JP2020029279A - 包装袋 - Google Patents

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恵介 江上
Keisuke Egami
恵介 江上
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Abstract

【課題】簡単かつ容易に開封することができる包装袋を提供する。【解決手段】前面部5と、背面部6と、前面部5と背面部6の周縁を熱接着した熱接着部21を備えた包装袋1であって、前面部5に配されて左右方向に延びる切断部71と、背面部6の熱接着部21より中央側に配される引裂防止部72と、熱接着部21に配されるとともに上下方向において切断部71と重なる位置に配される引裂把持部73と、を備え、切断部71は、上側切断線711と、上側切断線711に沿って延びる下側切断線712とを備え、引裂防止部72は、上側切断線711の上方から下側切断線712の下方に延び、引裂把持部73は、前後に貫通する貫通部731と、貫通部731内に配されて貫通部731の左右方向中央側の縁部で熱接着部21と連結するつまみ部732とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、易開封性を有する包装袋に関する。
従来の包装袋は特許文献1に開示されている。この包装袋は内面側に熱接着性樹脂層を配したフィルムを重ね、対向する表面側のフィルム及び裏面側のフィルムの周縁を熱接着性樹脂層により熱接着して形成される。そして、表面側のフィルム及び裏面側のフィルムの上部の基材層には第1切目線及び第2切目線がそれぞれ設けられる。そして、第1切目線は、少なくとも中央部で第2切目線と上下にずれる。
このように形成した包装袋を第1切目線及び第2切目線に沿って切断することで、表面側のフィルムと裏面側のフィルムとの切断端が上下にずれる。これにより、表面側のフィルムの切断端面と裏面側のフィルムの切断端とを把持しやすく、開閉が容易になる。
特開2016−8066号公報
引用文献1に記載の包装袋を切断する場合、表面側のフィルムと裏面側のフィルムを同時に引裂いて開封するため、引裂くときの抵抗が大きくなる場合が多い。また、表面側のフィルムと裏面側のフィルムとを同時に引裂く動作を行うときに力がかかりすぎると、内容物が引裂きによって開いた開口から飛び出しやすい。
本発明は、簡単かつ容易に開封することができる包装袋を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の包装袋は、複数の層を積層した前面部と、前記前面部と前後に重ねて配されて複数の層を積層した背面部と、前記前面部と前記背面部の周縁を熱接着した熱接着部とを備える。前記前面部には、左右方向に延びる切断部が配される。前記背面部には、前記熱接着部より左右方向中央側に引裂防止部が配される。前記熱接着部には、上下方向において前記切断部と重なる位置に引裂把持部が配される。前記切断部は、左右方向に延びるハーフカット線から成る上側切断線と、前記上側切断線の下方に配されて前記上側切断線に沿って延びるハーフカット線から成る下側切断線とを備える。前記引裂防止部は、前記上側切断線の上方から前記下側切断線の下方に延びるハーフカット線から成る。前記引裂把持部は、前後に貫通する貫通部と、前記貫通部内に配されて前記貫通部の左右方向中央側の縁部で前記熱接着部と連結するつまみ部とを備える。
この構成によると、つまみ部を摘持し、引っ張ることで、前面部が引裂かれて開封される。これにより、背面部を同時に引裂く場合に比べて、小さい力で引裂くことが可能である。また、前面部のみを引裂く構成であるため、開口において前面部と背面部とが上下に段差ができるため、使用者の指を挿入しやすく、利便性を高めることが可能である。
上記構成において、前記貫通部は、上側辺縁部と、前記上側辺縁部と上下に対向する下側辺縁部とを備え、前記上側辺縁部及び前記下側辺縁部は、左右方向中央側に向かうにつれて互いに接近するようにしてもよい。このようにすることで、つまみ部を引っ張ることで、上側辺縁部及び下側辺縁部の先端で発生する亀裂を、上側切断線及び下側切断線に当接させることができる。これにより、簡単かつ正確に、上側切断線及び下側切断線に沿って切断することが可能である。
