雄ネジ体450を補強部材としているが、例えば軸部の外面に適当な抜け止め凸部を設けることにより釘をネジに代えて用いることもできる。
本実施形態においては、ストッパー14BCの長手方向の端部(エッジ部分)が係合部として上記突出部410に隣接して配置される。これにより、接続ガラスランチャンネル400が長手方向(水平枠部14Aのある方向)に移動した場合には当該端部(エッジ部分)に突出部410の外壁面が当たることとなり、接続ガラスランチャンネル400の移動が規制され、過剰な位置ズレを防止することができる。
以上、幾つかの典型的な実施形態を図面を参照しつつ詳細に説明したが、上述の第1〜第3実施形態に本発明は限定されない。以下、本発明に包含される更にいくつかの実施形態を説明する。
図11に、本発明の第4実施形態に係る接続ガラスランチャンネル500であって、第1実施形態の変更例としても把握される接続ガラスランチャンネル500を示す。なお、本実施形態を説明する図面において、上述のいずれかの実施形態と実質的に同一である部材や機構には同一の符号を付すとともに重複した説明は省略する。
本実施形態に係る接続ガラスランチャンネル500は、第1実施形態と同様、仕切り枠15の図示しない溝に装着された第1の長尺なガラスランチャンネル60の端末と、傾斜枠部14Bの溝14BS(図3参照)に装着された第2の長尺ガラスランチャンネル70の端末との間に一体的に形成されている。そして、本実施形態に係る接続ガラスランチャンネル500は、隣接する両側の第1及び第2のガラスランチャンネル60,70の車外側側壁部(図示せず)、基底部65,75および車内側側壁部63,73にそれぞれ連続して一体化される車外側側壁(図示せず)、基底部505および車内側側壁503を有する。
本実施形態に係る接続ガラスランチャンネル500の基底部505には、隣接部分よりも肉厚な部分505Cが形成されている。かかる肉厚部分505Cに本実施形態の突出部510が形成されている。
即ち、図11に示すように、当該肉厚部分505Cのほぼ中央において、基底部505の外周側表面から突出する突出部510が設けられている。具体的には、本実施形態における突出部510は、基底部505の外周側表面から外周方向に向けて突出する直方体形状の突起部514と、後述する本実施形態に係る補強部材550とを含む。突起部514の内部には、基底部505の内周側に向けて開口し且つ該基底部505の外周側は閉塞した非貫通孔である挿入孔512が形成されている。挿入孔512の内壁面には一対の係止凸部515が形成されている。
また、基底部505の挿入孔512の内周側開口の周囲には、第1実施形態と同様に、後述する補強部材550の根元部570を支持する根元支持部に相当する当接凹部516(詳しくは、補強部材550の根元部570の周縁の少なくとも一部に当接する位置に外周側に向けて凹む段差を有するように)が形成されている(以下、単に「凹部」ともいう。)。かかる凹部516は、補強部材550の根元部570の外形に対応した形状に且つ該根元部570よりも広い範囲に形成されている。
一方、本実施形態に係る補強部材550は、基本的な構成や材料は、第1実施形態に係る補強部材150と同じであり、平板状の根元部570と、該根元部570から離れる方向に突出する幹部560とを有する。
根元部570の平板状の本体部572は、上記凹部(根元支持部)516に嵌り込むサイズと形状に成形されており、基底部505に対面する側の表面上には複数の位置ズレ防止突起574が形成されている。
一方、幹部560は、上記非貫通の挿入孔512に挿入され得る大きさの外形(本実施形態では直方体形状)の本体部562を有する。本体部562には、嵌合頭部563と全周に亘って他の部分よりもくびれている(即ち嵌合頭部563よりも外形が小さい)係止凹部(首部ともいう。)564とが形成されている。なお、第1実施形態と同様、幹部560の本体部562の外形(大きさ、厚み)は上記挿入孔512の孔の大きさを下回らないことが、抜け落ち防止の観点から好ましい。
