JP3574745B2 - 車両用ルーフモールディング - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用ルーフの、ルーフパネルとサイドストラクチャとの接合部に形成される細長状の凹溝のところに設けられるものであって、当該凹溝を上方から塞ぐように設置される化粧用のモールディングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の、車両用ルーフモールディングは、例えば図7に示す如く、ルーフパネル90とサイドストラクチャ80との接合部のところに形成されるU字状の凹溝910のところに、その長手方向に沿って設けられた複数のクリップ50を介して装着されるようになっているものである。具体的には、まず、凹溝910の底の部分に、返し部550を有するクリップ50を、上記凹溝910の長手方向に沿って複数個設置するようにするとともに、一方、車両用ルーフモールディング10は、上記凹溝910の全体を覆うように形成された屋根状の蓋部110と、当該蓋部110から下方に伸びるように形成されたフック部120とからなるようにし、このような車両用ルーフモールディング10の上記フック部120を、上記クリップ50の返し部550のところに係合させることによって、本車両用ルーフモールディング10をルーフパネル90の上記凹溝910のところに装着するようにしているものである。このように、従来のものは、車両用ルーフモールディング10の装着に当って、ルーフ上の凹溝910内に、複数個のクリップ50を設置しておかなければならず、このクリップ50の設置作業等が煩雑にならざるを得ないと言う問題点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなクリップの設置に関する問題点を解決するために、上記クリップを無くするようにした、いわゆるクリップレス方式のものが開発され、例えば実公平7−8313号公報等により、既に公知となっている。ところで、このものは、本車両用ルーフモールディングの長手方向両端末部のところに係合フック等からなる係合部材を設け、これをもって車体側のメンバ等に係合させるとともに、車両用ルーフモールディング本体のところには、例えば図6に示す如く、弾性変形をするリップ150を設け、これによって上記凹溝910の縦壁990のところに、摩擦力にて係合させるようにしているものである。従って、このような構成を採る都合上、上記縦壁990は、先すぼまりの形状となっている。すなわち、凹溝910の底辺部の幅(D’)よりも上方の開口部の幅(D)の方が小さくなっている。このような構成からなるものにおいて、最近の車両においては、上記ルーフパネル上に、ルーフキャリヤを装着するための基礎となるルーフレールが取り付けられるようになっている。このようなルーフレールの装着に当っては、その取付安定性を得るために、当該ルーフレールの取付け基盤となるベース部の表面積を大きく採りたいという要請がある。このような大きな表面積を有するルーフレールベース部を、上記凹溝910内に装着するためには、その開口部の幅(D)も十分に確保する必要がある。すなわち、D≒D’の状態にしたい。しかしながら、このようなD≒D’の状態の凹溝910を形成するようにすると、ここに設置(装着)される車両用ルーフモールディングが、その長手方向の一部において、上記凹溝910から飛び出して、抜け出てしまうと言うおそれがある。このような問題点を解決するために、上記開口部溝幅を十分に採るようにしたものにおいても、上記車両用ルーフモールディングが、確実に上記凹溝内に係合するようにした車両用ルーフモールディングを提供しようとするのが、本発明の目的(課題)である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明においては次のような手段を講ずることとした。すなわち、請求項1記載の発明においては、車両のルーフパネルとサイドストラクチャとの接合部に形成される細長状凹溝のところに設けられるものであって、当該凹溝を塞ぐように設置される車両用ルーフモールディングに関して、硬質プラスチック材からなるものであって、その断面形態が、底辺部を形成するベース部を基礎に、当該ベース部から上方に向かって直立状に設けられた縦壁部を有する構成からなる基幹部と、当該基幹部を形成するベース部の上側であって上記縦壁部のところから左右に枝状に伸びるように形成された断面形態からなるとともに、上記凹溝から抜け出ようとすると、先端部が上記ベース部と上記凹溝の側壁との間に楔状に係合する弾力性に富んだ軟質プラスチック材からなるリップと、上記基幹部の上方部に設けられるものであって耐候性に優れた軟質プラスチック材からなるとともに、上記凹溝を塞ぐ屋根状の断面形態からなる蓋部と、からなり、更に、これら各部が押出成形手段にて一体的に成形されるようにした構成を採ることとした。
