JP2002225569A - ドアウエザーストリップ及びその取付構造 - Google Patents

ドアウエザーストリップ及びその取付構造

Info

Publication number
JP2002225569A
JP2002225569A JP2001021297A JP2001021297A JP2002225569A JP 2002225569 A JP2002225569 A JP 2002225569A JP 2001021297 A JP2001021297 A JP 2001021297A JP 2001021297 A JP2001021297 A JP 2001021297A JP 2002225569 A JP2002225569 A JP 2002225569A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
mounting base
weather strip
notch
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001021297A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyasu Ozawa
寛靖 小澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP2001021297A priority Critical patent/JP2002225569A/ja
Publication of JP2002225569A publication Critical patent/JP2002225569A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Seal Device For Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】位置ずれを抑制するとともに、異音の発生を確
実に防止することのできるドアウエザーストリップ及び
その取付構造を提供する。 【解決手段】ウエザーストリップ11は、リテーナ13
に対し取付けられる取付基部16と、取付基部16に一
体形成された中空状のシール部17とを備えている。ド
ア12上部に固着されたリテーナ13には、そのドア1
2のコーナ部近傍において切欠き部19が形成され、こ
れに対し、ウエザーストリップ11には切り欠き部19
に係合される係合凸部21が設けられている。係合凸部
21は取付基部16内に位置するインサート部材のうち
本体部から突出する突出部と、突出部を被うようにして
設けられ、取付基部16の一部よりなるゴム部材25と
によって構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のドアの外
周、特にドアフレームの外周に設けられるドアウエザー
ストリップ及びその取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車等の車両のドアの外周に
は、ドアウエザーストリップが設けられる。ドアウエザ
ーストリップは、車両用ドアのドアフレームの外周に設
けられたリテーナに対し取付けられる取付基部と、該取
付基部に一体形成された中空状のシール部とを備えてい
る。そして、ドア閉時には、前記シール部が潰れ変形す
ることによって、ドア及び車両本体間がシールされるよ
うになっている。かかるドアウエザーストリップは、ド
ア上部や後部等に対応する略直線状の部分と、ドアコー
ナー部等に対応し、前記略直線状の部分が交わるコーナ
ー部分とを有する。略直線状の部分は所謂押出成形法に
よって成形され、コーナー部分は型成形法によって成形
される。
【0003】ところで、このようなドアウエザーストリ
ップは、リテーナに対し、その取付基部が長手方向に嵌
め込まれることのみによって取着されていることが多い
ため、長手方向に応力が加わった場合、位置ずれが生じ
てしまうことがある。特に、ドア閉時においては、前部
のヒンジ部側から徐々に後側にずれ応力が加えられるこ
ととなり、位置ずれが生じ、ひいては後上部のコーナー
部において、だぶついてしまうといった事態が起こって
しまう。
【0004】このような位置ずれを防止するべく、例え
ば、特開平11−78539号公報に記載されたドアウ
エザーストリップにおいては、ずれ規制部材を設けるこ
ととしている。すなわち、ずれ規制部材は、ドアウエザ
ーストリップの角部に埋込まれた折曲基体部と、折曲基
体部に外部に突出成形された係止突部とを有している。
そして、外部にむき出しとなった係止突部がウエザース
トリップホルダに形成された係止溝に係止される。これ
により、上記応力が加えられた場合でも、所定量以上の
位置ずれ防止が図られることとなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、成形時の誤
差等により、ずれ規制部材の係止突部の位置と、係止溝
の位置との間にばらつきが生じることが起こりうる。こ
のため、上記取付構造を採用しようとすると、係止突部
