JP2006002113A5 - - Google Patents

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JP2006002113A5
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ポリアミド樹脂組成物およびその成形品
本発明は、特定のポリアミド樹脂と金属酸化物および/または金属水酸化物とを含むポ
リアミド樹脂組成物、並びにそれからなる成形品に関する。
電子部品用途のエンジニアリングプラスチックの一種として、テレフタル酸と1,6−
ヘキサンジアミンを主成分とする半芳香族ポリアミド樹脂(以下、6T系ポリアミド樹脂
と略称する)が提案されている(特許文献1〜3等参照)が、6T系ポリアミド樹脂は、
その分解温度を超える370℃付近に融点を示すため、溶融重合や溶融成形が困難である
という問題を有する。そこで、6T系ポリアミド樹脂の製造の際に、原料ジカルボン酸成
分の一部にアジピン酸などの脂肪族ジカルボン酸を使用したり、あるいはナイロン6など
の脂肪族ポリアミドや他のポリマーの一種以上を第3成分として30〜40モル%共重合
させることで、6T系ポリアミド樹脂の融点を実使用可能温度(280〜320℃程度)
にまで低下させている。
ところが、6T系ポリアミド樹脂に多量の第3成分を共重合させることは、その低融点
化には有効であるが、一方でその結晶化速度と到達結晶化度の低下を招き、その結果、6
T系ポリアミド樹脂の高温下での剛性、耐薬品性、寸法安定性などの諸物性を低下させる
ばかりでなく、成形単位サイクルが長引いて生産性の低下も招く。また、吸水条件下での
寸法安定性等の諸物性も未だ十分とはいえない状態である。更に、比較的耐熱性の低い第
3成分を多量に共重合させた6T系ポリアミド樹脂から作製された成形体は、150〜2
00℃付近の高温雰囲気において、ランプ表面やランプカバー内面に付着すると曇りの原
因となる水分やポリマー由来のアウトガスを多量に発生するという問題も有する。
そこで、6T系ポリアミド樹脂よりも低い融点を示し、且つ優れた耐熱性、低吸水性お
よび耐薬品性を示す半芳香族ポリアミド樹脂として、テレフタル酸をジカルボン酸単位と
し、1,9−ノナンジアミンおよび/または2−メチル−1,8−オクタンジアミンをジ
アミン単位とするものが提案されている(特許文献4〜6参照)。このような半芳香族ポ
リアミド樹脂から作製された成形体は低吸水性を示し、しかも耐熱性の低い第3成分を共
重合させていないために、水分やポリマー由来のアウトガスは非常に少ないという利点を
有する。
しかしながら、特許文献4〜6に記載されている半芳香族ポリアミド樹脂は、150〜
200℃の高温雰囲気において、確かに水分およびポリマー由来のアウトガスは非常に少
ないものの、いずれの場合にも末端封止剤として、末端封止能力やコストの点から昇華性
を示す安息香酸を使用しているために、ポリマーに含まれている安息香酸がポリマー内部
から外部へ昇華揮散する傾向がある。従って、そのようなポリマーを、例えばランプソケ
ットの素材として使用した場合には、安息香酸がランプ表面やランプカバー内面に付着し
、ランプの曇りの原因となるという問題が生ずる場合があった。
本発明者らは、この問題を解決するための手がかりとして、半芳香族ポリアミド組成物
の難燃性や機械的性質の向上、他のポリアミド樹脂とブレンドした際のアミド交換反応に
基づく融点変動の抑制等を目的に半芳香族ポリアミド組成物に金属酸化物や金属水酸化物
を配合するという技術(特許文献7〜12)に着目したが、これらの特許文献には、安息
香酸を末端封止剤として使用した際に発生する問題点に関する記載がなく、また、そのよ
うな問題を解決するための手段を示唆する記載も全くない。更に、これらの特許文献にお
ける金属酸化物や金属水酸化物の使用量が比較的多いため、引張り伸び等の機械的特性が
損なわれる場合があった。従って、このような機械的特性を損なわずに、特許文献4〜6
に記載されている半芳香族ポリアミド樹脂に配合した末端封止剤である安息香酸に由来す
るアウトガスを低減するという課題は依然として未解決であるというのが現状である。
特開平3−7761号公報 特開平3−72565号公報 特開昭60−158220号公報 特開平7−228769号公報 特開平7−228772号公報 特開平7−228774号公報 特開平6−57134号公報 特開平6−234913号公報 特開2000−212436号公報 特開2000−230118号公報 特開2003−96295号公報 特開2003−41117号公報
本発明の目的は、テレフタル酸を含有するジカルボン酸単位と、1,9−ノナンジアミ
ンおよび/または2−メチル−1,8−オクタンジアミンを含有するジアミン単位とから
なり、しかも末端封止剤として安息香酸を使用した特定のポリアミド樹脂に、従来のポリ
アミド樹脂と同様の引張り伸び等の機械的特性や、低吸水性、耐熱性、摺動性、耐薬品性
などの特性を付与することだけでなく、極めて優れた低アウトガス性をも付与することを