【0005】
このような構成を採ることにより、本発明のものにおいては次のような作用を呈することとなる。すなわち、車両用ルーフモールディングを、上記ルーフ上に設けられた凹溝内へ装着するに当っては、まず、本ルーフモールディングを上記凹溝の開口部のところに仮設置するとともに、このように仮設置された状態のものを、上方から、上記蓋部を形成するところを下方へ向かって押し付けるようにする。これによって、その全体が上記凹溝内に嵌まり込むこととなる。そして、この場合、本ルーフモールディングの下方部に設けられたリップのところは、図1の二点鎖線図示の如く、上方へ反り返った状態で嵌まり込むこととなる。そして更に、上記リップの付け根に近いところは、本ルーフモールディング底辺部に設けられた比較的剛性の高いベース部のところに押し付けられた状態で設置されることとなる。その結果、本ルーフモールディングが上記凹溝から抜け出ようとすると、上記反り返ったリップの反転作用が、剛性の高い上記ベース部のところで阻止されることとなる。従って、リップの先端部は上記ベース部と凹溝の側壁との間に楔状に係合し、本ルーフモールディングは、上記凹溝から抜け出ないようになる。このように、本発明のものにおいては、弾性変形をしやすい上記リップ及び剛性の高いベース部の作用により、その装着が簡単に行なわれるとともに、一旦装着された後は、簡単には抜け出ないようになる。
【0006】
次に、請求項2記載の発明について説明する。このものも、その基本的な点は、上記請求項1記載のものと同じである。その特徴とするところは、凹溝の側壁のところに係合するものであって枝状に形成されたリップを、上下方向において段違い状に設けるようにしたことである。すなわち、車両のルーフパネルとサイドストラクチャとの接合部に形成される細長状凹溝のところに設けられるものであって、当該凹溝を塞ぐように設置される車両用ルーフモールディングに関して、硬質プラスチック材からなるものであって、その断面形態が、底辺部を形成するベース部を基礎に当該ベース部から直立状に上方に伸びるように形成された縦壁部を有する基幹部と、当該基幹部を形成するベース部の一方の端部のところから凹溝の側壁に向かって伸びるように形成されるものであって枝状の断面形態からなるとともに、弾力性に富んだ軟質プラスチック材にて形成されるリップ(一方のリップ)と、当該一方のリップの設けられる側とは反対の側であって上記基幹部を形成するベース部の上側のところから凹溝の側壁に向かって伸びるように、かつ、枝状の断面形態を有するように形成されるとともに、上記凹溝から抜け出ようとすると、先端部が上記ベース部と上記凹溝の側壁との間に楔状に係合する弾力性に富んだ軟質プラスチック材にて形成されるリップ(他方のリップ)と、上記基幹部の上方部に設けられるものであって耐候性に優れた軟質プラスチック材からなるとともに、上記凹溝を塞ぐ屋根状の断面形態からなる蓋部と、からなり、更に、これら各部が押出成形手段にて一体的に成形されるようにした構成を採ることとした。
【0007】
このような構成を採ることにより、本発明のものおいても、上記請求項1記載のものと同様の作用を呈することとなる。すなわち、本ルーフモールディングを上記ルーフ上に設けられた凹溝内へ装着するに当っては、上記基幹部の下方部に左右段違い状に設けられた各リップを弾性変形させ、上記凹溝内の側壁のところを滑らせて、簡単に装着(設置)することができる。そして、このようにして、一旦装着された後は、各リップが上記側壁のところに楔状に係合することとなるので、容易には外れることがない。すなわち、本ルーフモールディングは、上記凹溝から抜け出ないようになる。
【0008】
