JP2001097139A - ウエザストリップ及びその製造方法 - Google Patents

ウエザストリップ及びその製造方法

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JP2001097139A JP2000218354A JP2000218354A JP2001097139A JP 2001097139 A JP2001097139 A JP 2001097139A JP 2000218354 A JP2000218354 A JP 2000218354A JP 2000218354 A JP2000218354 A JP 2000218354A JP 2001097139 A JP2001097139 A JP 2001097139A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 型成形時の金型温度を下げて成形でき、押出
成形部の加飾被覆に溶融跡や把持跡が付かないようにす
るとともに、一連の色調の外観として外観品質を向上さ
せる。また、型成形部のシール部の弾性変形に必要な荷
重を下げる。また、型成形部の取付部の形状安定性を向
上させる。 【解決手段】 オープニングトリム10は、スポンジE
PDMゴムで押出成形された中空シール部13と分離可
能な芯金15を埋没してソリッドEPDMゴムで同時押
出成形された取付部12とを備える二本の押出成形部1
1の接続端部に、軟質TPOで成形された中空状のシー
ル部23とショアDタイプ30゜〜65゜の硬度のポリ
エチレン樹脂で成形された取付部22とを備える型成形
部21を一体に形成してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、押出成形部の端部
に型成形部を一体に形成してなるウエザストリップ及び
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6〜図9は、ウエザストリップの一つ
である従来のオープニングトリム50を示している。こ
のオープニングトリム50は、二本の押出成形部51の
接続端部の端面間が型成形部61によりストレート接続
されて一体に形成されている。なお、Sは、押出成形部
51と型成形部61との境界線(接続端面)である。
【0003】図8の押出成形部51も図9の型成形部6
1も、図10に示す自動車ボディ1のドア開口周囲部の
フランジ2に取り付けられる断面略U字状の取付部5
2,62と、ドア3の当接を受けて弾性変形する中空シ
ール部53,63とを備える。さらに、押出成形部51
(ここでは二本のうちの一方のみ)は、取付部52から
突出してインナガーニッシュ(図示略)の縁部を覆う意
匠リップ部54を備える。なお、図6〜図9に示す従来
のオープニングトリム50は、図10における点線円A
部位の部分を表している。
【0004】図8の押出成形部51は、取付部52と意
匠リップ部54とがソリッドEPDM(エチレン・プロ
ピレン・ジエン共重合体)ゴムで、また、中空シール部
53がスポンジEPDMゴムで、一体的に共押出成形さ
れてなる。55は取付部52に埋没されて骨片に分離可
能な板金インサートである。取付部52から意匠リップ
部54にかけての外表面には、それらの押出成形後に樹
脂フィルム、熱可塑性エラストマーフィルム又はファブ
リック(布)が熱溶着されることにより加飾被覆56が
形成されている。
【0005】図9の型成形部61は、取付部62と中空
シール部63とがソリッドEPDMゴムで一体的に型成
形されてなる。具体的には、金型(図示略)に二本の押
出成形部51の前記接続端部が把持されることにより、
前記接続端面が金型のキャビティに面してセットされ、
該キャビティにソリッドEPDMゴム材料が注入され、
加硫されることにより、型成形部61が型成形されると
同時に、型成形部61と押出成形部51とが一体に接続
される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ソリッドE
PDMゴム材料で型成形部61を型成形するとき、ゴム
の加硫のために必要とする金型温度が180〜200℃
と高く、その金型温度では加飾被覆56が溶融するた
め、その溶融を防ぐ又は隠すための下記の処置又は
が必要であった。
【0007】 すなわち、押出成形部51の接続端部
の端末にまで加飾被覆56が存在していると、金型に押
出成形部51の接続端部が把持されるときに加飾被覆5
6が把持されて溶融し、溶融跡や把持跡が付いてしま
う。そこで、図6に二点鎖線で示すように、接続端部に