目的とする。
本発明者らは、特定のポリアミド樹脂に、特定量の金属酸化物および/または金属水酸
化物をアウトガス発生抑制のために使用すると、予想外にも低アウトガス性が飛躍的に向
上するだけでなく、引張り伸び等の機械的特性や、低吸水性、耐熱性、摺動性、耐薬品性
などの特性にも優れたポリアミド樹脂組成物が得られることを見出し、本発明を完成させ
た。
即ち、本発明は、テレフタル酸単位を50〜100モル%含有するジカルボン酸単位(
a)と、1,9−ノナンジアミン単位および/または2−メチル−1,8−オクタンジア
ミン単位を60〜100モル%含有するジアミン単位(b)とからなり、かつ末端封止剤
に安息香酸を使用したポリアミド樹脂(I)100重量部に対して、金属酸化物および/
または金属水酸化物を0.01〜10重量部含有するポリアミド樹脂組成物およびそれか
らなるランプソケット等の成形品を提供する。
本発明のポリアミド樹脂組成物は、極めて優れた低アウトガス性を有し、かつ引張り伸
び等の機械的特性や、低吸水性、耐熱性、摺動性、耐薬品性などの特性に優れることから
、インタークーラータンク、ラジエータータンク、エンジンマウント、クイックコネクタ
ー、燃料配管、燃料容器、ギア、アクチュエーター、ベアリングリテーナ、軸受け、スイ
ッチ、ピストン、パッキン、ローラー、ベルト等の自動車用部品、およびランプリフレク
タ、ランプハウジング、ランプエクステンション、ランプソケット等のランプ周辺部品の
素材として有用である。
本発明のポリアミド樹脂組成物は、ジカルボン酸単位(a)とジアミン単位(b)とか
らなり、末端封止剤として安息香酸を使用したポリアミド樹脂(I)に、アウトガス発生
抑制のために金属酸化物および/または金属水酸化物を配合したものである。このような
構成とすることにより、低アウトガス性が飛躍的に向上するだけでなく、引張り伸び等の
機械的特性や、低吸水性、耐熱性、摺動性、耐薬品性などの特性にも優れたものとなる。
ポリアミド樹脂(I)を構成するジカルボン酸単位(a)は、テレフタル酸単位を50
〜100モル%、好ましくは75〜100モル%、より好ましくは90〜100モル%の
範囲内で含む。これは、ジカルボン酸単位(a)におけるテレフタル酸単位の含有率が5
0モル%未満の場合には、得られるポリアミド樹脂組成物の耐熱性が低下するからである
ジカルボン酸単位(a)は、50モル%以下であれば、テレフタル酸単位以外の他のジ
カルボン酸単位を含んでいてもよい。かかる他のジカルボン酸単位としては、マロン酸、
ジメチルマロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、2−メチルアジピン酸、トリメ
チルアジピン酸、ピメリン酸、2,2−ジメチルグルタル酸、2,2−ジエチルコハク酸
、アゼライン酸、セバシン酸、スベリン酸等の脂肪族ジカルボン酸;1,3−シクロペン
タンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環式ジカルボン酸;イソ
フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、1,4
−ナフタレンジカルボン酸、1,4−フェニレンジオキシジ酢酸、1,3−フェニレンジ
オキシジ酢酸、ジフェン酸、ジフェニルメタン−4,4’−ジカルボン酸、ジフェニルス
ルホン−4,4’−ジカルボン酸、4,4’−ビフェニルジカルボン酸等の芳香族ジカル
ボン酸から誘導される単位を挙げることができ、これらのうちの1種または2種以上を使
用することができる。ジカルボン酸単位(a)におけるこれらの他のジカルボン酸単位の
含有率は、25モル%以下であることが好ましく、10モル%以下であることがより好ま
しい。さらに、トリメリット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸などの多価カルボン酸か
ら誘導される単位を、溶融成形が可能な範囲内で含んでいてもよい。
ポリアミド樹脂(I)を構成するジアミン単位(b)は、1,9−ノナンジアミン単位
および/または2−メチル−1,8−オクタンジアミン単位を、60〜100モル%、好
ましくは75〜100モル%、より好ましくは90〜100モル%の範囲内で含む。これ
は、ジカルボン酸単位(a)における1,9−ノナンジアミン単位および/または2−メ
チル−1,8−オクタンジアミン単位の含有率が60モル%未満の場合には、靱性、摺動
性、耐熱性、成形性、低吸水性、軽量性に優れたポリアミド樹脂組成物が得られないから
である。
ジアミン単位(b)は、40モル%以下であれば、1,9−ノナンジアミン単位および
2−メチル−1,8−オクタンジアミン単位以外の他のジアミン単位を含んでいてもよい
。かかる他のジアミン単位としては、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、1,4−
ブタンジアミン、1,6−ヘキサンジアミン、1,8−オクタンジアミン、1,10−デ
カンジアミン、1,12−ドデカンジアミン、3−メチル−1,5−ペンタンジアミン、
