JP2020117300A - 包装袋 - Google Patents

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克彦 深田
Katsuhiko Fukada
克彦 深田
高志 八尋
Takashi Yahiro
高志 八尋
隆行 嶺岸
Takayuki Minegishi
隆行 嶺岸
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Abstract

【課題】円滑に開封することが可能な包装袋を提供すること。【解決手段】包装袋10は、一対の積層フィルム12,13の周縁を貼り合わせてなるシール部11と、シール部11よりも内側の非シール部15に被包装物を封入する収容部18と、一対の側端部14のシール部11に設けられ、積層フィルム12,13の表面層の少なくとも一部が取り除かれており、積層フィルム12,13を構成する層数が周囲のシール部11よりも少ない一対の開封開始部20と、開封開始部20の近傍に触覚識別部30とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、包装袋に関する。
食品等の被包装物を密封保存する包装袋が知られている。包装袋には、側端部にノッチ等を設けることによって、開封を容易にする工夫が施されている。また、開口部近傍に、合成樹脂製ファスナーなどの再封止手段を取り付けて、開封した後も再封止を可能とした包装袋もある。包装袋にこのような再封止手段を設けることによって、被包装物が一度に全部消費されず、何回かに亘って消費される場合にも、被包装物を繰り返し密封保管することができる。
このような包装袋の開封方法としては、側端部のシール部に設けられる開封開始部をきっかけとして、積層フィルムを切り開く方法が知られている。例えば、特許文献1では、開封開始部として、V字型のノッチや横方向の短い複数の直線からなる傷加工で形成される傷痕群等を設けるとともに、これらの間にレーザー加工で形成される易切断部を設け、想定された軌道に沿って切り開き開封する技術が提案されている。
特開2017−7684号公報
ところが、開封開始部としてノッチを形成すると、開封を開始する際に指が引っ掛かることがある。また、開封開始部として傷痕群を設ける場合、傷痕群をなす貫通孔の位置によっては、引き裂きが困難になることがあった。例えば、図7の(A)に示すとおり、開封開始部120の外縁120a付近に貫通孔122が形成されていれば、引き裂きを円滑に開始することが可能であるのに対し、図7の(B)及び(C)に示すように、外縁120a付近に、貫通孔122が途切れている部分が存在すると、引き裂きが開始し難くなる場合がある。
一方、レーザー加工をシール部まで延長して開封開始部を形成した場合には、開封開始部の場所が認識しづらくなってユーザーが戸惑うことが懸念される。そこで、本発明は、円滑に開封することが可能な包装袋を提供することを目的とする。
本発明は、一つの側面において、一対の積層フィルムの周縁を貼り合わせてなるシール部と、シール部よりも内側の非シール部に被包装物を封入する収容部と、一対の側端部のシール部に設けられ、積層フィルムの表面層の少なくとも一部が取り除かれている一対の開封開始部と、開封開始部の近傍に触覚識別部と、を備える、包装袋を提供する。
上記包装袋は、開封開始部が、積層フィルムの表面層の少なくとも一部が取り除かれており、積層フィルムを構成する層数が周囲のシール部よりも少ない構成を有する。このような開封開始部は、ユーザーが認識し難い傾向にあるが、上記包装袋は、開封開始部の近傍に触覚識別部を有することとから、開封開始部の位置を容易に認識することができる。したがって、包装袋を円滑に開封することができる。
上記開封開始部は、面状のハーフカット部、又は開封開始部の対向方向に伸びる線状のハーフカット線の集合体、で構成されることが好ましい。このような開封開始部はレーザー加工で形成することができる。したがって、包装袋の生産性を向上することができる。また、開封開始部を種々の形状に容易に加工することができる。
上記開封開始部は点字機能を有することが好ましい。ユニバーサルデザインとすることによって、視力が弱いユーザーであっても、安全且つ円滑に包装袋を開封することができる。
上記触覚識別部は、エンボス加工によって形成され、一方の積層フィルム側に0.2mm以上の高さを有する凸部と、他方の積層フィルム側に0.2mm以上の深さを有する凹部とを有することが好ましい。このような触覚識別部は、簡便に形成することが可能であるうえに、触覚で容易に識別することができる。
