JP6799716B2 - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents
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Description
[1] 融点が270℃以上である熱可塑性樹脂(A)100質量部に対して、温度240℃、荷重2.16kgにおけるメルトフローレート(MFR)が0.1〜0.6g/10分である変性ポリオレフィン(B)を3〜10質量部含有する熱可塑性樹脂組成物。
[2]前記変性ポリオレフィン(B)の1%分解温度が300〜450℃である、[1]に記載の熱可塑性樹脂組成物。
[3]前記熱可塑性樹脂(A)がポリアミド樹脂である、[1]又は[2]に記載の熱可塑性樹脂組成物。
[4]前記ポリアミド樹脂が半芳香族ポリアミドである、[3]に記載の熱可塑性樹脂組成物。
[5]前記変性ポリオレフィン(B)が変性ポリエチレン樹脂である、[1]〜[4]のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
[6]前記変性ポリオレフィン(B)中に含まれるエチレン由来の構造単位の含有量が50モル%以上である、[1]〜[5]のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
[7]前記ポリアミド樹脂の重量平均分子量が7,000〜110,000である、[3]又は[4]に記載の熱可塑性樹脂組成物。
[8][1]〜[7]のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物を用いた成形体。
[9]前記成形体が摺動部材である[8]に記載の成形体。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、融点が270℃以上である熱可塑性樹脂(A)100質量部に対して、温度240℃、荷重2.16kgにおけるメルトフローレート(MFR)が0.1〜0.6g/10分である変性ポリオレフィン(B)を3〜10質量部含有する。本発明によれば、融点が270℃以上である熱可塑性樹脂を用いているため、この熱可塑性樹脂組成物を用いた成形体の耐熱性が向上する。また、特定のメルトフローレートを有する変性ポリオレフィンを用いているため、前記熱可塑性樹脂の相中に前記変性ポリオレフィンが微細に分散するようになり、摩擦時に変性ポリオレフィンが少しずつ削られることによって潤滑性が発揮され、優れた摺動性が発現すると考えられる。
本発明においては、融点が270℃以上である熱可塑性樹脂(A)を用いる。融点が270℃以上であれば、本発明の熱可塑性樹脂組成物を用いた成形体の耐熱性が向上する。したがって、前記成形体を摺動部材等に用いた場合に摩擦熱等によって成形体が溶融する
不具合を防止することができる。この観点から、熱可塑性樹脂(A)の融点は、280℃以上が好ましく、290℃以上がより好ましく、295℃以上が更に好ましく、通常、350℃以下が好ましい。
なお、本発明における熱可塑性樹脂(A)の融点は実施例に記載の方法により測定した値を指す。
本発明において用いるポリアミド樹脂(A1)は、融点が270℃以上であれば特に制限はないが、ポリアミド樹脂の繰り返し単位中におけるアミド基1個当たりの炭素数が6〜13であるポリアミド樹脂が好ましい。ポリアミド樹脂の繰り返し単位中におけるアミド基1個当たりの炭素数が前記範囲内であると、成形体の機械特性及び摺動性が向上する。これらの観点から、繰り返し単位中におけるアミド基1個当たりの炭素数は7〜13が好ましく、8〜13がより好ましい。
なお、「アミド基1個当たりの炭素数」は、アミド基1個当たりの各繰り返し単位中に含まれる全炭素数(アミド基の炭素も含む)の平均値である。
前記原料としては、例えば、6−アミノカプロン酸、11−アミノウンデカン酸、12−アミノドデカン酸、パラアミノメチル安息香酸等のアミノカルボン酸;ε−カプロラクタム、ω−ラウロラクタム等のラクタム;1,4−テトラメチレンジアミン、1,5−ペンタメチレンジアミン、1,6−ヘキサメチレンジアミン、2−メチルペンタメチレンジアミン、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサメチレンジアミン、2,4,4−トリメチル−1,6−ヘキサメチレンジアミン、1,7−ヘプタメチレンジアミン、1,8−オクタメチレンジアミン、1,9−ノナメチレンジアミン(1,9−ノナンジアミン)、2−メチル−1,8−オクタメチレンジアミン、2−エチル−1,7−ヘプタンジアミン