おける加飾被覆56xを取付部52の一部及び意匠リッ
プ部54とともに段カットして除去し、該除去後の接続
端部を金型に把持させて、加飾被覆56の溶融を防いで
いた。しかし、この段カットは非常に手間のかかる作業
であった。
【0008】 また、この段カットをしない場合に
は、前記の通り加飾被覆56が溶融して溶融跡や把持跡
が付くため、それらの跡をバフ掛けにより取り去って隠
す必要があった。このバフ掛けも非常に手間のかかる作
業であり、さらに、シボ模様が設けられた加飾被覆56
の場合はそのシボ模様が消えてしまうとか、ファブリッ
クよりなる加飾被覆56の場合はバフ掛けができないと
かという問題があった。さらに、形成形部61をソリッ
ドEPDMゴムで形成する場合には、ゴムの補強材とし
て使用されているカーボンブラックのために、取付部6
2もシール部63も全て黒色の外観となる。そして、型
成形部61の両側の押出成形部51がともに加飾被覆5
6を備えている場合には、型成形部61でその外観色が
異なり、見栄えを悪くする。さらにまた、型成形部61
をソリッドEPDMゴムで形成する場合には、取付部6
2もシール部63も同じ材料で形成しているため、シー
ル性を重視してそのゴム材料を柔らかく設定すると、取
付部62のフランジへの挟持力が弱くなり、逆にフラン
ジへの挟持力を重視してそのゴム材料の設定を硬くする
と、シール性およびドア閉り性が悪くなるので、両者の
バランスを取って設計することが難しかった。
【0009】本発明の目的は、上記課題を解決し、型成
形部のシール部を軟質又はスポンジ熱可塑性エラストマ
ー(以下、TPEという。)で形成し、型成形部の取付
部を半硬質樹脂で形成することにより低い温度で型成形
ができ、押出成形部に溶融跡や把持跡が付かないように
し、また、型成形部のシール部は、その弾性変形に必要
な荷重を、軟質又はスポンジTPE材で形成することに
よって得て、型成形部の取付部の必要な挟持力は、半硬
質樹脂材で形成することによって得ることにある。ま
た、本発明の他の目的は、型成形部の取付部の半硬質樹
脂の色を押出成形部の加飾被覆の色と合致させることに
より、一連につながったウエザストリップ全体の色調を
統一して外観を向上させることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】第一の発明に係るウエザ
ストリップは、スポンジゴム又は軟質あるいはスポンジ
TPEで押出成形されたシール部と、芯材を埋設しソリ
ッドゴム、低発泡ゴム又はTPEで同時押出成形された
取付部とを備える押出成形部の端部に、軟質あるいはス
ポンジTPEで成形されたシール部と、半硬質樹脂で成
形された取付部とを備える型成形部を型成形するととも
に一体に接続してなる。なお、ここでいう半硬質樹脂と
は成形後にそれ自体の形状がくずれない硬さを有するも
のであり、この樹脂の概念には熱可塑性エラストマーも
含まれる。
【0011】第二の発明に係るウエザストリップの製造
方法は、スポンジゴム又は軟質あるいはスポンジTPE
で押出成形されたシール部と、芯材を埋設しソリッドゴ
ム、低発泡ゴム又はTPEで同時押出成形された取付部
とを備える押出成形部の端部に、軟質あるいはスポンジ
TPEで成形されるシール部と半硬質樹脂で成形される
取付部とを備える型成形部を型成形するとともに一体に
接続するウエザストリップの製造方法であって、押出成
形部の端部を金型のキャビティに載置し、先に取付部の
半硬質樹脂材料をキャビティに充填し、その後シール部
の熱可塑性エラストマー材料をキャビティに充填して一
体に接続する。
【0012】第一又は第二の発明において、押出成形部
の取付部に、該取付部から突出する意匠リップ部が一体
に形成されてもよい。そして、押出成形部の取付部又は
意匠リップ部の外表面に、樹脂、TPE又はそれら材料
の発泡体よりなる加飾被覆が設けられた場合でも、該加
飾被覆が段カットされることなく前記押出成形部の端部
の端末まで存在している。この場合、金型の温度を加飾
被覆が溶融しない温度に設定することが好ましく、該金
型の温度は60〜80℃が好ましい。また、押出成形部
の取付部に埋設される芯材は、取付部の曲げ変形に容易
に追従できるように、分離可能なタイプの芯材が好まし
く、さらに、このタイプの芯材を被覆するTPEは軟質
TPEが好ましい。
【0013】第一の発明において、前記型成形部のシー
ル部のTPEの硬度がショアAタイプで30゜〜60゜
が好ましい。前記型成形部の取付部の半硬質樹脂の硬度
がショアDタイプで30゜〜65゜が好ましい。前記押
出成形部の加飾被覆と前記型成形部の取付部が同色に形
