JP2004083792A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】テレフタル酸単位を60〜100モル%含有するジカルボン酸単位(a)と、1,9−ノナンジアミン単位および/または2−メチル−1,8−オクタンジアミン単位を60〜100モル%含有するジアミン単位(b)とからなるポリアミド系樹脂(I)と、α,β−不飽和カルボン酸および/またはその誘導体で変性されたポリフェニレンエ−テル系樹脂(II)を含有することを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定のポリアミド系樹脂および特定の変性ポリフェニレンエ−テル系樹脂を含有する熱可塑性樹脂組成物に関する。本発明の熱可塑性樹脂組成物は、優れた耐熱性を有しており、しかも低吸水性であり、力学物性や成形性に優れることから、自動車部品、工業部品、産業資材、電気/電子部品、家庭用品その他の広範な用途に有効に使用することができる。
【0002】
【従来の技術】
従来からナイロン6、ナイロン66などに代表される結晶性ポリアミドは、その優れた特性と溶融成形の容易さから、衣料用、産業資材用繊維、あるいは汎用のエンジニアリングプラスチックとして広く用いられているが、一方では、耐熱性不足、吸水による寸法安定性不良などの問題点も指摘されている。特に近年の表面実装技術(SMT)の発展に伴うリフロ−ハンダ耐熱性を必要とする電気・電子分野、あるいは年々耐熱性への要求が高まる自動車のエンジンル−ム部品などにおいては、従来のポリアミドの使用が困難となってきており、より耐熱性、寸法安定性、機械特性、物理化学特性に優れたポリアミドに対する要求が高まっている。
【0003】
一方、ポリフェニレンエ−テル系樹脂は、耐熱性に優れ、化学的性質、物理的性質、電気的性質などにも優れているが、軟化点が高いために溶融成形が困難であり、成形温度を高くすると樹脂の分解を生ずるなどの問題点がある。そのため、スチレン系樹脂を配合して溶融成形性を改善することが行われているが、得られる成形品の耐熱性や耐薬品性が低下し、ポリフェニレンエ−テル系樹脂自体が有する本来の特性が損なわれ易いという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記した問題点に鑑みてなされたものであって、ポリアミドおよびポリフェニレンエ−テル系樹脂が本来有する優れた特性をバランス良く兼ね備え、優れた耐熱性を有し、かつ低吸水性であり、しかも力学物性や成形性に優れる熱可塑性樹脂組成物を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、テレフタル酸単位を60〜100モル%含有するジカルボン酸単位と、1,9−ノナンジアミン単位および/または2−メチル−1,8−オクタンジアミン単位を60〜100モル%含有するジアミン単位とからなる特定の半芳香族ポリアミド系樹脂、並びにポリフェニレンエ−テル系樹脂からなる樹脂組成物が、優れた耐熱性を有し、かつ低吸水性であり、しかも耐衝撃性や成形性に優れることを見出し、既に特許出願を行った(特開2000−212433号公報を参照)。
そして、この知見を踏まえてさらに研究を重ねた結果、ポリフェニレンエ−テル系樹脂として、α,β−不飽和カルボン酸および/またはその誘導体で変性されたポリフェニレンエ−テル系樹脂を使用すると、耐熱性、力学物性および成形性が更に改善された熱可塑性樹脂組成物が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0006】
すなわち、本発明は、テレフタル酸単位を60〜100モル%含有するジカルボン酸単位(a)と、1,9−ノナンジアミン単位および/または2−メチル−1,8−オクタンジアミン単位を60〜100モル%含有するジアミン単位(b)とからなるポリアミド系樹脂(I)と、α,β−不飽和カルボン酸および/またはその誘導体で変性されたポリフェニレンエ−テル系樹脂(II)を含有することを特徴とする熱可塑性樹脂組成物を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明で使用するポリアミド系樹脂(I)を構成するジカルボン酸単位(a)は、テレフタル酸単位を60〜100モル%含有する。ジカルボン酸単位(a)におけるテレフタル酸単位の含有率が60モル%未満の場合には、得られる熱可塑性樹脂組成物の耐熱性が低下する。ジカルボン酸単位(a)におけるテレフタル酸単位の含有率は、75〜100モル%の範囲内であることが好ましく、90〜100モル%の範囲内であることがより好ましい。