2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジアミン、2,4,4−トリメチル−1,6
−ヘキサンジアミン、5−メチル−1,9−ノナンジアミン等の脂肪族ジアミン;シクロ
ヘキサンジアミン、メチルシクロヘキサンジアミン、イソホロンジアミン等の脂環式ジア
ミン;p−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、キシリレンジアミン、4,4
’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジ
アミノジフェニルエーテル等の芳香族ジアミンから誘導される単位を挙げることができ、
これらのうち1種または2種以上を使用することができる。ジアミン単位(b)における
、これらの他のジアミン単位の含有率は25モル%以下であることが好ましく、10モル
%以下であることがより好ましい。
また、1,9−ノナンジアミン単位と2−メチル−1,8−オクタンジアミン単位のモ
ル比は、1,9−ノナンジアミン単位/2−メチル−1,8−オクタンジアミン単位=9
5/5〜50/50の範囲内であることが好ましく、85/15〜55/45の範囲内で
あることがより好ましい。
また、本発明で使用するポリアミド樹脂(I)には、アミノカルボン酸単位を含ませる
こともできる。このようなアミノカルボン酸単位の具体例としては、カプロラクタム、ラ
ウリルラクタム等のラクタム;1−アミノラウリン酸、1−アミノドデシル酸等のアミノ
カルボン酸などから誘導される単位を挙げることができる。アミノカルボン酸単位の含有
率は、ポリアミドの全ジカルボン酸単位100モルに対して40モル以下であることが好
ましく、20モル以下であることがより好ましい。
本発明において使用するポリアミド樹脂(I)は、その分子鎖の末端基の少なくとも一
部が末端封止剤である安息香酸で封止されている。末端封止剤として安息香酸を使用する
理由は、末端封止能力とコストの点で優れているからである。
また、本発明において使用するポリアミド樹脂(I)は、上記、安息香酸と共に他の末
端封止剤を併用してもよい。安息香酸以外の他の末端封止剤としては、ポリアミド樹脂末
端のアミノ基またはカルボキシル基との反応性を有する単官能性の化合物の1種または複
数種を用いることができ、反応性および封止末端の安定性などの点から、安息香酸以外の
モノカルボン酸またはモノアミンを好ましく使用できる。中でも、取扱い易さなどの点か
ら、安息香酸以外のモノカルボン酸がより好ましい。その他、酸無水物、モノイソシアネ
ート、モノ酸ハロゲン化物、モノエステル類、モノアルコール類などを末端封止剤として
使用することもできる。
末端封止剤として安息香酸とともに併用可能な、安息香酸以外のモノカルボン酸として
は、アミノ基との反応性を有するものであれば特に制限はなく、例えば、酢酸、プロピオ
ン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ピバリン酸、イソ酪酸等の脂肪族モノカルボン酸;シ
クロヘキサンカルボン酸等の脂環式モノカルボン酸;トルイル酸、α−ナフタレンカルボ
ン酸、β−ナフタレンカルボン酸、メチルナフタレンカルボン酸、フェニル酢酸等の芳香
族モノカルボン酸;これらの任意の混合物などを挙げることができる。これらのなかでも
、反応性、封止末端の安定性、価格などの点から、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、
カプロン酸、カプリル酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸が好ましい。
末端封止剤として使用可能なモノアミンとしては、カルボキシル基との反応性を有する
ものであれば特に制限はなく、例えば、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、
ブチルアミン、ヘキシルアミン、オクチルアミン、デシルアミン、ステアリルアミン、ジ
メチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジブチルアミン等の脂肪族モノアミ
ン;シクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン等の脂環式モノアミン;アニリン、
トルイジン、ジフェニルアミン、ナフチルアミン等の芳香族モノアミン;これらの任意の
混合物などを挙げることができる。これらのなかでも、反応性、沸点、封止末端の安定性
、価格などの点から、ブチルアミン、ヘキシルアミン、オクチルアミン、デシルアミン、
ステアリルアミン、シクロヘキシルアミン、アニリンが好ましい。
分子鎖の末端基が末端封止剤により封止されている割合(末端封止率)は、10%以上
であることが好ましく、40%以上であることがより好ましく、60%以上であることが
さらに好ましい。末端封止率が10%以上のポリアミド樹脂を使用すると、溶融安定性、
耐熱水性などの物性がより優れたポリアミド樹脂組成物が得られる。