の長さよりも係止溝の長さをある程度大きく設定せざる
を得ない。そして、この場合には、ウエザーストリップ
ホルダと係止突部との間には、係止溝を長く確保した分
だけ隙間が生じてしまうこととなる。そのため、隙間の
分だけは位置ずれを許容せざるを得ないという事態が生
じるおそれがある。また、隙間が存在する分、係止突部
が係止溝内を前後に移動することとなる。そのため、移
動の度に金属製のウエザーストリップホルダと、合成樹
脂材料よりなる係止突部とが当たりあうこととなる。従
って、係止突部が移動する毎に、場合によってはドアを
開閉する毎に、当接音(異音)が生じてしまうおそれが
ある。
【0006】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、位置ずれを抑制すると
ともに、異音の発生を確実に防止することのできるドア
ウエザーストリップ及びその取付構造を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】以下、上
記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして
説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作
用効果等を付記する。
【0008】手段1.車両用ドアのドアフレームの外周
に設けられたリテーナに対し取付けられる取付基部と、
前記取付基部に一体形成され、前記車両用ドアの閉時に
該ドア及び車両本体間をシールするための中空状のシー
ル部とを備えた弾性材料よりなるドアウエザーストリッ
プであって、前記リテーナの一部に設けられた切欠き部
に対し係合される係合凸部を設けるとともに、該係合凸
部を、少なくとも本体部が前記取付基部内に位置する硬
質材料製のインサート部材のうち前記本体部から突出す
る突出部と、少なくとも該突出部の長手方向前後に位置
する弾性部材とによって構成したことを特徴とするドア
ウエザーストリップ。
【0009】上記手段1によれば、車両用ドアのドアフ
レームの外周に設けられたリテーナに対し、ウエザース
トリップの取付基部が取付けられる。この取付基部に一
体形成された中空状のシール部によって、車両用ドアの
閉時に、該ドア及び車両本体間がシールされる。さて、
ウエザーストリップの係合凸部は、リテーナの一部に設
けられた切欠き部に対し係合されるため、ウエザースト
リップの長手方向にずれ応力がかかったとしてもずれに
くい。また、少なくとも取付基部内には、硬質樹脂製の
インサートの本体部が設けられており、前記係合凸部
は、本体部から突出する突出部と、少なくとも該突出部
の長手方向前後に位置する弾性部材とによって構成され
ている。このため、製造時に若干の寸法誤差が生じたと
しても、弾性部材の弾性変形によって切欠き部に係合凸
部を係合させることができ、隙間の発生を最小限に抑え
ることができる。また、隙間が存在したとしても、突出
部の長手方向前後には弾性部材が設けられているため、
係合凸部がリテーナに当たったとしても、音が発生しに
くい。その結果、位置ずれに伴う異音の発生を確実に防
止することができる。
【0010】手段2.前部をヒンジ部として開閉される
車両用ドアのドアフレームの外周に設けられた金属製の
リテーナに対し取付けられる取付基部と、前記取付基部
に一体形成され、前記車両用ドアの閉時に該ドア及び車
両本体間をシールするための中空状のシール部とを備え
た弾性材料よりなるドアウエザーストリップであって、
前記車両用ドアの後上部コーナー部近傍のリテーナの一
部に設けられた切欠き部に対し係合される係合凸部を設
けるとともに、該係合凸部を、少なくとも本体部が前記
取付基部内に位置する硬質材料製のインサート部材のう
ち前記本体部から突出する突出部と、少なくとも該突出
部の長手方向前後に位置し、前記取付基部の一部よりな
る弾性部材とによって構成したことを特徴とするドアウ
エザーストリップ。
【0011】手段2によれば、前部をヒンジ部として開
閉される車両用ドアのドアフレームの外周に設けられた
金属製のリテーナに対し、ウエザーストリップの取付基
部が取付けられる。この取付基部に一体形成された中空
状のシール部によって、車両用ドアの閉時に、該ドア及
び車両本体間がシールされる。さて、ウエザーストリッ
プの係合凸部は、車両用ドアの後上部コーナー部近傍の
リテーナの一部に設けられた切欠き部に対し係合される
ため、ドア閉時等に、ウエザーストリップの長手方向
(例えば後方向)にずれ応力がかかったとしてもずれに
くい。また、少なくとも取付基部内には、硬質樹脂製の
インサートの本体部が設けられており、前記係合凸部
は、本体部から突出する突出部と、少なくとも該突出部
の長手方向前後に位置する弾性部材とによって構成され
ている。このため、製造時に若干の寸法誤差が生じたと
しても、弾性部材の弾性変形によって切欠き部に係合凸
部を係合させることができ、隙間の発生を最小限に抑え
ることができる。また、隙間が存在したとしても、突出
部の長手方向前後には弾性部材が設けられているため、
係合凸部が金属製のリテーナに当たったとしても、音が