特に、本発明のものにおいては、上記リップの一方のものが、本ルーフモールディングの最下端部のベース部のところから枝状に張り出すように設けられているとともに、他方のものは、上記ベース部の上側のところから、同じく枝状に張り出すように設けられているので、本ルーフモールディングを凹溝から抜け出させようとする力が作用しても、各リップは簡単には反転せず、従って、凹溝からは抜け出ないようになる。すなわち、一方のリップである上記基幹部のベース部のところから側壁側へ張り出すように設けられたものは、凹溝の最深部に設置されているので、その先端部のところが反転せず、従って、凹溝から抜け出ないようになる。また、他方のリップであるベース部の上側のところから張り出すように設けられたものは、その付け根部から中間部にかけて、剛性の高いベース部にて下方から支えられるようになり、従って、その先端部は凹溝の側壁との間において楔状に係合する(かみ合う)ようになる。その結果、本ルーフモールディングは、簡単には上記凹溝から抜け出ないようになる(図2参照)。このように、本発明のものにおいては、左右のリップを上下方向において段違い状に設置することにより、上記凹溝内への装着は簡単に行なわれる一方、一旦装着された後は、簡単には抜け出ないようになり、本ルーフモールディングの上記凹溝内での保持が確実に行なわれることとなる。
【0009】
次に、請求項3記載の発明について説明する。このものも、その基本的な点は、上記請求項1及び請求項2記載のものと同じである。その特徴とするところは、上記請求項1または請求項2記載の車両用ルーフモールディングにおいて、その両端末部のところであって硬質プラスチック材からなる基幹部のところを、その長手方向にわたって所定の長さだけ切欠くようにするとともに、この切欠かれた基幹部のところに、硬質プラスチック材からなるものであってルーフの凹溝内に設けられたスタッドと係合するクリップ部を、インジェクション成形手段により一体的に設けるようにした構成を採ることとした。
【0010】
このような構成を採ることにより、本発明のものにおいては次のような作用を呈することとなる。すなわち、請求項1または請求項2記載のものに加えて、更に、本ルーフモールディングのルーフ凹溝内への取付けが、本ルーフモールディングの両端末部に設けられたクリップ部とルーフ凹溝内に設けられたTスタッド等からなるスタッドとの係合作用により、確実に行なわれることとなる。そして、このようなクリップ部とTスタッドとの係合(結合)関係において、本クリップ部はプラスチック材にて形成されており、両者の結合部が従来のものにおけるような金属どうしではなくなるので、錆の発生等が防止されることとなる。また、このような結合(係合)部を形成するクリップ部は、インジェクション成形手段にて本ルーフモールディングと一体的に成形されるようになっているので、その成形手順(製造工程)が簡略化され、本ルーフモールディング全体の製造コストの低減化を図ることができるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、図1ないし図5を基に説明する。本実施形態にかかるものは、図3に示す如く、車両のルーフパネル8とサイドストラクチャ7との接合部に形成される細長状凹溝9のところに設けられるものであって、当該凹溝9を塞ぐように設置される車両用ルーフモールディングに関するものである。このような車両用ルーフモールディングの第一の実施の形態に関するものの、その構成は、硬質プラスチック材からなるものであって、図1に示す如く、その断面形態が底辺部を形成するベース部12を基礎に、当該ベース部12から上方に向かって直立状に設けられた縦壁部11を有する基幹部1と、当該基幹部1の上記縦壁部11の下方部であって上記ベース部12の上側のところから左右に枝状に伸びるように形成され、かつ、弾力性に富んだ軟質プラスチック材にて形成されるリップ3と、上記基幹部1の上方部に設けられるものであって耐候性に優れた軟質プラスチック材からなるとともに、上記凹溝9を塞ぐ屋根状の断面形態からなる蓋部4と、からなることを基本とするものである。そして、これら基本断面形態を有する各部1、3、4が、押出成形手段にて一体的に成形されるようになっているものである。
【0012】