上記構成において、前記上側辺縁部は前記上側切断線と当接し、前記下側辺縁部は前記下側切断線と当接してもよい。このように構成することで、上側辺縁部及び下側辺縁部の先端で発生する亀裂をより正確に上側切断線及び下側切断線に沿わせることが可能である。これにより、簡単かつより正確に、上側切断線及び下側切断線に沿って切断することが可能である。
上記構成において、前記貫通部の左右方向中央側の縁部は、前記上側切断線よりも上側かつ前記下側切断線よりも下側に配されていてもよい。このように構成することで、上側辺縁部及び下側辺縁部で発生した亀裂が、上側切断線よりも下方及び(又は)下側切断線よりも上方に到達するのを抑制することができる。これにより、簡単かつより正確に、上側切断線及び下側切断線に沿って切断することが可能である。
上記構成において、前記引裂把持部は、左右両側に配されていてもよい。このようにすることで、右手及び左手のいずれの手でも開封が可能である。それだけ、利便性が高くなる。
上記構成において、前記前面部は、基材層と、前記基材層よりも内側に配される熱接着性樹脂層と、前記基材層と前記熱接着性樹脂層との間に配された中間層とを備え、前記切断部が、前記基材層に設けられていてもよい。
上記構成において、前記前面部は、基材層と、前記基材層よりも内側に配される熱接着性樹脂層と、前記基材層と前記熱接着性樹脂層との間に配された中間層とを備え、前記切断部が、前記中間層に設けられていてもよい。
上記構成において、前記引裂防止部は、前記上側切断線と交差する上側防止線と、前記下側切断線と交差する下側防止線とを備え、前記上側防止線の少なくとも前記上側切断線と交差した部分よりも中央側の部分は中央側に向かうにつれて下方に延伸し、前記下側防止線の少なくとも前記下側切断線と交差した部分よりも中央側の部分は中央側に向かうにつれて上方に延伸し、前記上側防止線及び前記下側防止線の中央側の端部が連結するようにしてもよい。
このように構成することで、背面部において貫通部の左右方向中央側の端部から発生した亀裂が引裂防止部よりも先まで伸展するのを抑制することができる。
本発明の包装袋によると、簡単かつ容易に開封することができる包装袋を提供することができる。
本実施形態の包装袋の正面図である。 図1に示す包装袋を構成する樹脂シートの断面図である。 図1に示す前面部の引裂き把持部の周囲の拡大正面図である。 図1に示す背面部の引裂把持部の周囲の拡大背面図である。 本発明にかかる包装袋を引裂き開封している状態の拡大図である。 本発明にかかる包装袋を開封した状態の正面図である。 本発明にかかる包装袋の引裂把持部の他の例の拡大正面図である。 本発明にかかる包装袋の引裂把持部の他の例の拡大正面図である。 包装袋の引裂防止部の周囲の拡大背面図である。
<第1実施形態>
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は、本実施形態の包装袋の正面図である。図2は、図1に示す包装袋を構成する樹脂シートの断面図である。包装袋1は所謂三方シール袋により形成され、袋本体2及びチャック部材3を有する。チャック部材3は樹脂により形成され、袋本体2の上部の内面に接着される。
袋本体2は透明な樹脂シート100から成なる。樹脂シート100を折り曲げて前面部5及び背面部6を構成する。すなわち、前面部5及び背面部6は、1つの樹脂シート100で形成される。樹脂シート100の長手方向の両端の辺が重なるように折り曲げる。折り曲げた樹脂シート100のうち前面側が前面部5であり、背面側が背面部6である。袋本体2において、樹脂シート100を折り曲げたとき、前面部5及び背面部6の熱接着性樹脂層17(図2参照)同士が対向する。そして、折り曲げた樹脂シート100の左右端部及び上端部を熱接着して、熱接着部21が形成される。
すなわち、包装袋1は、前面部5及び背面部6の側端部及び上端部に熱接着部21で熱接着される。なお、袋本体2の上端部又は左右端部のいずれか一方は開放され、内容物Sを収納後に熱接着部21により熱接着される。
袋本体2のチャック部材3の下方には内容物Sを収納する収納部4が形成される。チャック部材3の開閉により収納部4の上面が開閉される。なお、内容物Sに特に限定はなく、例えば液状、ゲル状、固形状、粉末状等の食品や化粧品、洗剤、医薬品等を挙げることができる。