発生しにくい。その結果、位置ずれに伴う異音の発生を
確実に防止することができる。さらに、弾性部材が取付
基部の一部によって構成されているため、取付基部の成
形に際し弾性部材を合わせて成形することができ、別途
弾性部材を取付ける手間が省かれる。その結果、上記構
成を確保するための煩わしさが生じにくい。
【0012】手段3.前記弾性部材は、前記突出部を全
て被覆するものであることを特徴とする手段1又は2に
記載のドアウエザーストリップ。
【0013】手段3によれば、前記弾性部材によって、
突出部が全て被覆されるため、外部から突出部が視認さ
れない。その結果、突出部を設けることに起因する外観
品質の低下を防止することができる。また、突出部と弾
性部材との境界部分から水等の異物が浸入するといった
事態をも抑制できる。
【0014】手段4.少なくとも前記係合凸部の設けら
れる部位及びその近傍の取付基部及びシール部は、型成
形により成形されるものであり、かつ、前記インサート
部材の少なくとも本体部は、前記型成形に際し前記取付
基部内に埋設されるものであることを特徴とする手段1
乃至3のいずれかに記載のドアウエザーストリップ。
【0015】手段4によれば、インサート部材の少なく
とも本体部は、型成形によりウエザーストリップが成形
される際に、取付基部に埋設される。このため、成形後
に別途インサート部材を取付けるという手間が省略され
る。そのため、上記構成を確保するための煩わしさを払
拭することができる。
【0016】手段5.少なくとも前記係合凸部の設けら
れる部位及びその近傍の取付基部及びシール部は、型成
形により成形されるものであり、かつ、前記インサート
部材は、前記型成形後において少なくともその本体部が
前記取付基部内に嵌め込まれるものであることを特徴と
する手段1乃至3のいずれかに記載のドアウエザースト
リップ。
【0017】手段5によれば、インサート部材は、型成
形後において少なくともその本体部が取付基部内に嵌め
込まれるものであるため、従前とほぼ同様の型成形を行
えばよく、既存の成形設備をほぼそのまま使用すること
ができる。
【0018】手段6.前記突出部の前後方向の長さは前
記切欠き部の長さよりも小さく、かつ、前記係合凸部の
前後方向の長さは前記切欠き部の長さとほぼ同等又は前
記切欠き部の長さよりも大きいことを特徴とする手段1
乃至5のいずれかに記載のドアウエザーストリップ。
【0019】手段6によれば、係合凸部の前後方向の長
さが切欠き部の長さとほぼ同等又は大きいため、切欠き
部及び係合凸部間に隙間が生じない。このため、位置ず
れが全く生じない。また、突出部の前後方向の長さが切
欠き部の長さよりも小さいため、切欠き部に係合凸部を
係合できないといった事態が生じない。
【0020】手段7.前記弾性部材のうち、前記リテー
ナから突出する部分には、前記切欠き部を被うための拡
張部を設けたことを特徴とする手段1乃至6のいずれか
に記載のドアウエザーストリップ。
【0021】手段7によれば、弾性部材のうち、リテー
ナから突出する部分には拡張部が設けられており、これ
により切欠き部が被われる。従って、外観品質の向上を
図ることができる。
【0022】手段8.前部をヒンジ部として開閉される
車両用ドアのドアフレームの外周に設けられた金属製の
リテーナに対し、取付基部と該取付基部に一体形成さ
れ、前記車両用ドアの閉時に該ドア及び車両本体間をシ
ールするための中空状のシール部とからなるドアウエザ
ーストリップを、前記取付基部を嵌め込むことで取着し
てなるドアウエザーストリップの取付構造において、前
記車両用ドアの後上部コーナー部近傍のリテーナの一部
に切欠き部を設けるとともに、前記ウエザーストリップ
には前記切欠き部に係合される係合凸部を設け、かつ、
該係合凸部を、少なくとも本体部が前記取付基部内に位
置する硬質材料製のインサート部材のうち前記本体部か
ら突出する突出部と、少なくとも該突出部の長手方向前
後に位置し、前記取付基部の一部よりなる弾性部材とに
よって構成したことを特徴とするドアウエザーストリッ
プ。
【0023】手段8によれば、前部をヒンジ部として開
閉される車両用ドアのドアフレームの外周に設けられた
金属製のリテーナに対し、取付基部と該取付基部に一体
形成され、前記車両用ドアの閉時に該ドア及び車両本体
間をシールするための中空状のシール部とからなるドア
ウエザーストリップが、その取付基部が嵌め込まれるこ
とで取着される。さて、車両用ドアの後上部コーナー部
近傍のリテーナの一部には切欠き部が設けられ、ここに
ウエザーストリップの係合凸部が係合される。このた
め、ドア閉時等において、ウエザーストリップの長手方
向にずれ応力がかかったとしてもずれにくい。また、該
係合凸部は、少なくとも本体部が取付基部内に位置する
硬質材料製のインサート部材のうち本体部から突出する
突出部と、少なくとも該突出部の長手方向前後に位置
し、前記取付基部の一部よりなる弾性部材とによって構
成されている。このため、ウエザーストリップ製造時等
に若干の寸法誤差が生じたとしても、弾性部材の弾性変
形によって切欠き部に係合凸部を係合させることがで