そして、図11に示すように、かかる構成の補強部材550は、幹部560を挿入孔512に挿入しつつ基底部505の内周側表面の所定位置に装着される。このとき、根元部570の位置ズレ防止突起574が基底部505の内周側表面の凹部(根元支持部)516に突き当たって喰い込むことにより、補強部材550の位置ズレを防止することができる。なお、基底部505の内周面に、位置ズレ防止突起574を喰い込ませる位置を正確に行うためのマーキングを行っていてもよい。例えば、目印となる刻印や或いは位置決め用凹部(即ち、当該凹部に突起574を接触させる。)を予め基底部505の内周面に設けておいてもよい。このことにより、位置ズレ防止突起574を喰い込ませる位置決めが容易となる。また、補強部材550を所定位置に配置する際、凹部(根元支持部)516に配置される補強部材550の根元部570が基底部505の内周側表面よりも内周方向に出ることなく凹部516内に配置された状態(図に示す状態)、換言すれば当接凹部516は、補強部材550の取り付け状態において、根元部570が基底部505の内周側表面よりも外周側に後退して配置されるように形成されていることが好ましい(上記の第1実施形態及びその変形例についても同じ)。このことにより、昇降する窓板3Aが補強部材に当たるのを回避することができる。
また、挿入孔512に挿入された幹部560の一部(ここでは本体部562の嵌合頭部563)が挿入孔512の内壁面に圧接されることにより生じる摩擦力により、さらには図示されるように、係止凹部564に上記係止凸部515が嵌り込んで係合されることにより、図11に示すように、補強部材550が当該装着位置において固定される。
一方、ストッパー14BCには、第1実施形態と同様の係合孔14BDが、突出部510に対応する部位に形成されている。これにより、接続ガラスランチャンネル500が長手方向(水平枠部14Aのある方向)に傾斜枠部14Bに沿って移動(位置ズレ)した場合、突出部510の外壁面、即ち本実施形態においては突起部514の外壁面が係合孔14BDの周縁に当接する。そして、かかる当接によって接続ガラスランチャンネル500の移動が規制され、過剰な位置ズレを防止することができる。
上述した何れの実施形態についても補強部材の一部と基底部の一部(突出部を構成する部分)とが互いに直接係合する形態であるが、本発明はかかる形態に限定されず、別途に形成された部材を用いて基底部に補強部材を固定してもよい。図12は、本発明の第5実施形態に係る接続ガラスランチャンネル600を説明する図面である。
図12に示すように、本実施形態においては、別部材と補強部材650とを嵌合させることによって補強部材650を基底部605に係合することを特徴とする。以下、具体的に説明する。
本実施形態に係る接続ガラスランチャンネル600は、第1実施形態と同様、仕切り枠15の図示しない溝に装着された第1の長尺なガラスランチャンネル60の端末と、傾斜枠部14Bの溝14BS(図3参照)に装着された第2の長尺ガラスランチャンネル70の端末との間に一体的に形成されている。そして、本実施形態に係る接続ガラスランチャンネル600は、隣接する両側の第1及び第2のガラスランチャンネル60,70の車外側側壁部(図示せず)、基底部65,75および車内側側壁部63,73にそれぞれ繋がる車外側側壁(図示せず)、基底部605および車内側側壁603を有する。
図示されるように、傾斜枠部14Aにおける窓枠構成部材であるストッパー14BCに対面する位置において、本実施形態に係る突出部610が設けられている。具体的には、本実施形態における突出部610は、基底部605を内周側から外周側に貫通する貫通孔である挿入孔612と、後述する本実施形態に係る補強部材650と、後述する嵌合部材である抜け止めキャップ680とを含む。また、基底部605の挿入孔612の内周側開口の周囲には、第1実施形態と同様に、後述する補強部材650の根元部670を支持する根元支持部に相当する当接凹部616(詳しくは、補強部材650の根元部670の周縁の少なくとも一部に当接する位置に外周側に向けて凹む段差を有するように)が形成されている。
一方、本実施形態に係る補強部材650は、基本的な構成や材料は第1実施形態に係る補強部材150と同様であり、平板状の根元部670と、該根元部670から離れる方向に突出する幹部660とを有する。