、1,10−デカメチレンジアミン、1,11−ウンデカメチレンジアミン、1,12−ドデカメチレンジアミン、1,13−トリデカメチレンジアミン、5−メチルノナメチレンジアミン等の脂肪族ジアミン;1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1−アミノ−3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、ビス(3−メチル−4−アミノシクロヘキシル)メタン、2,2−ビス(4−アミノシクロヘキシル)プロパン、ビス(アミノプロピル)ピペラジン、アミノエチルピペラジン等の脂環式ジアミン;メタキシリレンジアミン、パラキシリレンジアミン等の芳香族ジアミン;シュウ酸、マロン酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、2−メチルアジピン酸、ピメリン酸、2,2−ジメチルグルタル酸、スペリン酸、2,2−ジエチルコハク酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、ダイマー酸等の脂肪族ジカルボン酸;1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環式ジカルボン酸;テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、1,4−フェニレンジオキシジ酢酸、1,3−フェニレンジオキシジ酢酸、ジフェン酸、4,4’−オキシジ安息香酸、ジフェニルメタン−4,4’−ジカルボン酸、ジフェニルスルホン−4,4’−ジカルボン酸、4,4’−ビフェニルジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸等が挙げられる。
本発明では、これらの原料から誘導されるホモポリマー又はコポリマーの1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、反応性、封止末端の安定性、及び製造コスト等の観点から、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、及び安息香酸が好ましい。
これらの中でも、反応性、沸点、封止末端の安定性、及び製造コストの観点から、ブチルアミン、ヘキシルアミン、オクチルアミン、デシルアミン、ステアリルアミン、シクロヘキシルアミン、及びアニリンが好ましい。
ポリアミド樹脂(A1)の製造方法としては、例えば最初にジカルボン酸単位となるジカルボン酸成分と、ジアミン単位となるジアミン成分と、触媒と、必要に応じて末端封止剤とをそれぞれ所定量一括して混合し、200〜250℃に加熱して、プレポリマーとし、更に固相重合するか、又は溶融押出機を用いて重合させる方法が挙げられる。
なお、重合の最終段階を固相重合により行う場合、減圧下又は不活性ガス雰囲気下に行うことが好ましく、重合温度が200〜280℃の範囲内であれば、重合速度が大きく、生産性に優れ、着色やゲル化を有効に抑制することができる。重合の最終段階を溶融押出機により行う場合、重合温度は370℃以下であることが好ましく、分解がほとんどなく、劣化の無いポリアミド樹脂(A1)が得られる。
前記塩又はエステルとしては、リン酸、亜リン酸又は次亜リン酸とカリウム、ナトリウム、マグネシウム、バナジウム、カルシウム、亜鉛、コバルト、マンガン、錫、タングステン、ゲルマニウム、チタン、及びアンチモン等の金属との塩;リン酸、亜リン酸又は次亜リン酸のアンモニウム塩;リン酸、亜リン酸又は次亜リン酸のエチルエステル、イソプロピルエステル、ブチルエステル、ヘキシルエステル、イソデシルエステル、オクタデシルエステル、デシルエステル、ステアリルエステル、及びフェニルエステル等が挙げられる。
本発明において熱可塑性樹脂として用いるポリエーテル樹脂(A2)としては、例えば、ポリフェニレンエーテル(PPE)、エーテル基とスルホン基とを混在させたポリエーテルスルホン(PES)、エーテル基とカルボニル基とを混在させたポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトンケトン(PEKK)、チオエーテル基を有するポリフェニレンスルフィド(PPS)等が挙げられる。これらの中でも、成形体の耐熱性及び機械特性を向上させる観点から、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルエーテルケトンが好ましい。