き、隙間の発生を最小限に抑えることができる。また、
隙間が存在したとしても、突出部の長手方向前後には弾
性部材が設けられているため、係合凸部が金属製のリテ
ーナに当たっても、音が発生しにくい。その結果、位置
ずれに伴う異音の発生を確実に防止することができる。
さらに、弾性部材が取付基部の一部によって構成されて
いるため、取付基部の成形に際し弾性部材を合わせて成
形することができ、別途弾性部材を取付ける手間が省か
れる。その結果、上記構成を確保するための煩わしさが
生じにくい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、一実施の形態について図
面を参照しつつ説明する。
【0025】図1,2に示すように、自動車用ドアの外
周形状に対応して、EPDM(エチレン−プロピレン−
ジエン共重合ゴム)よりなるウエザーストリップ11が
設けられている。より詳しく説明すると、ドア12のド
アフレーム12aには、その外周形状に沿うようにして
金属製のリテーナ13が固着されている。リテーナ13
は、断面略C字状をなしている。そして、該リテーナ1
3に対し、ウエザーストリップ11が取付けられてい
る。
【0026】ウエザーストリップ11は、ドアフレーム
12aの上部や後部等に対応する略直線状の部分と、ド
アフレーム12aのコーナー部(図2のα部分:図2で
は右側が前方を指している)等に対応し、前記略直線状
の部分が交わるコーナー部分とを有する。略直線状の部
分は、押出成形法により構成され、いずれの部位におい
てもほぼ同一の断面形状をなす押出成形部14となって
いる。また、コーナー部分は、型成形法により成形され
た型成形部15となっている。さらに、断面方向からみ
た場合、ウエザーストリップ11は、リテーナ13に対
し取付けられる取付基部16と、該取付基部16に一体
形成された中空状のシール部17とを備えている。な
お、取付基部16と中空状のシール部17との境界部分
からは、サブシールリップ18が突出形成されている。
そして、ドア12の閉時には、主として前記シール部1
7が潰れ変形することによって、ドア12及び車両本体
間がシールされるようになっている。
【0027】さて、ドア12上部のドアフレーム12a
に固着されたリテーナ13には、そのドア12のコーナ
部近傍(リテーナ13の後部)において、車内側が開口
するようにして切欠き部19が形成されている。これに
対し、前記ウエザーストリップ11には、切り欠き部1
9に係合される係合凸部21が設けられている。
【0028】本実施の形態では、係合凸部21は次のよ
うに構成されている。すなわち、図1,3,4に示すよ
うに、ウエザーストリップ11の型成形部15内には、
ポリプロピレン等の硬質樹脂よりなるインサート部材2
2が設けられている。インサート部材22は、略板状の
本体部23と、該本体部23から突出する突出部24と
によって構成されている。取付基部16内には、本体部
23が埋設されているとともに、突出部24が、取付基
部16の一部よりなる弾性部材としてのゴム部材25で
被覆されている。そして、係合凸部21は、前記突出部
24と、ゴム部材25とによって構成されている。
【0029】このようなウエザーストリップ11は、次
のように製造される。すなわち、押出成形部14を予め
成形しておき、上部及び後部の押出成形部14の各端部
を型成形部14成形用の金型にセットする。この状態
で、金型内の所定位置に前記インサート部材22をセッ
トする。そして、キャビティ内に未加硫のEPDMを充
填し、加硫を施す。これにより、取付基部16内にイン
サート部材22が埋設された状態で、上述したような係
合凸部21を有してなる型成形部14が得られるのであ
る。
【0030】次に、上記のように構成されてなるウエザ
ーストリップ11及びその取付構造に関する作用効果に
ついて説明する。例えば、ドア12の閉時に際しては、
ウエザーストリップ11は前部のヒンジ部側から後側に
向けて車両本体に当接してゆくため、ドア12上部に対
応するウエザーストリップ11の長手方向に前方から後
方へとずれ応力がかかることがある。これに対し、本実
施の形態によれば、ウエザーストリップ11の係合凸部
21が、リテーナ13に設けられた切欠き部19に対し
係合されているため、ずれにくい。
【0031】また、係合凸部21は、インサート部材2
2の突出部24と、突出部24を被覆する取付基部16
の一部よりなるゴム部材25とによって構成されてい
る。このため、仮に係合凸部21がリテーナ13に当た
っても、音が発生しにくい。その結果、位置ずれに伴う
異音の発生を確実に防止することができる。
【0032】さらに、本実施の形態では、ゴム部材25
が取付基部16の一部によって構成されているため、取
付基部16の成形(型成形)に際しゴム部材25を合わ
せて成形することができ、別途ゴム部材を取付ける手間
が省かれる。その結果、上記構成を確保するための煩わ
しさが生じにくい。
【0033】併せて、ゴム部材25によって、突出部2
4が全て被覆されるため、外部から突出部24が視認さ