根元部670の平板状の本体部672は、上記凹部(根元支持部)616に嵌り込むサイズと形状に成形されており、基底部605に対面する側の表面上には複数の位置ズレ防止突起674が形成されている。
一方、幹部660は、上記挿入孔612に挿入され得るサイズ(本実施形態では直方体形状)の本体部662を有する。また、幹部660(本体部662)の先端部の外表面には、該幹部660が根元部670から立ち上がる軸方向と交差する方向に向けて突出する係止凸部664が形成されている。
図12に示すように、かかる構成の補強部材650は、幹部660を挿入孔612に挿入しつつ基底部605の内周側表面の所定位置に装着される。このとき、根元部670の位置ズレ防止突起674が基底部605の内周側表面の凹部(根元支持部)616に突き当たって喰い込む(好ましくは基底部605の一部を変形させる程度に喰い込む)ことにより、補強部材650の位置ズレを防止することができる。なお、補強部材650を所定位置に配置する際、凹部(根元支持部)616に配置される補強部材650の根元部670の表面が基底部605の内周側表面よりも内周方向(窓開口部の中心に向かう方向)に突出することがない状態(図に示す状態)、換言すれば当接凹部616は、補強部材650の取り付け状態において、根元部670の表面が基底部605の内周側表面よりも外周側に後退して配置されるように形成されていることが好ましい。このことにより、昇降する窓板3Aが補強部材に当たるのを回避することができる。
そして、本実施形態では、図示されるように、幹部660の先端部(即ち係止凸部664)は挿入孔612を貫通し、基底部605の外周側表面に露出する。
ここで、本実施形態においては、嵌合部材としての抜け止めキャップ680が基底部の外周側に配置される。かかる抜け止めキャップ(典型的には合成樹脂製である。)680は幹部660の横断面形状(ここでは矩形状)に対応する開口形状の挿入孔684を備える底部685と筒状本体682とから構成されている。この実施形態では、筒状本体682における底部685の反対側は開放されているが、閉じた形態であってもよい。
そして、図12に示すように、基底部605の外周側に配置されている抜け止めキャップ680の挿入孔684に、上記挿入孔612を貫通した係止凸部664をやや変形させながら挿入する。そして、当該挿入孔684を変形しつつ挿通した係止凸部664が筒状本体682の内側空間にて元の形状に復帰し、当該挿入孔684の周縁部分に係止凸部664が当接(係止)することによって、係止凸部664の抜け止めキャップ680からの抜け落ちが防止される。その結果、幹部660と抜け止めキャップ680とが基底部605を挟んだ状態で嵌合し、同時に補強部材650の所定の装着位置における固定が実現される。なお、ここでは係止凸部664を変形させて幹部660と抜け止めキャップ680とを嵌合させたが、抜け止めキャップ680を変形させても良く、係止凸部664と抜け止めキャップ680の両方を変形させてもよい。
一方、ストッパー14BCには、第1実施形態と同様の係合孔14BDが、突出部610に対応する部位に形成されている。これにより、接続ガラスランチャンネル600が長手方向(水平枠部14Aのある方向)に傾斜枠部14Bに沿って移動(位置ズレ)した場合、突出部610の外壁面、即ち本実施形態においては補強部材650の幹部660と嵌合する抜け止めキャップ680の外壁面が係合孔14BDの周縁に当接する。そして、かかる当接によって接続ガラスランチャンネル600の移動が規制され、過剰な位置ズレを防止することができる。
以上、本発明に関する種々の実施形態を説明したが、上述の実施形態は何れもプレス加工によってドアパネルと一体に成形されているドア枠(プレスドア枠ともいう)に形成されるガラスランチャンネル組立体に関するものであるが、本発明は、このようなパネルドアに適用が限定されるものではなく、例えば、サッシュ(即ち帯鋼板を冷間ロール成形法により所定の横断面形状に折り曲げ成形した長尺材)製のドア枠(サッシュドア枠ともいう)にも好適に適用される発明である。
例えば、上述した第3実施形態(即ち雄ネジ体から成る補強部材を備えたことを特徴とするもの)に係るガラスランチャンネル組立体をサッシュドア枠にも好ましく適用することができる。図13及び図14はその一例(第6実施形態)を示す図面である。