成されていることが好ましい。前記型成形部の取付部に
は芯材が埋設されていない。これは、半硬質樹脂材料だ
けで、その形状が保持されるためである。
【0014】第一又は第二の発明において、押出形成部
は直線状に型成形することもできるし、湾曲形状に型成
形することもできる。押出成形部の取付部の成形材料は
従来と同様にソリッドゴム、低発泡ゴム又はTPEでも
よいが、好ましくはEPDMのソリッドゴムあるいは8
%〜25%発泡(さらに好ましくは10%〜20%発
泡)のEPDM低発泡ゴムである。押出成形部のシール
部の成形材料も従来と同様にスポンジゴム又は、軟質あ
るいはスポンジTPEが適用できる。ゴムの種類として
は、EPDMゴムが例示でき、軟質あるいはスポンジT
PEの種類としては、オレフィン系TPE(TPO)、
スチレン系TPE(SBC)等が例示でき、特にTPO
が好ましい。
【0015】型成形部のシール部の成形材料としては、
軟質あるいはスポンジTPEが適用でき、TPEの種類
としては、オレフィン系TPE(TPO)、スチレン系
TPE(SBC)等が例示できる。そして特に、押出成
形部や型成形部の取付部との接着性の観点から軟質TP
Oが好ましい。型形成部の取付部の成形材料としては、
硬度がショアDタイプで30゜〜65゜のポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂が例示でき、
特に、オレフィン系ゴムであるEPDMとの接着性の観
点からポリエチレン樹脂が好ましい。
【0016】加飾被覆の樹脂としては、ポリエチレン、
ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂が例示でき、加
飾被覆のTPEとしては、TPO、SBC等が例示で
き、さらにこれら樹脂又はTPEの発泡材を例示でき
る。加飾被覆の表面にはシボ模様等の模様が賦形されて
いることが好ましい。もちろん、この模様が賦形されて
いる場合には、型形成部の取付部及び/又は意匠リップ
部の外表面に同一パターンの模様が賦形される。
【0017】
【発明の実施の形態】図1〜図3は、本発明をウエザス
トリップの一つであるオープニングトリムに具体化した
第1の実施形態を示している。このオープニングトリム
10は、二本の押出成形部11の接続端部の端面間に型
成形部21を一体に形成してストレート接続している。
Sは、押出成形部11と型成形部21との境界線(接続
端面)である。なお、この第1の実施形態のオープニン
グトリム10は、図10における点線円B部位の部分を
表している。
【0018】図2の押出成形部11も図3の型成形部2
1も、図10に示す自動車ボディ1のドア開口周囲部の
フランジ2に取り付けられる断面略U字状の取付部1
2,22と、ドア3の当接を受けて弾性変形する中空シ
ール部13,中空状のシール部23とを備える。さら
に、押出成形部11も型成形部21も、それぞれの取付
部12、22から突出してインナガーニッシュ(図示
略)の縁部を覆う意匠リップ部14、24を備える。な
お、押出成形部11の意匠リップ部14は、図6に示す
従来のオープニングトリムのように押出成形部11の一
方のみに備えられていてもよい。
【0019】図2の押出成形部11は、取付部12と意
匠リップ部14とがソリッドEPDMゴムで、また、中
空シール部13がスポンジEPDMゴムで、一体的に共
押出成形されてなる。なお、15は取付部12に埋設さ
れた骨片状に分離可能な板金インサートである。また、
取付部12から意匠リップ部14にかけての外表面に
は、それらの押出成形後にTPEフィルムが貼着される
ことにより加飾被覆16が形成されている。
【0020】図3の型成形部21は、半硬質樹脂である
ショアDタイプ硬度が約40゜のポリエチレン樹脂製の
取付部22及び意匠リップ部24と、ショアAタイプ硬
度が約50゜の軟質TPO製の中空状のシール部23と
が一体に形成されている。具体的には、金型(図示略)
に二本の押出成形部11の接続端部が把持されることに
より、その接続端面が金型のキャビティに面してセット
され、該キャビティにまず、図3に一点鎖線で示すゲー
ト25から取付部22、意匠リップ部24形成用のポリ
エチレン樹脂材料が注入(射出)され、その後(ほぼ同
時に)図3に点線で示す別のゲート26からシール部2
3形成用の軟質TPOをキャビティに注入することによ
り、型成形部21が形成されると同時に、該型成形部2
1と押出成形部11とが一体に接続される。
【0021】なお、型成形部21の取付部22の半硬質
樹脂のショアDタイプの硬度が30゜より低い場合は、