上記触覚識別部は、平面視で0.5〜2mmの直径を有する円形の凸部を一つ又は複数有することが好ましい。これによって、触覚での識別性を向上することができる。また、このような凸部は点字を構成することができる。
一方の側端部における開封開始部の面積が16〜3000mmであることが好ましい。これによって、包装袋の剛性を維持しつつ開封の開始を一層容易にすることができる。
上記積層フィルムは、開封開始部以外の部分において、表面層、レーザー反射層及び/又はレーザー吸収層、並びにヒートシール層をこの順に有することが好ましい。これによって、レーザー加工が容易で密閉性に優れる包装袋とすることができる。
レーザー反射層又はレーザー吸収層と、ヒートシール層と、が直接接していることが好ましい。これによって、高い精度で想定した軌道に沿って包装袋を切り開くことができる。また、包装袋の切り開きを一層に円滑にすることができる。
ヒートシール層の厚みは100μm以下であることが好ましい。これによって、高い精度で想定した軌道に沿って包装袋を切り開くことができる。
上記開封開始部は、内側の非シール部に向かって突出する突出部を有することが好ましい。これによって、高い精度で想定した軌道に沿って包装袋を切り開くことができる。
本発明によれば、円滑に開封することが可能な包装袋を提供することができる。
包装袋の一実施形態を示す平面図である。 図1のII−II線断面図である。 図1のIII−III線断面図である。 触覚識別部の変形例を示す図である。 開封開始部の変形例を示す図である。 包装袋の別の実施形態を示す平面図である。 従来の開封開始部を示す図である。
本発明の実施形態を、図面を参照しながら以下に説明する。ただし、以下の実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を以下の内容に限定する趣旨ではない。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用い、場合により重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
図1は、本発明の包装袋の一実施形態の一方面側を模式的に示す平面図である。この包装袋は、他方面側も一方面側と同じ形状を有する。図1の包装袋10は、略矩形の一対の積層フィルム12,13の周縁を貼り合わせてなるシール部11と、非シール部15において一対の積層フィルム12,13の間に形成される収容部18とを備える。包装袋10は、側端部14、下端部16及び上端部17がシール部11によってシールされている。包装袋10は、シール部11に包囲された非シール部(シート部)15に、食料品等の被包装物が収容される収容部18を備える。収容部18には、食料品等の被包装物が封入される。なお、下端部16のシール部11は、被包装物を収容部18に充填した後にシールしてもよい。
包装袋10は、一対の側端部14,14におけるシール部11に、それぞれ開封開始部20及び触覚識別部30を備える。それぞれの側端部14において、開封開始部20は、一対の触覚識別部30の間に設けられている。これによって、ユーザーは、視覚のみならず、触覚によって開封開始部20の位置を把握することができる。開封開始部20は、一対の側端部14,14に設けられていることから、ユーザーは、図1の左右どちらの開封開始部20からでも包装袋10を開封することができる。
触覚識別部30は、ユーザーが手で触れたときに認識される部分である。触覚識別部30は、開封開始部20の近傍に設けられることによって、ユーザーは開封開始部20の位置を容易に把握することが可能となり、包装袋10を円滑に開封することができる。開封開始部20と触覚識別部30の間隔は、開封作業を十分に円滑に行う観点から、好ましくは10mm以下であり、より好ましくは5mm以下であり、さらに好ましくは2mm以下である。触覚識別部30は、開封開始部20に隣接して設けられていてもよい。
図2は、図1のII−II線に沿って切断したときの断面図である。すなわち、図2は、開封開始部20とこれに隣接する部分の断面構造を示している。積層フィルム12,13は、フィルム状のものが3層積層されて構成されている。積層フィルム12,13は、開封開始部20以外の部分において、外側から、表面層60、中間層50及びヒートシール層40をこの順に有する。積層フィルム12,13は、開封開始部20において、外側から、中間層50及びヒートシール層40をこの順に有する。すなわち、開封開始部20では中間層50が露出している。なお、開封開始部20の一部では、表面層60が残存していてもよい。シール部11では、積層フィルム12,13のヒートシール層40,40同士が重ね合わせられて互いに接着されている。非シール部15では、積層フィルム12,13のヒートシール層40の間に収容部18が形成されている。