図13に示すように、サッシュ製の前ドア枠1000における前コーナー部16にも第3実施形態と同様の構成の接続ガラスランチャンネル700を装着することができる。
即ち、図13は、本実施形態に係る接続ガラスランチャンネル700が前コーナー部16に配置された状態を車外側からみた縦断面図であり、上述した第1実施形態に係る接続ガラスランチャンネル100に関する図4に相当する。また、図14は、図13におけるXIV−XIV線断面図である。なお、図13においても、図4と同様、第6実施形態に係る接続ガラスランチャンネル700の特徴的構造(即ち基底部や補強部材の内容)を把握しやすくするため、図面上に表されている各種ガラスランチャンネル60,70,700が本来備えている上述したシールリップ、遮蔽リップのような車内側側壁及び車外側側壁に設けられた付属的部分は図示を省略している。
本実施形態に係る接続ガラスランチャンネル700は、第1実施形態と同様、サッシュ製の仕切り枠15の図示しない溝に装着された第1の長尺なガラスランチャンネル60の端末と、傾斜枠部14Bの溝14BS(図3参照)に装着された第2の長尺ガラスランチャンネル70の端末との間に一体的に形成されている。そして、他の実施形態と同様、本実施形態に係る接続ガラスランチャンネル700は、隣接する両側の第1及び第2のガラスランチャンネル60,70の車外側側壁部(図示せず)、基底部65,75および車内側側壁部63,73にそれぞれ繋がる車外側側壁706、基底部705および車内側側壁703を有する。
図示されるように、傾斜枠部14Bにおける窓枠構成部材であるサッシュ製の前ドア枠1000に設けられた係合孔1005に対応する位置に本実施形態に係る突出部710が設けられている。具体的には、本実施形態における突出部710は第3実施形態と同様である。即ち、基底部705を貫通する貫通孔であるネジ挿入孔712と、基底部705の外周側から突出する突起部710であって該挿入孔712の周縁を構成する筒状ボス714と、補強部材(雄ネジ体)750とを含む。そのネジ頭部が根元部770を構成し、ネジ本体部(螺合軸部)が幹部760を構成している。一方、基底部705のネジ挿入孔712の内周側開口の周囲に、ネジの頭部(即ち根元部770)を支持する根元支持部に相当する凹部716が形成されている。
そして、図13に示すように、かかる構成の補強部材750は、基底部705の内周側から螺合軸部(幹部)760を挿入孔712に挿入しつつ螺合させることにより所定の位置に簡便に装着することができる。
そして、本実施形態においては、当該補強部材(雄ネジ体)750を挿入(螺合)した突出部710を係合孔1005に装着する。これにより、接続ガラスランチャンネル700が傾斜枠(サッシュ枠)13に固定されるため、ガラスランチャンネル長手方向への移動(位置ズレ)を防止することができる。その状態を横断面図で示すのが図14である。なお、本発明は、サッシュドア枠1000の構成により特徴付けられるものではないため、これ以上の詳しい説明は省略する。図中において符号を付している部分を簡単に説明すると以下の通りである。即ち、符号1010はドア枠外表面、符号1012は外向き張出部、符号1014は車外側段差部、符号1020はドア枠内表面、符号1022は内向き張出部、符号1024は車内側段差部である。また、符号707は接続ガラスランチャンネル700の車外側シールリップ、符号702は接続ガラスランチャンネル700の車内側シールリップである。
以上、本発明の具体例を図面を参照しつつ詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、上述した各実施形態では、第1のガラスランチャンネル60と第2のガラスランチャンネル70との間に形成された接続ガラスランチャンネル100に補強部材を装着しているが、他の接続ガラスランチャンネルに装着しても良い。また、必要な部位に必要な個数の補強部材を装着することができる。
1 自動車
1A 前ドア
1B 後ドア
2A 前ドアアウターパネル
2AA 前ドアアウターパネル上縁
2B 後ドアアウターパネル
2BB 後ドアアウターパネル上縁