本発明の熱可塑性樹脂組成物中の熱可塑性樹脂(A)の含有量は、30〜97質量%が好ましい。熱可塑性樹脂(A)の含有量が前記範囲内であると、成形体の耐熱性が十分に向上すると共に、機械特性も向上するため摺動部材として好適に使用できる。これらの観点から、熱可塑性樹脂組成物中の熱可塑性樹脂(A)の含有量は、40〜97質量%が好ましく、50〜97質量%がより好ましく、60〜97質量%が更に好ましく、80〜97質量%が特に好ましい。
本発明においては、温度240℃、荷重2.16kgにおけるメルトフローレート(MFR)が0.1〜0.6g/10分である変性ポリオレフィン(B)を用いる。本発明の熱可塑性樹脂組成物が前記変性ポリオレフィン(B)を含有することにより、熱可塑性樹脂組成物を用いた成形体の摺動性が向上する。本発明の熱可塑性樹脂組成物においては、熱可塑性樹脂(A)中に変性ポリオレフィン(B)が微分散しやすく、摩擦により変性ポリオレフィン(B)が削れることにより変性ポリオレフィン(B)の潤滑性が発揮され、成形体の摺動性が向上すると考えられる。
前記変性ポリオレフィン(B)のMFRが前記範囲内であると、成形体の摺動性が向上すると共に、変性ポリオレフィン(B)と熱可塑性樹脂(A)との混錬性及び親和性が向上する。この観点から、変性ポリオレフィン(B)の温度240℃、荷重2.16kgにおけるメルトフローレート(MFR)は0.15g/10分以上が好ましく、0.20g/10分以上がより好ましく、0.25g/10分以上が更に好ましく、また、0.55g/10分以下が好ましく、0.50g/10分以下がより好ましく、0.45g/10分以下が更に好ましい。なお、変性ポリオレフィン(B)のメルトフローレートは、例えばその分子量、変性の種類や量、架橋の導入の有無等により調整することができ、例えば一般的には、分子量を高くすることによりメルトフローレートの値を小さくすることができる。
なお、本発明において変性ポリオレフィン(B)の温度240℃、荷重2.16kgにおけるメルトフローレート(MFR)は実施例に記載の方法により測定した値を指す。
前記ポリエチレン樹脂としては、例えば低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン等が挙げられる。また、超高分子量ポリエチレン成分と低分子量ポリエチレン成分とからなる高分子量ポリエチレンも使用できる。
変性ポリオレフィン(B)は、エチレン由来の構造単位の含有量が好ましくは50モル%以上、より好ましくは60モル%以上であるものが好ましく、エチレンとα−オレフィン等のモノマーとの共重合体であってもよい。前記α−オレフィンとしては、例えばプロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、4−メチル−1−ペンテン等が挙げられる。
変性に用いる不飽和カルボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、テトラヒドロフタル酸、イタコン酸、シトラコン酸、クロトン酸、エンドシス−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボン酸(ナジック酸)等が挙げられる。
また、不飽和カルボン酸の誘導体としては、塩化マレニル、マレイミド、アクリル酸アミド、メタクリル酸アミド、グリシジルメタクリレート、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、マレイン酸モノメチル、マレイン酸ジメチル、及びグリシジルマレエート等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、不飽和ジカルボン酸又はその酸無水物が好ましく、マレイン酸、ナジック酸又はこれらの酸無水物がより好ましい。
グラフト重合する方法に特に制限はないが、例えば、ポリエチレン樹脂を溶融し、グラフトモノマーを添加してグラフト重合する方法や、ポリエチレン樹脂を溶媒に溶解し、グラフトモノマーを添加してグラフト重合する方法が挙げられる。グラフト重合に際しては、ラジカル開始剤を併用することが好ましい。
ポリエチレン樹脂とグラフトモノマーとの反応割合としては、ポリエチレン樹脂100質量部に対して0.01〜10質量部が好ましい。
ポリエチレン樹脂をビニル系重合体で変性する方法としては、ポリエチレン樹脂の懸濁水溶液に、スチレン等のビニルモノマー、ベンゾイルペルオキシド等のラジカル重合開始剤及びt−ブチルペルオキシメタクリロイロキシエチルカーボネート等の有機過酸化物含有ビニルモノマーを含む溶液を添加して、ラジカル重合開始剤、有機過酸化物含有ビニルモノマー及びビニルモノマーをポリエチレン樹脂に含浸させた後、ポリエチレン樹脂中でビニルモノマーと有機過酸化物含有ビニルモノマーとを重合して有機ペルオキシド基含有ビニル系重合体を生成し、得られた樹脂組成物を、又はこの樹脂組成物にポリエチレン樹脂を加えたものを溶融混練することによって、ビニル系重合体がグラフトしたポリエチレン樹脂を得る方法が挙げられる。