前面部5及び背面部6の外面上には内容物Sに関する情報(文字や図柄等)が印刷される。なお、内容物Sに関する情報が印刷されたシートを前面部5及び背面部6の外面に貼着してもよい。
袋本体2のチャック部材3よりも上方には開封補助部7が形成される。
図2は樹脂シート100の断面図を示している。なお、本実施形態の包装袋1は、下端部で折り曲げて重ねた構造であるため、樹脂シート100の構成は、前面部5及び背面部6のいずれも同じ構成である。そのため、ここでは、樹脂シート100として説明する。
樹脂シート100は袋本体2の外側から内側に向かって順に基材層11、中間層15、熱接着性樹脂層17を積層して形成される。基材層11と中間層15とは接着層14を介して接着され、中間層15と熱接着性樹脂層17とは接着層16を介して接着される。
基材層11の下面(中間層15側)の所定位置には図柄等を印刷する印刷層12が形成される。印刷層12を基材層11の上面(外側)に設けてもよい。
基材層11は例えば厚さ約9〜25μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムにより形成される。なお、基材層11として例えば延伸ナイロンフィルム(ONY)等の熱可塑性樹脂を用いることができる。印刷層12は基材層11上の所定位置に配したインキにより厚さ約1〜5μmに形成される。
中間層15は例えば金属箔により形成される金属箔層である。これにより、中間層15は水蒸気や酸素等のガスに対してガスバリア性を有する。なお、金属箔は、例えば、アルミニウム箔である。
熱接着性樹脂層17は例えば厚さ約25〜150μmの無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルムにより形成される。対向する熱接着性樹脂層17が互いに熱接着されることにより熱接着部21(図1参照)が形成される。なお、熱接着性樹脂層17の厚みは内容物Sが固形物である場合には約30〜40μmに形成され、内容物Sが液状物の場合には約80〜100μmに形成されることが望ましい。また、熱接着性樹脂層17を直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)フィルムや低密度ポリエチレン(LDPE)フィルムにより形成してもよい。
接着層14及び接着層16は例えば厚さ約5〜30μmのポリエチレンフィルム等により形成される。エクストルージョンコーター(不図示)等を用いた押出し法により接着層14を介して基材層11と中間層15とが接着され、接着層16を介して中間層15と熱接着性樹脂層17とが接着される。ウレタン系等の接着剤から成る接着層14及び接着層16を用いたドライラミネート法により、基材層11、中間層15、熱接着性樹脂層17を接着してもよい。
樹脂シート100の外側(図2中矢印A)から炭酸ガスレーザー光を照射する。基材層11を構成するポリエチレンテレフタレート(PET)や延伸ナイロン(ONY)は、炭酸ガスレーザー光の一部を吸収する。そして、吸収された炭酸ガスレーザー光によって、基材層11は、加熱、溶融されて基材層11を貫通したハーフカット線18が形成される。なお、ハーフカット線18は、基材層11を貫通しない凹部であってもよい。
一部が基材層11に吸収された炭酸ガスレーザー光は、中間層15に入射する。上述のとおり、中間層15として、金属薄層を備えているため、基材層11を透過したレーザ光は、中間層15で反射される。このため、レーザー光による中間層15、熱接着性樹脂層17の貫通等の損傷が防止される。ここで、ハーフカット線18とは、図2に示すような積層された樹脂シート100において、一部に形成される凹部又は貫通部であって、樹脂シート100の全ての層を貫通するものではない形状のものを指す。
次に開封補助部7の詳細な構成について図面を参照して説明する。図3は、図1に示す前面部の引裂把持部の周囲の拡大正面図である。図4は、図1に示す背面部の引裂把持部の周囲の拡大背面図である。なお、図3、図4では、前面部5及び背面部6の熱接着部21を構成する部分の境界線51及び境界線61を一点鎖線で示している。