3A 前窓板
3AA 外周縁端面
3B 後窓板
4A 前ドアインナーパネル
6A フロントピラー
6B リアピラー
7A 前クオーターウインドウガラス
7B 後クオーターウインドウガラス
8 センターピラー
9A 窓開口部
9B 窓開口部
10 前ドア枠(窓枠)
12 縦枠
14 上枠
14A 水平枠部
14B 傾斜枠部
14BA 車外側ドア枠
14BB 車内側ドア枠
14BC ストッパー(窓枠構成部材)
14BD 係合孔
14BS 溝
15 仕切り枠
16 前コーナー部
18 後コーナー部
19 サッシュロア
20 後ドア枠(窓枠)
22 縦枠
24 上枠
24A 水平枠部
24B 傾斜枠部
24BA 車外側ドア枠
24BB 車内側ドア枠
24BC ストッパー(窓枠構成部材)
24BD 係合孔
24BS 溝
25 仕切り枠
26 後コーナー部
28 前コーナー部
29 サッシュロア
31 溝を形成する車外側側壁
32 溝を形成する底壁
33 溝を形成する車内側側壁
34 突部
36 喰い込み凸部
42 底壁部
45 接合金具
46 ネジ
50 ガラスランチャンネル組立体(前)
50A ガラスランチャンネル組立体(後)
60 第1のガラスランチャンネル
63 第1のガラスランチャンネルの車内側側壁部
65 第1のガラスランチャンネルの基底部
66 第1のガラスランチャンネルの車外側側壁部
70 第2のガラスランチャンネル
71 車内側遮蔽リップ
72 車内側シールリップ
73 第2のガラスランチャンネルの車内側側壁部
73A 車内側係止突条部
75 第2のガラスランチャンネルの基底部
75A 基底部の外周面
75B 基底部の内周面
75C 車外側突条部
76 第2のガラスランチャンネルの車外側側壁部
77 車外側シールリップ
78 車外側遮蔽リップ
79 低摩擦層
80 第3のガラスランチャンネル
90 第4のガラスランチャンネル
100,100A,100B 接続ガラスランチャンネル
103 車内側側壁
105 基底部
105C 肉厚部分
110 突出部
112 挿入孔
114 筒状ボス(突起部)
116 凹部(根元支持部)
150 補強部材
160 幹部
162 幹部の本体部
164 係止凸部
170 根元部
172 根元部の平板状本体部
174 位置ズレ防止突起
200 接続ガラスランチャンネル
205 基底部
210 突出部
212 挿入孔
214 筒状ボス
216 凹部(根元支持部)
250 補強部材
260 幹部
262 幹部の本体部
264 係止凸部
266 空間部(変形許容部)
270 根元部
272 根元部の平板状本体部
274 位置ずれ防止突起
276 スリット
300 接続ガラスランチャンネル
303 車内側側壁
305 基底部
310 突出部
312 突起部
314 嵌合頭部
316 係止凹部(首部)
350 補強部材
360 幹部
361 幹部孔
362 幹部の筒状本体部
364 係止凸部(内壁面)
370 根元部
372 根元部の平板状本体部
374 位置ズレ防止突起
400 接続ガラスランチャンネル
403 車内側側壁
405 基底部
406 車外側側壁
410 突出部
412 ネジ挿入孔
414 筒状ボス
416 当接凹部
450 雄ネジ体(補強部材)
460 螺合軸部(幹部)
470 頭部(根元部)
500 接続ガラスランチャンネル
503 車内側側壁
505 基底部
505C 肉厚部分
510 突出部
512 挿入孔(非貫通)
514 突起部
515 係止凸部
516 凹部(根元支持部)
550 補強部材
560 幹部
562 幹部の本体部
563 嵌合頭部
564 係止凹部(首部)
570 根元部
572 根元部の平板状本体部
574 位置ズレ防止突起
600 接続ガラスランチャンネル
603 車内側側壁
605 基底部
610 突出部
612 挿入孔
616 凹部(根元支持部)
650 補強部材
660 幹部
662 幹部の本体部
664 係止凸部
670 根元部
672 根元部の平板状本体部
674 位置ズレ防止突起
680 抜け止めキャップ(嵌合部材)
682 筒状本体
684 挿入孔
685 底部
700 接続ガラスランチャンネル
703 車内側側壁
705 基底部