ビニル系重合体で変性されたポリエチレン樹脂中のビニル系重合体の含有割合は、10〜60質量%が好ましい。
なお、本発明において変性ポリオレフィン(B)の1%分解温度は実施例に記載の方法により測定した値を指す。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、必要に応じて充填材(C)を含有していてもよい。本発明の熱可塑性樹脂組成物が充填材を含有する場合、本発明の熱可塑性樹脂組成物を用いた成形体の機械特性、耐熱性及び寸法特性がより一層向上する。
充填材(C)としては、例えば、ガラス繊維、炭素繊維、全芳香族ポリアミド繊維(例えば、ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維、ポリメタフェニレンテレフタルアミド繊維、ポリパラフェニレンイソフタルアミド繊維、ポリメタフェニレンイソフタルアミド繊維、ジアミノジフェニルエーテルとテレフタル酸又はイソフタル酸との縮合物から得られる繊維等)、ホウ素繊維、液晶ポリエステル繊維、玄武岩繊維等の繊維状充填材;チタン酸カリウムウィスカー、ホウ酸アルミニウムウィスカー、炭酸カルシウムウィスカー、ワラストナイト、ゾノトライト等の針状充填材;タルク、炭酸カルシウム、シリカ、シリカアルミナ、アルミナ、二酸化チタン、二硫化モリブデン等の粉末状充填材;ハイドロタルサイト、ガラスフレーク、マイカ、クレー、モンモリロナイト、カオリン等のフレーク状充填材等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
これらの充填材の中でも、成形体の機械特性、耐熱性及び寸法特性を向上させる観点から、下記の群から選ばれる少なくとも1種以上であることが好ましい。
繊維状充填材:ガラス繊維、炭素繊維、全芳香族ポリアミド繊維
針状充填材:チタン酸カリウムウィスカー、ホウ酸アルミニウムウィスカー、炭酸カルシウムウィスカー、ワラストナイト、ゾノトライト
粉末状充填材:タルク、炭酸カルシウム、シリカ
フレーク状充填材:ガラスフレーク、マイカ、カオリン
充填材(C)を表面処理するための表面処理剤としては、シラン系カップリング剤、チタン系カップリング剤、アルミネート系カップリング剤等のカップリング剤や、集束剤等が挙げられる。
カップリング剤としては、アミノシラン、エポキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルトリメトキシシランが好ましい。
また、集束剤としては、エポキシ系化合物、ウレタン系化合物、カルボン酸系化合物、ウレタン/マレイン酸変性化合物、ウレタン/アミン変性系化合物が好ましい。これらの表面処理剤は1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて、結晶核剤、銅系安定剤、ヒンダードフェノール系酸化防止剤、ヒンダードアミン系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、チオ系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、帯電防止剤、耐衝撃性改良剤、可塑剤、滑剤、難燃剤、難燃助剤、着色剤、顔料、帯電防止剤、流動性改善剤等の他の成分を配合してもよい。また、ポリオレフィン、PTFE、二硫化モリブデン、グラファイト、マイカ、及びタルク等の固体潤滑剤を更に配合することも可能である。
本発明の熱可塑性樹脂組成物の製造方法は、熱可塑性樹脂(A)と変性ポリオレフィン(B)とを均一に混合できる方法を好ましく採用することができる。具体的には、単軸押出機、二軸押出機、ニーダー、バンバリーミキサー等の混練機を使用して製造することができ、溶融混練条件としては、例えば300〜350℃で1〜30分間混練することにより、本発明の熱可塑性樹脂組成物を得ることができる。この場合、溶融混練によって調製した熱可塑性樹脂組成物をそのまま成形し、成形体としてもよく、また、一旦ペレット化した後に成形体としてもよい。
本発明の成形体は、本発明の熱可塑性樹脂組成物を用いたものであり、例えば、本発明の熱可塑性樹脂組成物を、射出成形、押出成形、プレス成形、ブロー成形、カレンダー成形、流延成形等の公知の成形方法により成形することができる。なお、本発明の成形体は、本発明の熱可塑性樹脂組成物と他の化合物とを併用したものであってもよい。