【0008】
ジカルボン酸単位(a)は、40モル%以下であれば、テレフタル酸単位以外の他のジカルボン酸単位を含んでいてもよい。かかる他のジカルボン酸単位としては、マロン酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、2−メチルアジピン酸、トリメチルアジピン酸、ピメリン酸、2,2−ジメチルグルタル酸、3,3−ジエチルコハク酸、アゼライン酸、セバシン酸、スベリン酸等の脂肪族ジカルボン酸;1,3−シクロペンタンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環式ジカルボン酸;イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、1,4−フェニレンジオキシジ酢酸、1,3−フェニレンジオキシジ酢酸、ジフェン酸、ジフェニルメタン−4,4’−ジカルボン酸、ジフェニルスルホン−4,4’−ジカルボン酸、4,4’−ビフェニルジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸から誘導される単位を挙げることができ、これらのうちの1種または2種以上を使用することができる。これらのなかでも芳香族ジカルボン酸から誘導される単位が好ましい。ジカルボン酸単位(a)におけるこれらの他のジカルボン酸単位の含有率は、25モル%以下であることが好ましく、10モル%以下であることがより好ましい。さらに、トリメリット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸などの多価カルボン酸から誘導される単位を、溶融成形が可能な範囲内で含んでいてもよい。
【0009】
ポリアミド系樹脂(I)を構成するジアミン単位(b)は、1,9−ノナンジアミン単位および/または2−メチル−1,8−オクタンジアミン単位を60〜100モル%含有している。1,9−ノナンジアミン単位および/または2−メチル−1,8−オクタンジアミン単位を上記の割合で含有するポリアミド系樹脂を使用すると、靱性、摺動性、耐熱性、成形性、低吸水性、軽量性に優れた熱可塑性樹脂組成物が得られる。
ジアミン単位(b)における、1,9−ノナンジアミン単位および/または2−メチル−1,8−オクタンジアミン単位の含有率は、75〜100モル%であることが好ましく、90〜100モル%であることがより好ましい。1,9−ノナンジアミン単位および2−メチル−1,8−オクタンジアミン単位を併用する場合には、1,9−ノナンジアミン単位と2−メチル−1,8−オクタンジアミン単位のモル比は、前者/後者=100/0〜50/50であることが好ましく、前者/後者=90/10〜70/30であることがより好ましい。
【0010】
ジアミン単位(b)は、40モル%以下であれば、1,9−ノナンジアミン単位および2−メチル−1,8−オクタンジアミン単位以外の他のジアミン単位を含んでいてもよい。かかる他のジアミン単位としては、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、1,4−ブタンジアミン、1,6−ヘキサンジアミン、1,8−オクタンジアミン、1,10−デカンジアミン、1,12−ドデカンジアミン、3−メチル−1,5−ペンタンジアミン、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジアミン、2,4,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジアミン、5−メチル−1,9−ノナンジアミン等の脂肪族ジアミン;シクロヘキサンジアミン、メチルシクロヘキサンジアミン、イソホロンジアミン等の脂環式ジアミン;p−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、キシリレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニルエ−テル等の芳香族ジアミンから誘導される単位を挙げることができ、これらのうち1種または2種以上を使用することができる。ジアミン単位(b)における、これらの他のジアミン単位の含有率は25モル%以下であることが好ましく、10モル%以下であることがより好ましい。