自身の形状保持ができず、65゜より高い場合は、押出
成形部11の意匠リップ部14との接続部で型成形部2
1の意匠リップ部24が変形しないので好ましくない。
また、型成形部21の中空状のシール部23のTPEの
ショアAタイプの硬度が30゜より低い場合は、柔らか
過ぎて必要なシール力が得られず、60゜よりも高い場
合は、ドア閉力が上がるので好ましくない。
【0022】この型成形部21を型成形するとき、ポリ
エチレン樹脂も軟質TPOも加硫する必要がないので、
その金型温度は60〜80℃と低くすることができ、そ
の金型温度では押出成形部11の加飾被覆16は溶融し
ない。従って、本実施形態では、接続端部における加飾
被覆16が段カットされることなく接続端部の端末まで
存在させ得る。よって、金型に押出成形部11の接続端
部が把持されるときには加飾被覆16が把持されるが、
加飾被覆16に溶融跡や把持跡が付くことはないため、
バフ掛けは不要である。
【0023】なお、従来の技術にも記載したように、型
成形部21の中空状のシール部23をスポンジEPDM
ゴムよりも弾性係数が大きく、かつフランジ2への取付
安定性を考慮して取付部と同じ硬さのソリッドTPOで
型成形すると、この中空状のシール部23の弾性変形に
必要な荷重が、スポンジEPDMゴムで押出成形された
中空シール部13の同荷重よりも大きくなり、ドア閉力
が大きくなるおそれがあったが、この第1実施形態で
は、型成形部21の取付部22をフランジ2への取付安
定性に必要な硬さを有するポリエチレン樹脂で形成し、
型成形部21の中空状のシール部23はその中空状のシ
ール部23の弾性変形に必要な荷重だけを考慮して軟質
TPOで形成したので、該荷重が押出成形部11の中空
シール部13の同荷重に近付けられている。従って、押
出成形部11の中空シール部13と型成形部21の中空
状のシール部23との間に弾性変形に必要な荷重の差が
なく、その境界域でのシール性を向上させるとともに、
ドア閉力も大きくならないので、ドア閉まり性能も良く
することができる。
【0024】また、型成形部21の取付部22はフラン
ジ2への取付安定性に必要な硬さを有するポリエチレン
樹脂で形成したため、その内部に押出成形部11に埋設
されているような板金インサート15を埋設させる必要
がなく、オープニングトリム10を軽量化することがで
きる。さらに、このポリエチレン樹脂の色調は押出成形
部11の加飾被覆16と同じ色調にされているので、オ
ープニングトリム全体で一連の外観となり、その見栄え
を向上させることができる。なお、押出成形部11の加
飾被覆16の表面にシボ模様等の模様が賦形されている
場合には、型形成部21の取付部22と意匠リップ部2
4の外表面に同一の模様が型成形時に金型から転写で賦
形される。さらにまた、型成形部21に用いたポリエチ
レン樹脂も軟質TPOも、押出成形部11のEPDMゴ
ムも全てオレフィン系の高分子材料のため、SP値が近
く、押出成形部11と型成形部21との間の接着力に問
題なく両者を接続することができるとともに、型成形時
における型成形部21の取付部22と中空状シール部2
3との間の接着も良好に行うことができる。
【0025】図4は、本発明の第2の実施形態を示した
オープニングトリム10のコーナー接続部位(図10の
C部位)を示す斜視図である。この第2の実施形態のオ
ープニングトリム10の構成は、基本的には上記第1の
実施形態のオープニングトリム10と同じであり、その
適用箇所が第1の実施形態では直線状に形成されている
のに対し、第2の実施形態では湾曲状に形成されている
点が異なっている。従って、この第2の実施形態のオー
プニングトリム10も、上記第1の実施形態のオープニ
ングトリム10と同じ作用・効果を奏する。
【0026】なお、この第2実施形態のオープニングト
リム10では、その型形成部21の取付部22及び意匠
リップ部24が半硬質のポリエチレン樹脂で湾曲形状に
形成されている。一方、従来のオープニングトリムで
は、押出成形部の11の取付部12を残して中空シール
部13を切欠き、この取付部12をボディのコーナーの
形状に合わせて湾曲させ、その後、この切欠きを型成形
シール部で補填する技術が用いられているが、この従来
のオープニングトリムでは、ボディへの取付後に湾曲さ
れた取付部が元の直線状の形状に戻ろうとして、フラン
ジからズレるおそれがあった。そのため、この第2の実
施形態のオープニングトリムでは、この従来の加工技術
を用いたオープニングトリムよりも、形状安定性に優
れ、かつ、その取付安定性に優れている。
【0027】すなわち、[従来の技術]の項で説明した
