JP6786891B2 - 包装袋 - Google Patents

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Description

本発明は、ハーフカット線から成る切断部上を破断して開封される包装袋に関する。
従来の包装袋は特許文献1に開示されている。この包装袋は内面側に熱接着性樹脂層を配した樹脂シートを重ね、対向する前面部及び背面部の周縁を熱接着性樹脂層により熱接着して形成される。樹脂シートは基材層と熱接着性樹脂層との間にアルミニウム箔から成る中間層を配して積層される。中間層により水蒸気や酸素等の包装袋の内部への透過が防止され、包装袋のガスバリア性が確保される。
前面部及び背面部の上部の基材層にはハーフカット線から成る切断部がそれぞれ設けられる。切断部は基材層の外側から樹脂シートに炭酸ガスレーザー光を照射して形成される。この時、中間層に到達したレーザー光は中間層で反射するため、中間層の貫通等による包装袋のガスバリア性の低下を防止することができる。使用者が前面部及び背面部の切断部上を破断することにより包装袋が開封される。
特開2016−8066号公報(第7頁、第8頁、第1図、第3図)
しかしながら、上記従来の包装袋によると、樹脂シートの中間層がアルミニウム箔から成るため、使用者は包装袋の内部を視認することができない。また、内容物が収納された包装袋を検査する際に、包装袋の内部に混入した金属片を金属探知機で探知することが困難になる。このため、包装袋の利便性が悪い問題があった。
本発明は、利便性を向上できる包装袋を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、基材層と熱接着性樹脂層との間に所定のガスに対するガスバリア性を有する中間層を配した透明な樹脂シートを重ね、周縁を前記熱接着性樹脂層により接着して形成される包装袋において、対向する前面部及び背面部の前記基材層にそれぞれ形成されたハーフカット線から成る切断部を有し、前記切断部に重なる領域の前記基材層と前記中間層との間に所定の波長域のレーザー光に対して高光吸収性の光吸収材を含む光吸収層を設けたことを特徴としている。
この構成によると、包装袋は重ねられた樹脂シートを熱接着性樹脂層により周縁を接着して形成される。包装袋の対向する前面部及び背面部の基材層には外側からそれぞれレーザー光を照射してハーフカット線の切断部が形成される。この時、レーザー光は中間層よりも外側の光吸収層で吸収され、中間層の損傷が防止される。包装袋は切断部上で前面部及び背面部を破断することによって開封される。
また本発明は、上記構成の包装袋において、前記中間層はシリカまたはアルミナの蒸着フィルムから成ると好ましい。
また本発明は、上記構成の包装袋において、前記光吸収層が前記波長域のレーザー光を吸収して発色するレーザーマーキング用インキにより形成されると好ましい。
また本発明は、上記構成の包装袋において、前記光吸収材が炭酸ガスレーザー光の波長域に吸収帯を有すると好ましい。
また本発明は、上記構成の包装袋において、前記光吸収材が三酸化モリブデン及び酸化チタンを含むと好ましい。
また本発明は、上記構成の包装袋において、前記光吸収層を前記基材層上に形成すると好ましい。
また本発明は、上記構成の包装袋において、前記光吸収層が前記切断部に重なる細帯状に形成されると好ましい。
また本発明は、上記構成の包装袋において、前記前面部の前記切断部と前記背面部の前記切断部とが左右方向の中央部で上下方向に異なる位置に配され、前記光吸収層が前記前面部の前記切断部及び前記背面部の前記切断部に重なる細帯状に形成されると好ましい。
本発明によると、ハーフカット線から成る切断部に重なる領域の基材層と中間層との間に所定の波長域のレーザー光に対して高光吸収性の光吸収材を含む光吸収層を設けている。このため、レーザー光を照射して基材層に切断部を形成する際にレーザー光が光吸収層で吸収され、ガスバリア性を有する中間層の損傷が防止される。したがって、ガスバリア性を確保しながら包装袋を透明に形成することができ、包装袋の利便性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態の包装袋の正面図 本発明の第1実施形態の包装袋を形成する樹脂シートの断面図 本発明の第1実施形態の包装袋の切断部に沿って切断された様子を示す正面図 本発明の第2実施形態の包装袋の正面図 本発明の第2実施形態の包装袋の切断部に沿って切断された一例を示す正面図 本発明の第2実施形態の包装袋の切断部に沿って切断された他の例を示す正面図
<第1実施形態>