706 車外側側壁
710 突出部
712 ネジ挿入孔
714 筒状ボス
716 凹部
750 雄ネジ体(補強部材)
760 螺合軸部(幹部)
770 ネジ頭部(根元部)
1000 サッシュ製前ドア枠
1005 係合孔
1010 ドア枠外表面
1012 外向き張出部
1014 車外側段差部
1020 ドア枠内表面
1022 内向き張出部
1024 車内側段差部

Claims (26)

  1. 車両に装着されるガラスランチャンネル組立体であって、
    弾性ポリマー材料から所定の一定横断面形状に押出成形された所定長の第1の長尺なガラスランチャンネルと、
    弾性ポリマー材料から所定の一定横断面形状に押出成形された所定長の第2の長尺なガラスランチャンネルと、
    弾性ポリマー材料から射出成形されたガラスランチャンネルであって前記第1と第2のガラスランチャンネルの長手方向の端末同士を一体的に接続する接続ガラスランチャンネルとを含み、
    前記第1と第2の夫々のガラスランチャンネル及び接続ガラスランチャンネルは、車両の窓枠の所定位置の溝内に装着されたとき前記窓枠に案内されて昇降動する昇降窓板の端面と対向する位置に配置される基底部と、
    該基底部の幅方向の少なくとも車内側の端部から該基底部と所定の交差角度を有して前記基底部から内周側に向けて一体に突出する側壁部と、
    前記側壁部の突出先端側から折返し状に前記基底部に向けて突出するシールリップとを有し、
    前記接続ガラスランチャンネルの基底部には、外周側表面から突出する突出部が設けられており、該接続ガラスランチャンネルが前記窓枠の所定位置に装着されたとき前記突出部が前記窓枠の溝内に設けられた窓枠構成部材の係合部に係合可能とされており、
    前記突出部は、前記接続ガラスランチャンネルのポリマー材料よりも硬質で剛性を有する材料から予め成形され、前記基底部に配置される根元部と該根元部から離れる方向に突出する幹部とを有する補強部材を備えており、
    前記接続ガラスランチャンネルの基底部の内周側表面及び外周側表面の何れかの面には前記補強部材の根元部を支持する根元支持部が成形されており、
    ここで前記基底部の前記根元支持部に対応する範囲には、以下の(1)および(2):
    (1)前記基底部を内外周方向に貫通する挿入孔;
    (2)前記基底部の外周側表面から外周方向に向けて突出する突起部;
    のうちの少なくとも何れかが形成されており、
    前記補強部材が前記接続ガラスランチャンネルの基底部に配置されたとき、前記根元部が該基底部の根元支持部に支持されるとともに前記幹部が前記基底部の一部に固定される ことを特徴とする、ガラスランチャンネル組立体。
  2. 前記突出部は、前記窓枠構成部材の係合部としての係合孔に挿通される形状に形成されており、該係合孔に該突出部が挿通されることによって少なくとも接続ガラスランチャンネルの窓枠構成部材への装着が実現されることを特徴とする、請求項1に記載のガラスランチャンネル組立体。
  3. 前記接続ガラスランチャンネルの基底部の前記根元支持部に対応する範囲には前記挿入孔が形成されており、
    前記幹部は、前記挿入孔に挿入されるとともに、該挿入孔との凹凸嵌合及び/又は該挿入孔の周縁部分との摩擦によって前記基底部の一部に固定されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のガラスランチャンネル組立体。
  4. 前記幹部の外表面には、該幹部が前記根元部から立ち上がる軸方向と交差する方向に向けて突出する係止凸部が形成されており、
    該係止凸部が前記挿入孔の周縁部分の少なくとも一部に係止することを特徴とする、請求項3に記載のガラスランチャンネル組立体。
  5. 前記幹部の外形は、前記挿入孔の内形と同じ若しくは該挿入孔の弾性変形による拡大可能な範囲内で該挿入孔よりも大きく形成されていることを特徴とする、請求項3又は4に記載のガラスランチャンネル組立体。
  6. 前記突出部は、前記補強部材とは別途に形成され前記幹部に嵌合する嵌合部材を備えており、