このような基本構成において、上記基幹部1は、その全体が、ある程度の剛性を有するものであることが必要とされるので、本実施の形態のものにおいては、硬質プラスチック材、例えば硬質のポリ塩化ビニール樹脂(PVC)等にて形成されるようになっている。また、上記リップ3及び屋根状の蓋部4は、凹溝9の側壁91及び開口部99のところになじむようにする必要があるところから、軟質プラスチック材、例えば軟質のポリ塩化ビニール樹脂等からなるものである。特に、リップ3の素材としては、永年の使用においても、その弾力性が確保されるようにする必要があるところから、適量のNBR(アクリロニトリル・ブタジエンゴム)の混ぜ合わされたものが採用されるようになっている。これに対して蓋部4の素材としては、耐候性に優れた添加物の付加されたものが採用されるようになっている。そして、このような硬さ等の異なる複数種類のプラスチック材からなるものが、同時押出成形手段にて、一体的に成形されるようになっているものである。従って、押出成形手段により、同一断面形態を有する型材が効率良く形成されることとなる。
【0013】
このような構成からなるものにおいて、本ルーフモールディングの両端末部のところには、図5に示す如く、例えば硬質プラスチック材からなるクリップ部5が、本ルーフモールディングと一体的に設けられるようになっている。このクリップ部5の成形手順について、図4及び図5を基に説明する。まず、押出成形工程の途中において、所定の切断型等を用いて、上記基幹部1の下方部に形成されるベース部12周りを、長手方向に所定の長さ分だけ切欠くようにする(図4参照)。すなわち、図4に示す如く、本ルーフモールディングの端末部のところに切欠部19を押出成形工程の一部にて形成させる。なお、この切欠部19の形成は、このような押出成形工程の一部にて行なわせる、いわゆるインライン方式のものの外に、押出成形工程とは別の工程である、いわゆるオフライン工程にて行わせるようにすることもできる。このようにして形成された切欠部19のところに、図5に示す如く、必要に応じて接着材55を塗布するとともに、このような切欠部19を有する本ルーフモールディングの端末部のところを、所定の型内に設置し、ここのところに所定のインジェクション成形手段にて、硬質塩化ビニール樹脂(PVC)等の硬質プラスチック材を注入する。すなわち、上記切欠部19のところにインジェクション成形手段にて、硬質プラスチック材からなるクリップ部5を一体的に設ける。これによって、両端末部に硬質プラスチック製のクリップ部5を一体的に有するルーフモールディング(ルーフモールディングアセンブリ)が形成されることとなる(図5参照)。
【0014】
次に、このような構成からなる本実施の形態のものについての、上記凹溝9内への装着手順について説明する。まず、図3に示す如く、ルーフパネル8とサイドストラクチャ7との接合部に形成される凹溝9の、その底辺部に設けられたスタッド(Tスタッド)のところに、本ルーフモールディングの両端末部に設けられたクリップ部5を係合させるとともに、本ルーフモールディング全体を、上記凹溝9の開口部99のところに仮設置する。そして、このように仮設置された状態のものを、上方から、図1の蓋部4のところを下方へ向かって押し付けるようにする。これによって、本ルーフモールディング全体が上記凹溝9内に嵌まり込むこととなる。そして、この場合、本ルーフモールディングの下方部に設けられたリップ3のところが、図1の二点鎖線図示の如く、上方へ反り返った状態で嵌まり込むこととなる。そして更に、上記リップ3の中間部35の付近が、本ルーフモールディングの底辺部に設けられた比較的剛性の高いベース部12のところで下側から支えられることとなる。その結果、本ルーフモールディングが上記凹溝9から抜け出ようとすると、上記反り返ったリップ3の付け根部39から中間部35にかけた部分が、上記剛性の高いベース部12にて支えられることとなるので、その先端部31は反転せず、上記ベース部12と凹溝9の側壁91との間に楔状に係合することとなる。従って、本ルーフモールディングは、上記凹溝9から抜け出ないようになる。このように、本実施の形態のものにおいては、弾性変形をしやすい上記リップ3及び剛性の高いベース部12の作用により、その装着(設置)が簡単に行なわれるとともに、一旦装着された後は、容易には上記凹溝9から抜け出ないようになる。
【0015】