【0011】
ポリアミド系樹脂(I)は、その分子鎖の末端基の10%以上が末端封止剤により封止されていることが好ましい。分子鎖の末端基が末端封止剤により封止されている割合(末端封止率)は、40%以上であることがより好ましく、60%以上であることがさらに好ましい。末端封止率が10%以上のポリアミド系樹脂を使用すると、溶融安定性、耐熱水性などの物性がより優れた熱可塑性樹脂組成物が得られる。
【0012】
ポリアミド系樹脂(I)の末端封止率は、ポリアミド系樹脂に存在するカルボキシル基末端、アミノ基末端および末端封止剤によって封止された末端基の数をそれぞれ測定し、下記の式(1)に従って求めることができる。各末端基の数は、1H−NMRにより、各末端基に対応する特性シグナルの積分値より求めるのが精度、簡便さの点で好ましい。
【0013】
末端封止率(%)=[(A−B)/A]×100 (1)
〔式中、Aは分子鎖の末端基の総数(これは通常、ポリアミド分子の数の2倍に等しい)を表し、Bは封止されずに残ったカルボキシル基末端およびアミノ基末端の合計数を表す。〕
【0014】
末端封止剤としては、ポリアミド系樹脂末端のアミノ基またはカルボキシル基との反応性を有する単官能性の化合物であれば特に制限はないが、反応性および封止末端の安定性などの点から、モノカルボン酸またはモノアミンが好ましく、取扱いの容易さなどの点から、モノカルボン酸がより好ましい。その他、酸無水物、モノイソシアネ−ト、モノ酸ハロゲン化物、モノエステル類、モノアルコ−ル類などを末端封止剤として使用することもできる。
【0015】
末端封止剤として使用されるモノカルボン酸としては、アミノ基との反応性を有するものであれば特に制限はなく、例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ピバリン酸、イソ酪酸等の脂肪族モノカルボン酸;シクロヘキサンカルボン酸等の脂環式モノカルボン酸;安息香酸、トルイル酸、α−ナフタレンカルボン酸、β−ナフタレンカルボン酸、メチルナフタレンカルボン酸、フェニル酢酸等の芳香族モノカルボン酸;これらの任意の混合物などを挙げることができる。これらのなかでも、反応性、封止末端の安定性、価格などの点から、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、安息香酸が好ましい。
【0016】
末端封止剤として使用されるモノアミンとしては、カルボキシル基との反応性を有するものであれば特に制限はなく、例えば、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ヘキシルアミン、オクチルアミン、デシルアミン、ステアリルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジブチルアミン等の脂肪族モノアミン;シクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン等の脂環式モノアミン;アニリン、トルイジン、ジフェニルアミン、ナフチルアミン等の芳香族モノアミン;これらの任意の混合物などを挙げることができる。これらのなかでも、反応性、沸点、封止末端の安定性、価格などの点から、ブチルアミン、ヘキシルアミン、オクチルアミン、デシルアミン、ステアリルアミン、シクロヘキシルアミン、アニリンが好ましい。
【0017】
ポリアミド系樹脂(I)は、結晶性ポリアミドを製造する方法として知られている任意の方法を用いて製造することができる。例えば、酸クロライドとジアミンを原料とする溶液重合法または界面重合法、ジカルボン酸とジアミンを原料とする溶融重合法、固相重合法、溶融押出重合法などの方法により製造することができる。
【0018】