ポリアミド樹脂(I)の末端封止率は、ポリアミド樹脂に存在しているカルボキシル基
末端、アミノ基末端および末端封止剤によって封止された末端基の数をそれぞれ測定し、
下記の式(1)に従って求めることができる。各末端基の数は、H−NMRにより、各
末端基に対応する特性シグナルの積分値より求めるのが精度、簡便さの点で好ましい。
Figure 2006002113
式(1)中、Aは分子鎖の末端基の総数(これは通常、ポリアミド分子の数の2倍に等
しい)を表し、Bは封止されずに残ったカルボキシル基末端およびアミノ基末端の合計数
を表す。
本発明で使用するポリアミド樹脂(I)は、結晶性ポリアミドを製造する公知の方法と
して知られている任意の方法を用いて製造することができる。例えば、酸クロライドとジ
アミンを原料とする溶液重合法または界面重合法、ジカルボン酸とジアミンを原料とする
溶融重合法、固相重合法、溶融押出重合法などの方法により製造することができる。
ポリアミド樹脂(I)を製造するに際して、前記の末端封止剤の他に、例えば、触媒と
して、リン酸、亜リン酸、次亜リン酸、それらの塩またはエステルなどを添加することが
できる。上記の塩またはエステルとしては、リン酸、亜リン酸または次亜リン酸とカリウ
ム、ナトリウム、マグネシウム、バナジウム、カルシウム、亜鉛、コバルト、マンガン、
錫、タングステン、ゲルマニウム、チタン、アンチモン等の金属との塩;リン酸、亜リン
酸または次亜リン酸のアンモニウム塩;リン酸、亜リン酸または次亜リン酸のエチルエス
テル、イソプロピルエステル、ブチルエステル、ヘキシルエステル、イソデシルエステル
、デシルエステル、ステアリルエステル、フェニルエステルなどが挙げられる。
また、本発明で使用するポリアミド樹脂(I)の、濃硫酸中で30℃の条件下で測定し
た極限粘度[η]に関し、極限粘度が低すぎると、得られるポリアミド樹脂組成物の機械
的性質が低下する傾向があり、逆に高すぎると、得られるポリアミド樹脂組成物の流動性
が低下して成形性が悪化する傾向がある。従って、ポリアミド樹脂(I)として、濃硫酸
中で30℃の条件下で測定した極限粘度[η]が、好ましくは0.6〜2.0dl/g、
より好ましくは0.7〜1.9dl/g、特に好ましくは0.8〜1.8dl/gの範囲
内のものを使用する。
本発明のポリアミド樹脂組成物は、アウトガス発生抑制のために金属酸化物および/ま
たは金属水酸化物を含有する。アウトガス発生抑制効果を有する金属酸化物としては、た
とえば、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化カルシウム、酸化バリウム、これら
の任意の混合物などが挙げられる。これらのうちでも酸化マグネシウムが昇華性のモノカ
ルボン酸を捕捉する点からだけではなく、得られるポリアミド樹脂組成物の耐熱性が向上
するという観点からも好ましい。また、アウトガス発生抑制効果を有する金属水酸化物と
しては、例えば、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化
バリウム、これらの任意の混合物などが挙げられる。これらのうちでも水酸化マグネシウ
ムが昇華性のモノカルボン酸を捕捉する点からだけではなく、得られるポリアミド樹脂組
成物の耐熱性が向上するという観点からも好ましい。なお、これらの金属酸化物および/
または金属水酸化物は、1種または2種以上を使用することができる。
アウトガス発生抑制のために水酸化マグネシウムを使用する場合、その形状の面から考
慮すると、特に限定されるものではないが、例えば、粒状(燐片状)、針状のものを使用
することができる。粒状(燐片状)のものを用いる場合には、その平均粒径は好ましくは
0.05〜10μm、より好ましくは0.1〜5μmである。針状のものを用いる場合に
は、その平均径は好ましくは0.01〜10μm、より好ましくは0.1〜5μmであり
、また、その平均長は好ましくは5〜2000μm、より好ましくは10〜1000μm
である。
また、アウトガス発生抑制のために水酸化マグネシウムを使用する場合、その不純物の
面から考慮すると、得られるポリアミド樹脂組成物の耐熱性の観点から、塩素、カルシウ
ム、鉄、アルミニウム、硫黄などの不純物の含有量が少ないものを使用することが好まし
い。
また、アウトガス発生抑制のために水酸化マグネシウムを使用する場合、その表面状態
から考慮すると、ポリアミド中への分散性を高め、熱安定性の向上を図るという観点から
、シランカップラー、チタンカップラー、脂肪酸およびその誘導体、その他の高分子また
は低分子の表面処理剤、ニッケル等の金属の固溶体などで表面処理されているものを使用
することが好ましい。
本発明において、金属酸化物および/または金属水酸化物の含有量は、その含有量が少
ないと得られるポリアミド樹脂組成物の低アウトガス性が低下する傾向があり、逆に多す
ぎると得られるポリアミド樹脂組成物の引張伸びなどの機械強度が低下する傾向があるの
で、ポリアミド樹脂(I)100重量部に対して0.01〜10重量部、好ましくは0.