次に、本発明の第二の実施の形態(第二実施形態)について、図2を基に説明する。このものも、その基本的な点は、上記第一の実施の形態に関するものと同じである。異なる点は、リップの構成についてである。すなわち、本実施の形態のものにおいては、その一方のリップ2が、図2に示す如く、硬質プラスチック材からなる基幹部1の、その底辺部に設けられたベース部12の、その先端のところから側方に枝状に伸びるように設けられるようになっているとともに、当該一方のリップ2の反対側に設けられる他方のリップ3は、上記基幹部1の底辺部に形成されたベース部12の上側のところから側方へ枝状に張り出すように設けられるようになっているものである。このような基本構成において、これらリップ2、3は、上記第一の実施の形態のところで述べた枝状のリップ3と同様、弾力性に富んだ軟質プラスチック材、例えば軟質のポリ塩化ビニール樹脂(PVC)に適量のNBRが混合されたブレンド材等からなるものである。そして、このような構成からなるものが、上記凹溝9内に設置(装着)されると、本ルーフモールディングは、簡単には上記凹溝9から抜け出ないようになる。すなわち、本実施の形態のものにおいては、図2に示す如く、左右の各リップ2、3のうちベース部12の先端部のところに設けられる一方のリップ2は、凹溝9の最深部のところに設置されることとなるので、その先端部21は簡単には凹溝9から抜け出ないようになる。一方、ベース部12の上側のところから凹溝9の側壁91に向かって張り出すように設けられた他方のリップ3も、その付け根部39から中間部35にかけた部分が剛性の高いベース部12にて下方から支えられるようになっている。従って、その先端部31のところは、図2の二点鎖線図示のように変形をして、上記凹溝9の側壁91との間において楔状に係合する(かみ合う)こととなる。その結果、ルーフモールディングの各リップ2、3は、上記基幹部1の縦壁部11と凹溝9の側壁91との間にかみ込んだ状態となる。従って、一旦装着された後には、容易には抜け出ないようになる。
【0016】
【発明の効果】
本発明によれば、車両のルーフパネルとサイドストラクチャとの接合部に形成される細長状凹溝のところに設けられるものであって、当該凹溝を塞ぐように設置される車両用ルーフモールディングに関して、硬質プラスチック材からなるものであって、その断面形態が、底辺部を形成するベース部を基礎に当該ベース部から上方に向かって直立状に設けられた縦壁部を有する構成からなる基幹部と、当該基幹部の上記縦壁部の下方部から左右に枝状に伸びるように形成された断面形態からなるものであって弾力性に富んだ軟質プラスチック材からなるリップと、上記基幹部の上方部に設けられるものであって耐候性に優れた軟質プラスチック材からなるとともに、上記凹溝を塞ぐ屋根状の断面形態からなる蓋部と、からなるようにするとともに、これら各部が、押出成形手段にて一体的に成形されるようにした構成を採ることとしたので、簡単な操作にて、本ルーフモールディングをルーフパネル上に設けられた凹溝内へ装着することができるようになるとともに、一旦装着された後は、簡単には、上記凹溝から外れたりする(抜け出る)ようなことが無くなった。
【0017】
すなわち、車両用ルーフモールディングを、上記ルーフ上に設けられた凹溝内へ装着するに当っては、まず、本ルーフモールディングを上記凹溝の底辺部に設けられたスタッドのところに、本ルーフモールディングの端末部に設けられたクリップ部のところを、まず、係合させることによって、本ルーフモールディングを上記凹溝の開口部のところに仮設置するとともに、このように仮設置された状態のものを、上方から、上記蓋部を形成するところを下方へ向かって押し付けるようにすることによって、その全体を上記凹溝内に嵌まり込ませることができるようになった。従って、装着作業の効率化を図ることができるようになった。また、このようにして装着された本ルーフモールディングは、そのリップ先端部が、上方へ反り返った状態で嵌まり込むこととなるので、本ルーフモールディングが上記凹溝から抜け出ようとすると、当該反り返ったリップが凹溝の側壁との間にて楔状にかみ合うようになり、上記凹溝から抜け出ないようになった。すなわち、凹溝の開口部を拡く形成しても、本ルーフモールディングを、上記凹溝内に確実に保持することができるようになった。
【0018】
また、本ルーフモールディングアセンブリの両端末部のところに設けられるクリップ部は硬質プラスチック材からなるものであるところから、凹溝内に設けられたスタッドとの係合部(結合部)が金属接触とならず、錆の発生等を未然に防止することができるようになった。また、このようなプラスチック製クリップ部の形成をインジェクション成形手段にてルーフモールディング本体と一体的に行なわせるようにしたので、このようなクリップ部を有するルーフモールディングアセンブリについての、その生産性の向上を図ることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態にかかるものの基本構成を示す横断面図である。