ヒートシール層40(シーラント層)としては、例えば、ポリオレフィン系樹脂が挙げられる。より具体的には、低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂;エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−メタアクリル酸樹脂共重合体等のエチレン系樹脂;ポリエチレンとポリブテンのブレンド樹脂;ホモポリプロピレン樹脂、プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−エチレンブロック共重合体、プロピレン−αオレフィン共重合体等のポリプロピレン系樹脂等が挙げられる。
ヒートシール層40の厚みは100μm以下であることが好ましい。これによって、包装袋を、想定どおりの軌道に沿って切断し易くなる。このような観点から、ヒートシール層40が直鎖状低密度ポリエチレン樹脂である場合、ヒートシール層40の厚みは好ましくは80μm以下であり、より好ましくは60μm以下である。同様の観点から、ヒートシール層40が低密度ポリエチレン樹脂である場合、ヒートシール層40の厚みは好ましくは100μm以下であり、より好ましくは80μm以下である。同様の観点から、ヒートシール層40が無延伸ポリプロピレン樹脂である場合、ヒートシール層40の厚みは好ましくは100μm以下であり、より好ましくは80μm以下である。
中間層50としては、レーザー反射層及びレーザー吸収層が挙げられる。レーザー反射層としては、アルミニウム箔及びアルミニウム蒸着フィルムが挙げられる。レーザー光は、レーザー反射層又はレーザー吸収層によって反射又は吸収されるため、積層フィルム12,13を外側からレーザー加工すれば、中間層50よりも外側の層(表面層60)を除去してハーフカット線又は面状のハーフカット部を形成することができる。
レーザー反射層は、レーザー反射性を有するインキを用いて形成された層であってもよい。このようなインキとしては、例えば、アルミニウム箔片、バインダ樹脂及び有機溶剤を含むものが挙げられる。バインダ樹脂としては、例えば、ポリエステル樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸エステル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、及びエポキシ樹脂等が挙げられる。有機溶剤としてはエステル類、エーテル類、ケトン類、及び芳香族炭化水素類が挙げられる。
レーザー吸収層は、レーザー光を吸収して発色するレーザーマーキング用のインキを用いて形成してもよいし、レーザー光を遮断する遮光インキを用いて形成してもよい。レーザーマーキング用のインキとしては、光吸収材として、三酸化モリブデン及び/又は酸化チタンを含むものが挙げられる。遮光インキとしては、カーボンブラックを含有する黒色インキ、アルミニウム微粒子を含有する銀色インキ、又は、これらのインキと酸化チタンを含有する白色インキを混合したグレー系のインキであってもよい。
中間層50とヒートシール層40は直接接することが好ましい。これらの間にナイロンなどの基材層を備えない構成とすることによって、高い精度で想定した軌道に沿って包装袋を切り開くことができる。また、包装袋10の切り開きを一層に円滑にすることができる。中間層50の厚みは、7〜9μmであってよい。
表面層60としては、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、二軸延伸ポリプロピレン(PP)フィルム、又は二軸延伸ナイロンフィルム等の二軸延伸フィルムが挙げられる。ただし、積層フィルム12,13の積層構造は、上述の態様に制限されず、被包装物の種類、及び求められる気密性のレベル等に応じて種々の材質の層を用いることができる。
図2に示すように、開封開始部20では表面層60が取り除かれている。このため、開封開始部20における積層フィルム12,13を構成する層数が、開封開始部20の周囲のシール部11及び非シール部15よりも少なくなっている。したがって、開封開始部20は、周囲のシール部11よりも強度が低く、開封開始部20から切り開きを円滑に開始することができる。