れることがない。その結果、突出部24を設けることに
起因する外観品質の低下を防止することができる。ま
た、突出部24とゴム部材25との境界部分から水等の
異物が浸入するといった事態をも抑制できる。
【0034】尚、上記実施の形態の記載内容に限定され
ず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下にお
いて例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
【0035】(a)上記実施の形態では、型成形部15
の成形時にインサート部材22をセットしておいて、イ
ンサート部材22の本体部23を取付基部16に埋設す
ることとしている。これに対し、図5に示すように、本
体部31及び突出部32よりなるインサート部材33
を、型成形部34の成形後において、取付基部35内に
図示しない開口部より嵌め込むようにしてもよい。な
お、この場合、型成形部34の成形に際しては、突出部
32の収容される膨出部分(ゴム部材36)を成形して
おくのが望ましい。このように構成しても、インサート
部材33の突出部32及び取付基部35のゴム部材36
によって係合凸部37を構成することができ、上記実施
の形態と同様の作用効果が奏される。また、インサート
部材33は、型成形後において嵌め込まれるものである
ため、従前とほぼ同様の型成形を行えばよく、既存の成
形設備をほぼそのまま使用することができる。
【0036】(b)また、図6に示すように、型成形部
41の成形後において、取付基部42のリテーナ側を凹
状の収容部43とし、そこに本体部44及び突出部45
を有するインサート部材46を嵌め込むようにしてもよ
い。なお、この場合、インサート部材46には、本体部
44から突出する係止突起47を一体形成しておき、取
付基部42には、該係止突起47が嵌め込まれる係止孔
48を設けておくのが望ましい。このように構成するこ
とで位置決めが正確に行われ、位置ずれの防止も図るこ
とができる。勿論、かかる係止突起47及び係止孔48
を省略してもよい。
【0037】(c)さらに、上記実施の形態では、突出
部24を全てゴム部材25で被覆することとしている
が、図7に示すように、突出部51の長手方向前後にゴ
ム部材52を設けることとしてもよい。このように構成
しても異音の発生を抑制することができる。
【0038】(d)併せて、図8に示すように、係合凸
部61の先端のゴム部材62によって構成される部分を
切欠き部63の長さよりも長い拡径部64としてもよ
い。このように構成することで、外部から切欠き部63
が拡径部64で被われて視認されないこととなり、より
一層の外観品質の向上を図ることができる。
【0039】(e)また、上記実施の形態では、切欠き
部19と係合凸部21との間に若干の隙間が存在する場
合について図示しているが(図1,4等参照)、隙間を
設けない構成としてもよい。なお、この場合、突出部2
4の前後方向の長さは切欠き部19の長さよりも小さ
く、かつ、係合凸部21の前後方向の長さは切欠き部1
9の長さとほぼ同等又は切欠き部19の長さよりも大き
くなるよう構成することとするのが望ましい。このよう
にすることで、切欠き部19及び係合凸部21間に隙間
が生じず、位置ずれが全く生じない。さらには、ウエザ
ーストリップ11の製造時等に若干の寸法誤差が生じた
としても、ゴム部材25の弾性変形によって切欠き部1
9に係合凸部21を係合させることができ、装着性の悪
化を防止しつつ、隙間の発生を最小限に抑えることがで
きる。
【0040】(f)上記実施の形態ではウエザーストリ
ップ11を構成する素材としてEPDMを例示したが、
IR(イソブレンゴム)、CR(クロロプレンゴム)等
の他の弾性材料を用いてもよい。また、オレフィン系熱
可塑性エラストマー(TPO)、或いは軟質のポリ塩化
ビニル等の他の弾性素材により構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態においてウエザーストリップの取
付構造を示す斜視図である。
【図2】ドアを中心とした車両を示す側面図である。
【図3】ウエザーストリップの係合凸部等の構成を示す
図1のJ−J線断面図である。
【図4】ウエザーストリップの係合凸部の構成を示す図
1のK−K線断面図である。
【図5】別の実施の形態におけるウエザーストリップの
係合凸部等の構成を示す断面図である。
【図6】別の実施の形態におけるウエザーストリップの
係合凸部等の構成を示す断面図である。
【図7】別の実施の形態におけるウエザーストリップの
係合凸部等の構成を示す断面図である。
【図8】別の実施の形態におけるウエザーストリップの
取付構造を示す模式的な平面図である。
【符号の説明】
11…ウエザーストリップ、12…ドア(ドアフレー
ム)、13…リテーナ、15…型成形部、16…取付基
部、17…シール部、19,63…切欠き部、21,3
7,61…係合凸部、22,33,46…インサート部
材、23,31,44…本体部、24,32,45,5
1…突出部、25,36,52,62…弾性部材として