ポリアミド系樹脂(I)を製造するに際して、前記の末端封止剤の他に、例えば、触媒として、リン酸、亜リン酸、次亜リン酸、それらの塩またはエステルなどを添加することができる。上記の塩またはエステルとしては、リン酸、亜リン酸または次亜リン酸とカリウム、ナトリウム、マグネシウム、バナジウム、カルシウム、亜鉛、コバルト、マンガン、錫、タングステン、ゲルマニウム、チタン、アンチモン等の金属との塩;リン酸、亜リン酸または次亜リン酸のアンモニウム塩;リン酸、亜リン酸または次亜リン酸のエチルエステル、イソプロピルエステル、ブチルエステル、ヘキシルエステル、イソデシルエステル、オクタデシルエステル、デシルエステル、ステアリルエステル、フェニルエステルなどが挙げられる。
【0019】
ポリアミド系樹脂(I)は、濃硫酸中30℃の条件下で測定した極限粘度[η]が、0.6〜2.0dl/gであることが好ましく、0.7〜1.9dl/gであることがより好ましく、0.8〜1.8dl/gであることがさらに好ましい。極限粘度が0.6dl/g未満のポリアミド系樹脂を使用すると、得られる熱可塑性樹脂組成物の機械的性質が低下し、極限粘度が2.0dl/gより大きいポリアミド系樹脂を使用すると得られる熱可塑性樹脂組成物の流動性が低下し、成形性が悪化する傾向がある。
【0020】
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、もう一方の構成成分として、α,β−不飽和カルボン酸および/またはその誘導体で変性されたポリフェニレンエ−テル系樹脂(II)〔以下、変性ポリフェニレンエ−テル系樹脂(II)と略称する〕を含有する。
【0021】
変性前のポリフェニレンエ−テル系樹脂〔以下、未変性ポリフェニレンエ−テル系樹脂と略称する〕としては、例えば、下記の一般式
【0022】
【化1】
【0023】
(式中、R1、R2、R3およびR4はそれぞれ独立して水素、ハロゲン、非置換または置換された1価の炭化水素基、シアノ基、アルコキシ基、フェノキシ基またはニトロ基を表す)で表される繰り返し単位から主としてなる重合体が挙げられる。
【0024】
上記の一般式における基R1、R2、R3およびR4において、ハロゲンとしては、例えば、塩素、臭素などが挙げられる。
非置換または置換された1価の炭化水素基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチルなどの炭素数1〜10のアルキル基;クロロメチル、シアノエチルなどの置換アルキル基;アリル基などの不飽和炭化水素基;フェニル、ベンジル、メチルベンジル、トリル、ナフチル、クロロフェニル、ブロモフェニルなどの非置換または置換された1価の芳香族炭化水素基等が挙げられる。
また、アルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基などが挙げられる。
【0025】
未変性ポリフェニレンエ−テル系樹脂としては、例えば、ポリ−1,4−フェニレンエ−テル、ポリ−2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエ−テル、ポリ−2,6−ジエチル−1,4−フェニレンエ−テル、ポリ−2,6−ジプロピル−1,4−フェニレンエ−テル、ポリ−2−メチル−6−アリル−1,4−フェニレンエ−テル、ポリ−2,6−ジメトキシ−1,4−フェニレンエ−テル、ポリ−2,6−ジクロロメチル−1,4−フェニレンエ−テル、ポリ−2,5−ジメチル−1,4−フェニレンエ−テル、ポリ−2,3,5,6−テトラメチル−1,4−フェニレンエ−テル、ポリ−2,6−ジブロモメチル−1,4−フェニレンエ−テル、ポリ−2,6−ジクロロ−1,4−フェニレンエ−テル、ポリ−2,3,6−トリメチル−1,4−フェニレンエ−テル、ポリ−2,3,5,6−テトラフロロ−1,4−フェニレンエ−テル、ポリ−2,6−ジフェニル−1,4−フェニレンエ−テル、ポリ−2,3−ジトリル−1,4−フェニレンエ−テルなどが挙げられる。そのうちでも、ポリ−2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエ−テルが最も好ましく用いられる。
【0026】
限定されるものではないが、上記の未変性ポリフェニレンエ−テル系樹脂は、23℃のクロロホルム中で測定した極限粘度が0.1〜0.8dl/gであることが好ましい。