01〜5重量部、より好ましくは0.01〜1重量部、特に好ましくは0.1〜0.8重
量部である。
本発明のポリアミド樹脂組成物は、必要に応じて結晶核剤を含んでいてもよい。結晶核
剤としては、ポリアミド樹脂の結晶核剤として一般的に使用されるものを使用することが
でき、例えば、タルク、シリカ、グラファイト、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸
アルミニウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸亜鉛、これらの任意の混合物などを
使用することができる。中でも、ポリアミドの結晶化速度を増大させる効果が大きい点か
ら、タルクを使用することが好ましい。このような結晶核剤には、ポリアミドとの相溶性
を向上させる目的で、シランカップラー、チタンカップラーなどで処理しておくことが好
ましい。結晶核剤の含有量は、ポリアミド樹脂(I)100重量部に対し、好ましくは0
.01〜10重量部、より好ましくは0.05〜1重量部である。
本発明のポリアミド樹脂組成物には、必要に応じて、充填剤を含有させてもよい。充填
剤としては、無機充填剤と有機充填剤のいずれも使用することができる。
無機充填剤としては、例えば、ガラス繊維、ホウ素繊維等の繊維状充填剤;チタン酸カ
リウムウィスカー、ホウ酸アルミニウムウィスカー、珪酸カルシウムウィスカー、硫酸マ
グネシウムウィスカー、炭酸カルシウムウィスカー、ワラストナイトウィスカー、セピオ
ライト、黒鉛ウィスカー、ゾノトライトウィスカー等の針状充填剤;炭酸カルシウム、シ
リカ、シリカアルミナ、グラファイト、二硫化モリブデン、ポリテトラフルオロエチレン
等の粉末状充填剤;ハイドロタルサイト、ガラスフレーク、マイカ、クレー、モンモリロ
ナイト、カオリンなどのフレーク状充填剤を挙げることができる。中でも、耐熱性、剛性
がより優れたポリアミド樹脂組成物が得られることから、繊維状または針状の無機充填剤
を好ましく使用することができ、特に、ガラス繊維、ゾノトライトウィスカー、ワラスト
ナイトウィスカー、ホウ酸アルミニウムウィスカーを好ましく使用することができる。
有機充填剤としては、例えば、炭素繊維、アラミド繊維、グラファイト、液晶ポリエス
テル繊維などを挙げることができる。中でも、耐熱性、剛性がより優れたポリアミド樹脂
組成物が得られる点から、炭素繊維および/またはアラミド繊維を好ましく使用すること
ができる。
充填剤の含有量は、ポリアミド樹脂(I)100重量部に対し、好ましくは5〜100
重量部、より好ましくは10〜50重量部である。
本発明のポリアミド樹脂組成物を構成する重合体成分としては、前述したポリアミド樹
脂(I)単独であってもよいが、本発明の効果を損なわない範囲で、更に、上述した有機
充填剤以外の他の重合体を含有することができる。このような、ポリアミド樹脂(I)以
外の他の重合体としては、未変性ポリオレフィン、変性ポリオレフィン、ポリスチレン、
ブタジエン−スチレン共重合体、スチレン−エチレン−ブテン−スチレン共重合体、アク
リロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、(メタ)アクリル樹脂、フッ
素系樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポ
リイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリオキシメチレン、ポリフェニレンスルフィ
ド、ポリフェニレンエーテル、ポリアリレートなどが挙げられる。これらは、1種以上を
使用することができる。これらの中で、特に耐衝撃性、靭性を向上する効果が高いことか
ら、変性ポリオレフィンを用いることが好ましい。
このような変性ポリオレフィンとしては、ポリオレフィンをα,β−不飽和カルボン酸
あるいはそのエステル、金属塩誘導体で共重合により改質したものや、カルボン酸または
酸無水物などをポリオレフィンにグラフト導入して改質したものなどを使用することがで
きる。これらのポリオレフィンの具体的な例としては、エチレン、プロピレン、1−ブテ
ン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセ
ン、1−ドデセン等の炭素数2〜20のα−オレフィン成分1種からなる単独重合体、ま