のゴム部材、64…拡径部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用ドアのドアフレームの外周に設け
    られたリテーナに対し取付けられる取付基部と、 前記取付基部に一体形成され、前記車両用ドアの閉時に
    該ドア及び車両本体間をシールするための中空状のシー
    ル部と を備えた弾性材料よりなるドアウエザーストリップであ
    って、 前記リテーナの一部に設けられた切欠き部に対し係合さ
    れる係合凸部を設けるとともに、該係合凸部を、少なく
    とも本体部が前記取付基部内に位置する硬質材料製のイ
    ンサート部材のうち前記本体部から突出する突出部と、
    少なくとも該突出部の長手方向前後に位置する弾性部材
    とによって構成したことを特徴とするドアウエザースト
    リップ。
  2. 【請求項2】 前部をヒンジ部として開閉される車両用
    ドアのドアフレームの外周に設けられた金属製のリテー
    ナに対し取付けられる取付基部と、 前記取付基部に一体形成され、前記車両用ドアの閉時に
    該ドア及び車両本体間をシールするための中空状のシー
    ル部とを備えた弾性材料よりなるドアウエザーストリッ
    プであって、 前記車両用ドアの後上部コーナー部近傍のリテーナの一
    部に設けられた切欠き部に対し係合される係合凸部を設
    けるとともに、該係合凸部を、少なくとも本体部が前記
    取付基部内に位置する硬質材料製のインサート部材のう
    ち前記本体部から突出する突出部と、少なくとも該突出
    部の長手方向前後に位置し、前記取付基部の一部よりな
    る弾性部材とによって構成したことを特徴とするドアウ
    エザーストリップ。
  3. 【請求項3】 前記弾性部材は、前記突出部を全て被覆
    するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載
    のドアウエザーストリップ。
  4. 【請求項4】 少なくとも前記係合凸部の設けられる部
    位及びその近傍の取付基部及びシール部は、型成形によ
    り成形されるものであり、かつ、前記インサート部材の
    少なくとも本体部は、前記型成形に際し前記取付基部内
    に埋設されるものであることを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれかに記載のドアウエザーストリップ。
  5. 【請求項5】 少なくとも前記係合凸部の設けられる部
    位及びその近傍の取付基部及びシール部は、型成形によ
    り成形されるものであり、かつ、前記インサート部材
    は、前記型成形後において少なくともその本体部が前記
    取付基部内に嵌め込まれるものであることを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれかに記載のドアウエザーストリ
    ップ。
  6. 【請求項6】 前記突出部の前後方向の長さは前記切欠
    き部の長さよりも小さく、かつ、前記係合凸部の前後方
    向の長さは前記切欠き部の長さとほぼ同等又は前記切欠
    き部の長さよりも大きいことを特徴とする請求項1乃至
    5のいずれかに記載のドアウエザーストリップ。
  7. 【請求項7】 前記弾性部材のうち、前記リテーナから
    突出する部分には、前記切欠き部を被うための拡張部を
    設けたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記
    載のドアウエザーストリップ。
  8. 【請求項8】 前部をヒンジ部として開閉される車両用
    ドアのドアフレームの外周に設けられた金属製のリテー
    ナに対し、取付基部と該取付基部に一体形成され、前記
    車両用ドアの閉時に該ドア及び車両本体間をシールする
    ための中空状のシール部とからなるドアウエザーストリ
    ップを、前記取付基部を嵌め込むことで取着してなるド
    アウエザーストリップの取付構造において、 前記車両用ドアの後上部コーナー部近傍のリテーナの一
    部に切欠き部を設けるとともに、前記ウエザーストリッ
    プには前記切欠き部に係合される係合凸部を設け、か
    つ、該係合凸部を、少なくとも本体部が前記取付基部内
    に位置する硬質材料製のインサート部材のうち前記本体
    部から突出する突出部と、少なくとも該突出部の長手方
    向前後に位置し、前記取付基部の一部よりなる弾性部材
    とによって構成したことを特徴とするドアウエザースト
    リップ。