【0027】
変性に使用されるα,β−不飽和カルボン酸および/またはその誘導体としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸等のα,β−不飽和モノカルボン酸;マレイン酸、コハク酸、イタコン酸、フタル酸等のα,β−不飽和ジカルボン酸;グリシジルアクリレ−ト、グリシジルメタクリレ−ト、ヒドロキシエチルアクリレ−ト、ヒドロキシエチルメタクリレ−ト等のα,β−不飽和モノカルボン酸エステル;無水マレイン酸、無水コハク酸、無水イタコン酸、無水フタル酸等のα,β−不飽和ジカルボン酸無水物などが挙げられる。これらの中でも、無水マレイン酸、無水コハク酸、無水イタコン酸、無水フタル酸等のα,β−不飽和ジカルボン酸無水物が好ましく、無水マレイン酸がより好ましい。
【0028】
上記のα,β−不飽和カルボン酸および/またはその誘導体を未変性ポリフェニレンエ−テル系樹脂に導入する方法としては、特に制限はなく、例えば、未変性ポリフェニレンエ−テル系樹脂とα,β−不飽和カルボン酸および/またはその誘導体を、必要に応じて有機過酸化物等のラジカル開始剤の存在下、溶融混練する方法などが挙げられる。
【0029】
変性ポリフェニレンエ−テル系樹脂(II)において導入されるα,β−不飽和カルボン酸および/またはその誘導体の量は、特に制限はないが、本発明の熱可塑性樹脂組成物の力学物性が良好なものになる点から、変性ポリフェニレンエ−テル系樹脂(II)の重量に対して0.1〜10重量%の範囲内であることが好ましい。
【0030】
変性ポリフェニレンエ−テル系樹脂(II)は、基本となる未変性ポリフェニレンエ−テル系樹脂の骨格に対して他の重合体が50重量%以下、好ましくは30重量%以下の割合でグラフト重合されたものであってもよい。
また、変性ポリフェニレンエ−テル系樹脂(II)は、他の重合体が50重量%以下、好ましくは30重量%以下の割合で混合されて改質されたものであってもよい。その場合に、改質に用いられる重合体としては、ビニル系重合体、ゴム質重合体、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリカ−ボネ−ト、ポリスルフォンなどの1種または2種以上を挙げることができ、そのうちでも、ビニル系重合体、ゴム質重合体および/またはポリオレフィンが好ましい。
【0031】
上記のビニル系重合体としては、芳香族ビニル系化合物、α,β−不飽和カルボン酸またはその誘導体、シアン化ビニル系化合物の1種または2種以上を重合してなる重合体を挙げることができる。ビニル系重合体が上記した化合物の2種以上からなる場合、ランダム共重合体であってもよいし、ブロック共重合体であってもよいし、それらが混在した構造であってもよい。
【0032】
上記した芳香族ビニル系化合物としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、β−メチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、α,β−ジメチルスチレン、2,5−ジメチルスチレン、3,5−ジメチルスチレン、2,4,6−トリメチルスチレン、p−エチルスチレン、p−イソプロピルスチレン、p−t−ブチルスチレン、p−クロロスチレン、2,5−ジクロロスチレン、p−ブロモスチレン、p−フロロスチレン、p−メトキシスチレン、p−アセトキシスチレン、p−シアノスチレンなどが挙げられる。これらのうちでも、スチレンおよび/またはα−メチルスチレンが最も好ましい。
【0033】
α,β−不飽和カルボン酸またはその誘導体としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸等のα,β−不飽和モノカルボン酸;マレイン酸、コハク酸、イタコン酸、フタル酸等のα,β−不飽和ジカルボン酸;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、エタクリル酸メチル、グリシジルアクリレ−ト、グリシジルメタクリレ−ト、ヒドロキシエチルアクリレ−ト、ヒドロキシエチルメタクリレ−ト等のα,β−不飽和モノカルボン酸エステル;無水マレイン酸、無水コハク酸、無水イタコン酸、無水フタル酸等のα,β−不飽和ジカルボン酸無水物などが挙げられるが、メタクリル酸メチル、無水マレイン酸が最も好ましい。