たは2種以上からなる共重合体を挙げることができる。さらに、これらのポリオレフィン
樹脂に、例えば、1,4−ヘキサジエン、ジシクロペンタジエン、5−エチリデン−2−
ノルボルネン、2,5−ノルボルナジエン等の非共役ジエン成分;ブタジエン、イソプレ
ン、ピペリレン等の共役ジエン成分;酢酸ビニル、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル
酸エステル、メタクリル酸エステル、アクリル酸の金属塩、メタクリル酸の金属塩等の極
性ビニルモノマー成分を、1種または2種以上の組み合わせで共重合したものも使用する
ことができる。これらのポリオレフィン樹脂の中でも、得られるポリアミド樹脂組成物の
耐衝撃性が優れる点から、ポリエチレン、ポリプロピレンや、エチレン/プロピレン共重
合体、エチレン/1−ブテン共重合体、エチレン/1−オクテン共重合体等のエチレン/
α−オレフィン共重合体を好ましく使用することができる。
本発明のポリアミド樹脂組成物に配合可能な、ポリアミド樹脂(I)以外の他の重合体
の配合量は、ポリアミド樹脂(I)100重量部に対し、好ましくは0.5〜50重量部
、より好ましくは2〜30重量部である。
更に、本発明のポリアミド樹脂組成物には、必要に応じて、従来から公知の銅系安定剤
、ヒンダードフェノール系酸化防止剤、ヒンダードアミン系酸化防止剤、リン系酸化防止
剤、チオ系酸化防止剤、着色剤、紫外線吸収剤、光安定剤、帯電防止剤、可塑剤、滑剤、
難燃剤、難燃助剤などを添加することができる。
本発明のポリアミド樹脂組成物は、ポリアミド樹脂(I)と金属酸化物および/または
金属水酸化物、さらに必要に応じて結晶核剤、充填剤や各種添加剤を、溶融混練等の公知
の方法により均一に混合することによって製造することができる。溶融混練は、単軸押出
機、二軸押出機、ニーダー、バンバリーミキサーなどの混練機を使用して行うことができ
、その際に使用する装置の種類や溶融混練条件などは特に限定されないが、例えば、約2
80〜350℃の範囲内の温度で1〜30分間混練することにより、本発明のポリアミド
樹脂組成物を得ることができる。
以上説明した本発明のポリアミド樹脂組成物は、極めて優れた低アウトガス性を示し、
しかも引張り伸び等の機械的特性や、低吸水性、耐熱性、摺動性、耐薬品性などの特性に
優れているものである。ここで、その低アウトガス性の指標としては、本発明のポリアミ
ド樹脂組成物1gを200℃で10分間加熱した際に揮発してくる、安息香酸に由来する
揮発性有機成分量(トルエン換算値)が、好ましくは0.1μg/g以下、より好ましく
は0.05μg/g以下、特に好ましくは0.01μg/g以下となることである。
このような低アウトガス性を示す本発明のポリアミド樹脂組成物は、目的とする成形品
の種類、用途、形状などに応じて、射出成形、押出成形、プレス成形、ブロー成形、カレ
ンダー成形、流延成形などの一般に熱可塑性重合体組成物に対して用いられている成形方
法によって、あるいはこれらの成形方法を組み合わせることにより、各種の成形品に加工
することができる。また本発明のポリアミド樹脂組成物と他のポリマーとを複合成形する
こともできる。
本発明のポリアミド樹脂組成物から得られる成形品の具体例としては、インタークーラ
ータンク、ラジエータータンク、エンジンマウント、クイックコネクター、燃料配管、燃
料容器、ギア、アクチュエーター、ベアリングリテーナ、軸受け、スイッチ、ピストン、
パッキン、ローラー、ベルト等の自動車用部品、およびランプリフレクタ、ランプハウジ
ング、ランプエクステンション、ランプソケット等のランプ周辺部品を好ましく挙げるこ
とができる。中でも、ランプソケットが好ましく挙げられる。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定され
るものではない。
実施例および比較例で使用したポリアミド樹脂、水酸化マグネシウム、結晶核剤は以下
の通りである。
ポリアミド樹脂(A)
特開平7−228689号公報の実施例2に記載された方法に準じて製造したテレフタ
ル酸単位と、1,9−ノナンジアミン単位および2−メチル−1,8−オクタンジアミン
単位〔1,9−ノナンジアミン単位:2−メチル−1,8−オクタンジアミン単位=80
:20(モル比)〕からなり、以下の物性を示すポリアミド樹脂。
極限粘度〔η〕(濃硫酸中、30℃で測定); 1.20dl/g