    前記接続ガラスランチャンネル基底部が前記嵌合部材と前記補強部材との間に挟まれた状態で、該嵌合部材と幹部とが嵌合していることを特徴とする、請求項3〜5のいずれかに記載のガラスランチャンネル組立体。
  7. 前記根元支持部に対応する範囲に前記突起部が形成されており、
    前記幹部は、前記突起部における凹凸嵌合及び/又は摩擦によって前記基底部の一部に固定されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のガラスランチャンネル組立体。
  8. 前記突起部には、該突起部が前記基底部から突出する軸方向に沿って挿入孔が形成されていることを特徴とする、請求項7に記載のガラスランチャンネル組立体。
  9. 前記挿入孔は、前記基底部を内外周方向に貫通した貫通孔であることを特徴とする、請求項8に記載のガラスランチャンネル組立体。
  10. 前記挿入孔は、前記接続ガラスランチャンネル基底部の内周側に向けて開口し且つ該基底部の外周側は閉塞した非貫通孔であることを特徴とする、請求項8に記載のガラスランチャンネル組立体。
  11. 前記補強部材が雄ネジ体であり、
    該雄ネジ体が前記接続ガラスランチャンネル基底部の外周側から又は内周側から前記突起部に螺合することにより該基底部に固定されていることを特徴とする、請求項7〜10のいずれかに記載のガラスランチャンネル組立体。
  12. 前記補強部材の幹部には、該幹部が前記根元部から突出する軸方向に沿って幹部孔が形成されており、
    該幹部孔に該補強部材の根元部側から前記突起部が嵌め込まれていることを特徴とする、請求項7に記載のガラスランチャンネル組立体。
  13. 前記突起部には、前記幹部孔に嵌め込み可能で該幹部孔を形成する幹部孔の内壁に圧接する嵌合頭部と、該嵌合頭部よりも外形が小さい首部とが形成されていることを特徴とする、請求項12に記載のガラスランチャンネル組立体。
  14. 前記幹部孔の内壁には前記首部に当接して係止する内向き突部が形成され、前記内向き凸部が前記突起部の外周に喰い込んでいることを特徴とする、請求項12に記載のガラスランチャンネル組立体。
  15. 前記補強部材の根元部には、前記接続ガラスランチャンネル基底部の内周側表面に向かって突出する位置ズレ防止突起が形成されており、
    該位置ズレ防止突起は、前記補強部材の取り付け状態において、前記基底部の一部を変形させて該基底部に喰い込んでいることを特徴とする、請求項1〜14のいずれかに記載のガラスランチャンネル組立体。
  16. 前記接続ガラスランチャンネル基底部の根元支持部は、前記補強部材の根元部の周縁の少なくとも一部に当接する位置に外周側に向けて凹む段差を有することを特徴とする、請求項1〜15のいずれかに記載のガラスランチャンネル組立体。
  17. 前記根元支持部の段差は、前記補強部材の根元部の外形に対応した形状に且つ該根元部よりも広い範囲に形成された当接凹部を構成することを特徴とする、請求項16に記載のガラスランチャンネル組立体。
  18. 前記根元支持部の当接凹部は、前記補強部材の取り付け状態において前記補強部材の根元部が前記基底部の内周側表面よりも外周方向に後退して配置されるように形成されていることを特徴とする、請求項17に記載のガラスランチャンネル組立体。
  19. 前記補強部材は合成樹脂製であることを特徴とする、請求項1〜18のいずれかに記載のガラスランチャンネル組立体。
  20. 請求項1〜19のいずれかに記載のガラスランチャンネル組立体を車両の窓枠構成部材に装着したことを特徴とする、車両の窓枠構造体。
  21. 車両に装着されるガラスランチャンネル組立体の製造方法であって、
    該ガラスランチャンネル組立体は、
    弾性ポリマー材料から所定の一定横断面形状に押出成形された所定長の第1の長尺なガラスランチャンネルと、
    弾性ポリマー材料から所定の一定横断面形状に押出成形された所定長の第2の長尺なガラスランチャンネルと、
    弾性ポリマー材料から射出成形されたガラスランチャンネルであって前記第1と第2のガラスランチャンネルの長手方向の端末同士を一体的に接続する接続ガラスランチャンネルとを含み、