JP2001021297A 2001-01-30 2001-01-30 ドアウエザーストリップ及びその取付構造 Withdrawn JP2002225569A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001021297A JP2002225569A (ja) 2001-01-30 2001-01-30 ドアウエザーストリップ及びその取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001021297A JP2002225569A (ja) 2001-01-30 2001-01-30 ドアウエザーストリップ及びその取付構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002225569A true JP2002225569A (ja) 2002-08-14

Family

ID=18886881

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001021297A Withdrawn JP2002225569A (ja) 2001-01-30 2001-01-30 ドアウエザーストリップ及びその取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002225569A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007196909A (ja) * 2006-01-27 2007-08-09 Toyoda Gosei Co Ltd ガラスラン
US7294386B2 (en) 2003-08-29 2007-11-13 Toyoda Gosei Co., Ltd. Glass run
US8667738B2 (en) 2009-02-06 2014-03-11 Tokai Kogyo Co., Ltd. Glass run channel assembly and its manufacturing method

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7294386B2 (en) 2003-08-29 2007-11-13 Toyoda Gosei Co., Ltd. Glass run
JP2007196909A (ja) * 2006-01-27 2007-08-09 Toyoda Gosei Co Ltd ガラスラン
JP4692303B2 (ja) * 2006-01-27 2011-06-01 豊田合成株式会社 ガラスランの製造方法
US8667738B2 (en) 2009-02-06 2014-03-11 Tokai Kogyo Co., Ltd. Glass run channel assembly and its manufacturing method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7533495B2 (en) Glass run
EP1864842B1 (en) Glass run
US7578098B2 (en) Door weather strip for motor vehicle
US7172239B2 (en) Sealing structure for vehicle door
US20040216384A1 (en) Door weather strip
EP1293372B1 (en) Automotive weather strip
JP2006347485A (ja) 自動車用ガラスラン
US20070028524A1 (en) Sealing structure for vehicle door
US20110078959A1 (en) Opening trim weather strip
US7214417B2 (en) Weather strip and manufacturing method therefor
AU2003252770B2 (en) Door seal structure of motor vehicle
US5976438A (en) Method of manufacturing door glass run for motor vehicle
JP3508596B2 (ja) ガラスラン
JP2008149739A (ja) ガラスラン
US6936320B2 (en) Weather strip
JP2008081000A (ja) ガラスラン
JP2002225569A (ja) ドアウエザーストリップ及びその取付構造
JP4434039B2 (ja) ウエザストリップの製造方法
JP3580132B2 (ja) 自動車用ウェザストリップ
JP2002274189A (ja) 車両用ドア装置
JP2006008045A (ja) ガラスラン及びその取付構造
JP3778196B2 (ja) ガラスランの組付構造
JPH10181351A (ja) 自動車用ウエザストリップ
JP2002187500A (ja) 自動車用ウエザストリップ
JP2007008262A (ja) 自動車用ガラスラン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070725

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20090129