従来例とは異なり、ボディのコーナーの形状に合わせて
湾曲させる必要がある従来のオープニングトリム110
は、次のように製造されている。まず、図11(a)に
示すように、直線状に形成された押出成形部111の取
付部112を残して中空シール部113の一部を切欠い
て切欠き114を形成し、図11(b)に示すように、
この押出成形部111の切欠き114に対応した取付部
112を湾曲させた状態で金型(図示略)にセットす
る。続いて、図12(a)に示すように、この切欠き1
14にシール部115を型成形して一体化させている。
ところが、この従来のオープニングトリムでは、前記の
ように湾曲された取付部112が元の直線状に戻ろうと
する弾性力(弾性戻り)が強いため、図12(b)に示
すように、ボディに取付けられた後のオープニングトリ
ム110がその弾性戻りによってフランジからズレた
り、型成形したシール部115の形状が歪んだりするこ
とがあった。
【0028】これに対し、図4の第2実施形態のオープ
ニングトリム10では、直線状の押出成形部の取付部を
湾曲させるのではなく、型形成部21の取付部22を湾
曲形状に型成形するから、上記弾性戻りが無いのであ
る。
【0029】なお、本発明は上記各実施形態に限定され
るものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から
逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもでき
る。
【0030】(1)押出成形部11の取付部12と意匠
リップ部14とを低発泡EPDMゴム又は軟質TPO
で、また、中空シール部13を軟質あるいはスポンジT
POで、一体的に共押出成形すること。 (2)加飾被覆16を樹脂フィルムで形成すること。 (3)開閉部材が当接するシール部を備えたトランク
用、バックドア用、スライディングルーフ用等の各種の
ウエザストリップに具体化すること。 (4)押出成形部のシール部及び型成形部のシール部と
して、実施形態ではそれぞれ中空状のシール部13,2
3を例示したが、その形状は中空状に限定されるもので
はなく、図5(a)(b)に示すようにそれぞれ例えば
リップ状のシール部13,23としてもよい。 (5)芯材として、実施形態では骨片状に分離可能な板
金インサート15を例示したが、分離可能な芯材に限定
されるものではなく、分離しない芯材でもよい。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係るウエ
ザストリップ及びその製造方法によれば、型成形部のシ
ール部を軟質あるいはスポンジTPEで成形し、型成形
部の取付部を半硬質樹脂で成形することにより金型温度
を下げて、押出成形部に溶融跡や把持跡が付かないよう
にすることができるとともに、該型成形部のシール部の
弾性変形に必要な荷重だけを考慮してTPE材料を選択
でき、(例えばドア閉時に)スポンジゴム又はスポンジ
TPEで押出成形された押出成形部のシール部の当該部
位に加わる荷重に近付けることができる。同効果に加
え、押出成形部の加飾被覆の段カットやバフ掛けが不要
になる。また、押出成形部の加飾被覆と型成形部の取付
部及び/又は意匠リップ部とが同色及び同模様に形成さ
れているので、一連の色調の外観としてウエザストリッ
プの外観を向上させることができる。さらに、型成形部
の取付部が半硬質樹脂で形成されているので、ウエザス
トリップの形状保持性および取付安定性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るオープニングト
リムの直線状接続部位の斜視図である。
【図2】押出成形部を示す図1のII−II線断面図で
ある。
【図3】押出成形部を示す図1のIII−III線断面
図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るオープニングト
リムのコーナー接続部位の斜視図である。
【図5】両実施形態におけるシール部の形状の別例を示
し、(a)は押出成形部の断面図、(b)は型成形部の
断面図である。
【図6】従来例に係るオープニングトリムの要部を取付
部の非開口側から見た斜視図である。
【図7】同オープニングトリムの要部を取付部の開口側
から見た斜視図である。
【図8】図7のVIII−VIII線断面図である。
【図9】図7のIX−IX線断面図である。
【図10】オープニングトリムを取り付けた自動車の概
略図である。
【図11】別の従来例に係るオープニングトリムを示
し、(a)は直線状の押出成形部のシール部に切欠きを