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は本実施形態の包装袋の正面図を示している。包装袋1は所謂スタンディングパウチにより形成され、袋本体2及びチャック部材3を有する。チャック部材3は樹脂により形成され、袋本体2の上部の内面に接着される。
袋本体2は透明な樹脂シート100から成り、前面部5、背面部6及び底面部8を有する。袋本体2の周縁には樹脂シート100の内面に配した熱接着性樹脂層17(図2参照)同士を熱接着して熱接着部21が形成される。
前面部5と背面部6とは互いに対向して側端上部及び上端部を熱接着部21で接着される。底面部8は樹脂シート100を二つ折りして前面部5の下部と背面部6の下部との間に挟まれ、前面部5及び背面部6の側端下部及び下端部に熱接着部21で熱接着される。なお、袋本体2の上端部は開放され、内容物Sを収納後に熱接着部21により熱接着される。
また、底面部8の左右端部の熱接着部21内には複数の未接着の未接着部9が設けられる。未接着部9によって熱接着処理時の熱収縮による底面部8のカール等を防止することができる。
袋本体2のチャック部材3の下方には内容物Sを収納する収納部4が形成される。チャック部材3の開閉により収納部4の上面が開閉される。なお、内容物Sに特に限定はなく、例えば液状、ゲル状、固形状、粉末状等の食品や化粧品、洗剤、医薬品等を挙げることができる。
前面部5及び背面部6の外面上には内容物Sに関する情報(文字や図柄等)が印刷される。なお、内容物Sに関する情報が印刷されたシートを前面部5及び背面部6の外面に貼着してもよい。
チャック部材3よりも上方の袋本体2の両側縁の熱接着部21上にはV字状のノッチ部29が形成される。また、前面部5及び背面部6のチャック部材3の上方には左右方向に延びるハーフカット線から成る切断部60が形成される。なお、ノッチ部29の形状はV字状に限定されず、I字状やU字状やホームベース形状でもよい。
切断部60は傾斜部61及び直線部62を有する。傾斜部61はノッチ部29に沿ったV字状に形成される。傾斜部61の内端62aは熱接着部21よりも内側に配される。直線部62は左右方向に直線状に延び、左右の傾斜部61を連結する。なお、傾斜部61をノッチ部29に沿ったU字状やコ字状に形成してもよい。
前面部5の傾斜部61と背面部6の傾斜部61は正面視で重ねって形成され、前面部5の直線部62と背面部6の直線部62は正面視で重なって形成される。すなわち、前面部5の切断部60と背面部6の切断部60とが袋本体2の上部の左端部から右端部にわたって上下方向に同じ位置に形成される。
図2は前面部5の樹脂シート100の切断部60近傍の断面図を示している。なお、背面部6の樹脂シート100の構成も前面部5の樹脂シート100の構成と同様であるため、前面部5の樹脂シート100を代表して説明する。
樹脂シート100は袋本体2の外側から内側に向かって順に基材層11、中間層15、熱接着性樹脂層17を積層して形成される。基材層11と中間層15とは接着層14を介して接着され、中間層15と熱接着性樹脂層17とは接着層16を介して接着される。
基材層11の下面(中間層15側)の所定位置には図柄等を印刷する印刷層12が形成される。印刷層12を基材層11の上面(外側)に設けてもよい。また、樹脂シート100の切断部60に重なる領域R1(図1参照)の基材層11の下面には光吸収層13が設けられる。なお、光吸収層13の下面に印刷層12を設けてもよい。
基材層11は例えば厚さ約9〜25μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムにより形成される。なお、基材層11として例えば一軸または二軸に延伸したポリエステルフィルム、ポリオレフィンフィルム、ポリアミドフィルム等の熱可塑性樹脂を用いることができる。印刷層12は基材層11上の所定位置に配したインキにより厚さ約1〜5μmに形成される。
中間層15は例えば厚さ約10〜25μmの透明樹脂フィルム15aの下面に透明蒸着膜15bを蒸着した蒸着フィルムにより形成される。これにより、中間層15は透明蒸着膜15bによって水蒸気や酸素等のガスに対してガスバリア性を有する。透明樹脂フィルム15aは例えばポリエステルフィルムやポリアミドフィルム等により形成される。透明蒸着膜15bはシリカやアルミナ等により形成される。
熱接着性樹脂層17は例えば厚さ約25〜150μmの無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルムにより形成される。対向する熱接着性樹脂層17が互いに熱接着されることにより熱接着部21(図1参照)が形成される。なお、熱接着性樹脂層17の厚みは内容物Sが固形物である場合には約30〜40μmに形成され、内容物Sが液状物の場合には約80〜100μmに形成されると望ましい。また、熱接着性樹脂層17を直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)や低密度ポリエチレン(LDPE)により形成してもよい。