融点; 302℃
末端封止率; 70%(末端封止剤:安息香酸)
密度; 1.14g/cm
金属酸化物および/または金属水酸化物
水酸化マグネシウム〔協和化学工業(株)社製、「キスマ5E」〕
結晶核剤
タルク〔富士タルク工業(株)社製、「PKP−80」〕
<実施例1>
ポリアミド樹脂(A)100重量部、水酸化マグネシウム0.5重量部およびタルク0
.1重量部を、下記の表1に示す割合で予備混合した後、二軸押出機(株式会社日本製鋼
所製「TEX44C」)に供給してシリンダー温度320℃の条件下に溶融混練して押し
出し、冷却、切断してペレット状のポリアミド樹脂組成物を製造した。
<実施例2>
ポリアミド樹脂(A)100重量部、水酸化マグネシウム2.0重量部およびタルク0
.1重量部を、下記の表1に示す割合で予備混合した後、二軸押出機(株式会社日本製鋼
所製「TEX44C」)に供給してシリンダー温度320℃の条件下に溶融混練して押し
出し、冷却、切断してペレット状のポリアミド樹脂組成物を製造した。
<比較例1>
ポリアミド樹脂組成物としてポリアミド樹脂(A)を単独で用いた。
<評価>
実施例及び比較例で得られたポリアミド樹脂組成物から成形品(試験片)を用いて各種
物性評価(耐熱性、引張強度、曲げ強度、曲げ弾性率、耐衝撃性、摺動性、吸水性(平衡
吸水率)、アルコール処理後の強度保持率(耐薬品性)、高温雰囲気のアウトガス試験(
低アウトガス性))を行った。結果を下記の表1に示す。
<成形品(試験片)の作製>
東芝機械株式会社製の80トン射出成形機を使用して、シリンダー温度320℃および
金型温度150℃の条件下で、引張強度評価用の試験片(JIS1号ダンベル)、耐衝撃
性評価用の試験片(寸法:長さ×幅×厚さ=64mm×12.7mm×3.2mm)、摺
動性評価用の成形品(80mm×80mm×3mm)、および曲げ強度・曲げ弾性率・耐
熱性評価用の成形品(128mm×12.7mm×6.2mm)をそれぞれ作製した。さ
らに、株式会社神藤金属工業所の圧縮成形機を使用して、温度320℃、プレス圧力10
0kg/cmの条件下で、平衡吸水率評価用のプレスシート(50mm×50mm×0
.2mm)を作製した。そのプレスシートをJIS3号ダンベル形状に打ち抜き、アルコ
ール処理後の強度保持率(耐薬品性)評価用の試験片を作製した。
<耐熱性の評価>
上記の方法で作製した試験片を用いて、JIS K7207に準じて、荷重ひずみ温度
測定機(株式会社東洋精機製作所製)を使用して、18.6kgfの荷重下で荷重たわみ
温度(DTUL)を測定し、耐熱性の指標とした。実用上、荷重たわみ温度が100℃以
上であることが望まれる。
<引張強度の評価>
上記の方法で作製した試験片を用いて、JIS K7113に準じて、オートグラフ(
株式会社島津製作所製)を使用して、23℃における引張降伏強度を測定し、この引張降
伏強度を引張強度とした。実用上、引張降伏強度が40MPa以上、引張り伸び率が3%
以上であることが望まれる。
<曲げ強度および曲げ弾性率の評価>
上記の方法で作製した試験片を用いて、JIS K7171に準じて、オートグラフ(
株式会社島津製作所製)を使用して、23℃における曲げ強度および曲げ弾性率を測定し
た。実用上、曲げ強度が50MPa以上、曲げ弾性率が1.2GPa以上であることが望
まれる。
<耐衝撃性の測定>
上記の方法で作製した試験片を用いて、JIS K7110に準じて、アイゾット衝撃
試験機(株式会社東洋精機製作所製)を使用して、ノッチ付アイゾット(IZO)衝撃
値(23℃、ノッチ付き)を測定した。実用上、アイゾット(IZO)衝撃値が10J
/m以上であることが望まれる。
<摺動性の評価>
上記の方法で作製した試験片を用いて、JIS K7218に準じて、摩擦摩耗試験機
(株式会社エー・アンド・デイ製)を使用して、面圧10kg/cm、すべり速度50
〜200cm/secの条件下、鋼材S45C(サンドペーパー仕上げ)を相手材として
、限界PV値を測定した。実用上、限界PV値が500Kg/cm・cm/sec以上
であることが望まれる。
<吸水性の評価>
上記の方法で作製した試験片を減圧下にて5日間乾燥し、秤量した(重量:W0)後、
23℃の水中に10日間浸漬し、秤量して(重量:W1)、以下の式に従って平衡吸水率
(%)を求めた。実用上、平衡吸水率が5%以下であることが望まれる。
Figure 2006002113