図3は、図1のIII−III線に沿って切断したときの断面図である。すなわち、図3は、触覚識別部30とこれに隣接する部分の断面構造を示している。触覚識別部30は、例えば、エンボス加工によって形成されてよい。触覚識別部30は、積層フィルム12側に0.2mm以上の高さHを有する凸部32と、積層フィルム13側に0.2mm以上の深さを有する凹部34とが複数形成されている。凸部32の高さH及び凹部34の深さは、識別性向上の観点から、好ましくは0.2mm以上であり、より好ましくは0.3mm以上であり、さらに好ましくは0.5mm以上である。凸部32の高さH及び凹部34の深さは、加工性の観点から、例えば2mm以下であってよく、1mm以下であってもよい。
凸部32は、後述する図4のように包装袋を平面視したときに、直径Lを有する円形のものであることが好ましい。凸部32は略円柱状であってよい。凸部32の直径L(凹部34の直径L)は、識別機能を十分に発揮する観点、並びに加工性及びデザイン性の観点から、0.5〜2mmであることが好ましい。凹部34は、凸部32と相補的な形状を有する。図3では、凸部32及び凹部34は、シール部11と非シール部15の境界に沿って、三列に並んで配置されている。
触覚識別部30は、図3の形状に限定されず、凸部32及び凹部34の数、配列、及び形状は、図3の形態に限定されず、ユーザーが触覚で認識できる形状であればよい。その製法もエンボス加工に限定されない。例えば、触覚識別部30は凹部34及び凸部32のどちらか一方を有していればよい。具体的には、触覚識別部30は、凸部のみで構成されていてもよいし、凹部のみで構成されていてもよい。例えば、積層フィルム12側と積層フィルム13側の両方に凸部が形成されていてもよいし、両方に凹部が形成されていてもよい。また、複数の凸部又は凹部を有することは必須ではなく、触覚識別部30は、凸部又は凹部を一つのみ有するものであってもよい。凸部32の側面と上面の間の角部は、安全性を一層向上する観点から、曲線状に加工されていてもよいし面取り加工されていてもよい。当該角部が円弧状に加工されている場合の曲率半径は、例えば0.1〜0.3mmであってよい。
触覚識別部30は、凸部32を有することによって、識別機能のみならず、切り開きの方向を案内するガイド機能も有する。すなわち、開封開始部20から切り開きが開始された後、切り開きの軌道が想定方向からずれて凸部32近傍に到達した場合に、切り開きの進行方向が凸部32との衝突によって方向転換する。その結果、切り開きの進行方向が元の想定方向に戻り、意図しない方向に切り開きが進行することを抑制できる。
図4は、触覚識別部の変形例を示す図である。図4は、触覚識別部とその近傍を拡大して示す拡大平面図である。図4に示される触覚識別部30の凸部32の配置、数及び形状を調整して点字とし、包装袋をユニバーサルデザインとしてもよい。触覚識別部30が点字機能を有することによって、目の不自由なユーザーでも開封開始部20を容易に把握することができる。
図5は、開封開始部20の変形例を示す図である。図1に示すように、包装袋10は左側の側端部14に、図4(A)のような三角形の外形を有する開封開始部20を有していたが、開封開始部20はこれに限定されない。例えば、図4(B)、図4(C)、図4(D)、図4(E)、又は図4(F)に示す外形を有するものであってよい。図4(A)〜(F)のいずれかに示す開封開始部を図1の左側の側端部14に設けた場合、いずれの場合も、開封開始部は内側の非シール部15に向かって先細りとなる部分(突出部)を有することとなる。このような外形を有する開封開始部を有することによって、高い精度で想定した軌道に沿って包装袋を切り開くことができる。
開封開始部20は、図5に示す形状に限定されない。例えば四角形であってもよいし、円状、楕円状又は半円状であってもよい。包装袋10の開封は、側端部14の外縁を起点とすることから、開封開始部20は当該外縁に通じていることが好ましい。
開封開始部20の面積は、好ましくは16〜3000mmであり、より好ましくは18〜1000mmであり、さらに好ましくは18〜100mmである。このような大きさで形成すれば、触覚識別部30で開封開始部20の大体の位置を把握した後に、開封開始部20の正確な位置をすぐに特定することができる。これによって、包装袋の開封を一層円滑にすることができる。なお、当該面積が大きくなり過ぎると、包装袋の剛性が損なわれる傾向にある。一方、当該面積が小さくなりすぎると開封に手間取り易くなる傾向にある。