接着層14及び接着層16は例えば厚さ約5〜30μmのポリエチレンフィルム等により形成される。エクストルージョンコーター(不図示)等を用いた押出し法により接着層14を介して基材層11と中間層15とが接着され、接着層16を介して中間層15と熱接着性樹脂層17とが接着される。アクリル系等の接着剤から成る接着層14及び接着層16を用いたドライラミネート法により、基材層11、中間層15、熱接着性樹脂層17を接着してもよい。
光吸収層13は前面部5の切断部60及び背面部6の切断部60に重なる細帯状の領域R1(図1参照)に形成される。また、光吸収層13は所定の波長域のレーザー光に対して高光吸収性の光吸収材と、レーザー光の吸収による光吸収材の発熱によって発色する発色物質とを含む。
本実施形態では光吸収層13がレーザーマーキング用インキから成り、基材層11の下面に印刷して厚さ約1〜5μmに形成される。この光吸収層13の光吸収材は三酸化モリブデン及び酸化チタンを含み、炭酸ガスレーザー光の波長域(9.2μm〜10.8μm)に吸収帯を有する。光吸収材として雲母等を用いてもよい。また、発色物質として、ニトロセルロース、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、塩素化ポリプロピレン系樹脂、塩化ゴム、ポリエステル又はこれらの混合物等を用いることができる。また、光吸収材としてレーザー光によって発色する物質を用いてもよい。この場合には光吸収層13から発色物質を省いてもよい。
切断部60は前面部5及び背面部6の外側(図2の矢印A方向)から光吸収層13上に炭酸ガスレーザー光を照射して形成される。この時、光吸収層13に到達したレーザー光は光吸収層13の光吸収材に吸収される。このため、レーザー光による中間層15の貫通等の損傷が防止される。
また、基材層11上に光吸収層13が設けられるため光吸収材の発熱が接着層14により中間層15に伝達されにくくなり、中間層15の損傷がより防止される。加えて、中間層15の透明蒸着膜15bが透明樹脂フィルム15aの下面に設けられるため、光吸収材の発熱による透明蒸着膜15bの損傷が防止される。
また、光吸収層13の光吸収材はレーザー光の吸収により発熱し、発色物質が例えば黒色に発色する。これにより、切断部60が黒色に形成され、使用者は切断部60を視認して容易に破断することができる。
使用者がノッチ部29から袋本体2の上部の切断部60を破断すると、前面部5及び背面部6は直線部62に沿って破断されて包装袋1が開封される。図3はこの時の包装袋1の正面図を示している。使用者が前面部5及び背面部6の上端部を摘持して互いに離れる方向に引くと、チャック部材3が開かれる。
使用者はチャック部材3を開き、収納部4の上面を介して内容物Sを取り出すことができる。また、使用者はチャック部材3を閉じ、残りの内容物Sを容易に保管することができる。
次に、表1は本実施形態及び比較例の包装袋1のガスバリア性及び開封性に対する評価結果を示している。
各試験片の基材層11、中間層15及び熱接着性樹脂層17として、二軸延伸ポリエステルフィルム(商品名:E5102、東洋紡株式会社製)、シリカが蒸着されたポリエチレンテレフタレートフィルム(商品名:IB-PET-UBP、大日本印刷株式会社製)及びポリエチレンフィルム(商品名:A−1、タマポリ株式会社製)をそれぞれ使用した。そして、エクストルージョンコーターを用いて押出し法により樹脂シート100を形成した。
また、比較例の包装袋では本実施形態の包装袋1の光吸収層13に替えて、炭酸ガスレーザー光に対する光吸収材を含まない白色顔料のインキ(商品名:ECOS、ザ・インクテック株式会社製)を使用した。
また、切断部60は袋本体2の外側から炭酸ガスレーザー光照射装置(装置名:ML−G9300、株式会社キーエンス製)を用いて炭酸ガスレーザー光を照射して形成した。この時、炭酸ガスレーザー光照射装置の出力を最大出力に対して40〜70%の範囲で可変した。
包装袋1の開封性は開封動作時の感触により評価した。切断部60に沿って包装袋1を略抵抗なく開封できた場合を○で示し、切断部60に沿って開封できなかった場合を×で示した。