形成したときの斜視図、(b)は同押出成形部を湾曲さ
せて金型にセットするときの斜視図である。
【図12】図11(b)に続いて同押出成形部の切欠き
にシール部を型成形したときの斜視図、(b)は同オー
プニングトリムが取付部の弾性戻りによって変形したと
きの斜視図である。
【符号の説明】
10 オープニングトリム 11 押出成形部 12 取付部 13 中空シール部 14 意匠リップ部 15 板金インサート 16 加飾被覆 21 型成形部 22 取付部 23 中空状のシール部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60J 10/08 B29K 21:00 // B29K 21:00 105:04 105:04 105:20 105:20 B29L 31:30 B29L 31:30 B60J 5/00 501K

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スポンジゴム又は軟質あるいはスポンジ
    熱可塑性エラストマーで押出成形されたシール部と、芯
    材を埋設しソリッドゴム、低発泡ゴム又は熱可塑性エラ
    ストマーで同時押出成形された取付部とを備える押出成
    形部の端部に、 軟質あるいはスポンジ熱可塑性エラストマーで成形され
    たシール部と、半硬質樹脂で成形された取付部とを備え
    る型成形部を型成形するとともに一体に接続してなるウ
    エザストリップ。
  2. 【請求項2】 スポンジゴム又は軟質あるいはスポンジ
    熱可塑性エラストマーで押出成形されたシール部と、芯
    材を埋設しソリッドゴム、低発泡ゴム又は熱可塑性エラ
    ストマーで同時押出成形された取付部とを備える押出成
    形部の端部に、 軟質あるいはスポンジ熱可塑性エラストマーで成形され
    るシール部と、半硬質樹脂で成形される取付部とを備え
    る型成形部を型成形するとともに一体に接続するウエザ
    ストリップの製造方法であって、 押出成形部の端部を金型のキャビティに載置し、先に取
    付部の半硬質樹脂材料をキャビティに充填し、その後シ
    ール部の熱可塑性エラストマー材料をキャビティに充填
    して一体に接続するウエザストリップの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記押出成形部の取付部に、該取付部か
    ら突出する意匠リップ部が一体に形成された請求項1記
    載のウエザストリップ。
  4. 【請求項4】 前記押出成形部の取付部又は意匠リップ
    部の外表面に、樹脂、熱可塑性エラストマー又はそれら
    材料の発泡体よりなる加飾被覆が設けられ、該加飾被覆
    が段カットされることなく前記押出成形部の端部の端末
    まで存在している請求項1又は3記載のウエザストリッ
    プ。
  5. 【請求項5】 前記型成形部のシール部の熱可塑性エラ
    ストマーの硬度がショアAタイプで30゜〜60゜であ
    る請求項1、3又は4記載のウエザストリップ。
  6. 【請求項6】 前記型成形部の取付部の半硬質樹脂の硬
    度がショアDタイプで30゜〜65゜である請求項1、
    3、4又は5記載のウエザストリップ。
  7. 【請求項7】 前記加飾被覆と前記型成形部の取付部と
    が同色に形成されている請求項4、5又は6記載のウエ
    ザストリップ。
  8. 【請求項8】 前記型成形部が湾曲形状に型成形された
    請求項1、3、4、5、6又は7記載のウエザストリッ
    プ。
  9. 【請求項9】 前記押出成形部の取付部の外表面に、樹
    脂、熱可塑性エラストマー又はそれら材料の発泡体より
    なる加飾被覆が設けられ、該加飾被覆が段カットされる
    ことなく押出成形部の端部の端末まで存在しており、 前記金型の温度を前記加飾被覆が溶融しない温度に設定
    する請求項2記載のウエザストリップの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記金型の温度が60〜80℃である
    請求項9記載のウエザストリップの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記型成形部を湾曲形状に型成形する
    請求項2、9又は10記載のウエザストリップの製造方
    法。
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