示差走査熱量分析装置(DSC)を使用して、熱可塑性樹脂(試料質量10mg)をDSCの炉の中で、窒素雰囲気下、30℃から340℃まで10℃/分で昇温し、340℃で5分間保持した後、10℃/分の速度で50℃まで冷却し、50℃で5分保持した。再び10℃/分の速度で340℃まで昇温した時に現れる吸熱ピークの位置を測定し、これを融点(℃)とした。なお、吸熱ピークが2個以上確認される場合には、最も高温側のピークを融点(℃)とした。
東洋精機株式会社製メルトインデクサー(G−02、シリンダー内径9.550mm、ピストンヘッド直径9.474mm、ダイ長さ8.000mm、ダイ孔直径2.095mm)を用いて、測定を行った。シリンダー底部にダイを設置した。シリンダー温度が240℃になった後、変性ポリオレフィン(B)を空気が入らないようにシリンダー内に投入し、サンプル投入終了後にピストンをシリンダーに入れて荷重2.16kgをかけた。サンプル投入開始から4分後に測定を開始し、ダイ孔から出てくる樹脂を測定時間30秒ごとにサンプリングし、得られたサンプルの質量から測定時間10分換算の質量を求め、変性ポリオレフィン(B)のメルトフローレート(MFR)とした。比較ポリマー(X)についても同様に測定した。
メトラートレド株式会社製示差熱・熱重量同時測定装置(TG/DSC1)を用いて、空気雰囲気下、昇温10℃/分で測定を行った際に、初期重量に対して1%の重量減少が起こった温度を変性ポリオレフィン(B)の1%分解温度とした。比較ポリマー(X)についても同様に測定した。
熱可塑性樹脂(A)について、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により標準ポリ
メチルメタクリレート換算分子量として求めた。1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロイソプロパノール(HFIP)1kgに対して0.85gの割合でトリフルオロ酢酸ナトリウムを溶解させたHFIP溶液を溶離液として用いた。試料を樹脂換算で1.5mg計量し、3mLの上記溶離液に溶解させた。該溶液を0.4μmのメンブランフィルターを通して測定サンプルを作製した。測定条件は以下の通りとした。
(測定条件)
装置:HLC−8320GPC(東ソー株式会社製)
カラム:TSKgel SuperHM−N(東ソー株式会社製)2本を直列に連結した。
溶離液:0.085%トリフルオロ酢酸ナトリウム/HFIP溶液
流速:0.4mL/分(リファレンスカラム:0.2mL/分)
サンプル注入量:10μL
カラム温度:40℃
標準ポリメチルメタクリレート:昭和電工株式会社Shodex Standard M−75,アジレント・テクノロジー株式会社Polymethlmethacrylate分子量1010 ポリメチルメタクリレート
検出器:UV(254nm)検出器
東芝機械株式会社製の射出成形機(型締力:80トン、スクリュー径:32mm)を使用して、融点よりも10〜30℃高いシリンダ温度、及びガラス転移温度よりも20〜30℃高い金型温度の条件下で、Tランナー金型を用いて、以下の実施例及び比較例で得られた熱可塑性樹脂組成物(ペレット)からISO多目的試験片A型ダンベルを作製して、引張強さ評価用試験片とした。また上記ISO多目的試験片A型ダンベルから直方体試験片(寸法:長さ×幅×厚さ=80mm×10mm×4mm)を切り出して、耐衝撃性評価用試験片とした。また、摺動性評価用試験片として、平板(寸法:長さ×幅×厚さ=80mm×80mm×3mm)を作製した。
後述する実施例及び比較例の製造方法にて熱可塑性樹脂(A)と、変性ポリオレフィン(B)又は比較ポリマー(X)とを溶融混練する際に、ガス成分を捕集する真空ベント部分に付着する成分が少ないものを「G:Good(合格)」とし、多いものを「B:Bad(不合格)」として分解性を評価し、成形性の指標とした。結果を表1に示す。
摩擦摩耗試験機(株式会社エー・アンド・デイ製)を使用して、所定の面圧20kgf/cm2、すべり周速度50cm/秒の条件下、上記の方法で作製した平板試験片と鋼材S45C(サンドペーパー仕上げ)のリングを接触させ、100分間平板を回転させた際の摩耗量を測定した。なお、摩耗量は試験前の平板の重量と試験後の平板の重量との差から算出した。
上記の方法で作製した引張強さ評価用試験片を用いて、ISO527−1に準じて、オートグラフ(株式会社島津製作所製)を使用して、5mm/分で引張り、23℃における引張強さ(引張降伏強度)を測定した。