包装袋1のガスバリア性は水蒸気透過度(WVTR)及び酸素透過度で評価した。水蒸気透過度の測定は水蒸気透過度測定装置(装置名:PERMATRAN、MOCON社製)を用い、温度40℃、湿度90%RHの雰囲気下で実施した。酸素透過度の測定は酸素透過度測定装置(装置名:OX−TRAN、MOCON社製)を用い、温度23℃、湿度90%RHの雰囲気下で実施した。測定を開始して1日経過後の測定値で比較し、水蒸気透過度が1.5g/m2・day以下で且つ酸素透過度が1.5cc/m2・day・atm以下の場合を○で示し、水蒸気透過度が1.5g/m2・dayよりも高い場合または酸素透過度が1.5cc/m2・day・atmよりも高い場合は×で示した。
表1によると、本実施形態ではレーザー出力が40%〜70%の範囲で開封性が高かった。これに対し、比較例ではレーザー出力が60%及び70%の場合に開封性が高かったが、レーザー出力が40%及び50%の場合には開封性が低かった。なお、本実施形態では光吸収層13のレーザー光吸収による発熱により基材層11の損傷が比較例よりも大きくなるため、比較例とは異なり、レーザー出力が40%及び50%の場合でも開封性が高くなったと考えられる。また、本実施形態ではレーザー出力が40%〜70%の範囲で高いガスバリア性を示したが、比較例ではレーザー出力が60%及び70%の場合にガスバリア性が低くなった。したがって、光吸収層13を設けることによって包装袋1のガスバリア性の低下を防止することができる。
本実施形態によると、ハーフカット線から成る切断部60に重なる領域R1の基材層11と中間層15との間に炭酸ガスレーザー光に対して高光吸収性の光吸収材を含む光吸収層13を設けている。このため、レーザー光を照射して基材層11に切断部60を形成する際にレーザー光が光吸収層13で吸収され、ガスバリア性を有する中間層15の損傷が防止される。これにより、ガスバリア性を確保しながら包装袋1を透明に形成して内部を視認することができる。したがって、包装袋1の利便性を向上させることができる。
また、中間層15に従来例のようなアルミニウム箔を含まないため、包装袋1の内部に混入した金属片等を金属探知機で容易に検知することができる。
また、中間層15はシリカまたはアルミナの蒸着フィルムから成る。これにより、ガスバリア性を有する透明な包装袋1を容易に実現することができる。
また、光吸収層13が炭酸ガスレーザー光を吸収して発色するレーザーマーキング用インキにより形成されるため、使用者は切断部60を視認して容易に破断することができる。
なお、光吸収層13の光吸収材が炭酸ガスレーザー光以外のレーザー光に対して高光吸収性を有していてもよい。例えば、光吸収層13の光吸収材はYAGレーザー光、YVO4レーザー光、アルゴンイオンレーザー光、半導体レーザー光等に対して高光吸収性を有してもよい。
しかし、本実施形態のように光吸収材が炭酸ガスレーザー光の波長域に吸収帯を有すると、汎用されている炭酸ガスレーザー光照射装置を用いて切断部60を容易に形成することができる。
また、光吸収材が三酸化モリブデン及び酸化チタンを含むため、炭酸ガスレーザー光に対する高光吸収性を容易に得ることができる。
また、光吸収層13が切断部60に重なる細帯状に形成されるので、レーザーマーキング用インキの使用量を削減して包装袋1のコスト削減を図ることができる。なお、光吸収層13を切断部60に重なる領域R1以外にも形成してもよい。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図4は第2実施形態の包装袋の正面図を示している。説明の便宜上、前述の図1〜図3に示した第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態では前面部5において切断部60に替えて切断部50を形成している点で第1実施形態とは異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
前面部5のチャック部材3の上方には左右方向に延びるハーフカット線から成る切断部50が形成される。光吸収層13は切断部50及び切断部60に重なる細帯状に形成される。切断部50は傾斜部51、直線部52、上側曲線部53及び下側曲線部54を有する。傾斜部51はノッチ部29に沿ったV字状に形成される。傾斜部51の内端51aは熱接着部21よりも内側に配される。
直線部52は傾斜部51の内端51aから前面部5の左右方向中央側に向かって直線状に所定距離延びて形成される。上側曲線部53は上に凸になるように湾曲し、左右の直線部52を連結する。下側曲線部54は下に凸になるように湾曲し、左右の直線部52を連結する。
前面部5の傾斜部51と背面部6の傾斜部61(図1参照)は正面視で重ねって形成され、前面部5の直線部52と背面部6の直線部62は正面視で重なって形成される。また、上側曲線部53及び下側曲線部54は直線部62よりもそれぞれ上方及び下方にずれて配され、正面視で直線部62とは重なっていない。すなわち、切断部50と切断部60とは左右方向の中央部で上下方向に異なる位置に形成される。