    前記第1と第2の夫々のガラスランチャンネル及び接続ガラスランチャンネルは、車両の窓枠の所定位置の溝内に装着されたとき前記窓枠に案内されて昇降動する昇降窓板の端面と対向する位置に配置される基底部と、
    該基底部の幅方向の少なくとも車内側の端部から該基底部と所定の交差角度を有して前記基底部から内周側に向けて一体に突出する側壁部と、
    前記側壁部の突出先端側から折返し状に前記基底部に向けて突出するシールリップとを有し、
    前記接続ガラスランチャンネルの基底部には、外周側表面から突出する突出部が設けられており、該接続ガラスランチャンネルが前記窓枠の所定位置に装着されたとき前記突出部が前記窓枠の溝内に設けられた窓枠構成部材の係合部に係合可能とされており、
    前記突出部は、前記接続ガラスランチャンネルのポリマー材料よりも硬質で剛性を有する材料から予め成形され、前記基底部に配置される根元部と該根元部から離れる方向に突出する幹部とを有する補強部材を備えており、
    前記接続ガラスランチャンネルの基底部の内周側表面及び外周側表面の何れかの面には前記補強部材の根元部を支持する根元支持部が成形されていることを特徴とするガラスランチャンネル組立体であり、
    該製造方法は、以下の(a)〜(d)の工程:
    (a).接続ガラスランチャンネル成形用の開閉可能な成形型が開いているときに、予め所定長に夫々切断された前記第1のガラスランチャンネル及び第2のガラスランチャンネルのそれぞれの端末を所定の間隔だけ離して該成形型の内部に載置する工程;
    (b).前記成形型を閉じて、前記成形型内に前記両方の端末の端末面を成形キャビティの一部とする接続ガラスランチャンネル成形用の成形キャビティを形成する工程;
    (c).前記キャビティ内にポリマー材料を注入し、前記両端末同士が接続ガラスランチャンネルで接続されるように該接続ガラスランチャンネルを成形する工程、
    ここで該接続ガラスランチャンネルを成形する際に、該接続ガラスランチャンネルの基底部の内周側表面又は外周側表面に、前記根元支持部を形成すると共に該根元支持部に対応する範囲内に、
    (1)前記基底部を内外周方向に貫通する挿入孔、及び
    (2)前記基底部の外周側表面から外周方向に向けて突出する突起部、
    のうちの少なくとも何れかを前記基底部に一体に成形する;
    (d).前記成形型を開いて取り出した前記接続ガラスランチャンネルの基底部に、予め成形しておいた前記補強部材を配置する工程、ここで該補強部材の根元部が該基底部の根元支持部に支持されるとともに該補強部材の幹部が該基底部の一部に固定されるように、該補強部材を該基底部に固定する;
    を包含することを特徴とする、ガラスランチャンネル組立体製造方法。
  22. 前記(c).接続ガラスランチャンネル成形工程において、前記基底部の内周側表面又は外周側表面に段差状又は凹状の前記根元支持部を成形することを特徴とする、請求項21に記載のガラスランチャンネル組立体製造方法。
  23. 前記補強部材を前記基底部に固定する際は、該基底部の内周側から前記補強部材を取り付けることを特徴とする、請求項21又は22に記載のガラスランチャンネル組立体製造方法。
  24. 前記補強部材を前記基底部に固定する際は、該基底部の外周側から前記補強部材を取り付けることを特徴とする、請求項21又は22に記載のガラスランチャンネル組立体製造方法。
  25. 前記接続ガラスランチャンネル基底部の前記根元支持部に対応する範囲に前記挿入孔を形成し、
    前記幹部を該形成した挿入孔に挿入するとともに、該挿入孔との凹凸嵌合及び/又は該挿入孔の周縁部分との摩擦によって前記基底部の一部に固定することを特徴とする、請求項21〜23のいずれかに記載のガラスランチャンネル組立体製造方法。
  26. 前記接続ガラスランチャンネル基底部の前記根元支持部に対応する範囲に前記突起部を形成し、
    前記幹部を該形成した突起部においての凹凸嵌合及び/又は摩擦によって前記基底部の一部に固定することを特徴とする、請求項21〜24のいずれかに記載のガラスランチャンネル組立体製造方法。
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