上記の方法で作製した耐衝撃性評価用試験片を用いて、ISO179/1eAに準じて、シャルピー衝撃試験機(株式会社東洋精機製作所製)を使用して、23℃におけるノッチ付きシャルピー衝撃値を測定した。
<ポリアミドA−1:ポリアミド9T(繰り返し単位中のアミド基1個当たりの炭素数:8.5)>
7783gの1,9−ノナンジアミン、1946gの2−メチル−1,8−オクタンジアミン(1,9−ノナンジアミン:2−メチル−1,8−オクタンジアミン=80:20(モル比))、10083gのテレフタル酸、187.7gの安息香酸、20gの次亜リン酸ナトリウム一水和物、5000gの水を反応装置に入れ、窒素置換した。3時間かけて内部温度を220℃に昇温した。この時、オートクレーブは2MPaまで昇圧した。その後4時間、水蒸気を徐々に抜いて圧力を2MPaに保ちながら反応させた。次いで、30分かけて圧力を1.2MPaまで下げ、プレポリマーを得た。このプレポリマーを粉砕し、120℃、減圧下で12時間乾燥した。これを200℃、13.3Paの条件で2時間、続いて235℃、13.3Paの条件で固相重合し、融点が300℃、重量平均分子量23,000のポリアミド9T(PA9T)を得た。
716gの1,9−ノナンジアミン、6442gの2−メチル−1,8−オクタンジアミン(1,9−ノナンジアミン:2−メチル−1,8−オクタンジアミン=10:90(モル比))、2,6−ナフタレンジカルボン酸9602g、安息香酸142.9g、次亜リン酸ナトリウム一水和物16.9g、7300gの水を内容積40リットルのオートクレーブに入れ、窒素置換した。3時間かけて内部温度を220℃に昇温した。この時、オートクレーブ内部の圧力は2MPaまで昇圧した。その後4時間、水蒸気を徐々に抜いて圧力を2MPaに保ちながら反応させた。次いで、30分かけて圧力を1.2MPaまで下げ、プレポリマーを得た。このプレポリマーを粉砕し、120℃、減圧下で12時間乾燥した。これを230℃、13Paにて10時間固相重合し、融点が317℃、重量平均分子量20,000のポリアミド9N(PA9N)を得た。
B−1:無水マレイン酸変性ポリエチレン(MFR:0.3g/10分、1%分解温度:387℃)
<比較ポリマー(X)>
X−1:無水マレイン酸変性ポリエチレン(MFR:123g/10分、1%分解温度:281℃)
表1に記載の各成分を表1に示す割合で予備混合した後、同方向回転二軸押出機(東芝機械株式会社製「TEM−26SS」)の供給口に一括投入し、ポリアミド9Tの場合はシリンダ温度320℃、ポリアミド9Nの場合はシリンダ温度330℃の条件下で溶融混練した後にストランド状に押出し、冷却、切断してペレット状の熱可塑性樹脂組成物を製造した。得られたペレットを用いて、各種物性評価を行った。結果を表1に示す。
比較例2では、変性ポリオレフィン(B−1)を多く含有しているため、引張強さが低下した。比較例3では、MFRが大きい変性ポリオレフィンを用いているため、成形性が悪く、摺動性や耐衝撃性が低いことが分かる。
Claims (8)
- 融点が270℃以上のポリアミド樹脂からなる熱可塑性樹脂(A)100質量部に対して、温度240℃、荷重2.16kgにおけるメルトフローレート(MFR)が0.1〜0.6g/10分である変性ポリオレフィン(B)を3〜10質量部含有する熱可塑性樹脂組成物。
- 前記変性ポリオレフィン(B)の1%分解温度が300〜450℃である、請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 前記ポリアミド樹脂が半芳香族ポリアミドである、請求項1又は2に記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 前記変性ポリオレフィン(B)が変性ポリエチレン樹脂である、請求項1〜3のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 前記変性ポリオレフィン(B)中に含まれるエチレン由来の構造単位の含有量が50モル%以上である、請求項1〜4のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 前記ポリアミド樹脂の重量平均分子量が7,000〜110,000である、請求項1〜5のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物を用いた成形体。
- 前記成形体が摺動部材である請求項7に記載の成形体。
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