<アルコール処理後の強度保持率(耐薬品性)>
上記の方法で作製した試験片を用いて、23℃のメチルアルコール中に7日間浸漬し、
その後、23℃における引張降伏強度を測定し、メチルアルコール中に浸漬する前の試験
片の引張降伏強度に対する保持率(%)を求めた。
<高温雰囲気のアウトガス試験(低アウトガス性)>
各ポリアミド樹脂組成物を加熱導入装置で200℃、10分間加熱した時に発生する揮
発性有機成分をアジレント社製ガスクロマトグラフ質量分析装置で測定した。トルエン換
算による簡易定量により、ポリアミド樹脂組成物1gあたりの揮発性有機成分量(μg/
g)を求めた。また、昇華性モノカルボン酸である安息香酸とその他の成分について定量
化を行った。
Figure 2006002113
表1に示されたように、アウトガス発生抑制のために水酸化マグネシウムを配合した実
施例1及び2のポリアミド樹脂組成物は、機械的性質に優れた成形品を与えることができ
、しかもアウトガスの発生が大きく抑制されていた。それに対し、水酸化マグネシウムが
配合されていない比較例1のポリアミド樹脂は、アウトガスの発生が顕著であり、特に、末端封止剤として配合されている安息香酸がアウトガスとして成形品からその外部に多量に揮散したことがわかる。
本発明のポリアミド樹脂組成物は、極めて優れた低アウトガス性を有し、かつ引張り伸
び等の機械的特性や、低吸水性、耐熱性、摺動性、耐薬品性などの特性に優れている。従
って、インタークーラータンク、ラジエータータンク、エンジンマウント、クイックコネ
クター、燃料配管、燃料容器、ギア、アクチュエーター、ベアリングリテーナ、軸受け、
スイッチ、ピストン、パッキン、ローラー、ベルト等の自動車用部品、およびランプリフ
レクタ、ランプハウジング、ランプエクステンション、ランプソケット等のランプ周辺部
品の素材として広範な用途に有用である。

Claims (11)

  1. テレフタル酸単位を50〜100モル%含有するジカルボン酸単位(a)と、1,9−ノナンジアミン単位および/または2−メチル−1,8−オクタンジアミン単位を60〜100モル%含有するジアミン単位(b)とからなり、かつ末端封止剤に安息香酸を使用したポリアミド樹脂(I)100重量部に対し、金属酸化物および/または金属水酸化物を0.01〜10重量部含有するポリアミド樹脂組成物。
  2. 金属酸化物および/または金属水酸化物を、ポリアミド樹脂(I)100重量部に対して0.01〜5重量部含有する請求項1記載のポリアミド樹脂組成物。
  3. 金属酸化物および/または金属水酸化物が、酸化マグネシウムおよび/または水酸化マグネシウムである請求項1または2記載のポリアミド樹脂組成物。
  4. ポリアミド樹脂(I)において、1,9−ノナンジアミン単位/2−メチル−1,8−オクタンジアミン単位=95/5〜50/50(モル比)である請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリアミド樹脂組成物。
  5. ポリアミド樹脂(I)100重量部に対し、さらに結晶核剤を0.01〜10重量部の割合で含有する請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリアミド樹脂組成物。
  6. ポリアミド樹脂(I)100重量部に対し、さらに充填剤を5〜100重量部の割合で含有する請求項1〜5のいずれか1項に記載のポリアミド樹脂組成物。
  7. ポリアミド樹脂(I)100重量部に対し、さらにポリアミド樹脂(I)以外の重合体を0.5〜50重量部の割合で含有する請求項1〜6のいずれか1項に記載のポリアミド樹脂組成物。
  8. ポリアミド樹脂(I)以外の重合体が、変性ポリオレフィンである請求項7記載のポリアミド樹脂組成物。
  9. 200℃、10分間加熱した時に発生する、ポリアミド樹脂組成物1gあたりの安息香酸に由来する揮発性有機成分量(トルエン換算値)が0.1μg/g以下である請求項1〜8のいずれか1項に記載のポリアミド樹脂組成物。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載のポリアミド樹脂組成物からなる成形品。
  11. 成形品がランプソケットである請求項10記載の成形品。
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