図1、図3及び図4に示すように、開封補助部7は、切断部71と、引裂防止部72と、引裂把持部73とを備える。図1及び図3に示すように、切断部71は、前面部5のチャック部材3の上方に配される。切断部71は、ハーフカット線にて形成され、左右に延びる上側切断線711と下側切断線712とを備える。上側切断線711と下側切断線712とは、上下に平行に並んで配される。上側切断線711及び下側切断線712は、前面部5の境界線51よりも外側に到達する。
図1、図4に示すように、引裂防止部72は、背面部6に配される。引裂防止部72は左右に1つずつ設けられている。引裂防止部72は、上下に延びる直線状のハーフカット線である。引裂防止部72は上側切断線711の上方から下側切断線712の下方に延びる。すなわち、正面視において、引裂防止部72は、上側切断線711及び下側切断線712を備える切断部71と交差する。引裂防止部72は、境界線61よりも左右方向中央側に配される。
図1に示すように、引裂把持部73は熱接着部21に形成される。引裂把持部73は、熱接着にて熱接着部21を形成した後に、形成される。図1に示すように、引裂把持部73は、左右に1つずつ設けられている。引裂把持部73は、貫通部731と、つまみ部732とを備える。貫通部731は、上下に対向する上側辺縁部733及び下側辺縁部734を有する。上側辺縁部733及び下側辺縁部734は、左右方向中央に向かうにつれて互いに接近している。貫通部731の内部には、つまみ部732が配される。
そして、貫通部731は、上側辺縁部733と下側辺縁部734の各々左右方向外側の端部を繋いだ形状、すなわち、左右方向中央に向かって上下に狭くなる台形状である。上側辺縁部733及び下側辺縁部734は台形状の斜辺に相当する。なお、図1、図3、図4に示すように、貫通部731は、上側辺縁部733と下側辺縁部734と左右方向外側の辺とをつなぐ部分が正面視において曲線状であるため、台形状としているが、折れ線状に接続させて、台形に形成してもよい。
貫通部731は、台形状の下底が左右方向外側に配され、下底よりも短い上底が下底よりも左右方向中央側に配される。そして、つまみ部732は、貫通部731の左右方向中央側の辺縁部、すなわち、台形状の上底で熱接着部21の前面部5及び背面部6に形成される部分と連結されている。
例えば、引裂把持部73は、熱接着部21に台形状の斜辺と下底とを連結した刃物を押しつけて、プレスカットすることで形成される。なお、台形状の貫通部731の左右方向外側の部分(ここでは、下底)のみ貫通してカットし、斜辺に相当する上側辺縁部733及び下側辺縁部734とは、前面部5と背面部6との両方に形成されたハーフカット線であってもよい。このとき、上側辺縁部733及び下側辺縁部734を構成するハーフカット線は、前後に重なる。
なお、中央に向かって狭くなる形状で、中央側に一定の長さの前面部5及び背面部6と連結する部分を有する形状であれば、台形に限定されない。例えば、上側辺縁部733及び下側辺縁部734を曲線状に形成してもよいし、貫通部731を円形から一部を直線状に切り取った形状とし、直線状に切り取った部分でつまみ部732が接続するような形状であってもよい。
開封補助部7のハーフカット線は前面部5及び背面部6の外側から炭酸ガスレーザー光を照射して形成される。すなわち、前面部5を構成する樹脂シート100に炭酸ガスレーザー光を照射して、上側切断線711及び下側切断線712を形成する。また、背面部6を構成する樹脂シート100に炭酸ガスレーザー光を照射して、引裂防止部72を構成する。
そして、前面部5及び背面部6を熱接着性樹脂層17が対向するように前後に重ね、左右端部を熱接着にて熱接着部21を形成する。そして、左右端部に配される熱接着部21に刃物を押し当てて、引裂把持部73を形成する。このとき、上端部は開いており、上端部より収納部4に内容物Sを収納し、その後、上端部を熱接着することで熱接着部21を形成する。以上のようにして、収納部4に内容物Sを収納した包装袋1を形成できる。
次に、包装袋1の開封について図面を参照して説明する。図5は、本発明にかかる包装袋を引裂き開封している状態の拡大図である。図6は、本発明にかかる包装袋を開封した状態の正面図である。