また、シアン化ビニル系化合物としては、例えば、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどが挙げられる。
【0034】
上記したゴム質重合体としては、ブタジエン、イソプレン、ピペリレン、クロロプレンなどのジエン化合物の1種または2種以上を用いてなるジエン系ゴム、スチレン/ブタジエン共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン共重合体、スチレン/ブタジエンブロック共重合体、スチレン/イソプレンブロック共重合体、エチレン/プロピレン/ジエン共重合体、エピクロロヒドリンゴム、エチレン/アクリル酸共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、イソブチレン/イソプレン共重合体などを挙げることができ、これらの内の1種または2種以上を使用することができる。
また、ゴム質重合体は、エポキシ化合物や上記したα,β−不飽和カルボン酸またはその誘導体で変性されていてもよい。
【0035】
また、上記したポリオレフィンとしては、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、2−ブテン、イソブテン、1−ペンテン、2−ペンテン、シクロペンテン、1−ヘキセン、2−ヘキセン、シクロヘキセン、1−ヘプテン、2−ヘプテン、シクロヘプテン、1−オクテン、2−オクテン、シクロオクテン、ビニルシクロペンテン、ビニルシクロヘキセン、ビニルシクロヘプテン、ビニルシクロオクテン、4−メチル−1−ペンテン、1−デセン、1−ドデセン等の炭素数2ないし20のα−オレフィンの単独重合体または共重合体が挙げられる。これらのポリオレフィンは単独で使用することもできるし、2種類以上の混合物として使用することもできる。また、ポリオレフィンは、α,β−不飽和カルボン酸等で変性されたものであってもよい。
【0036】
本発明の熱可塑性樹脂組成物において、ポリアミド系樹脂(I)と変性ポリフェニレンエ−テル系樹脂(II)との重量比は、90:10〜10:90の範囲内にあることが必要である。
ポリアミド系樹脂(I)と変性ポリフェニレンエ−テル系樹脂(II)の合計含有量に対して、変性ポリフェニレンエ−テル系樹脂(II)の含有量が10重量%よりも少ない場合には、熱可塑性樹脂組成物の熱変形温度が低下する。一方、ポリアミド系樹脂(I)と変性ポリフェニレンエ−テル系樹脂(II)の合計含有量に対して、変性ポリフェニレンエ−テル系樹脂(II)の含有量が90重量%よりも多い場合には、熱可塑性樹脂組成物の成形性が低下する。
ポリアミド系樹脂(I)と変性ポリフェニレンエ−テル系樹脂(II)との重量比は、85:15〜15:85の範囲内にあることが好ましく、80:20〜20:80の範囲にあることがより好ましい。
【0037】
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、必要に応じてガラス繊維、炭素繊維、ホウ素繊維、アラミド繊維、液晶ポリエステル繊維等の繊維状充填剤;チタン酸カリウムウィスカー、ホウ酸アルミニウムウィスカー、珪酸カルシウムウィスカー、硫酸マグネシウムウィスカー、炭酸カルシウムウィスカー、酸化亜鉛ウィスカー、ワラストナイト、セピオライト、黒鉛ウィスカー等の針状充填剤;シリカ、シリカアルミナ、アルミナ、タルク、グラファイト、二酸化チタン、二硫化モリブデン、ポリテトラフルオロエチレン等の粉末状充填剤と組み合わせて使用することができる。これらの充填剤を、本発明の熱可塑性樹脂組成物100重量部に対して1〜100重量部となる割合で使用すると、力学特性と成形性のバランスが取れ、好ましい。
【0038】
さらに、本発明の熱可塑性樹脂組成物は、上記の充填剤の他に、必要に応じて、従来から公知の銅系安定剤、ヒンダ−ドフェノ−ル系酸化防止剤、ヒンダ−ドアミン系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、チオ系酸化防止剤、着色剤、紫外線吸収剤、光安定化剤、帯電防止剤、可塑剤、滑剤、結晶核剤、難燃剤あるいは他種ポリマ−なども添加することができる。