【図2】本発明の第二の実施の形態にかかるものの基本構成を示す横断面図である。
【図3】本発明にかかる車両用ルーフモールディングのルーフパネル上への設置(装着)状態を示す斜視図である。
【図4】本発明にかかるルーフモールディングの端末部のところに切欠部を設けるようにした半製品状態のものについての、その構成を示す斜視図である。
【図5】本発明にかかるルーフモールディングの端末部のところにクリップ部を設けるようにしたものについての、その製造工程を示す図である。
【図6】従来例の基本構成を示す横断面図である。
【図7】クリップ式ルーフモールディングの全体構成を示す展開斜視図である。
【符号の説明】
1 基幹部
11 縦壁部
12 ベース部
19 切欠部
2 リップ(一方のリップ)
21 先端部
3 リップ(他方のリップ)
31 先端部
35 中間部
39 付け根部
4 蓋部
5 クリップ部
55 接着材
7 サイドストラクチャ
8 ルーフパネル
9 凹溝
91 側壁
99 開口部
Claims (3)
- 車両のルーフパネルとサイドストラクチャとの接合部に形成される細長状凹溝のところに設けられるものであって、当該凹溝を塞ぐように設置される車両用ルーフモールディングにおいて、硬質プラスチック材からなるものであって、その断面形態が、底辺部を形成するベース部を基礎に、当該ベース部から上方に向かって直立状に設けられた縦壁部を有する構成からなる基幹部と、当該基幹部を形成するベース部の上側であって上記縦壁部のところから左右に枝状に伸びるように形成された断面形態からなるとともに、上記凹溝から抜け出ようとすると、先端部が上記ベース部と上記凹溝の側壁との間に楔状に係合する弾力性に富んだ軟質プラスチック材からなるリップと、上記基幹部の上方部に設けられるものであって耐候性に優れた軟質プラスチック材からなるとともに、上記凹溝を塞ぐ屋根状の断面形態からなる蓋部と、からなり、更に、これら各部が押出成形手段にて一体的に成形されるようにした構成からなることを特徴とする車両用ルーフモールディング。
- 車両のルーフパネルとサイドストラクチャとの接合部に形成される細長状凹溝のところに設けられるものであって、当該凹溝を塞ぐように設置される車両用ルーフモールディングにおいて、硬質プラスチック材からなるものであって、その断面形態が、底辺部を形成するベース部を基礎に当該ベース部から直立状に上方に伸びるように形成された縦壁部を有する基幹部と、当該基幹部を形成するベース部の一方の端部のところから凹溝の側壁に向かって伸びるように形成されるものであって枝状の断面形態からなるとともに、弾力性に富んだ軟質プラスチック材にて形成される一方のリップと、当該一方のリップの設けられる側とは反対の側であって上記基幹部を形成するベース部の上側のところから凹溝の側壁に向かって伸びるように、かつ、枝状の断面形態を有するように形成されるとともに、上記凹溝から抜け出ようとすると、先端部が上記ベース部と上記凹溝の側壁との間に楔状に係合する弾力性に富んだ軟質プラスチック材にて形成される他方のリップと、上記基幹部の上方部に設けられるものであって耐候性に優れた軟質プラスチック材からなるとともに、上記凹溝を塞ぐ屋根状の断面形態からなる蓋部と、からなり、更に、これら各部が押出成形手段にて一体的に成形されるようにした構成からなることを特徴とする車両用ルーフモールディング。
- 請求項1または請求項2記載の車両用ルーフモールディングにおいて、本ルーフモールディングの端末部のところであって上記基幹部のところを、その長手方向にわたって所定の長さだけ切欠くようにするとともに、この切欠かれた基幹部のところに、硬質プラスチック材からなるものであってルーフの凹溝内に設置されたスタッドと係合するクリップ部を、インジェクション成形手段にて一体的に設けるようにしたことを特徴とする車両用ルーフモールディング。
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1998
- 1998-04-08 JP JP11428498A patent/JP3574745B2/ja not_active Expired - Fee Related
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