包装袋1を開封する場合、左手で左側端部の熱接着部21の引裂把持部73よりも左右方向外側の部分を把持する。そして、右手で引裂把持部73のつまみ部732を把持するとともに、つまみ部732を右手前(図5の矢印R)に引っ張る。これにより、前面部5では、上側辺縁部733及び下側辺縁部734の左右方向中央側の端部で亀裂が発生する。そして、亀裂は、上側辺縁部733及び下側辺縁部734を延長した線に沿って、伸展する。貫通部731の上側辺縁部733が上側切断線711と当接し、下側辺縁部734が下側切断線712と当接する。そのため、伸展した亀裂は、上側切断線711及び下側切断線712に沿って伸展する。すなわち、前面部5は、上側切断線711及び下側切断線712に沿って切断される。
なお、図1、図3等では、上側辺縁部733が上側切断線711と下側辺縁部734が下側切断線712と当接しているが、これに限定されない。上側辺縁部733及び下側辺縁部734の左右方向中央側の端部で発生した亀裂は、上側辺縁部733及び下側辺縁部734の延長線に沿って伸展する。そのため、亀裂は、切断部71の上側切断線711及び下側切断線712と当接する。そのため、上側辺縁部733が上側切断線711と下側辺縁部734が下側切断線712と当接しない構成であってもよい。しかしながら、上側辺縁部733及び下側辺縁部734の左右方向中央側の端部で発生した亀裂を、より確実に、上側切断線711及び下側切断線712に沿って伸展させるために、上側辺縁部733が上側切断線711と下側辺縁部734が下側切断線712と当接している方が好ましい。
引裂把持部73のつまみ部732を右手前に引っ張ることで、背面部6にも、上側辺縁部733及び下側辺縁部734の左右方向中央側の端部に亀裂が発生する。そして、亀裂は、上側辺縁部733及び下側辺縁部734を延長した線に沿って、伸展する。背面部6において、亀裂は、引裂防止部72に当接する(図5参照)。そして、つまみ部732をさらに引っ張ると、背面部6は、引裂防止部72に沿って接近し、つまみ部732の背面部6側は切断される。これにより、つまみ部732の背面部6側は、背面部6から分離される。すなわち、つまみ部732が引裂防止部72で切断されて、背面部6は、それ以上引裂かれなくなる。
そして、つまみ部732をさらに右手前に引っ張ると、前面部5では、上側切断線711及び下側切断線712との間の部分(帯部53とする)が切断される。包装袋1は、上側切断線711と下側切断線712の間の部分が開口52となる。包装袋1では、前面部5の上部に配された帯部53を引裂くことで、細長い開口52が形成されて、開封される。
図6に示すように、包装袋1において、開口52を形成することで、開口52の前面部5と背面部6とが上下にずれる。これにより、前面部5と背面部6との間に隙間を作りやすく、使用者が開口52を開くときに、開口52の前面部5と背面部6との間に、指を差しこみやすい。
また、上側切断線711及び下側切断線712の2本のハーフカット線に沿って引裂きを行う構成であり、力が上側切断線711及び下側切断線712に集中しやすい。そのため、前面部5及び背面部6の両方を同時に引裂くこれまでの包装袋に比べて、小さい力で開封することが可能である。すなわち、開封が容易である。
そして、使用者が開口52の前面部5側及び背面部6側を摘持して互いに離れる方向に引くと、チャック部材3が開かれる。使用者はチャック部材3を開き、開口52を介して内容物Sを取り出すことができる。また、使用者はチャック部材3を閉じ、残りの内容物Sを保管することができる。
なお、上述において、左側の引裂把持部73のつまみ部732を右手前に引っ張ることで、包装袋1を開封している。包装袋1には、右側にも引裂把持部73が備えられている。右側の熱接着部21を右手で摘持し、右側の引裂把持部73のつまみ部732を左手で摘持して、つまみ部732を左手前に引っ張ることで、包装袋1を上述と同様に開封することが可能である。
なお、本実施形態において、包装袋1は、開口52を前面部5に形成する構成としているが、これに限定されず、背面部6に形成される構成でもよい。
また、包装袋1において、引裂把持部73は、左右両側に配されているが、左右どちらか一方であってもよい。この場合、引裂防止部72も引裂把持部73が配されている側に配されていればよい。すなわち、1つの引裂把持部73に対して引裂把持部73の近傍に引裂防止部72が配される。また、包装袋1において、引裂防止部72は、引裂把持部73に対して1つ配されているが、これに限定されず、1つの引裂把持部73に対して複数の引裂防止部72を配してもよい。このようにすることで、背面部6の亀裂の伸展をより確実に止めることが可能 である。なお、複数の引裂防止部72を配置する場合には、左右方向に並べて配置してもよいし、一部上下にずれて配置するようにしてもよい。また、平行でなくてもよい。