【0039】
本発明の熱可塑性樹脂組成物の調製法は特に制限されず、ポリアミド系樹脂(I)および変性ポリフェニレンエ−テル系樹脂(II)を均一に混合させ得る方法であればよく、通常、ポリアミド系樹脂(I)と変性ポリフェニレンエ−テル系樹脂(II)を必要に応じて他の成分とともに溶融混練する方法が採用される。溶融混練は、単軸押出機、二軸押出機、ニ−ダ−、バンバリ−ミキサ−などの混練機を使用して行うことができ、その際に使用する装置の種類や溶融混練条件などは特に限定されないが、概ね300〜350℃の範囲の温度で1〜30分間混練することにより、本発明の熱可塑性樹脂組成物を得ることができる。
この場合、溶融混練によって調製した熱可塑性樹脂組成物をそのまま成形に利用してもよいし、一旦ペレット化した後に成形してもよい。
【0040】
本発明の熱可塑性樹脂組成物を用いて成形品を製造するに当たっては、目的とする成形品の種類、用途、形状などに応じて、一般に用いられている種々の成形方法や成形装置が使用できる。何ら限定されるものではないが、本発明の熱可塑性樹脂組成物を用いて、例えば、射出成形、押出成形、プレス成形、ブロ−成形、カレンダ−成形、流延成形などの任意の成形法によって成形品を製造することができ、またそれらの成形技術の複合によっても成形を行うことができる。
さらに、各種熱可塑性樹脂またはその組成物、熱硬化性樹脂、紙、布帛、金属、木材、セラミックスなどの各種の材料との複合成形体とすることもできる。
【0041】
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、ポリアミドおよびポリフェニレンエ−テル系樹脂が本来有する優れた特性をバランス良く兼ね備え、優れた耐熱性を有し、かつ低吸水性であり、しかも力学物性や成形性に優れているので、それらの特性を生かして、自動車部品、工業材料、産業資材、電気電子部品、機械部品、事務機器用部品、家庭用品、シ−ト、フイルム、繊維、その他の任意の形状および用途の各種成形品の製造に有効に使用することができる。
【0042】
【実施例】
以下に本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されない。
なお、以下の実施例および参考例において、試験片の作製、耐熱性の評価(荷重たわみ温度の測定)、引張強度の測定、耐衝撃性の測定(ノッチ付きIZOD衝撃値の測定)、平衡吸水率の測定は次のようにして行った。
【0043】
試験片の作製:
日精樹脂工業株式会社製の80トン射出成形機を使用して、シリンダー温度330℃および金型温度150℃の条件下で、荷重たわみ温度測定用の試験片(寸法:長さ128mm×幅12.7mm×厚さ6.2mm)、引張強さ測定用の試験片(JIS−1号型ダンベル:厚さ3.2mm)、ノッチ付きIZOD衝撃値測定用の試験片(寸法:長さ×厚さ×幅=64mm×12.7mm×3.2mm)をそれぞれ作製した。
また、株式会社神藤金属工業所の圧縮成形機を使用して、温度330℃、プレス圧力100kg/cm2の条件下で、平衡吸水率評価用のプレスシ−ト(50mm×50mm×0.2mm)を作製した。
【0044】
荷重たわみ温度の測定:
上記で作製した試験片を用いて、JIS K7207に準じて、加重ひずみ温度測定機(株式会社東洋精機製作所製)を使用して、18.6kgfの加重下で加重撓み温度(DTUL)を測定し、耐熱性の指標とした。
【0045】
引張強度の測定:
上記で作製した試験片を用いて、JIS K7113に準じて、オ−トグラフ(株式会社島津製作所製)を使用して、23℃における引張降伏強度を測定した。
【0046】
ノッチ付IZOD衝撃値の測定:
上記の方法で作製した試験片を用いて、JIS K7110に準じて、IZOD衝撃試験機(株式会社東洋精機製作所製)を使用して、ノッチ付IZOD衝撃値を測定した。
【0047】
平衡吸水率の測定:
上記の方法で作製した試験片を減圧下にて5日間乾燥し、秤量した後(重量:W0)、23℃の水中に10日間浸漬し、秤量して(重量:W1)、以下の式に従って、平衡吸水率を求めた。
平衡吸水率=(W1−W0)/W0×100 (%)
【0048】