開封開始部20は、面状のハーフカット部、又は開封開始部20の対向方向に伸びる線状のハーフカット線の集合体で構成されることが好ましい。このような開封開始部20はレーザー加工で形成することができる。したがって、包装袋10の生産性を向上することができる。また、開封開始部20を種々の形状に容易に加工することができる。また、開封開始部20の対向方向に伸びる線状のハーフカット線の集合体で構成すれば、切り開きを一層円滑にすることができる。
図1の包装袋10では、非シール部15にハーフカット線が設けられていないが、このような形態に限定されない。高い精度で想定した軌道に沿って包装袋を切り開くことができるように、一対の開封開始部20の間に一つ又は複数のハーフカット線を設けてもよい。
図6は、包装袋の別の実施形態を示す平面図である。包装袋10Aは、一対の開封開始部20の間に非シール部15を横断するように設けられるハーフカット線と、当該ハーフカット線よりも下端部16側に再封止部90を備える点で、図1の包装袋10と異なっている。包装袋10Aのその他の構成は、包装袋10と同じである。以下、包装袋10Aに関し、包装袋10と異なる点を中心に説明する。
一方の積層フィルム13の表面に、一対の側端部14,14の間を直線状に横断する第1ハーフカット線81が形成されている。第1ハーフカット線81の両端は、シール部11に設けられる一対の開封開始部20,20にそれぞれ繋がっていてもよいし、繋がっていなくてもよい。他方の積層フィルム12の表面には、側端部14,14の間を下端部16側に膨らむように形成される第2ハーフカット線82と、側端部14,14の間を第2ハーフカット線82とは反対側(上端部17側)に膨らむように形成される第3ハーフカット線83とが形成されている。
図6に示すように、包装袋10Aを表側又は裏側からみたときに、積層フィルム13の第1ハーフカット線81は、第2ハーフカット線82及び第3ハーフカット線83で囲まれる領域を横断するように設けられる。これによって、包装袋10Aを左右の側端部14のどちらから切り開いた場合であっても、また、上端部17を手前側に引いて又は奥側に押して切り開いた場合であっても、包装袋10を開封開始部20から切り開いたときに、積層フィルム12と積層フィルム13の切り開きの経路をずらすことができる。これによって、切り開き後の開封を容易にすることができる。
各ハーフカット線は、線状の溝(切り込み)であり、積層フィルム12,13の表面層切り欠いて形成することができる。例えば、ダイカッターを用いる方法、レーザー光を照射する方法が適用できる。レーザー光を用いて開封開始部20と各ハーフカット線を形成すれば、設備の簡素化及び工程の簡略化を図ることができる。
各ハーフカット線は、図6のような形状に限定されない。例えば、第2ハーフカット線82及び第3ハーフカット線83の形状は、図6に示すような放物線状又は円弧状等の曲線状であってもよく、複数の直線で構成される台形のような形状であってもよい。また、積層フィルム12の表面におけるハーフカット線は、第1ハーフカット線81と同様に、一対の側端部14,14の間を直線状に横断する形状であってよい。
再封止部90は、包装袋10Aを一度開封した後に、収容部18を再封止する機能を有する。再封止部90は、開封と密封とを繰り返して行うことが可能な公知の構造を適宜採用することができる。例えば、帯状の突起部と帯状の溝部が嵌合することによって繰り返し密封することが可能な合成樹脂製のファスナーであってもよく、粘着シールであってもよい。
上述の各実施形態における包装袋10,10Aは、例えば、以下の手順で作製できる。まず、表面層となる、印刷が施された基材フィルムに、中間層及びヒートシール層等を貼り合わせる。この段階で、印刷絵柄の位置合わせを行いながら、必要に応じて各ハーフカット線を形成するとともに、開封開始部20を形成してもよい。このように、ハーフカット線の形成と開封開始部を同じ工程で形成すれば、工程の簡素化を図ることができる。
次に、積層フィルム12,13のヒートシール層同士を対向させ、再封止部90となる例えばファスナーテープを挟んだ状態で、上記ヒートシール層同士を接着し、上端部17及び側端部14,14に対応する位置にシール部11を形成して、シール部11でコの字状に包囲された非シール部15を形成する。シール部11を切断すると共に化粧裁ちをして個々の袋に分割する。分割の前工程又は後工程で、各ハーフカット線を形成するとともに、開封開始部20を形成してもよい。