(第1変形例)
本実施形態の包装袋1を構成する樹脂シート100は、基材層11、中間層15、熱接着性樹脂層17を備えた構成である。そして、基材層11として、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム又は延伸ナイロン(ONY)フィルムを用いている。中間層15として、アルミニウム等の金属箔層を用いている。また、熱接着性樹脂層17として、無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルム又は直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)フィルムや低密度ポリエチレン(LDPE)フィルムを用いている。しかしながら、これに限定されない。これ以外の構成の樹脂シート100を用いてもよい。これら以外の構成の例を以下に示す。
(第1例)
基材層11は同じ構成である。中間層15として、アルミニウムを蒸着させたポリエチレンテレフタレート(PET)を用いる。そして、熱接着性樹脂層17は、ポリエチレンフィルム(直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)フィルム、低密度ポリエチレン(LDPE)フィルム)である。
(第2例)
基材層11及び熱接着性樹脂層17は同じ構成である。接着層14として、押出しポリエチレンフィルムに加えてアンカーコート剤を用いる。そして、接着層16も同様、押出しポリエチレンフィルムに加えてアンカーコート剤を用いる。
(第3例)
第1例の接着層14及び接着層16として、押出しポリエチレンフィルムに加えてアンカーコート剤を用いている。
(第4例)
下面(内面)に透明蒸着を行った基材層11を用いている。そして、中間層15として、ポリエチレンテレフタレート(PET)又は延伸ナイロン(ONY)を用いている。なお、金属箔層は、省略している。そして、熱接着性樹脂層17は、ポリエチレンフィルム(直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)フィルム、低密度ポリエチレン(LDPE)フィルム)である。
(第5例)
第4例において、中間層15を省略した構成である。
以上示したような、構成の樹脂シート100を用いても、本実施形態のような包装袋1を構成することが可能である。なお、第1例、第2例、第3例のように中間層に金属膜層を設けることで、開封補助部7を形成するために炭酸ガスレーザー光を照射した場合、中間層で反射されるため、基材層11にだけハーフカット線から成る開封補助部7を形成できる。また、第4例、第5例のように、金属箔層が無い構成であっても、ポリエチレンは、炭酸ガスレーザー光を透過するため、熱接着性樹脂層17は炭酸ガスレーザー光では加工されない。すなわち、金属箔層が無くても、基材層11のみ、或いは、第5例では基材層11と中間層15にハーフカット線が形成され、熱接着性樹脂層17には炭酸ガスレーザー光によって加工されない。
これにより、熱接着性樹脂層17は、炭酸ガスレーザー光によって加工されず、包装袋1の収納部4の密閉性を高めることが可能である。なお、これら以外の構成を用いることも可能である。このとき、中間層に金属箔等の炭酸ガスレーザー光を反射する層を備える場合、熱接着性樹脂層については、熱接着が可能な構成を広く採用することができる。一方、中間層に炭酸ガスレーザー光を吸収する層を備える場合には、熱接着性樹脂層17として、ポリエチレン、ポリプロピレン等の炭酸ガスレーザー光を略100%透過させる材料が採用される。
(第2変形例)
本実施形態の引裂把持部73の貫通部731は、台形状としているがこれに限定されない。以下に、引裂把持部の他の形状について図面を参照して説明する。図7、図8は、本発明にかかる包装袋の引裂把持部の他の例の拡大正面図である。なお、以下に示す引裂把持部の各例において、引裂把持部以外の開封補助部7(切断部71、引裂防止部72)の形状は同じである。