以下の実施例および参考例では、下記のポリアミド系樹脂、未変性ポリフェニレンエ−テル系樹脂、変性ポリフェニレンエ−テル系樹脂を使用した。
【0049】
[ポリアミド系樹脂]
PA9T:
(株)クラレ製、ジェネスタN1000A(商品名)〔テレフタル酸単位と、1,9−ノナンジアミン単位および2−メチル−1,8−オクタンジアミン単位(1,9−ノナンジアミン単位と2−メチル−1,8−オクタンジアミン単位のモル比が80/20)とからなるポリアミド系樹脂〕
【0050】
[未変性ポリフェニレンエ−テル系樹脂]
PPE:
日本ジ−イ−プラスチックス(株)製、ノリルPPO534(商品名)〔ポリ−2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル/ポリスチレン組成物〕
【0051】
[変性ポリフェニレンエ−テル系樹脂]
MAH−PPE:
ポリフェニレンエ−テル系樹脂[日本ジ−イ−プラスチックス(株)製、ノリルPPO534(商品名)]100重量部および無水マレイン酸1重量部を使用して、特許第2558303号公報の実施例1に記載された方法に従って調製した無水マレイン酸変性ポリフェニレンエ−テル系樹脂。
【0052】
実施例1〜5
PA9Tおよび変性ポリフェニレンエ−テル系樹脂を下記の表1に示す割合で予備混合した後、二軸押出機(株式会社日本製鋼所製「TEX44C」)に供給してシリンダ−温度330℃の条件下に溶融混練して押し出し、冷却、切断してペレットを製造した。このペレットを用いて、上記した方法で試験片を作製し、荷重たわみ温度の測定、引張強さの測定、ノッチ付きIZOD衝撃値の測定および平衡吸水率の測定を行った。その結果を表1に示す。
【0053】
参考例1〜3
PA9Tおよび未変性ポリフェニレンエ−テル系樹脂を下記の表1に示す割合で予備混合した後、二軸押出機(株式会社日本製鋼所製「TEX44C」)に供給してシリンダ−温度330℃の条件下に溶融混練して押し出し、冷却、切断してペレットを製造した。このペレットを用いて、上記した方法で試験片を作製し、荷重たわみ温度の測定、引張強さの測定、ノッチ付きIZOD衝撃値の測定および平衡吸水率の測定を行った。その結果を表1に示す。
【0054】
【表1】
【0055】
上記の表1の結果から、実施例1〜5の熱可塑性樹脂組成物は、PA9Tおよび未変性ポリフェニレンエ−テルからなる参考例1〜3の樹脂組成物の耐熱性および低吸水性を損なうことなく、力学物性が向上していることが判る。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、特定のポリアミド系樹脂とポリフェニレンエーテル系樹脂を含有し、優れた耐熱性を有し、かつ低吸水性であり、しかも力学物性や成形性に優れた熱可塑性樹脂組成物が提供される。
Claims (5)
- テレフタル酸単位を60〜100モル%含有するジカルボン酸単位(a)と、1,9−ノナンジアミン単位および/または2−メチル−1,8−オクタンジアミン単位を60〜100モル%含有するジアミン単位(b)とからなるポリアミド系樹脂(I)と、α,β−不飽和カルボン酸および/またはその誘導体で変性されたポリフェニレンエ−テル系樹脂(II)を含有することを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
- ポリアミド系樹脂(I)と変性されたポリフェニレンエ−テル系樹脂(II)の重量比が、90:10〜10:90であることを特徴とする請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 1,9−ノナンジアミン単位と2−メチル−1,8−オクタンジアミン単位とのモル比が、1,9−ノナンジアミン単位/2−メチル−1,8−オクタンジアミン単位=100/0〜50/50の範囲内である請求項1または2に記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 変性されたポリフェニレンエ−テル系樹脂(II)が、無水マレイン酸で変性されたものである請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物からなる成形品。
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