未シール状態にある下端部16から被包装物を充填する。その後、下端部16において積層フィルム12,13を接着して、下端部16にもシール部11を形成する。このようにして、包装袋10,10Aを製造することができる。ただし、各工程の順序は上述の例に限定されるものではない。
包装袋10,10Aの形状は、四方袋に限定されるものではなく、三方シール袋でもよいし、底テープを付加したスタンディングパウチ形状であってもよい。
各実施形態の包装袋10,10Aであれば、開封開始部としてノッチを形成する場合に比べて、安全性を向上することができる。また、開封開始部として傷痕群を設ける場合に比べて、引き裂き開始直後の切り開きを円滑にすることができる。また、ノッチや傷痕群を用いる場合に比べて切りカスの発生を抑制することができる。さらに、開封開始部に絵柄や文字を設けることが可能になるため、デザインの自由度を向上することができる。また、開封開始部の近傍に触覚識別部を有することから、開封開始部の場所を容易に認識することができる。したがって、包装袋を円滑に開封することができる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、非シール部15に設けられるハーフカット線は、開封開始部20と繋がっていてもよいし、繋がっていなくてもよい。ハーフカット線と再封止手段とを併せて設けることは必須ではなく、例えば、用途に応じて再封止手段を設けない構成としてもよい。
本発明によれば、円滑に開封することが可能な包装袋を提供することができる。
10,10A…包装袋、11…シール部、12,13…積層フィルム、14…側端部、15…非シール部、16…下端部、17…上端部、18…収容部、20…開封開始部、30…触覚識別部、32…凸部、34…凹部、40…ヒートシール層、50…中間層、60…表面層、81…第1ハーフカット線、82…第2ハーフカット線、83…第3ハーフカット線、90…再封止部。

Claims (10)

  1. 一対の積層フィルムの周縁を貼り合わせてなるシール部と、
    前記シール部よりも内側の非シール部に被包装物を封入する収容部と、
    前記一対の側端部の前記シール部に設けられ、前記積層フィルムの表面層の少なくとも一部が取り除かれている一対の開封開始部と、
    前記開封開始部の近傍に触覚識別部と、を備える、包装袋。
  2. 前記開封開始部は、面状のハーフカット部、又は前記開封開始部の対向方向に伸びる線状のハーフカット線の集合体、で構成される、請求項1に記載の包装袋。
  3. 前記触覚識別部が点字機能を有する、請求項1又は2に記載の包装袋。
  4. 前記触覚識別部は、エンボス加工によって形成され、一方の前記積層フィルム側に0.2mm以上の高さを有する凸部と、他方の前記積層フィルム側に0.2mm以上の深さを有する凹部とを有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の包装袋。
  5. 前記触覚識別部は、平面視で0.5〜2mmの直径を有する円形の凸部を一つ又は複数有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の包装袋。
  6. 一方の側端部における前記開封開始部の面積が16〜3000mmである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の包装袋。
  7. 前記積層フィルムは、前記開封開始部以外の部分において、前記表面層、レーザー反射層及び/又はレーザー吸収層、並びにヒートシール層をこの順に有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の包装袋。
  8. 前記レーザー反射層又は前記レーザー吸収層と、前記ヒートシール層と、が直接接している、請求項7に記載の包装袋。
  9. ヒートシール層の厚みが100μm以下である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の包装袋。
  10. 前記開封開始部は、内側の非シール部に向かって突出する突出部を有する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の包装袋。
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