図7に示す引裂把持部74は、矩形状の貫通部741を備える。矩形状の貫通部741は、上側辺縁部743及び下側辺縁部744を備える。上側辺縁部743と下側辺縁部744は左右に延びる辺であり、上下に平行に配される。そして、上側辺縁部743は、切断部71の上側切断線711と重なる位置に形成される。また、下側辺縁部744は、下側切断線712と重なる位置に形成される。そして、上側辺縁部743と下側辺縁部744の左右方向の外側の端部は、直線で接続される。そして、貫通部741の内部につまみ部742が配される。
このような形状を備えた引裂把持部74に備えられたつまみ部742を右手前に引っ張ることで、上側辺縁部743及び下側辺縁部744の左右方向中央側の端部から上側辺縁部743及び下側辺縁部744を延長した線に沿って右向きに亀裂が生成される。このとき、この亀裂は、上側切断線711及び下側切断線712上を伸展する。これにより、つまみ部742を引っ張ることで、前面部5は上側切断線711及び下側切断線712で切断される。すなわち、上側切断線711と下側切断線712とで挟まれる帯状の部分が切断される。このように、貫通部741の左右方向中央側の上下端部を、上側切断線711及び下側切断線712と重なるように形成することで、前面部5を上側切断線711及び下側切断線712に沿う切断が容易である。
図8に示すように、上下方向において、引裂把持部75が上側切断線711と下側切断線712との間に配される場合がある。引裂把持部75の貫通部751の上側辺縁部753及び下側辺縁部754が左右方向中央側に向かうにつれて、上下に拡がるように形成されている。つまみ部752を右手前に引っ張ることで形成された上側辺縁部753の左右方向中央側の端部で発生した亀裂は、上側辺縁部753の延長線に沿って伸展する。そして、亀裂は、上側切断線711と当接した後、上側切断線711に沿って伸展する。同様に、下側辺縁部754の左右方向中央側の端部で発生した亀裂は、下側辺縁部754の延長線に沿って伸展する。そして、亀裂は、下側切断線712と当接した後、下側切断線712に沿って伸展する。
このように構成することで、上側辺縁部753及び下側辺縁部754の左右方向中央側端部で発生した亀裂同士が、繋がるのを抑制し、開口52が完成する前につまみ部752が前面部5から分離するのを抑制できる。すなわち、引裂把持部75が切断部71の間に配される構成であっても、開口52をより確実に形成することが可能である。なお、図8では、上側辺縁部753が上側切断線711と、下側辺縁部754が下側切断線712とそれぞれ当接しているが、当接しない構成であってもよい。
(第3変形例)
引裂防止部の他の例について図面を参照して説明する。図9は、包装袋の引裂防止部の周囲の拡大背面図である。図9に示すように、包装袋1の引裂防止部76は、上側切断線711と前後に交差する上側防止線761と、下側切断線712と前後に交差する下側防止線762とを備える。上側防止線761及び下側防止線762は、左右方向中央に向かうにつれて互いに接近し、左右方向中央側の端部76aで互いに接続する。引裂防止部76は、上下方向の中央部分が左右方向中央側に向かう折れ線である。
このように、引裂防止部76を、このような構成とすることで、背面部6において、上側辺縁部733及び下側辺縁部734の端部に発生した亀裂は、互いに引裂防止部76に沿って、互いに接近する方向に伸展しやすくなる。そして、背面部6のつまみ部732を構成する部分は、引裂防止部76で切断される。引裂防止部76のような構成とすることで、引裂防止部76による、背面部6が必要以上に引裂かれるのを抑制する効果を高めることができる。なお、本例では、引裂防止部76として、折れ線形状としているが、これに限定されず、曲線形状であってもよい。この場合も、左右方向中央側に向かうにつれて、上下方向の間隔が狭くなるように構成される。
上述の実施形態では、樹脂シートのハーフカット線を形成するレーザー光として、炭酸ガスレーザー光を挙げているが、これに限定されない。例えば、YAGレーザー光、YVO4レーザー光、アルゴンイオンレーザー光、半導体レーザー光等を用いてもよい。このとき、ハーフカット線が形成される層(基材層又は中間層)は、照射されるレーザー光の波長域の光の透過率が低い(レーザー光の波長域の光を吸収する)材料を用いる。また、熱接着性樹脂層は、照射されるレーザー光の波長域の光の透過率が高い(レーザー光の波長域の光を吸収しない、又は、しにくい)材料を用いる。