使用者がノッチ部29から袋本体2の上部の切断部50、60を破断すると、包装袋1が開封される。この時、使用者がノッチ部29から上方向に力を加えながら袋本体2を破断すると前面部5は上側曲線部53に沿って破断され、背面部6は直線部62に沿って破断される。図5はこの時の包装袋1の正面図を示している。
この時、前面部5の上側曲線部53と背面部6の直線部62とが左右方向の中央部で上下方向に異なる位置に形成されている。これにより、破断後の前面部5の上端と背面部6の上端との間に段差56が形成される。したがって、使用者は前面部5及び背面部6の上端部を容易に摘持して互いに離れる方向に引き、チャック部材3を容易に開くことができる。
また、使用者がノッチ部29から下方向に力を加えながら袋本体2を破断すると前面部5は下側曲線部54に沿って破断され、背面部6は直線部62に沿って破断される。図6はこの時の包装袋1の正面図を示している。
この時、前面部5の下側曲線部54と背面部6の直線部62とが左右方向の中央部で上下方向に異なる位置に形成されている。これにより、破断後の前面部5の上端と背面部6の上端との間に段差56が形成される。したがって、使用者は前面部5及び背面部6の上端部を容易に摘持して互いに離れる方向に引き、チャック部材3を容易に開くことができる。
本実施形態でも第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、前面部5の切断部50と背面部6の切断部60とが左右方向の中央部で上下方向に異なる位置に形成される。これにより、開封後の前面部5の上端と背面部6の上端との間に段差56が形成され、チャック部材3を容易に開くことができる。この時、光吸収層13が切断部50及び切断部60に重なる細帯状に形成されるので、前面部5及び背面部6を共通の樹脂フィルム100により形成することができる。したがって、包装袋1のコストをより削減することができる。
なお、第1実施形態及び第2実施形態の包装袋1はスタンディングパウチに限定されず、例えば所謂四方シール袋や三方シール袋等により形成されてもよい。
本発明は、ハーフカット線から成る切断部上を破断して開封される包装袋に利用することができる。
1 包装袋
2 袋本体
3 チャック部材
4 収納部
5 前面部
6 背面部
11 基材層
12 印刷層
13 光吸収層
14、16 接着層
15 中間層
17 熱接着性樹脂層
29 ノッチ部
50、60 切断部
100 樹脂シート
S 内容物

Claims (6)

  1. 基材層と熱接着性樹脂層との間に所定のガスに対するガスバリア性を有する中間層を配した透明な樹脂シートを重ね、周縁を前記熱接着性樹脂層により接着して形成される包装袋において、対向する前面部及び背面部の前記基材層にそれぞれ形成されたハーフカット線から成る切断部を有し、前記切断部に重なる領域の前記基材層と前記中間層との間に所定の波長域のレーザー光に対して高光吸収性の光吸収材を含む光吸収層を設け、
    前記光吸収材がレーザ光の吸収により発熱し、
    前記中間層がシリカまたはアルミナの蒸着膜を有した蒸着フィルムから成るとともに、前記光吸収層を前記基材層上に形成し、前記蒸着フィルムが接着層を介して前記光吸収層に隣接して前記蒸着膜を前記熱接着性樹脂層側に配されることを特徴とする包装袋。
  2. 前記光吸収層が前記波長域のレーザー光を吸収して発色するレーザーマーキング用インキにより形成されることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
  3. 前記光吸収材が炭酸ガスレーザー光の波長域に吸収帯を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の包装袋。
  4. 前記光吸収材が三酸化モリブデン及び酸化チタンを含むことを特徴とする請求項に記載の包装袋。
  5. 前記光吸収層が前記切断部に重なる細帯状に形成されることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載の包装袋。
  6. 前記前面部の前記切断部と前記背面部の前記切断部とが左右方向の中央部で上下方向に異なる位置に配され、前記光吸収層が前記前面部の前記切断部及び前記背面部の前記切断部に重なる細帯状に形成されることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載の包装袋。
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