なお、上述の各実施形態の包装袋1は三方シール袋に限定されず、例えば、いわゆる、スタンディングパウチ、所謂四方シール袋等により形成されてもよい。
本発明によると、薬品、食品等の粉体、粒体、半流動体及び液体等の内容物を収納する包装袋に利用することができる。
1 包装袋
2 袋本体
3 チャック部材
4 収納部
5 前面部
6 背面部
7 開封補助部
11 基材層
12 印刷層
14 接着層
15 中間層
16 接着層
17 熱接着性樹脂層
18 ハーフカット線
21 熱接着部
51 境界線
52 開口
53 帯部
61 境界線
71 切断部
72 引裂防止部
73 引裂把持部
74 引裂把持部
75 引裂把持部
76 引裂防止部
100 樹脂シート
711 上側切断線
712 下側切断線
731 貫通部
732 つまみ部
733 上側辺縁部
734 下側辺縁部
741 貫通部
742 つまみ部
743 上側辺縁部
744 下側辺縁部
752 つまみ部
753 上側辺縁部
754 下側辺縁部
761 上側防止線
762 下側防止線
S 内容物

Claims (9)

  1. 複数の層を積層した前面部と、前記前面部と前後に重ねて配されて複数の層を積層した背面部と、前記前面部と前記背面部の周縁を熱接着した熱接着部とを備えた包装袋であって、
    前記前面部に配されて左右方向に延びる切断部と、
    前記背面部の前記熱接着部より左右方向中央側に配される引裂防止部と、
    前記熱接着部に配されるとともに上下方向において前記切断部と重なる位置に配される引裂把持部と、を備え、
    前記切断部は、左右方向に延びるハーフカット線から成る上側切断線と、前記上側切断線の下方に配されて前記上側切断線に沿って延びるハーフカット線から成る下側切断線とを備え、
    前記引裂防止部は、前記上側切断線の上方から前記下側切断線の下方に延びるハーフカット線から成り、
    前記引裂把持部は、前後に貫通する貫通部と、前記貫通部内に配されて前記貫通部の左右方向中央側の縁部で前記熱接着部と連結するつまみ部とを備えることを特徴とする包装袋。
  2. 前記貫通部は、上側辺縁部と、前記上側辺縁部と上下に対向する下側辺縁部とを備え、
    前記上側辺縁部及び前記下側辺縁部は、左右方向中央側に向かうにつれて互いに接近する請求項1に記載の包装袋。
  3. 前記上側辺縁部は前記上側切断線と当接し、前記下側辺縁部は前記下側切断線と当接する請求項2に記載の包装袋。
  4. 前記貫通部の左右方向中央側の縁部は、前記上側切断線よりも上側かつ前記下側切断線よりも下側に配されている請求項1から請求項3のいずれかに記載の包装袋。
  5. 前記引裂把持部は、左右両側に配されている請求項1から請求項4のいずれかに記載の包装袋。
  6. 前記前面部は、基材層と、前記基材層よりも内側に配される熱接着性樹脂層と、前記基材層と前記熱接着性樹脂層との間に配された中間層とを備え、
    前記切断部が、前記基材層に設けられている請求項1から請求項5のいずれかに記載の包装袋。
  7. 前記前面部は、基材層と、前記基材層よりも内側に配される熱接着性樹脂層と、前記基材層と前記熱接着性樹脂層との間に配された中間層とを備え、
    前記切断部が、前記中間層に設けられている請求項1から請求項5のいずれかに記載の包装袋。
  8. 前記切断部が、前記中間層に設けられている請求項6に記載の包装袋。
  9. 前記引裂防止部は、前記上側切断線と交差する上側防止線と、前記下側切断線と交差する下側防止線とを備え、
    前記上側防止線の少なくとも前記上側切断線と交差した部分よりも中央側の部分は中央側に向かうにつれて下方に延伸し、前記下側防止線の少なくとも前記下側切断線と交差した部分よりも中央側の部分は中央側に向かうにつれて上方に延伸し、
    前記上側防止線及び前記下側防止線の中央側の端部が連結する請求項1から請求項8のいずれかに記載の包装袋。
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